おはようございます。しなのさかいです。
国土交通省の有識者検討会が、ローカル線の運行見直しに関する提言案を出したそうですが、報道の範囲で知るところ、「有識者」が主導して出たものとは思えない程の予定調和の内容でして、これまでの議論の範囲を越えることがほぼない、バスやBRTへの転換を匂わせるものでした。
やはりこーゆー考え方であり、今の問題に対してはあくまでも自治体が当事者であって、国は傍観者なのだ、ということが分かっただけでも前進でしょうか。
国鉄末期にも似たような議論を見ていたような気がするけれど、どうだったかしら。
ですから「鉄道大国」なんていうメディアのコピーはそろそろ「過去のものなのだ」と割り切っておいた方が良さそうです。
新幹線の技術をその根拠とする向きもありますけど、東海道本線の輸送力増強の意味で建設された新幹線が、いつのまにかこの国の鉄道ネットワークを破壊し続けている…そんな側面も見えてしまっていますよね。
新幹線にだって輸送断面がずいぶんヤバそうな区間がありますから、そのうち廃線になるかもしれません。

で、今回は「バス大国・JAPAN」を象徴するような模型のお話でもと思いまして。
鉄道模型店のポポンデッタが、鉄道車両の模型化に止まらずに、バスの模型まで製品化してしまいました。
1/150スケールによる三菱ふそう・エアロキングの模型は、既にトミーテックが「ザ・バスコレクション」で製品化していますので、後続ながら比較される運命を背負った、そんなチャレンジングな新製品です。
ポポンデッタが「やる」とアナウンスしたときは、その出来を心配したものでした。
どうしても安中貨物事件の記憶が。
しかしこうして発売されたものを手に取ってみると、驚く点が複数ありましたよ。

生産期間が長かったエアロキングの最末期のモデル、ということでよろしかったでしょうか。
専門外なので間違っていたらごめんなさい。
まずはなんと言っても、1/150スケールでバックミラーを再現してしまったことが特徴として挙げられます。
繊細なパーツとなることは必定なんですけど、高速バスのミラーはゴツいですから、車種選定の段階でスケールダウンの勝算があったのでしょうか。
工夫されたブリスターパックに破損リスクを配慮した形跡もありました。
ミラーはそれっぽく見えますし、これ以上にどうのこうのというリクエストが頭の中に浮かびません。
昨今の「貫通扉」と同様、バスコレの仕様も抜本的な再考段階に入ったようです。

バスコレのサッパリした屋根と比べて、屋根上に模様が再現されています。
ちょうどカトーの14系や24系のような措置で、実物をよく知らない当方としてはこちらの方がリアルに見えてしまいました。
たぶん実物もそうなんでしょう。

それと、印刷が実にきれいに仕上がっているんです。
1階の窓のクレイドルシートのマークも素晴らしい。
バスコレも価格の上昇に比例して質が向上していましたけど、それでも窓ピラーの黒い部分にゴミが混入されているとかで、未だに買うときのギャンブル性が残っています。
今回当方が手にした2台にはそうした点が皆無でした。
とにかく屋根を含めた5面に付着物やカスレなどは見られません。
これは当たり前ながら、ユーザーの満足感を高くするポイントです。

そしてこのバス模型の最大のセールスポイントはココ。
USBケーブル又はボタン電池2個によりヘッド・テールライトが点灯するという。
頼んではいなかったけど、点灯するというなら試してみたくなるのが人情ですよね。

当方はレイアウトにちょこんと置いてみたかったので、車体に100%内蔵できるボタン電池を選びました。
ボディを分解しないで、車体裏側から電池を放り込める設計(外すときのヒモ付で)に軽く感心したところです。

ヘッドライト。
少々青みがかった色調が気になりましたけど、肉眼で見るとそうでもないかも。
光ること自体が革命なのでそんなことはチャラです。

テールライト。
こちらは赤ですから色調云々ということはありませぬ。
ワザと案内所の壁に反射するように置いてみました。

軽めにNゲージのアクセサリーについて話題を振ってみました。
たまにはこんなのを眺めてみるのもイイでしょう。
ディスプレイ向けを意識した点灯ギミックには否定的な見方もあるかと思います。
しかしながら店頭販売価格がバスコレ製品とさほど変わらないとなれば、十分に競合する製品なのではないでしょうか。
中古店では、箱のないバスコレたちがワンサカと売られており、このジャンルも量的に「極まったな」という感想です。
とはいえ、バスのアクセサリーがトミックスのアレとグリーンマックスのアレしかなかった時代を知る者としては、置くだけで地域性を演出してくれる様々な事業者のバスのアクセサリーは欠かせません。
要は「必要な量だけ、ホドホドに」ということであり、鉄道車両の模型をコレクションする上での警告にもなっているようです。

