しなのさかいの駅前広場

覆い隠すアイデア

第57回全日本模型ホビーショー(その3・完)

(その2からつづく)


【カトー】



はやくもC57 1次形の試作品が登場しました。
この姿を見て、来年の2月まで手にすることができないというのもつらい。
まだ10月に入ったばかりですから、5か月も先のことになるはずです。





空気作用管などへの印刷(着色)はまだ入っていませんが、イメージの把握には問題ありません。
やっぱりC57は細いですね。





キャブの下、配管関係。
こういうところ、ちょっと前までは真鍮パーツでグニャグニャと施工する必要がありました。
今では、ほぼワンパーツで済んでしまうのですから、すごいものです。





テンダー下のATS車上子も、繊細になったやつが付いています。





そして、ナンバープレート。
フォントは、まだトミックスのC57135のやつに軍配が上がりますが、このくらいであればことさら問題視する必要もなさそうです。


さーて、みなさんは何両買います?
ナンバーが4種類入っていますから…というのはすいぶんと思い切った行動ですが、3両というのはカトーとしてのセールスポイントにも三重連の編成が紹介されていますから、まず考えてします両数です。
この旅客用のC57も貨物用のD51と同じように複数あってもいいので、手元にあるD51の両数を考えると3両くらいは大したことがない、普通かも、なんてね。
ま、C12スノープローを付けた姿も持っていたい気がするので、最低2両は手にすると思います。

同時に発売されるスハ32系の単品、そして数か月前に発売されたオハ61系と組み合わせてしまえば、おおよそC59に特急仕業を追われてローカル運用に就いたC57の姿を再現できます。
これはとても楽しみ。
1968年に制作された円谷プロの『怪奇大作戦』第23話「呪いの壺」を見ると、ちょうどそんな頃の山陰本線を走るC57を(ワンカットですが)確認することができますので、ぜひ一度ご覧ください。
この回は、シンメトリーな実相寺アングルも楽しめますし、またとんでもない製作費用をかけた伝説の作品でもあります。
たったの30分弱です。
ヒマなときにでも、どうぞ。





2013年以来の登場となるクモハ53007には、(あのときチョットした物議が醸し出された)運行番号表示窓をきちんとガラスに表現した措置が施されました。
当時は、実際に閉塞措置が施されていクモハ53008、クハ47009と表現を合わせちゃったようです。
たったこれだけのリニューアルではありますが、実に気持ちいいものでして、飯田線シリーズのイメージリーダーとしての存在がさらに高まります。
クハ68420にも同様のリニューアル措置が施されて、今回はクモハユニ64000とのペアで登場します(前回はクモハ53007とのペアでした)。





そのクモハユニ64000は茶色で。
横須賀色ばかりの世界でぶどう色1号の姿は異質です。
でも、これでいいんですよ。実際には茶色の時代の方が長かったのですから。
きとんと前面窓も木枠に戻されていて、単なる色替え製品ではないことが確認できます。
カプラーを自連タイプに換装してワムを牽いてみるのもよさそうですね(わかります?)





会場にはこのような説教、説法が掲げられており、クモハ53007が編成の中に入りがちだった理由もわかるようになっています。
こうしたシンキングタイムこそが、鉄道模型を文化的に捉える作業です。
久しぶりの旧型国電とも言える飯田線シリーズは11月発売。





E26系客車とのセット形式での販売が発表されて、ユーザーから辛辣な声が上がったEF81 95。
待望のカマだっただけに、限定商法のように見えたようでして、なるほどそれもそうだと。
でも当方は、それならばとスルーする人間です。
「カトーは寝て待て」っていうじゃないですか(笑)
81号機もありますから、それまではこれで遊んじゃった方がいいと思います。





225系100番台もそろそろ発売時期が近づいてきましたね。
広い意味でトミックスとの競作ですから、いろいろと比較されていくことと思います。
ユーザーとしては、「0番台はあっちで100番台はこっち」というチョイスはあんまり美しくなくて、本心としてはどちらか1つのメーカーに寄せたいところ。
既に当方は、225系0番台、5000番台をトミックス製品としてしまいましたので、カトー製品とのミックスをしてしまっていますが、できることならそうしたかった…。
もう少し悩んでみます。





JR時代のコンテナを久しぶりに製品化。
コンテナ同士のスキマは適正なようで、コキ106に載っていた19Dコンテナはとうとうお役御免となりそう。
あのときの19Dは、たったコンマ数ミリのサイズ縮小でも、隣同士に並べればその倍のスキマとなってしまうので目立って仕方がありませんでした。
少し前までとは違って、今では簡単に手に入るトミックス製品でいろいろなバリエーションが用意されていますから、ゆっくりとあわてずにコンテナの並んだデザインを楽しむことができそうです。
ですから、コンテナなしという販売形態は大いに賛成。

あ、画像はわざわざコンテナを載せてもらってから撮影したものです。
コキ106とコキ107は「コンテナなし」での販売ですから、注意してくださいませ。





10月に発売される189系です。
実際に店頭に並ぶ製品の印刷(塗装)もほぼこの通りのようですから、あさまグリーンの色調、それと前と側面のつながりを見ると結構いいんじゃないでしょうか。





屋根上のベンチレーターも別パーツ化され、とうとう特急形車両についてもパーツ構成上でのトミックスHG製品との差異はなくなってしまいました。
これでトミックス「HG」製品よりもハイグレードに細かい印刷が入るのですから、インレタを調達する心配もなくて大変お得です。









10月と11月に予定されているEF63とEF62です。
最近、メタルインレタの転写作業をしたばかりであるため、どうしてもナンバーパーツ化された今回のフォントの方がリアル感に欠けます。
このあたりはどうしようもないところか。
メタルインレタ仕様のEF63を持っているアナタ! 
それはそれでイイものですから、まだまだ手放さない方がいいと思いますよ。





14系「能登」の客車のうちの座席車です。
こちらは、これまで発売されてきた500番台と仕様を合わせて、屋根上のベンチレーターが屋根と一体成型にされました。
50系の例もありますから、この点についてはあんまり悲観というか残念というか、そういった気持ちはありません。
これはこれでOK。
ユーザーの「どうしても」という機運が高まったら屋根板だけでも後追いで発売してくれればよろしいのです。

それはそれとして、「八甲田」編成をやるというのもアリなわけで。
単品販売分をどうしようかと悩んでいます。





制御機器ではパワーパックスタンダードSXが登場。
4,800円(税別)ということで、スタンダードSよりも価格が上昇しました。
それだけでなく、アダプターも2,600円(税別)で別売りとなりますから、定価ベースでは7,992円(税込み。計算合っているかな?)。
ここまでの価格帯となると、ハイパーDXとの比較を考えてもよさそうです。





その他、「サウンドボックスノイズキャンセラー」はコンデンサー等を搭載している車両向けの回路。
「どこでも電源コネクター」は、いろいろと使途不明な点がありますが、当方として説明できる唯一の使用例は、ポイントスイッチをコントローラーから離して設置したいときに使う電源装置、というところでしょうか。
これにも手前でお話ししたアダプターがさらに必要となりますから、本当にそういう需要がある方に向けてのものと言えそうです。





E001形「四季島」は結構な数を作ることとなったそうで、12月分として予定されていたアイテムがこれと「だいせん」、あとは「スーパーこまち」の3両セット(再生産)という、なんだかお通夜のようなチーン状態になってしまいました。
年末ですから、アイテム数があればあるだけ小売店にとっては来客数を稼げたはずなのに、メーカーとしてなんともなんとも、という出荷スケジュールの変更です。

さて、この現象をもって「四季島、人気があるねー」といえばある意味でその通りでしょうが、年末商戦が過ぎた後、年明けの冷静な空気の中でどのような売れ方をするのか、ここが本当の注目ポイントでしょう。
もし、ピタッと止まるようであれば、その後に控えるトミックス製品との競合もありますから、小売店としては地獄絵巻です。
飯田線の旧型国電とか客車のように「バラバラにして売れる」形式でもありません。
真に人気がある車両というのは、正月を過ぎてもジワジワと売れ続けたりするもので、それはどういうことかというと、年末年始にこたつに入りながらパソコンで見ていて「やっぱり買っておきたい」と思わせる、そんな車両でしょう。
ちなみに当方、このE001形については未だに興味がありません。
どこを走っていようが、全然興味がなくて。





29日金曜日に発表されたキハ58系のフルリニューアル。
冷房車です。
詳細はまだ発表されていませんが、どうやら1/80でラインナップされているような各車の単品での販売が検討されているようです。

