しなのさかいの駅前広場

みんな考え始めているようです。いろいろと。

KATO クモハ52(2次車)飯田線

こんばんは。しなのさかいです。




梅雨入りとほぼ同時に台風と集中豪雨が日本列島を襲いました。
関東平野もその一部だったのですが、過ぎ去るとカラリとした湿度の週末になりました。

雨降りではない日曜日は久しぶりだったのではと思い、模型活動をほどほどにして朝から近所の山の中へ。
こんなことでもしておかないと、なかなか月曜日からの都会への往復には耐えられそうにありません。

山坂道ではバイクもオープンカーも自転車もビュンビュンと走っていました。
みんな同じことを考えている週末なんですかね。







カトーからクモハ52(飯田線)2次車が発売されました。
これにて飯田線に集結していた5両の流電は同社製品でコレクションできるようになりまして、もちろん当方の手元にも5両のクモハ52が所属することとなりました。

今回は広窓流電のこと、それから少々旧国シリーズの“まとめ”という意味を込めて駄文を書いてみました。
よろしければお付き合いの程よろしくお願いいたします。



① 広窓流電のおもひで



まずは当方にとっての2次車流電。
飯田線の旧型国電に“間に合わなかった”当方にとって、今回の2次車、広窓流電たちは、グリーンマックスのカタログ上で眺め続けた「あこがれの飯田線の旧国」そのものでした。

流電のページを眺めるだけの年月が過ぎ、こんな年齢になってしまいましたが(?)、ヘッドライトとテールライトが点灯する完成品模型を買えるときがやってきたのです。
「カトーは寝て待て」ですねー。

今回の発売に合わせたタイミングで、いろいろと知識を得る機会にも恵まれました。
グリーンマックスが選んだのは、両端が003と004で、中間車の1両がサハ87の編成だったんですね。
学習の成果と言えばオーバーですが、そんなことにも今更ながら気づいて「へー」と感心しています。



② 10-1288を活用してみる

さて。
このまま003と005の編成で走らせても良いのですが、少しだけ思いつきがありまして。




2015年発売の10-1288です。
この中からクモハ52004とサハ75106を取り出します。





今回の2次車セットのうち、クモハ52005をクモハ52004に交換。
005は偶数向きに方転改造されていたものですから、正規の偶数向きの004に置き換えても差し支えないのでしょう。
スロットレスモーターではなくなりますけど。





その004の次にはサハ750106を連結します。





続けて今回発売されたセットからサハ75103、クモハ52003を連結。
こうすることで、屋根の“塗り分け位置”が整った4両編成になります(窓割りはイマイチですけど)

この編成が史実として実現していたのかどうかは今のところ分からないのです(本棚の文献を探しましたが見つけられませんでした)
けれど、豊橋の流電編成同士の組み合わせですので「あったのかもね」と。

飯田線の旧型国電を集めてみると、考察や空想が広がってきていくようで、これからいよいよやってみるか…という感じです。



③ 2013年から2023年へ



2013年の秋に発売されたクモハ53007と並べても違和感のない仕様。
このさりげない質感の同一性に改めてうっとりするのです。
皆さんはいかがでしょうか。





特に、塗料の色調は11年経った今も全く同じ(あえてクモハ53007は初回品を置いています)
最近、他社製品でよく見られる「今度はこうなるのかー」といったガチャ性は皆無です。
艶や手触り感もまるで同じでして、クリーム色が透けるとか、塗り分け線が歪むとか、そういうこともありません。





2013年当時の仕様の検討がいかに入念に行われた上でのものだったかということを、今回のクモハ52を手にしたユーザーはかみしめなければなりませぬ。

当たり前のようで、でもそれはカトーだから可能だったことなのではないでしょうか。
“シリーズ”と銘打った以上の「責任」のような強い意志を、この不変の仕上がりから改めて感じ取った次第です。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎





カトーによる「飯田線の旧形国電」は、今回のクモハ52・2次車の発売を持って大団円を迎えることとなりました。

当ブログでも2013年から本シリーズの旧国車両たちを見続けてきただけに、エンディングとなることには一言で表せない、感慨深いものがあります。
“10年ひと昔”と言いますが、もうそんなに時間が経ってしまったんですね。





今振り返ると、このシリーズに寄り添った年月は、鉄道模型の楽しみ方を再認識する「旅」そのものでもありました。

そして「楽しみ」とは、この趣味の黎明期における、小規模ながらもバランス良く総合的に鉄道シーンを捉えようとする追求の実践であり、そのための観察力を日々(無意識に)鍛える、というものだったように思います。
昔のグリーンマックスのカタログに掲載されていたネタの数々を見て、自分でも「ああそうか」と考え始めたときの「対話」は、そのイメージに近いでしょうか。

ある意味で「豊かになってしまった」時代に、この趣味へ入門した当時の淡い思い出を呼び起こさせてくれたカトーには重ねて感謝の言葉しかありません。
「鉄道模型、Nゲージってこうやって遊ぶものだったはずですよね」って語りかけ続けてくれたような気がしています。





1970年代から1980年代初頭までは、生き生きとした鉄道シーンが日本の各地で見られたものでした。
現実の世界をデフォルメしながらスケールダウンするこの趣味のあり方は、入門すれば当たり前のようにくぐっってみたくなる関門だったのです。
やがて地方交通線が次々と廃止になり、貨物列車も幹線のコンテナ列車ばかりとなると、その関門が見えにくくなり…

1/150スケールの旧型国電たちは、その原点のようなものへの回帰へと誘う存続でもありました。





幸いにも当方は「飯田線シリーズ」を旧型国電に限らずにコンプリートできています。
仮にコレクションの断捨離をするとしても、本シリーズだけを手元に残すことで細々と、大きな財政負担などなく鉄道模型趣味を続けることはできそう。
正に「ワールド」を考えた上で「飯田線」という舞台が選ばれた故の結果ではないでしょうか。

製品の価格が高騰し続けているだけに、この「いざ」というときのことを考えた気持ちのゆとりは大きく、いざとなればシリーズだけを家から持ち出す覚悟ができています(ナンダソレハ)