鉄道車両に感動しないでバスに感動してしまいました。
大衆が移動手段として選ぶ乗り物は、今となってはもはやバスであり、深夜のバスターミナルにはかつてのターミナル駅で見られた旅行者の姿がたくさんあります。
したがって、今回のポポンデッタのバスシリーズの最初の企画は「エアロキング」だからこそ成功したような気がしていて、これを路線バスで展開していたとしたらどうだったかなぁと。
たぶん支持できないし、ついていけない(笑)
だから、2匹目のどじょうは似たような場所に潜んでいる、そんな気がするのでした。
余計なことを言いました。
鉄道ネットワークの代替として機能している「旅」のツールとしての高速バス。
こんなところに着目したシリーズの継続を見てみたくなりました。
ではまた。
- 2022/07/28(木) 09:00:00|
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こんばんは。しなのさかいです。
皆さん、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
世の中、いろいろな事件、出来事、嫌な流れがあり過ぎて戸惑うばかりです。
それ故か、最近はテレビを消して、NHK-FMを聴いていたりすることが多くなりました。

さて、模型はソコソコ買っています(ソコソコです)。
トミックスの青い50系客車は塗装や印刷がキレイで安心しました。
これで車体標記がなされていたら…と考えることはもうやめておきましょう。
こやつの仲間である14系も、ED79もやってきております。
ただし、ヒサシが折れ曲がっていたらしきED76-551はもともと好きではないことからパスしています。
その他にも導入した車両はいろいろありますけど、ほぼ箱に入れたままの“お店屋さんの在庫”状態です。
どうしてそうなっているのか、と言いますと…
「そろそろ書かないと」という気持ちがありながら、再び長い長いインターバルを空けてしまいました(申し訳ございません)。
模型活動は止めてしまった…どころか加熱状態でして、平日の寝る前の1時間を捻出して、休日は家の用事をこなしつつ空いた時間を貪欲的に利用して、毎日写真を撮る時間すら惜しむ日々を過ごしていたんです。

その活動内容は「レイアウトの方」。
で、発端はココ。
ジオコレの「温泉宿B」を軽加工して置いてみたものの、落成直後から違和感がありました。
他のキットから流用した窓枠を中心にして、あらゆる線が太すぎるのです。
建物全体の輪郭線もダルいし。
自分で見ていてもおもちゃっぽいし、まずもって泊まりたくない(笑)
要は失敗した感覚に襲われていた訳でして「作り直さないとダメだなぁ」というモヤモヤを「やってみるか」とシフトチェンジし、解決するためにもがいていた日々がココ2か月くらいだったのです。

「始めました」と宣言して、そして挫折するのも嫌なので(笑)
ある程度はカタチにしてからココで紹介させていただこうと、そう決めていました。
ようやくそのレベルまで達したかなーという意味で御案内します。
今回の建物は「温泉宿B」と同じ鉄筋コンクリート構造。
ただし4階建てにしてみました。
高さを除くサイズ感は「B」の建て直しということもあって、これを参考にしていますが、全体的に手前、道路側にふかして容積率をアップさせています。
窓は規則正しく抜くこと、それとエッジの出し方に神経を尖らせて、その微調整に約3週間を要しました。
1階部分の大型のヒサシは仮の取付状態であることをお断りしておきましょう。
屋上の機械室だけは「B」の流用。
この後、客室の窓枠を製作する作業を残していて、合計15枚を同じ寸法で量産します。
って、実は先程この作業も終えましたので、近いうちに御紹介できればと考えています。

レイアウトの中に「1/150スケールの自分の居場所」を求めて、こんなことをやっています。
昔からレイアウトを製作する人々には、スケールダウンした世界に自分の家を置いたりする人が多かったように記憶しています。
固定資産税がかからない土地がたくさんありますから(爆)
でも、当方のレイアウトには今までそれがなくて、かと言って唐突に民家をデンと置くこともどうかと。
空き地があれば置いてイイという考えはずいぶん前に放棄しています。
ならば、住まいではなくても宿泊施設で良いのではないかと、まぁそう考え直した次第なんです。

ニュー温泉宿については、やりたいことがまだまだたくさんありまして、毎日の通勤電車の中で、あるいは仕事中に(?)頭の中をグルグルとさせています。
こうした趣味の思考で頭の中を満たした状態が実に気持ちいい。
やっぱり模型趣味はこうあるべきなのだなと改めて気付きました。
その点でストラクチャーづくりは自由度もありますから中毒性が高い。
今回の「ストラクチャーづくり」はようやく製作プロセスをお伝えしていける段階になりました。
これからはこまめに写真を撮っていくようにいたしましょうか。
ではまた。
- 2022/07/12(火) 20:00:00|
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おはようございます。しなのさかいです。

「竹」をしっかりと作ってみたいなぁと考えて撮った画像です。
そのうち製作方法を考えてみましょうか…
前回に少しばかり触れた、カトーの「地上駅舎」をどうにかするお話の、その続きです。
先日、丸1日を趣味の時間に当てることができましたので、プラ材を駅舎に貼り付けいく作業をサクサクと進めることができました。

