しなのさかいの駅前広場

これなら単品だけで十分ですね

TOMIX キハ183系(2022年版)

おはようございます。しなのさかいです。




プレミアムフライデーとブラックフライデーの区別がつかない中、相変わらず晩秋の関東平野をうろつきまわっています。





都心の「映える」有名スポットには多くの人々が殺到して、秋っぽい風景を撮影するために奮闘しているようですけど、都内には人がほとんどいないこのような場所がまだまだあります。

ココは公園ですから、訪問することに問題などありませんのでね。
本当にもったいないことです。
もうすぐ秋も終わっちゃいますですよ。




今回は車両を取り上げてみます。
よろしければお付き合いください。




トミックスから国鉄特急色のキハ183系が発売されました。
「東北新幹線開業40周年」に絡めた、185系リレー号から続く列車企画の最終ランナーで、2022年のうちに企画を完結させた点はお見事。

結局当方は、このキャンペーンにおいてはキハ183系にしか食指が動かなかった訳ですが、185系は手元に寄せてみても良かったかナと振り返っているところです。
でもまぁ、JNRマークではなくてJRマーク付きの方が発売される日を気長に待つこととします(車番と違ってマークはこの際選択式のインレタ仕様でも良かったのにね)。



今回の買い物は、完全なる買い直しでございまして、レポートすることにはやや複雑な思いがあります。

と言いますのも。
以前、前回品に当たる2008年ロットへの不満と、その不満を解消するためのファーストカーミュージアム製品による差し替えをお話ししていました。
ファーストカーのキハ183は車番が印刷してある点が引っかかっていたので「この際…」という動機付けがあり、今回のお買い物です。

ホント、一体何をやっているんでしょう。





今回の製品は、キハ183 0番台のJNRマークが印刷済み、100番台のそれがインレタ対応です。
んでもって、JRマークも付属しています。
これって、整合性が取れているんでしょうか。





まずはどうしても、0番台と100番台とでチグハグな仕様にしたんだろう、という点が浮かびます。
最近はトミックスの考証深さを感じているところでもありますので、この点にも何らかの理由があるのだろうと考えて、まずは取扱説明書を読んでみることとしました。






「※JNRマークは102については側面表示部寄りに付いていました。」

この文言が100番台のみをインレタ仕様とした理由となっているようです。
つまり、キハ183 102に仕立てたいユーザーに配慮して、100番台はJNRマークをインレタ仕様にしたということなのでしょう。
こまけー。

2008年ロットではマークを印刷済としていたので、その後に102番に仕立てることを楽しみにしていたヘビーユーザーからの強烈な指摘でもあったのでしょうか。





もう一つ。
JNRマークが印刷された0番台にJRマークを転写するという点も理解できません。
が、どうやらJR北海道では、1987年4月の民営化と同時にキハ183からJNRマークを撤去するような措置は取らなかったようなのです。
当方も民営化後の同年7月にJNRマークとJRマークが両方付いた の国鉄特急色0番台を確認しています。

Wikipediaによれば、キハ183系は1987年までに新塗色化が完了したということですから、この塗り直しが近づいていることを見越して、拙速にマークを撤去することを(車体にダメージを与えることを嫌って)控えたのかもしれませんね。
おそらく100番台も同様だったのでしょう。

他のJR各社では民営化とともにガシガシとJNRマークが剥がされていたと記憶していましたので、そのイメージを描いたまま取扱説明書を読むと「何を言ってんだ?」となります。

今回はトミックスの考証の深さに降参するとともに、民営化前後の空気感も味わうこととなりました。



それから、御覧のとおり、0番台のフロント側面の帯はキチンと水平に印刷されていました。
再びこの帯が下を向いていたらスルーしようと決めていたところでして、したがって今回は予約しないまま発売日を迎えたのでした(これも当方によるトミックス製品との付き合い方となります)。





キハ183 100番台は、これまでの措置に倣ってカプラーのJC6377化と専用スカート化が施されました。
以前からも、パックリと口を開けたスカートパーツの交換をした上でのTNカプラー化は可能でしたので、こだわるかどうかは…





ということで、気持ち悪い(気持ちイイ?)編成を御覧いただきます。



その他、2008年ロットからの変更点をざっくりとメモしてみると以下のとおりとなります。

◯M-13モーター採用
◯増結セットにも動力ユニット付きのキハ182を封入(10両で2M化を推奨?)
◯インレタの文字は一回り小さく
◯ヘッド・テールライトのLEDは白色から電球色に
◯LEDの色変更によりヘッドマークのプリズムも透明から青透明に(別売パーツも同様)
◯キハ182Tの床下はTNカプラー装着部分のカキトリが後方へ拡大(片側のみ)





カキトリが大きいのです。
「とかちB」セットのキハ182 100(スカート付き)の床下でしょうか(当方は持っていないので分かりません)。
だとしたら、今回はどうでもいいハナシです。



飽くまでも私見ですが、国鉄特急色の色調については2008年ロットと何ら変化ないので、今回のロットと混結させても問題なく遊べそうです。
なので2008年ロットを持つユーザーは軽く買い足す動きでも可ですよ。

それから、最近トミックスがよくやるドアレールと靴摺の印刷ですが、今回はそんな施しはありませんでした(製品仕様の事前告知にもありませんでしたからアナウンスどおりではあります)。

この部分への印刷が仮にHG製品のみの措置なのだと言われると「じゃあなんで50系客車とか『しまかぜ』には印刷したのよ」とツッコミたくなる気分です。
リニューアルメニューが安定しているようでそうでもない…んじゃないでしょうか。





車番のインレタ転写はこれから。
サードパーティのインレタを用意していますので、年末にかけてじっくりと取り組んでいくこととしましょう。





子どもの頃は、自分の中で北海道の鉄道への憧れが大きくて、1980年代の初回品も持っていました。
それ故に、当方にとって、手元に置く国鉄特急色のキハ183系は「おおぞら」であり、キハ184を含む「10連」である必要があるんです。
少なくとも、蒸気機関車が消えてしまった後の北海道の鉄道風景にとっては大きな存在だと見ています。


かれこれ40年間に及ぶお付き合いとなっているトミックスの国鉄特急色のキハ183系ですが、自分にとっては今回製品がラストではないかと。

2040年代(?)に再びリニューアルされるとしたら、そのときはドアレールと靴摺がしっかりと印刷されて店頭に並ぶのかもしれませんが、そんな細かい仕様のことよりも、その時代に国鉄特急色のキハ183系を再生産する企画力の方が賞賛に値することでしょう。


