しなのさかいの駅前広場

「瑞風」以降、ブック型ケースは増えていない…

常葉針葉樹マスプロダクト作戦

こんばんは。しなのさかいです。




徒歩で近所の量販店へ出かけた帰り道。
空気が乾き切った関東平野の夕暮れ時、西の空です。

「不穏な空気」が漂う冬の中、当方からの更新は本当に頻度が落ちています。
改めて、毎日お越しくださっている方々にはお詫び申し上げます。
今回は一度、その理由をキチンと説明しておこうと思いました。





2019年8月 岐阜県にて

当方がレイアウト上に必要としていることは、できるだけストラクチャーに頼らずに、自然なものを設けることで風景を完成させるという視点であり、その中でも「木」は不可欠だと認識しています。
そして「木」には落葉樹と常葉樹があり、日本の風景には後者、特に常葉針葉樹がよく似合うと勝手に想像しています。





2019年8月 岐阜県にて

しかしながら鉄道模型、特にNゲージの世界では、常葉針葉樹を大量に必要としても、カトー(ウッドランドシーニックス)のキットくらいしか製品としてラインナップされていませんで、選択肢が非常に限られています。
さらにこのキット、幹をネジって四方に枝を展開させるということで、どうしても枝振りに不自然な点があり(下手をすると螺旋階段みたいになるし)、時間をかけて仕上げても、貧相な木が出来上がるというイマイチなものでした。
塗装や接着といった面でもこの製品に選択された素材は使いにくさが大きく、植林した後で葉がポロポロと落ちるトラブルも頻発。
製作工程と耐久性には疑問がつきまとうロングセラー品です。

ちなみにですが、ホビーショーでは毎回この点をよく指摘しながら各社さんを回っています(嫌なユーザーです)。
簡単で耐久性に優れた木のキットが欲しいですよ、と。
しかしながらこうした提案に興味を示すメーカーは皆無で、どこか需要を認めたがらない雰囲気が窺えました。
「そんなん、誰が買うんですか」と。
市場としての立ち位置を定めるにはモッテコイの方向性だと思うんですが…


閑話休題。


うーむ、ボリューミーな杉の木を表現できるような、何かいい方法はないものか。
そしてそれは、できれば大量生産を前提とした方法がいい。
昨年の夏頃には自分で方法を編み出すしかないと、そんなことばかり考えるようになり、多くの素材を見て回る日々となっていたのです。

そこでたどり着いた方法…





仕事の帰りに立ち寄った、画材用品を扱う「世界堂」さんにヒントがありました。

ここでは僅かながら工作用木工材も売っていて、その中から4ミリの丸棒を見つけました。
90㎝で140円程度です。
これを15㎝ずつ、6本とするようニッパーでカットします。
もちろん購入した本数は大量ですから、適当な本数で買えばざっと数十本にはなります。

これらを下の娘の勉強部屋に押し入って電動鉛筆削りで尖らせて、さらにダイソーで仕入れた麻紐を用意。





15㎝にした丸棒に麻紐を巻きつけていきます。
木のシルエットをイメージして、また尖らせた先端部には巻きつけないで、先が飛び出るように巻きます。
巻く前に、丸棒には軽く木工用ボンドを付けておくと巻いた紐がズレて抜ける心配もありません。
まぁ麻紐ですから、ギュッとしばると安定感が増すようではあるんです。
何事も念のため、ということで。





で、この形のままさらに木工用ボンド水溶液でじゃぶじゃぶ。
近所のOKストアで買った「栃木レモン」の容器が大活躍しました。
乾燥は約1日というところでしょうか。
麻紐には木工用ボンド水溶液が染み込んでいきますから固着も期待できます。
この段階では新聞紙に寝かせて置いても構いません。
新聞紙はくっつきますけど、ビリっと剥がせばいいのです。
破れた紙がついても問題なし。





木工用ボンド水溶液を浸して乾燥させると、若干飴色に変化していました。
麻紐がガッチリ固着されていて、もはや棒からズレ落ちることもありません。
巻き方にもよりますが、円錐形、三角形にするよりは若干下膨れに巻いた方がいいかなと。