地上駅舎があやしい倉庫に変身?
1㎜厚のプラ板で外壁を貼り直してみました。
建物の高さはグリーンマックスの「プラント工場」(のジャンクパーツ)を参考としてみたので、そんなに破綻はないと思います。
採光ガラスはカトーの「デニーズ」のもので、何故かこちらもジャンクパーツを持っていましたのでそれを流用。
ずいぶん前の「カントリーエレベーター」の製作でも使っていまして、そのときの残りものです。
正面のシャッターはエバーグリーンのスジ彫り付きの板の端材を使っていて、その上部の巻き上げ部分、それから左右のガイドレール部分も同様にエバーグリーンの端材を使いました。
どんだけ端材があるんだよっていうことですよ(^^)
建物の中には4.8㎜の(これまたエバーグリーンの)角棒を骨組みにして、裾や角の柱などに接着しています。
自作ストラクチャーで気をつけていることは「歪み」ですから。
角のエッジの出し方にも気をつけて、削りすぎて直線が弓状にならないように。

で、この週末は天気も良かったので、一気に塗装も終えてしまったんですねー。
本体はクリーム10号、シャッターはタミヤの適当なミディアムグレー(忘れました)、屋根は青22号です。
青22号を塗装に使ったのは、確か30年くらい前。
グリーンマックスの201系の板キットに吹いてみたとき以来かと。
クレオスのスカイブルーでも良かったんですけど、鉄道カラーはほぼつや消し仕上げですから何かと都合が良いのです。

側面、つまりレイアウト上に置いたときに自分の正面に位置する面には、アクセントとなる小窓とドアを備えました。
小さい二つの窓は、やはり「デニーズ」のやつで、正面の窓との統一感を求めてのことです。
ドアはプラ板で適当に。
ちなみにドアのノブは1ミリのドリルで穴を開けて、プラ棒を突っ込んで接着剤を流し込んで余分なところを切り飛ばしておしまい…という簡素な作り方です。
先ほどの塗装前の画像には付いていませんでしたが、建物の裾にはエバーグリーンの帯材を接着しておきましたので、少しだけ見栄えが変化しています。
この裾をグレーに塗装しても良かったんですけど、同じ色に塗装しちゃっている建物も多いですから。

正面から見てみました。
ストラクチャーの自作にあたっては、輪郭などに直線を出すことができるかどうかで完成度の半分くらいが決まると思います。
サーフェイサーで下地を作っておいたので、クリーム10号は難なく乗ってくれました。
屋根も含めて念のためにクレオスのスーパークリア・つや消しを吹いて。
ウェザリングまでやっちまいたいところですけど、そこはレイアウト全体を見ながらということにしましょう。
やり過ぎが怖いのです。
あ、それから基礎部分もプラ板の自作で、カラーはタミヤのAS-16ライトグレイです。
この色は乾いたコンクリートの色にイイかなということで、ローカルホームの側壁などに使っていることは以前にもお話していました。
4.8㎜の角棒を四角く接着して、上に乗せた倉庫の位置がズレないようにしています。

レイアウトの地面を基礎部分の寸法どおりにくり抜いて、基礎部分がきれいに収まるようにしました。
「使われているかどうか疑わしい倉庫」という設定なんで、正面には雑草が生えまくりということにしています(そういう場所に後から倉庫などを置くからそうなるだけのコトでして)。
娘たちに見せたら「中でヤバそうな取引をやってそう」と仰るので、まぁまぁ狙い通りのようです。

電化されている山岳モジュール(右側)から、非電化の直接モジュール(左側)へ視線を移すときの「区切り」として、線路の前にこの程度の障害物を置く、という狙いもありました。
倉庫の周りにはもう少し木(低い落葉樹?)を生やしてみましょうか。
それにしてもこの倉庫はキレイ過ぎます。
⬜︎ ⬜︎ ⬜︎

久しぶりに、レイアウト上に少し目立つストラクチャーを増やしました。
2020年にも草原の中の廃事務所を製作しましたが、あれはとにかく小さなものでしたから。
ジオコレの「倉庫B」もなかなかの出来で、そちらを買ってきてドンと置いちゃうことも考えたんですけど、どうしても大きさが持て余し気味だったんです。
で、出した結論は「そんなら自分で作るか」。
とはいえ、特に屋根については何らかのステップ、流用ネタがある方が楽だと思い、この「地上駅舎」の存在を素材として思い出した…というワケでした。
こう見ると、自然ばかりの景色の中に視線の置き場としてちょうど良いようです。

ここまでやって思い出すのは、黎明期のトミックスのカタログ。
メーカー自身が(?)「橋上駅舎」や「木造駅舎」をフル活用して、さまざまな用途の建物として演じさせていました。
「なければ作る」ということなのでしょうか、大胆に切断されてから連結されたらしき木造駅舎などには「へぇー」としか言いようがなく、どんなモノにも可能性はあるのだなぁと感心したものです。
今回の改造でこの頃の気持ちを思い出したような気もして、滅入っていた気分が少し持ち直しました。
脳内は早速次のストラクチャーへと移行しています。
(おまけコーナー)