いつまでも 出ると思うな 国鉄色


失礼しました。
ではまた。

スポンサーサイト



  1. 2022/12/01(木) 09:30:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10

KATO 583系(2021年版)

こんばんは。しなのさかいです。

今回は、レイアウト工事のことばかり続けていた最近を反省して、久しぶりに模型車両の話題に触れてみようかな…という魂胆です。




と言いましてもね。
カトーの583系を13両編成で増備したよ、というただそれだけのお話なんですの。
よろしかったでしょうか(^^)







記憶しておられる方は少ないでしょうが、当方、カトーの583系は、2014年にフルリニューアルされたときに既に導入していて、これで2編成目となります。

今回の13両は、いわゆる「2021年ロット」というもので、昨年に再生産されたもの。
今年の春頃に「そろそろなくなってしまうかもなぁ…」と考えながら、都心の模型店で見つけて買い求めていたものです。





この2021年ロットは、2014年ロットと比べても外観上の差異が見当たりません。
混ぜてしまったら見分け方が分からなくなるほどで、再生産ですから当たり前といえば当たり前。

その一方でトミックスでは(なんの予告もなしに)色調が大きく異なることがあります。
同じ「再生産」にしても、メーカーによって塗料への向き合い方が異なっている?

ということで、両ロットを混ぜてしまっても分からないですのけど、かと言って精神衛生的にはあまり良くないみたいなので、2014年ロットの13両の中間部カプラーは「♯2」に交換し、混結を不可とする制限を課しています。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎





583系は(以前にも触れたとおり)1990年代に大ブームが巻き起こり、模型趣味においても、カトーが再生産するたびに店頭から瞬間蒸発するという事件が繰り返されていました。

2001年にトミックスがHGな583系を発売した背景には、こうしたブーム(の最末期)があったんですね。
同じく165系も1990年代に注目され、その後でトミックスがHG製品化しています。


じゃあ、模型の583系がこれだけ売れた理由って何か?
おそらくですが、上野駅や青森駅での同形式が並んだシーンが記憶に残っていて、これを手元で再現するために一人で複数の「13両」を買い求める傾向があったんじゃないかと。

581系(12両)よりも583系の方に売れる傾向が見られる…のだとしたら、これは鉄道ファンの眼差しを分析していれば捉えることができる「必然」でしょうね。





改めて自分のコレクションを見てみると、2014年ロットが1編成だけでしたので、この春にリニューアル再生産されることとなったトミックスHG製品を買い足すかという流れだったんですけど…







やっぱりね。
各所が印刷されていて、青15号の発色も鮮やかなカトー製品の方が自分にとっては心地よいアイテムなのかなと考え直したのですよ(トミックスHG製品のJNRマークの印刷位置を気にしたということもありますが)。
なんと言いますか「心地よい精密感」ってあるのではないかと。

考え方、頭の中の整理を経て、所有していたトミックスの583系は全て処分してしまいました。





当然ながら、仕様が揃った2編成が並ぶと、東北新幹線開業前の、上野駅地上ホームをハブとした輸送力を彷彿とさせる迫力系ビジュアルを拝むことができます。

イラストマーク世代なので、2014年ロットの方には赤いトレインマークになってもらいました(明るい時間帯で「ゆうづる」「はくつる」がすれ違うのも変ですが)。






ここにお越しいただいてる方々とは「買いたいものがなくなって久しい」という認識を共有できているのかなーと勝手に考えているところですが、ちょっと前に手に入れた楽しい模型たちを手元で振り返って、そやつらを再び活かす趣味活動を進めてみるのも良いのかも。





今回は「再生産品を買い足す」という行動になりましたが、別にそんなことをする必要はなくて、2014年ロットだけで485系などと絡めて懐かしい風景を再現することも楽しいと言えます。





自分にとって必要な車両、列車とはなにか。
このことをさらに深く考えるようになった2022年の秋でした。


ではまた。



  1. 2022/11/05(土) 19:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10

少し前の買い物から

おはようございます。しなのさかいです。




野外観察日記ばかり続けてしまいましたので、少しは模型のことも書いておこうと考え直しました。
と言っても大した内容ではありませんので(ごめんなさい)。



やはり最近は、家に持ち帰ってきた車両をこの場で披露することには気持ちがオープンになれないでいます。

それよりも、持ち帰ってからしばらく経った車両を活用する様子をレポートさせていただく方が、自分の今の気持ちに近いのかも、というか。
とにかく、最近の買い物の「質」が自分でも納得できない。

そんな流れの中ではありますが、少々のメモを残しておこうと思います。
よろしければお付き合いください。





こちらは最近買ってきたセットではありますが、完全再生産品です。
したがって情報鮮度もゼロ。
見ればお分かりのとおり、カトーの381系「ゆったりやくも」です。

この10-1451(パノラマ編成)は、初回生産品が瞬く間に店頭から消えてなくなりました。
「果たして自分はコレを欲しいのか?」と自問自答しているうちに買いそびれてしまったという形です(つまりはそのくらいの熱量だっだというワケです)。

その後に10-1452(ノーマル編成)が発売されましたけど、10-1451を持っていないユーザーには困りものの追加アイテムだったようで、なかなかお店では売れていない様子を見続けていたところ。
当方はその10-1452を先に手にした人間ということになります。

今ではその10-1452の方を探し回るユーザーが多いようで、いつまで経ってもバランスが是正されません。
現実の世界では完全引退も近いのですから、もう少し生産計画を上手く立てられるといいですよね。





塗装も印刷も安定感抜群でして、他社製品がもう少し見習ってくれたらナと。
先週末あたりには悲惨なレポートがネット上に溢れていましたので、なおさらそう思いました。


6両セットで、メーカー価格は2万円を超えていましたが、店頭価格はだいたい15,000円というところ。
懐かしい価格帯に涙が溢れてきました(少し前までは先頭車2両入りの6両セットがこういう価格帯で買えたのです)。





クロのみ電球色のLED室内灯クリアにして、他の車両には白色にオレンジフィルターパーツを被せて取り付けています。
民営化直後にやってきたパノラマブームもそろそろ終わりを迎えているようですから、体験を済ますのなら今のうちに。
国鉄型車両に限らずに、です。





転じて、こちらはトミックスの373系。
「飯田線秘境駅号」セットという、ヘッドマークを変えただけの謎セットが中古店で格安で売られていました(パンタグラフも変えたんでしたね)。

この373系は再生産されるたびに帯の表現、オレンジ帯の色調が異なるので、揃え方にコツが必要のようです。
当方の見方では、最新の98666(6両セット)よりは、その前の92424(3両セット)の方が帯に関しては実車に近いような。
98666には両先頭車のすみっこに小さなJRマークが印刷されていることを付け加えておきます(そこを重視するかどうかは微妙)。