そしてこの木の素材にクランプフォーリッジ(?)を接着します。
素材は数多ありますが、カトーが輸入しているウッドランドシーニックスブランドのコレを選びました。
1袋600円程度。
大袋で販売されるクランプフォーリッジよりはこの小袋の方が粒状感がよかったので、大量に必要としていてもこの小袋を選ぶようにしましたね。
当方では小袋一つで13本は賄えるという法則が見えています。





木の素材には、今度は厚めに木工用ボンドを塗り、そこへフォーリッジの粒を一つずつ埋め込んで、木の外観を構築します。
クランプフォーリッジのプールにドボンとさせてサーっとまぶす方法も考えましたが、全体に均一に固着することは難しく、やはり手で一粒ずつ摘んでスキマを詰めながら貼る方法が良いかと思いました。

また、クランプフォーリッジよりも軽いコースターフのプールに入れて試したところ、満遍なく固着させることはできましたが、スポンジの密度がスカスカなので、この後の工程では葉の表現がどこかペシャンコになってしまい、全体的にぬべーっとした木に。
やはりクランプフォーリッジが葉の雰囲気を再現するには良さそうです。





しかしこの工程が一番面倒で、当方の場合は1本に10分から15分を必要としています。
これをやるために週末の運転は全面休止としているワケなんです。
毎回、毎ターム70~80本を製造しており、今は5ターム目。
週末だけでなく平日の夜も生産ラインを稼働させており、今タームの72本もあと2日程度で貼り終わる見通しです。
これも「買うモノがない」からなんでしょう。
車両もいじりたいけど、その車両を置く背景づくりはもっと必要だろうからと自分に言い聞かせながらせっせと励んでいます。


あ、クランプフォーリッジを貼っておしまい、ではありません。
その後の工程のことをもう少し続けます。




スポンサーサイト



  1. 2020/02/19(水) 18:40:00|
  2. 鉄道模型(レイアウト)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

まずは伊豆&房総、山陽を、はたして東海方面は?「トミックス153系」



久しぶりの投稿になりました線路際の住民です
先日 頭の上で鳥の鳴き声に見上げると小さなウグイスが…初鳴きでしょうか?
寒い日はまだまだ続きますが春は間近なんですね。


トミックス製153系0.500番台を一度に発売です、
昨年辺りから他に買いたいモノも無かった事もあり、思い切って両方とも買ってしまいました。
正面を見て、正に153系だね!と思わせる造形で
思わずイイね~と見入ってしまいます。
ヘッドライトも非点灯時でも黒目にならない様になっていました。


上から見ても よく出来てます、程良い後退角がキマッテます、
因みに信号炎管は、カトー165系のモノを使用して後付け感を無くしてます。


手持ちのカトークロ157 と比較します。
流石に年代差を感じますが、違和感なく並べる事が出来るのは、当時のカトー設計が優れていたのだと実感します。




最近の標準でしょうか、手すりの塗り分けとトイレの臭気抜き窓枠にHゴムの再現です。
カトー165系製品の影響だとすれば、こまがねセットは衝撃を与えたたのかもしれませんね。
最近は、カトー165系シリーズの展開が見えなくなっているのが気になりますが…


市場で品薄と伝えられる サハ153の床下です
メーカー説明によりれば、プロトタイプをMG.CP付き200番台だそうで、ポスターや付属のヘッドマークを見ると 幕張、田町、宮原所属編成を意識したものとわかります。
私の慣れ親しんだ「急行東海」や大垣夜行347Mは大垣所属てますから本来 0.100番台があって欲しいものですが、後日のお楽しみでしょうか…
「急行東海」まで含めると、そこに「急行ごてんば」のモハ164-500や347Mのクモユニ+クモユをどうするか? そんな事で敢えて外したのかもしれません、なかなかユーザーを引っ張りますよね。


メーカーの担当者は、鉄コレ伊豆急の発売を153系発売への伏線としていたのかも…そうであれば、凄い企画力と展開ですよね。直近の発売予定の251系が続くのかが注目でしょうか。




251系踊り子の春バージョン花びら付きです、私としては、好デザインなのではないかと思うのですが如何でしょうか? 引退間近で疲れも見える車体ですが最後の日まで頑張っ欲しいものです。