この1980年版には、今話題のアイツが載っているんですよ。
品番2002は買いましたね。
「シゴゴ」は元々トミックスの公約だったとはいえ、復活蒸気なんかに着目していないで、さっさとカトーにやってもらいたかったネタでした。
ではまた。
- 2022/05/25(水) 09:00:00|
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おはようございます。しなのさかいです。

静岡ホビーショーの賑わいぶりをネット上で確認しながら近所の公園を散策していたこの週末でした。
仲間うちでは「数年ぶりに行ってみようか」という声も上がったんですけど、高額の旅費を投じてまで見に行く対象が見当たらなくなったし、それよりも、最近の各社の発表内容から担当さんに聞いてみたいことも浮かばなくて。
ていうか、数年前から“立っているだけ”の担当さんが多くなっていましたから。
「余計なことはしゃべるな」ってクギを刺されているのかな。
出展者と来場者が互いにアイデアを確認したりすることができる貴重な場ではないかと思っていたんですけど。
様々な方のレポートを拝見して(本当にありがとうございます)、やはり当方にとっては概ねそんな内容だったのかなぁと思ったり、思わなかったり。
難しいですね。
イベントは復活する傾向が見えてきましたから、今年の夏は近場で開催されれば、もう少し前向きに考えてみるつもりです。

今回は、静岡には行かなかったけれど、地味に「レイアウト工事を少し進めたよ」というお話。
さらに濃緑色の木を増やしながら、生えている位置を整えて、全体的に再チェックしてみました。
当方が作る木の形には否定的な見方が多いだろうと想像していますが、以前にも申したとおり、ホコリを被ったときの耐久性(掃除機で吸い取れるとか、スポンジ粒がポロポロ落ちないとか)を最優先で考えた結果なんです。
それと、大量に、かつ密集させて植えればそれなりに見えるでしょうということです(ムリかな)。

それから。
この手前、直線モジュールの始まりの部分には、以前から空き地があります。
「空き地」は、レイアウトの中ではとても大事で、建物ばかりで埋め尽くすよりも結果としては効果が大きいと考えています。
何かを語る空き地、ということになりましょうか。
しかしながら、当方のレイアウトでは木を増やしたこともあり、建物の屋根をアクセントとして使うこともアリかと考え直しました。
面積を考えると、こんなモノがちょうど良さそうです…

カトーの23-210「地上駅舎」。
昭和の時代から続く超ロングセラー商品であることは言うに及ばず。
カメラ屋での価格であることを前提としても、今どき583円で手に入る駅舎…という事実は素晴らしい。
ジオコレでもこうは行かないでしょう。
これを使うこととしました。

土台を外して建屋部分だけを置いてみると、おおよそ良さそうなのです。
線路の手前にストラクチャーを置く場合は、線路、つまり列車が見えにくくなることを覚悟、熟考しなければなりませんね。
特に、視線が真横からとなるか、斜め上からとしてもどのくらいの高さからの視線となるかを考えて、線路際からストラクチャーを離す距離を決める必要があります。

表面の凸凹を平滑にして、サクサクとプラ板を貼り始めました。
駅のまま使うことなど最初から全く考えておりませんで、ココは北海道っぽい原野なので、何らかの用途の倉庫を置いてみます(またです)。
未活用の土地がたくさんあるのに、わざわざ線路際に民家を置くというのは少々説得力がありませんし。
もう後戻りはできませんけど、なんてったって素材が583円ですから(笑)
上手くまとまれば、続編をやらせていただきます。

こんな小細工も始めています。
“モナカ”のときから久しぶりに。
分かる人には分かるはず。
それでいいんです。
(おまけコーナー)
「583円」という金額で思い出しました。
ちょうど583系の自由研究をしていたところなんです。
御存知のとおり、この形式には「クハネ581」と「クハネ583」という二つの先頭車が存在した訳ですが、当然ながら国鉄時代にはどちらにもJNRマークが掲げられていました。
その位置は「結局どちらも同じだったのでは…」という研究です。
カトーのクハネ583です。
この位置で正解だと思います。
クハネ581とはそもそも青い帯の描かれ方(位置)が違うようですから、帯との相対関係でマークの位置を決めてはいけないのではと。
クハネ581を含む12連については、次の再生産があれば手に入れてみようと企てでいます。
ではまた。
- 2022/05/17(火) 09:30:00|
- 鉄道模型(レイアウト)
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こんばんは。しなのさかいです。
かつて同僚に「私はなんでも白黒はっきりさせないと気が済まないの!」と言いながら、いつまでも周りの人々に意見を求めてばかり、という方がいらっしゃいました。
世の中、つまり人間同士でつくる「社会システム」にはむしろグレーの部分の方が多いのに、それは大変な意気込みだなぁと、老婆心ながら心配したことがあります。
しかしながら、今の世の中は大きな矛盾の中。
この矛盾が小さな矛盾を大量に生産していて、なかなか放置できないレベルにまで達してしまったようです。
好きな模型活動をやりながら、どこか気持ちがクリアにならず、いっそのこと全休止した方がいいかもしれないな…、と考えることもあります。
レイアウトのことを書くと言っていました。
自宅に居続ける週末が多くなっているので、普段なら面倒と考える作業もサクサクと進んでしまい、ここで1回くらいは報告できるかも、ということです。
よろしければお付き合いくださいませ。