トミックスのキハ58系がフルリニューアルされたのが確か1993年の年末で25年前、つまり四半世紀前。
ここから始まったトミックスのHG・DCシリーズはもはや極限まで到達しており(カトーが手掛けたキハ30系を除く)、その番台バリエーションはユーザーが記憶上で管理できないほど細かいものになっています。
だから、あのときのあの編成、なんていうのもほぼ実現可能だったりする。

確かにカトーのラインナップからすると、キハ58系のフルリニューアルは待望の措置と言えそうですが、当方のように25年間せっせとトミックス製品を集めてきたユーザーにとっては「おなかいっぱい」という思いがあって、とても複雑です。
カトーらしい仕様、部品構成には当然に期待しますけど、トミックスのHG製品にしたって部品構成上は不満がありませんので(キハ58系の大きすぎるライトユニットボックスくらいかな)、果たして真に必要と言えるフルリニューアル品と言えるかどうか、発売情報に接してから、本当に微妙な心境なんです。

もし、キハ58系を特定の編成で、例えば「アルプス」「八ヶ岳」とか、飯田線に入っていた「天竜」とかを意識したネームドセットで販売してくれていれば、待ちに待った非冷房仕様も、そしてキロ58なんていう不気味な形式もダブルで手に入りますし(まあトミックス製品でもありましたが)。グリーン帯のキロが2両入った編成っていいんですよ。
さらには、先に発売されているDF50(茶)+マヌ34や、飯田線の様々な車両ともコラボレーションが効いて、ユーザーの中での「買う理由」が素直に芽生えたような気がします。

165系のフルリニューアルは「こまがね」「伊那」として、『飯田線シリーズ』という下地に乗せて始まり、最後は「アルプス」まで展開させるとができたのです。
もし、あのときにクハ165、モハ164…という車両だけに目をつけた自由な展開だったならば、ユーザーとしては「もう持ってるからいいいよ」という心境に至ったかもしれません。

このような考慮が感じられなくなっているところにカトーの「微妙な変化」を感じていますが、みなさんはいかがでしょうか。




*      *      *




とまあ、各社の今後の展開を見て、その後は謎のミーティングです。
今回もいろいろとありがとうございました。


静岡ホビーショーと同じように、今回は市場の「源流」「最上流」「水源」というところが、今後どのような発想を下流へ流そうとしているのか、そんな点を感じるイベントでした(あたりまえですが)。
「なるほど」と思える点もあれば、残念ながらそうではない点もありまして。
んー、どちらかといえば後者の方が多かったかもしれません。
メーカー側も何を作って売ればヒットするのか、さらにわからなくなってきているようで、話題性に飛びつく傾向が強いようです。

だからこそ、ユーザーとの会話や対話が必要でして、でもそれは「あなた、何系が欲しいですか?」というような時代遅れの市場リサーチではなくて、これまでのユーザーの消費行動とか(「あのときに他社であれを出しているから、まだ持っているはず」とかです)、ホビールームの実態とか(鉄コレの箱の山ができていないか、とか、買ったままの車両たちがどういう原因でそうなっているのか、などなど)、そういうところを各論でも構わないので、継続して観察してほしいのです。
で、こういう観察の上で、思い切った企画を打ち出して、ユーザーが「うえー、そうきたのかよ(買うしかねーかー)」と半笑い状態になって、そこでまた新たな対話が生まれる(笑)
繰り返しになってしまいますが、今回のカトーのキハ58系のフルリニューアルについては、まさにそういう点が欲しかったと思います。





とまあ、勝手なことばかりをグダグダと書いてしまいました。
申し訳ございません。
昨日は近所の量販店に行けなかったので、これからひょいと行って、ED62などを引き取ってこようと思います。

3回に分けて記事を書いているうちに10月になりました。
涼しくて乾燥した空気が漂うさわやかな季節ですから、毎年のことながら、シンナーの作業を進めたいと思っちゃいますね(あはははは)。

お付き合いいただきありがとうございました。
ではまた。




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  1. 2017/10/01(日) 11:20:00|
  2. 鉄道模型イベント
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第57回全日本模型ホビーショー(その2)

(その1からつづく)


【トミックス・トミーテック】



トミックスのEH200なんです。
このショーとタイミングを合わせて情報室にも試作品画像が公開されました。
そちらの画像を見ると、まあまあのようなんですが、会場でこの手塗品がくるくる回っている姿を見たときは少々不安になりました。
なんというか、グダグダです。
ガラスパーツがボディに合っていないし、スカートはだらーんとしていて。
試作品、という解釈で止めておきますが…。
全軸駆動というところがトミックス製品のウリです。その他にもカトー製品には見られないようなポイントがあれば考えてみようと思います。
10月発売予定。







マリンライナーです。
似顔絵に破綻はないのでは。
ただ、企画の問題でして、当方は世代的に213系のほうが好みでした。
開業時のお祭りムードを再現する、もう一度その頃の余韻に浸る上でも213系とすべきでした。
寝台特急「瀬戸」とも並べられますし。

瀬戸大橋を渡る車両、これからやるのかなぁと。
2000系気動車なんかはマイクロエース製品がアレですからお願いしたいところです。





AKBに真似て、かどうかはわかりませんが、DE10で選挙だそうです。
そういうことには興味がありませんで、淡々とこのノロッコ号用のDE10だけを調達するつもりです。
んでもって、マイクロエースのノロッコ号客車と組み合わせます。

しかし、なんともいえない、複雑で微妙な気分とさせてくれる企画を仕掛けたものです。

まとめますと、10月にJR各社からのDE10が全7車種一斉に発売となり、製品に封入された用紙を見て、そこに記載されたアドレスからWEBで投票するんだとか。
そうすると、希望の多かった「公約車両」が2018年夏に発売されるそうです。
投票権自体が高額ですし、その「公約車両」たちがなんとも地味でしてねー。
つまり、投票エネルギーとそのアウトプットが釣り合っていない。

①50系くしろ湿原ノロッコ号
②12系オリエントサルーン
③12系ナコ座
④12・24系きのくにシーサイド
⑤50系アイランドエクスプレス四国
⑥783系ハイパーサルーン
⑦コキ71形

「ナコ座」なんかは、その昔、マイクロエース製品が新宿ヨドバシで2,800円で投げ売りされていたことを知っているので(笑)
盛り上がるのかなあ。
というか、①~⑦はもともとトミックスとしてやるつもりだったんじゃないかと。
そういう空気を感じるラインナップなんですよ、なんとなく。





パネルで製品化予告がありました。
右のカエルのようなほうは、まあそれはそれとして。
左のほうは、ちょっと興味あり。
白帯仕様のときの部品で再現可能ですから、当然のアイテムとも言えますが。
本当なら7500系をお願いしたいんですけど、トミックスがそういう展開をやらないということもわかっています。
でも、名鉄コンプリートとかを考えている人間ではないので、前回品の7000系で十分かもしれません。





ファイントラックから、トラフガーター鉄橋の製品化告知がありました。
ファイントラックは先のコンクリートアーチ橋や築堤パーツなどなど、こうした方向に戦力を充てることができているようです。
んでもって、今回も「そうきたか」なんですね。
ちょっと頼もしい(ユニトラックユーザーが言うのもなんですが)。
飯田線にもこんな鉄橋がありました。





桁下の隙間に配線を通すことができるそうです(笑)
なるほど、お座敷運転ではこういう可能性があるのか、ってオイオイこれはどうなんだ??
道床部分が薄いファイントラックは、やっぱりこの弱点が痛いようです。
TNOSでコードだらけになることは必定ですから、そういう需要もあるということで。





車両基地レールセットは11月発売予定。
いかにもトミックスらしい企画。
若年層向けに高い需要があると見ました。
高校の文化祭で鉄道研究部が展示するときにはうってつけのアイテムと言えましょう。

とはいえ、ですよ。

例えば、このセットでとにかく直線モジュールだけをつくるんですよ。複線機関庫も置いて。
んでもって「入れ替え」だけに特化したレイアウト遊びをやる。
入れ替えをするのですから、最初のポイントのさらに先にも編成を収める長さのレールが必要です。
したがって長編成向けにするとボード自体が大変な長さを必要とします。
だから2両とかせいぜい4両の編成が良いと思います。
つまり伊那松島(笑)
よく「固定式レイアウトを置くスペースがない」なんていうあきらめモードの声を聞きますが、こういう遊び方はとても豊かだと思います。





