しなのさかいの駅前広場

415系、売れているのかなぁ。

第59回全日本模型ホビーショー(その6・完)

(その5からつづく)


【カトー・その2】



最後にカトーの「トワイライトエクスプレス瑞風」を見ながら、今回のレポートを終わりにしようと思います。





パッケージ(スリーブ)を背景に。
ケース本体の色は「四季島」や「ななつ星in九州」と同じように、瑞風グリーンに近いものを選ぶつもりだったそうですが、その結果、いつものカトーの色になってしまったそうです。
どちらも互いに似ていますから、ある意味で必然ですよね。
ケースに印刷される文字類は、これまでの2製品と同じ傾向ですから、「ななつ星」等と並べてニヤニヤする楽しみもちゃんとあります。
御安心を。





斜め上から。
金色の帯の印刷もしっかりと。
色調も、黄土色のようには見られず、キチンとゴールドになっていました。





屋根上です。
「ななつ星in九州」もそうでしたが、当方は丸い屋根の美しさにはヤられやすい体質です(笑)





所属標記もしっかりと印刷されていますし、展望デッキ横の小さいエンブレムも台座表現を施した上で印刷されているので、満足感というか「手にする喜び」が高そう。





連結部を見てみました。
「近ミハ 定員6名」と位置呼称の「②」。
ドアコックの位置を示す三角マークもありますから、サードパーティのインレタを探し回る必要など全くなし。
こういう措置が手にしたときの満足感、安心感につながるのです。
やはり外観重視の姿勢は、当方には合っています。





ボディの反射具合を確認しているように見えるかもしれませんが、それだけでなく、10号車にある縦型の窓を見ていたのです。
と言いますのも、ガラスの平面性がキチンと出ているからなのです。
こういうところで平面性が失われてしまうと、蛍光灯の反射線などがふにゃーッと丸まってしてしまい、外観に違和感が生まれます。
技術力の勝負にも注目。





こちらもそんな趣旨で見たときの画像。
ガラスパーツの薄さとエッジの効き具合(角の出し方)がボディ側との連続性を気持ちいいものにさせています。
例えばの話ですが、ガラスパーツがブ厚かったり、エッジを効かせずに(角が丸まって)いたりすると、ありもしないはずの“白い窓枠”が見えたりするのです。
このサンプルにはそうした点がなく、塗料の良さと相まって実車に近い、安定感のある外側が再現されていると考えました。





スマホで撮影していますから残念な画像になっていますけど、肉眼で黒い箱の中を見ると、それはもう気持ちのいいものでしたよ。
来る人が皆、この箱に顔を入れるようにして、模型談議に花を咲かせていたようです。
尾灯点灯時のデッキ天井の灯りが金色の手すりに幾重にも反射して美しい。

それから尾灯のことをメモしておきましょう。
実はこの模型では、ライトのプリズムの中心を丸く彫刻してあって、僅かながら光の屈折率を変える配慮をしているんだそうです。
こうすることで、あのドーナツ形尾灯の再現を目指していたんですね。
あとはユーザーが抱く「あるべきドーナツ形尾灯」の程度をどの辺で手打ちとするか、でしょうか。
どういう仕様にせよ、コントローラーの電圧を上げてバーンと明るく点灯してしまえば、せっかくのドーナツの穴も見えなくなることでしょう。
なので「理論上はドーナツ形に光る」と思っていればそれでいいのかもしれません。





瑞風グリーンに落ち着いた色の室内灯。
そして窓にはカーテン。
見えなくても、乗客が食事をして、乗務員が給仕をしている様子が「見えます」。
いつまでもいつまでも見ていたくなります。

ここで改めて取り上げることは、各車とも、室内灯が「LED室内灯クリア」1個のみで点灯している、ということなんです。
LEDは、消費電力が少ないとはいえ、数が多くなればそれだけ厳しい走行環境になることは間違いなく、やはり少ない方がいいに決まっていますから。
LED1個でもここまで車内を明るくすることができてしまう。
これも技術が裏打ちとなった「自信」なのでしょうね。







「瑞風」の走行シーンをイメージさせるカトー謹製モジュールレイアウト。
こうして見てしまうと、自然とこの視線からは見えない車内の様子が想像できる気がします。

レイアウトも岩や土の色の選び方が素晴らしい。





細かい標記類はこんなアングルで見ると効き目があります。
ボディに映る光の反射具合がたまりませんな。

トミックス製品に遅れること約2か月。
11月から12月にかけて、今度はカトー製品があれこれと市場を賑わすことでしょう。

以上でカトーブースを見た感想はおしまいです。



□     □     □



今回も会場を見学した後は、特別顧問をお迎えしてのよもやま話となりました。
ありがとうございました。


前回のJAMの稿でも述べたとおり、Nゲージの価格は一昔前に比べると、明らかに一段階「上」へ進んだようで、もはやマイクロエースだけの問題ではなくなってしまっています。
このことに対して、ユーザーである当方は、悲しいことに手元の資金が増えていません。
ですから、どうしても店頭に並ぶたくさんの製品から自分の手元に引き寄せたい模型を吟味することで対処するしかないのであります。

そこで必要としているのは、後悔しないための「新しい基準」です。

これまでは「あの車両が発売されるのか、待ってました」というように「ネタ」だけで購入を決めていたケースが多かったような気がしています。
しかし、市場の上流のプレイヤーが、鉄道車両を1/150スケールで模型化するとき、そこには必ず考え方や思想が存在します。
さらにはその思想を具体化する「技術」も持っているはず。
こうした点は、これまでのショーで散々見て感じできました。
例えば…
・連結部に幌パーツがある(ない)
・車体への標記類が印刷されている(いない)
・方向幕等のシールが付属する(しない)
・先頭車のライトのためのLEDの数が多い(少ない)
・車内の作り込みがものすごい(そうでもない)
・屋根やベンチレーターが別パーツである(ない)
などなどです。

これらは全て、模型化を検討するときに「ウチはこれで行こう」という基本的な考え方で固められているはずで、その思想を具体化するための技術もそれなりの進化(か停滞)があったんだと考えます。

今回の「トワイライトエクスプレス瑞風」のように、車内表現の程度こそが自分の基準であればトミックス製品を選ぶでことになるでしょうし、それよりも車体への標記類が印刷されていることを必要とするならばカトー製品を選ぶことになるかもしれません。

今回の「瑞風」は、たまたま同じタイミングで企画が競合してしまったため、ユーザーにとってはとてもセンシティブな選択となってしまいましたが、当方にとっては、自分の手元に引き寄せても後悔しない選択を考える良い機会になりました。
自分としてはやっぱり…。

自分にとって最適なNゲージとの付き合い方を考えて、これからの財政出動の在り方も考えてみると、ネタとは別の角度として、こんな基準が見えてくるのです。
これを「信者」というかどうかは、皆さんの御判断にお任せしましょう。






今回のショーで、各社が秋から冬にかけて発売を予定している模型の具体像が見えてきました。

価格高騰の上に消費税の税率アップが被さってしまいましたから、Nゲージの買い物ミッションは数年前に比べて格段に難しく、より慎重に遂行する必要があります。

持てる財をどういう「プラスチックの物体」に化けさせるのか。
その選択は全く持ってユーザーの自由であります。
しかし、そのときは各人がその対価をしっかりと感じ取るべきで、お金を出す以上、誰もがそう思っているはず。
その対価は無条件に「ネタ」で感じ取るのではなく、模型の送り手が語っているはずの「この車両をウチが模型化したらこうなりましたよ」という考え方、思想、メッセージとそれに伴う設計技術で感じたいですね。
もしそうであれば、買ってきた模型は手をつけるのももったいないくらいに、神棚か枕元にでも置くことになるんじゃなと思います。
逆に対価を感じられないのであれば、買って帰ってきたその場で「違う!」と叫んで切り刻んだり、ヤスリでガリガリしたり、サードパーティのパーツを探し始めるのでしょう。
それもそれでホビーライフとしてはアリですが、当方はそういうことをして失敗して泣いて買い直すこともしてきました(大笑)