今後カトーが「飯田線シリーズ」をどうするつもりかは全く分かりません(分かりようがありません)。

ただ、2013年のシリーズ開始当初は疑われていたはずのユーザーの支持が、実は11年間もの間、一定程度存在し続けていた訳で。
このことをポジティブに捉えるかネガティヴに捉えるかは、今後の企画をウォッチし続ければ窺い知ることができそうです。

つまり「飯田線シリーズ」の続編が現れなくても、カトーが本シリーズの意義を捉え続けているかどうかは考えているかは「見えちゃいますよね」っていうことです。
上手く言えませんが、飯田線シリーズのDNAがカトーの中に残る限り、カトーファンを続けていくことはできるのでしょう。



エンディングからエピローグへ。
何をしてみようか、何から始めたらイイかとあれこれ考えているところです。


ではまた。
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  1. 2023/06/05(月) 22:30:00|
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気づかされる日々

おはようございます。しなのさかいです。




この前の土曜日は、自宅から車でそう遠くない場所にある古民家カフェで新鮮な空気を吸ってきました。

1/150スケールの模型が発売されることとなった某名古屋系喫茶店も、まだまだ珍しかった頃と現在とを比較すれば、もはや「うるさくて落ち着けない場所」でして。
この場所が関東平野の「へり」に当たるのだと気づくと、眼下に広がる灰色の地面を見渡しているうちに「なるほどそりゃそうだよな」と理解できるのでした。

だんだんと自分が生存できる範囲が郊外へシフトしているようで気がかりです。




カトーの流電2次形はまだ引き取っていませんので、今回は些細なお話でもと思いまして。
よろしければお付き合いください。





ずいぶん前ですが、こんなものを買っていました。
レイアウトのリニューアル工事の真っ最中でしたので、どちらかと言うと線路のチェックのために手っ取り早く買ってきた車両を置いてみた、という1シーンです。


トミックスの「ゆふいんの森」は2007年の発売だったかと記憶していて、その後に何度か再生産されていました。

よくできた製品ではないか、と思っているんですが、フロントガラスのワイパーが表現されないことにやや不満がありまして、今回の再生産で改善されないかと期待していたんですが、そうはなりませんでしたね(こういうところはやらないんだな)。
立石の方々には、もうこのままにして、これ以上の改良再生産なんてしないでくださいとお願いしておきます。





で、線路の上で見ているうちに、ふと気づいたことが。
「所属標記なんて印刷されてたっけ?」

トミックスでは、あのPG仕様の「瑞風」でさえ印刷していなかったはずですから、ちょっとびっくりしました。
過去製品ではこんな印刷はなく、どうやら今回で採用した「仕様」のようです。
公式のアナウンス文にも「印刷しまっせ」のような記述は見当たらないので、果たして気まぐれでやっているのか、そうでないのかが全然分からなくて、そのうち考えることすら面倒になってきました。





そして車両をケースにしまおうとしたら、またもや妙な点に気づく羽目に。
「ケースにこんなカキトリってあったっけ?」

最近こちらも改良されたみたいですね。
ただ、ユーザーとして求めてしまうのはケースの機能の維持ですから、本当に「改良」なのかどうかは以前と同じように裂けるようなことがないか見定めてみる必要がありそう。
ボーっとしていると、いろいろな変化に置いていかれそうですよ。





レイアウトの工事もひと段落しましたので。
近所の量販店で電球色の室内灯を買ってきて、アンバーな雰囲気を楽しんでみました。





ところが、中間のトレーラー車・キハ70-2だけ室内灯が点かない。
いや、点くときもあるんですが、ほとんど点かないんです。
室内灯自体に不具合があって発熱していたら大変なので、運転もそこそこにして原因を調べることにしました。





まさか、こんなことにまで「気づく」こととなるとは。
集電機能を兼ね備えたウエイトが短くて、室内灯の集電スプリングを差し込んだ下には僅かしか届いていないのです。
だからウエイトとスプリングが接触しないのですね。

以前からこんなだったのか記憶になくて困惑しています。
設計段階ではこれで可とされたのでしょうか。
面倒くさいこととなりました。




(おまけコーナー)

最近気づいたことをもう一つだけ。

当方は以前から車両ケースに興味があり、それは模型部屋のビジュアルに直結する要素だからです。
少ないスペースでビシッと収まれば、同居人たちの理解も(多少は)高くなるというもの。
逆に細かい箱があちこちに散らばっていては、ね。

サードパーティでもその辺の需要を察しているようで、ケースや工夫されたウレタンを発売していますが、当方からすれば納得できるものはありません。
無印良品とかセリアで車両ケースを作ってくれないかな…と本気で思うこの頃です。


そんな中、手元にあったマイクロエースの空箱に、クレオスの「Mr.ツールクリーナー改」を浸したティッシュを当てて拭いてみたんです。





綺麗に文字が拭き取れました。
こういうやつが欲しかったんですョ。
マイクロエースの二代目ケースはなかなか丈夫でしてね。

大変失礼ながらメーカー名まで消えてしまったところに自分としては納得感がありました。
だって、中に入れる車両がマイクロエース製とは限りませんから。
飽くまでも1人のユーザーとしての、汎用「車両ケース」の求め方として御理解ください。





でも、どれもが綺麗サッパリに…とはいかないようです。
現在の成績は2勝2敗。
さすがに印刷の強弱までは見抜けないなぁと困っています。


ではまた。

  1. 2023/05/27(土) 10:00:00|
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KATO クモハ52(1次車)飯田線

こんばんは。しなのさかいです。




昨年末にカトーから発売された10-1764 クモハ52(1次車)飯田線 4両セット。

お店から持ち帰って、すぐにセットアップしようと思っていたところ、レイアウト工事を優先してしまったために、そのままにし続けてしまいました。

4か月以上の遅れでようやく車両ケースを開け、神々しいカトーの横須賀色を見てニヤッとし、ささっとジャンパ栓受及びジャンパ線、室内灯を取り付けてみました…というのが今回の話題です。
お付き合いいただければ幸いです。