  1. 2020/02/15(土) 20:48:22|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

KATO 2020年6月分ポスターを見ながらTOMIX153系瞬殺の状況を目の当たりにする。

こんばんは。しなのさかいです。

財政的におだやかな日々が続いており、マイペースにのんびりと趣味活動を営んでいます。
レイアウト上にもう少し大幅なアレンジを加えたくなって、せっかくの週末の運転もウヤにして「列車の背景」づくり。
近いうちにきちんと御報告が出来ればイイんですが。
2週間連続でそんなことをしてしまうと更新が滞ってしまうのはこれまでどおりで、皆さんには大変申し訳なく思っております。





さて、2月1日と2日、つまり昨日と今日に横浜ランドマークプラザで鉄道模型イベントが開催される関係から「その前日の1月31日にはあるだろう」と思っていたカトーの新ポスター発表。
やはりそのとおりに発表されまして、内容に対する感想はまたもやイロイロです。
いつものことではありますが、一人のユーザーという立場でカトーの新しい提案に対する受け止めを整理してみます。
よろしければお付き合いください。





【10-1641 381系「スーパーくろしお」(リニューアル編成) 6両基本セット】 ¥18,800+税
【10-1642 381系「スーパーくろしお」(リニューアル編成) 3両増結セット】 ¥6,800+税

カトーは紀勢本線の「くろしお」を製品化する機会が多く、気が付けば当方も287系(パンダも)を除いて手元にある状態でした。
しかし「くろしお」ブランドは、Nゲージ市場への浸透力はそれほどないようで、287系や289系の「くろしお」はまだ中古市場で見ることがあります。
287系は「こうのとり」の方はどこを探しても見当たらないのに、この差はなんだろう?

余談ですが、メーカーの生産数如何で「売切れ」「メーカー在庫完売」が演出されることは多々ありますから、その点、中古市場で流通しているかどうかを観察する方が、ユーザーに刺さった製品かどうかが分かる気がしています。
強く刺さった製品であればユーザーは手放したりしません。
そうなると、たとえ中古市場であってもそう簡単には流通しませんよね。

さて、今回の「スーパーくろしお」、どうしましょうか。
アーバンネットワークの一部である阪和線系統には、大阪環状線を通るという意味でも親しみを感じており、「くろしお」はその仲間ですから気にはなるんですが、かといって「待ち望んでいた製品」というワケでもないのです。


おそらく多くのユーザーは、「スーパー○○」については、ズバリ「スーパー雷鳥」を切望しているんだと思うんですよ。


でも、カトーとしては「ゆったりやくも」のバリエーション展開を急ぎたい(急ぐしかない?)ようでして、こういう「これでもか、これでもか」という展開に付き合わされることが非常に疲れる…、とは以前の稿でも指摘しました。
225系「関空・紀州路快速」や281系「はるか」の仲間として、消極的な姿勢で「買います」かね。
白浜駅のように、増結の3両を駅の端っこに留置しておく、といった邪道な遊び方も面白いかも。

セールスポイントのテキストを読むと実に細かい仕様が語られています。
特に非常口の閉塞状況は丹念に調べ上げているようで、エラー騒動を気にしている姿勢が見て取れます。
この考証努力、最近はトミックスの方に力強さがあるようですが…。

高価格路線は今回も健在で、ユーザーにとってはそこまでお金を出して手に入れるものかどうか悩む、厳しい選択となっています。
ちなみにですが、10-1451「ゆったりやくも」6両セットは18,200円+税でした。
今回の基本セットは、それとほぼ同じ(部品)構成のように見えるんですけど、600円の価格上昇が仕込まれています。
謎です。





【10-1630 E233系7000番台 埼京線 6両基本セット】 ¥17,000+税
【10-1631 E233系7000番台 埼京線 4両増結セット】 ¥7,500+税
【28-240 E233系7000番台 埼京線 グレードアップシール】 ¥1,700+税

昨年末のJR・相鉄直通大騒動のときに「どうして再生産しないんだろう??」と思っていましたが、ようやく約半年遅れでの製品化だそうです。
トミックスでは早々に相鉄12000系の製品化決定情報を打ち出していますから、トミックスとしては7000番台とのセット的な意味で商品展開を考えているんでしょう。
前面ガラスに掲げられたATACS-IDは特徴的ですから、ガラスパーツへの印刷をこなせるカトーがやるべき仕事ではあると思っています。
もし、カトーでも相鉄12000系をやる気があるんだったら、先にこちらをぶら下げられても困りますョ。
なので「買わない」です。
カトーから12000系がリリースされるなら両方まとめて「買う」んだけどなぁ。

