しなのさかいの駅前広場

みんな考え始めているようです。いろいろと。

駅前広場ミーティング開催

こんばんは。しなのさかいです。




相変わらず森の中を往復しながら模型活動を続けています。
梅雨の時期に入り、緑もだいぶ濃くなりました。




また更新に時間を要してしまいました。
お許しください。

今回のインターバルは、特に趣味活動のテンションを下げていたこともなく、単なる自由時間の不足です。
GWが明けてから子どもたちの夏休みシーズンに至るまでは暦の上でも休みが少なくて、何かと家の用事が入ると自由時間が少なくなるものなのです。
なのに「倉庫」に続けてプラ材でストラクチャーを作るということを始めていたりしまして。
仕方がないですね。



そんな中でしたけど、先日は久しぶりに当ブログの共同運行者である北の扇形庫さん、線路際の住民さんとのオフ会を催すことができました。
厄災前からずいぶんと時間が空きましたので「そろそろどうだろう」ということで、近所の量販店に集合し、近くの談話室に移動して3時間程度のミーティング。

趣味の話をリアルな場で会話することはずいぶんしていなかったので、自分の口からこの世界の単語が発せられる状況自体に不思議な違和感がありました。




さて、ミーティングの中身、なんです。
例年の「静岡行き」の代替措置としての意味合いがありましたので、総じて今の鉄道模型業界の雰囲気を語る場となったことは仕方のないこと。

3人で見解が一致したことは「特に買うものがない」という見方と「もはやそれでも問題ない」という総括でした。
いや、買い物もあるにはあるんだけれど「買いましたよ」と周囲に語れるような内容ではなくて、買い直しをさせられた、将来探し回ることを避けた保険などの、どこか健康的ではない「買い物」。
概ね「これらを介したコミュニケーションというのも、ね」ということでしたかね。


ただし、特に買い物がない中で、妙に違和感のある(気になる)ポスターだと話題にしたのが、以下の1枚。





「国鉄 C55形蒸気機関車(3次形・北海道仕様)」。

頭の中に響く「国鉄」「C55」「北海道」という単語が連続するネーミングは、まるで少し前のカトーの企画みたいに心地よい。
そして、トミックスが蒸気機関車を“復活蒸機”ではなくて現役時代に仕立てて製品化すること自体にまず驚く訳ですが…





客車セットも同時に企画して、C55の煙室扉などなどのパーツもオマケで付けちゃうという、清々しいほどの◯◯リっぷり。

カトーの「花輪線貨物列車セット」にもパーツが付属していましたけど、このときには8620形自体に複数買う需要が備わっていましたから。
C55自体にそんな需要がない中で「2両くらいはイイでしょう」と誘われているような気がする企画には、自然と顔がニヤけてしまいます。

ただし、トミックスの旧型客車は以前からボディを反らして発売する傾向が見られるので、生産工程が心配だったりします(いい加減なんとかしてくれー)。





そしてこれ。
C55は貨車を引かないけれど、最果ての鈍行列車に相応しいバイプレイヤーとして黄色い帯を巻いた有蓋車を用意するところは「分かっているなぁ」と。
列車交換をするシーンの再現には欠かせない貨車たちです。





ミーティングで特に注目した点はココ。
牽引機としてDD13を示していますけど、説得力としては弱いですよね。
想像ですが、これは既存製品を利用した間にあわせ的な編成図であり、中の人もDD13で済むとは考えていないんじゃないかと。

「じゃあ何だろう?」となる訳でして、ポスターを見て、次の展開に対して想像力を高めてみる遊びにつながりました。
ね、奥行きのある企画は発表された途端、過去の情報となっていくし、それでイイのです。
ホビーショーに出掛けるほどの魅力を感じなくなっている点は、こういうことをメーカー側とやりとりできなくなっているところ、だったりします。





かつてはカトーのポスターを見て、過去の雑誌記事を引っ張り出しながらアレコレと始めていた談義が、今ではトミックスのポスターからスタートするようになっています。

「東北本線」シリーズを先行させていたトミックスとしては、こうした企画が、たとえあからさまに他社に続くものだと思われても(オリジナル性が弱くても)「やったほうがイイ」という結論なのでしょうね。

何故、今の時代に「最果て鈍行」を模型として送り出すのか。
メーカーのスペシャルサイトではC55に至る歴史しか語られておらず、最後に「過去のカタログでC55を予定品としていた」というニュアンスで結ばれているのみです。
当方としては、C55という機関車のことよりも、客車を含めた宗谷本線の普通列車を令和のユーザーに送り届けようとする理由や背景を是非聞いてみたいナと、そう思う次第です。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎



「最近のポスターの中でアレコレと想像を膨らませることができるものは、これくらいだったよね」ということを確認して、数年ぶりのミーティングはお開きとなりました。

無味無臭な新製品をつかみながら、無理をして(他者と共有できそうな)話題を探すよりも、手元にある模型を再確認して新しい遊び方を探す方がオモシロそうだ、ということが大きな総括だったかもしれません。



次回は近いうちに、再び模型工作のことについて触れてみます(これこそ近況報告?)