「流電編成」となると、どうしてもその顔になるクモハ52に注目されがちですが、当方は次第にこの編成に欠かせない中間車たちが面白いと思うようになりました。

今回の中間車は「サハ48021」と「サハ48024」。
これらは関西急電のグループではなく、横須賀線向け32系電車に属していたサハ48(サハ48001~サハ48028)のうちの2両でした。
この2両はその後、関東各地と静岡を経て、021は1970年に、024は1965年に豊橋(つまり飯田線)へ転属させられています。


「じゃあ、クモハ52001とクモハ52002の間にあった本来のサハは?」という疑問が生まれてきます。
本来のサハ…

実は「サハ48029」という編成美の整った三等車が「サロハ46018」(→サロハ66020)という合造車とともに存在していたのでした。

サハ48029は昭和28年に横須賀線へ転属。
昭和38年頃には3扉化改造により「サハ58000」に改番されて宇野線へ…と、クモハ52とは運命を共にできなかったようです。

今回の流電編成は、中間車のすれ違いの運命によって生まれた、言わば関西と関東の文化の融合による編成、ということもできそうなんです。





サハ48021




サハ48024


021と024は構造的に同じはずなのに、前位と後位が逆というミステリーがあるようで、印刷でもこの事実が反映されています。
それだけでなく、リベットの列数の差異も両車で作り分けるという金型レベルでのこだわりが。

起こす金型数の制約から合理的な発想で設計されることが多いNゲージの中で、今回のセットには「ここだけは」というこだわりがあったように見受けられます。
少なくとも調査不足による「エラー」が生まれる気配は、カトーの飯田線旧国シリーズに関してはほぼ皆無でした。





サハ48は出自が異なると言いましたが、それでもかろうじてクモハ52001、002とともに小窓が並ぶ外観となるため、この4両で組成されると「比較的美しい編成」と評価される向きがあったようです。

ウインドウ・ヘッダーの高さが若干違うためだからか、屋根下の青15号の塗装幅が揃いませんが、許容範囲、ということですかね。
「良いことにする」といった心の中の整理が旧国とのうまい付き合い方の一つなのかも。



飯田線にいたサハ48は計3両。
流電の正統派流電中間車である「サハ48034」(元サロハ66016)は10-1288で製品化されましたから、これにて3両はコンプリートです。

10-1288の発売当初は「なんで片側だけがクモハ52のセットにしたのだろう?」という疑問がありましたが、今振り返れば飯田線旧国コレクションには欠かせない4両セットで、もし先に両端クモハ52の編成が発売されたなら、製品化の可能性は低かったかのかもしれません。

10-1288の発売はもう8年も前のことだったりします。

2015年8月25日「KATO クモハ52004+クモハ54100 飯田線」





クモハ52001にはジャンパ栓受とジャンパ線がそれぞれ別パーツ化されました。
よって栓受は青15号、線は黒という色分けが。





でもこれはクモハ52の流線型が、テールライトと同様に栓受を飛び出させていることからの合理的かつチャレンジングな設計なのかもしれません。
従来の「ジャンパ栓」パーツが栓受と線とで分離するとなると取付作業も大変になるのでは。

クモハ52の奇数車は今回が初めての製品化でした。





駅に佇むクモハ52002。
背景に黒い貨物列車があると、より飯田線らしく見えます。





こんな走行シーンを肉眼で見るには、もう少し早く生まれている必要があったようです。
でもまぁ、こうして手元でいつでも再現できるようになったのですから。
ありがたいことです。



蛇足ですが。
ある意味で“レジェンドコレクション”な蕨方面のクモハ52と比較できないのが残念です。

今から20年前。
2003年6月に現れたNゲージ初の完成品としての流電製品は、今回のカトーの4両と全く同じ内容だったんです。
梅雨空の中、新宿の「さくらや」の新製品展示コーナーで他のお客さんと共有したあの時間と空間は一生忘れられない宝物となりました。
何故か、誰もが展示品を見たまましばらく動くことがなかったと記憶しています。

前述の「サハ48029」はその蕨方面でしっかりと製品化されとりますので、興味のある方は是非。




⬜︎ ⬜︎ ⬜︎



2013年から始まったカトーの「飯田線シリーズ」。
これまでに数々の「シリーズ」が銘打って走り出しましたけど、カトーにおいてここまで長く、かつ尻切れにならずに走ってきたシリーズは、同社の中でほぼ見られませんでした。

いや、正確にはこのシリーズも尻切れになるところでしたね。
当方は1年以上前にそんな懸念を指摘していました。

2022年2月11日「もう一度、飯田線に帰ろう。」







数年ぶりに新しいカトーの飯田線の旧型国電が発売され、それとともに同シリーズ内の旧型国電は今回と次回(2次車)で終了すると、しっかりアナウンスされています。

振り返れば、足掛け11年のうちに、そこそこの量の旧型国電が手元にある訳で。
ユーザーがこれらを活かすために何かを取り組んでこその「飯田線シリーズ」のエンディング、いやエピローグ。
その辺りのヒントがあれば…と思い、4月末に総本山を参拝してきました。





およそ100名の観覧者が来場したため、急遽椅子が追加されました。
それでも立ち見が出現したほど。
当方よりも御年配の方々がほとんどでしたが、鉄道模型への向き合い方については世代を越えて同じ姿勢なのではと思いました。





会場で撮影許可がありましたので1枚。
2次車は5月23日発売予定だそうです。
再びこちらを囲みながら、近日中にあれこれと考えてみることとしましょうか(^^)





ではまた。

  1. 2023/05/17(水) 23:00:00|
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端梁パーツの活用



線路際の住民です、相鉄にまさかのQシート車が来るなんて思いもよりませんでした、川越行きと川越市行きの2種類は経由地が違いますから注意しないといけません。

さて最近は購入した製品のアップグレードにハマる毎日です。C55をきっかけにトミックス旧型客車を弄る事が多くなったのですが、附属するダミー端梁パーツを眺めてるうちにビジネスカーナックルを取り付ける事でカトー車両との連結出来るのではないかと思い立ち早速試して見ました。


