しなのさかいの駅前広場

バナナがまっすぐになることはありません。

第57回静岡ホビーショー(その5・完)

(その4からつづく)


【カトー】

いつも通り、最後はカトーについてです。
ショーのすぐ後にはセールスミーティングが開催されましたし、スマートコントローラーも発売されました。
その他、決算に向けて(?)発売が迫っているアイテムが多いので、画像としては鮮度がイマイチであることをあらかじめお断りしておきます。





まずは485系200番台です。
想像どおりのカトーらしい485系で、貫通扉もそうそうこんな感じ。
当方は6両セットのみを手にして日本海縦貫線をイメージした列車で遊ぼうと考えています。

この200番台の登場により、485系は顔の形のバリエーションとして0、200、300番台が揃うことになります。
これらの基本セット(0番台は「雷鳥」ネームであり、さらにクロ481入りは「ひばり」ネームですが)を基幹にして、適宜2両セットやサハ、サロを“共通増結車両”として保有して加えていくスタイルが、これからの揃え方としては合理的なのかも…という話題になりました。
20系客車では既に「ナハネ20 6両増結セット」がリリースされています。
要はそういう視点が485系でも必要になってきた頃合いなのではということなんです。

一方で、先日のキハ58系については「できることならばネームドセットにしてもらいたかったナ」と未だに思っていて、そこに矛盾があることは承知の上なんですけど、どうしてそう思うのかは、もう少し自分の中でも整理、分析してみないといけません。





東急5000系〈青ガエル〉は6月発売予定。
5000系の中でも後期形とされるタイプだそうで、カトーの公式アナウンスによれば、先頭車の床下機器が副都心線対応になっているんですって(わからん!)

プロトタイプについては、懐かしい旧5000系の面影を求めるには少々無理のあるラッピング車ですし、今回の設計上の差異は“5000系ファン”でなければ理解できない作り分けのような気がして、いずれにしても当方の琴線には触れず。

5050系が発売されたときは、東横線だけでなく港町・横浜の空気感のあるネタで、素直に「面白そうだな」って思ったものですが、ここまでくるとなんだか先行した他社(グリーンマックス、マイクロエース)に対するドミナント戦略のように見えてしまい、なんと言いますか、カトーにしては「大人気ない」。
床下機器へのこだわりはあるに越したことがないんだけれど、エネルギー(設定・新規金型)を注ぐ場所、ネタはもっと違うところにあるんじゃないかなぁと考えてしまいました。





EF65PFはJRマーク入りでの発売。
今回は前回の国鉄時代仕様の、グダグダなナンバーパーツが改良されて封入されます。
当方はここを楽しみにしていて、やっぱり機関車の顔の表情は半分くらいナンバーのフォントや大きさ、文字間隔でキマると思っています。
逆に言えば、それだけ設計を台無しにしてしまう重要なポイント、ということと言えます。

オリエントエクスプレス’88はJRマーク入りのPFが牽引していましたから、たとえその程度の差異であっても「必要な機関車」と言えそう。
そんなPFでした。





ただ…
「瀬戸」はもっと後でもよかったんではないかなと。
2008年の14系14形「さくら」フルリニューアル後は、全てのカトー製ニューブルートレインを手に入れてきましたけど、今回ばっかりは「手に入れよう」と思う気持ちになれませんでした。





鹿島臨海鉄道の「ガルパン」4号車。
繰り返しになりますけど、劇中のイメージを再現するなら、この度再生産される通常品を手に入れるべし。





「わーい、キハ110系の200番台だー!」と思っていたら1/80の方だったりするのです。
残念。
「ガワ」と「側面ガラス」の形を起こしてくれればNゲージでもできそうなのに、なぜか完全新規で大きいやつを設計されてしまいました。

おそらく1/80スケールの普及をさらに推し進めようということでの単行運転可能な両運転台形気動車が選ばれたのでしょうが、そういう狙いならば当方としてはキハ110のショーティーであるキハ100をネタとして選択します。
急カーブに対応するために、物理的に当該カーブを走行できることだけを検証するのではダメで、そこに破綻のないスタイルがあるようにしないとダメでしょう。
おそらく単行でもオーバーハング気味でしょうし、2両編成にしたら貫通路がミッション・インポッシブル。
クモハ12のような風情は感じられそうにありません。





「あいの風とやま鉄道」の521系。
先行したJR西日本の521系が2次車だった訳はここにあり?
それだけでなく、例えば223系2000番台には多くのファンがいるのに対して、225系には「イマイチ」という声をよく聞きますから、その点でも2次車という選択は間違っていなかったということのようです。
「関空・紀州路快速」のようなシルバー1色のマスクと、爽やかな「あいの風」を表現した控えめなサイドデザインがいいですね。





長野色でフルリニューアルを遂げた115系1000番台。
今回は湘南色、2001年頃の小山車だそうで、要はJR時代のクモハなしでの企画。
JRマーク入りはある程度許容しますけど、クモハが無いなら今回はスルーで、「4両セットだけでチンマリと」とも思いましたが、やはり湘南色のクモハ入りを待ちます。

時代についてもどうしてそんな頃を切り取ったのか、よくわかりませんでした。
その辺、少し前まではポスターだけで説得力があったんですけど。





165系「佐渡」。
設計段階でのイメージ図が情報公開されました。
13両編成なのに基本セット7両、増結セット7両(?)
このセットの特徴として、売店車サハ164かビュッフェ車サハシ165を「選択して」編成に組み込むという点があります。
だから必ず1両は待機しているということになります。
我々ユーザーはそんな1両分が価格に反映されているということを押さえておく必要があるでしょう。
最近この手が多くなりました。