ちなみに、これまでの10-1195(6両基本セット)は16,000円+税、10-1196(4両増結セット)は7,000円+税でした。
部品構成上に大きな変更点もない(はずな)のに約6~7%の価格上昇が仕込まれています。
ですから我々は、店頭で会計したときに「そうか、消費税も上がったしな」と納得しちゃダメ。
それにしても、日銀もウットリしてしまうほどの物価上昇率ではないでしょうか。





【3023-7 EF64 1030 長岡車両センター】 ¥7,200+税
【10-822 24系寝台特急「あけぼの」 6両基本セット】 ¥12,000+税 ※再生産
【10-823 24系寝台特急「あけぼの」 3両増結セット】 ¥5,000+税 ※再生産

「買いません」(即答)。
もう、この<死神シリーズ>に付き合う気力がありませぬ。
特定番を追いかけている人が買えばいいんじゃないのかな。

24系「あけぼの」だって、これまでにも再生産を行っていますから、そろそろ市場には浸透しないはずなんですが。
どこかのお店が強く再生産を要望したのでしょうか。
カトーの14系・24系はパーツ構成と共に細かい印刷が当方の中では高評価となっていて、もはやトミックス製品を受け付けないくらいなのです。
それなのに、「ゆうづる」に続いてこうして単純な再生産が繰り返されるようでは、設計の宝の持ち腐れ状態です。
トミックスのブルトレシリーズを見ていると、トミックスの方がユーザーの心理をよく分かっていると思うときがあります。

これまた価格チェックでして、3023-4「EF64-1031 長岡車両センター」、3024-6「EF64 1032 長岡車両センター 双頭連結器付」は共に6,700円+税でした。
やはり約7%の価格上昇。
気が付かないうちにジワジワと来ていますよ。





【10-1601 323系大阪環状線 基本セット(4両)】 ¥13,400+税
【10-1602 323系大阪環状線 増結セット(4両)】 ¥10,200+税

「平成30年(2018)5月以降の弱冷車が2・7号車へと変更された際、弱冷車表記と表記位置が変更された形態を的確に再現」ですって。
これまでの10-1465/1466と異なる点はソコだそうで、後は車番がLS07編成からLS09編成に変更されるという点。
そうですか、LS09…。
LS09はLS07と同様に近畿車両製ですが、前面貫通扉上から種別表示器あたりの意匠がLS08(川崎重工製)のそれと同じように平坦なものに変更されたようです。
やはり電車の「顔」ですからね(連結側の妻面じゃなくてね)、素人でもこの違いはよく分かる。
カトーはなんとも微妙な編成を選んだものです。
ここら辺の差異まで再現すれば大したものですが、なんといっても「顔」ですから。
「スーパーくろしお」の非常口には相当なこだわりを持っているようですけど、こちらはどうしますか?
差異を表現してくれるなら買いますが、おそらくやらないだろうから「買いません」。
もっとも、これは実質的には「再生産」ですので、実車を見て買いたくなった人のためのメニューでしょう。
当方は車番と整合性のあるLS07でやっていきます。

この323系に関しては、10-1465/1466と同じ価格で設定されているようです。
よく分からんなー。





【10-1158 特別企画品 伯備線石灰輸送貨物列車12両セット】 ¥14,800+税 ※再生産

これ、どう思います?
2012年に発売されてから大分時間が経ちましたから、確かに中古市場でも高騰していたりして、今になって探しているユーザーは少なからず居るんだと想像しますけど、発売当時にこのセットの価値を感じて買った人間としては何とも複雑です。
先のマヌ34の再生産もそうですが、こうした特別企画品を再生産しなきゃなんないほどネタが浮かばないのかと思い、残念です。
中古市場におけるプレミア崩しをやる暇があるならば、もっとプレミアになる「何か違うこと」をしてそのプレミア価格を崩してもらいたいですよね。
2016-9の在庫を動かすためなのかなぁ。