ナックルの小さいビジネスカーナックルでも 流石にそのままではカプラーの取り付けや首振りができないのでカプラーが当たる端梁部分を削りカプラーが左右に振れる事が出来る様にします、ナックルが小さい為に削り出す幅か小さく済みます。

加工した端梁パーツにカプラーを合わせて支障がない事を確認してから ネジの取り付け位置を決めピンバイスでネジ穴を開けネジを取り付けます。

エコーの精密ビス直径1.2mm をカプラーにセットして端梁パーツに取り付けます
一度締めてからカプラーの首振り具合や水平になる様にネジを緩めながら調整し最後にネジの端梁パーツから飛び出た部分をカットして車体に取り付けます。ここで問題がなければとりあえず完成です。


トミックス客車の難点のひとつに客室仕切が無く座席剥き出しでは興醒めです。


とりあえずBMTN取り付けの車両ですが、アルモデルの仕切り板を取り付けてどの様な感じになるのか取り付けてみました。


客車ドアに曇りガラスを入れれば様になるでしょうか。
何だか元々は余りパーツの活用目的なので極端な走行に向きませんが、編成中間に入れたりカトー客車と混結出来るのは遊びの幅が拡がりますね。
  1. 2023/05/08(月) 21:11:00|
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最果て鈍行列車


線路際の住民です、久しぶりの投稿になりました。
昨年、ファイターズをキーワードに北海道に関する楽しい話題が多くなにかと注目されていますね。
そんな北海道の最果てをテーマにしたC55型蒸気機関車や宗谷本線普通列車 北海道貨物列車の製品化の発表、そしてそのメーカーがトミックスである事に驚きと同時に本来ならこの最果ての…世界観の展開はカトーの領域と理解していたこともありメーカーへの失望を実感しました。
北海道客車列車セットについて2009年頃トミックスから発売されたスハ32の車番インレタの記事北のスハ32系のなかで宗谷本線について触れてたんですが、まさかの現実となってしまいました。

早速パーツを取り付け客車と繋げるとSL列車らしくなりますね。
さて、宗谷本線最果て鈍行列車というと旭川ー稚内 321レ324レを思い浮かべますが、客車セットにスユニがない事から旭川ー名寄 322レ323レが無難な処でしょうか。



しかしやっぱり最果ての鈍行らしく稚内まで行きたいので手持ちのリトルジャパン製キットを組み立てたスユニ61を室内灯を組み込んだ上で編成に加えてみました、台車をトミックス製にした事もあり違和感なく走らせます。
スユニだけなんですけどね… まさかのマニ61スユニ改を考えてるとか?その時は室蘭本線客車列車セットとか出したりしてね。

北の駅らしく無いのですが、ホームに据え付けると見ていてシビレます。既に動画サイト等で詳細について解説されているので、そちらの方を見ていただければ良いと思います。


私のお気に入りとしてこのキャブの出来は良いですね 敢えて言えば乗務員窓を開放状態にすればよりイキイキとした感じになるでしょう。また水掻きスポーク動輪もしっかり抜けている様はトミックスの意気込みを感じます。

キャブ下の薄っぺらい感が気になったので2mm角棒を下側に貼り付け改善してみましたが如何でしょう、この位置から見ないと分からないのですけどね。

今回は客車セットのパーツを使い49号機を仕立てて並べると表情の違いがわかります、この為に機関車2両も購入してしまいましたので、手持ちのオロハネを使い重連で利尻を牽かせようかと考えてます。
塩狩峠では後部補機が付いていたのですが、重連でも付いていたのでしょうか?



貨物列車セットを使い稚内からの貨物列車をイメージして見ました、やっぱり9600欲しいですね

北海道貨物列車セットの車掌車の札標記が泣かせます、色々と考えるとこの貨物列車セットは特定の線区というよりもセット車両を使う事で北海道の貨物列車が出来る様にしたのでしょう
北海道のC58や9600を期待したいところです。


北海道の最果ての地へ向かう鉄道の製品化について単に車両の製品化というだけではなく重要なインフラとして使命を果たしてゆく鉄道の姿を如何にユーザーにアピール出来るか企画担当者の腕の見せどころでしょう、既にSL銀河ではありますが、C58の製品化がリリースされております いっそのこと急行大雪を終点に連れて行って貰えれば…なんて考えてますけど
ではでは

  1. 2023/04/07(金) 22:09:13|
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TOMIX キハ183系(2022年版)

おはようございます。しなのさかいです。




プレミアムフライデーとブラックフライデーの区別がつかない中、相変わらず晩秋の関東平野をうろつきまわっています。





都心の「映える」有名スポットには多くの人々が殺到して、秋っぽい風景を撮影するために奮闘しているようですけど、都内には人がほとんどいないこのような場所がまだまだあります。

ココは公園ですから、訪問することに問題などありませんのでね。
本当にもったいないことです。
もうすぐ秋も終わっちゃいますですよ。




今回は車両を取り上げてみます。
よろしければお付き合いください。




トミックスから国鉄特急色のキハ183系が発売されました。
「東北新幹線開業40周年」に絡めた、185系リレー号から続く列車企画の最終ランナーで、2022年のうちに企画を完結させた点はお見事。

結局当方は、このキャンペーンにおいてはキハ183系にしか食指が動かなかった訳ですが、185系は手元に寄せてみても良かったかナと振り返っているところです。
でもまぁ、JNRマークではなくてJRマーク付きの方が発売される日を気長に待つこととします(車番と違ってマークはこの際選択式のインレタ仕様でも良かったのにね)。



今回の買い物は、完全なる買い直しでございまして、レポートすることにはやや複雑な思いがあります。

と言いますのも。
以前、前回品に当たる2008年ロットへの不満と、その不満を解消するためのファーストカーミュージアム製品による差し替えをお話ししていました。
ファーストカーのキハ183は車番が印刷してある点が引っかかっていたので「この際…」という動機付けがあり、今回のお買い物です。