ではまた。


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  1. 2022/06/14(火) 20:30:00|
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コメント

おはようございます。

オフ会のその場に、私もいたかったです(笑

ソレドコロジャナイだったりいろいろあるせいなのか、最近は私も夜にTwitterを確認しては「あ、今日発表来てたんだ」程度の心の動きでポスターを眺めることが多くなりました。しかも一時期の「うゎwどうしようwww」な騒めきから「うーん...どうすっかなぁ?」になり、最近では「うん、今月はないっすね」で片付くことばかり。そしてそれを別に寂しいとも思わなかったり。

北海道貨物列車セットですが、北海道に不可欠な貨車が思わせぶりに欠落していますね。
これはやはり、蒸気機関車の「ご飯」は自分で運べとばかり、満を持して機関車と一緒にセキを切ったように出てくるのでしょうか。

スケールがやや大きいとされるKATOは再生産の音沙汰もないし、出来が良いとされるマイクロエースも音沙汰がない今は絶好のチャンスではありますよね。
このカラーで出てくれたら嬉しいよなあと、子供時代に買った記念切手に映るゼブラ模様のソレを眺めています。



  1. 2022/06/15(水) 07:22:23 |
  2. URL |
  3. 海無し #-
  4. [ 編集 ]

あのサウンドとともに

海無しさん


今回もありがとうございます。
北海道貨物列車セットに関する推理は、どう見てもやはりそうなりますよね(笑)
「ご飯」とともにやってくるんだったらそれも良し。伊福部サウンドとともに羽を回転させるマシーンとやってくるのも良しです。立石方面としても過去の競作では3社の中で残念な結果と総括しているんじゃないかナと想像すれば「今しかないだろう」とプッシュしたくなります。

メーカー各社の発表の受け止め方は、気がついたらいつのまにかそうなっていました。たまに思うのは「もうそろそろ毎月発表でなくてもいいんじゃないかしら」です。内容を見ても過去製品のやり直しだったりすれば特に驚くことはありませんから。メーカーが「発表します」と言ってもユーザーが「どうせ…」ということにならないか、そういうことの繰り返しで相互に気持ちがズレていかないかと心配しています。

ミーティングへの御参加は、よろしければ是非(^^)
  1. 2022/06/15(水) 20:01:00 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

道外禁止の意味をわかるのが遅すぎた

しなのさかいさま

道外禁止の意味は子供のころ、紺の紙箱に
入った黃帯のセキを親からくれた時から
何だろなと思ってたのがネットのおかげで
最近わかりました。わかるのが遅かったです。
単純に道は北海道のことで「外禁止」は
青函連絡船航送NGということですかね。

知らない世代の人には、こんなのが大昔
あったんだよとPRして物珍しさで売上を
狙っているのでしょうか。半世紀前(下手 
すると60年経つか?)のかなりマイナー?
な列車を発表するあたり、本当に意図が
わからないです。
  1. 2022/06/15(水) 23:15:33 |
  2. URL |
  3. クハ111-1111 #-
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なんか変

昨今の難しい事情から少しばかり開放され、楽しい会話が想像されますが、
新製品となると、
どうなの?
保険で買う?
気が付かなければ無くてもいいんじゃない?
そのような会話がを想像してしまいました。

今回の貨物セットは少々の興味がありました。
しかし、セットケースに入るとは言え単品で揃えるに比べ2両分ほどの割増です。

貨車自体にセットの旨味は表記の違い以外に意味は持たないと感じますが。
案内には形式の明記は、ワム23000以外に明記されていないのは、何故なのかな?

4両入るワムは3500だと想像できる人はどれくらいいるのだろう・。

少なくとも今回の発表は、
ワム35004両+トラ70000+レ12000+ワム23000+ヨ5000の説明は必要かと思います。
どこかに書いてあったでしょうか?
私は見つけられませんでした。

後ろの4両はまだしも、
ワム3500は想像もできないほどの番号発表になっていると思いますが。
  1. 2022/06/16(木) 23:47:36 |
  2. URL |
  3. PIN #-
  4. [ 編集 ]

「宗谷本線」の製品化、だったのかもしれません

クハ111-1111さん


仰ることは多くのユーザーの方々の考え方なのだろうと想像し、それも仕方のないことだと考えていました。なにせ、北海道に蒸気機関車が現役で(本来の輸送使命の担い手として)走っていた頃の姿を模型化する企画であり、しかも旅客列車で、ですから。半世紀も昔の出来事がテーマとなっていますので「何故今、こんな模型を買わなければならない?」となります。
かく言う当方も、この列車が走っていた頃を知らずに育ってきた人間です。この趣味に飛び込んだときは(PFが牽く)ブルトレブームの時代でした。

