しなのさかいの駅前広場

ライトが一切点灯しない24,840円の客車・貨車セット

KATO 2019年10月分ポスターを見て落ちぶれ感があっても現行仕様にこだわるべきかと頭を抱える。

おはようございます。しなのさかいです。

先週の金曜日には、カトーから10月分のポスターが発表されています。
既に様々なユーザーがネット上で意見表明をしていますが、遅ればせながら当方もいろいろと感想をまとめておこうかと思います。
いつものようにおかしなことを言っていますので、御容赦ください。




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【10-1577 E233系 中央線開業130周年記念ラッピング編成 10両セット】(特別企画品)¥26,300+税

まずはコレ。
結論から言えば「買いません」。
それよりも、こうした“ネタ列車”をポスターのメイン位置に置くやり方がとても不思議なのです。
ラッピング電車は、撮影を生業としている方々は記録の対象にはするでしょうけど、こうしたネタは鉄道趣味全体においてそれ以上の受け入れられ方はしていないのではないでしょうか。

もちろんカトーの「中央東線シリーズ」の仲間とも言い難いですし。
以降、この手は「リラックマ系」と称しておきましょう(笑)



【10-1528 叡山電鉄900系〈青もみじきらら〉(メープルグリーン)】
¥8,800+税

これも「リラックマ系」…かどうかはさておき、先日に再生産されたノーマルカラー2色に続いて、叡山電鉄の風景を感じるとか、そんなムードを高めていく意図かと見ています。
既存の製品を上手く使って「飯田線シリーズ」「氷河特急」みたいな仕掛けをしようとしているのかしら?(だとしたらそれは無理ですよぉぉぉー)

とにかく、この塗り替え品に手を伸ばすユーザーは、おそらく先のノーマルカラーを買った人の中の、ごく一部なのではないでしょうか。
多くのユーザーはポスターの中で占める面積ほど待ち望んではいなかったと考えています。
もちろん「買いません」。
どちらかと言えば“京都店用”でしょうか。



【10-1553 701系1000番台 仙台色 4両セット】
¥15,700+税
【10-1554 701系1000番台 仙台色 2両セット】
¥9,800+税

2011年頃には「地域を走る列車シリーズ」として、115系長野色(旧製品)、E127系各種、813系各種が意欲的に製品化されました。
素直に、この流れを感じる好企画と見ます。
先に発売されたマイクロエース製品、鉄道コレクションの売れ方を見ても、ユーザーは待っていたと言えるでしょう。

導入当初はいわゆる「ロングシート問題」で揺れた701系ですが、気がつけば50系客車よりも長い期間を活躍し続けているわけですから、当然といえば当然なのであります。

今回唯一残念な点は「仙台色」であること。
この色は商圏として比較的大きい仙台地区には浸透しやすいと見ますが、701系導入時、仙台地区はバリバリで東北新幹線が活躍していましたから、在来線の特急列車などとは並べにくく、せいぜいコンテナ列車くらいではないかと。


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1996年8月に東北地方を旅したときに手にした盛岡支社のパンフレット。当時の空気感をつかんでいただければ。

一方、「盛岡色」や「秋田色」は楽しみ方が多く、例えば485系や789系などと並べると似合いそう(特急列車を駅撮りすると決まって背後霊のように701系がいました)。
ですから、全国的にはこちらのパープル系の方が支持されているのではないかと読んでいます(ただし「田沢湖線色」だけはE3系と並べるとスケール的に微妙…)。
まずは突破口として「これらの色からシリーズ展開を図ってもらいたかった」というのが率直な気持ちです。

当方、今回は「買いません」が、いずれは買うアイテムが登場するんではないかなぁと、そんな風に考えています。
青い森鉄道のモーリー車が目時あたりで限定販売されたら、現地はさぞ大変なことになるでしょうねぇ。

それからASSYパーツには要注意です。
設計画像に要注目。



【10-1540 787系〈アラウンド・ザ・九州〉7両セット】
¥19,800+税
【10-1541 787系〈アラウンド・ザ・九州〉4両セット】
¥15,300+税
【4245-3 サハ787-100〈アラウンド・ザ・九州〉】
¥1,900+税