それから、案の定「サハ164」という異端車については「佐渡」よりも「アルプス」として見ているユーザーが多いようで、そういう声がチラホラと聴こえています。
今回の「佐渡」製品化に当たっては、新規金型を設計して送り出す要素が少なかったのか、どうもニッチな設計が強く見受けられるような気がしていて、ユーザーとしては「佐渡」に思い入れがあっても、そのこだわりを見て「ふーん」という気の抜けた反応をするしかなかったりします。
前述の東急5000系で言いたかったことも、そんな点なんですよ。
どこかマニアックな(失礼)、細かい差異に関する説教を受けている感じ。
それはそれで大事なんですが、そういうことはこれまでのカトーを見ていると優先度として低かったような。

また、165系「佐渡」が出てきても、181系「とき」は市場で枯渇しているようですし(数年前に再生産しましたけどね)、10年前の製品・10系急行「能登」なんていうアイテムを中古で探すことも困難でしょう。
唐突に「佐渡」と言われても、これまで買い続けたユーザーだけが得するような売り方は、結局のところ上越線の世界が広がることもなく、中途半端な打ち上げ花火になってしまいかねません。
人間臭い昭和の急行列車でもある訳ですから、それら以外の何か…も添えていただき、風景やサミットを越える路線としてのアピールをしてもらいたかったと、そんな感想です。







こっちも「やまぐち号」ですよ(^ ^)
トミックスと同じように、設計段階のイメージ図、それからその3Dプリンター出力サンプルが情報公開されました。

こちらにもこちらなりのこだわりがあるようで、例えば台車付近の車体裾の張り出しは、塗装の仕方にも気をつけながら生産したいとのことでした。
僅かな部分ですが、ここはトミックスとで観察力に差が見えそうで、ユーザーとしてはどちらかを選ぶポイントになるかもしれません。





今回「やまぐち号」の牽引機として設定されたのが、D51 200。
既に成熟段階にあるカトーのD51ですから、この程度の着せ替えであれば設計にそれほどのエネルギーはかからなくなっているそうです。
ATS車上子の位置はドローバーにぶら下がるようであり、特徴がありすぎ。
電車などと違って細かい差異は表現しないとダメなのが、メカメカしさを売りにする蒸気機関車の宿命でしょう。

実車で音も録れることですから、サウンドカードの展開にも期待できそうですね。


それから、既にアナウンスされているとおり、先行して8月に発売される特別企画品は、特別なスリーブであること“だけ”が特徴であり、車両が違ったり、特製パンフレットが付属するとか、そんなことは全くないそうです。
当方はスリーブという部材に、傷をつけたり角をぶつけたりする消耗リスクを感じていて、それが特製であるというところに不自由さを抱えてしまうことを見通しています。
なので、ゆっくりと9月発売の通常品を手に入れようと決めました。

よくあることですが、トミックスの限定品も、すぐに傷みやすいダンボール系のスリーブ(?)に丁寧なイラストが印刷されていて、ぶつけるとすぐに穴が開くじゃないですか。
あんな危なっかしい紙質なのに限定品の要素を入れてしまって、なんなんだろうと思います。

いっそのこと、自宅にあるスリーブを全て捨ててしまったら、妙な気苦労も無くなるし、車両出し入れも楽だろうなーと思いませんか?





既に出荷されている「スマートコントローラー」です。
早くも動画サイトにはそれぞれのユーザーの使用感がレポートされていますから、まずはそちらを参考にしてください。


この市場では「ワイヤレスで、あるいは任意の位置で列車の運転を楽しみたい」という欲求がだいぶ前からあり、運転会や集合式モジュールレイアウトではその需要が特に高かったように見ています。
例えば、脱線した列車を復旧させるためには、どうしてもコントローラーの位置と脱線箇所の位置が近い方が良い訳で、当方の経験でも2人がかりで大声を出し合って作業するというスタイルが当たり前でした。
こんな需要を読み取ったのか、トミックスでは「TCSワイヤレスパワーユニット」という制御機器を先行して発売しましたが、iPhoneを皮切りにスマートフォンやタブレット端末が普及すると、Bluetoothという無線規格も標準装備として普及するようになり、鉄道模型専用にハードとしてのコントローラーを開発する必要性が薄くなりました。
後攻のカトーは正にこうして、単なる四角い箱だけがデバイスとなった訳です。

それだけ、技術進歩のスピードは速いということなのでしょう。
今となっては、トミックスのコントローラーを買うユーザーはいないと思います。

後は「自宅ユーザー」が“ワイヤレス”という点にどれだけの価値を感じとるかどうか…。
当方、自宅のレイアウトで遊んでいるときにiPhoneで撮影することがしばしばあるんですけど、レイアウトや車両の作業に夢中になっていると、部屋の中のどこにそれを置いたのか分からなくなることが多くて、その都度あたふたしています。
なので、狭い空間では、コントローラーの位置は定まっていた方が、結果的に使い勝手が良かったりしないかなと、そんなことも考えてしまいました。
もちろん、コントローラーのツマミを物理的に動かすことで運転している気分にもなれますし。





決してこの新しい技術を否定しているのではなく、要は、自分の趣味のあり方に似合っているかどうかを考えてから買ってみてもいいんでは、というお話です。
とはいえ、狭い部屋ですから、制御機器がダウンサイズされるというのは、魅力的ではあります。





せっかく駿州までやってきたので、無理を言って、発売前の「飯田線の旧国」、485系、DD51、キハ110系などのサウンドカードを全て実演してもらいました。
スマートコントローラーはサウンドボックスの制御には適しているようで、ファンクションボタンも大きくなるし、音と連動した車両制御もやりやすくなるようでした。
それにしても「音」という新しいプチ市場を開拓してしまったことには驚きというかなんというか。





最後にこんな画像をご覧いただきましょう。
何を言いたいのかと言うと「カトーには、かろうじてまだこうしたDNAも残っているみたい」ということなんです。

トミックスは「ヨンサントオ」という“記号”で企画化し、ユーザーにその魅力を訴えていましたが、こちらは上野駅の風景をダイレクトに伝えているので、こんなアクセサリーを見ていると目指す遊び方がよくわかる。