ホント、一体何をやっているんでしょう。





今回の製品は、キハ183 0番台のJNRマークが印刷済み、100番台のそれがインレタ対応です。
んでもって、JRマークも付属しています。
これって、整合性が取れているんでしょうか。





まずはどうしても、0番台と100番台とでチグハグな仕様にしたんだろう、という点が浮かびます。
最近はトミックスの考証深さを感じているところでもありますので、この点にも何らかの理由があるのだろうと考えて、まずは取扱説明書を読んでみることとしました。






「※JNRマークは102については側面表示部寄りに付いていました。」

この文言が100番台のみをインレタ仕様とした理由となっているようです。
つまり、キハ183 102に仕立てたいユーザーに配慮して、100番台はJNRマークをインレタ仕様にしたということなのでしょう。
こまけー。

2008年ロットではマークを印刷済としていたので、その後に102番に仕立てることを楽しみにしていたヘビーユーザーからの強烈な指摘でもあったのでしょうか。





もう一つ。
JNRマークが印刷された0番台にJRマークを転写するという点も理解できません。
が、どうやらJR北海道では、1987年4月の民営化と同時にキハ183からJNRマークを撤去するような措置は取らなかったようなのです。
当方も民営化後の同年7月にJNRマークとJRマークが両方付いた の国鉄特急色0番台を確認しています。

Wikipediaによれば、キハ183系は1987年までに新塗色化が完了したということですから、この塗り直しが近づいていることを見越して、拙速にマークを撤去することを(車体にダメージを与えることを嫌って)控えたのかもしれませんね。
おそらく100番台も同様だったのでしょう。

他のJR各社では民営化とともにガシガシとJNRマークが剥がされていたと記憶していましたので、そのイメージを描いたまま取扱説明書を読むと「何を言ってんだ?」となります。

今回はトミックスの考証の深さに降参するとともに、民営化前後の空気感も味わうこととなりました。



それから、御覧のとおり、0番台のフロント側面の帯はキチンと水平に印刷されていました。
再びこの帯が下を向いていたらスルーしようと決めていたところでして、したがって今回は予約しないまま発売日を迎えたのでした(これも当方によるトミックス製品との付き合い方となります)。





キハ183 100番台は、これまでの措置に倣ってカプラーのJC6377化と専用スカート化が施されました。
以前からも、パックリと口を開けたスカートパーツの交換をした上でのTNカプラー化は可能でしたので、こだわるかどうかは…





ということで、気持ち悪い(気持ちイイ?)編成を御覧いただきます。



その他、2008年ロットからの変更点をざっくりとメモしてみると以下のとおりとなります。

◯M-13モーター採用
◯増結セットにも動力ユニット付きのキハ182を封入(10両で2M化を推奨?)
◯インレタの文字は一回り小さく
◯ヘッド・テールライトのLEDは白色から電球色に
◯LEDの色変更によりヘッドマークのプリズムも透明から青透明に(別売パーツも同様)
◯キハ182Tの床下はTNカプラー装着部分のカキトリが後方へ拡大(片側のみ)





カキトリが大きいのです。
「とかちB」セットのキハ182 100(スカート付き)の床下でしょうか(当方は持っていないので分かりません)。
だとしたら、今回はどうでもいいハナシです。



飽くまでも私見ですが、国鉄特急色の色調については2008年ロットと何ら変化ないので、今回のロットと混結させても問題なく遊べそうです。
なので2008年ロットを持つユーザーは軽く買い足す動きでも可ですよ。

それから、最近トミックスがよくやるドアレールと靴摺の印刷ですが、今回はそんな施しはありませんでした(製品仕様の事前告知にもありませんでしたからアナウンスどおりではあります)。

この部分への印刷が仮にHG製品のみの措置なのだと言われると「じゃあなんで50系客車とか『しまかぜ』には印刷したのよ」とツッコミたくなる気分です。
リニューアルメニューが安定しているようでそうでもない…んじゃないでしょうか。





車番のインレタ転写はこれから。
サードパーティのインレタを用意していますので、年末にかけてじっくりと取り組んでいくこととしましょう。





子どもの頃は、自分の中で北海道の鉄道への憧れが大きくて、1980年代の初回品も持っていました。
それ故に、当方にとって、手元に置く国鉄特急色のキハ183系は「おおぞら」であり、キハ184を含む「10連」である必要があるんです。
少なくとも、蒸気機関車が消えてしまった後の北海道の鉄道風景にとっては大きな存在だと見ています。


かれこれ40年間に及ぶお付き合いとなっているトミックスの国鉄特急色のキハ183系ですが、自分にとっては今回製品がラストではないかと。

2040年代(?)に再びリニューアルされるとしたら、そのときはドアレールと靴摺がしっかりと印刷されて店頭に並ぶのかもしれませんが、そんな細かい仕様のことよりも、その時代に国鉄特急色のキハ183系を再生産する企画力の方が賞賛に値することでしょう。


いつまでも 出ると思うな 国鉄色


失礼しました。
ではまた。

  1. 2022/12/01(木) 09:30:00|
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KATO 583系(2021年版)

こんばんは。しなのさかいです。

今回は、レイアウト工事のことばかり続けていた最近を反省して、久しぶりに模型車両の話題に触れてみようかな…という魂胆です。




と言いましてもね。
カトーの583系を13両編成で増備したよ、というただそれだけのお話なんですの。
よろしかったでしょうか(^^)







記憶しておられる方は少ないでしょうが、当方、カトーの583系は、2014年にフルリニューアルされたときに既に導入していて、これで2編成目となります。

今回の13両は、いわゆる「2021年ロット」というもので、昨年に再生産されたもの。
今年の春頃に「そろそろなくなってしまうかもなぁ…」と考えながら、都心の模型店で見つけて買い求めていたものです。





この2021年ロットは、2014年ロットと比べても外観上の差異が見当たりません。
混ぜてしまったら見分け方が分からなくなるほどで、再生産ですから当たり前といえば当たり前。

その一方でトミックスでは(なんの予告もなしに)色調が大きく異なることがあります。
同じ「再生産」にしても、メーカーによって塗料への向き合い方が異なっている?