2019年版カタログで、既存の6両セット(品番10-590)が存在するにも関わらず「今後の展開」をほのめかしをしていた787系の“アラウンド版”は、結局のところ商品としての再構成を図るようです。

当方は、民営化直後からひたすら路線別に個性的な特急車両を投入しようとするJR九州の姿勢に大きな関心を持っていたのですけど、残念なことに2011年の九州新幹線の全線開業で一気に汎用化(アラウンド化)が進んでしまい、2019年現在、関東にいる人間にはまるでわけが分からなくなってしまいました。
ですから、今回の営業部ツイートを見て「787系はこんなことになっているのか」と知ったくらいです。
「こんなことに」という言葉に負のイメージを含んでいることは言うまでもありませぬ。

さて、どうしましょうか。
当方は既に登場時の9連、リレーつばめ7連、アラウンド6連、と都合3編成の787系を持っています。
このうち最も思い入れが強いのは、なんといっても登場時の9連。
サハシの「シ」が営業しているときに乗ったときの思い出が印象深く、またレイアウト上で転がしてもイマドキの豪華列車の要素も見えて楽しいのです。


IMG_20190610_0001.jpg

1993年3月に九州地方を旅したときに手にしたパンフレット。列車の楽しみ方を指南するホテルの案内のような内容です。

普通に乗れるJRの特急列車であるにもかかわらず、十分なホスピタリティを感じることができました。
グリーン車のアテンダントさんには親切にしてもらったし、ビュッフェでコーヒーを飲みながら東シナ海を見たことも今となっては貴重な経験となっています。
それに比べると、後の2編成(リレー7両、アラウンド6両)はイマイチ。
そんなに多くの787系を持っていても仕方がありませんから、2編成は「今回のアラウンド軍団と置き換えるかなぁ」という気持ちです。

しかしながら、改めて驚くのはワンマン運転を行う787系という事実。
供食サービスまで実施していた列車がここまで成り下がるとなると、ため息しか出ません。
また、ネット上で見る限り、実車は外板がボロボロになっていて、落ちぶれ感はハンパありません。
イマドキの787系、実車の世界ではなんとも無残な使われ方なのです。
こんな姿を見ることは、デビュー当時を知る者としてはとても辛い。
現時点で「買いません」と断じることはできませんが、仮に買うと決断しても、どこかモヤモヤが残りそうです。
そんな787系を手元に保存したいだろうか。

模型ユーザーの世界では、もはや現行仕様をマストとするのではなくて「どの時代のどんな仕様に自分の求める姿が見えるのか」という価値を見出す必要が生まれてきたようです。
なので冷静に考えれば、今回の787系の企画はそういう視点で見て判断すべき典型例とも言えそう。

ちなみに、公式アナウンスによれば、ワンマン化改造「前」の形態をプロトタイプとしていて、4両セットの付属シールでワンマン化改造の姿を再現するための車外スピーカーの模様を収録するんだそうです。
金型をいじってまでワンマン化(真の現行仕様)にこだわることはしなかったということでしょう。



【10-032 スターターセット D51 SL列車】
¥22,000+税
【10-034 旧形客車 4両セット(茶)】
¥7,000+税

前者はとうとう旧製品D51とは決別し、スターターセットにもコアレスモーターの新D51が入ることに。
これがポイント。
そして後者のセットにはスユニ60とオハフ45が入るんだとか。
客車の仕様にも細かいこだわり、既存製品との差異があるようですが、当方はそのレベルの話題をフォローすることにはもはや疲れて果てています。

手軽に茶色い客車の編成を手にしたいという需要があれば、両セット共に手に入れれば楽なんでしょうが、多くのユーザー(入門者ではないという意味で)としては後者の方だけに注目してしまうかもしれず、小売店泣かせの動きになるかもしれませんね。
当方は「買いません」。
客車4両で7,000円+税ということにも注目する必要があるでしょう。
10月分ポスターですから、消費税が10%になれば7,700円ですぞ。