トミックスのキハ100も、搭載モーターをM-13に代える措置を行った上で再生産されたので、まだ寒さが残る頃に追加配備しようと買っていました。
しかし、何故か塗装の色調も(初回品と)微妙に変わっていたんです。

まっ、今回は初回品と混ぜて使うようなことはないですからイイんですけど。





初回品の2両は釜石線仕様にしていましたので、今回は迷うことなく大船渡線仕様に。

短い車体にロゴマーク。
マンガに出てきそうな車両でして、時代的に見ても愛でることができるのはこの辺りが限界。
今のGV系には何ら魅力を感じられないでいます。





ロゴマークだけは製品に付属するインレタを使いましたが、車体標記は全てレボリューションファクトリーのインレタ、それと、はるを製作所の方向幕インレタを使いました。

全ての箇所に転写できたので、ホームに置くとかつての三陸方面の旅の思い出がグッと蘇ってきます。





ここんところ関東平野は土日になると雨が降るので、なかなか温泉宿の塗装作業に入れません。

そんな理由もあって、久しぶりにインレタの転写作業を頑張りました(宿題が溜まっていますから)。
再びキハユニ26にもフルインレタを施して、気分は盛岡あたりを旅した気分。






以下余談。


そろそろ10月。
そして、10月14日は「鉄道の日」。

特に今年は「鉄道150年」という、わが国の歴史的なターニングポイントが話題になる頃合いなんですけど、不思議なことに鉄道模型業界、市場ではそのような動きや盛り上がりはほぼ皆無です(そう見えますでしょう)。

こういうときにこそ、鉄道史に刻まれている名列車を製品化することができそうなんですけど。

「1872年の列車を製品化したって売れない」とかいう総括が中であったのかどうかは分かりませんが、もし、150年前の列車を模型化することしか考えなかったのだとしたら少々残念ですよね。
だって、歴史を振り返る意義って、原点に戻ることだけではないからです。

鉄道模型メーカーの「150年」へのコミットがないことに、今の鉄道模型市場の現実を垣間見ているような気がしています。


ではまた。

  1. 2022/09/25(日) 10:30:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

ささやかな楽しみ、TOMIXの白い箱

おはようございます。しなのさかいです。


前回にも書きましたが、最近の買い物は「ソコソコ」です。
「ソコソコってなんなのよ」と言われるとすぐに困ること間違いないのですけど、気持ちを表現する上で「ソコソコ」は、今の自分にとってちょーどイイ表現であるような気がします。
一応満足できるけれど、でもそれは決して十分ではない…

ずいぶん前に持っていたようなモノ。
製品化されるのも当然と思える驚きを伴わないモノ。

自分の趣味の空間に「ソコソコ」としてあり続ける模型たちは、これはちょっとマズイなと。
まぁ今年の後半はそんな買い物すらなくなる気配ですから。
ゆっくりと始末していきませう。





ストラクチャー製作をしてばかりいたので、ちょっと疲れてきました。
たまには車両へ視線を向けないといけませんね。





ということで、突然ですが「トミックスの白い箱」です。

カトーのASSYパーツに近い存在ですけどね。
いかんせん、パッと見ただけでは中身が分からないので、模型店をパトロールするユーザーからは安易にアプローチしにくい商品です。
そうした背景もあるからか、販売店の「店じまいセール」で叩き売りされることもあるかと。

どちらかと言いますと、明確な目的(野望)を持って模型屋さんに買いに行く…、そんなモノとして存在するパーツのようです。





今回拾ってきた白箱は、品番0652です。
かなりの数を調達してきました。
「車輪(φ5.6・ギア無し・黒・4個入り)」という商品名で、これだけではナニガナンダカワカラナイ。





トミックスのかつての集電方式を踏襲した車輪の黒染バージョン、と申せばいかがでしょうか。

集電シューが車輪の内側の車軸に乗る形で車輪と接触するもので、その内側には集電シューの接触がキープされるためのガイド、小さいディスクがあります。

これ、懐かしいです(涙)





メーカーでは現在の方式を「新集電」と称することに対して「従来集電」と言うことにしているみたい(銀バージョンの0651をそう呼ぶこととしていますから)。

トミックスの、レールから集電する必要がある車両たちは、すっかり新集電方式に置き換えられていますから、従来集電の各パーツの需要はせいぜい初代HG165・169系が発売されていた2000年代前半までではなかったかと思うワケですが…

でも、そうでもないようなのです。





需要は同社の貨車製品群に残っています。
以前にもコキ10000系の車輪を全て黒に置き換えたと申したことがありました。
改めてこやつらの車輪をチェックしてみましょう。





一見、銀色の新集電用車輪に見えます。
でも、車輪から飛び出している車軸が、その新集電用車輪よりも長いのです。





この部分に集電シューを挟む(被せる)必要がないことから、従来集電の車輪はこの長さと同じでして。





銀色から黒色へ。
下回りを黒く統一するだけでトイっぽさがなくなって、いい感じです(^^)



トミックスの貨車製品は(目的もよく分からないまま?)地道にフルリニューアルされたり、新製品が製作され続けてきまして、単価も安いことから惰性で収集し続けてきました。

カ3000なんて、今のトミックスではどんなユーザー需要を想定しているのかと。
香港製貨車の置き換えの意味もあるからか、ボディのエッジもビシッと効いていて、車体標記もこれまたビシッとしていますから、店頭に並ぶたびに「まぁ買うか」という気持ちがビシッと湧くんです。
はい、困ったことに。

その一方で残念に感じていた点が、この車輪の色の問題でした。
意外と床下にギラギラして目立つんですよ。
そろそろごそっと処分しようかなと考えていたのですが…





例の「北海道貨物列車セット」です。
悩みましたけど、貨車の安定した品質は想像できるので予約してしまいました。
黒い車輪にして発売するそうで、それならば手持ちの貨車たちも黒い車輪にした上で、混ぜて遊ぶことも考えておくかと。

つい先日、0652が再生産されたということも幸いしました。





品番0652は1箱4個入り。
ですから1箱で2両の二軸貨車を「黒車輪化」できます。
今回は1箱316円で調達できました。
これを高いと見るか安いと見るかは判断の分かれるところかと。

でもですね、車両を増やし続けてデッドストック化させてしまうことよりも、ソコソコな買い物しかない今としては、こちらの方に財源の投じ方としてやや合理性があるような、なんとなくですがそんな気持ちにもなるのですよ。