とはいえ、D51を楽しむ上では至高のアイテムと言えましょう。
足立石灰工業のHPにもこの列車のことが触れられていますので勝手にリンクさせちゃいます。

https://www.ashidachi.co.jp/地域情報/文化-歴史/d51/


それから、2013年のことになりますが、当ブログでも取り上げていますので、よろしければ是非こちらも。

http://sinanosakai.blog100.fc2.com/blog-entry-1163.html





【3039 EF58 初期形大窓 青大将】 ¥6,200+税 ※再生産
【10-428 「つばめ」青大将 7両基本セット】 ¥12,000+税 ※再生産
【10-573 「つばめ」青大将 8両増結セット】 ¥12,800+税

困りました。
もちろん2002年に発売されたこれら全部、今でもちゃんと持っているのです。
2005年の「はと」と一緒に、全車両に室内灯を組み込んで綺麗に保存していますので、先日の謎の「はと」再生産は当方にとっては全く関係のないイベントでした。
ただし、「はと」と違って「つばめ」の再生産にはそう思うことができない理由があります。
もちろん、発売当時はナロ10とスハ44が単品で設定されていたため、今回の「増結セット」新設により“車番被り”がなくなるという点は大きいのです。
しかし何よりも気になるのは、2002年の「つばめ」のスハ44がいわゆる“バナナ状態”で、曲がって成型されていた点です。
小窓がズラリと並ぶ車両だけに、編成を組成するとトミックスのキハ183-550顔負けの、まるで錦帯橋のようでして、2002年当時はボディを手で丁寧に曲げては深呼吸をするという作業を繰り返した記憶があります。
追って発売された「はと」では曲がっていないスハ44が製品化されましたので、「つばめ」のスハを全てこれらに置き換えたのでした。

もう面倒くさいので、客車セットを両方「買います」。
このような買い直しには気が向かなくても、もう18年も前の事件ですし、これから先も美品状態で持っていたい列車ですからやむをえません。
EF58も地味にアップデートされているでしょうから、あれこれ悩むよりは更新してしまった方がイイかも。
複雑な気持ちで更新費用がかさむこととなりました。
カトーの年度末である5月に滑り込んでくるようですし、そんなに生産しないような予感もしますから、予約は必須かも。

しかしなんで今、こいつを再生産するんでしょう。
小売店側の要望がトリガーだとしたら、そういう声を右から左へと処理するのではなく、昭和30年代の列車たちと並べられるようにするとか、そうした企画上の工夫、舞台の設定が求められているような気がします。





【10-1182 クモニ83100(T)+クモニ13(M) 飯田線荷物電車 2両セット】 ¥9,800+税 ※再生産

不気味な再生産。
「飯田線シリーズ」リスタートへの「地ならし」なのだと思いたいです。
あ、「買いません」よ。
持ってますもの。



□     □     □



結局のところ、広義の意味での「再生産」メニューばかり並んだポスターとなっていて、「よし、これは買うぞ!」と息巻くものは見られませんでした。
「買う理由」を自分に言い聞かせるように、時間をかけて細かく分析して見つけ出すことばかりで、情報に接してストレートに脳内スイッチが入るものは残念ながら今回もナシです。
少なくとも、このポスターを見ながら小売店の店頭で話に花を咲かせることは至難の業でしょう。

この1月末の出荷はトミックス(トミーテック)製品の独壇場となったようで、特にHG153系の瞬殺ぶりが目立ったようですね。
14系「出雲2・3号」なんていうのも、製品の仕様はともかくとして、ネタとしてはナカナカでした。
当方は全て見送って、12月に続いて1月も限られた財源を温存しましたが、153系を見ると(これまでのHG165・169系のように)決して悪い製品ではなかったと拝察しています。
改善されたポイントは多くあるようでしたし、153系で再現したい鉄道シーンも多いですから。
カトーがやるべきフルリニューアルがトミックスで代行された形で、このフルリニューアルはカトー製品の古さからすれば問題なく許容されるものと言えましょう。


「153系」に似た「鉱脈」はまだまだあるはずです。
こうした鉱脈をカトーではなくてトミックスがジャンジャン掘り当てている「様子」とその両者の「構図」は、ここ数年の変化の果てとしてはあまりにも皮肉であり、完全に立場が入れ替わっている感があります。
トミックス側に「おい、向こうが休んでいる間に全部掘っちゃおうぜ!」「おう、ガッテン承知だぜ!」なんていう会話があるかどうか知る由もありませんが、葛飾区立石でそういう会話をしているんだろうなと想像してしまうほど、カトーの棒立ち状態には目を覆いたくなるものがあり…
多くのユーザーがこれでいいとは思っていないはずです。