先にご覧いただいたマリンライナーはこうしたキャンペーン(あるいは覚悟)の一環ということのようです。
ははーん、ということはあの小さい鉄コレをこういうタイミングで一般販売するということかー。
それならば、今度は「西部警察」のカーコレ車両と抱き合わせで販売してね。





西鉄8000形6両セット。
この段階での出来は評論しません。
問題なのは、こういう編成ものが鉄コレの中で当たり前のように増えてきたということ。
一時期、201系の失敗(?)から学んだのか、目立った長編成モノは見ていませんでしたが、ホントにここ最近、都営地下鉄とか東武の電車とかで開き直ったような展開が目立ちます。
それらを好んで買い求めるユーザーを否定するつもりは全くありません(本当です)。
当方が言いたいことは、そういうユーザーは本当はちゃんとしたNゲージ完成品が欲しいはずなのではないか、ということです。
時間がかかってもいいので、かつての東急5000系のようにカチッとしたNゲージ完成品をトミックスブランドで発売してもらいです。

そうでないならば、ライト点灯化、室内灯取付可能、ホロ取付可能などまでの(Nゲージ完成品としての遜色がなくなるような)将来性を持たせた展開ができないでしょうか。
どうしても、鉄コレに注いでいる努力がもったいないように思えるのでした。





路面電車も外国型かぁ。
実験的な要素が強く、こういう領域は確かに鉄コレでやってみるものなのでしょう。
それにしてもいきなり外国型ですか。
しかも「タイプ」…。
厳しい言い方になりますが、今回一番感動しなかったアイテムはこれです。





この方面に手を出すと「もう細かいことはどうでもいいや」となってしまいそうな気がするナローゲージ80猫屋線シリーズ。
今度は客車列車という展開です。

こういうのを、もう一度1/150の鉄コレでやればいいのです。
鉄コレ第1弾のように、です。
1/80の世界での小型レイアウト製作需要を掘り起こそうとしているようにも見えますが、まずはNゲージの世界にそういう空気を吹き込んでもらいたかったです。
そうすれば、従来のNゲージユーザーの需要も高かったように思います。
国鉄の列車が滑り込むローカルホームの傍らにこういう編成があるのもイイじゃないですか。
「乗換駅」というコンセプトで同じ景色の中で。ダミーの状態で置いておくだけでもいい。
自分のつくってきた世界の延長に置けるわけです。

それが1/80というスケールである限り、そうした列車とは並ばないんですよね。
独立した世界となってしまうところに、ひとつの「ワールド」をつくるメリットはあると認めます(「地鉄電車」のような世界です)が、Nゲージで突き進んできたユーザーにとっては、今までのコレクションとは「別に」して世界を展開しなくてはならないので、結局はハードルが高くなってしまっています。
手にしてみたいんだけど、手にして無駄にしてしまう(猫屋線の世界まで面倒みきれなくなる)のが怖いし嫌だ、ということです。
難しいですね。
レーティッシュ鉄道のように、現実の世界でコンセプトを確認できるようになっていればまだ安心ですが、自分だけで世界を創造するような気がしてしまって。





今度の「三線式レンガ造り機関庫2」は屋根の色が変わっているようでして、その他「安全第一」の文字。
最近はストラクチャー系の新製品がさっぱりでして、もう一度この機関庫が出てきたときのようなドキドキをプロデュースしてくれたらと。







トラックかトレーラーかは忘れましたが、コンテナ類の新製品として見てきました。
タンクコンテナは、カトー製品よりはアレであっても、ポポンデッタ製品よりは格段にいい感じ。
ここら辺は長年のノウハウのあるメーカーに軍配が上がってしまいますね。
少しだけ「ブームが去っていた」と思っていたコンテナ需要は、なんだか最近やけに騒がしくなってきていて、気づいたら各社でコンテナ、コンテナです。

あ、ポポンデッタのブースは…。
なんだか視線をそらされたような気がしたので、立ち寄るのをやめておきました(なぜだろう??)。


(その3・完へつづく)

  1. 2017/10/01(日) 00:20:00|
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第57回全日本模型ホビーショー(その1)

こんばんは。しなのさかいです。




約1か月ぶりに訪れた東京・有明です。
毎年のことながら、この「全日本模型ショー」を迎えると「夏が終わるなあ」という気分になって、どういうわけか気が和みます。
秋晴れの空の下でこうして暑苦しい建物を眺めればなおさらでして、そんな気分で今年の鉄道模型イベントのラストとなるショーを見てまいりました。
いつものとおり、勝手な主観を入れながらのレポートとなりますので、お許しください。
それでは…。



【アオシマ】



いつものことながら大きいDD51を参拝(そういう気分です)。
さすが、メーカーの完成見本は美しいです。
交通博物館に鎮座していた模型のような迫力があります。





いろいろと金属パーツが用意されているみたいです。
メッシュが本物なのですからそれはもうリアル。





で、次の企画はEF66のようなんです。
まだまだイメージ段階のようです。これもまた売れるんでしょうか。
さすがは“模型界の狂犬”です。

買いたいけど、買っても作る時間はないだろうなあ(笑)
こういうところで「お参り」しているだけで、もうおなかいっぱいです。



【モデモ】



この1000形の登場時カラーはなかなか流通しません。
それもそのはずで8月の会場限定品だったそうです。
1000形といえばこのカラーでして、こういうのが300形とか500形とかと併結されている編成が美しいなと思います。
もう少し時代をさかのぼった姿で市販品としていただけるとありがたいですね。
ご検討願います。





もう一度、氷河特急(グレッシャー・エクスプレス)塗装ということですが、前面が少々異なる2017年版としての登場だそうです。
いつの間にかトミックスも追いかけてきた2000形ですから、トミックスが同じネタでかぶせてきたら少々厄介です。
当方、この塗装というかデザインに惹かれていたところ、カトーから本家本元のグレッシャー・エクスプレスが製品化されたので、興味はそちらに行ってしまいましたけど。

さて、最近元気のなさそうなハセガワモデモです。
あの「ペコちゃん」をやっていた数年前の勢いがウソのようで、ここ数年はハセガワブースの中での扱いもイマイチ。
トミーテックの鉄道コレクションで同じ傾向のネタをバンバンかぶせられていますから、社としては開発に慎重姿勢とならざるを得ないのかもしれません。

ですが、ライトが点灯してこその「Nゲージ完成品」でして、そういう意味ではモデモ製品は条件を満たしています。
ヘッド・テールライト点灯化、ダイキャスト製床下のプラ化、車両間ホロの新規パーツ化など、地道な進化を遂げてきた現在としては、そう言えるような気がするのです。
モデモとしては、ここらへんをアドバンテージとして再認識してもらって、鉄コレとの競合を恐れずにチャレンジしてもらいたいです。
そんでもって、江ノ電シリーズ全形式のリニューアルは確実にやってもらいたい。
欲を言えば1000形のポカリスエット塗装とか、ライトが点灯するようになった旧500形とか。
「なければならないもの」はまだまだありますョ。



【グリーンマックス】



グリーンマックスのリニューアル版キハ110系(厳密には前回が100番台、今回が200番台です)。
カトー製品と比べると、なんといいますか「スカスカ」感がしていて気動車としての雰囲気が弱いのですが、この飯山線カラーとなるとまあまあの落ち着き具合で(そもそも実車がこの飯山デザインと合っているように思えます)。
本当は、ボディだけの問題ですからカトーに200番台をやってもらいたいところなんですが。





それから。
いきなり、新5000系の製品化発表が実写のデビューと同じタイミングで敢行されました。
ま、「発表」だけであり、製品を発売したわけではありませんから、タイミングなんていくらでも合わせられますけど。

それにしても、こうした大手私鉄電車の現行タイプには果敢にアタックするグリーンマックスの企画。
若い世代に対するアピールは高いようにみますが、オジサンモデラーに対しては…
それから、例えば京王8000系も、ボディの造形は大変良いように見えましたが、標識灯の不点灯、相変わらずの貫通ホロなし仕様など、マイクロエース製品に比べて弱い点も見られました。
ユーザーの視点では、部品構成の上での妥協というか「あきらめ」が感じられてしまうのです。
繰り返しこの場で指摘しているように、完成品メーカーとして舵を切ったのですから、Nゲージ完成品としてのあたりまえの部品構成は全て満たすようにしてほしいです。
そうでないと、いつまで経っても「価格と釣り合わない」という指摘がつきまとうような気がします。