以前にお話しした「木」の製作はその後も断続的に進み、約2年間で数えたら合計500本を超えていました(やっちまいました)。
レイアウトの周りには黄緑色と濃緑色の対比ができるようになりまして、まずはミッションクリアです。
「木」の作り方は、人それぞれですね。
市販完成品でも、市販のキットでもいいんですけど、当方としては、被ったホコリをハンディクリーナーで吸い取ることができるほどの耐久性を(リアル性を多少犠牲にしても)求めています。
リアル過ぎるとホコリを被った後のメンテナンスが難しい(吸い取っちゃいけない部分も吸い取って、いずれは…)というのはこれまでの経験による自分なりの結論。
鮮やかな色がいつの間にか薄いグレー色に覆われてしまう事態を想定して、一定のメンテナンス性も確保しておこうということなんです。
悩ましいさじ加減ではありますが。

山岳モジュールの左側はこのようになり、構図はほぼ決まりました。

ついでにもう一つ。
場所は大きく変わりまして、今度は駅前広場。
近所の古本屋系中古ホビー店(まわりくどいですね、アソコです)で、エメラルドグリーンのジオコレタクシーが3台詰め合わせで売られてまして、迷わず手を伸ばしました。
井中温泉の駅前はそれなりの広さがありますので、2台程度のタクシーを待たせているくらいではどこか心許なくて。
こんなふうに同じ色の車を多くすれば、それなりにタクシー待機場としてのエリア感も出て、温泉駅のように見えるでしょう、という措置。
鉄道車両ではなくミニカーを増やして喜んでいるんですが、一応マトモだと自覚しています。
この手の程よい過去のクルマ、ジオコレではやらなくなりましたよね。
バスも然り。
タクシーの待機場の裏には、広場によく置いてあるシンボルを作ろうかと思案していたところ、ジオコレの「温泉小物2」に含まれていたミニ櫓がちょうどいいと気づき、レプリカ風に置いてみました。
今後、櫓に貼るなんらかの看板が必要だと考えています。
「歓迎」?
「またどうぞ」?

で、実はこのミニ櫓。
山岳モジュールの右側にある温泉街で「温泉宿A」の横に地面をくり抜いて置いていたモノでした。
地面をくり抜いていますから、塞ぐためにその代替品が必要となってしまったんです。
そこで、手元にあるジャンク箱から「山の温泉宿」のプラモデルの残り部品を見つけ(露天風呂の屋根ですね)、これを応用して足湯を作ろうと考えちゃったんですね。
柱はカトーのローカルホームセットに付属するハエタタキ、下回りはエバーグリーンのプラ材、ヨシズと座面の竹はジオコレの付属品を適当に、です。

んで、ささーっと缶スプレーで着色。
カラーレシピは、上回りがクレオスのマホガニー、下回りがタミヤのAS-16ライトグレーでした。
トップコートのつや消しを吹いて、屋根にはパステルで軽く錆のウエザリングを施しています。

目指す時代と照らし合わせれば「足湯」という施設はどこか後年性が高い。
でも、こんな世の中ですから、温泉街に行きたいという願望が強く、こんなチグハグでもいいやとしちゃっています。
目の前の教材店はそのうち民宿に化けてもらいましょうか。
電柱を立てることも視野に入ってきました。
レイアウト製作もいろいろと、小さなディテールアップを考える段階に入ったようです。

313系1300番台に手伝っていただきながら、農家の裏側にも植えた「木」の見え方をチェックしておしまいです。
以前にはチラリと見えていたトンネルの抗口が隠れてしまうので、ここに立てることが果たして正解なのかどつか、仕事をしながら数週間悩み続けました。
結局はこういうことになりました。
風景の中に列車が飛び込んでくる、その舞台の「上手」の袖幕が、コンクリートの抗口の方がいいか、それとも自然の何かの方がいいか、という選択でした。
モジュールからモジュールへ移るときの視線のリセットというか、額縁のような効果を狙ってワザと線路の手前に「柔らかいもの」を置くことはアリだということでやっています。
ストラクチャーは控えめに、です。
ではまた。
- 2021/08/24(火) 20:30:00|
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久しぶりの投稿になりました線路際の住民です。
トミックスの新製品「上路式単線トラス鉄橋」を買ってしまいました、KATO線路を使っている我が家なのに…
以前からこんなプラ製品かあれば良いのにな~ そんな想いにもあり(もしかして鉄橋フェチだった?)
買ってしまいました。

この鉄骨の感じが素晴らしく眺めているだけでも良い様な気がします、特に作業通路を別パーツにして精密管を高めている
ところに好感が持てますね、最近トミックスが東北地方を意識した車両の製品化が続いている事も関係しているのでしょうか?
大げさな言い方にはなりますが、単に車両だけでなく背景も含めた展開に、「うん、わかっているね」と思ってしまいます。