分かりませんけどね。



こんなことで、トミックスの二軸貨車も全て黒車輪化を終えて再び走り始めました。
トミックスのトラ700000を見ていて、無蓋車の積荷を考えるなど貨車加工のキホンに戻りたくなる連休最終日でした。






(おまけコーナー)

しかしながら、その黒車輪化したトミックスの貨車たちにはまだ課題が残っていまして。




簡単に車間短縮ナックルカプラー化させたカトーのニューワム80000(手前)と比較。
トミックスの方は自連形TNカプラー(SCカプラー対応・黒)にしています。
車間はこんなに違います。
連結の際の固さの問題もありますので、ここはどうかメーカーサイドでの御再考を。
ホントに固いのですよ、このカプラー。


これで、まだまだソコソコな成果なのだという総括となってしまいました。

ではまた。



  1. 2022/07/20(水) 09:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

駅前広場ミーティング開催

こんばんは。しなのさかいです。




相変わらず森の中を往復しながら模型活動を続けています。
梅雨の時期に入り、緑もだいぶ濃くなりました。




また更新に時間を要してしまいました。
お許しください。

今回のインターバルは、特に趣味活動のテンションを下げていたこともなく、単なる自由時間の不足です。
GWが明けてから子どもたちの夏休みシーズンに至るまでは暦の上でも休みが少なくて、何かと家の用事が入ると自由時間が少なくなるものなのです。
なのに「倉庫」に続けてプラ材でストラクチャーを作るということを始めていたりしまして。
仕方がないですね。



そんな中でしたけど、先日は久しぶりに当ブログの共同運行者である北の扇形庫さん、線路際の住民さんとのオフ会を催すことができました。
厄災前からずいぶんと時間が空きましたので「そろそろどうだろう」ということで、近所の量販店に集合し、近くの談話室に移動して3時間程度のミーティング。

趣味の話をリアルな場で会話することはずいぶんしていなかったので、自分の口からこの世界の単語が発せられる状況自体に不思議な違和感がありました。




さて、ミーティングの中身、なんです。
例年の「静岡行き」の代替措置としての意味合いがありましたので、総じて今の鉄道模型業界の雰囲気を語る場となったことは仕方のないこと。

3人で見解が一致したことは「特に買うものがない」という見方と「もはやそれでも問題ない」という総括でした。
いや、買い物もあるにはあるんだけれど「買いましたよ」と周囲に語れるような内容ではなくて、買い直しをさせられた、将来探し回ることを避けた保険などの、どこか健康的ではない「買い物」。
概ね「これらを介したコミュニケーションというのも、ね」ということでしたかね。


ただし、特に買い物がない中で、妙に違和感のある(気になる)ポスターだと話題にしたのが、以下の1枚。





「国鉄 C55形蒸気機関車(3次形・北海道仕様)」。

頭の中に響く「国鉄」「C55」「北海道」という単語が連続するネーミングは、まるで少し前のカトーの企画みたいに心地よい。
そして、トミックスが蒸気機関車を“復活蒸機”ではなくて現役時代に仕立てて製品化すること自体にまず驚く訳ですが…





客車セットも同時に企画して、C55の煙室扉などなどのパーツもオマケで付けちゃうという、清々しいほどの◯◯リっぷり。

カトーの「花輪線貨物列車セット」にもパーツが付属していましたけど、このときには8620形自体に複数買う需要が備わっていましたから。
C55自体にそんな需要がない中で「2両くらいはイイでしょう」と誘われているような気がする企画には、自然と顔がニヤけてしまいます。

ただし、トミックスの旧型客車は以前からボディを反らして発売する傾向が見られるので、生産工程が心配だったりします(いい加減なんとかしてくれー)。





そしてこれ。
C55は貨車を引かないけれど、最果ての鈍行列車に相応しいバイプレイヤーとして黄色い帯を巻いた有蓋車を用意するところは「分かっているなぁ」と。
列車交換をするシーンの再現には欠かせない貨車たちです。





ミーティングで特に注目した点はココ。
牽引機としてDD13を示していますけど、説得力としては弱いですよね。
想像ですが、これは既存製品を利用した間にあわせ的な編成図であり、中の人もDD13で済むとは考えていないんじゃないかと。

「じゃあ何だろう?」となる訳でして、ポスターを見て、次の展開に対して想像力を高めてみる遊びにつながりました。
ね、奥行きのある企画は発表された途端、過去の情報となっていくし、それでイイのです。
ホビーショーに出掛けるほどの魅力を感じなくなっている点は、こういうことをメーカー側とやりとりできなくなっているところ、だったりします。





かつてはカトーのポスターを見て、過去の雑誌記事を引っ張り出しながらアレコレと始めていた談義が、今ではトミックスのポスターからスタートするようになっています。

「東北本線」シリーズを先行させていたトミックスとしては、こうした企画が、たとえあからさまに他社に続くものだと思われても(オリジナル性が弱くても)「やったほうがイイ」という結論なのでしょうね。

何故、今の時代に「最果て鈍行」を模型として送り出すのか。
メーカーのスペシャルサイトではC55に至る歴史しか語られておらず、最後に「過去のカタログでC55を予定品としていた」というニュアンスで結ばれているのみです。
当方としては、C55という機関車のことよりも、客車を含めた宗谷本線の普通列車を令和のユーザーに送り届けようとする理由や背景を是非聞いてみたいナと、そう思う次第です。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎



「最近のポスターの中でアレコレと想像を膨らませることができるものは、これくらいだったよね」ということを確認して、数年ぶりのミーティングはお開きとなりました。

無味無臭な新製品をつかみながら、無理をして(他者と共有できそうな)話題を探すよりも、手元にある模型を再確認して新しい遊び方を探す方がオモシロそうだ、ということが大きな総括だったかもしれません。



次回は近いうちに、再び模型工作のことについて触れてみます(これこそ近況報告?)