【マイクロエース】





オオカ商事の持ち込み企画により、再びNゲージの世界の風雲児へと躍り出たマイクロエース。
ここ数年、価格高騰と納期の繰り下げなどが続いて明るい話題がなかっただけに、今回のブルートゥース式サウンドシステムの発表は、久々の手ごたえを感じているようです(当方から見たところ、です)。
詳細については先月のJAMレポートで触れていますので省略させていただきます。
今回お伺いしたところ、価格については「大台を切るところでなんとか」ということでした(まだ検討段階でいろいろと攻防があるようです?)。



【ディディエフ(システムゼウス)】



SONYのアクションカム「HDR-AZ1」を搭載した、Wi-Fiカメラとコントローラーアプリ。
カメラを自分で調達した上で、カメラカーのボディとパワーパック、アプリ(これは自分でダウンロード)をセット形態にして50,000円なんだそうです。
「うわー、さすがに高いなあ」と思ってさらに話を聞くと、カメラカーのボディだけならば4,000円で販売するんだとか。
DIYで作るのもいろいろ面倒なので、「それなら、このボディだけ欲しいなあ」と思ってお話を伺うと、「でもカメラは生産終了」なんですって。
さらに、このカメラカーは屋根の低いローカルホームには接触するそうで…。
世の中、うまくいかないことばかりです。
もう少し小さいパナソニックのウェアラブルカメラで設計してくれればよかったのになと。
2000年代は「RFシステム」のカメラカーが普及していましたが、それももう昔のこと。
画像が乱れない「カメラカーの決定版」が登場するには、もうしばらく時間がかかりそうです。


(その2へつづく)
  1. 2017/09/30(土) 21:00:00|
  2. 鉄道模型イベント
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第18回国鉄鉄道模型コンベンション

おはようございます。しなのさかいです。




今年も行ってきましたよ、夏の祭典に。
このイベントはひと頃、様々な指摘がされるようになってきて、掘り出し物や限定品の買い物ですとか会場発表ネタとかを楽しむ傾向が強くなっていましたが、運営母体が変わってからは、年を重ねるごとに模型サークルの運転会やサードパーティの販売がメインになっています。

どことなく緩めな雰囲気が漂ってきて、それはそれでいいですね。

昨年は記事を書くのをサボってしまいました。
今回は分割せずに1つの記事でやります。
それではよろしくお願いします。



【トミーテック・トミックス】







当方が注目したのは、EH200のみ。
先に発売されているタキ1000が後発の強みを見せつけた完成度でしたので、そのタキをたくさん手にしたユーザーは楽しみなのでは。
とはいえ、いい加減にライトの暗さだけはなんとかしてもらいたいですね。





TINOSについては、近所の量販店でも出張デモンストレーションが行われたように、メーカーが全国行脚をしているようです。
さて、ユーザーの食いつき方はどうでしょうか。
自動運転というところに危うさが潜んでいるな気がします。
親子で楽しもうにもコードだらけでへこたれませんでしょうか。





バスコレも少しありました。
そんなところでーす。




【マイクロエース】



突如「サウンド通信システム」というものが登場。
最近の雑誌でも取り上げられていたそうです(気づきませんでした)。
マイクロエース内部からの企画ではなく、持込み企画なんだそうです。





ネーミングから複雑なシステムを想像してしまいますが、全くそんな必要はなくて、要は「ワイヤレススピーカー」の小型化、車両搭載に成功したということ。
この大きさでNゲージにとどまらず、Zゲージの車両にも対応するそうです。





Bluetooth接続で音を飛ばすそうです。
このようにカトーのサウンドボックスの外部出力端子とつなぐと、サウンドボックスからではなく、列車から音が出るようになります。
サウンドボックスでなくとも、動力ユニットのモーターと同調しなくてもよいとすれば、音源はアキュフェーズのアンプだろうとスマートフォンだろうとなんでもいいのです。





電源は充電式ですので、室内灯の差込み口を利用するようなことはありません。
ユニットをUSB接続で充電させるほか、ワイヤレス充電もできるそうです。したがって車両からイチイチこのユニットを取り外して充電する必要はなし。
気になる「持ち時間」は連続して2時間というところだと伺いました。

その他としては、まだまだ小型化やユニットのレイアウト変更も可能だそうで、例えば二軸貨車や蒸気機関車のテンダーなんかにも対応できたらいいとか。



さて、この装置。
楽しみは広がりそうです。
サウンドボックスと接続しなくても、例えばカニ24なんかに放り込んで、停車や走行に関係ない効果音を出し続けることも面白そうですし、ストラクチャーやレイアウトの中に仕込んで街の音を出すこともできそう。
なんなら飲み屋のストラクチャーの中に入れて生演奏でカラオケをやることもできる(笑)


一方、気になることは、室内灯を仕込んだ車両に、さらにこれを放り込む余地があるだろうかということ。
ちょっと悩ましいです。

それから、大事なのはやっぱり価格。
マイクロエースとしても、今回のデモンストレーションでのユーザーの反応、声を見極めたいようでした。
当方からは「ユニット本体はせいぜい3,000円まで」と伝えておきましたが(ゴメンナサイネ)、さてどうなるでしょうか。

でも、このくらいの価格じゃないと、ユーザーは買うタイミングを悩んでしまうのではないかと思うのです。
だって、もし車両セット1つ分の価格となってしまったら「いつかは買うけど今じゃなくてもいいや」と考えちゃうでしょう。
こうなると、流通は「動かない商品」と判断してしまうかもしれません。

ですから、買い物がない時期、目新しいアイテムがない月とかにリリースされたりすると面白そうです。





小田急2400形の車両間隔が是正されたみたいです。
こんな情報もあるとイイでしょ。
あ、青い帯が剥がれるかどうかはわかりませんよ。




【カトー】






すごいですよね。
トラ90000のカゴが全てメッシュ状態で抜けています。
「どうしてもあの印刷表現では…」という思いから、こんなことをしてみたそうです。
おそるべし、西落合の技術力。
販売形態は全くの未定で、改めて車両として出すか、それともパーツとして出すかを検討していくとのこと。
空荷ですから新たにカバーの形も考えていく必要があるとのことでもありました。







EF63はマイナーチェンジを経て9月からリリース開始。







この2つの画像は先日総本山で撮ったものですが、ナンバーを、これまでのメタルインレタ方式からプレートパーツへ変更。
このパーツ、ED70のように文字ギリギリで分割線が来るようになっていて、埋め込んでも何ら違和感ナシでした。
よく見ていただくと分割線が見えます。

もう1つ。
C'無線アンテナは、ボディとの取付部に着色が施されており、これを差し込んだ具合がリアルでよいです。
1997年に発売されたトミックス製品でずっと不満に考えていた点で、ココ非常に感激です。







115系1000番台長野色。
ベンチレーターも別パーツ化となりました。
これまでの急行・近郊型の設計上での進化が全て反映されており、運行番号表示器もあります。





こちらも先日総本山で撮ったもの。
ライトリムが300番台のよりも進化していて、711系の表現のようになっていました。
「中目」とか言われていた頃が懐かしくなるくらい、ホントに小さい点のようなシールドビームになっていて、素晴らしい出来でした。
もう、トミックスのリニューアル品を持っている理由がなくなりそうです。

このライトパーツ、300番台に合わないかなあ。







189系も既にテストショットが。





「グレートアップあさま」でいつも議論が湧くグリーンの表現は、社内で検討が重ねられ、現状としては「従来品と他社製品との中間くらい」になりそうとのことでした。
そんな検討結果が展示されていましたが、色のことは画像で判断するべきではありませんから、こうして御覧いただきながらも、控え目に見てくださいネ。
皆さんの代表として見てきた感想は「イイ感じ」です。





14系座席車。
屋上のベンチレーターは一体型ですが、これはこれまでの500番台と合わせた表現のようでした。





9月に発売が迫るED62は、カトークオリティはもちろん保たれていて、それ以外にも面白いことを伺いました。
それはナンバーパーツで、ED62はその番号によってその横幅が異なるため、貫通扉の横から出る銀色の帯の長さも番号によって異なるんだそうです。
それ故に、ナンバーパーツはその銀帯と一体化させたものとしたんだとか。
なるほど、よく見てみると銀色の帯の上に分割線が見えますね。
こうすることで先行する他社製品との差別化を狙っているようです。