にもかかわらず、これまでのカトーの蒸気機関車の企画と同様に気になるのは何故なのか。理由を挙げればキリがありませんのでやめておきますが、モノゴトには栄枯盛衰の流れ、時間を軸とした「数直線」を含んでいるような気がしていて、今回の企画では、そのモノゴトとしての対象が「C55」というメカだけでなく「宗谷本線」として見えた…ということだったのかもしれません。最果ての本線という舞台をテーマとしたとき、役者として相応しい車両(或いは列車)は結果として「C55が牽く客車列車だった」ということかと。

「宗谷本線」を、都会である旭川から約8時間もかけて走る「C55」牽引の「鈍行列車」。路線や地域を捉えることとなると、この非効率な乗り物が必死になって行き来していた頃が“全盛期”だったのでしょう。現在の(廃止が議論されようとしている?)宗谷本線と比べれば明らかだと思っています。

今、北海道を鉄道で旅行すると言うと「アンタ何を考えてんの?」と言われかねないほど北海道の地図から鉄道の線が消えてしまいました。これからさらになくなる気配がある中で、時空を行き来することができる模型趣味人が「北海道の鉄道」を捉えるとしたら、少なくともH100形が単行で行き来する風景でも「スーパー宗谷」が高速で往復する風景でもないよなぁと思う次第です。
もちろん枯れかけている姿を楽しむ趣味もありますけど、模型の世界はもっと自由ですから(^^)

オーバーに言いますと、当方、この模型の客車に吸い込まれるように乗ってみたいんですよね(黎明期のNマガにそんなマンガが掲載されていました)。8時間も客車の中の固い椅子に揺られながら、ボーっと車窓を眺め続けてみる。今では経験することができない贅沢な「たいくつ」です。
  1. 2022/06/17(金) 08:56:49 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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まずは「道外禁止」が描かれた貨車が手に入ることに喜びましょう(^^)

PINさん

確かに今回は貨車の形式としては紹介されておらず…ですが、ミーティングではどのような貨車の組み合わせでセットを企画したかという着眼点よりも、今の(ハイブリッド車などを早々と企画する)トミックスがとっくに死語となっていた「道外禁止」の帯を入れた貨車のセットを企画化できたことに着眼し、3人で驚いたところです。1980年頃のトミックスのカタログから感じられる雰囲気をサルベージしたいのかなと。
新しいものばかりをユーザーに提案するのではなく、時間軸を遡らせる作業とその楽しみをユーザーに提案しようとしているのなら、それはそれで好感を持っておきましょうか。ひっそりと「黒色車輪採用」となっているところも注目です。
  1. 2022/06/17(金) 08:58:35 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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かなり驚きました・・・

こんばんは、久しぶりのコメントです。
TOMIXからC55、しかも北海道仕様が出るとは思いませんでした。(完全に想定外)
とりあえずC55は1両購入確定で、宗谷本線普通列車セットは要検討・・・
北海道貨物列車セットもちょっと気になりますが、個人的にはマイクロエースから
発表されたオハフ60(北海道型)2両セットのほうが気になります・・・
実は数日前に同じマイクロエースの61系客車(北海道型・品番A5722)6両セットを
中古で購入したので、それとオハフ60のセットを組み合わせて”道内の普通客車列車”を
やってみようかなと考えています。C55はもちろん、C57・D51・D52等々・・・
色々な蒸気機関車に牽引させて走らせたいです。
(細かいことはあまり気にせず楽しみたいと思います)
  1. 2022/06/18(土) 19:57:41 |
  2. URL |
  3. 菊鉄社長 #zYi8CtOw
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蕨方面はとっくの昔に分かっている

菊鉄社長さん

お久しぶりです。
3枚窓のオハフ60は以前から気になる客車だったところ、先日のマイクロエースが「やる」というニュースはこちらも注目していました。
“道内の普通客車列車”は御指摘の品番の旧製品に当たるA-5721を持っていた当方としても必要な客車と捉えていて、これをマイクロエースが黎明期に製品化してしまったときには「分かっているよなぁ」と感心したものでした。
大型蓄電池付、或いは煙突付の茶色い客車が完成品模型として、できることならばカトーから発売されないかと思う訳ですが、これ以上はやめておきましょう(笑)
挙げられた数々の蒸気機関車たちがあれば世界観が引き締まってきますよね。トミックスにそれに近い覚悟があることを期待して、これまた久しぶりに現れた「年末の楽しみ」を待ちたいと思います。
  1. 2022/06/20(月) 08:40:04 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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