対価を感じ取ることができないのであれば、ヤスリでガリガリする前に、そんな模型の送り手とは決別した方がいいかもしれません。
そうしないと、いつまで経っても「ナメた模型」が店頭に並ぶことになります。
そして「ナメた模型」は、じわじわと小売店を疲弊させ、市場全体のレベルを低下させるのです。



またまた情報鮮度が落ちる中で、一週間お付き合いいただきありがとうございました。
ではまたお目にかかります。

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  1. 2019/10/05(土) 19:00:00|
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第59回全日本模型ホビーショー(その5)

(その4からつづく)


【カトー・その1】





「やまぐち」向けのC57 1は年末発売予定。
当方からサンプルに意見を言うことはありません。
専門家の方がそれぞれ確認してください。





ナンバープレートのフォントは、10年前のレベルと比べれば相当な進歩をしてくれました。
このレベルで、これまでの蒸気機関車に対応する「ナンバープレート集」を発売してくれると楽しいのですが、今のカトーの様子では無理でしょう。
そのナンバープレート集にはしれっと適正なフォントの「C62 2」と「C62 3」が収録されていたりして。
これまでに買い物をしたユーザーをさらに楽しませるやり方って、何も車両を増やすことだけではないのですゾ。







113系0番台。
サンプルが緑色の樹脂のままなので、結局のところその正体はよく分かりませんでした。
サロだけは確認できましたが。

んー、どうしましょうか。
やはりというか、年末アイテムにしては話題性が乏しいようです(年末に相応しいスペシャル感がないですから)。
皆さんが通っている模型店では、この113系は話題になっているでしょうか?





今回展示された試作品の中で一際目立つ存在だったのが「貨物プレート」。
JAMでも先行して発表されていましたが、さらにその詳細が見えてきました。





「基本セット」にはパーツが封入されるそうです。
で、そのパーツがなんともニクイ。







まずはカートレイン用として、自動車のパレットと客車へ乗り込むための乗降台。
こういうストーリーを用意しているのなら、もっとカートレインセットと共にアピールすれば良かったのにと思います。

ワキ10000も、マイクロエース製品のように扉が開けは面白そうなものです。
カトーでもツムで扉の開閉ギミックを実現させているのですから、プラの厚みなどで設計上の障害があるとも言えないはずです。
だからパレットに車を置いて、それをフォークで刺していても、ワキの扉が開いていないから、なんだか寒々とした風景です。
「重いから早く誰か開けろ!」と叫んでいるシーンに見えちゃいますよね(笑)

企画する側がもっと遊ばなければ、買う側にはそれなりの価値しか感じられない…という好事例と言えそうです。
少しもったいなかったようですね。







その意味では、このク5000用自動車積卸装置も同じです。
「こんなことも考えていますよ」とクの発売当時に一言あれば、企画の見方も変わってきたのではないでしょうか。
今からクを探す人、多くなるのでは。
こうして小売店の販売機会が損失しているのです。





サウンドカードについては、C62用、2000系気動車用、EF81用、EF65用が発売予定。
どれも遊ぶためには必要なものばかりです。

特にC62用カードは、担当者さんにデモンストレーションをしていただき、メカニカルストーカーの音も確認することができましたし、重低音が響く制動音にもグッときました。

サウンドボックス・カードシリーズ開始当初は生録音したものだけをカード化していたようですが、今は亡き車両のカード化ミッションも増えてきたため、現役時代にファンが録音した音源を探し求めて、それをプログラムに取り込むことも積極的に行なっているそうです。
そうした手法を混じえてか、これらの後にも続々とカード化の企画が控えているそうですから、サウンドボックスを2台持つ当方としては楽しみ。
なんといっても、手元にある車両が再び魅力的な遊び道具になるところがイイです。
皆さんを(勝手に)代表して、コントローラー同調カードの「サウンド同調ウイルス」、それからキハ85系のサウンドも是非とお願いしておきました。





ファッションビルとテナントビルは、久しぶりの生産。
こういうの、いつまでもあると思っていると大間違いで、必要なときには日本全国を探し回ることになるかもしれませんよ。
何らかの野望を持つ方は早めに買っておて、こっそりとクローゼットにしまっておきましょう。


□     □     □


その他、カトーブースの透明ケース内では、多くの車両のサンプルが飾られていましたが、JAMの内容とほぼ同じでしたので、ここでは省略します。
もっとも、最近のポスターの内容(新規モノがないこと)を振り返れば、従来の金型によるものとほぼ同じになるはずですから、新しいサンプルなどあってもなくてもどうでもいい訳です。

そういう真相を察しているからか分かりませんが、今回、カトーブースを一歩下がって見ていると、見に来たユーザーの関心がほとんど「貨物プレート」に集まってしまっていたようで、車両サンプルを食い入るように見ようとする人は少なめでした。
こういうところに、今のカトーを見つめるユーザーの視線が表れているのかもしれません。
うまく表現できませんが、透明ケース前にたどり着いたユーザーがそれぞれ「これを待っていた」「守備範囲外のものばかり、イラネ」と、淡々と仕分け作業をしているだけ…のようで。

もともと興味がないアイテムでも、遊び方の提案を受けると自分の勉強不足に気づきますし、その方がメーカーとの対話、他のユーザーとの対話も弾みます。
当ブログでは、従前からこのようなことを「(深みのある)企画力」だと言ってきたつもりです。
そして数年前までは、貨物プレートのようなアクセサリーなどではなく、車両や列車そのもので「こう遊ぶべし」という提案を受けることができていました。
その企画力が、残念ながら今は見ることができません。
あ、念のために申せば、「遊び方の提案」とは「イチオシ」などで編成表をバラまくことを指すのではありませんからね。
415系を、113系を買ったその後で、買った意味がさらに増幅することを言っているのです。
415系を企画した決断の中身は「ただ大好きな415系を模型化したかっただけ」なのか?
それとも企画には続きがあって、「あー415系を買っておけばよかったー」と後悔する人が続出することも考えているのか?
ユーザーは製品化発表のポスターを見てから、ずーっと、そういう問いかけをし続けているのです。


(その6・完へつづく)

  1. 2019/10/04(金) 23:35:00|
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第59回全日本模型ホビーショー(その4)

(その3からつづく)


【トミックス/トミーテック・その2】



「出雲2・3号」は、個室寝台化が進んだ1990年代のブルートレインの一つで、「トワイライトエクスプレス」のオハネ25 520番台に準じたオハネ14 300番台と、「あさかぜ」「瀬戸」のオロネ25 300番台に準じたオロネ14 300番台が組み込まれていたことが特徴(というかこの2両が無ければただの14系)。
あ、三段寝台のオハネ14もありました。
この編成はこれまでの「あかつき」セットなどに含まれる車両でカバーできると思っていましたが、今回のやつは新しい金型なのでしょうか。
御担当さんとお話をすることができたのに。肝心のところを聞き忘れてしまったようです(笑)