【23-576 18Dコンテナ 5個入り】
¥1,000+税

7月分ポスター、EF200・登場時塗装とコキ104の稿で触れたとおり、やはりコキ104は「無積載」ではダメだったようで、こうして遅れて18Dコンテナの受注が開始されました。
これを計画的な流れと見るユーザーは、おそらく誰一人としていないでしょう。
なんだか後手後手感が満載で、7月分のポスターにおいてEF200とコキ104の時代的アピールに不足があったとしか思えません。

当方、EF200の登場時塗装は予約しているため、18Dコンテナは当方にとっては一応マストではあるんです(旧製品は全て処分しちゃいました)。
なので2セット程度は「買う」ことにして、気分に応じてコキ104のコンテナを載せ替えることとします。



【22-221-2 サウンドカード〈C62〉】
¥3,000+税
【22-261-1 サウンドカード〈JR四国2000系〉】
¥3,200+税

これらは「買います」。
どちらも音的に魅力のある車両なので、楽しみな2枚となります。
C62のカードは、サッと汽笛の音を変えて重連運転の雰囲気を楽しみたいし、メカニカルストーカーの音もとても気になります。
2000系の「ターボエンジンの唸り」も期待大です。
ディーゼル車については、キハ85系やキハ283系の音など高速系の車のカードにどんどん取り組んでもらいたい。
サウンドカードは価格も手頃なので、週末に1枚持ち帰って遊ぶにはもってこいなのです。

今後もカードの開発をよろしくお願いします。
そろそろ〈車内効果音シリーズ〉で展開しても良さそうですね。
レールのジョイント音を基礎として、ファンクションボタンを押すたびに「次は…」となる。
子どもの頃に帰るような遊び方です。



【10-1522 E353系「あずさ・かいじ」 基本セット(4両)】(再生産)
¥14,200+税
【10-1523 E353系「あずさ・かいじ」 増結セット(5両)】(再生産)
¥13,100+税
【10-1524 E353系「あずさ・かいじ」 付属編成セット(3両)】(再生産)
¥11,000+税

早くも再生産。
春の生産では潜在需要に対して生産規模が小さかったのでしょう。
手にすることができなかったユーザーは多くいると思うので、早めの再生産は良いことです。

ただ「再生産」がこうしてフォロー的に行われるようになるのもどうかと思います。
再生産アイテムは新製品の引き立て役というか、新製品とうまくコラボしてこそであり、「この前、数が足りなかったでしょ」では、今度は小売店(市場全体)に在庫がダブつくリスクもあるのではないでしょうか。

間に合わせの「なんちゃって動力装置」(床下が“なんちゃって”)に対しても良い印象を持っていません。
「富士回遊」を再現したいユーザーに対して、キチンとしたアンサーを出すべきです。

再生産で在庫がダブつくと、(前述のアラウンド787系のような)ラインナップの仕切り直しまでには相当な時間がかかると思います。
当方は既に持っているので「買いません」が、9両編成と3両編成にそれぞれキチンと動力装置が入って売られればもう一度買うかもしれません(もちろん車番違いが前提ですけど)。
今回の再生産でその時期が大分遠のきました。




こんなところで今回はおしまいです。

787系については、12系客車のようにスッキリとした買い物にはなりそうになく、総じてこの10月分ポスターに対しても「スルー感」「パス感」を持っています。
11月末には大物アイテム「トワイライトエクスプレス瑞風」も発売になるはずですから、次の11月分ポスターに「他の何か」を期待するのも野暮。
おそらく11月分も既視感のあるアイテムが並ぶことでしょう。

それでも残る期待は、12月末にあるであろう年末アイテム「2」です。
年末年始を過ごす上で充実感のある、ホッコリできるアイテムを期待したいところですが、思い返せば一昨年は「だいせん」、昨年は683系8000番台SRE(再生産)でしたから、ここんところこの「2」がパッとしていないのも事実です。

やっぱり期待しないでおきましょうか(笑)


ではまた。
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  1. 2019/06/11(火) 08:30:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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駐車場とか貨物ホーム近くの木材とか

こんばんは。しなのさかいです。


巷では、カトーから285系「サンライズエクスプレス」のマイナーチェンジ版、それから「カートレイン」が発売され、そのことで賑わっているようです。

しかし、前者はカプラー(というか電連パーツ?)のASSYが争奪戦となり、後者のカプラーは「間隔が広すぎる」「車間短縮ナックルカプラーに交換できない」という悲鳴に似た話題でもちきり。