ではまた。


  1. 2022/06/14(火) 20:30:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

KATO 20系寝台特急「あさかぜ」(初期編成)

おはようございます。しなのさかいです。




GW後半の関東平野は比較的さわやかな空気に覆われたようで、隣町にある公営公園はいわゆる「自然観察型」であるからなのか、来場者がとても少なく見えました。

芝生の上にシートを敷いてのんびりと過ごすことができてしまい、渋滞情報とは無縁な、時間を使う上ではなんだか得した気分になりましたね。

テントの類も一切設営が禁止されているようで、見回りの人が注意している場面もチラホラ。
流行りのアウトドアスタイルを実践できない点も来場者が少ない理由の一つなのかもしれません。

こーゆーところ、わざわざ遠くに行かなくても、意外と至近距離にあるものなのです。





久しぶりにレイアウトの上で列車を走らせた、という、ごく普通の話題になりますので御容赦ください。

今回の主役となる列車は、先月末にカトーから発売されたEF60 500、EF61(茶)、そして20系「あさかぜ」(初期編成)。
予約していたので、迷うことなく早々にお店から持ち帰っていたのでした。

ポスター発表時に概ね企画化を歓迎していたところで、持ち帰ってみた後の感想も満足できるレベルだったところは大事。
品質としての「ハズレ」はまずないカトーの電気機関車、そして20系客車ですから。
ギャンブル性のない買い物、最近少なくなりました。





今回の20系「あさかぜ」は1963(昭和38)年頃の編成とされていて、「走るホテル」と持ち上げられてから約5年の時間が経過した、少し変化を経た姿となります。

ビジネスマンの出張旅費の都合から連結されていた3等座席車(ナハフ20とナハ20)が編成端に見られる列車…という点が、旧型客車による長距離優等列車の名残り。
座席車の寝台車化改造は1964(昭和39)年からとなります。

ナハフ20とナハ20はファンから敬遠される傾向もあるようですけど、当方は小窓が並んだブルーの客車が大好物です。





そのナハフ20とナハ20は、今回の製品のために新しい金型が起こされたようで、非常口が落下式から外開き式に改められたボディとなりました。
1960(昭和35)年に20系に置き換えられた「はやぶさ」用の新製客車から外開き式に改められ、先行していた「あさかぜ」用の客車にも同様の改造が施されたんだそうです。

「落下式」と言っても、車両の内側(通路側)に落ちるというものだったそうですので、割れるようなリスクはあまりなかったのかナ。





念のため、過去のカトー製ナハフ20を見ておきましょうか。

一番下が10-368「20系 初期『あさかぜ』」のナハフ20。
真ん中が10-367「20系〈さくら〉」のナハフ20で、2010年頃に改修されたボディ。
一番上が10-1518「20系『ゆうづる・はくつる』」のナハフ20。

上の二つはボディが同じもののようで、洗面所寄りの窓をよく見ると外開き式の非常口となっています。
今回の「あさかぜ」は落下式からの改造によるものなので、新製時に設けられたこれらのナハフ20とは扉の位置が違う…ということなのでしょうね。
車番もそれを示唆しています(一番上が5、真ん中が53)。

初期「あさかぜ」のナハフ20は外観からでは見分けがつかないので、これこそが落下式のボディと言って良いようです。

それから、初期「あさかぜ」に含まれていたマニ20は全長17m・3t積みという小柄な電源荷物車だったので、東京から輸送する新聞の量が増えると5t積みのカニ21という新形式が必要となりました。
寝台特急に別の使命が備わり、それが本格化した時代を振り返ることもアリですね。





茶色いEF61から、青いEF60 500へ牽引機交代。

どちらも安定した品質により安心して買えるカトーの電気機関車ではありますが、ヘッドマークをランナーから切り離すときのゲート跡が上手く処理できません。
どうも、切り離したランナーがヘッドマークの周りの(厚い)塗膜まで余計に連れて行ってしまうようなのです。

それ故に今回もGMカラーの白3号でタッチアップしました。
丸い輪郭は成形処理のみで成立するようにしてもらえると助かりますね。





EF65 500のようで、でもよく見るとライトが1灯で「あれ、60じゃん」と気づく。
この違和感が楽しい。

パンタグラフ付のカニ22が入った「さくら」ととも1999年に製品化されたカトーのEF60も、ついに適正なサイズに補正されました。
2008年のEF65のフルリニューアルに遅れること約15年。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎





今回のまとめです。

我が国における鉄道輸送が最も華やかな頃の20系「あさかぜ」とその牽引機たち。
この列車も1/150の世界で残さなければならない対象だったと言って良いでしょう。

しかし、あえてセットの購入は見送って、ASSYパーツ組立品での数両導入で済ませてしまった方々も多いようです。
2015年発売の“殿様編成”を再活用して…という狙いもあるのなら仕方ないことでしょうか。

当方も初期あさかぜと殿様あさかぜを持つ身なので、今回のセットを導入すれば3本目の20系「あさかぜ」になってしまう訳で、増やし方を抑制するためにASSYパーツだけで済まそうとする考えにも理解する部分があります。

ただ、1958年の姿と1972年の姿とでは、同じ20系の編成と言えども変化が大きく、その間に位置するはずの今回の編成を導入することで20系「あさかぜ」の変遷を比較することもできそう。
あえてそう捉えてみることとしました。

そしてまた、繰り返しになりますが、安心して買える品質を想定して…ということもありました。
カトーの20系客車に対しては、中毒症状とも言えそうな(?)塗装質感へのリスペクトが当方の中にありまして。
少なくとも、この客車たちが座布団式のインレタの対象となることは想像できへん(笑)

ちょっと紛らわしかった点は「初期」というサブタイトルが今回また使われたことですかね。
「初期あさかぜ」を持つ者としては、今回が「初期」とはどうしても思えず…
「トイレ設置車」「小窓あり」などのときもそうで、もう少し買う側の気分が高揚する、刺激されるようなネーミングは採用できなかったものかと思っちゃう訳です。
こんな点も商品価値に影響するんじゃないでしょうか。





10-1591のときに「20系客車」というシリーズが記号的に、編成をユーザー任せにする傾向が見え始めましたけど、やっぱり20系はネームドセットにしてもらうと買う楽しみが倍増します。

この傾向で、今度はナハ21を含む急行「だいせん」をやってもらいたいですね。

ではまた。

  1. 2022/05/07(土) 09:20:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:12

EF61はやってきたけれど…

こんばんは。しなのさかいです。




近所の量販店へ向かう森の中も、桜が散ると新緑が目立つようになりました。



「なんとか生きています」と言うと余計な御心配をおかけしてしまうと思いますが(そんなこともないですかね)、それは当方の中の気分、ココロとしての話しでございます。

世の中の暗いニュースもありますし、仕事の上でも今回の年度越えが相当に厳しくて精神的に参っているということも大きくあります。
それから、当方が利用する通勤路線も3月のダイヤ改正後から激しい混雑となり、また遅延も毎日発生していて。
疲労の蓄積が激しいということもあるかも。