タキ25000とホキ5700も、あと1か月待てば手に入ります。
ホキ5700は、これまでに存在したロングセラー製品が、なんとなくダルさを醸し出していたので、カチっとしたエッジの効いたボディを見ると戸惑います。





車止め線路。
静岡で見たものですが、レールから給電できる一番手っ取り早いアイテムなのかもしれません。



◻︎ ◻︎ ◻︎





今回も顧問に加わっていただきながらの謎のミーティングを終えたら、こんな夜更けになっていました。
いつものことながら、本当にありがとうございます。


いろいろと、驚いたことや残念なこと、笑ってしまったことなど、様々な話題で盛り上がった数時間でした。

その会話の中でよく浮上した内容が「家に帰ったらやってみようかなぁ」と思いつくヒント。
そんなヒントを持ち帰ると、次の休日を実に豊かに過ごせたりするもので、確かにビッグサイトから帰った翌日は久しぶりに車両イジリに専念したのでした。

デジタルなつながりが当たり前で、アナログな集まりは非効率といわれるようになった世の中ですが、何らかの刺激を受けるつもりで臨めば「集いの場」はネット環境と比べられるものではありません。

「これまで」だけでなく「これから」も、この趣味の世界ではアナログ的なつながりが気持ちを豊かにするのです。
当方も、ふと振り返ると自分より下の世代の同好者が少なくなっており、「このままではマズイな」と思ったりすることがあります。

トレンドに敏感な小売店はうまくこういう需要を取り込んでいて、平成末期のこの世の中であっても常連さんとの楽しい空間づくり、暇さえあれば顔を出したくなるお店づくりに成功しているようです。
しかし大概のお店は、殺伐としたレンタルレイアウト店だったり、売店のようなお店だったり、さらには嫌なお客さんの様子をHPでしゃべったりと、どーもダメのよう。
このあたり、Nゲージ市場に残された大きな課題のような気がしました。




もう1つ、残された課題といえば、レイアウトで使える「木」です。
リアルで丈夫な木の幹、開発されたら結構な需要があるような気がしています。
それが木材でできていればなおイイですね。
フォーリッジクラスターは、やはり木工用ボンドで接着できた方が楽なようです。


ではまた。

  1. 2017/08/22(火) 09:15:00|
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第56回静岡ホビーショー2017(その4)

(その3からつづく)


【カトー】

最後にカトーです。




初公開となる東急7000系のテストショットが初公開となりました。
ヘッドライトの色は、プリズムの着色によるもので、もう少し薄めに調整するそうです。
115系300番台から始まった、運転台内の運行番号表示器が表現されていて、この7000系もシール遊びが楽しめるようになっていますね。
こんなところもいいです。





横から見てみました。
テストショットといえども、粒子の細かい銀色の塗装は見ていて綺麗だと思いますし、台車のディスクブレーキが目立っていますから、視線がそんなところにも集まるわけ。
やはり、この7000系は新機軸を打ち出しています。





ディスクブレーキの面は、塗装ではなくホットスタンプによるものだそうです。
このように暗がりでもキラリと自己主張していますから、夜景シーンでも反射して目立つかもしれません。
集電は車軸から行います。したがってトミックスの旧方式に近いイメージ。

それと、この7000系で始まったことではないのですが、台車の集電シューが床下へ接触する部分。ここをカバーする配慮は、未だに他社では見られません。





カトーのレジェンドコレクションは、例外なく通常品へと展開する礎になっています。
先のホビセンフェスティバルでも、今後の展開を匂わす説明がありましたから、今回もそうなのでしょう。
あとは、その展開を待てるのか待てないのか、ですね(寝て待て、ですけど)。

近所の量販店では、まだまだ予約数が伸びていて、このような現象は本当に久しぶりなんだとか。
一方、中古店に目を転ずれば、散々人気を集めた鉄コレ版が複数で積まれるようになりました。
どうやら大きな地殻変動が起きているようです。

夏のラインナップが寂しいところだったので、暑い季節の中の一服の清涼剤となりますでしょうか。
久しぶりにカトー・スピリッツが感じられる、楽しみな新アイテムだと思います。





キハ85系「ワイドビューひだ・南紀」は、この記事を更新する頃にはもう店頭に並ぶので、少しだけ。
当方、この気動車は大好物で、過去のロットを(発売されるたびに)全て買っていました。
ただ、不満もいろいろありまして…。
この辺は、またあらためて。





キハ85-100の幌アダプターです。
長い間のユーザーの不満がようやく解消されるんだと思います。





車端部の床下機器パーツも見ものと言えそう。
この続きは、実際に手元に置いてみてとしましょう。





京急2100形ブルースカイトレイン。
これは塗装と印刷が勝負の特別企画品となります。





綺麗な印刷です。
赤い2100形と並ぶ日もそろそろか。
カトークオリティで赤と青をすれ違わせることができるというのは、よく考えれば感動モノですよ。





サウンドカードの展開が、加速をかけて本格化してきました。
ついに待望の気動車用カードが発売。

サウンドボックスをスルーし続けたユーザーの中でも「これだけは欲しい!」なんて思う方が多いんじゃないでしょうか。
ホームページでサンプルのサウンドを聴けるようになっているので、気になる方は是非。いい音でした。
当方は複線のレイアウトを建設中なので、そろそろ2個目を…なんていうのは無理か(笑)

でも、釣り掛けモーターのサウンドも開発中だそうですから、割と早めに飯田線の旧国も運転を楽しめそうですよ。
ECS-1が使えたりしたら、もう大変です。



その4で終わらせるつもりでしたが、カトー編がちょっと長くなりそうです。
なので、予告に反しまして「その5」で完とします(いつもダラダラとすみません)。

  1. 2017/05/18(木) 22:10:00|
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第56回静岡ホビーショー2017(その3)

(その2からつづく)


【トミーテック】


《トミックス》



1/80スケールのDF200の発売が迫っています。
当方には無縁となるスケールなれど、やっぱりディーゼル機関車は迫力があるから、それが大きいサイズとなると、見ていて楽しいと感じますね。
そういえば、クロネコヤマトのコンテナも大きいサイズで発売されますから、この辺りは商品展開、遊び方を考えているみたい。





こちらはNゲージで、JR北海道の733系「はこだてライナー」。
何かと残念な話題ばかりのJR北海道でして、この形式はそんな「今」のイメージにダブってしまいます。
でも、走る路線は魅力的。
少し気になりますが、さて、どうしたものか。





こちらも北海道ネタ。
キハ183系「サロベツ」、なんですが…





店頭に並んだ製品がどうなるかはわかりませんよ、とお断りしつつ…。
静岡で見てきた限りでは、今回もボディが曲がっているようです(この段階で金型をやり直すとも思えないし)。
引き続き当方がトミックスの500番台、550番台に期待することはなさそうで、「どこか他社でやってくれないかなあ」と。
もう、この際ですから、ボディさえ曲がっていなければそれでいいです。





塗り替えのやつ。
115系もそろそろ自分なりに時代を遡って「あの頃の115系」に浸りたいです。
最晩年の国鉄型を見ていてツライと思うのは当方だけでしょうか。





筑豊のモンスター。
トミックスHGのDCシリーズはいろいろと持っていますが、どうしてもこれにはときめかず。
これよりも、むしろ北海道のキハ54-500こそHG化すべきアイテムでした。





ロビーカーをオハネ改造車でやりますよ、という意気込みを見て、





そして、パッケージ商法に触れる。
ごめんなさい。この電車のデザイン、やっぱりパンツを被って、さらに前へ進もうとしているようにしか見えません。
不思議なデザインです。前のデザインの方が良かったのに。山形県の方々はいかがでしょうか(模型のハナシじゃなくなっていますね)。





さらにパッケージ商法・その2。
この手の展示に興奮していたのは、もう10年も前のことです。
あの頃は若かった(笑)





パネルから1つだけ。
ついにマリンライナーが登場。だけど223系でしたというお話(残念)。
マリンライナーなら、ここは213系にして「一本列島改正」シリーズとして展開してくれれば、30年前の盛り上がりを再び味わえることになったのに、と思いませんか?



