しなのさかいの駅前広場

またリニューアルですか、そうですか

第22回国際鉄道模型コンベンション

こんばんは。しなのさかいです。




本当に久しぶりに、夏の東京・臨海副都心の空気を吸ってきました。

銀座松屋の「鉄道模型ショウ」がなくなってからは、東京で行われる夏の鉄道模型イベントは「コンテスト」とこの「国際鉄道模型コンベンション」だけとなっており、当方の中では前者がノーカウントとなっていますから、実質このイベントしか残っていないんです。
熱(暑)かったはずの季節が、いつの間にか随分お寒い季節となってしまいました。

オリンピックやコロナ禍で開催が途切れ、復活した昨年は遠州・浜松行きと被ってしまい来訪を断念。
2019年が最後になっていましたから、都合4年間のブランクです。
この間は、趣味の世界を俯瞰しても大きく変わったと見ているのですが、そんな思いは当たっているのか、それとも奇遇なのか…

以前のような長い記述にはなりませんが、思ったことを簡単にメモしておこうと考えた次第です。
もしよろしければお付き合いください。









トミックスのブースで新しい木造駅舎を見てきました。

これ、どう見ても寒地タイプの駅舎でして、トタン屋根の上に落雪止めが再現されている点がさらに思い切ったナと。
電話ボックスの屋根の形状も雪国のそれだし、煙突まで再現されているんです。
普通ならマイルドな形態をプロトタイプに選ぶものですが、トミックスとしては北海道にあるような駅舎を模型化する必要がある、ということなのでしょう。





対向式ホームも新しいものが用意されるようで、こちらもちょっと興味が湧きました。
トミックス・ブランドでは、ストラクチャーやアクセサリー類の新製品開発が盛んで、車両模型を販促するための工夫が見えます。







Nゲージの蒸気機関車は、カトーのラインナップの引き継ぐようにトミックスが継続展開中。
C58は各所の印刷が施されて、解像度が上がっていました。
しかし当方としては「銀河」に興味がなく、この次に用意されると思われる何らかの企画を待ちます。
数か月前のキハ22は、これまた境界線印刷の件で敬遠されたのか、店頭に大分残っているみたいですけど、もしかしたらこの駅舎の前の大きな布石だったのかもしれませんね。





こういう方向性はカトーのジオラマアート的分野に追従する保険的なもの、なんでしょうか。
鉄道模型ユーザーには訴えていない展開だと捉えています。





ということで、国鉄時代の北海道を推す勢いが顕著なトミックス。
以前はカトーがやれていた仕事なんですよね。
北見や釧路のC58、北海道のどこかの9600が製品化されることを待ちましょう。





グリーンマックスの話題の中心は未だに「コメダ珈琲店」?
トミックスのコンビニエンスストアも新しくなりましたし、それなりに需要のある面白い発想だとは思いますが、どうしても鉄道模型、レイアウト上に優先的に必要とするストラクチャーだとは思えないんですよ。
ただ「コメダ珈琲店」じゃないと、グリーンマックスから新しいストラクチャーが生まれなかったかもしれませんから微妙。







グリーンマックスの(小田急1000形に続く)新部品構成シリーズ第2弾は811系。
マイクロエースも811系をやり直すとのことですから、選択肢が増える形になりそうです。
当方はカトーの813系だけで満足していますので。









マイクロエースは、まだまだ勝負できる(?)既存自社製品を日々分析しているようで、こうして見えてくるものに「ああそうだよね」と共感できるものがありました。

ただ、車両セットの価格の暴騰を避ける意味での「チョイス」作戦はユーザーにも読めてしまっていて、店頭に並んでも素直にチョイスできない残念な面があります。
かつての販売価格からおおよそ1両当たりの“許容”価格を知ってしまっていますから。


カトーは省略。
こんなところでおしまいにしましょう。



□     □     □



言うまでもなく、本イベントの中身は大手鉄道模型メーカーの試作品展示だけではありませんで、サードパーティの即売会や鉄道模型サークルのレイアウト展示なども行われています。

一方、当ブログでこうしたイベントに注目して足を運び続けてきた理由は「今後の自分の趣味の方向性を確認したいから」。
「この趣味を続けていく上で、少ないお小遣いをどう使えばイイのか」というお金の使い方の観点を強く持って見学してきました。

そうなると、こうしたイベントの中で、これらに近いことを考える人って誰だろうとなって、どうしても素人より鉄道模型メーカーの中の人たちになってしまいますよね。
普段考える時間がユーザーよりも圧倒的に多いからです。

ですから、鉄道模型メーカーの試作品展示をじっくりと見て、担当者さんの発言に耳を澄ませて聞いて、情報をたっぷりと吸収して帰っていく、ということを繰り返していたところだったんです。



