おはようございます。しなのさかいです。
前回にも書きましたが、最近の買い物は「ソコソコ」です。
「ソコソコってなんなのよ」と言われるとすぐに困ること間違いないのですけど、気持ちを表現する上で「ソコソコ」は、今の自分にとってちょーどイイ表現であるような気がします。
一応満足できるけれど、でもそれは決して十分ではない…
ずいぶん前に持っていたようなモノ。
製品化されるのも当然と思える驚きを伴わないモノ。
自分の趣味の空間に「ソコソコ」としてあり続ける模型たちは、これはちょっとマズイなと。
まぁ今年の後半はそんな買い物すらなくなる気配ですから。
ゆっくりと始末していきませう。
ストラクチャー製作をしてばかりいたので、ちょっと疲れてきました。
たまには車両へ視線を向けないといけませんね。

ということで、突然ですが「トミックスの白い箱」です。
カトーのASSYパーツに近い存在ですけどね。
いかんせん、パッと見ただけでは中身が分からないので、模型店をパトロールするユーザーからは安易にアプローチしにくい商品です。
そうした背景もあるからか、販売店の「店じまいセール」で叩き売りされることもあるかと。
どちらかと言いますと、明確な目的(野望)を持って模型屋さんに買いに行く…、そんなモノとして存在するパーツのようです。

今回拾ってきた白箱は、品番0652です。
かなりの数を調達してきました。
「車輪(φ5.6・ギア無し・黒・4個入り)」という商品名で、これだけではナニガナンダカワカラナイ。

トミックスのかつての集電方式を踏襲した車輪の黒染バージョン、と申せばいかがでしょうか。
集電シューが車輪の内側の車軸に乗る形で車輪と接触するもので、その内側には集電シューの接触がキープされるためのガイド、小さいディスクがあります。
これ、懐かしいです(涙)

メーカーでは現在の方式を「新集電」と称することに対して「従来集電」と言うことにしているみたい(銀バージョンの0651をそう呼ぶこととしていますから)。
トミックスの、レールから集電する必要がある車両たちは、すっかり新集電方式に置き換えられていますから、従来集電の各パーツの需要はせいぜい初代HG165・169系が発売されていた2000年代前半までではなかったかと思うワケですが…
でも、そうでもないようなのです。

需要は同社の貨車製品群に残っています。
以前にもコキ10000系の車輪を全て黒に置き換えたと申したことがありました。
改めてこやつらの車輪をチェックしてみましょう。

一見、銀色の新集電用車輪に見えます。
でも、車輪から飛び出している車軸が、その新集電用車輪よりも長いのです。

この部分に集電シューを挟む(被せる)必要がないことから、従来集電の車輪はこの長さと同じでして。

銀色から黒色へ。
下回りを黒く統一するだけでトイっぽさがなくなって、いい感じです(^^)
トミックスの貨車製品は(目的もよく分からないまま?)地道にフルリニューアルされたり、新製品が製作され続けてきまして、単価も安いことから惰性で収集し続けてきました。
カ3000なんて、今のトミックスではどんなユーザー需要を想定しているのかと。
香港製貨車の置き換えの意味もあるからか、ボディのエッジもビシッと効いていて、車体標記もこれまたビシッとしていますから、店頭に並ぶたびに「まぁ買うか」という気持ちがビシッと湧くんです。
はい、困ったことに。
その一方で残念に感じていた点が、この車輪の色の問題でした。
意外と床下にギラギラして目立つんですよ。
そろそろごそっと処分しようかなと考えていたのですが…
例の「北海道貨物列車セット」です。
悩みましたけど、貨車の安定した品質は想像できるので予約してしまいました。
黒い車輪にして発売するそうで、それならば手持ちの貨車たちも黒い車輪にした上で、混ぜて遊ぶことも考えておくかと。
つい先日、0652が再生産されたということも幸いしました。

品番0652は1箱4個入り。
ですから1箱で2両の二軸貨車を「黒車輪化」できます。
今回は1箱316円で調達できました。
これを高いと見るか安いと見るかは判断の分かれるところかと。
でもですね、車両を増やし続けてデッドストック化させてしまうことよりも、ソコソコな買い物しかない今としては、こちらの方に財源の投じ方としてやや合理性があるような、なんとなくですがそんな気持ちにもなるのですよ。
分かりませんけどね。
こんなことで、トミックスの二軸貨車も全て黒車輪化を終えて再び走り始めました。
トミックスのトラ700000を見ていて、無蓋車の積荷を考えるなど貨車加工のキホンに戻りたくなる連休最終日でした。
(おまけコーナー)
しかしながら、その黒車輪化したトミックスの貨車たちにはまだ課題が残っていまして。