どうしてこうなったんでしょう。
カトーユーザーにとってはさながら「カプラー狂想曲」といったところで、こうしたユーザーの叫びと共にカトーの年度末が過ぎていきました。

今回、当方はどちらにも食指が動かずスルー。
それ以前に発売された中央線快速の201系も今更的な思いが大きくて買うこともなく。
カトー製品とはご無沙汰状態になっています。

トミックスの改良版・小田急ロマンスカーLSEにも浮き足立ったんですが、ホビーショーで見た限りでは結局のところフロントのライト周りが「あのまま」なのでこれもスルー。
箱のデザインだけは秀逸だったと言っておきましょう。
Nゲージにおいて、まともなLSEを求めることはもう諦めた方がいいのかもしれません。

なんだか最近はこんな思いをしてばかりです。




ですからやっぱりこういうときは、レイアウト工事を進めるのであります。




駅本家の向かって右隣(左隣には以前に農業倉庫を置きました)は駐車場としての用途を見越した空き地にしていました。
ただ、時代的にアスファルトで整備したようなものにはしたくなく、どちらかというと「空き地」の有効活用としての駐車場がよろしい訳で。





あらかじめタミヤテクスチャーペイント(ダークアース)を塗っていた地面にはターフの土色ブレンドを撒いた上にコースターフ各色ブレンドして固着させ、さらに乾燥させてからパステル粉で色調を整えてみました。
駐車スペースはなるべく中心部を明るい色で乾燥した地面にするところがポイント。

駐車している車がR34であることは御容赦ください。





ホームとの間には古枕木を指した柵を設けたいなぁと、目下そんなビジョンが頭の中に浮かんでいます。
いや、そうしなければなりません。
看板を設置したい欲求も出てきていますが、そうするとホームに止まる列車が見えなくなりますから、これは却下。





それから貨物ホームのアクセサリーとして木材を用意したとお話していましたね。
世界堂で買った丸棒を、先日から切ったままにしていたので、これを旧アクアリンカーで接着して山積み風にしてみました。
ただしピシッと三角に積むとわざとらしく見えるので、多少はデコボコに。
端も揃えることはせずに、1~2ミリずらしておきました。





置く場所は貨物エリアの2箇所に分散。
こうしたアクセサリーは山の中の駅であることを間接的に説明することとなるので、とても有効だと思っています。





鉄道官舎の方にもコースターフを置きながらパステル粉でひたすら地面の色調を模索。
こういう作業は結構面白いもので、小一時間我を忘れて作業に没頭していました。
そろそろストラクチャーにもエイジング処理をしていかないといけませんかね。





キハが駅本家に近いホームでアイドリング。
幹線から離れてさらに山深い場所へ行くんだと思います。

カトーのローカルホームシリーズを使う上での「特権」と思っていた融雪溝ですが、最近はこれに替えてバラストを撒こうかとも考え始めています。
やってしまえばすぐにもできてしまうことなので、もう少しじっくりと考えてみます。





キハ52がカラカラと音を立てて。
細かいインレタ貼りも、キハをこんな風景の主役とすれば効果を発揮するでしょうか。


まだまだやりたいことは残っています。
ではまた。

  1. 2019/06/03(月) 19:10:00|
  2. 鉄道模型(レイアウト)
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急行「おんせん」に乗って

おはようございます。しなのさかいです。


静岡ホビーショーが終わりまして、とうとう2019年も夏のにぎやかさがスタートして“しまった”、そんな矛盾を含んだ気分を感じて始めています。

ところで、ショーの様子とそれを見て考えたこと…なんていう触れ込みでいろいろ書きましたところ、多くの方々にコメントをいただきました。
やりとりをさせていただきながら改めて気づくこともあり、不勉強を感じたところです。
皆さまには御礼申し上げます。


一方、ショーの内容ではなく小売店の店頭から最近の鉄道模型市場を見ると「ヒット商品」と言えそうなのはカトーのキハ81形、それも大きい方(HO)のやつくらいだったようです。

プラ製HOは価格に対応したリリースのペースもユーザーの支持を受けているようですし、Nゲージの価格が上昇して大差ない状態にもなっていますから分かる気もします。

当方はHO車両を1つも持っていませんので、今回の売れ方については全くの傍観者に徹したわけですが、店頭での瞬殺ぶりを見て気づかされたことは「プラ製HOユーザーが増えているのかも」ということでした。
レイアウトや背景が無くても、レールだけを敷いた大昔のNゲージのような緩い遊び方(フル編成に拘らないような)が行われているのかもしれません(HOユーザーの皆さん、どうですか?)