当方、この編成はちょっと気にしていながら踏ん切りがつかないでいるアイテムで、これがカトー製ならば、ためらうことなく買うところなんですが、トミックスの14系と24系の仕様は、年々進化しているとはいえ「今更感」が強くあります。
なんてったって基本的な設計は1990年代始めの頃のものですから。
でも、トミックスはブルトレネタで攻めまくっていますねー。
この点は、ユーザーとしては頼もしく見えています。





お召仕様の機関車2両セット。
気がつけばトミックスブランドでは、最近このセット形態が増えています。
銀色のカプラーに注目でしょうか。





以前から触れているとおり〈機関車リニューアル〉政策の第1弾はEF81。
確か今月には発売されるはずで、ローズピンクの方は1両だけ買っておこうかなと思案中です。
本来なら手持ちの従来品は、カトーのASSYパーツのような真心でアップデートしたいところなのですが…。
こういうところにも、ユーザーに対するお金の使わせ方に粗っぽさが目立つのです。
どうにかなりませんか。





そして「トワイライトエクスプレス瑞風」なんです。
もう発売されていますから、様々な方の入線報告を拝見するとしましょう。
後発となるカトー製品との違いがどう見えてくるのか、楽しみで仕方がありません。





ジオコレ製品全盛の中で「トミックス」のストラクチャーもまだまだ現役のようです。
特にこの「コンビニエンスストア」は、実在するチェーンをモデルにして次々と新製品が放たれていますから「この先もまだまだあるんじゃないか」と思うわけで。
今回は「ヤマザキデイリーストア」ときたもんだ(シブいぜ)。
大好きなヤマパントラックもザ・トラックコレクション第1弾以来の登場で、自称菓子パンマニアとしては萌えます。
「セイコーマート」も必要となってきましたね。
「ポプラ」はどうでしょう。
「セーブオン」とか、懐かしのコンビニも可。

ヤマパントラックは増備したいなぁ。









その他、鉄道コレクションやジオコレを見てきました。
バスコレはもうナニガナンダカワカラナイ状況で、ユーザーから見れば「そういうことになっていますよ」とだけ釘を刺しておきたい。
そして鉄コレ。
まだまだ展開の余地はあるのでしょうが、そろそろトミックスブランドでのやり直しを見せてもらいたいところ。
これまでにありましたよね、鉄コレではやって欲しくなかった車両が。
そんな「希望」を一度でいいから見せてもらいたいなと、そう思いませんか?

また、ジオコレ製品は、一時期に見られた、思わず「こういうのが必要だったんだよ」と言ってしまいそうな見事なセンスが消えてしまい、企画者自身が何をやっていいのか迷走しているように見えます。
当方は、こんなネタよりも後ろに見える「歪んだ農家」シリーズをリニューアルしてくれればいいだけなんですけど、そんな声は届かないのでしょうか。
「しむらー、うしろー!」てね(笑)
ユーザーが求めているものを丁寧にすくい上げてもらいたいです。









再びトミックスから。
「都市型」というネームが付けられた新しいホームシリーズです。
レールを展開する鉄道模型メーカーとしては(カトーと共に)ホームのアップデート、時代追従は避けられないようですが、カトーの近郊形ホームDXよりは華奢に見えます(トミックスは昔からそうですけどね)。
それと、なぜか駅関連のストラクチャーはホームばかりが考えられる傾向です。
ここでガツンと駅舎のバリエーションが増えることを祈りますか(たぶん無理だなー)。


(その5へつづく)

  1. 2019/10/03(木) 23:10:00|
  2. 鉄道模型イベント
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第59回全日本模型ホビーショー(その3)

(その2からつづく)


【トミーテック/トミックス・その1 】



トミックス における年末の大物となるのでしょうか。
HGの153系は、何かとNゲージユーザーの話題になっているようです。
低運転台のクハ153は1990年代始めのカトー製品から久しぶりのことですし。
画像が荒いのは、ガラスケースの奥にあるサンプルを撮影したことから無理矢理拡大したためです。
申し訳ございません。

サンプルを見たところ、前面のガラスパーツ(Hゴム)とボディとの間に若干の隙間があるようで、この辺がどうなるのか気になりました。
量産品では改善されるでしょうか。

それから、ヘッドライトのライトリムがかつての165系のようにボディと一体化したようで「これはめでたい」と評価する声もあるようですが、その他の仕様は想像の範囲に収まるものだと思うので、車番インレタ貼りも必要でしょうし、トイレ臭気窓のHゴムも所属標記も印刷されないのでしょう。
当方、カトーの新165系から見れば物足りない気持ちになるのは必定でして、この気持ちを抑えてまで手に入れる気力はもはやなさそうです。

繰り返しになりますが、これはカトーがやるべき仕事でしたね。
残念。







281系「はるか」。
これもトミックスの年末アイテムになるんだと思っています。
かれこれ四半世紀前から、ソコソコの出来のカトー製品で遊んできましたので、このサンプルを見ても大きな感動は湧き起こりません。

仮に、カトーがやらなかった付属3両編成がセールスポイントだとしても「9両編成」はカトー製品でも仕立てることが可能ですから、トミックス製品に置き換える(買い直す)必要までは感じられないのです。
サンリオ編成と併せて、その出来と売れ方を観察することになると思います。





281系と似たような、もう一つの企画が251系なんですが…
これも一人のNゲージユーザーから見れば「カトーのがあるからもうイイよ」と絶叫したくなるものです。
四半世紀を経ての後発製品ですから、当然のようにいくつかの「改善点」を用意しているようですが、カトー製品を持ち続けた者としてはそれらに特段不満があったわけでもありませんから「へーそーなんだ」としか思えず…。

トミックスとしては、カトー製品からの買い直し需要を見込んでいると想像します。
しかしユーザーは買い直しに合理性というか「お金を出してまで251系の仕様をバージョンアップさせる理由」が未だに見いだせていないのではないでしょうか。
そんな気持ちのままならば、その財源をまだ知らない「別の何か」に充てることの方が、よっぽど納得できるはず。
カトーの12系客車もそうです。
メーカーは、ユーザーがお金を出す、そのときの心理をもう少し深く想像してもらいたいなぁと。
281系や251系の企画からそう思ってしまうんです。







0系1000番台。
「選挙」の結果だそうですが、先のDE10のときもそうで、選挙のプロセスが透明ではありませんからユーザーとしての受け止めも冷めたものにならざるを得ません。
まぁ、単なるアンケート調査だったと思っていればよろしいか(笑)

0系のバリエーションあるいは選択肢が増える、ということで、市場としては歓迎すべきなのでしょう。
まだまだ「決定版」と言えそうな0系はNゲージの世界では見えてきませんから、楽しみにはしています(買いませんが)。

ところで、トミックスの新幹線シリーズには一つ不満があります。
それは車両同士の連結部の幌の仕様です。
今はどうなのかよく分かっていない面もありますが、ボディカラーと同じ樹脂に帯だけ印刷するので、その樹脂が経年で黄ばむのです。
塗装すれば、曲がるたびにボディとの擦れでハゲてしまうリスクがあるでしょうから、なかなかなのでしょう。
しかしどうしても、トミーのトイっぽさが感じられる点で、未だに好きになれません。







トミックスの北斗星シリーズは絶好調?
これまでの北斗星用客車をコンプリートしているユーザーは強者です。



トミーテックに関してはちょっとテキストが長くなりましたので、一度区切ります。


(その4へつづく)

  1. 2019/10/02(水) 23:00:00|
  2. 鉄道模型イベント
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第59回全日本模型ホビーショー(その2)

(その1からつづく)