《鉄道コレクション》



伊豆急100系に続編があると発表されて、少し安堵した自分だったりします。
本当はNゲージ完成品としてお願いしたいのですが。





今度は中間車も入った4両セットが2種類用意され、その内のAセットにはサロ185が含まれます。
やはりそうきたか。





サハ175かな?
さらにBセットでは同じ窓が連続する、美しい100系を眺めることができそう。
クオリティに納得がいかない鉄コレではありますが、100系電車は待ってもマトモな製品が出てこないので、今回は…。
問題は、どれだけ買ったらアタリを引けるのか、です。4両セットはリスクが高いなぁ。





フルーツ牛乳色の105系は、これで何度目になるでしょうか。
ちょくちょく店頭に並ぶのを見て、不思議なことに時間もかからずに無くなっています。







猫屋線シリーズも続いています。
実に自由。
ここへ飛び込むときは、飯田線の世界さえ捨てるときなのかもしれません。



トミーテックにはカトーと並んだメーカーとしての存在を期待しつつも、残念ながら今回も「思わず買いたくなる」内容は見当たりませんでした。
どちらかといえば、ひたすら「自分の守備範囲」に入るのか入らないのかを自問自答しただけで、おしまい。
今に始まったことではないけれど、こんなお付き合いは、まだまだ続きそうです。
それにしても、トミーテックの策に思わずヤられることって、全くなくなってしまいました。


(その4・完へつづく)

  1. 2017/05/15(月) 22:30:00|
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第56回静岡ホビーショー2017(その2)

(その1からつづく)


【マイクロエース】



マイクロエース20周年記念のキハ90系は、これはもう仕方がないなーということで。
メーカー同士、互いに手の内を見せて企画するはずもなく、したがって、こういうことはあるものなのです。
あとはクオリティで勝負。





横浜市営地下鉄もありました。
とうとうこんなものまで製品化されるんですね。





数年前に発売され、ユーザーからは大好評だった京成スカイライナー。
今度は架線検測装置を取り付けた編成として再生産されます。
こんな仕様変更をする理由を、今回もいろいろと伺いまして、単純な再生産とすることが難しく、そんなことになったようで、なにやらなにやらです。
キハ90系のこともあり、今回はお話を聞きながらも、ひたすらお見舞いを申し上げるムードとなりました。



【アオシマ】



トレインミュージアム・シリーズの第2弾はEF66なんだそうです。
結局のところ、第1弾のDD51がどんな風に消費者に浸透したのか、全くもって不明なれど、それでも第2弾が企画されるのは、さすがプラモデル業界の狂犬(笑)
それだけ自由な社風なんでしょうか。
近所の量販店では、クリスマスプレゼントにあの「立体駐輪場」をねだる小学生を見ました。
1年に1回のチャンスを…。なんとも言えない複雑な気持ちになりました。



【ポポンデッタ】



ついに、ポポンデッタも室内灯へ参入。
LEDの街路灯などを製品化していますから、この手には強い工場と良好な関係を持っているのでしょう。





チラつかないことを特色としたそうで、小さいコンデンサをぶら下げていました。
レールから持ち上げても少しは点灯したままとなるくらいの蓄電性能があればうたい文句に一致して完璧か。確かアクラスの183系がそうでしたね。
この点に注目です。
とはいえ、当方は既に室内灯を組み込み終えていますので…。



【シモムラアレック】



ZからHOまでのレールを、レールから道床ごと切断するクラフトツール「RAIL CUT SAW」と「KIRAIL」。
前者は3,800円、木製のカッティングガイドである後者は3,600円。
説明を受けたところ、ガイドに入ったソーは遊びもなく、切断面もヤスリをかける必要がなさそうでした。
問屋流通もさせるそうですから、レイアウト工作派はチェックです。



【さんけい】



同じ建物なれど、NスケールとHOスケールとの違いが示されていましたので、撮影させてもらいました。
縮尺も自由自在、ということでしょうか。
ここんとこ1/80スケールのレイアウト需要も高まっている気配がありますから。





この手は、トミーテックのジオコレよりもいいのかも。
一度、作ってみようかなあ。



【プラッツ】



体質改善したコンテナシリーズも好調のようです。
ただ、いかんせんコンテナをやるメーカーが増え過ぎましたし、本家トミックスも継続して新製品の波状攻撃です。
コンテナ・ブームも、一度仕切り直さないといけない段階かも。
ユーザーとしても、選択肢があり過ぎて、この先どうしたらいいのかわかりません。


(その3へつづく)
  1. 2017/05/14(日) 13:35:00|
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第56回静岡ホビーショー2017(その1)

こんにちは。しなのさかいです。




今年も5月になり、そして今年も「こだま」で静岡まで行ってきました。
「ここから見る景色、何度目だろう?」と思って振り返ってみたら、“静岡ホビーショー詣で”は当ブログを開始した2009年からなんですね。
なので、今回で9回目。
夏に連続開催される「鉄道模型ユーザー参加形イベント」ではありませんから、上流から送り込むネタの浸み込み具合はわかりませんが、メーカーが考える当面の趣味の方向性、今後を見ることができる貴重な機会だとは思っています。
同行していただいた北の扇形庫からさん、お疲れさまでした。

例年通り、数日かけて断続的にダラダラと感想を書いていこうかなと企んでいます。
またまた当方の主観も入ってまいりますが、もし不快に感じないようであれば、おつきあいください。



【グリーンマックス】



気になるアイテムが1つあります。
それは、発売を直前に控えた京王8000系です。
通勤電車、ロングシート車らしからぬフォルムのこの電車、昔から京王線の中の大好物。





1990年代のイージーキットとは決別した、完全新規となる完成品モデルです。
この8000系で、同社としては前面方向幕を点灯させる仕様へとステップアップし、また一歩「他社完成品に近づいた」ことは評価できる点。
ユーザーとしては、選択肢が広がることが、素直にありがたいと思うのです。





「2つの時代の仕様を作り分けているので、妻面の配管の有無もこのとおりです」とは牛久保さんのお話。
回転台を止めていただき、じっくりと撮影させてもらいました。





運転台は、旧イージーキットと同じように、アイボリーの部分を別パーツにして塗り分けを図ったそうです。
1990年代よりも金型の精度が向上しているので、今回もあえてこうしたパーツ構成を採用したとのこと。
今後も似たような車両を製品化するときは、この仕様を取り入れてみることも視野に、という感じでした。
ちょっとだけスキマが見えていますが、どうでしょうか。





念のため、テールライトの点灯具合も





マイクロエースの京王8000系と発売時期がバッティングしているのも特筆すべきこと。
いきなりユーザーには選択肢が与えられることとなります。

グリーンマックスとマイクロエース。
皮肉にも“高価格路線メーカー”同士の対決です。
ユーザーはどういう点を評価してそれぞれの製品を選ぶこととなるでしょうか…。

今回、前面方向幕が点灯することとなりましたが、未だに貫通幌パーツがないこと、床下機器を床板パーツに接着する仕様となっていることが引っ掛かります。
前者についてはこれまでも当ブログで繰り返し指摘してきたところで、例えばカトー製品の歴史で見れば、1980年代後半に製品化された205系や211系と同じ水準ということに。
長年こうした趣味をやっている者からすれば、納得のいかない不思議な話です。
後者についても、M車とT車の床下機器のディテールを統一することができる(M車の床下機器が大幅にデフォルメされない)メリットはユーザーとして理解できるところですが、それならば溶剤による接着ではなく、スナップフィット仕様にできないものかと。
こんなことを再度要望させていただきました。

要は、完成品モデルとしての満足感にたどり着くためには、「この車両のドアや窓の位置がどうのこうの」という前に、そうした「残念な感覚」を持ったり、「この価格でこの仕様」という気持ちにならないことの方が、大事であり、前提となるアプローチだと思うのです。
ボディパーツの考証の努力は、そうしたフォーマットの上に成り立つものではないかと。

外見は良くても裏側や中側は接着剤だらけとか…、グリーンマックスの完成品にはそういう点は見られないのですから。
どうか、あともう少し継続して設計思想の転換を検討していただくよう、お願いします。







名鉄のEL120形電気機関車は、グリーンマックス初の機関車。
PP運転も考慮されており、テールライトが点灯します。
開発したコアレスモーター動力を、今度は大幅に短縮してみたとのことで、ここまで短縮できたのだから、それを伸ばすのは結構簡単だとか。
これを機に、様々な機関車の開発要望を受けているそうで、夢は膨らむ一方だそうです。
前面の帯が少々歪んでいるように見えますが、気のせいかな?
ここら辺は名鉄ファンの判断にお任せしましょう。





