おはようございます。しなのさかいです。

先日、トミックスの二軸貨車たちを話題にさせていただいた際に「カ3000」という時代を選ぶ貨車までフルリニューアルされたと申しました。
トミー香港製貨車の時代から存在するカ3000。
「家畜車」というジャンル自体が非常にアレな訳ですが、改めて国鉄貨車のバリエーションを俯瞰する上では欠かせないものだと思います。
できることなら「ウ300、500」(豚積車)が欲しいなぁ(教養雑誌系の付録ではあるようなんですが)。
こやつらは確か「人」が乗れるんです。
では、何のために人が乗るのか。
こういう点を考える営みが実に面白いのですよ。

リニューアル後も、ちゃんと向こう側が透けて見える。
各所の直線もダルくなくて、フルリニューアルの恩恵はきちんと受けています。
こういう貨車は特に、ギラギラした下回りでは困りますよね。
それ故の先日の黒車輪の御紹介でした。
でも、カプラーはいかんなぁ。

今回は線路際のアクセサリーのお話となります。
津川洋行から気になるアイテムが発売されました。
同社から発売されていた鉄柵の、これもまたリニューアル版です。
従来の製品は線が太く、使う上ではどこか躊躇がありました。
今回の製品は一段階細くなっています。
このまま使うことも可能なのですが、できることなら塗装して使いたいところ。
そこで課題となるのが、この製品がABS樹脂で作られている点です。
粘り気がなくて簡単に折れてしまうでしょうから、ABSという選択には合理性がありますね。
もちろんPSであれば塗装は簡単なんです。

でもでも。
塗料もどんどん進化しているんです。
クレオスの「アクリジョン」シリーズ。
水性塗料ですから、ABSを侵すことはありません。
しかも、この「ベースカラー」は文字通り下塗り剤で、どちらかというと接着剤的に素材に「つく」んだとか。
ベースカラーの色も複数あるので、迷わずに「ベースイエロー」をチョイスしました。
水性塗料。
「レぺ」「ホッペ」、それから80年代ガンプラブームの真っ最中にグンゼから発売された水性ホビーカラー。
どれもこれも実用性としての難易度が高かったので、あまり良い思い出がないのですが…

で、今回。
筆塗りで2回塗ってみたところ、ムラもほとんど出ず、ましてや素材がおかしなことになることもなく、選択して大正解でした。
黄色を素材に乗せることには苦労してきたので、その点からも驚き。
重ね塗りしても確実に乗ってくれます。
もちろん、においも出ない。
ホビーショーでは模型ばかり見ていないで、こうした素材の進化も確認していかないといけませんね。

同じく水性の「トップコート」(つや消し)を吹いて、長年の課題だった山岳モジュールの外線崖側にピンバイスで穴を開けながら挿してみました。
地形を作った本人が言うのもヘンですけど、転落の危険性のある雰囲気の線路だったので。
エッチング素材程の繊細さはなくても、プラ素材としては十分な細さでしょう。
今後は黄色い成型色でも発売が予定されているみたいですから、塗装をしたくない方はそちらも是非。
この趣味を始めた頃から(銀座松屋のショウでも)ずーっとお世話になっている津川洋行のアクセサリー。
痒い所に手が届く製品の開発は、今後も続いていくことと思います。

着々と運転再開の準備をしていますよ。
車両は走らなくても、レールクリーニングだけは欠かさずにやっています。
ではまた。
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- 2022/08/04(木) 09:00:00|
- 鉄道模型(レイアウト)
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8月、気象状況により東海道新幹線を迂回する必要に迫られて(口実かもしれませんが)、数年ぶりに中央西線東線特急を利用しました。親子連れの姿を特急列車の車内や地方駅に認め、久方ぶりに目撃した活気ある鉄道風景が心の清涼剤となったのでした。
人が集えば賑わい、その人々の営みが自然発生的に文化を生む、といったところでしょうか。
その車窓にて実見した柵についてご報告させて頂きます。パイプ状の形態では、材質が鉄とアルミに大別できるようで、鉄製で残存した個体が多いの緑色単色、黄色単色、黄黒トラ模様の順で、比較的近年のモノはアルミ無塗装となっているようでした。
通行を堰止めて縄張りをする意図で柵が設置されるとして、これが発展して壁になりますと、外界とシャットアウトされ、一種の閉鎖空間になる訳です。
今月は鉄道模型のお祭りがありますから、私もどこぞに居るやもしれません。あ、うちは臨海方面ですヨ。
- 2022/08/18(木) 18:55:25 |
- URL |
- 連接車 #bDO6Upxo
- [ 編集 ]
連接車さん
中央本線の特急による首都圏・名古屋・大阪方面間の移動は密かなブームなのか、動画方面でも人気のようで、当方も近いうちに28年ぶりの在来線移動をしてみたいと目論んでいます。383系の置き換えもそろそろ気になりますし。こういう不便さをわざわざお金と時間を投じてでも楽しむ時代になったのかもしれませんね。とても興味深い流れです。
柵の観察報告をありがとうございました。緑色単色の柵もアリだなと思っていたところなので、今回の色に違和感を感じ始めたら交換してみます。木曽路は緑色かなぁ。
地方の街の駅に到着するたびに少ない人数が降りていく姿を見ていると、新幹線からは見ることができない暮らしのようなシーンを想像して、旅に出ている実感が増します。
臨海部のお祭りは都合により行けませんでした。数年ぶりのスマートな開催だったので非常に残念でした。
- 2022/08/21(日) 18:18:36 |
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- しなのさかい #-
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