当方は以前から「カトーには必ず遊び方の提案がある」と申しており、やがてそれは「説法」とか「説教」などという言葉に置き換えたりしました。
こうした語りかけが消えて無くなると、どんな新製品も無味無臭でつまらないもの、回転寿司のレーンで運ばれてくるカサカサの寿司のような感覚になってしまいます。

興味のない人に、いかにして興味を持たせるのか。

だってねぇ、寿司が載る皿の手前にはPOPの書かれた皿が回るじゃないですか。
そこにはただ単に「あじ」とか「ぶり」と書かれているだけじゃダメで、そんなネタを仕入れた理由、仮に近海物ならば漁港にいる錯覚に陥れるように巧みに産地を説明して、思わず顧客に取らせてしまうような、そんな説明するべきなのです。

そんな説明には人を振り向かせる力、「文化の力」が求められる、ということは言うまでもないでしょう。



◻︎ ◻︎ ◻︎



ひと通り見学を終えたところで昼過ぎとなりましたので、特別顧問を迎えてのランチとしました(どこも満員で大変でしたねー)。
ようやく見つけたレストランでは「やっぱり大きい蒸気機関車はイイねぇ」とか「青い客車は…ね」とかそんな話で盛り上がり、北の扇形庫から先生はパーツのパズルで脳内の中がイッパイになっていたようです(いつものことです)。

そんでもって水色の電車の話題にもなったりして楽しい話題が続いた後、今回のショーを俯瞰した総括的なテーマに話が及びました。



今回、鉄道模型メーカー各社の展示内容から感じたことは、メーカーは模型そのものだけでなく、模型を楽しむためのインフラ系により多くのエネルギーを注ぐようになった、ということなんです。

マイクロエースはオオカ商事のスピーカー、トミックスはTNOSとなりましょうし、ZAIZENの「TRAIN TECH」システムはその最たるものであり、カトーはスマートコントローラー、という具合。
なんてったって21世紀ですから、新しい技術が趣味の世界で吸収されていくことは、当たり前であり、止めようとするものでもないと思います。

ただ「こんなことができるようになった」ということが、そのまま楽しみの増幅につながるかどうかは微妙です。
便利になることが味気ない、無機質な結果を生むこと、「こんなはずじゃなかった」と思うことはよくある訳ですから。

「文明」が「文化」とイコールでないという事実は、正にこうした局面で気づくことができます。

我々ユーザーは、趣味の世界にいるからこそ、「文明」的なブレイクスルーをそのまま額面通りに受け取って、それで満足すべき、いや「満足したことにする」べきではありません。
それらの技術に各々で「文化」的な価値を見出してこそ、本当のステップアップがあるのです。
技術の進歩と新しい遊び方の提案はそれでよしとして、その技術が、果たして自分が持つ(持っているはずの)文化的価値に寄り添ってくれる技術なのかどうか、そんなことをもう一度考えていきたいですね。



* * *



特別顧問とお別れをし、帰り道では静岡駅ビルの模型店を偵察。
近年はこの3人で模型店を巡ることも滅多にないようになっており、「せっかくだから寄っていこう」ということになりました。
久しぶりの偵察はそれぞれが好き勝手なこだわりを披露し合って、ゲラゲラ笑いながら狭い店内を行ったり来たり。




「こだま664号」が新横浜に近づく頃には、これからのアナログ的なつながりをもう一度真面目に見直そうかと、そんな話題で盛り上がりました。
こういうつながりこそ紛れもなく「文化」であり、これからの時代はユーザーとして、いや地域(職場ではないという意味)に暮らす人としての“財産”となるはずですから。

こうして、毎年恒例の日帰り遠足は終わりました。





ショーの後、鮮度が落ちる一方の文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。

ではまた。

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  1. 2018/05/21(月) 08:10:00|
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第57回静岡ホビーショー(その4)

(その3からつづく)


【トミックス ・トミーテック②】



ここで「やまぐち号」の35系4000番台客車について触れなければなりませぬ。
前稿で「四季島」や「パンダくろしお」に見る企画のバッティング現象を取り上げましたが、これもその一つと言えましょう。

ただし、トミックスもカトーもそれなりに気合いを入れて牽引機(C57、D51)を製品化していたり、製品化できてしまう状態にあるので、どのみちこのバッティングは避けられなかったのかも、と思うのであります。
D51 200が本線復帰を果たした時点で、行き着く先はこう決まっていたようです。







パネルによって、トミックスとしての設計上のこだわりが説明されていました。
「開放デッキの照明も点灯」は、これまでのNゲージ展望車両にはないものであり、確かにこうであったらニンマリしてしまうなとユーザーとして心を揺さぶられました。
室内灯ユニットを活用した形での設計という点に導光ロスが発生しないのならばOK。
「屋根裏側の白色部分も再現」も同様で、トミックスとしては展望デッキの設計に勝負をかけているようでした。


ところで、お話を伺うこともできたので「カトー製品でできている仕様を取り込む決断ができないものか」と質問してみました。
例えば細かい車体標記類の印刷、です。
1枚目のパネルを見ても、実際には展望デッキのすぐ近くに白く表示されていることが確認できます。
「これですよ、これ、どうです?」と指しながら聞いてみました。
この客車は1編成しかない特定番号車となるなので、車番はインレタ仕様ではなくて、あらかじめ印刷されるはずです。
小さいグリーン車のマークも印刷処理とするのなら、その工程でカトーがやるような細かい標記類、ドアレールなどまでもまとめて印刷しちゃえばいいじゃないと。

でも、残念ながら回答は「難しい」というものでした。
というのも、当然ながら技術的には訳ないんだけど、「トミックスとして」安定してしまった仕様、製品のレベルをこれからさらに高めてしまうと、価格の上昇という形でユーザーへエクスキューズしなければならず、また、既存製品の陳腐化とリニューアルへ向けた要望を自ら煽る結果となってしまう…ということなんだそうです。
どうやら、そんな懸念とは別扱いとなるアイテムは「四季島」だけであって、「やまぐち号」程度では、パネルにあるようなこだわりを持ちながらも「そうはいかない」、これまでの事情の中に包含されてしまうアイテムになるみたい。
この後のカトーの稿でも触れるつもりですが、おそらくトミックス製品は“トミックスらしい”客車として登場すると思います。
ユーザーとしては腹をくくりやすい、という訳ですね。