【マイクロエース】





西武10000系 レッドアロークラッシック改良品7両セット 27,400円+税。

JAMのときにも見ていたのですが、もう一度。
「前面朱色帯は太くなります」との説明書きがありました。





名鉄8000系 特急北アルプス 晩年 3両セット 15,800円+税。

気づいていませんでしたが、前回の生産品からテールライトの大きさが(小さく)改良されたそうです。
当方はずいぶん前に初回品を手放したままの人間ですので、テールライトも治っていることだし、この規模、価格帯であれば選択肢となりそうな予感。
そういえば、西村京太郎トラベルミステリー「特急北アルプス殺人事件」は、この車体外観がトリックそのものになっていたのですよねー。





EF58-61・大窓・お召 11,000円+税。

車高が全てを台無しにしているという、マイクロエース製機関車によく見られたパターンが再発?
だけど車高を下げることさえできれば意外とイイ線いっているんじゃないかと思ってしまったりします。
なんだかんだでユーザーを誘ってくるのがマイクロエースの機関車シリーズ、だったりします。









京阪800系・旧塗装・旧マーク 4両セット 18,300円+税。
京阪800系・新塗装 4両セット 18,300円+税。

昨年、実際に乗ってみて楽しかったことから、旅の思い出に手元に残したいと思っていたところ、こうして仕様違いでの再生産が決まりました。
中古店で探してもなかなか見つかりませんでしたから、今のマイクロエースの再生産路線は助かります(それはつまり新規金型モノが難しいようでもありますが)。
乗車したとき、新塗装はすれ違ってばかりでしたので、やっぱり水色の旧塗装の方がいいです。
京阪の旧マークも好きなので、ほぼ決まり。
あちゃー。


さて、聞きにくいことを聞いてしまうのが当方の悪いクセ。
率直に、前回品の弱点であった「室内灯を組み込んで点灯させるとボディが透ける」ことについて聞いてみたところ、メーカーとしてはそのことを十分に認識しているようでした。
具体的にその先も詳しくお聞きすることができたのですが、実際に量産品が店頭に並んだときに「違う」となるリスクもありますので、ここでお伝えすることは控えさせてください。
とにかく「その点はですね…」というやり取りがあったということだけは書いておきます。
あ、サンプル(ほとんど量産品?)のボディを外して見せてくれましたよ。
ありがとうございました。



一時期は高騰し続ける価格を冷めた目で見ていましたが、市場全体の高騰傾向がその割高感を薄めることとなりました。
相変わらず溶剤によるパーツの接着は見られます。
しかし、かつての「大盛状態」は見えなくなり、それ故に「窓ガラスの白濁化」といった不具合も(そんなに)見られなくなりました。
鉄道模型の完成品としてのパーツ構成に不足はありませんし、そもそも塗装と印刷の品質も良いのすから、選択肢にはなり得るわけで。

基本的に「改良品」の傾向は、旧製品を持つユーザーへの背信行為にも見えてしまい、あんまり支持できません(南海50000系は特に)。
しかしこの路線が続いていくのであれば、一度手元の在庫はガチッとリセットして、真に納得できる仕様のセットを細々と買い直すこともアリかもしれませんね。
告白しますとね、当方、最近はカトー製品に対する選択肢としての見方が薄れてきているので、マイクロエース製品が微妙に増えているんです(爆)



【グリーンマックス】





グリーンマックスのブースは、いつものようなライブショーは見られず、静かな展示のみが行われていました。
新製品発表としては、京王1000系のレインボーカラーくらいでしたでしょうか。

サンプルはJAMのときと大差ないようで、目立っていたのは玉座にデンと構えていた205系くらい。
方向幕が明るいナ(隙間なくシールを貼らないと大変なことになりますね)。





ハイクオリティーエコノミーキット(旧称はEVO)の103系にライトユニットを組み込む方法が披露されていました。
この103系は完成させると市販完成品並になることが触れ込みだったはずでして、当方はその意味で「だったら約束どおりにライトユニットは発売しなきゃダメだ」と申してきました。
しかし、ようやく開発されたユニットは、ポン付けではハマらずに、ボディを一部切除加工するという結論に。
どうなんでしょう、ユーザーの心理からすれば、刃物作業が発生することはもはや「加工」「改造」ですから、市販完成品並になるということとは違うような気がするんですけど。

103系というネタには支持し続けている一方で、「キット」としてのあり方はイマイチ支持できておらず、この点は前回でお話した1/80スケールのキットたちと同じニオイがしています。
小売店にとって、本来的にキットという商材は、ユーザーに繰り返し足を運ばせる有効なアイテムになるはずですよね。
もし、お近くのお店でこうしたキットが屍のような不良在庫になっているのであれば、それはリリースした(企画した)側の問題でしょう。
市場への浸透過程までを見据えた真のキット企画が現れることを期待しましょう。


(その3へつづく)

  1. 2019/10/01(火) 23:10:00|
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第59回全日本模型ホビーショー(その1)

こんばんは。しなのさかいです。




夏の終わりを告げるイベント「全日本模型ホビーショー」が今年も開催されました。

今回は東京ビックサイトの改修の影響からか、りんかい線・東京テレポート駅そばに仮設された東京ビックサイト「青海展示棟(青海ホールA)」が会場。
駅の地上出口から歩いて数歩の距離ですし、空調もキチンと効いていて、仮設施設としては高評価です。
来場者数からしてもこのホールは模型ショーのような規模にはうってつけのようで、静岡ホビーショーのような立ち止まっていられない殺伐とした雰囲気は全く見られませんでした。
仮設ですから撤去が控えているのでしょうが、恒久設置でも良さそうですョ。


今回も線路際の住民先生と二人であれこれと談義しながらの会場内回遊となりました。
いつものことながら、今回以降しばらくは当方の主観ばかりとなる記事が続きますが、もしよろしければお付き合いください。



【ピーエムオフィスエー】



今回のショーにおける鉄道関連では、この1/80の201系(中央線)が大きな話題と言えるでしょう。

株式会社ピーエムオフィスエーは、我々のような鉄道の世界の人間からすれば認識が十分ではありません(たぶん)。
所在地は長野県諏訪市だそうで、ホームページには「営業品目 金型の設計及び製造 プラスチック成型及びプレス加工業 経営合理化等に関するコンサルタント業務 キャラクターフィギュア・プラスチックキット等の製品の企画・設計・開発・生産・販売」とあります。
金型を自ら製造している点は「お!」となります。
当方は「さんれ~く」の稿で触れましたが、この会社を「諏訪姫」キャラクターの展開で注目していたところだったのであります。





説明が遅くなりましたが、これは「プラモデル」です。
ボディは一体成形。
吊り革などの各種パーツがディスプレイモデルであることを示していますね。
先頭車セット(クハ201・クハ200)、中間車セット(モハ201・モハ200)が各12,500円で、12月発売予定。





パーツ全体を見てみましょう。
ブルー系のパーツは座席。
台車の構造が細かく分かるようになっています。





床下機器をアップで。
機器類の分割線を処理するのが大変かも(笑)





鉄道模型をやっていると、クーラーを見て大体の精度を知ろうとするクセがありまして、自分でもいやらしいなと思います。







電車庫、架線柱、洗浄台もペーパーキットで製品化されます。
その他プラスチックキットでは、ピット線路、キュービクル、継電器、入換信号機を製品化予定。
伺ったところ、会社としては「車両だけではなく周辺のアクセサリーも是非製品化すべし」との積極的な方針に至った…とのことでした(頼もしいですね)。
電車庫(ペーパーキット)はテスト品なのか、もうブース内で販売されていました。
市販品は11月発売予定で、お値段は9,800円(税抜)。