それからもう一つ気づいたこと。
「ブルドッグ顔は見ていて飽きない」という点です。
なんだか「気持ち悪さ」と「カッコよさ」のボーダーライン上に存在しているような、なんとも微妙なデザインじゃないですか。
だから「自分はどう思うのか?」と自問自答しながらマジマジとコイツを見てしまうのですョ。

だからといってHOを買うようなことはありません。
Nゲージのキハ81形を引っ張り出してその感覚を再確認してみたくなった…という流れになるのです。






極秘裏に(?)カトーの「いなほ・つばさ」セットを導入していたので、頭の中で非電化路線をイメージして運転してみました。
この際、当方にとって列車名はなんでもよろしくて、要は東北スタイルのブルドッグ・ディーゼルカーが当レイアウト上を走る、という事実が大事なんです。





テールライトを点灯させるべきでした。
こんなスッキリした風景も必要となるので、当レイアウトではところどころで架線柱を立てなかったりしています。
立てたい気持ちとの葛藤が続いているんです。





トミックス製品で「くろしお」が発売されましたので、キハ81形はカトー製品とトミックス製品を選べることになっています。
これ、1990年代の状況を思い出せば凄いことなんです。

当方はカトーの「はつかり」「くろしお」、そしてこの「いなほ・つばさ」を持っているため、さらにトミックス製品まで手を広げるつもりはありません。
というか、こんなに持っているのですから、とにかく走らせて遊ばないといけませんね。





キハ58系 急行「いいで」「ざおう」と並べれば「これぞ国鉄時代」と言えるのであります。
もちろんサウンドカードは差しっぱなし。





お分かりいただいたと思いますが「いいで」「ざおう」もブツクサ言いながら極秘裏に(??)入線させていたりします。

非冷房のキハ58系は昭和時代を強く訴えますから、そんなイメージを求めているユーザーは1編成持っていても損はないかもしれません。
いわゆる「名脇役」といったところでしょう。

なので、やはり当方は「いいで」「ざおう」という列車名には全然こだわらずに、非冷房のキハ58系の長編成列車、という概念だけで遊ぶこととしています。

とりあえずは急行「おんせん」と呼ぶこととしましょうか。







ちなみに「ざおう」セットに入っていた修学旅行色の800番台は、今回の単調な編成の中でかろうじてアクセントになりました。
近所の量販店で「いいで」と共にバラ売りされたところ800番台だけが即完売だったようで、悲惨なことにその他の車両は今でも残り続けています(気の向いたユーザーがポツポツ買っていくようです)。
「いいで」「ざおう」セットの真の需要とはこういうことだったのかもしれませんね。





急行「おんせん」、わらぶきカーブを快走!





山道を登って峠を目指しているような雰囲気になりました。
電化前の東北本線のような感じでもありましょうか。
ジオコレのハエタタキがいい役者となってくれていまして、費用対効果が高いようです。
D51が牽く貨物列車とすれ違うシーンにすべきでした。





急行「おんせん」が井中温泉駅に到着しました。
座り疲れた乗客が一斉に降りて、車体が微妙な揺れを見せている、そんなイメージで。
もちろんエンジンは「カラカラ」とアイドリングした状態。
10分ほど停車して再び発車すると思います。
この先は身軽な編成となって「普通」運用になります、たぶん。




たまにはこんな遊び方も悪くないですね。
プラ製HOで緩い遊び方ができるのなら、Nゲージでも同じことをすればいいのです。
懐かしい遊び方で鉄道旅行に出た気分になり、ちょっとだけ気持ちがリフレッシュしました。
次はどんなことをしましょうか。