M+M、M単品、T+Tという展開を考えているそうですが、問題と思うのは、やはりカプラー。
小型機関車なので、車端に施す設計が限られるそうです(なるほど)。
それはそうとして、ストレスなく電車や貨車を牽引できるようにはしてもらいたいなあと。
今さら「アーノルドカプラーでお願いします」では、ユーザーの気持ちは萎えてしまいます。
マイクロエースでもEF651118とかでありました。機関車なのに牽引できないという事件が(ああ懐かしい)。
「あーすればうまくいかないかな?」とか「あのパーツを使えばいいんだよ」とか、こういう思考を店頭でユーザーがグルグルさせてしまうようではダメなのです。

もしかしたら、トミックスやカトーのように、独自のリアルカプラーの開発こそが、こんなツッコミを跳ね返すための近道なのかもしれませんね。


(その2へつづく)

  1. 2017/05/13(土) 12:15:00|
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「0326 ホビセンフェスティバル」に行く

おはようございます。しなのさかいです。

少しだけご無沙汰しています。
トミックスの年度末ラッシュを「あちゃー、大変なことになっているなぁ」と、やや横目的に見ながら、次の週末まで模型店へ行くこともなく、極めてマイペースに3月末を過ごしています。

この日曜日は、総本山で面白いイベントがあるとのお知らせをいただき(誰から?)、線路際の住民先生とともに行ってきました。





そういえば何度も足を運んでいる総本山ですけど、この赤い電車の中に入ってみたことは一度もありませんでした。
この日は特別公開が行われており、それならばと中へ入らせてもらいました。





運転台の後ろから見ると、こういう風に見えるのです。
雨降りだったのがちと残念。





扇風機も当時のままなのでしょう。
こんなものが付いている電車なんて、今の常識では考えられないのかも。
意外と発見があるデハ268の車内でした。





木材で囲まれた室内。重ね塗りされたであろう分厚い塗料がテカっていて、昭和っぽくて素敵でしょう。
この車内の奥では、前々回の鉄道模型コンテストで大々的に予約を受け付けていたデハ268のアッセンブリーキットが販売されていました。




さて、今回のイベントは「0326 ホビセンフェスティバル」というタイトルです。
「3.26」となると“集会”っぽいから「0326」なのかな(どうでもいいことですね)。
ここ最近、毎月行われているこのフェスティバルは、カトーによる鉄道模型に関する講演会、クリニックなどが開催されています。

見ていると学校の文化祭のような穏やかで緩やかな香りのするイベント。
2014年に初めて開催された「ベストオブ・レイルコンテスト」のときのような、終始落ち着いた感じがあってとても良かったです。
もっとも限定品などの販売がありませんから、そんな雰囲気が保てているのかもしれません(ただし今回は京都店の“先頭車シリーズ”が出張販売されていましたが)。


今回の目的は、午後のプログラム「『写真で綴る 飯田線の旧型国電』発刊記念 著者 宮下洋一氏を招いて~実車と模型で楽しむ飯田線の世界~」という講演でした。

この本は、当ブログで何度か「こんなのが欲しい」と言っていた、飯田線の旧型国電を総合的に解説した資料本で、発売日である3月3日に書店に駆け込んでした買い求めました。
駆け込んで買う本なんて、ここ数年は記憶にありません。
関係筋によると、発行部数も決して多くはないそうです。
「ブックオフに流れてから…」と考えている方は、早めに決断した方がいいかもしれませんよ。

講演会は、カトーの関さんの進行で、著者の宮下さん、それからこの本に模型のページで関与されたモデラーの葉賀敏明さんとの掛け合いによる展開となりました。

その中身は、ど素人の当方がとやかく言えるものではありません。とても参考になる内容でした。
ただひとつ、ここでレポートできることがあるとすれば…。

この本の編集過程では、掲載しきれなかった宮下さんの写真がたくさんあったそうで、今回はそれらがスクリーンに映写されました。
その中のいくつかに、御本人が「大好きな写真」とおっしゃるものがあり、拝見したところ、それらがいわゆる型式写真ではない、学生が乗り降りする日常の風景であったり、アルプスの山々をバックにした列車の写真だったのです。

旧型国電を研究される方々はメカ的な要素ばかりに興味があるのかなと思っていましたが、そこは「地鉄電車」の同氏ですから。やはりそうではなかったのですね。
少し安心し、また頼もしく思いました。

当方が乗り鉄をすることができる年齢になったのが1983年頃。
この年は御存知のとおり、飯田線から旧型国電が消えた年でして、親の許可をもらえた(?)仲間たち数人は「ギリギリ横須賀色の旧国に会えた」と言っていました。

どんな方にもそうした端境期との巡り合わせがあるように、当方の“立ち上がり期”はそういう頃に当たりました。

こんな当方は、訳が分からない旧型国電の世界に入ることができないまま、30年近くこの趣味をやってきたことになります。
カトーの飯田線シリーズでその世界に触れることができた訳ですが、今回の本の出版でさらにその敷居が下がりました。



ところで。
そんな講演の中で、カトーから今後の飯田線シリーズに関する告知がありました。
この月曜日から方々をパトロールしていますが、この告知を「告知する」記事も見当たらないので、ここで。
確か、この2枚(まで)は普通に情報発信されたものとお見受けしましたが…。





ED62+貨物列車セット。
この企画は既にカタログで発表されています。
貨車はホキ25000とホキ5700が選ばれました。
前回のED19+タキ10600は北陸方面から進入する貨物列車ということになり、その一方、今回の貨物列車は関東地方から進入するもの、という区別になるそうです。
選定された貨車から「飯田線内では元善光寺まで進入するシーンを楽しみましょう」ということになります。
詳細情報を待ちましょう。





新しい告知は、久しぶりの旧型国電に関するもの。
2013年にシリーズ第1弾として発売された「合いの子」のうち、クモハ53007を改良の上で再生産するそうです。
「写真で綴る~」にもそのような言及がありました。

具体的には、前面の運行番号表示窓の閉塞でしょう。
ここは発売当時からずっと気にしていた部分で、もう片方のセット、クモハ53008とクハ47009の窓が(塗られて?)閉塞されていた姿を的確に再現したのにつられて(なのか?)、本来は閉塞されていないクモハ53007とクハ68420にも同様の仕様を施していました。

もう1つは、クモハユニ64000の茶色化。
前面は原型の木枠となっていた姿をキチンと作り分けるそうです。

ここでは、このような告知でしたが、このクモハ53007とクモハユニ64000。
この2つが2両セットで発売される訳でもないでしょうから、それぞれの相方が気になりますよね。
楽しみにしていましょう。

参考までに。
宮下さんは一般的に人気のあるクモハ53007よりも、クモハ53008の方が好きなんだそうです。
いやいや、これもまた「文化」。そう言われると手元にある008も可愛がりたくなります。




「ホビセンフェスティバル」。
ユーザーの中で自然と使われるようになった“ホビセン”という言葉をタイトルとされているところがニクいですよね。
さすがに“総本山”は無理か。
“総本山大説法”なんていうのも素敵じゃないですか(笑笑)

かつては休日の模型店で、背伸びをしながら店主と常連客の会話に聞き入っていた自分を思い出します。
そうした模型店での日常風景(模型店自体?)が失われた今、こうした模型メーカーによる直接的な手の差し伸ばし方は、理解せずにはいられず、大いに賛成です。

鉄道模型が“買うだけ”の「文明」的消費活動に陥らないように、もっともっと個々人のこだわりが「文化」として発信され、そして共感され、広がっていくようにならないといけません。
そのステージにたどり着けば、この趣味にも「立ち止まることで見える楽しみ方」が芽生えてくるでしょう。


次回は「0423」との告知がありました。
全プログラム終了後、方々でカトー社員とユーザーとの雑談が行われている中、告知をし忘れたのか、全てのプログラムが終わった後に慌ててOさんがホワイトボードに「次回は~」と殴り書きをしていまして、そんなところにもシンパシーを感じてしまいました。
それでいいんですョ、それで(^^)




(おまけコーナー)

飯田線の次のプログラムは「製品化決定! 東京急行電鉄7000系 トークショー」。
飯田線のプログラムから連投となる形で、カトーの関さんから、実車にまつわるエトセトラが解説されました。

今回のレジェンドコレクションに選んだプロトタイプにはそれなりの理由があったそうで、観客席にはその意味が広く浸透したようです。





それと。
開演前には、やはりというか、飯田線のプログラムから引き続いて座る当方らの他に、新たに結構な人数の方々が着席されました。
「東急ファン」は、その層が厚くて、また固いですね。

客観的に見ていると、“しゃべるほう”と“聞くほう”のミスマッチ感がとてもユニークで、フェスティバル終了後の謎のミーティングではそんなことで盛り上がってしまいました。
すみません。