イメージをつかむには十分なジオラマの作例。
担当さんに「どうして201系なのさ?」と質問したところ、諏訪地域を走る(走った)車両のうち、ボディカラーのインパクトが強いことを理由に選んだとの御回答がありました。
201系は諏訪湖の花火大会関連輸送でよくアルバイトをしに諏訪地域まで来ていましたからね。

そしてプラモデルにしたのは、持てる金型の設計技術を全力で注ぎ込みたかったからだそうで、企画当初から、会社として経験値のない「鉄道模型」としての走行装置やライトユニットなどは、きっぱりと外部にお任せしようと割り切っていたそうです。



さて、当方は「このプラモデルが今後どういう運命をたどるのか…」という点に関心を持つのであります。

当ブログでは、こうしたショーで、新機軸を打ち出す新規参入企業を見て、取り上げてきましたが、その後はきちんとこの市場に残る会社と早々に退場する会社に分かれ、どちらかというと後者の方が多かったように感じています。

今回は飽くまでも「プラモデル」ですから、鉄道模型ユーザーがとやかくいうのも変かもしれません。
しかしながら、この1/80といういやらしいスケールのプラモデルに需要があるとしたら、そのほとんどは鉄道模型ユーザーのそれなのだと思うのです。
走行化を簡単に実現できるパーツ類が何処からか現れたなら、潜在する需要が浮き上がってくる可能性はありますが…。

振り返れば、現在この市場には1/80スケールの車両プラキット(完成品ではなくてですよ)が多く市場に出回っています。
古くはホビーモデル製、最近ではあまぎのZugブランドやネコパブのホビダスブランド。
アクラス製205系なんていうのもありますよね。
そして、16番ユーザーには、これらを手に取るためには揺るぎない覚悟が必要のようで、近所の量販店にはいつまでも売れない店頭在庫があることを確認しています。
スケールこそ異なりますが、アオシマのDD51やEF66のプラモデルも然り。
完成作例が少ないですよね。

なんとなくですが、精巧なパーツであることは認めることができても、必ず「鉄道模型」に化けるという「約束」は、これらの精巧なキットからは感じられないのかもしれませんね。
16番に限らずに、今リリースされるべき鉄道模型の「キット」に必要な視点はそんなことなのではないでしょうか。
かつてのカトーの阪急6300系や京急800形のように、完成品から逆に分解した状態でのキットなんていうのものが出てくればよいのにと思うわけなんです。


いずれにせよ、新しい情熱を持ったプレイヤーが市場の上流に現れてくれました。
どうか退場することなく、早い段階で市場での立ち位置を確立させてください。



【グッドスマイルカンパニー】





東京都電6000形、のプラモデル。
試作品ということで、仕様や価格はまだまだ未定のようです。
スケールは1/24、全長512㎜(51.2㎝)だそうなので、ちょっとした出窓に置けば存在感(威圧感)は大きそう。
こちらもプラモデル。
この辺りになると、もう「鉄道模型」にするよりは「ラジコン」にしてしまった方が良さそうです(笑)。




【ポポンデッタ】





何かと話題の相鉄20000系。
そのサンプルを見ることができました。

第1弾のJR九州305系が発売となっていない現段階では、まだまだその出来は想像することができません。
が「安中貨物事件」を知る人間から見ると、このサンプルはなかなか善戦しているようでもあります。
いわゆる「電車系」への新規参入初期シリーズとなるであろう、この辺りのラインナップでは、少なくとも「選択肢になり得ない」ことはなさそうです。





南海30000系こうや号も。
サンプルとしてはもう一つのモノが線路を走っていまして、そちらの方がより分かりやすいテストショットだったかも。


少しだけお話を伺いました。
「安中貨物」のときは、生産体制面において工場へ指示を伝達することに難しかった点があったそうで、今の体制はその課題をクリアしているようです。
このポポンデッタ電車シリーズ、当方から見ると、少なくとも「鉄道模型の完成品」と言うべきパーツ構成の条件(貫通幌があるとか、床下パーツは機器との一体成形だとか)はキチンと満たしていますし、会話している脇をクルクル走る305系の車体への印刷もしっかりしていましたから、マイクロエースのようなレベルには達しているのではないかと想像します(おそらく)。
これなら予定品の状態で既にグリーンマックスと激突している「阪急1000系」対決は、少しだけ楽しみになります。





ジオラマ関連では法面のフレームがありました。
コルク仕様なので、ちょっとした歪んだ地形には難なく追従すると思われ、レイアウト作業がはかどりそう。
先のスノーシェッドといい、こういうの、どこかで見たような…


(その2へつづく)

  1. 2019/09/30(月) 23:15:00|
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第20回国際鉄道模型コンベンション(その5・完)

(その4からつづく)


【カトー・その2】



今回は「トワイライトエクスプレス瑞風」のテストショットをたくさん見せていただきました。
このため、いつもとは異なりますが、カトーについては「その2」も設けて、画像を多目に見ていただきます。





まずは、斜め上から先頭形状を。





正面から。





カーテンを別パーツで表現する試みは「オリエントエクスプレス’88」以来、だそうです。
この点は、見たところトミックス製品には無さそうな配慮でした。







今後、屋根上のクーラーや水タンクなどは複数の塗料で塗り分ける予定だそうです。
それにしても、ダークグリーンの光沢が素晴らしい。

あ、説明が遅くなりました。
この「瑞風グリーン」は、本番を考えての「本気」のイメージになっているそうで、グリーンの色調を変化させてボディ上の明暗を調整するのではなく、メタリックの粒子の量を調整することで、実車と同様に光で変化するボディ各所の色調を再現することに成功したそうです。
この後にはエンブレムや帯、各種標記類の印刷が入るそうで、その完成状態は約1か月後には見ることができるようですから、楽しみにしていましょう。











こんな風に光の反射具合が心地よく、見ていてウットリ。
「ななつ星in九州」のときと同じかそれ以上に、工芸品のような美しさがあります。





内装については、室内灯のプリズムを専用化してあらかじめ組み込んでしまっている点に注目。
この手法は小田急ロマンスカー3100形NSEやベルニナ急行でも採用されていましたね(「ななつ星in九州」では採用されませんでした)。
当方、この手法は大好きなんです。

それからホームページでは「客室は扉を開放して左右が見渡せる昼間の状態を製品化」とありまして、別パーツ化されていたトミックス製品とは違い客車ドアはそもそも表現されていません。
定員数の少ない列車ですから、通路を行き交う乗客も少ないそうで、ドアを締め切るよりは開けて景色を楽しむ傾向にあるとか。
そうしたことまでを取材・観察して出した結果を設計に反映させたんだそうです。
カトーとしては、かつての「北斗星」のコンパートメントとは列車としての性格が違う、ということを、このような点でも掴んでいるョ、ということなのでしょう。





通路部分のプリズムは外に向かってギザギザになっているのが分かります。
こうすることでプリズムの断面を複数設けることができ、ダウンライト調に、縦型のスリット窓に合わせて等間隔の光源を生み出すことに成功しているのです。
つまり、LEDたった1個だけでもプリズムの設計で光の流れ方を自在に操れる、ということ。
トミックス製品ではこの部分をどうやっていたかな?
設計ノウハウの深みが生むマジックでして、とても面白いですよね。
前面の点灯箇所数分のLEDを基板に配列させるグリーンマックスの考え方とも対局的な設計思想です。