EF64牽引のセメント列車を並べると気分や中央線でしょうか、大月駅近くの桂川橋梁(下り線)や鉄骨の組み方が
異なりますが、このブログのタイトル信濃境駅近くに存在する旧立場川橋梁を思わせてくれます。

余談ですが、一緒に購入したカトーのホキ5700を見て 随分カッコイイ造形… と云う事で 河合?のホキ5700と並べると
同じ車両とは思えないくらいです、KATO製品が売り切れるわけが解ります。
出来れば、秩父セメントのタキ1900のセットがリリースされてもよいのではないでしょうか。
ユニトラック中心の我が家にも関わらす思わす手を出してしまったこの鉄橋をどのようにして活用するか
色々と考えてます。
- 2021/07/13(火) 18:05:00|
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こんばんは。しなのさかいです。
ここんところも、思わず模型店へ足を運んでしまうような衝動からは程遠くなっていて、訪問したとしてもカラーとかスプレーとかストラクチャーのキットとか、そんなものを買い足すくらいとなっています。
大きな財政出動がない分、とにかく「地面」の更新作業は進めておきたいなーというところ。
さらには手持ちの車両の仕分けも進めていて、なんだか平和です。

「温泉宿B」の作業を終えた後は、架線柱の塗装に転じていました。
年末に塗装しまくったばかりでしたが、やはり塗膜がボロボロとはげるので、プライマー処理からやり直そうと考えた次第。
カトーの「単線架線柱」と「複線ワイド架線柱」に、レールの塗装に使ったフィニッシャーズのマルチプライマーを筆で塗ってみたところ…
やはりダメでした。
材質的な問題でどうしても乗らないようです。
マスキングテープを貼って剥がしたら派手に剥がれてしまいました。
その分、折れにくくなっているというメリットはありますが。

そこで「複線ワイドラーメン架線柱」の再登場。
こちらは普通に塗膜が食いつくようなので、軽くサーフェイサーを吹いて、その後にタミヤスプレーのAS-32「ミディアムシーグレイ2」を吹きました。
最後に「スーパークリアつや消し」も吹いて、日差しでやられてツヤが無くなった状態に近づけてみました。

ちょっと私鉄っぽくなってしまいましたかね(笑)
でも、情景に重みが出てきたのかなーと、今のところ満足しています。
コンクリート製架線柱の塗装方法についてはもう少し宿題として考えてみましょうか。
素直にガイアマルチプライマーを使えば良かったのか…
(おまけコーナー①)

トミックスのファーストカー・ミュージアム。
自分には必要のないシリーズだと思っていたところ、店頭で見ているうちにちょっと気になる点を見出してしまいました。
ネタは御覧のとおり、キハ183-0です。

2008年ロットのキハ183-0は、先頭にかかる赤2号の帯が微妙におかしかったのです。
どうも下に向いているんですよ(目の錯覚ではないと思っているんですが)。
一方でファーストカーの方はキチンと水平で、さらに客室窓側のラインとも一直線。
幸いにもボディカラーは全く同じなので、車番が印刷されている(キハ183-1)ことを気にしなければ置き換えができると判断しました。
2箱買い求めまして、どちらかを「キハ183-11」にしようと思案中です(大笑)
(おまけコーナー②)
今から3年前になる2018年2月に買ったトミックスの485系「ハウステンボス」。
ネット上ではずいぶん前から、このハウステンボスに起こる不気味な現象について、報告が相次いでいました。
そんなニュースを気にしながらも、何もせずに積んでおいた車両ケースをつい先日、恐る恐る開けてみたんです。
そうしたら…

「ぬわぁぁぁー、なんじゃこりゃあー」
やっぱりか。
いろいろな方の報告どおり、サハ481のボディの黄色い部分に亀裂が入っていて、さらに一部が剥がれ落ちています。
長年この趣味をやっていますが、こんな現象は1980年代のトミックス製品見られた程度で、しかもそれらはずいぶん年月が経過した後に見られたくらい。
発売から3年程度での現象として見たことは一度もありませんでした(蕨方面の小田急HE車事件は置いておいて)。
当然ながら買ったときのレシートなんてありませんけど、このままにしておくというのも嫌なので「然るべき場所」へ送りました。
送料も結構高いので、キチンとした対応を期待したいなぁというところです。
ではまた。
- 2021/02/24(水) 19:10:00|
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こんにちは。しなのさかいです。

2月の中旬だというのに、まるで4月のような温暖な空気が入り込んだ週末の関東平野。
車で20分程度のとある県立公園に来まして、繰り返し吹き付ける春風を受けながら、ずーっとコンビニのコーヒーを飲んでいました。
木々がカサつく音というのは、どこか懐かしくて心地良いものです。
さて。
再び更新が途絶えました(またです)。
カトーのポスターを見ながら、ひたすらにレイアウト作業を進めていたためでして、更新が途絶えると何らかの趣味活動に集中している、ということはもう皆さんもお分かりいただけていると思います。
ようやくその作業が終わったので、結果をお知らせしておきましょう。