ではまた。

  1. 2017/03/29(水) 09:00:00|
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第56回全日本模型ホビーショー(その4・完)

(その3からつづく)


【カトー】



ちょうどこの記事に更新する9月末は781系、HB-E300、日本海が出荷される頃です。
なのでこの子たちは別の機会にということにしまして、来月以降に予定されているアイテムを見ていきます。





来年1月発売予定の西武701系が、もうこうして存在しています。

101系初期形の赤電とは異なり、今回が正真正銘の「東京近郊の青春時代」をあらわす西武の赤電。
このカラーは、忘れがちな東京の近い過去を語るものとしてウッテツケですね。
並ぶ5000系レッドアローは初期形。ショーではポップまで掲げられていて「売るなら今からだ!」という雰囲気。
既にこの初期形を手にしたユーザーは、来年1月をゆっくりと待つことにしましょう。

この二つの列車の並びを見て、やたらと土色が目立つ畑とか、屋根のないホームに並ぶサラリーマンの出勤風景とか、そんな情景が目に浮かぶようでしたら立派な西落合の信徒です。
そのサラリーマンたちは、集団就職後に東京に居を定めた新しい住民たち。想像は膨らんでいきます。

台車はTR11。
両開きドアを備えるボディとは釣り合わない、チグハグな姿が眩しく見えます。





EF70は、今月末の「日本海」に乗り遅れて来月上旬に出荷されます。いろいろあったようです。
この展示品は出荷される製品そのものとのことですのでご安心を。

EF65Pのときに、フロントのHゴムをボディ側に表現すると聞いてヒヤヒヤした思い出があります。
このやり方は、カトーのELにおける過去の設計方法で、ガラスパーツをはめ込んでもボディの断面(つまりボディのカラー)が見えてしまうのが心配だったんです。
しかし、実際に発売されてみるとそんなことはなく、Hゴムとほぼツライチになるようにガラスパーツがはめ込まれており、さらにはこのことがセンターピラーを繊細に表現することに成功。かえって惚れてしまう模型となりました。

今回のEF70も同様の設計がなされているようで、フロントの雰囲気がとてもいいと思います。窓の下の銀色の色差しも効いていますね。
まさに北陸本線の再現には必須。
最近のカトーの機関車は後々に「買っておいて良かった」と思えることが多くなってきました。





D51標準形(長野式集煙装置付)。
プラ製品なのに、なんなんでしょう、この重々しさは。





ちらりと見えるデフ裏側の補強線も全体をリアルに見せることに一役かっています。
そしてキャブ屋根を越えた石炭山盛りの姿。
これにより、正確には中央西線を塩尻へ向かう姿しか再現できなくなったということのようです。
なおさら2両は必須、という訳。
上手いなー(笑)





上から見ても情報量が多くて、ふた昔前の金属製品を見ているよう。

国道19号をかっ飛ばして走る車を横目に、架線のない木曽路をゆっくりと登っていくD51の姿。
急行ニセコや伯備線石灰輸送列車と並んで、日本の蒸気機関車史のワンシーンに挙げられます。

東と西とで全く表情の違う中央本線。
比較文化論的にも楽しめる西の路線をとことん味わい尽くすのなら、これも今のうちに、でしょうか。
くれぐれも「うわーん、買っておけば良かったよーん」とならないようにしないと。
そういう日は来るんだと思います。



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この秋の飯田線シリーズのうち、車両のほう。
80系はホントにリニューアルされます。
テールライトの大きさ、窓の天地寸法などなどが適正化され、サボ受けの表現も追加されてちゃんと「飯田線仕様」となります。



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増結2両(6両セット)の方のモハ80の貫通路閉塞。
てっきり貫通ホロと一体化されてはめ込まれるのかと思っていたら、専用ボディ金型を起こしてくれました。



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クハ86の横顔。
車高も問題なし。ベンチレーターも別パーツ化により浮いた雰囲気を楽しめます。

比較的新しい旧製品であった80系ですが、飯田線シリーズの波に乗ってフルリニューアルです。
だんだん伊那谷の列車が賑やかになるのはウキウキしてきますよね。



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テム300も、もうスタンバイOK。
ますます黒い貨物列車の屋根のバリエーションを楽しめます。

貨車のラインナップもここ数年で脇役からメインアイテムになりました。
カトー製品だけでガチに貨物列車を楽しむこともできそうです。





東急5050系4000番台・渋谷ヒカリエ号。





そして、サウンドカード続々登場。
インバータ系の電車のプログラム、フォーマットは完成しているとのことなので、この展開のようです。
313系などはタイムリーな製品化。
先のE233系のカード、そして313系用、223系用と抜き差しを繰り返すと、東京から姫路付近まではサウンドを鳴らしながら運転することができます。
熱海とか米原でカードを差し替えて興奮するという趣向です。
サウンドカードは出費も小さくて済むので、手持ちの車両たちを生き生きと復活させる、良い投資と言えそう。
いずれにしても「遊んじゃわないと損」ということになります。


その他ですが、12月頃に発売される313系は、初期車の特徴となる前頭部窓枠の太さを再現するそうです。
つまりガラスパーツを新規にするということ。
こだわりにこだわりが重ねられるようで、後攻のトミックスの313系は、この先攻カトーのこだわりとバリエーション展開についていけるのでしょうか。





そうです、飯田線に帰りましょう。
なんだかエヴァンゲリオンのラストのような気もしますが、そういうことなんだと思います。
魂は伊那谷へ。





さすが某有名モデラーによる作品です。
発売予定のカーブ鉄橋セットを、キチンとカーブしなければならない地形の中に置いています。
展示台のようなモジュールレイアウトなのにエンドレスになっていて、見ていて退屈しません。

それにしても、カトーの新165系は、これからとてつもない未来を見せてくれるのですよね。



* * *



西3ホールを離れた後は、今回も特別顧問を迎えてのNゲージ文化論・時事放談。
最近とこれからの、この趣味のあり方や楽しみ方を考える時間へと移行しました。


ここ5年くらいの間に、景色や鉄道シーンを思い出させる車両の模型が多くなりました。
まだまだ足りない車両はあると思いながらも、手元に「風景とセットで楽しむべき車両」が増えたのはまぎれもない事実であり、こやつらをケースにしまったままにしておくのは、どう考えても「もったいない」。

これまでどおり、足りない車両の発売を祈りながらも、今こそ、地面を耕す時間を増やしていくべきなのかもしれません。

そして地面の耕し方は様々です。
ワンシーンをディスプレイ台として作って、いざという時だけお座敷レイアウトに組み込むのも良いでしょう。
伝統的な900×600ミリの小型レイアウトでもいいですね。今は窮屈さを感じさせないコンパクトな車両、列車の模型があるのです。
大きければいいというものではないようです。

その方向の中で「今だからこそ」必要なことは、風景に対する確かな観察力でしょうか。
車両のディテールだけでなく、情景全体に説得力を持たせることも新しいトレンドかと。
そーいうレイアウト作品、最近は増えています。





そのためには、地形や産業を観察する基礎体力が必要です。
不思議なことに、42年前の『シーナリィガイド』には、そうした“教え”がたくさん書かれていました。

「鉄道模型コンテスト」にはエンターテイメント性、ネタ狙いのレイアウト作品があったりしましたけど、やはり高校生なのですから、そこは…。
顧問の先生方、ご指導をよろしくお願いします。



またもやいろいろと考えてしまいました。
Nゲージの楽しみ方はレイアウトづくりだけじゃないと思われる方もいらっしゃるでしょう。
「価値の押し付け」と指摘されれば反論のしようもありません。
もちろんココの内容は当方のポエムなので。

しかしその一方で「イイモンを結構な量、もう持ってんじゃん?」と言われて気付くこともある訳です。
押し付けと受け止められた方は、とりあえず今回はその程度の問い掛けとしてスルーしておいてください。




静岡に始まり、有明に終わる夏。
どんなに厳しい暑さの夏であっても、このショーが終わる頃には秋の気配が感じられるから不思議です。
これからの快適な気候の中、自分の趣味のこれからを考えるのは当方にとっての恒例行事であり、ご馳走かも。
過去を振り返ると、当方はだいたい秋に何かをやり始めているんです。
さて、今年の秋は、どんなことを考えてみましょうか。


ではまた。

  1. 2016/09/30(金) 08:30:00|
  2. 鉄道模型イベント
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