こんなですから、土日の休日は電源が切れたようにクッタリしていて、ボケーっと天井に顔を向けながら、時計の針がグルグル回転していく様子を見つめてばかりいます。

そんな中で趣味生活を活性化させる話題もほぼ見当たらない。
少しでも気持ちを浮かせようと近所の量販店をパトロールしてみても、どれもこれも「以前に持っていた記憶があるもの」「製品化の意図がよく分からないもの」といった具合で、財布からお金を出して、そのお金と交換して持ち帰ること自体が面倒くさくなっています。





ただし、先月末にカトーから発売されたEF61は本当に久しぶりに「今までに持っていたことがない」と実感できる製品でして、持ち帰ってからはしばらくレイアウト上を走らせて楽しんでいました。
過去にマイクロエース製品を買ったことがないという人は、ほぼそうした感覚になるのでしょうね。





フロントガラスのHゴムがボディ側に印刷されている仕様は、確か2008年にフルリニューアルされたEF65 500のときからのもので、そのときは古めの設計だなと不安に思ったものですが、他社の表現と比べると、この方法はまずまず正解だったと捉えています。

ナンバーパーツのはめ込み具合も相変わらず精度が高い。



そのEF61と同時に発売された「郵便・荷物列車『東海道・山陽』6両セットB」は見送りました。
セットには短めなスニ40が漏れなく入ってくるから…という結論です。
そういえばセットAも買っていなくて、マニ44欲しさから「後期編成」だけは買っていましたね。







その代わりにASSYパーツ組立品で「セットB」のオユ11とマニ61を導入しました。
別に欲しくもなかったんですけど、店頭にぶら下がっていたので「これでいいや」とつい(笑)
特に感動はなく、ただ郵便車、荷物車が増えたという数的な結論でおしまいです。





それから、ワサフ8000は単品販売となり、一応持ち帰ってみました。
過去の「八甲田」「だいせん」セットに入っていたワサフ8000と同じなので、これもまた「ああ、そうだよね」。
デッキ部の厚みは仕方ないのかも。





そんな中、ワキ8000は印刷が変わったようなので、既に4両ある中でさらに2両を導入してみました。
なんだかんだ言っても安いことには違いないですから。





オユ11にはテールライトユニットを入れて、簡単に郵便・荷物列車に仕立てておしまい。
目立った趣味活動は、せいぜいこんなところです。



「郵便・荷物列車」というテーマ自体は以前からカトーが「客車急行列車」シリーズのスピンオフとして(?)取り組んできたものなので、違和感なく受け止めることができました。

国鉄時代にしか存在しない列車ですから、存在そのものが「懐かしい」ような気分になりますし、過去を探求するキッカケにもなりましょう。

ただ、EF62とマニ44のときから考えることは、そろそろ郵便・荷物列車とともに活躍していた山陽特急&急行が同時に提案されても良かったんじゃないか、ということです。
カトーは既にクハネ581の583系も製品化していますからその再生産でイイし、1993年末には元パーラーカー付きの181系も製品化してユーザーを驚かせてくれましたから、これを現行の181系「とき・あずさ」「あさま」並にフルリニューアルしてくれても。
「カトーでもう一度153系を」という声も根深くあるならば、今回の荷物列車の発売はチャンスだったかもしれません。

181系も153系もカトーの設計としては既に時効なので、これらがフルリニューアルされたことをもって「新鮮味がない」とはならないでしょう。



何はともあれ、鉄道模型メーカー各社が日本の地域へ向ける眼差しは幅広いものではなくなっているようなので、時間を遡ってみたりする遊び方や楽しみ方はもはやユーザーの自主的な取組に掛かっているのかな。
毎月の新しいポスターにはそんなに期待せず、既に手元にある車両や列車を組み合わせて、イメージを膨らませなければいけないということのようです。

そんなことを考えて、ゆっくりと気持ちを浮かせようとしている日々。
うーむ、なんとかしなければ。


ではまた。

  1. 2022/04/20(水) 20:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:20

KATO 787系「つばめ」2022年版(その2・完)

(その1からつづく)


前回から思わせぶりに引っ張りましたけど、実は大した内容を御用意できていません(^^)

いつものように一人で運転会をやりましたので、その様子でも御覧いただいてから終わりにしましょう、ということになります。
お付き合いいただけたら幸いです。





まずは2001年発売のカトー製883系(10-439)を引っ張り出すことから始めました。

787系のデビューから約2年後、1994年に現れた883系を見たときは、787系よりも(不気味な?)表情のある先頭部分に驚きました。

それ故に、787系が既に模型で存在していたので、この仲間が模型として手元にやってくる日を待ち続けていたのですが、こちらは発売までずいぶん待たされた思い出があります。

今と同じように発表されたポスターをお店で見て、喜んで、2001年の12月末には街の小さな模型屋さんで、御店主とお茶を飲みながら宅配便のトラックを待ちました。
関東平野でも雪がチラついていた寒い日でした。

そのときの883系です。


バックミラー(?)が取り付けられていないという残念な点はありますけど、実車でも後に取り外されたようなのでこれでも間違いでもなく、そもそもあんな繊細なパーツを1/150化したらどうなるか…ということもあるでしょう。
かえって野暮ったくなることは必定だったかもしれません。





883系は運転席後ろに「パノラマキャビン」というフリースペースがありまして、このスペースのおかげで日豊本線では振り子式運転の醍醐味を味わうことができました。

こちらは1999年8月の旅の思い出。


こんな列車たちが九州島内の各都市を結び始めたのです。
1990年代は、在来線特急での移動そのものが旅の目的だったと振り返ることができる楽しい時代でした。





883系4次車(10-485)と787系のすれ違い。
4次車はこの後にも色違いの製品化が続くのだと思い込んでいましたので、イエローだけで終わったことは少々残念。





次はキハ183系1000番台「ゆふいんの森2世」、マイクロエース製品ですね。





気動車なんだけど「博多発の特急」ということで発車後はしばらく架線の下を爆速するシーンが見られます。
よって787系とも合うようです。

このキハ183系はこれまでに何度変身したのかがさっぱり分からなくなっていて、模型ファンとしてはいずれかの一つを決め打ちで持っている方が楽なのかもしれませんね。
当方は時代的に考えた結果、コレのみとしています。





サハシ787のカウンターから見た東シナ海の景色は最高でした。
「シ」には係員の方がちゃんといらして、商品に添えられた手書きのポップが歓迎ムードを醸し出していて。
こういう旅はもうできないのかもしれません。
少なくとも「ビュッフェに行ってみようか」と言って列車内を移動するような「旅のついで」的体験、気軽な位置付けでの“コト消費”ではなくなりましたよね。