おっと、取り上げるのを忘れていました。




【10-1618 特別企画品 E231系500番台 山手線 <最終編成> 11両セット】 ¥26,000+税

もうね、こんなのばっかり。
トミックスの「さようなら」商法が落ち着いたと思ったら、今度はカトーが「最終編成」商法を身に着けたようです。
ときめくユーザー、どれだけいるんでしょうか。
もちろん「買いません」。


ではまた。


  1. 2020/02/02(日) 16:30:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:19

バラストを茶色に染めて

おはようございます。しなのさかいです。

買うモノもなく、だから義務的に模型店へ行くこともなく。
極めて穏やかな日々を送っています。
なのでココらで久しぶりに当方のレイアウトのことをお話しておきましょう。




年末年始の休みでは、残る駅モジュールと田園モジュールの線路をエアーブラシで塗装してみました。
選んだカラーは、これまで通りにタミヤラッカー塗料の「LP-59 NATOブラウン」です。
調色しながら吹いてしまうと、後から追加塗装するときに不整合が出ますので、こういう「基礎化粧品」は市販品をうまく選ぶ方がいいかもしれません。
駅のホームなどは従来からそうしています。

レールの側面はもちろんのこと、デリケートなポイント部にも薄く吹いて、レールの表面だけが光るようにしてみました。
これでポイントが故障すれば、リカバリー作業が大変なことになりますが、それを気にしていつまでもやらない…ということでもダメ。
ポイント内部にバラストのりが侵入することもなく施工できたはずですので、エアーブラシを軽く吹いたくらいでは大丈夫でしょう。
後は、祈るのみです。

レール側面にはプライマー処理などせずに直接吹いています。
食いつきは案外イケてますし、プライマーを吹いて厚ぼったく仕上がるリスクもありましょうから、これで。





貨物ホームには二軸貨車を並べてみました。
自分としてはまぁまぁのレベルまで持っていけたかナというところですが…

貨車はワム80000やトラ70000の方が時代的によかったか。
スリムなワム80000、カトーから出ませんかねぇ。





当レイアウトには駐機場のようなところもありますので、当然にここにもプシューっと吹きました。
このように蒸気機関車を置いておくとか、21m級気動車は2両まで入るのでそんなヤツを置くとか、そうした便利な使い方にモッテコイのスペースとなりました。
もちろんポイントを介して駅本家に接した1番線ホームに進入することができます。

もっと蒸気機関車用の施設(給水塔とか)を置くという選択肢もありましたが、時代や用途に幅を持たせておきたかったので止めました。
欲張りは禁物、というのがこのレイアウト作業の上での教訓となっています。
魅力的なストラクチャーが多いため、ついつい置いてしまいがちなんですが、すぐにごった煮状態になりますから。





田園モジュールはNATOブラウン1色にはせず、錆が広がりきらない部分をグレーにしておくこととしました。
ユニトラックタイプのバラストを使っていたので、そのままでは黒色のツブが目立ちます。
これを誤魔化すためには、面倒でもグレーを吹かないとダメだなと悟り、やってみました。
このグレーは適当に選択。
もう少しパステル粉を使ってボカシを入れてみようかと反省しているところです。





485系300番台でテスト走行。
問題ありませんでした。
このヨンパーゴ、基本セットだけのインチキ編成でして、Tcの次がTd、その次がTsです。
2M4Tです(笑)





久しぶりに3灯タイプのDD51と50系客車4両で遊びました。
カトー版「なつかしの磐西客レセット」で、サウンドカードはもちろんDD51用。
だんだん脳内に浮かぶ風景が具体化してきました。

駅にも架線を立てること(すなわち電化)を試行錯誤していたけど、もう非電化のままでいいやという心境。
だからといってパンタグラフのある編成が入ってこないということではないのですぞ。
そーゆーときは「架線があるつもり~」ということでやります。

心が落ち着く風景は、やはり亜幹線の駅の空。
家の中にいて非日常の景色を楽しむことが、当方のレイアウト製作の目的でもあります。





今年は塗装をどんどん進めましょうか。
やりたいこと、まだまだたくさんあります。

ではまた。



  1. 2020/01/21(火) 08:10:00|
  2. 鉄道模型(レイアウト)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