トミックスブランドとしてさらにもう一つ。
またまた線路に新しいパーツが登場。
題して「高架複線階層駅」。
これまでは地上部に線路を敷いたままその直上に高架線路を敷くことができませんでしたが、それが可能となるそうです。





「蒲田要塞」(イイネーミングですね)又はプラレールのように複層化された高架駅をこしらえることもできるみたい。
子どもにはウケる企画ですけど、御座敷運転にはつどつどセッティングすること、その他微調整が大変そうですし、レイアウトに固定してしまったら脱線したときの復旧作業、それからレールクリーニング作業が酷なようです。

トミックスのインフラ系の展開では、あのNECSTシリーズからコードだらけになるTNOSまでに見られるように、どのようなシチュエーションでの遊び方を提案しているのかがわからなくなることが多く、どちらかというと「こういう技術を確立していますョ」というようなアピールで終わっているようです。
それだけ、こうした見本市にはふさわしいと言えますが、その時点で既に失速しているようでもあり、つまりは見本市でウケても市場にはウケないというキワモノなのかもと(ゴメンナサイ)。


それにしてもトミックスの線路の規格は40年前に設定されたというのに可能性無限大ですね。
それだけに、コードをくぐらせられない道床の低さと37㎜という複線間隔を採用されたことが悔やまれます。
先日発売された「車両基地セット」で新たに設定された37÷2㎜の規格で、複線線路とか、すれ違いが許容される複線カーブレールなんかが登場すると、ちょっとした話題をさらいそうです。





鉄道コレクションに関しては、できるだけ一喜一憂しないようにしています。
でも、伊豆急100系の展開には何か意図的なものを感じていて、本当ならちゃんとした完成品ブランドでの展開をしてほしいと思うのです。
今回は大本命の両運転台車が登場します。
いつの日にか、ライトも点灯する100系が製品化されることを信じて、それまでの保険のつもりで、またコレを買うんでしょう(笑)
あ、蕨方面のやつは、あれこそ100系“タイプ”ですからね(大笑)
「伊豆急シリーズ」って、海の見える風景だけでなく、国鉄からも珍客が頻繁に現れていたことだし、結構イケると思いませんか?







1/80スケールの方では簡易軌道をラインナップに加えるそうです。
ここまでくれば、もはや何も言うことはできませぬ。
信じる道を歩いてくだされ。
見守らせていただきます。
何だか、TMSの表紙でよく見る風景ですね。







気になるバスが2つほどありましたので、貼っておくことにしました。
普段からお読みいただいている方には、その理由を察していただけるものと思っています。

かつては、あまねく地方や旅先の風景をNゲージの鉄道車両で振り返ることができていましたが、今ではこうしてちんまりとバスで振り返る、思い出を手元に保存するしか手段がなくなってしまったようです。
いっそのこと「道の駅」でおみやげとして売ってくれないかな。

アルピコカラーは印刷のズレがないように祈っています。







関電のトロリーバスも製品化。
バスネタもとうとうここまで行き着いた、ということなんでしょうか。
恐れ入りました。
これも、自宅の本棚に、思い出写真と共に飾れるようなイイおみやげになるんでは。





ランテックのコンテナ搭載トラック、それからトミックスブランドでもコンテナ(UF42A-38000形)のみ発売されるそうで、「冷凍機を新規作成」とありますから、コンテナは以前のトラックコレクションのコンテナの再生産ではなさそう。

今の世のコンテナ列車を再現するためには、なにかとこれがあると便利です。
朗堂のコンテナは、コキ車の中央のツメが当たらないように少し小さめに設計されている感じがしていたので、置き換えるにはちょうどいいタイミングなのかもしれません。

でも、コンテナの増備はほどほどに。
コンテナの増備 → コキの増備 → コンテナの増備… と繰り返してしまう現象を“コキスパイラル”と言うそうで、どうやら中毒性があるようです。
入院して治療するものかどうかはわかりませんので、そう思う方はお医者さんに相談してください。





久しぶりにジオラマ系コレクションの新しい展開がありました。
「駅コレクション」と称して、つい先日に廃止された三江線の宇津井駅が模型化されるという、なんだか恐ろしい企画が進行しているようです。
価格は6,000円で、ライトアップバージョンは8,000円になるとか…。
ほとんどモジュールレイアウトの体をなしていて、ただただあっけらかんとしてしまいます。

第1弾としてこの駅を選んだのは、いかにも大手メーカー・トミーらしく、話題性のあるうちに大きな花火(シリーズ化の告知)を打ち上げた格好です。
担当されている方にどれだけこの駅への思いがあるのか全く分かりませんけど、「駅シリーズ」と銘打っていますから、本当にやりたい企画は第2弾あたりに潜んでいるんではないかと推理します。

それからどうでもイイことですが、横見氏の本を読んだ身としては、宇津井駅って「汚い」イメージがあるのですよ(ゴメンナサイ)。
なんのことか知りたい方は調べてくだされ。



コレクション系アイテムの中でも建物系は、金型の精度が悪いのか、歪みが多く発生していて、ユーザーとしては買うに買えない事情があります。
当ブログでは、キハ183系550番台のバナナ現象と共に、「甲州街道編」を例にして散々指摘してきた点です。
この宇津井駅は、車両のサイズを遥かに越えるものですので、その辺りがキチンと解決されないと小売店でも一気に不良在庫化するはず。
チャレンジ・スピリッツには拍手を送りたいのですが、マスプロ品を見てからでないと評価しづらいのも確かです。
できる限り、開発段階における流通側への情報提供は怠らないでもらいたいなぁ。