9両の編成が堂々と平野に位置する幹線の複線区間を行き来する風景は、そろそろ見ることも難しくなってきたようです。
北陸新幹線の敦賀開業を控えて、ヨンダーバードの製品化ニュースに接したりしているとそんなことにも気づくのでした。
模型の世界ではこれまでも、これからも自由自在ですけど…



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎





以上、2022年版のカトー謹製787系「つばめ」でした。

メタリックの塗装は色調が見直され、床下パーツも青灰色にされるなど、2005年の〈リレー〉のときの改善(レンズカバー、手すり追加)、それから2019年の〈アラウンド〉のときの改善(スカートの見直し、車端部床下機器の追加)を吸収しながら、これら以外にも「できることはやってみた」感が窺えるリファインぶりでした。

787系だけでなく振り子式の883系、885系をトミックスが追従していない(できていない?)ので、JR九州の在来線向け看板特急を模型店に並べることはカトーにしかできず、このことでカトーがJR九州の車両を次々と模型化する動きにもつながっているのかもしれません(それ以外に事情があるかもしれませんが)。





とにもかくにも、当方にとって787系が必要なのは、正統派在来線特急の最後の姿だと思えるからなのです。

『鉄道ファン』1992年12月号「特集:燃えてます!JR九州」では、デザイナーである水戸岡氏の787系に対する思いが語られていましたので、これを抜粋させていただきながら、今回のエンディングといたしましょう。


***


 余暇の時代へと向かう社会は、質の高い旅を求めるようになる。環境問題も合わせれば、クリーンで資源効率のよい鉄道こそが21世紀の旅行の主役になるだろう。新車両はラグジュアリアスな旅の舞台でもあってほしい。「いかに早く効率よく運ぶか」も大事だが、移動の時間の密度をいかに高めるかという発想の転換も必要ではないか。
 公共輸送のデザインの水準は、他の分野と比べてもはるかに低い。列車はもっと美しくなれるはずだ。そしてもっと豊かな時間を提供できるはずだ。そんな確信がだんだん大きくなっていった。


***





1993年3月に九州のどこかで拾ったチラシ


水戸岡氏のコメントから30年。
検証する上では十分すぎるくらいの長い時間が経過したようです。

ではまた。



  1. 2022/03/04(金) 21:40:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:20

KATO 787系「つばめ」2022年版(その1)

こんばんは。しなのさかいです。




3月になりました。

休日の午後、相変わらず森を抜けながら模型活動を続けているんです、が…
間違いなく世界史に刻まれる大事件が起きてしまい、頭がフラついています。
大震災の後に例の大運動会の開催が決まり、その開催直前に世界的な大厄災が起きて、今度はまるで20世紀へ戻ったような侵略戦争の勃発です。

常に気が重くなる“何か”が存在し続ける10年間。
まだまだ何かが続きそうな気配を感じています。





この度、カトーの787系「つばめ」がリニューアルを経て手元に戻ってきました。
「戻ってきた」という表現はお察しのとおりでして、古い「つばめ」は数年前に手もとから飛び立っていったからなのです。

この辺の事情は、約30年に及ぶカトー製787系の歴史を振り返りながら説明しましょう。
御存知の方にはスルーしていただくとして、この場で簡単におさらいをしておきます。


***


1993年
10-320 787系〈つばめ〉7両基本セット
10-321 787系〈つばめ〉2両増結セット

2005年
10-237 787系〈リレーつばめ〉7両セット

2011年
10-590 787系〈アラウンド・ザ・九州〉6両セット

2019年
10-1541 787系〈アラウンド・ザ・九州〉7両セット
10-1542 787系〈アラウンド・ザ・九州〉4両セット
4245-3 サハ787-100〈アラウンド・ザ・九州〉

2022年
10-1615 787系「つばめ」9両セット


***



初登場となった1993年は、カトーの編成モノ新製品が1年間でせいぜい2種程度しかお目見えしないという、今から見れば大変穏やかな時代でした。
そんな中で、実車のデビューから間もない787系を製品化したことになりますから、当時のカトーとしてはこの形式に何かを見た、ということだったのでしょう。
初回品に実車のパンフレットが付属していたことも特筆すべき点です。
まだまだカトーがトレンディでトラディショナルな頃でした。

2005年の〈リレー〉では、後に実車の「つばめ」のクモロ及びクモハに取り付けられた手すり類のパーツが追加されました。
また、1993年時には施されなかったライト部分にカバーが取り付けられ、フロントマスクがより787系らしい精悍な顔つきに変身したことが大きかったと記憶しています。
これは2001年の年末アイテムだった883系で既に採用されていた措置なので、予想できることでもありました。
この「つばめリレーレンズカバー」、10-320に取り付けられないというオチは既にお話ししましたね。

その後、実車の汎用化に伴って模型でも2011年に〈アラウンド〉化が行われました。
10-590は基本的に10-237の仕様のままのリデコ品でして、その後、2017年に再生産されるまでの間は中古市場で結構な価格になっていましたっけ。
そのときの再生産で喜んで買われた方も多かったと思われる中、その僅か2年後には旧製品化してしまうという非情な出来事がありまして、西落合のスパルタンぶりに恐ろしさを感じたものです。
ちなみにどちらも同じ〈アラウンド〉なんですけど、色調が異なっていたことも付言しておきます。

当方は2019年の〈アラウンド〉の発売をもって、それよりも前の787系を全て処分してしまいました。





今回の「つばめ」は初回品のリニューアル、とも言えますが、実は単純にそうではなく、現実世界で1994(平成6)年7月1日から実施されたサハシ787の位置変更(3号車→5号車)後の編成。
1999(平成11)年3月13日のダイヤ改正で9両から7両に減車されるまでの間の、一番華やかな頃の姿という捉え方でおおむね間違っていないようです。





また、デビュー時から少し遅れて増備されたモハ786 200番台が含まれています(と言っても車番印刷をそうしただけ?)
“2次車グループ”に当たる200番台と300番台が登場した経緯もいろいろあるようですので、各員一層奮励努力して調べてみてください(^^)

メーカーHPには「鹿児島運転所所属のBK3編成、平成6年(1994)頃の前面手スリ増設後、サハシ787が3号車から5号車に位置変更された姿がプロトタイプ」と記載されています。





実は、2019年11月に〈アラウンド〉のリニューアル仕様が発売されたときに触れるべきだった点がまだありまして、それはスカートの取付方法の変更です。

それまでは床下パーツに引っ掛けてボディへはめ込む仕様となっていましたが、室内灯を取り付けるときにこの引っ掛ける部分をよく破断させてしまい、ヘビーユーザーとしては困っていたのでした。