作業のネタは、トミーテックのジオコレ「温泉宿B」。
でも、製品のままではございませんで、いろいろと手を入れています。
まずは全塗装。
同シリーズの「温泉宿A」と「C」は塗装済の製品なのに、何故かBだけはカーキかベージュの成形色をそのまま使いながら一部を塗装又は印刷するという中途半端なモノでしたので、当レイアウトにはそのまま使えないと考え続けていました。
タミヤスプレーのライトサンドを吹いて、製品の色と同じようにしてみましたが…いかがでしょうか。
全ての表面はペーパー掛けをしてボツボツをなくし、若干の歪みもパテで修正しています。


それからもう一つ大きな加工メニューは、客室窓のやり直し。
製品のままだと線がダルいので、くり抜いてGMの「プラント工場」から移植してみました。
線がもう少し細ければ良かったんですけど、このくらいでも「まぁいいか」。

1階には大きな格子状の窓がありましたが、これも同じ理由からくり抜いて、津川のレンガプラ板で閉塞。
左側の元々のレンガ壁と比べると見分けがつかない?

屋上は刷新しました。
製品の屋根板を使わずに、新たにプラ板を切り出し、トミックスのミニホームに付属していた柵を取り付け。
さらにもともと「温泉宿B」に付いていた屋上機器室をはめこみ施工の上で位置決め。
これで四角い箱が屋上でウロウロすることもなくなりました。

「温泉宿B」をレイアウト上の所定位置に戻しました。
温泉街の中では唯一の鉄筋コンクリート造なのでどうしても目立ってしまいますから、未塗装のままにはしておけなかったのです。
やっと落ち着いた気持ちになりました。

手間の「温泉宿A」は望楼の上の塔が折れていますが、そのうちなんとかします。
このシリーズ、続編があれば売れると思うんですが、建物系は新しいものかさっぱり発売されなくなりました。
ちょっと残念ですね。

国鉄バスを置いて。
旅館の名前も追って考えることとしましょう。
屋上の柵に一文字ずつ掲げる予定でして、そのための柵設置工事でもあったりします。

何かあったようです。
嫌ですねえ。

坂のある風景でおしまい。
チェックアウト時刻頃の風景っていうことで。
こうやって見ると、まだまだやらなきゃいけないことがたくさんあると思い知らされます。
次は電柱とガードレール?
のんびりと行きましょうか。
ではまた。
- 2021/02/15(月) 12:40:00|
- 鉄道模型(レイアウト)
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おはようございます。しなのさかいです。

ちょっと更新が途絶えましたが、なんとか元気にやっていたりします。
「長いトンネル」はどこまで続いているのかさっぱり分かりません。
近くの公園でコンビニのコーヒーを飲みながら、どんよりとした空を見上げて、その後はどこにも寄らずにまっすぐ家に帰りました。
年末年始の趣味方面の買い物に目立った点もなかったし、その後にも何ら必要なものは発売されませんでしたので、この1月はまるっきりレイアウト工作に視点を定めることとなっています。
おそらく今月はカトーのED19と貨車くらいでしょう。
過去の買い物が活きる(僅かな投資による)追加アイテムは嬉しいですね。
前回御報告したとおり、山岳モジュールのリメイクのようなことを進めていて、この週末はちょっとその作業がひと段落しました。
もちろん、まだまだやりたいことは残っていますけど、再び列車を走らせられる状態に戻しました、ということです。

今回の作業は、スノーシェッドの下にある擁壁のリメイクから始めたものでした。
ココ、以前はどんな風になっていたかと言うと…

2015年8月の画像がありましたので御覧いただきましょう。
このGMの「石垣C」で仕上げた法面の外観に、製作した自分自身で違和感を抱いていたのです。
土木的に見ると大変なことになっています。

この区間は川の流れに沿ってフレキシブルレールで緩やかなカーブを描いていますので、プラ板状のコンクリートブロックをこのカーブに沿わせて立たせると、どうしても垂直になってしまうのです。
ブロックを垂直に積み上げるのはさすがに危険。
傾斜していたとしても本来的にブロック積みはよろしくなさそう。
まあ、そういうことなんです。

今回の作業ではコンクリートの擁壁に仕立て、さらに角度もつけることができたので、自分なりに納得はできるようになりました。
ついでにスノーシェッドの上にもウェザリング。
ウェザリング作業はやり過ぎないように、物足りなさを残す程度でやめる勇気を必要とします(オーバーですね)

と同時にこの辺も少々リメイクしました。
洞門の真上の地形が不自然だったので、スチレンボードを積み重ねた上でフォーリッジクラスターを貼って草のモコモコ感を増量。
さらに、洞門の続きに当たる、内側線に沿う擁壁も、タミヤのテクスチャーペイントから「ライトグレー」を選んで、ボンドのオマケのヘラでバターを塗るように塗りつけました。
このテクスチャーペイントは筆で塗る(叩く)方法が一般的のようですけど、平滑に塗ることも悪くないと気付きました(タミヤパテでも同じようにする技法があるようです)。
乾燥した後で軽くペーパーをかけてウェザリングを施し、ちょっとホッとしています。