2つ目のアイテムが発表されたところで、このシリーズの方向性が見えてくると思います。
「上野駅を再現」なんていうことになれば、企画だけで勝利…でしょうけど、それはないかな。

上野駅A… 正面玄関口セット
上野駅B… 中央改札口セット
上野駅C… 地上20番線ホームセット
上野駅D… 荷物ホームセット
上野駅E… 食堂聚楽セット

気が遠くなりました。
やっぱりやめておきましょう。

なんのことはない、第2弾は宇津井駅の隣の駅だったりして(笑)


(その5・完へつづく)

  1. 2018/05/18(金) 19:00:00|
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第57回静岡ホビーショー(その3)

(その2からつづく)


【トミックス ・トミーテック①】

ここではしばらく「立場が逆になってきた」と評してきたトミックスとコレクション系のトミーテック本体についてです。

今回はトミックスにチョットした、新機軸を打ち出そうとする動きも見えましたので、その辺を交えながら振り返ってみます。





まずは185系の新規製品でしょう。
ショーの前日に発表した新製品のメニューには入っていなくて、あえて「会場発表」としたところにメーカーとしての目の置き所、ユーザーへのアピール性の捉え方を想像します(ユーザーへどう響いたのかは不明)。

ユーザーの問い合わせが殺到したのか、実はパネルの下には「全車両、車体を新規金型で製作」という注意書きが添えられており、1980年代の模型の再生産ではないということが確認されました。

数年前から「トミックス がやるらしい」という噂を聞いていて、いつかはそうなるんだろうなと思っていましたが、とうとうそのときが来たみたい。
これまでは決定版となる185系がなかなか生まれてこなかったので、185系ファンの方は30年越し、待望のフルリニューアルとなります。
あまりにも活躍の期間が長くなったため、185系をイメージする姿がユーザーの中でまちまちであることは確か。
そういうときはね、「フルフル」からやってしまえばいいんですよ。





「ヨンサントオ50周年企画・ヨンサントオがトミックスで甦る」という新基軸、新企画が打ち出されました。
どことなく、ちょい前までのカトーの企画のにおいがしますけど、よく考えるとやや違います。
着目した時代は良くても、例えば、まだまだ「人」がいる風景が見えてこないのです。

それぞれの列車にどんなドラマ(走行路線の特徴、列車の輸送使命、すれ違う列車たちなど)があったのか、そんな掘り下げ方があると、ユーザー側の「そうか」という“気づき”もあって、話題が大きくなると思うのです。
残念ながら今のところ、そうしたザワつきは見られません。

昭和43年10月、そのとき新たに設定された列車はコレとコレ…では、時刻表の中の記号としての列車でしかありません。
送り出す方として「金星」や「やまばと」「あいづ」をどうやってプロデュースするのか、その答えを是非とも聞いてみたい。
まさかまさか、各方面の列車をとりあえず1つずつチョイスしただけ、ではないですよねー。





「四季島」は2018年の冬に発売するとの再発表がありました。
史上最高のクオリティを目指すため、今一度、やれることの全てを再検討しているそうで、その言葉を信じれば「相当なもの」が出てくるみたい。

しかしですよ、2年連続で、冬の商戦の中の小売店に並ぶ四季島って、コレどうなんでしょう。
小売店にとっては一種の地獄でしかなく、ユーザーとしても「いい加減にしてくれ」です。
もし、そのときに何か「別の」モノが並んでいたら…ねぇ(^ ^)

そういうリスク、無駄になるかもしれないエネルギーの注ぎ方がなんとももったいなくて、そもそも「四季島」なんていうUFOのような物体に興味すら持たない当方からすれば、2社分を合わせた金型の数で私鉄特急を3つくらい出して欲しかったりするんですが…。





その「四季島」のことを受けて話題にしたいのが「パンダくろしお」。
結論からすれば、トミックスの稿で指摘するのはとても酷なのですが、それはご勘弁をいただくとして、どうもおかしなことになっているのが、その価格なんです。
メーカーがアナウンスしている本体価格(つまり税抜き価格)を見ると、トミックスは24,000円。
対するカトーは19,000円で、その差は5,000円と結構大きい。
一方、発売時期はトミックスが5月、カトーが7月となっていて両者の開きは狭い。

お小遣いを握りしめて買いに行くと思われるこの車両の購買層を考えると、発売時期に大差はなく、価格差5,000円はとてつもなく大きいと感じるのではないでしょうか。
大人が悟すシーンを想像するのです。
「あともう少し待てば、5,000円も安い“パンダくろしお”が買えるんだよ」

なんだか「四季島」と同じようにこちらでも市場全体で無駄なエネルギーを使っているようで、見ていられません。
この「くろしお」は、E235系のように、自社製品として必ずラインナップに加えておかなければならないアイテム、とは少し違います。
そしてまた、カトーの方の製品化のきっかけは皆の知るところです。
製品化発表の時期は共に昨年の12月ではありますが、カトーの方が僅か数日だけ後でした。
新しい金型を起こす訳でもなく、単に印刷工程を増やすだけの話ですから、たとえ子どもからの要望があったとしても、カトーの方でバッティングを避けられる企画だったとは思うのです…。
小売店はどういう発注をかけているのでしょうね。





近鉄21000系「アーバンライナーplus」。
新規設計での登場となるようです。
1980年代の私鉄特急も味わい深くなる時代となりました。
グリーンマックスも近鉄特急の製品化を盛んにやっていますけど、完成品模型としてのクオリティから選ぶとすれば、やはりこちら。
前回品を買っていませんので、近鉄名阪特急の面白さを理解した今としては、正直に申しまして「欲しい」アイテムです。

この流れで小田急7000形LSEもフルリニューアル化してもらいたいと思うのは、当方だけではないはず。
カトーの展開もサッパリですから…ねぇ。





チャリンコが入る209系も、内装パーツの金型を起こして製品化されます。
こういうアイテムこそ「タイプ」で済ませちゃえばいいと思うんですが、こだわりがあるというのはとにかく良いこと、でしょうか。