簡単に車間短縮ナックルカプラー化させたカトーのニューワム80000(手前)と比較。
トミックスの方は自連形TNカプラー(SCカプラー対応・黒)にしています。
車間はこんなに違います。
連結の際の固さの問題もありますので、ここはどうかメーカーサイドでの御再考を。
ホントに固いのですよ、このカプラー。
これで、まだまだソコソコな成果なのだという総括となってしまいました。
ではまた。
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- 2022/07/20(水) 09:00:00|
- 鉄道模型(車両)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:8
こんばんは。
我が家でもTOMIXの貨車はKATOの中空軸車輪(品番11-606)を
使用して黒車輪化しています。(KATOの貨車と混結させるので)
中空軸車輪は通販でも入手しやすいので非常に助かります。
貨車のカプラー、我が家ではアーノルドのままです。
理由は”ワンタッチで連結できるから”
車間は広くなってしまいますが、とにかく楽なんですよね・・・
ですがセキ3000だけは例外で車間短縮ナックルカプラーに
交換しています。あの連結間隔は本当素晴らしいです・・・
- 2022/07/20(水) 21:27:52 |
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- 菊鉄社長 #zYi8CtOw
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こんばんは、お邪魔します。
カプラーによる効果って、車間短縮による見た目への貢献だけじゃなくて「音」にも効果が大きいので、ひたすら「短くなるもの」にこだわって選んでしまいます。
特にホイールベースの異なる車両を混結する貨物列車には、「タ・タタン・タタン・タタ・タタ・タタン・タタ...」このジョイント音のリズムが実物により近いのが個人的には重要で、アーノルトで二軸貨車列車ともなると「・」の部分が間延びしちゃってどうもよろしくない。
車間短縮ナックルは現状のベストとしてチョイスしていますが、これをTOMIXに入れ込むと、今度は連結時に通電カプラー以上の苦行が待ち受けていて...(笑
お得意のボディマウントという手法ではなく、安価に多数繋げて楽しめる貨車に見合った価格でそれを実現してくれることをTOMIXには望みたいです。
- 2022/07/20(水) 21:58:25 |
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- 海無し #-
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しなのさかいさま
趣旨から多少ズレて恐縮です。貨車は
セットはともかく単品メインだと車番が
被ることがありますね。
車番変更するまで拘るか?は所詮自己満足の
世界ですが、自分はどちらかと言えば拘るので面倒なタイプと思われるかもしれません。
タンク車など(単品の場合)は常備駅標記も
あるので拘るとキリがないです。配置表も
電車などと比較して情報が少ない気が
しますし。
カプラーは、他の方も仰るようにKATO・TOMIX間でKATOカプラーで統一して連結するとき、TOMIX側の加工が面倒そうですね。
尾久ではTOMIXに連結可のKATOカプラー
改造品が時々出品されていますが、
それを使おうと思っています。
- 2022/07/21(木) 00:20:54 |
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- クハ111-1111 #-
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菊鉄社長さん
国鉄貨車は床下にギラギラした物体が見えるとボディの重厚さが相殺されてしまうようで、とりあえず「ギラギラをなくしたい」という気持ちが本音です(^^)
黎明期、アーノルドカプラーは自動的に連結されることがウリでしたし、そのことで鉄道模型はプラレールと違うのだという妙な満足感がありました。どのような機能を評価して採用するかは人それぞれですから、そのまま各社製品を混結できるメリットも活かしながら遊ぶのも良きですね。
- 2022/07/21(木) 09:05:03 |
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- しなのさかい #-
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海無しさん
サウンドカードでもレールジョイントの音がテーマになるそうですから、お金の使い方を考える上で、何も車両だけでなくてこうした方向性での投資もあるわけですよね。外観だけでなくてその結果として得られる「他にもあるリアル感」。音鉄という比較的新しいジャンルもそれで、正にマニアという存在だからこその気づきです。
KATOカプラーNの登場からリアルカプラーの楽しみ方が生まれ、そこには決して正解がないことに改めて気づきます。交換して外して…と繰り返しながら、自分なりの最適解を見つけて他者と認め合う。そんな穏やかなジャンルになっていることは、ここにお越しいただいている皆さんを見れば分かります。夏休みの自由研究にはもってこい、でしょうか。
- 2022/07/21(木) 09:06:17 |
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- しなのさかい #-