妻籠宿でコーヒーを飲むことができる時代の到来

こんばんは。しなのさかいです。

そろそろ趣味生活のことへ進もうかと考えたところですが。
少し前のことになってしまいますけど、昨年末(と言っても数週間ほど前のことです)のフィールドワークのことについて触れておきます。
よろしければお付き合いください。





3年ぶりに安曇野に行きました。
コテージに荷物を下ろした後は、一時期の猛烈な混雑ぶりに比べると落ち着いてきた感のある「国営アルプスあずみの公園」LEDイベントへ。
駐車場には県外ナンバー車はそんなにおらず、どちらかというと地元車が多いようでした。
気温も関東平野のそれとほとんど違わないので、寒冷地仕様の服装で来た意味は半減。
この冬はどこも穏やかな気候のようです。
そろそろホントにやばいかもしれません。





翌朝は快晴でした。
泊まった物件は山の上なのでソコソコの積雪があり、履き替えてきたスノータイヤの効果を早速発揮。





今回は早めに木曽路に入り、奈良井宿で昼食休憩としました。

ココは駅直結の観光地。
なので、多くの外国人観光客が散策する、アプローチしやすい場所となっているようです。
たった2両の313系1300番台でやってくるアジア系のグループが、奈良井駅くらドヤドヤっと宿場町へ散っていきました。
おそらく木曽福島で「ワイドビューしなの」から乗り換えたんでしょう。
だとすれば、名古屋に宿泊しているのかな。
観光バスではなくて普通列車で、ということなのですから、個人レベルでの来訪も多いということのようです。
海外にも何らかの形で木曽路の評判が伝わっているということなのかもしれません(「京都よりもまだ…」ということだけかも?)。

欧米系のバックパッカー組も多く、カップルや子ども連れのグループと陣形、フォーメーションは様々。
鳥居峠を徒歩で越えてきたようで、今の日本人ですらなかなかやらないことですから、敬意を表します。






「ワイドビューしなの」9号を後ろから。






さて、妻籠宿なのです。

早めに木曽路へ進入したことで例年よりも持ち時間に余裕が生まれたため、馬籠宿へは急がずに、久しぶりにココへ立ち寄ることとしました。
実は、当方の視点からすると、ちょっとした異変が起きているとの情報をキャッチしたので、実際にこの目で確かめたくなった、という動機もありました。



その異変というのがこちら↓と…、




こちら↓。



明らかに外国人観光客を(も)ターゲットにしたお店のようです。
長年この辺をウォッチし続けていたので、日本の山深い場所であるにもかかわらず、ここ数年は海外からの観光客が増えていることを実感していました。
だから、間違いなくこのような需要はある訳で。

コーヒーをいただこうとカフェの中に入ったら、いい感じの古カフェになっていましたよ。
御店主にいろいろとお話を伺い、豊かな時間を過ごすことができました。
妻籠には何回も足を運んできましたが、こうした交流をすることができた記憶は今までにありません。


それにしても、妻籠宿でコーヒー。
ようやくこんな時代がやってきたんですね…






我が国における「全国町並み保存発祥の地」と称している妻籠宿では、昭和30年代の終わりから昭和40年代の初めにかけて保存の機運が芽生えました。
取り分けて昭和43年に取りまとめられた「妻籠宿保存計画基本構想」では、「観光をも目的とするが、あくまで歴史的景観の保存を第一義とする」「地元住民の生活環境の整備維持を十分考慮する」「木曽路計画の一部として構想する」といった、今まさに観光公害で悩まされている地域からすれば深く頷いてしまいそうな基本方針が盛り込まれました。

そして昭和46年になると、住民自らが「妻籠宿を守る住民憲章」を掟として定め、その後の保存条例へとつながっていきます。
その住民憲章の三原則が「売らない、貸さない、壊さない」。
このポリシーは令和の今にも受け継がれているようです。