その他、パッと見では分からない不思議なカットのオンパレードとなっている専用プリズム。
よく見ると、カーテンとカーテンの間、専用バルコニーにもプリズムが上から下に降りてきていて、キチンと下に向けた光源が生まれています。
どのプリズムのカットも灯火させるための意味を伴って設計されており、「安易にLEDを増やして…」という発想が皆無であるところが模型として興味深々なのです。
念のために繰り返しますが、各車両の室内は「LED室内灯クリア」たった1個で各所が点灯します。
公式ホームページでは電球色タイプが推奨されていますので、今のうちに各自チェックしておくように(笑)





先頭車展望室の表現はカトーとしての標準的な仕様でまとめられています。
これは1号車でカーペットの色は〈青〉。
10号車は〈緑〉となるそうです。







ところで。
外観に資することであれば、実はカトーも細かくやっています。
ワイングラスなどをガラスパーツに描くなんて今までになかったことですよ。
ココ、会場で見逃した方も多かったんではないでしょうか。
タイミング悪く(?)トミックスとの競作となっていますが、カトーが企画・設計において「瑞風」を見つめる視線が分かる部分ではないでしょうか。







展望デッキの点灯具合。
今まで気がつきませんでしたが、かつてのマイテと同じような雰囲気がありますね。
赤く灯火したテールライトが郷愁を誘います。



カトーとしては、実車の「ノスタルジック・モダン」のコンセプトと雰囲気を再現すべく、徹底的に「外観」にこだわって、その「美しさ」を求めたそうです。
ですから、塗料と塗装方法はもちろん、例えば設計においてもボディとガラスの合いを極めて、光が反射したときにはその線がボディとガラスとでズレるようなこともないようにと(ツライチになるようにと)そこまで徹底したとのこと。
ボディやガラスの肉厚の薄さに自信がなければなかなかできないことです。

トミックスの製品化とタイミングがほぼ重なってしまいましたが、カトーとしては「室内をもっと別パーツ化して豪華に…」とかそんなことは全然考えずに、「上品な、大人のための瑞風」を目指して、ただひたすらに美しい外観を再現することに決めたそうで、そんな目標をチームで掲げて、カトーブランドでプロデュースする模型の「絶対的価値」を打ち立てることにしたんそうです。

つまり、何かと比べてとか、一般型車両を横に置いて引き立つとか、そういうことではない。
あえて言うなら、この「瑞風」がただ直線レールの上にポツンとあるだけでも価値を感じ取ってもらえる模型、ということなのでしょう。

我々は、模型メーカー間での競作が起こると、近視眼的に各部位を比較して、その優れた点やギミックの優劣のトータル獲得点数で「優れた模型」かどうかを判断しがちです。
ですから「四季島」に関しては部品の数が多いだけトミックスのPGに軍配…となる傾向にあるのです。
確かに「ここまで作り込みました」となると「へぇー」となります(現に昨年の全日本模型ホビーショーでの当方の感想がそうでした)。
ちょうどドールハウスを見たときのような感激、と言えば分かりやすいでしょうか。
模型ってフタを開けて「のぞき込む」という行動が条件反射的に起こりがちですから。

しかし今回いろいろと説明を伺ってみると、競作となった際に鉄道模型を選ぶ選択肢って「決してそういうことでもないのかなぁ」という感想も持つようになりました。

模型店で買って帰り、箱から出してみて手に取る。
そのときに「うわぁ、すごい!」と思い、普段は無関心な家族に「見て見て、すごいよコレ!」と言って共感を求めてしまう、そんなことって今までにもあったような気がします。
そのポイントは何なのか、そしてどこなのか。
それぞれのユーザーによって違うことはもちろんですが、今回の「瑞風」を見ると、「部品数」や「価格」で決まるものでもない…ということは言えそうですよね。

模型をリリースする側の「この車両を製品化するということはこういうことなのです」という強いメッセージ。
これが、箱を開けた瞬間にズバンと飛び込んでくるかどうかなのでしょう。
この「瑞風」、豪華列車にアレルギーがありながら、ちょっと楽しみになってきました。



□ □ □



この後は会場外で、いつもどおりに特別顧問を迎えての時事放題となりました。
いつも本当にありがとうございます。


少し前までは蕨方面だけの話となっていましたが、気がつけば今はどのメーカーにおいてもリリースする模型の価格が上昇傾向にあります。
それは生産拠点の人件費の問題だけでなく、構成部品数の増加なども要因と言えそうで、その点でユーザーとしては「仕方がない」という諦めがありました。
なんとなく事情は飲み込めますからね。

しかし、それだけとは思えない事例も頻出するようになっています。

あえてユーザーから見た推測を勝手に言わせていただきますと、それは「生産数の少なさ」が主な要因ではないかと思うのです。
つまり、こうしたショーで華々しく「今度はこれをやります!」とアピールしてはいるものの、実は企画としては非常に弱含みで、そもそも生産数を多く設定していない。
だから1つ当たりの価格が高騰するのです。
んでもって例の「メーカー在庫なしです。完売御礼!」という、分母の数が示されないままの謎のアピール(こういうメッセージをもって人気商品だと思うのは短絡的ですぞ)。

確かに、これまでに全く模型化されていない車両というのは、あまり残されておらず、見当たらなくなりました。
その「残弾数」は市場全体で底を打ちつつあるのでしょうが、問題は、それをそのまま「もう無いもんな」「仕方がない」と片付けてしまう、割り切ってしまうかどうか、です。
もし、そうであるならば、この市場はそんなに先が長くないように思えます。


新しい価値は、付け焼き刃的に雑誌などを見る「お勉強」などで創造できるものではありません。
日頃から「おもしろい」とか「おいしい」とか「うつくしい」とか、何事にも対する肯定的な興味の積み重ねがあってこそであり、その積み重ねが他者に向けた強い提案の源泉になるのです。
皆さんの身の回りにはいらっしゃいませんか?
一緒に旅行して、旅先でポロっと「でさ、ここに来て何が面白いの?」って言う人。

今回の会場でも、その積み重ねができている新企画とそうでない新企画を見ました(あえて「メーカー」とは言わずに「企画」と言います)。
この日の最初に諸レイアウトを見学した際には、そうした価値の持ち方のトレーニングができている方々にお会いでき、お話も伺うことができました。
質問すると実に面白い答えが返ってくるのですよ。
お持ちになっている視線が独特でユニークで。
どこか嬉しくなりました。

市場の上流にいる各メーカーにおかれても、そうした「強さ」を持って、市場・業界全体をリードしてもらいたいですね。
そうすれば、価格も多少は下がってくるでしょうか(分かりませんけど)。



情報鮮度が落ちる一方の中で、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
次回からは通常運転に戻ります。

ではまた。
  1. 2019/08/23(金) 21:30:00|
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第20回国際鉄道模型コンベンション(その4)

(その3からつづく)


【カトー・その1】

カトーについては、毎月のポスターの発表時にもいろいろとズカズカとお話ししていますけど、その延長で今回もテストショットを見ながら考えてみようと思います。






仙台の701系です。
10月の発売に向けて、全てが確定し、概ね生産準備が完了したようでした。
こうした銀色のスクエアな車体を製品化することに関しては、もはやカトーは「敵無し状態」。
金型の設計だけでなく、銀色の塗料についても改良を重ねてきましたから、それはそうなんです。
まるで実車を見ているような錯覚を覚えます。
何故か先頭車の遮光ケースだけ大量に欲しいのですが…

主役に対する「風景」みたいな役割を演じる車両って、発売された後しばらく経ってからジワジワと探し始めたりするんですよ。
今回もそんな心理を先読みしておかないといけないようです。