特急「パノラマしなの」を置いてイメージチェック。
線路際に何らかの柵を刺したくなっています。
架線柱もウォッシング技法で色調を落ち着かせなくてはいけません。

テクスチャーペイントを塗ったときに自然にできる塗りムラ(凹み)がコンクリートの劣化表現にはちょうどいいようで、もっと早くやればよかったと大反省。
てなことを脳内で自問自答しながら楽しんでいます。

スノーシェッドの中を383系が快走!
擁壁に室内灯が反射する様子を見てニンマリ。
こうでなければいけなかったのです。

383系と313系のすれ違いを見て擬似的な旅行気分を楽しみました。

もう少し地面にこだわってまいる所存です。
(おまけコーナー)
先日、レイアウトのレールクリーニングをどうやっているのかとの御質問をいただきました。
それはもういろいろな方法を試してきましたが、今はコレが一番効果的ではないかと考えています。

使うのはカトーのEF200(の旧製品)です。
皆さんよくはお分かりだと思いますが、中間台車を抜くと、例の「中心ピン」が残りますよね。
そこに適当にカットしたメラミンスポンジをぶっ刺して、車体を裏返してユニクリーナーをたっぷり染み込ませるのです。
その状態で、高速でレイアウトを周回させています。

効果はこんな。
メラミンスポンジは100円ショップで袋詰めにされたもので、たった100円の投資で当分の間は困らないほどの量を確保できます。
スポンジはダメになったら裏返して使い、そのあとは潔く交換します。
スポンジの面がきれいに平滑なまま、レールの踏面に当たるようにしたいので、使い古しのスポンジではダメなのです。
動力台車は前後に2つありますから、必ず片方はスポンジでクリーニングされた直後を集電して回ります。
なので走らせているうちに集電性能はアップ。
もちろんそれでも集電が落ちるときがやってくるので、そのときは津川のホイールクリーナーで。
中心ピンには本来ならバネが付けられるので、工夫次第では…
ではまた。
- 2021/01/26(火) 09:00:00|
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こんばんは。しなのさかいです。
なーんにもできなかった年末年始も過ぎ去り、そして、なーんにもできなかった三連休も終わってしまいました。
昨年中に多少なりとも遠方へGO TOできた方はそうでもないのでしょうが、昨年のGWからずーっと遠征などせずにそのままでいる者としては、何かしらのプランが浮かんでも「いやいや…」とかき消すことを繰り返しています。
まだまだ続きそうな気配。
仕方がない、のか???
その空虚な年末年始。
大した買い物もありませんでしたので、趣味の視点、視線はもっぱら「地面」に向いています。
自宅でGO TOできてしまうところが鉄道模型趣味のせめてものメリット。
「とりあえずの完成」を果たした後の作業を進めるのも悪くありませぬ。

まずは、(北海道風)直線モジュールの真ん中に置いている保線小屋風詰所(「風」が多い…)。
詰所の背後にある木々のボリュームを増やして、手前には古枕木を利用した柵を打ち込んでみました。
こういうの、「やろうやろう」と思っていて数年間やらないメニューでして、思い立てば数時間でできるものなのです。
詰所には何かしらの看板があると良さそうでして、課題はまだまだ。
古枕木の柵も、一部分の上にさらに枕木を横置きするべきか悩み中。
野暮ったくなるのも不本意なので、仕事をしながら考えることとしましょう(笑)

一方、大工事となっているのが、山岳モジュールの中央、外線のスノーシェッド付近です(スノーシェッドは取り外しています)。
線路際の法面にGMの「石垣C」(コンクリートブロック)を使っていたのですけど、線路が緩やかにカーブしているので角度を付けられず、垂直に立ててしまっていました。
これは構造的にあり得ず、またブロックの積み上げというのもおかしいので、1cm幅の短冊状にカットした1㎜厚のプラ板を並べて、若干寝かせた擁壁とすることに。
この方が耐力のある壁ということができそうです。
どうなりますやら、自分でも不安がいっぱい。
当面はココを優先させるつもりであります。

その右隣にある温泉セクション。
ジオコレの「温泉宿B」の改造を進めています。
温泉宿シリーズの中でもこの「B」は樹脂の色のままでしたので、どこかそのままではチープ感が。
「A」や「C」と同じように、塗装された状態で重みを出したい、というのが人情でしょう。
以前にもお話したとおり、客室窓は全てくり抜いて、さらに拡大。
GMの「プラント工場」の採光窓を移植するというクレイジーなこだわりをしています(10枚は疲れた)。
加工した箇所はそれだけではないのですけど、いずれ御紹介させていただきます。

温泉街の背後の山には針葉樹を増やしました。
架線柱も下塗りをしていて、これからウェザリング処理をしようかなと。
じっくりと考えながら、景色をモノにしていきます。

地面だけではつまらないでしょう。
最後に車両をおいた風景も見ていただいて。
このキハ183-0についても一言ありますので、近いうちに触れることとします。
今回はこんなところで。
ではまた。
- 2021/01/13(水) 23:10:00|
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