保存当初はココにも観光公害と言えそうなブームがあったため、その都度住民が主体的に議論し、以上のような経緯を踏んできたワケなのですが、結論としては、飲食店で提供するメニューも大幅に制限し、今風の看板や自動販売機もNG、コーヒーの提供にも大きな論争があって…という強い自制が誕生しました。
この点、保存事業の後輩にあたる宿場町などとは大きく異なるもので、今では日本のあちこちにある「重要伝統的建造物群保存地区」の第1号(昭和51年、他の6地区と共に指定)にして、最も戒めを課している地区と言っても過言ではないでしょう。

まずは住民のアイデンティティづくりを優先させ、その結果として、取組の価値を共感してくれた人達だけが訪れるようになって、さらにその延長線上に観光産業が根付くならばそれを許容してみよう。
当方はこんなスタンスが長く続いてきた、と見ています。




しかし。

「ディスカバージャパン」のブームに乗って旧中山道を歩こうと訪問した多くの観光客は、そのブームが去ると次第に消え、大型観光バスで宿場町の裏方にある駐車場に乗り付けて、というスタイルに変化しました。
そしてバスから降りた団体客たちは、住民憲章などを知ることもありませんから、宿場の中心に躍り出たら「ホントココ、何もないわねぇ」という感想を抱き、記念写真を撮っておしまい、ということに。
妻籠宿は、どちらかというと滞在型ではなくて立ち寄り型のスポットとなってしまったのです。





実際に見てみてもこのとおり。
宿場の通り(街道)を歩いてもサイン類が不足していますからどこでどんな営業をしているのかがサッパリ分からない。
戸を閉めて営業していればなおさらで、果たして営業中なのか、何を営んでいるのかすら見分けられません。





失礼ながら、まるで『木枯し紋次郎』に出てくるひっそりと静まり返った(戸板の隙間からジーっと外を覗くような)村のようで、当方が見ていても、建物の前で何かを確かめようとフリーズし続ける観光客が何人もいました。





どうなんでしょう。

迎える側が「来る人」を選ぶことなどできるはずもなく、どうしたってまずは軽い観光目的で訪れようとする人は現れます。
このような人々が大勢押し寄せることで、地域社会が崩壊の危機に瀕してしまうのですが、かといってシャットダウンしてしまうのも極端なことです。
いつまでも文化的な理解は広められませんし、訪れた人は地元とのテザーの手段としてお金を使うこともできませんから、受け入れるべき方としては外部との交流の機会すら逃して帰してしまっているのです。

さらには欧米系のバックパッカーたちです。
まだ何も理解できていないはずの子どもまで引き連れて馬籠峠や鳥居峠を徒歩で越える姿を見ると、こういう人々までを速やかに立ち去らせてしまうのはどこかもったいない。
どう見ても、日本人以上に「価値を理解した」観光客でありましょう。








確かに、今京都で起きている観光公害を見れば、これまでにココが採った方針は理解でき、まずは暮らしを守った上で…というスタンスは讃えられるべきかもしれません。

でも、全ての観光客が、義務感で矢継ぎ早に観光スポットをラリーする人達ということでもないのですから、何らかの“観光客フィルター”のようなものをこしらえながら、それを受け入れようとする度量は必要なのかもしれませんね。
ココ、とても大きな課題です。
今回見たような新しいタイプのお店たちが僅かながら現れた事実は、地元の方(売らない、貸さない、壊さない、ですから)のそうした危機意識の現れなのかナと。

地域に必要とされているものは、経済的な潤いよりも、結束性の高い地域社会よりも、質の高い交流人口の増加なのかも。
今回の妻籠宿訪問ではそんなことを考えてしまいました。






さて。




馬籠宿から中津川市街を俯瞰。
岐阜県は大好きです。





さらに翌朝は神坂神社。
あいにくの雨なので、苔を見て和みました。





信濃比叡から見ても下界は雲海。





飯田市に入って、鳩ヶ嶺八幡宮へ。
ココはちょうど天竜川の河岸段丘の崖にあり、水がジョボジョボと流れ出ています。
飯田市が河岸段丘の高低差を無視して広がっていることに改めて気づきました。







伊那市のグリーンファームで野菜を死ぬほど買って、「見晴らしの湯」へ。
そして17時頃に岡谷へ達し、夏の旅に続く2回目の「さんれーく」です。





帰りは諏訪湖SAから岡谷方面を見て、2019年が終わったと実感。
そんな旅でした。


ではまた。

  1. 2020/01/18(土) 00:20:00|
  2. 駅ノート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
次のページ