しかし。
当方にとってこの4年間では、突き抜けた感のある価格の高騰とボヤけた企画内容の迷走とのアンバランス性の連続を見続ける結果となりました。

最初のうちは(ポスターに注目していた頃のように)後者の方が目立っていたんですけど、そのうち前者も顕著に表れてしまい、もはや各社のポスターの紙面については表現のしようのない状態になっている訳で。

冷めた趣味の世界に片足を突っ込んだ状態になってしまっているんです。

今回こうしてわざわざ会場へ足を運んでも、展示された予定品に冷めた視線を注いでしまう自分がいましてね。
ガラスケースに人だかりが多いと「別にいいかな」ってな気持ちになったり。
漏らさずに撮影しておこうという高揚感もゼロになってしまいました。
簡単に言ってしまうと、以前のような興奮はなくなっていて「どうでもよくなってしまった」という気持ちが正直なところでしょうか。



こういうことが分かっただけでも、まぁ収穫でした。

昔から車両を買うことが重要なファクターとなっているのが鉄道模型趣味ですが、買わなくても、買い続けなくても趣味を楽しんでやっていける工夫、頭の切り替えが必要となっているようです。

減量と対象範囲の絞り込みを行ってコレクションを少数精鋭化。
その上で、例えばレイアウトの建設をどうするのか、とか。

上手く言えませんが、趣味生活において目指す到達点のイメージを具体的に持つことが、個々のユーザーに、しかも早急に求められているのかもしれません。
もう少し、人生の晩年を目前にする頃で考えれば良い問題かと思っていたんですけど、皮肉にも鉄道模型メーカーから早めに考えるよう要請されてしまいました。
この続きとなる答えは、会場で見かけた数々のレイアウトサークルにあるのかも。



Nゲージ車両の価格はまだまだ上がる気配があります。
16両フル編成の新幹線って6万円、7万円になっても買うべきなんでしょうか。
電気機関車って1両1万円を超えても買う対象になり続けるんでしょうか。

買わない理由を探し始めたときは、鉄道模型趣味を捨てるとき…
そんな寂しい結果とならないようにしたいものです。


ではまた。

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  1. 2023/08/22(火) 19:30:00|
  2. 鉄道模型イベント
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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コメント

終末期

お久しぶりです、私もコロナ禍でダメージを受けた業界にいるのでこの変化はよくわかります。
ことに秋葉徘徊など「仕入れ」が出来ない日々が続いたので手元を見直す良い機会となりました。
人生80年と言われればまだ残り時間はあるのですが、おっしゃる通りの価格高騰と企画の方向性のズレは、部屋の空間が狭くなっていくことと並行して、新製品に食指が動くという意欲が弱くなりました。
今は買い溜めたキットやベース車両に向き合って、時間をかけて「あの頃」の思い出を再現することに方向転換しました。決して細密ではなくても視力と手先が確かなうちに、進むべき方向が絞り込まれたと思います。
それでも供給源としてのメーカーには生き残ってもらわなければ困ることが多いので、活路の模索を続けていただきたいものです。
  1. 2023/08/22(火) 21:57:50 |
  2. URL |
  3. ホビぽっぽ #Qvhj6iC6
  4. [ 編集 ]

選択のとき

ホビぽっぽさん

とうとう選択のときが来てしまったんですかね。「新製品に食指が動くという意欲」と仰いましたが、まさにこの意欲の減退が一番大きいと思います。
もちろん新製品に対してノーチェックということはないのですが、自分の今のコレクションを入れ替える、維持する上で必要かどうか…という消極的な見方ばかりとなりました。ココは御指摘にある「供給源」と同じ考え方になりまして、その程度で新製品らしきものが流れてくればそれでイイとなります。

自分の思い出と模型がシンクロさえしてくれれば良くて、それ以上を完成品模型に求めるのもどうも…ということもあります。最近気がついたことは、鉄道模型メーカーの新製品情報に接して手元にある模型が「エラーだったらしい」と知るパターンです。非常口が埋められていたとか、雨樋の位置がココだとか。以前ならそんなことはありませんでした。この“逆流現象”が起き始めた頃がいつだったのか。そんな検証もしてみたくなっています。
  1. 2023/08/23(水) 09:24:38 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

しなのさかい様当日はお疲れ様でした、私としては感染症拡大以来久しぶりのイベントで、以前と比べて随分と雰囲気が変わりました。あの特別車両販売の騒ぎが懐かしく、メーカーの勢いが無い事に寂しさとこれからの鉄道模型の在り方を想う時に一抹の不安を感じました。唯一トミックスの木造駅舎は良かったですね、何かを期待したいものです。
  1. 2023/08/27(日) 06:08:36 |
  2. URL |
  3. 線路際の住民 #-
  4. [ 編集 ]