ではまた。

  1. 2019/05/24(金) 08:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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第58回静岡ホビーショー(その5・完)

(その4からつづく)


【カトー】

目立って新しい情報は得られず、ショー以前にメーカーから流れた情報や、小売店から流れたセールスミーティングの情報とほぼ同じです。
サンプルに多少の進展があるようでしたので、その辺だけ。





JR四国の2000系気動車です。
着色されたサンプルが登場しまして、より製品のイメージがしやすくなりました。





車体断面もまずまず。
これでもう、マイクロエース製品に戻ることはなさそうです。
さようなら、頰が垂れた2000系。

連続窓の車両の模型をこういう角度から見ると、他社製品ではよく「バナナ」現象が発生していることに気づきます。
この製品は大丈夫…でしょうか。





6月発売予定とのことで、高騰した価格設定ではありますが、がんばって特別企画品を入手する予定です。





EF65 1000 前期形。
これも想像どおりですね。
安心して買うことができるアイテムです。
1019号機が発売されたりすると、手元にあるSERも活きてくるでしょうか。





12系客車は、やはり現行製品との違いが目立って見えません。
よーく見れば確かに細かな点がリニューアルされているのですけどね(ドアの帯モールドがなくなっているとか)。
こうしてサンプルを見ても、まだまだ旧製品で通用していたと思えてしまいます。







カートレイン。
20系客車とのワキの連結間隔が間伸びすぎるように見えました。
もっともそれはアーノルドカプラーの場合なのですけど、ボディマウント式と台車マウント式の連結になることは間違いなさそう。
ナロネ21のワキ側をボディマウント式にしているからなのですが(設計上の都合?)、そんなものなんでしょうかね。
ワキ同士の間隔も結構大変なことになっています。





カヤ21のおなか付近。
当方、この車両欲しさにカートレインセットを買うほどの人間ではありません。







415系のサンプルたちです。
先日のアナウンスどおり、細かい形態差異を再現した、気合いの入った企画のようです。
それだけ新規金型の投入量がハンパないということかと。
「へぇ~」という感想しか持ち合わせておりません。

余談ですが、西武40000系はロングシート車として増備されるんだとか。
「Sトレイン」が空気を運ぶ列車の代名詞になっているようですから仕方ないですかね。
模型の世界でも実車のデビューと同時に大量の新規金型を投入して製品化された40000系ですけど、実車共々人気はよろしくないようで、近所の量販店では叩き売りアイテムの常連さんになっています。
なんとも無残。





E6系の先頭車ボディもわざわざ窓を1枚閉塞した姿の金型に変更するようです。
お疲れさま。
こうしたこだわりにはホントに感心しています。





カトー・豪華列車シリーズ3か年計画のラストはJR西日本の「トワイライトエクスプレス瑞風」。
とうとう2017年、2018年、2019年の3年間、カトーの年末アイテムがクルーズトレインで埋め尽くされるようです。
この企画には、もはや経営的な判断が大きく優先されていることが見えてしまっていますから、アレコレと言うことにも疲れてしまいました。
あとは「思わず買ってしまいたくなる」ような設計と仕上がりを期待しましょう。
そういえば「ななつ星in九州」は出来の良さから「ぐらついている」と言い続けていますが、まだ買う踏ん切りがつきません。
ホント、どうしましょうかね。
困りました。



□ □ □



最後は特別顧問を迎えての時事放談となりました。
毎度のことながら、長い時間をお付き合いいただきありがとうございました。



今回のホビーショー、会場の混雑ぶりに反して出展企業各社に「元気がない」という印象を強く持ちました。
この点は当方の主観だけではなく、実際に数社の担当者氏から「大きな声では言えませんけどね」という断りの上で同じような発言もありまして。
それが根拠でもあるということを付け加えておきましょう。

どの新企画を見ても強い誘引力はなく、見た瞬間に意図が分かってしまうもの、そしてその意図を素直に評価できないものばかり。
「やられた~」なんていう感想を思わず口にしてしまうような、ユーザーの意表を突いた強い企画、情報発信はまるっきり見なくなりました。