ということで、両ロットを混ぜてしまっても分からないですのけど、かと言って精神衛生的にはあまり良くないみたいなので、2014年ロットの13両の中間部カプラーは「♯2」に交換し、混結を不可とする制限を課しています。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎





583系は(以前にも触れたとおり)1990年代に大ブームが巻き起こり、模型趣味においても、カトーが再生産するたびに店頭から瞬間蒸発するという事件が繰り返されていました。

2001年にトミックスがHGな583系を発売した背景には、こうしたブーム(の最末期)があったんですね。
同じく165系も1990年代に注目され、その後でトミックスがHG製品化しています。


じゃあ、模型の583系がこれだけ売れた理由って何か?
おそらくですが、上野駅や青森駅での同形式が並んだシーンが記憶に残っていて、これを手元で再現するために一人で複数の「13両」を買い求める傾向があったんじゃないかと。

581系(12両)よりも583系の方に売れる傾向が見られる…のだとしたら、これは鉄道ファンの眼差しを分析していれば捉えることができる「必然」でしょうね。





改めて自分のコレクションを見てみると、2014年ロットが1編成だけでしたので、この春にリニューアル再生産されることとなったトミックスHG製品を買い足すかという流れだったんですけど…







やっぱりね。
各所が印刷されていて、青15号の発色も鮮やかなカトー製品の方が自分にとっては心地よいアイテムなのかなと考え直したのですよ(トミックスHG製品のJNRマークの印刷位置を気にしたということもありますが)。
なんと言いますか「心地よい精密感」ってあるのではないかと。

考え方、頭の中の整理を経て、所有していたトミックスの583系は全て処分してしまいました。





当然ながら、仕様が揃った2編成が並ぶと、東北新幹線開業前の、上野駅地上ホームをハブとした輸送力を彷彿とさせる迫力系ビジュアルを拝むことができます。

イラストマーク世代なので、2014年ロットの方には赤いトレインマークになってもらいました(明るい時間帯で「ゆうづる」「はくつる」がすれ違うのも変ですが)。






ここにお越しいただいてる方々とは「買いたいものがなくなって久しい」という認識を共有できているのかなーと勝手に考えているところですが、ちょっと前に手に入れた楽しい模型たちを手元で振り返って、そやつらを再び活かす趣味活動を進めてみるのも良いのかも。





今回は「再生産品を買い足す」という行動になりましたが、別にそんなことをする必要はなくて、2014年ロットだけで485系などと絡めて懐かしい風景を再現することも楽しいと言えます。





自分にとって必要な車両、列車とはなにか。
このことをさらに深く考えるようになった2022年の秋でした。


ではまた。



  1. 2022/11/05(土) 19:00:00|
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少し前の買い物から

おはようございます。しなのさかいです。




野外観察日記ばかり続けてしまいましたので、少しは模型のことも書いておこうと考え直しました。
と言っても大した内容ではありませんので(ごめんなさい)。



やはり最近は、家に持ち帰ってきた車両をこの場で披露することには気持ちがオープンになれないでいます。

それよりも、持ち帰ってからしばらく経った車両を活用する様子をレポートさせていただく方が、自分の今の気持ちに近いのかも、というか。
とにかく、最近の買い物の「質」が自分でも納得できない。

そんな流れの中ではありますが、少々のメモを残しておこうと思います。
よろしければお付き合いください。





こちらは最近買ってきたセットではありますが、完全再生産品です。
したがって情報鮮度もゼロ。
見ればお分かりのとおり、カトーの381系「ゆったりやくも」です。

この10-1451(パノラマ編成)は、初回生産品が瞬く間に店頭から消えてなくなりました。
「果たして自分はコレを欲しいのか?」と自問自答しているうちに買いそびれてしまったという形です(つまりはそのくらいの熱量だっだというワケです)。

その後に10-1452(ノーマル編成)が発売されましたけど、10-1451を持っていないユーザーには困りものの追加アイテムだったようで、なかなかお店では売れていない様子を見続けていたところ。
当方はその10-1452を先に手にした人間ということになります。

今ではその10-1452の方を探し回るユーザーが多いようで、いつまで経ってもバランスが是正されません。
現実の世界では完全引退も近いのですから、もう少し生産計画を上手く立てられるといいですよね。





塗装も印刷も安定感抜群でして、他社製品がもう少し見習ってくれたらナと。
先週末あたりには悲惨なレポートがネット上に溢れていましたので、なおさらそう思いました。


6両セットで、メーカー価格は2万円を超えていましたが、店頭価格はだいたい15,000円というところ。
懐かしい価格帯に涙が溢れてきました(少し前までは先頭車2両入りの6両セットがこういう価格帯で買えたのです)。





クロのみ電球色のLED室内灯クリアにして、他の車両には白色にオレンジフィルターパーツを被せて取り付けています。
民営化直後にやってきたパノラマブームもそろそろ終わりを迎えているようですから、体験を済ますのなら今のうちに。
国鉄型車両に限らずに、です。





転じて、こちらはトミックスの373系。
「飯田線秘境駅号」セットという、ヘッドマークを変えただけの謎セットが中古店で格安で売られていました(パンタグラフも変えたんでしたね)。

この373系は再生産されるたびに帯の表現、オレンジ帯の色調が異なるので、揃え方にコツが必要のようです。
当方の見方では、最新の98666(6両セット)よりは、その前の92424(3両セット)の方が帯に関しては実車に近いような。
98666には両先頭車のすみっこに小さなJRマークが印刷されていることを付け加えておきます(そこを重視するかどうかは微妙)。





トミックスのキハ100も、搭載モーターをM-13に代える措置を行った上で再生産されたので、まだ寒さが残る頃に追加配備しようと買っていました。
しかし、何故か塗装の色調も(初回品と)微妙に変わっていたんです。