415系。
ライトリムなどなど、これまでの設計思想がそのまま生かされていて、こうして見ていても確かに違和感はありません。
115系や165系などで培われてきた仕様がきちんと反映されていれば問題ないのでしょう。
逆に言えば、既に見たことがあるような模型に仕上がっています。

テストショットについてはそんな感想で、ユーザーとして悩むのは、企画的に低運転台の401系を先にやって欲しかったとか、せめてローズ色からやって欲しかったとか、そういうところ?
国鉄時代のアイボリー色となると、組み合わせる車両が485系「ひたち」とか営団6000系とかになるとは思うんですけど。
ポスターでの発表以来、どうしてこの製品にときめかないのか、その理由がモヤモヤしていてよく分からないのです。
「自分にとって買う必要がない模型」という答えだけはハッキリしているんですけどね。
なんでだろ~。
「買う理由」ってとても必要です。







787系アラウンド。
セールスミーティングのレポートでも見ていますのであんまり感想はないのです。
あの豪華列車の先駆けとも言える787系が先頭車同士で連結している姿は、どこか見ていて悲しい。
でも、カトーとしてはこれが「面白い」ということのようです。
伸縮カプラーに対応するスカートパーツを見ると、丸い穴の位置が通常のスカートパーツの位置よりも下がって見えますが。
当方の目がおかしいのかな?
その他の仕上がり感は既存製品と変わり映えなし。
新規のクロハに注目すべきでしたが、撮り忘れました。





381系ゆったりやくものクモハ。
スカートの形状が独特ですね。
カトーの〈岡山シリーズ〉が着々と構築されているようです。







しなの鉄道の115系。
赤い方が通常品で、湘南色と横須賀色は3両と3両を足した6両セットの特別企画品。
1000番台長野色の際にディテールフルになったライトリムパーツは、先行して製品化された300番台のために欲しかったんですが、そんなASSYパーツの設定はありませんから、仕方がありません。
世の中、不自由なことばかりですョ。
そろそろ発売です。







ユニトラムの設計を活用した貨物ヤードのプレートが試作品として置かれていました。
これはこれで「遊び方の提案」となっていて、面白そうです。
何よりも線路の表現が豊かですし、コンテナ置き場はスプレーを吹き付けるだけでよりリアルに変身させることができそうです。
ミニジオラマとして机の上にチョコンとコンテナ駅とか、車両工場での新車ロールアウトなどのワンシーンを再現するのも可。
見ているだけで使い方(というか妄想)は広がります。

伺ったところ、数年前に唐突に発売されたフォークリフトやトップリフターはこのプレートとの一連の企画だったそうで、ようやく陽の目を見た形なんだそうです。
とはいえ、フォークリフトやトップリフターはすっかり市場から消えて久しい訳で。
ここは再生産を望む声が、ユーザーだけでなく小売店からも出てきそうですよね。



ということで、セールスミーティングで披露されているテストショットがいくつか並んでいたよ…というレポートです。
皆さんは、これらの中に「欲しいゾ」と言えるアイテムがあるかと思いますが、当方から見ると、並んだテストショット相互の関連性はもちろん、「以前にリリースしたこんなアイテムと並べると面白いですよ」というアピールも感じられませんでした。
ひたすらに「701系です」「787系です」という淡々とした展示で、これでは他社ブースとあまり変わらない。

701系ならば、今度再生産する651系と並べて仙台駅の空気感を醸し出すとか、787系ならば「ななつ星in九州」と並べて市場にまだある在庫を動かす工夫をするとか、アイテム数が豊富なカトーとしてはそんなイタズラ心を爆発させてもいいんじゃないですかねー。
ユーザーは、新製品をキーとした「面的な広がり」を教えて欲しいものなのです。

以前は出来ていた「遊び方の提案」がすっかり見られなくなり、“中の人”自身が遊ぼうとしていないような気がしてなりません(車両そのものに対するこだわりは感じますが)。
ですから相対的に、トミーテックがやっていることの方が楽しそうに見えるのです。
もっとグイグイとユーザーを引っ張るような個性的な〈連続企画〉があって欲しいし、その流れにおいては「発狂」してもいいと思いますよ。

あ、動物フィギュアと警察ロボットの模型だけは別です(笑)


(その5・完へつづく)

  1. 2019/08/22(木) 12:40:00|
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第20回国際鉄道模型コンベンション(その3)

(その2からつづく)


【トミーテック】



いきなり鉄道コレクションから。
叡山電鉄「ひえい」。
ひえーい!(爆)





関東鉄道の。
これに乗って通勤してくる同僚がいるんですが、この試作品を見てふとそんなことを考えてしまいました。
ただそれだけ。





次のバスコレの通常弾。
みんな大好き、アルピコカラー。
おそらく一番価格が高くなってバラ売りされるんでしょうね。





静岡のときにも指摘しましたが、ますます気味が悪くなって登場しましたね、鉄顔コレクション。
こうしたコレクションをポジティブに楽しめるものなのか、当方には自信がありません。
表現が適当でなければ訂正しますが、これ、京都三条河原のさらし首みたいでしょ?
石田治部?

どうか小売店に不良在庫を抱えさせて苦しめないでくださいね。
食玩かカプセルトイの類ならまだ受け入れられたんでしょうけど。

どうも他社を含めて、鉄道模型店に置くべきアイテムかどうかという考え方に至らずに企画化されてしまう、そんな製品が目立っています。
そのうち鉄道模型店には動物のフィギュアとかロボットの模型が並ぶようですから、世も末です。



さて、トミックスの方なのです。
いくつかの試作品展示もありましたけど、ひきつけられるもの、意外性のあるものはあまり見られませんでした。
そんな中でも、153系の低運転台クハ153は、1990年代初めにカトーが追加ラインナップで製品化したものしか存在しませんから、それがHG仕様で登場するということで期待が高まっているようです。

当方はこれ、「カトーが自分の仕事としてもっと早くやるべきだった」とそう思っていたんですよね…。
と言いますのも、当方はトミックスのHG仕様というものにあまり過度の期待を寄せていませんので(標記類も印刷されていませんし、透明ベース付きのインレタというものにも否定的です)。
トミックスがやる湘南色にも不信感を持っていますから、やはり無理。
間違いなくスルー決定です。

カトーの165系のような仕様で、153系急行「山陽」を組んでみたかったなぁ。
帯付きサロとサハシが入った10両編成。
そういえば天賞堂の181系山陽特急バージョンは大好評だったそうですよ。
カトーは何をモタモタしているんだろう。
そう思いませんか?