そしてその「弱さ」を補うように「あの手この手」でニューアイテムを考えて従来の売上をカバーしようとする企業努力が見え隠れするのですが、これも着想がどれもイマイチなんです。
この点はいずれ「小売店における不良在庫化」という結末で総括することができるでしょう。



2019年を取り巻く社会的諸条件から、現実の世界における「鉄道」の捉え方が今後さらに無機質なものに変化していくことは簡単に想像できます。
都市部では銀色の“箱”が10両や15両の列車となって数分間隔で走っており、さながら「ベルトコンベアー」「動く歩道」ともいうべき姿に成り果てています。
逆に地方部では、首長自ら「もういらない」と断じてバスへの転換が行われており、廃止直後にバスの便数が増えた事実だけを切り取って「転換は正しかった」と総括されている気配もあります。
そして、その両地域を結ぶ交通手段は、LCC、高速バス、そして新幹線であり、我々が模型で楽しんでいるような列車はほぼありません。


私たちのような模型を趣味とする人間は、できることならこの文明的で無機質な、効率化最優先の流れを現実世界のことだけにしておいて、1/150の世界ではまだまだ鉄道が「鉄道らしく」存在し続けられている、そんな風景を維持したいと願っているはずです。
当方は、こんな趣味人の潜在意識にこそ鉄道模型市場の中における商機がたくさん眠っていると思っています。
この点を経営者や企画担当者が「古いネタはオジサンにしかウケないから」「若年層を取り込めないから」と拒否してしまうからこそ、何を製品化すればいいのか分からない、製品化しても売れない、迷走した珍企画が頻出していると分析しています。


そんな迷走企画をなくすためには、出展企業にもっともっと俯瞰的な視点で鉄道を捉え直してもらいたい。
今と比較すれば非効率にしか見えない時代の姿にこそ、輸送使命がもっと多様だった鉄道のオモシロさが見えるはずです。
その「オモシロさ」はその時代を知らない人にも分かるはずであり、それこそ商機の鉱脈ではないでしょうか。

「欲しい」と思っていた人だけが買いに来て立ち去る“売店”のような企画となってはダメなのです。
これまでにご覧いただいた中にありましたでしょう、そんな“売店企画”が。
小売店も、その売店企画をなんの疑問もなく流そうとすれば、正真正銘の「売店」となってしまいますよ(笑)


現実世界における鉄道の風景が「文明的」なものであれば、模型の世界におけるそれは「文化的」なものとして残さないといけません。

今の時代における文明の象徴とも言えそうなE235系。
このE235系が横須賀線に導入されるらしいのですけど、その姿には横須賀線的な香りを感じることができるでしょうかねぇ。
多くの方は、その情報に接して「ウェッ」ってなったんじゃないかなーと。
その「ウェッ」という違和感こそ大事なんだと思います。

そーゆーことなのです。


お付き合いいただきありがとうございました。
ではまた。

  1. 2019/05/17(金) 20:30:00|
  2. 鉄道模型イベント
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第58回静岡ホビーショー(その4)

(その3からつづく)


【トミーテック・続】


さて、トミックスブランドの方へ。
当方にとっては大きなショックを受けたニュースがありました。




機関車リニューアル。
「えー、それはないだろう」と心の中で叫んでしまいました。
この全てを包含するようなアナウンスで、ユーザーの手元にある多くの機関車、そして未だに小売店のガラスケースの中に眠る在庫が陳腐化してしまったのではないでしょうか。
思わなければそれまでなんですけど、当方にとってはそんなように思えてしまう「魔法の言葉」がドカンと発せられたのでした。





いくつかのポイントが発表されました。
確認します。
①電球色LEDの採用
②ダミーカプラーの付属
③新モーターの採用
④黒色車輪の採用


②は連結方向が限定されるので、見た目の改善とのトレードで使い勝手が悪くなります。
だから、これは付属していても取り付けないパーツと割り切れるため、どうでもよろしい。

問題はそれ以外の3点。

③は関係各方面から現行モーターに関するいろいろな点が指摘されており、当方も「そうだとしたら嫌だな」と思っていました。
なにせ、動かさずに保管している機関車がたくさんあるのです。
これらが「今」マトモに走るかどうかは分かりませんし、もし走らなかったならば、まずは「マトモなモーターと交換して延命させたい」と思うのが人情でしょう。