まっ、今回は初回品と混ぜて使うようなことはないですからイイんですけど。





初回品の2両は釜石線仕様にしていましたので、今回は迷うことなく大船渡線仕様に。

短い車体にロゴマーク。
マンガに出てきそうな車両でして、時代的に見ても愛でることができるのはこの辺りが限界。
今のGV系には何ら魅力を感じられないでいます。





ロゴマークだけは製品に付属するインレタを使いましたが、車体標記は全てレボリューションファクトリーのインレタ、それと、はるを製作所の方向幕インレタを使いました。

全ての箇所に転写できたので、ホームに置くとかつての三陸方面の旅の思い出がグッと蘇ってきます。





ここんところ関東平野は土日になると雨が降るので、なかなか温泉宿の塗装作業に入れません。

そんな理由もあって、久しぶりにインレタの転写作業を頑張りました(宿題が溜まっていますから)。
再びキハユニ26にもフルインレタを施して、気分は盛岡あたりを旅した気分。






以下余談。


そろそろ10月。
そして、10月14日は「鉄道の日」。

特に今年は「鉄道150年」という、わが国の歴史的なターニングポイントが話題になる頃合いなんですけど、不思議なことに鉄道模型業界、市場ではそのような動きや盛り上がりはほぼ皆無です(そう見えますでしょう)。

こういうときにこそ、鉄道史に刻まれている名列車を製品化することができそうなんですけど。

「1872年の列車を製品化したって売れない」とかいう総括が中であったのかどうかは分かりませんが、もし、150年前の列車を模型化することしか考えなかったのだとしたら少々残念ですよね。
だって、歴史を振り返る意義って、原点に戻ることだけではないからです。

鉄道模型メーカーの「150年」へのコミットがないことに、今の鉄道模型市場の現実を垣間見ているような気がしています。


ではまた。

  1. 2022/09/25(日) 10:30:00|
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ささやかな楽しみ、TOMIXの白い箱

おはようございます。しなのさかいです。


前回にも書きましたが、最近の買い物は「ソコソコ」です。
「ソコソコってなんなのよ」と言われるとすぐに困ること間違いないのですけど、気持ちを表現する上で「ソコソコ」は、今の自分にとってちょーどイイ表現であるような気がします。
一応満足できるけれど、でもそれは決して十分ではない…

ずいぶん前に持っていたようなモノ。
製品化されるのも当然と思える驚きを伴わないモノ。

自分の趣味の空間に「ソコソコ」としてあり続ける模型たちは、これはちょっとマズイなと。
まぁ今年の後半はそんな買い物すらなくなる気配ですから。
ゆっくりと始末していきませう。





ストラクチャー製作をしてばかりいたので、ちょっと疲れてきました。
たまには車両へ視線を向けないといけませんね。





ということで、突然ですが「トミックスの白い箱」です。

カトーのASSYパーツに近い存在ですけどね。
いかんせん、パッと見ただけでは中身が分からないので、模型店をパトロールするユーザーからは安易にアプローチしにくい商品です。
そうした背景もあるからか、販売店の「店じまいセール」で叩き売りされることもあるかと。

どちらかと言いますと、明確な目的(野望)を持って模型屋さんに買いに行く…、そんなモノとして存在するパーツのようです。





今回拾ってきた白箱は、品番0652です。
かなりの数を調達してきました。
「車輪(φ5.6・ギア無し・黒・4個入り)」という商品名で、これだけではナニガナンダカワカラナイ。





トミックスのかつての集電方式を踏襲した車輪の黒染バージョン、と申せばいかがでしょうか。

集電シューが車輪の内側の車軸に乗る形で車輪と接触するもので、その内側には集電シューの接触がキープされるためのガイド、小さいディスクがあります。

これ、懐かしいです(涙)





メーカーでは現在の方式を「新集電」と称することに対して「従来集電」と言うことにしているみたい(銀バージョンの0651をそう呼ぶこととしていますから)。

トミックスの、レールから集電する必要がある車両たちは、すっかり新集電方式に置き換えられていますから、従来集電の各パーツの需要はせいぜい初代HG165・169系が発売されていた2000年代前半までではなかったかと思うワケですが…

でも、そうでもないようなのです。





需要は同社の貨車製品群に残っています。
以前にもコキ10000系の車輪を全て黒に置き換えたと申したことがありました。
改めてこやつらの車輪をチェックしてみましょう。





一見、銀色の新集電用車輪に見えます。
でも、車輪から飛び出している車軸が、その新集電用車輪よりも長いのです。





この部分に集電シューを挟む(被せる)必要がないことから、従来集電の車輪はこの長さと同じでして。





銀色から黒色へ。
下回りを黒く統一するだけでトイっぽさがなくなって、いい感じです(^^)



トミックスの貨車製品は(目的もよく分からないまま?)地道にフルリニューアルされたり、新製品が製作され続けてきまして、単価も安いことから惰性で収集し続けてきました。

カ3000なんて、今のトミックスではどんなユーザー需要を想定しているのかと。
香港製貨車の置き換えの意味もあるからか、ボディのエッジもビシッと効いていて、車体標記もこれまたビシッとしていますから、店頭に並ぶたびに「まぁ買うか」という気持ちがビシッと湧くんです。
はい、困ったことに。

その一方で残念に感じていた点が、この車輪の色の問題でした。
意外と床下にギラギラして目立つんですよ。
そろそろごそっと処分しようかなと考えていたのですが…





例の「北海道貨物列車セット」です。
悩みましたけど、貨車の安定した品質は想像できるので予約してしまいました。
黒い車輪にして発売するそうで、それならば手持ちの貨車たちも黒い車輪にした上で、混ぜて遊ぶことも考えておくかと。

つい先日、0652が再生産されたということも幸いしました。





品番0652は1箱4個入り。
ですから1箱で2両の二軸貨車を「黒車輪化」できます。
今回は1箱316円で調達できました。
これを高いと見るか安いと見るかは判断の分かれるところかと。

でもですね、車両を増やし続けてデッドストック化させてしまうことよりも、ソコソコな買い物しかない今としては、こちらの方に財源の投じ方としてやや合理性があるような、なんとなくですがそんな気持ちにもなるのですよ。