今回の試作品展示で一番気合が入っていたのが「トワイライトエクスプレス瑞風」でした。



アクリル板越しにしか見られないようになっていたので、どのくらい正確に評価できているのか、自信がありません。





後部となったときの展望デッキの灯り。





床下機器への印刷表現、今回も抜かりなくやるようです。













その他いろいろと撮影しましたのでペタペタ貼っておきますが、後述する予定のカトー製品との現段階での違いという点では、製品化する上での「思想」の差ということになるかと思いました。

トミックスとしては、とにかく(N小屋パーツ風に)中身の作り込みに対して大きなこだわりを持っているようで、四季島の製品化の際に自ら課した「プログレッシブ・グレード」という大きなハードルの上げ方がその仕様をマストなものにさせてしまっているようでした。
つまり、外観だけでなく室内の設計にも大きなエネルギーを注がなければならなくなったということなんです。

昨年の全日本模型ホビーショーでは、確かにトミックスの四季島の細かさにはには驚かされましたが、問題となるのは「驚いた後の気持ちの行き先」。
別パーツを多用した内装の再現という戦略は、果たして「新しい鉄道模型の価値の提案」となるのか。
それともそれは、消費者に対する単なるハッタリ、目くらまし、閃光弾となってしまうのか。

この辺はカトーの稿でもう一度考えてみましょう。


(その4へつづく)

  1. 2019/08/21(水) 12:00:00|
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第20回国際鉄道模型コンベンション(その2)

(その1からつづく)


【マイクロエース】





京王9000系「サンリオキャラクターズ フルラッピングトレイン」10両セット、49,800円(税抜)!
伺ったニュアンスから、この試作段階でも塗装と印刷を含めてほぼ本番に近いように感じました。

このラッピング車の模型は、これはこれで、鉄道模型業界とは縁のないところからの需要がありそうです。
消費税増税後の発売であることはお忘れなく。
それでも価格と等価の価値があると思う方は一定数いるのでしょう。
当方は財源を当てる優先度からここまでは及ばないという考えです(申し訳ございません)。





西武10000系レッドアロー「カナヘイの小動物ゆるっと小旅西武鉄道で行く川越旅号」7両セット、33,900円+税!!
すみません、キャラクター自体をよく分かりません。

が、久しぶりに発売されるレッドアロークラッシックの方には興味があります。
乗務員室後ろのブランドマークが「SEIBU」から「西武鉄道」に変更された姿とし、先頭車にトイレタンクを追加するそうで、これをもって「改良品」に。
また、VVVF編成・ブランドマーク付のNRAも発売するそうで、まさに「NRAざんまい」ですネ。
さて、銀色の妙な形をした電車はどのメーカーが企画化するのでしょうか。





783系特急ハウステンボス新塗装4両セット、20,100円(税別)。
その他、特急みどり4両セット、24,200円(税別)というのもあります。
確か、2000年代初期に登場したハウステンボス・みどりの8両セットも確か20,000円台前半だったような気がしていて、こういう企画で価格の高騰ぶりが見て取れるのです。

これだけの高騰は残念ではあります。
しかし、部品構成については先行するカトーやトミックスとほぼ同等であり、その点では見劣りはしません(ただし組み立て工程での接着剤使用だけは残念ですけど)。
他社製品の価格高騰も目立ってきました。
こうした視点に立てば、マイクロエース製品がまだまだ「財源を投入する選択肢になりうる」ということは言えますし、店頭で製品を探す対象にはなっているのです。
この市場の「3番手」と「4番手」には大きな隔たりがあるような気がしますが、みなさんはどうお考えでしょうか(4番手…)。





E653系特急色7両セット、27,700円(税別)。
実車に激しいバリエーション展開が見られることから、思いもかけず金型の有効利用が図られているように見えます。
2000年頃に同時に発売されたE751系は顔面の各部位の位置構成がおかしなことになっているようでしたが、こちらは似顔絵的にはイケているようです。
トイレタンク新規作成、転落防止幌を改良、中間車へスカート追加ということでの「改良品」。
常磐線ファンにはマストなアイテム??





さて、オオカ商事の持込企画では、マイクロスピーカーに関連してT車化パーツキットなるものが提案されていました。
機関車の動力ユニットを外してスピーカーを組み込めるようにするキットで、構想段階であるというのは言うに及ばず。

着想は良しとしても、マイクロエース製の機関車向けという点がオチでして。
実際に店頭に並ぶ日が来ても買うことはないだろうなぁと心の中でつぶやいてしまいました。
なにせ当方は既に1両も持っていないのですから、マイクロエース製の電気機関車又はディーゼル機関車を。

Bluetoothスピーカーの製品化以降、様々な新機軸がこうした場で提案され続けていますが、それが製品化に結び付いている様子は見られず(製品化発表のニュースもありませんから)、どうも送り手と受け止め側とでの「ニラメッコ」が続いているようです。
仮に需要予測をしている段階であるのならば、今後は難産になりそう。
こういうネタって、そういう予測でリリースされるものでもない、というのもこの業界の法則ですから。
「楽しいはず」という個人的信念が様々な壁をブレイクスルーしてきたというのも事実なのです。
どうかそれだけの破壊力のある楽しい提案を期待しています!





今回のマイクロエースブースでは、新製品の発表をメインにしながら、ちょっとした仕掛けづくりが行われているようでした。
有井社長のトークショー、是非聞いてみたかったですね。
「あじあ」をやったときのような狂犬気味のリーダーシップは、間違いなく市場への波紋を大きなものにしましたし。
「そこまでやる?」っていう感じで、しかし不思議なことに受け入れられていました。

世の中、何も知らないのに知ったふりをしている会社のリーダーもいることですから、そうではない点をもっとアピールしてもいいのではないかと思いました。



【グリーンマックス】



京王1000系5・6次車5両セット、26,800円(税抜)!
静岡鉄道A3000形と同様の発想で企画された製品であることがよーくわかります。
仮に今、当方が井の頭線の車両を手にしようとするのならば、中古市場を含めてマイクロエース製品(A0067、A0068)を探しますね。





205系5000番台(武蔵野線・M18編成)8両セット、35,900円(税抜)!
もう、静岡のときにいろいろと語りましたから、これ以上のコメントはやめておきます。
ここに来ていただいている皆さんも考え方は整理できているのではないでしょうか。

要はこれだけの価格に見合った製品であるかどうか、この辺をユーザーが是とするかどうか、です。
ちなみに当方は「否」です。





キハ110形(200番代・八高線リバイバルカラー・全線開通80周年記念ロゴ+前期形)3両セット、20,500円(税抜)!

価格もそうなのですけど、いい加減、グリーンマックスの両運転台気動車は、片方だけの点灯を仕様とすることをやめてもらいたいですよね。
どうしてこんなことが未だ実現しないのか、実に不思議で仕方がありません。
おそらく「キハ110を単行では運転しないでしょう」という企画上の考え方なのだと想像しますが、だったらばキハ54は何なのかと。
こういうところに、ユーザーの心理を読もうともしない、どこか冷たい姿勢を感じてしまうのです。
両運転台気動車であればどちらもライトが点灯する…ということは、カトーがキハ40を発売した1980年代半ばからの、いわばユーザーの中での常識なのですぞ。







グリーンマックスの室内灯。
申し訳ないですけど、ユーザー目線から見ると、この企画はもう需要が伴っていないですね。
車両模型メーカーとしてはラインナップしておかなければならない、ということかな?(ゴメンナサイ)。







毎回どうしても厳しい視線を送ってしまうグリーンマックスの各種企画なのですが、一方で今回はブース内にこんな展示がなされていて。
率直に「懐かしいなあ」と思い、感謝したくなりました。
社の中にはグリーンマックスが今でもこうして市場の中に存在し続けて、ユーザーに一定の認知がなされている、その起源をきちんと理解している方が存在する、ということなのでしょう。

でも、そうであるならば、今の完成品の開発姿勢はなんなのか。
どう考えてもそこには大きなギャップがあるようで、残念なのです。

ですから、阪急1000系製品化のニュースを見ても、そんなモヤモヤからときめくこともなく。
どこか心の中で、自分が納得できる製品に仕上がるとは思えないでいるんですよね。
先日発売された完成品マニ44も、改良されたとはいえ、部品構成自体が1980年代の客車シリーズのままでしたから。

ただひたすらに、近所の量販店で大量に並ぶグリーンマックス製品群が自分の視野というか「自分にとっての選択肢」に入る日がやってくることを気長に待とうと、そう思うのでした。


(その3へつづく)

  1. 2019/08/20(火) 08:00:00|
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