それから①と④です。
これらはカトー製品と比べれば明らかに劣る点であり、モーターとは違って「ともかくまずは交換したい」という思いが従来からあります。
当方も以前からこうしたホビーショーで担当者氏を捕まえては散々指摘してきました。
ライトユニットと黒色車輪はユーザーが交換できますので、まずはパーツから流通させて欲しかった。
ホントにそう思います。







トミーテックとしては「多くの意見に耳を傾けた結果」ということなのでしょうが、総じて、何かもっとうまいやり方があったのではないかと思わざるを得ません。
特に、小売店が抱える在庫はこのアナウンスで売れにくくなる可能性がありますよね。
多くのユーザーは「リニューアルされるまで待とうかな」と思うのではないでしょうか。

カトーがやっているように、あくまでも車種ごとにリニューアルをしていくスタンスであるならば良かったですし、その度にパーツを分売してくれれば今までの製品も見劣りせずに生きるのです。
しかし、トミックスとしてはメーカーとしての売上を考えているわけですから…
どーもそのツケは「中流」と「下流」で払わされるような気がします。

カトーのEF58がリニューアルを行わない理由もこれに近いのでしょう。









223系2000番台。
これは楽しみにしています。
久しぶりにトミックス製品を予約しちゃいました。





EF6477とED75121。
これらは機関車リニューアルの対象でしたっけ(確認するのを忘れました)。
当方、今後はそういうチェックが必要になってくるのです。
新1号編成が出てきたら大変ですョ。





ポケモンのキハ100。
スカートが初期のパイプ形になっています。





小田急7000形は、当方から見れば模型化で不幸が続いており、もうこの辺でフルリニューアルしてもらいたいのですが、またもやプチリニューアルで済まされるんだそうです。
動力の改良、動力車の室内灯対応、先頭車ライトのLED化などを経て、今回は先頭車の車高やライト周りのデザインを見直すそうですが、どうなんでしょう。
何度も期待を裏切られてきたので、もはや選択肢としては見ていません。




最後に「トワイライトエクスプレス瑞風」を見ておきます。






今回はトミックスがカトーに先行してのリリース。
夏頃にはお目見えする予定だそうです。
我々ユーザーの頭の中には「四季島」で示された選択肢が記憶に新しいのですが、こうしてトミックス製品を見る限りは、ほぼ同様の選択肢が与えられそう。







プログレッシブグレードですから、今回も室内が必要以上に(失礼)作り込まれます。
こうした方向性もアリだとは思いますが、模型を走らせたときに編成全体を見るのか、それとも車内を覗き込むのか、という視線の送り方の違いはユーザーの志向で大きく分かれそうです。
もちろんどちらにも対応できるような模型化であれば凄いことですけど、それでは価格が上昇し過ぎるわけで。

トミックスとカトーとで模型化する手法を見極めて、自分の嗜好に合う製品を選ぶこととしましょう。
価格が高い模型ほど完成度が高い…とは限りません。




トミーテックは「新しい何か」を思考し続けているようで、ここ数年は新シリーズの立上げが目立ちます。
従来のラインナップに満足していてはダメだ(市場を維持できない)という危機意識のあらわれと見て取れそうで、現実として鉄コレシリーズの勢力拡大はその証拠と言えましょう。

ただ問題なのは、メーカーという最上流の思考の変化(気まぐれ?)が小売店やユーザーにはイマイチ追従されていないということ。
特に零細小売店の店内には様々な「新企画」の屍が積み残されていたり、果ては叩き売りにされていたりすることが多く、そうしたお店を訪れるとなんとなく胸が潰される思いになります。
最近、そんなところに小売店の疲弊ぶりが見えるのです。

TINOS制御システムの宣伝も見なくなりました。
もっと以前に目を向ければ「鉄道むすめ」の関連グッズも見なくなりましたし、サボコレクションとかそんな路線もあったよなぁと。
そーゆー新機軸の残骸って、お店には結構長い間残るものなのです。


(その5・完へつづく)
  1. 2019/05/16(木) 23:15:00|
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