分かりませんけどね。



こんなことで、トミックスの二軸貨車も全て黒車輪化を終えて再び走り始めました。
トミックスのトラ700000を見ていて、無蓋車の積荷を考えるなど貨車加工のキホンに戻りたくなる連休最終日でした。






(おまけコーナー)

しかしながら、その黒車輪化したトミックスの貨車たちにはまだ課題が残っていまして。




簡単に車間短縮ナックルカプラー化させたカトーのニューワム80000(手前)と比較。
トミックスの方は自連形TNカプラー(SCカプラー対応・黒)にしています。
車間はこんなに違います。
連結の際の固さの問題もありますので、ここはどうかメーカーサイドでの御再考を。
ホントに固いのですよ、このカプラー。


これで、まだまだソコソコな成果なのだという総括となってしまいました。

ではまた。



  1. 2022/07/20(水) 09:00:00|
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駅前広場ミーティング開催

こんばんは。しなのさかいです。




相変わらず森の中を往復しながら模型活動を続けています。
梅雨の時期に入り、緑もだいぶ濃くなりました。




また更新に時間を要してしまいました。
お許しください。

今回のインターバルは、特に趣味活動のテンションを下げていたこともなく、単なる自由時間の不足です。
GWが明けてから子どもたちの夏休みシーズンに至るまでは暦の上でも休みが少なくて、何かと家の用事が入ると自由時間が少なくなるものなのです。
なのに「倉庫」に続けてプラ材でストラクチャーを作るということを始めていたりしまして。
仕方がないですね。



そんな中でしたけど、先日は久しぶりに当ブログの共同運行者である北の扇形庫さん、線路際の住民さんとのオフ会を催すことができました。
厄災前からずいぶんと時間が空きましたので「そろそろどうだろう」ということで、近所の量販店に集合し、近くの談話室に移動して3時間程度のミーティング。

趣味の話をリアルな場で会話することはずいぶんしていなかったので、自分の口からこの世界の単語が発せられる状況自体に不思議な違和感がありました。




さて、ミーティングの中身、なんです。
例年の「静岡行き」の代替措置としての意味合いがありましたので、総じて今の鉄道模型業界の雰囲気を語る場となったことは仕方のないこと。

3人で見解が一致したことは「特に買うものがない」という見方と「もはやそれでも問題ない」という総括でした。
いや、買い物もあるにはあるんだけれど「買いましたよ」と周囲に語れるような内容ではなくて、買い直しをさせられた、将来探し回ることを避けた保険などの、どこか健康的ではない「買い物」。
概ね「これらを介したコミュニケーションというのも、ね」ということでしたかね。


ただし、特に買い物がない中で、妙に違和感のある(気になる)ポスターだと話題にしたのが、以下の1枚。





「国鉄 C55形蒸気機関車(3次形・北海道仕様)」。

頭の中に響く「国鉄」「C55」「北海道」という単語が連続するネーミングは、まるで少し前のカトーの企画みたいに心地よい。
そして、トミックスが蒸気機関車を“復活蒸機”ではなくて現役時代に仕立てて製品化すること自体にまず驚く訳ですが…





客車セットも同時に企画して、C55の煙室扉などなどのパーツもオマケで付けちゃうという、清々しいほどの◯◯リっぷり。

カトーの「花輪線貨物列車セット」にもパーツが付属していましたけど、このときには8620形自体に複数買う需要が備わっていましたから。
C55自体にそんな需要がない中で「2両くらいはイイでしょう」と誘われているような気がする企画には、自然と顔がニヤけてしまいます。

ただし、トミックスの旧型客車は以前からボディを反らして発売する傾向が見られるので、生産工程が心配だったりします(いい加減なんとかしてくれー)。





そしてこれ。
C55は貨車を引かないけれど、最果ての鈍行列車に相応しいバイプレイヤーとして黄色い帯を巻いた有蓋車を用意するところは「分かっているなぁ」と。
列車交換をするシーンの再現には欠かせない貨車たちです。





ミーティングで特に注目した点はココ。
牽引機としてDD13を示していますけど、説得力としては弱いですよね。
想像ですが、これは既存製品を利用した間にあわせ的な編成図であり、中の人もDD13で済むとは考えていないんじゃないかと。

「じゃあ何だろう?」となる訳でして、ポスターを見て、次の展開に対して想像力を高めてみる遊びにつながりました。
ね、奥行きのある企画は発表された途端、過去の情報となっていくし、それでイイのです。
ホビーショーに出掛けるほどの魅力を感じなくなっている点は、こういうことをメーカー側とやりとりできなくなっているところ、だったりします。





かつてはカトーのポスターを見て、過去の雑誌記事を引っ張り出しながらアレコレと始めていた談義が、今ではトミックスのポスターからスタートするようになっています。

「東北本線」シリーズを先行させていたトミックスとしては、こうした企画が、たとえあからさまに他社に続くものだと思われても(オリジナル性が弱くても)「やったほうがイイ」という結論なのでしょうね。

何故、今の時代に「最果て鈍行」を模型として送り出すのか。
メーカーのスペシャルサイトではC55に至る歴史しか語られておらず、最後に「過去のカタログでC55を予定品としていた」というニュアンスで結ばれているのみです。
当方としては、C55という機関車のことよりも、客車を含めた宗谷本線の普通列車を令和のユーザーに送り届けようとする理由や背景を是非聞いてみたいナと、そう思う次第です。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎



「最近のポスターの中でアレコレと想像を膨らませることができるものは、これくらいだったよね」ということを確認して、数年ぶりのミーティングはお開きとなりました。

無味無臭な新製品をつかみながら、無理をして(他者と共有できそうな)話題を探すよりも、手元にある模型を再確認して新しい遊び方を探す方がオモシロそうだ、ということが大きな総括だったかもしれません。



次回は近いうちに、再び模型工作のことについて触れてみます(これこそ近況報告?)

ではまた。


  1. 2022/06/14(火) 20:30:00|
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