思ってもみなかった場所

線路際の住民さん

どもー、お疲れ様でした(^^)
比較的普通の趣味だと思って鉄道模型メーカーの提案に付き合いながらやっていたところ、いつのまにかあらぬ方向へ逸れ、思ってもみなかった場所へたどり着いてしまった…。そんな感想が残る見学となりましたね。この業界の長年の課題である若年層の取込みは、価格面からますます難しくなっていると言えそうで、近い将来に趣味自体が消滅危機、なんてことになりそうです。
ガンプラ、カープラモなどなど、エントリー層を狙った製品が低価格で新しく提案されており、当方としては注目しています。鉄道模型業界では…?
  1. 2023/08/27(日) 09:07:31 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

新機軸だが…。

ごぶざたしております。

EF55 マジでやるぜ…完璧だぜ…。
どーだこの走りだぜ、買わせてやるぜぇ…。

これだけのことをやられても、ほんとに欲しいの??? の壁をぶち抜くことはできず。

客車セットも Assy 組立を3両買うなら、大差ないなぁ…セット買っとく?
なんて不毛なことを考える次第。

デッキ扉が上下2分割のが欲しいなぁというところなのですが。

近畿日本鉄道の あおによし 4両だし…大阪難波駅でよく見るので…。
テストショットもビシッと裾の直線出てるし…車体バカみたいに反ってない…し。
あとは運転台窓の金縁の出来次第か…。

でもなぁ…GM動力、話にならないんだよね…。
阪急は買わざる得ないのですが、ガリガリ動力…車体も揺れる…マジかいな。
むっちゃ品質レベル低くなっているし…私の引きが悪いのか???
サービスに電話して即対応はしてもらえましたが…結果が…と。

ポポンデッタの 阪神5700 の出来が良すぎる…のだろうか。

C58+銀河は、買うだろうなぁ…と思いつつ。
まだ決断できず。

さて。
大阪駅近傍、旧梅田貨物駅の横を駆け抜ける、地上線最終日まで通いましたが。
大阪駅ルクアの上から撮影した写真に写っていた、オーシャンアロー。
どうするかな…マイクロエース製品は持っていないし。
両端、非貫通編成の方がいいからなぁ…6両編成+3両編成かな・・・。
なんて思っているものの。

スルーしてしまいそうな予感…。

鉄道模型店、ほんとに行かない…ですからね。

マジで重症ですよ。


  1. 2023/08/31(木) 00:08:37 |
  2. URL |
  3. Mu. #CnwbxUkc
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花火大会

Mu.さん


お久しぶりです。
仰ることは共有できています。「買う・買わない」の境界線、判断基準がなんだかおかしなことになってきていますよね。“打ち上げ花火”を皆んなと一緒に見たいのかと考えたり、セット構成を見て損得勘定を働かせてみたり、自分が求める品質が維持されているのかと疑ってみたり、などなど。新しい車両を自宅に持ち帰ることに納得感がないというか、自宅に持ち帰ってみたときに不思議な罪悪感が襲ってくるんじゃないかとか(これだな)。そうならないように思考を繰り返すことが多くなっていて、今回は見学途中で面倒くさくなってしまいました。

「ノせられる」という表現が適切かどうかは分かりませんが、価格のこともありますので、この局面では何らかの強い意志が以前よりも必要となっているようです。10年前に「◯◯ちゃん列車」が発売されて飛ぶように売れていたようですが、すぐに中古市場に流れ始めましたよね。“打ち上げ花火”は打ち上げが終わって観覧会場を去るときの気分が何とも言えなくて。大混雑の会場に足を運んで見ようとするエネルギーが花火を見たいとする気持ちよりも大きくなっているから、かもしれません。「出掛けてまで見たいものだったのか」と。中古店に並ぶアレを見て何故かそうした気分になっていました。
  1. 2023/08/31(木) 09:07:54 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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そして・・・

C56 160ですかぁ・・・。
ほぼ全ての金型作り直しだから・・・アリかナシか・・・でナシだったもの。
しかし値段むっちゃ上がりますね。
客車のベンチレーター、一体成型なんだろうねぇ・・・。
いきなり、防戦モード・・・。
マイテ49も欲しいところなのですけれど・・・。
  1. 2023/09/04(月) 01:02:48 |
  2. URL |
  3. Mu. #CnwbxUkc
  4. [ 編集 ]

C56 160

Mu.さん

待ち望んでいたものではありませんので、当方はスルーですね。カトーは蒸気機関車をイベント列車の先頭に立つものしか作れなくなったのかな。残念です。
  1. 2023/09/04(月) 08:27:16 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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