「エルム」と銘打っていても、要は「北斗星」客車のさらなるバリエーション展開。
24系の種別については、2000年頃までフォローし続けていましたが、晩年になってサッパリわからなくなりました。
トミックスさん、これまでに製品化した24系客車だけのカタログを刷ってもらわないと、もう買う意味が見出せないですよ。





こちらも同じ。
キハ183系は、実車と同様に模型でも形態分類がちんぷんかんぷんで大変なんです。
多くのユーザーは「まりも」だと思うよりは、新しいキハ183系車両の詰め合わせセットだと解釈しているのでは。
スラントノーズの先頭車は「スーパーとかち」に使用されていた200番台の若い方で、方向幕の位置がこれまでの製品と異なります。
こういう細かい差異のある車両をセットでブッ込んでくるのは、できればやめてもらいたい…


ふと、1982年のとある出来事を思い出しました。

自宅から少し離れた場所に「くりや」というおもちゃ屋さんがありました。
放課後、仲間同士でチャリンコに乗ってガンプラ探しのパトロールをしていたときのことです。
バンダイのガンプラ、1/144「リックドム」がしれっと置いてあると思ったら、なんと不人気だったアオシマのイデオンプラモ、1/610「ドグ・マック」(ナンダソレハ)をヒモで縛って抱き合わせて売っていたのです。

仲間は女店主に「頼むからドムだけ売ってくれ」と懇願していましたが、案の定ダメでした。
初めて「大人のズルさ」を感じたその経験は今でも深く残っています。
独占禁止法第19条と公正取引委員会の業務内容を知ったのは、その15年後のことで、その頃には当の「くりや」はもうなくなっていました。



話を脱線させましたので、元へ戻しますよ。




前回のエメラルドグリーン、常磐線快速仕様が瞬殺だった103系1000番台は千代田線乗入れ仕様で登場。
カトーの営団6000系やマイクロエースの小田急9000形とはベストマッチで、足りない最後の1ピースが登場するようです。
後退角のついたフロントガラス辺りにかっこよさがあると思います。





20系…じゃなくて、あくまでも24系の電源車だそうです。
そういえば、カトーの20系では「日本海」で車掌室の表現が見直されました。
その点を意識したのか、電源車ですから正面窓から見える配電盤のランプを点灯させるギミックを思いついたようです。

といっても、ある意味「ズルい」設計なんですよね(笑)
光源はテールランプのところにあるので、そこから垂直に導光材を立てればよろしい。
配電盤の点灯箇所なんて、どっちみちそのライトがオーバースケールですからテキトーでもわからないんじゃないかしら。
それでもこんなところに魅力を感じる方は、これからトミックスの20系客車を買う資格があります。
当方は、もうカトー製品だけでやっていきます。
カトーの牽引機の性能とセットで考えれば、まだまだカトーの20系の設計に不満はなし。
90年代のカトーの20系客車の基本設計の高さを改めて実感しています。


(その4へつづく)

  1. 2018/05/16(水) 23:00:00|
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第57回静岡ホビーショー(その2)

(その1からつづく)


【マイクロエース】

“新規製品”と言えるようなアイテムは稀で、既存製品に何らかの仕様変更の手を加えて、実質的な再生産における価格高騰の説得力を持たせようとしているように「見える」マイクロエース。
かつての価格での再生産すら叶わなくなってしまったのか、今回もその傾向に変わりはなく「できることをやる」というスタンスがにじみ出ていました。

価格の上昇による「選択肢」としての存在の消滅はユーザーとしてはとても残念なんですけど、もう誰の目から見ても中国での製造に価格面での優越性がないことは明らかなので、ユーザーとして「価格、価格」とわめくのではなく、今でも撤退せずにこうしてブースを構えていることこそが注目すべき点だと思います。





小田急ロマンスカー30000形 EXEαから見てみました。
既存製品の色替えですから、塗装・印刷の具合をチェックしても、ここらへんはマスプロ品を見てからではないとなんとも言えません。

もともと設計自体に破綻はなく、例えば乗務員ドア付近の彫りも良くて、マイクロエースの中では「当たりの方」。
けれども、マイクロエースのEXEは“ボディ膨張事件”以降、手にすることがなくなっており、たぶんこれから先もそうなんだろうと思っています。
あのとき以降、EXEにこだわること自体が面倒くさくなってしまいました。







C10 8とC11 207。
「あのD51」以降は一応“蒸気機関車のマイクロエース”ですからね。
「まだまだやる」という狼煙なのでしょう。

しかし、今となってはどうしても古い設計、無理のある設計が垣間見えていて、今後自分が「お金を出して手に入れる」という気持ちになる…とは到底思えません。
前照灯は相変わらずアレですし(207についてはもはや架空の世界の表情です)。
それとも、商品のネーミングでライトユーザーの手に触れることができれば成功、という企画なのでしょうか。

大手二社の隙間を狙ったネタ探しの結果であっても、結局ユーザーや小売店に否定されてしまっては、それは隙間とは言えません。
マイクロエースの蒸気機関車をこれからどう仕切り直すのか、マイクロエース自身におけるそのあたりの総括がないと今後も厳しいような気がします。





小田急ロマンスカー3000形は久しぶりの再生産です。
全体的にボヤッとしたエッジ、厚ぼったい塗装はそのまま踏襲されそうな気配なんですけど、NゲージのSSEは今のところこれだけなので、そう考えれば需要はまだありそう。
前回は、カメレオンの舌のような重連用マイクロカプラーが話題になりました。





パンタグラフに事件があったような阪急2300系。
久しぶりの新規金型と言えそうな模型です。
マイクロエースの新規製品のリリースはこのようなペースになっています。





小田急9000形も実質的な再生産。
今回は「登場時」というネーミングです。
初回品のときはその出来に大きな話題が巻き起こりましたが、気のせいか最近中古店でよく見ます。
今回の製品に乗り換えようとしたユーザーの所有物だったのかもしれませんけど(真相は不明)。
当方は初回品2種を温存していて、その表情だけでも楽しめれば登場時だろうと晩年時だろうと構わないと思っています。
むしろ8両セットの「のっぺらぼう」顔の方が貴重なのではと(笑)