御覧いただいている二つのうちの奥側が手元にASSYパーツだけが残った10-590のスカート、手前側が今回のものです。





前回の〈アラウンド〉から、ダミーカプラーの下にはめ込んでスカートをぶら下げる仕様となったので、以前よりも床下とボディの取り外しは安心してできるようになりました。
こういう実用面を考えた上での仕様変更はありがたいですね。





もちろん車番は印刷済。
JR九州独特の、仮名と数字を四角く囲って目立たなくする方法はおそらくインレタには不向きで、転写圧が強いとすぐに四角がグニャグニャに変形してしまいます(検査標記インレタでよく失敗します)。
トミックスで787系をやるならば、インレタをどうするか、という大きな関門が控えているのでしょう。

この珍しい形式・車番表示は、確かデザイナーの水戸岡氏が、ボディへの仮名文字表標記が全体的に合わないことを悩んだ末に「文字を一つずつ四角く囲んでデザインに取り込む」と仰っていたと記憶しています(間違っていたらゴメンナサイ)。





シールには「TSUBAME」のロゴが描かれたバイザーも含まれるようになりました。
ただ、運転中は跳ね上げてしまうことが多かったようで、正面から下げたように見える画像はなかなか少ないようです。





もう少し続けます。


(その2・完へつづく)





  1. 2022/03/03(木) 19:30:00|
  2. 鉄道模型(車両)

私鉄特急模型観察記

こんにちは。しなのさかいです。




最近また、近所の量販店へ歩いて往復するようになりました。
この趣味をやっていると動かなくなることが多いため、趣味と体力の維持の両立を少しでも…ということです(意味ないかナ)。

森を抜けた先に模型店があるというのは決してウソではありません。
日本のどこかで、こうしてNゲージを買いに行く者がいると知っていただけたら、それだけで本望です。

それから…
どうでもイイことですが、昭和の時代にはこういうところによくいかがわしい雑誌が投げ捨てられていたようです。
当方が最後にそんなシーンを見たのは、1994年11月19日。
山梨県道212号線・笹子隧道の大月方坑口手前脇に散乱した異常な量のエロ本でした。
今から思うと、昭和の残光を目に焼き付けることができた貴重な体験だったようです。
人生で「あのときが最後だった」と気づくことはよくあるものでして、気を引き締めて毎日を生きなければなりません。





さて、いろいろと走らせてぼんやりしています。
東武100系が登場時のカラーリングに戻されたそうなので、「あるよ」と独り言をつぶやいて、久しぶりにレイアウト上に入線させました。

これはトミックスの2006年ロット。
グリーンカーマークのインレタが付属したときのもので、ちょうどJR東日本との相互乗り入れを始めたときに発売されたと記憶しています。
あれからもう15年ですか。





1995年に発売されたときのことをよく覚えています。
グリーンマックスが意欲的に私鉄特急の板キットを発売し、その後素早くボディ一体型キットに移行するというミステリアスな動きをしまして、キットの製作機運が残る中での完成品モデルの製品化発表でした。

その初回品はユーザーが付属するデカールで妻面へ帯を貼る、トップコートを吹き付けるという極めてスパルタンな仕様でしたので軽くスルー。
それから10年以上で時節到来ということになります。

ボディがやや反っている(?)気もするのですけど、マットな塗装と印刷が見ていて気持ちよく、未だに色褪せずに手元に残しておける逸品です。
妻面は相変わらずホワイトであるものの、実車がそうなったことからこれで良いこととなりました。





実はこの2006年ロットでも謎仕様がありました。
ボディマウントTNカプラーが取り付けられそうな切り欠きがありますが、固定させる凸状のツメ・モールドがありません。
どうやら現在のド派手なカラーの製品でもこの仕様は続いているようで、この後に発売されるであろう(?)リバイバルカラーセットでトミックスの中の人がどうするか、が注目されます(ていうか今さらボディマウント措置なんてやらなくていいですよ)。





TNカプラーはカプラーポケットを利用する品番0382で大丈夫なのであります。
気持ちとしてはあと少し間隔をつめたい、という向きもありますが、まぁこんなものでしょう。

ロゴマークだけでなく、号車表示も印刷済という仕様は「へー」。
車番だけはインレタでした。





この0382を、先日「課題だ」とお話したトミックス・近鉄50000系に取り付けてみました。
貫通ホロのキワとカプラーの飛び出し具合をよく観察して「これでイイかな」。





アーノルドカプラーのままよりも1㎜は縮まったでしょうか(笑)
さっさとカプラーポケットを切り飛ばしてボディマウントTNカプラーにしてしまえばイイものを、みみっちく代替品で試しながらやっています。
ケチだからです(笑)







こういう座席や共有スペースに座って、数時間に及ぶ旅をしてみたいナと、乗り鉄趣味に夢中になっていた1990年代を思い出しながら。
LED室内灯でぼんやりと照らされる内側を見ていると、コロナ禍が収束したときの宿題が溜まっていく感覚になります。





JRでは、運行していることを当たり前のように捉えていた在来線特急が次々と消えたり、運転区間が短縮されたりしています。
言うまでもなく整備新幹線の開業によるJRからの経営分離、運転需要の見直しなどによるもので、地元では存続を求める要望を出すなどして騒動が生じているようです(いつものことですが)。

生活の様子が垣間見える車窓は、高架線を高速で走る新幹線にはどうしても求めにくく、せいぜい時速100㎞/hで地ベタを走る特急列車の方がバラエティー豊か。
こんなことを考えていると「いい旅チャレンジ20,000㎞」の頃から国鉄・JR一辺倒だった乗り鉄趣味の視線が、私鉄特急に乗りに行く気持ちへ移っていることに気づきます。
特に2時間以上も乗っていられる近鉄特急は、最も気になる存在。
今はもう、鉄道に対する自分自身の着眼点を研ぎ澄ませて、柔軟な発想で対象を見出す時代なのです。





どーけーよーどーけーよー◯ー◯ー◯ーぞー

◯に入る文字は各員で埋めてくださいまし。
東海3県で幼少期をお過ごしになった方々には、さぞや簡単な問題でしょう。
最後にトミックスの名鉄7000系で締めくくります。

トミックスとしては1980年代に製品化していましたが、2007年にHG仕様でフルリニューアルさせました。
Nゲージの世界に「名鉄パノラマカー」が残ってくれてよかった。





このHG製品にも謎仕様がありまして、なんと靴ずりが印刷されているのです。
現在は絶賛印刷中のトミックスですが、早々とこんなことをしていた車両もあったんですね。


虫干しのような営みをお話ししました。
ではまた。


  1. 2022/02/18(金) 12:30:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:18
次のページ