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クハ111-1111さん
貨車の車番被りは国鉄貨車だけで遊んでいた80年代の頃はさほど気になりませんでした。当然ながら一つずつ形が違うので被ることはほぼなかったんです。じゃあいつ頃から…となると御指摘のとおり専用貨物列車での遊び方が増えてきた頃(いつとは言えませんが)でしょう。確かに番号にこだわっていると窮屈とは思う点もありますが、一方で「常備駅」というポイントは、これは深掘りできる、模型からのメッセージかもしれません。なぜその駅が記されているのか。そこにはナニがあるのか。貨車は面白いです。
ちなみコキ。当方が持つトミックス、カトーそれぞれのコキ100系は、番号替えで製品化されるたびにちびちびと増備してきたのでほとんど被っていません。メーカーとしても(JANコードの管理などで大変かもしれませんけど)単純な再生産をするのではなくて、番号を替えて既存品を持つユーザーのココロをくすぐるような悪戯をしてくれるとイイですね。
- 2022/07/21(木) 09:07:17 |
- URL |
- しなのさかい #-
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こんばんは、しなのさかい様、今回も皆さんと同じテーブルで話に加わらせていただきます。
この瞬間、更新されてコメントを読む時がすごく楽しみになっている自分がいます、ことを報告いたします〔笑)
まず、そーですね、貨車の重厚さを台無しにする銀色のトイ的な車輪、これは昔のグレーで出来ていた、トミーのプラ車輪の方が実感的でした、道床付レールでは金属車輪ではシャーシャーと響くのですが、ブラでは滑らかさが感じられて、子ども心に落ち着いて聴いたものでした、レールの継ぎ目を少し開けて、ジョイント音を聞いたり、楽しみました。銀色の足回りだと、やはり残念になりますね。
私も考えていましたが、なかなか行動にはできず、所属する貨車は下半身ギラギラです、交換したいと思っています。
カプラーはKATOカプラーから始まって、解放可能なナックルカプラーで対応していますが、価格に見合わず、少し考えています。
貨車の行き先、やはりそこですよね。段ボールで閉じられた完成品は、トラックで運ばれると、どんなトラックでも何を運んでるのかわからない、けれど貨車だと加工する物の原料を運ぶにしても、特徴ある貨車で原料を運搬します、また出来たものも、加工品に合わせて貨車を作ることになったりします、その貨車は所属する駅が決まります、その貨車がどこから何処へ、原料はどこから、この土地に運ばれて、どう加工されて、生まれ変わり、どう運ばれて行くのか?
興味は尽きません、しかも運搬する過程において、牽引機の種類も変わります、経路はどうなのか?ロマンがあると感じます。
そう考えると、鉱脈は無限に広がるのではないでしょうか。
マニアはその細かな、所属表記や経路を考えたりすること、何処から運搬されたかということ、さらには提案されたり、少しの疑問を提示されると、一発でノックアウトできると思うのですが、いかがでしょうか。
茶ワムをきっかけに、貨車一両の旅に注目する物語を考えても面白いと思います。
- 2022/07/21(木) 22:28:25 |
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- 紀勢線マニア #-
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紀勢線マニアさん
楽しみにお待ちしていただいているのに、ここ数か月間をスカスカにしてしまい申し訳ございません。ストラクチャー製作を優先的にしているからとはいえ、自分としても気持ちを追い込みすぎていたと反省しており、ちょっとシャキッとしてみようかと考え直しています。一度、通常運転に戻してみましょうかね。
今回の皆さんのコメントを読ませていただいて、つくづくカプラーや車輪の選び方には正解などないのだと気づきました。強いて言えば、集い、アイデア出しのテーマとして最適なのではと。お互いに批判することなく、淡々と他者の意見をフムフムと聞いている皆さんのお姿を想像しています。
御指摘のプラ車輪もよく覚えていて、あの当時は金属車輪よりも転がりが良かったと記憶しています(今の鉄コレに付属するものとは明らか違うというか)。オマケに床下がダークに見えるのですから、消耗度を別にすれば今でも貨車にはアリなんじゃないかと思うことがあります。転がる音もこもった感じがしました。
カプラーの交換も兼ねて、今一度、国鉄貨車に緩く向き合う時間も、自分の中でなんらかの波及効果を生むようで、オススメです。「ワムくん」でも「黒いトランク」でも構わないので、一つの貨車が全国を歩き回る時代を楽しんでもイイし、逆に「常備駅」に着目してその土地の産業や地形、何のために何を運ぶのかという考証を深めるのも趣味の時間の使い方としては面白そうです。現地に居ても関心がなければいつまで経っても「ここは何をしている場所なんだろう」ってなりがちです。そのモヤモヤを解決する。
「お金」の使い方と、それから「時間」の使い方。簡単そうで、でも気がつかないうちに無駄に消費しているかもしれません。特に後者は。
- 2022/07/22(金) 09:09:15 |
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- しなのさかい #-
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