キハ11も実質的な再生産。
バックミラーのパーツが細くてコワイ。

今般の三江線廃止フィーバーではトミックスのキハ120三江線色に特需が生まれました。
トミックスでは、また生産するようです。
ローカルな空気感のあるこうした製品が、何らかのアナウンス的な企画を背にしてリリースされるようになれば、焼き直し再生産であっても需要を生むような気がします。
これまで散々車種の選定で“狂犬ぶり”を発揮してきたマイクロエースですから、そろそろそうした企画の意図、暴露話をまじえたリリースの方法もイイんじゃないでしょうか。
あのキマロキやクモヤ495を製品化しようと考えたプロセスを是非とも聞いてみたいですよね。



(オオカ商事)



さて、オオカ商事による持込み企画「マイクロスピーカーシステム」。
やはりスピーカーであることを前面に押し出した名前に決まったんですね。
知らない方に改めて御説明しますと、つまりは小型Bluetoothスピーカーなのですよ、コレは。





組み込むモノは模型でなくてもいいのです。
物体の中に入りさえすれば、とにかくそこから音が鳴る。
フル充電で数時間は連続して音を鳴らせることができるそうですし、待機状態でも24時間は大丈夫とのこと(確かそんな感じ)。





発売は年内になるようですが、問題はその価格だと見ていて、伺ったところ、様々な調整を経てほぼ決まりつつあるその価格は、当方からすれば「結構高い」。

カメラの小型化と同様に、この手の小型化もこれからは加速していくのでしょう。
もしかしたら、模型メーカーではない他勢力が開発に着手することもあるかもしれません。
そのときを待つべきか、それともサッサとコレを手にして早めに楽しんでしまうべきか。
地味ではありますけど、少し大きめな選択肢になるように見えます。

それから、根本的な引っかかりは、1/150の世界で鳴る音は「どこから聞こえてくると許せて、許せないのか」ということなんです。
「もっとリアルになるよ」ということを信じて導入を決めてしまっても、いざ組み込んでみると違う受け止め方になることってあります。
このオオカ商事さんのアイデア、決して否定はしませんが、ユーザーそれぞれがNゲージの世界で新たな市場となりつつある「音」の鳴り方をどう求めるか、考えておいた方がいいんではないかと。
当方でしたら、いっそのことサウンドボックスの音をヘッドホンで聴いても良さそうですし、当レイアウトが複線ですから「サウンドボックス」をもう一つ導入してもいいかなとか、そんな選択肢、音へのこだわりと投資の考え方を持ちつつあります。
もしヘッドホンで楽しむなら、車内の様子が頭に浮かぶ効果音なんてのもいいですね。



【株式会社ZAIZEN】



こちらも音に関係した企画。
スマートフォンにアプリをダウンロードして、スマートフォンからBluetooth接続で車種別に音を出しながらスピードをコントロールする、というシステムだそうです。





Bluetooth接続となるMFC(マルチ・ファンクション・コントローラー)本体をレールのフィーダーに接続すればOK。
本体にはトラック用出力端子2つ分、ポイント用出力端子4か所分が用意されていて、これで不足する場合はその他、トラック拡張パック、ポイント拡張パックも用意されているそうです。

気になる車種のラインナップは「様々」とのことで、アプリ内の課金で購入して増やしていくスタイルになっているとか。
当方が「様々」と断ったのは、結局のところ現在のラインナップが6車種程度のようであり、その一方、先程アプリのうたい文句を見たところ「120車種以上を追加データとしてリリース予定」とありまして、その展開過程に少し不安が…。
というのも、カトーのサウンドカードの開発についてはいろいろと苦労話(特に音の録音)を聞いていて、そのことからすると、どこか違和感があるからなんです。
一体どうなっているんでしょうね。

昨年後半から販売しているということですが、購入はAmazonからのみということですから、我々が模型店をパトロールしていても知らない訳です。
ユーザーによる使用レポートすら見たことがありませんでした。

この企画を専業としている企業ではないようなので、今後の展開に注目してみましょう。


(その3へつづく)

  1. 2018/05/15(火) 08:00:00|
  2. 鉄道模型イベント
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第57回静岡ホビーショー(その1)

こんばんは。しなのさかいです。




早いもので今年も「静岡」の季節となりました。
ついこの前まではひたすら寒い季節を過ごしていたと思ったら、いつの間にか駿河の国の温かい空気の中にいるという…
結局のところ、1年間はこうして意外と早いペースで進んでいるようです。


今回は、北の扇形庫から先生及び線路際の住民先生と、という地元の3人ユニットでの駿州入りをしました。
こうしたイベントを複数のユーザーの視点で見て、あれこれ話し合ってくることは、趣味の方向性を考える上でとてもいい機会になっています。

またもや主観ばかりを書かせていただきますが、その辺はご容赦ください。







あ、それから今年の目玉備品は「16式機動戦闘車」でした。
『シン・ゴジラ』では多摩川の東京川河川敷で武蔵小杉に向けてバンバン撃っていましたね。
兵器の年式がだんだんと「今」に近づいているようで、複雑な気持ちにもなります。



【アオシマ】



もう何度も同じことを書いていますけど、例のDD51を参拝することからスタート。
ほとんど博物館のような展示物だと見ています。
方々をパトロールしても、おおよそ完成作例を見ることは叶いませんので、こうして重量感のあるプラモデルを見ることは貴重といえば貴重な機会だと言えましょう。





次回作・EF66の進捗状況に大きな変化はなさそうです。
DD51の製品化発表のときと比べると、失礼ながらそんなに待っている人はいないと思いますし、会場での見学者のヒキもそんなでもなかったように見ています。
アオシマのことですから、そのうち具体的なパーツ構成などの発表があるのでしょう。
構成パーツ点数約200で、年末発売予定とのこと。
「約」と付いているところが微妙ですが、設計はもう終わっていると見て良さそうです。





古いキットの紹介もありました。
「メーカーにはまだまだ在庫があるよ」というアピールでしょうか。
プラモデルを作る人口が減少しているように見ていますけど、それでも需要はあるということなのでしょう。
EF58とEF18という並びをみて、昔の設計の人の合理的思考を垣間見てしまいました。
「まあそうだよね」という、そんな感じです(わからない人は置いていきます)。

それにしても、アオシマという会社は面白いと思います。
世の中のありとあらゆるものをプラモデルにしてしまう貪欲さが昭和の時代から延々と続いているのですから、これはもはや社風なのでしょう。
固い守備範囲を持つバンダイ、タミヤ、ハセガワを除いて、1970年代に元気だった多くの「オモシロプラモメーカー」は次々と事業を停止し、その金型が流出して都市伝説化するなど、その後の経緯も無残でした。
だけれども、アオシマだけはこうして生き残っています。
ここ、不思議です。



【グリーンマックス】



京阪3000系(快速特急「洛楽」)の見本。
ここんところ、アイテムが増えるに連れて「ライトの点灯箇所」が増え続けています。
それはそれで良いことなのですが、運転台のシースルー化ができていないなど、まだまだカトーやトミックスのような合理的な設計にはなっていません。
複数のチップLEDが付いた基盤を縦に差し込むことで、導光材(プリズム)と光源の距離を短縮してるからです。

カトーやトミックスでは、もはや動力ユニットに寝かせるようにライトユニットを取り付け、垂直方向に導光させることに成功させているので、その余地・スペースのないコアレス動力ユニットの共通使用が仇となっているのかもしれません(勝手な推測です)。





近鉄22000系もライト類は充実しています。
しかしフロントガラスの断面にも光が回っていて、ガラスの厚みが際立ってしまっています。
ガラスの内側から光を当てる設計としたことでガラス自体が導光材化しているようで、実に惜しい。
ボディの寸法だけでは的確な設計ができないという事例のように見ました。





関東では期待の高い(ような)京王5000系(京王ライナー)です。
確かに鋭角のフロントスタイルは、鉄道ファンにはキャッチ-で、人気が出るのもわかる気がします。
運転台から後ろは非常に地味なんですけど、それでも「顔は命」。

ボディの金型の設計には相当なこだわりをもっているようですから、京王ファンにはマストな製品となるでしょうか。
同じ着席指定ライナーでも「Sトレイン」とは違った受け入れられ方のようです。
今後の実車と模型の動向に注目しましょう。





キハ110-200の「前期形」ということでテストショットが置かれていました。
カトーは16番で200番台を製品化しますけど…



最近のグリーンマックス(GM)製品を見ていると、ボディの造形、デッサン力については確実に向上しているようです。
ライト類の点灯にも工夫をし続けているなど、その努力も見ていて頼もしい気がします。

しかし当方は、この期に及んでも同社の完成品モデルを未だに1つも買っていません。
これだけ製品が多くなっても未だに1つも、です(クラッと来たものもありましたが、冷静に考えてやめました)。

当方としては、一度、このメーカーがカトーやトミックスの「部品構成」を意識した、そういう製品を見てみたいのです。
例えば、ローレリーフ方式の床下パーツ(床板パーツへの接着)をやめて、貫通ホロを別パーツで付けて、という具合です。
特に前者は「昔のGM製品」をそのまま表してしまっていますし、後者のホロが付かないことについては、カトーやトミックスでは既に1980年末期に解決させている仕様です。
カトーの205系にホロパーツがないのは、これが1980年代半ばに設計されたからなのですよ。
現在溢れかえっているGMの完成品シリーズは、結局のところ、その頃の設計思想から進化していないように見えます。
だから、トミーテックの鉄道コレクションのように、このままでは「Nゲージ製品」と見ることができない。
スイングドローバーという、プラレールのような妥協した設計思想まで新たに出現しているのですから、なおさらなんですよ。

価格は生産数に左右されますから、そんなに受注数がないんだと思います。
だとしたら、それはどうしてなのか。
同社にはその辺を再度分析してもらいたなと思います。
少なくとも、当方と同じような考えを持ったユーザーは一定数存在するのではないでしょうか。



【ポポンデッタ】





車窓を見ていて気になる物体「野立て看板」が、ストレートに実際の企業の広告で登場するそうです。
発売時期を具体的に教えてもらいましたけど、そんなに遠くなさそうですよ。
価格も「ついでに買ってみようかな」と思える、そんな程度になるみたいです。





レイアウトだけでなく、自分の机の上に置いてニヤけるというヤバい遊び方も提唱されていました。
同社のような近年の参入組は、あまり既存の車両模型メーカーの企画に挑まずに、こういうネタで“立ち位置”を確立していった方がいいと思います。
久しぶりに「コレだよ、コレ」という企画を見ました。





「安中貨物」についても少々お話を聞きました。
まだまだ騒動は終結していませんし、伺った内容を書いてもみなさんに誤解を与えかねないので控えますが、当方が以前にここで書いたようなことは、十分に認識しておられるようでした。
その辺でやめておきましょう。



【プラッツ】



盆栽のプラモデルだそうで、デモンストレーションに見入ってしまいました。
どこかでスチロール樹脂製で木の幹の模型をリリースしてくれないかなあと長年期待していたところ、「ややそれに近い模型があった」という趣旨で取り上げておきます。





あらかじめ葉の部分も接着れていて、幹の部分だけを着色すればいいのです。
例えば木の枝ぶりのパターンを3つくらいに分けてキット化されれば、レイアウト上の樹木を増やすことがはかどりそうです。
レイアウトの上の樹木製作に関しては、未だに正解が見当たりません。
そろそろ素材の選択を含めて解決させたいところです。


(その2へつづく)
  1. 2018/05/13(日) 23:10:00|
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