こんにちは、しなのさかいです。
第49回静岡ホビーショーを十分に堪能した私、線路際の住民さん、イケレクさんの3人は、ツインメッセからタクシーを拾い、静岡グランシップへと急行しました。
「トレインフェスタ2010」を見学するためです。
会場で販売されている駅弁を楽しんだ後、早速ぐるぐる回ってみることとしました。
今回はNゲージレイアウトを中心にご紹介させていただきます。
【駿河鉄道模型クラブ】

どちらかの常設レイアウトを持ってこられたのでしょうか。この日のために製作されたそうです。
推測とはいえ、十分に取材せずに書いてしまいました。
関係者の皆様には不快な思いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした。
訂正してお詫びいたします。
イーグル様、ご指摘ありがとうございました。シーナリーが外側を向いていませんでしたが、ループ線のレイアウトです。
チラリチラリと見える車両が飽きませんでした。

その隣には国鉄時代の駅の情景が。
作りよりも、その色使いに関心してしまいました。
サビでどんよりとした風景が、いかにも時代を主張しているのです。
【新百合ヶ丘鉄道模型クラブ】

渓谷の風景を切り取られていました。
通信用の電柱がアクセントとなっていてOKだと思います。

こちらも渓谷の風景です。
手前を走っていった列車が、やがて向う側のトラス橋に顔を出す。
長方形のボードにうまく渓谷を配置して実現した構図です。

田んぼとあぜ道。
色使いに共感しました。

雪景色はいろいろと難しいのですが、こちらは良く出来ていました。
竹やぶに降り積もった雪もいいですし、護岸工事の様子も雰囲気が出ています。
実物をよく観察していないと作れない風景ですね。
【ヘッドマークファイブナイン】


新作と思われるモジュールが二つありました。
昨年の「富士川鉄橋」が主催者しか立ち入れないところにあったため、初訪問のイケレクさんは拝むことができませんでした。
ちょっと残念?
6階から1階アリーナへと場所が移ったことが原因かもしれません。
そういえば、今年の6階はちびっこの乗用電車が走っていました。
だんだんと規模が縮小しているのでしょうか。
【プラッツ・エフトイズ】
基本的には鉄道模型クラブの合同運転会ですが、意外にもメーカーサイドの方とお話をすることができました。
既に先月号からRMMにて話題を提供している、プラッツ・エフトイズさんです。
JR西日本の0系、R68編成をZゲージ・220分の1でリリースするとのこと。

食玩版と鉄道模型版がそれぞれ発売されます。
聞けば、食玩として発売することで、開発費用を回収する見込みが持てるんだとか。
あえてZゲージを選ぶ理由は、やはりN市場に参入する空きがもはや無いことだそうです。
そして、Nゲージ黎明期に今の大手メーカーが経験した苦労を繰り返し経験する覚悟も持っているとのことでした。
それだけZゲージの普及・定着に頭をフル回転させているようです。

食玩版の床下です。
台車にモーターまで表現されているところがポイントのようでした。
確かに思わず見てしまうディテールですね。
食玩版のユーザーが鉄道模型化したい場合を考慮して、動力を含めた下回りだけの製品も発売するとか。
相当な気合いが入っています。

R68という編成を選んだ理由は、原型に近い車両が一番多い編成だから、だそうです。
ですので、将来的には16両フル編成をやってみたいそうです。
今回はR68で許諾をもらっているので、たとえ220分の1でも、車体の下に「R68」と印刷するとのことでした。
プラッツ・エフトイズに天賞堂を加えた三社で規格の統一を図るとの由。
面白かったのは、先行したPRO-Z等とは一線を画すような発言でした。
10年程前に勃興したTT9(120分の1)と同じ運命を辿らなければいいのですが。
ちょっと心配です。

コンビニでママに買ってもらう子どもたちを取り込めるのか、そしてまた我々Nゲージ、HOゲージんのユーザーにアピールする点があるのかどうか。
Tゲージが破綻した直後だけに、製品の出来にとどまらず、市場的な見方にも注目してしまいます。
新規参入メーカーとお会いする度に、情熱が無駄に終わらないことを願ってしまいます。
【機動楽会】

ライブスチームのクラブ。
見に行った時は既に火が落とされていましたが、クラブの方々と楽しくお話をさせていただくことができました。
経費のかけ方も、ゆっくりと少しずつだそうで。
保有車両は少ないですが、どれも一生モノで、当然に全検もするそうです。
既に走行距離は数万キロに及んでいるものがあるとか。
名実ともにスケールが違いますね。
イケレクさんの目は輝きっぱなしでした。
数年後には溶接工事に着手しているような気がします(笑)
* * *
年々規模が縮小してきているトレインフェスタ。
参加クラブは、また減少していました。

しかし、来場者は相変わらずで、こうしたイベントが否定されていないことだけは確認することができます。
あとは主催者の考え方と出展者の考え方の親和性の問題ですね。
でも、まずは出展者に楽しんでもらわないと、イベント全体が沈んでしまうような気がします。
機動楽会の皆さんの満足した顔が忘れられません。
まるで、川原でバーベキューをやっているような表情でした。

東静岡から静岡へ戻り、そこから「こだま」へ乗車。
車中では、静岡ホビーショーでヒアリングした内容の分析を行いました。
今後のNゲージ市場が見えてくるようで、イケレクさんはおなかいっぱいという感じでしたね。
線路際の住民さんとイケレクさんの会話を聞いているだけでも、お二人を引き合わせて良かったなと思う当方でした。
ではまた!
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- 2010/05/16(日) 12:07:02|
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(その4からつづく)
【グリーンマックス】
残念ながら、目立った展示はありませんでした。

京急1000系。
ここまで開発が進んでいるようです。

メッキ塗装のトライショットがありました。
カトーのセントラルライナーでも目を見張るものがありましたが、ここまで塗装も進歩しているようです。
【モデモ】

江ノ電10形が快調に走っていました。
デビュー当初は少々驚きましたが、もう慣れました(爆)
すでに私の頭の中では、江ノ電を代表する車両となっていますので、発売が待ち遠しいです。
20形と組み合わせて走らせたいですね。

こちらは2000形の「チョコ電」塗装。
明治製菓号の後継機と言えそうです。
当方、まだ実車を見たことがないのですが、このデザインも一目ぼれしそうです。
もう少し温かくなったら、ちょいと江ノ島まで観察しに行こうと思っています。

サンライン復活塗装も良いですね。
80年代の権化です。
モデモとしては、江ノ電シリーズの形態バリエーションは10形でひとまず終りとなるので、今後はカラーバリエーションに力を入れる、とのことでした。
でも、よくよく考えると、もうカラーバリエーションも残すものが…。
そうか、あの「青いカラー」がまだでしたね。
許諾が出ることを期待して待つこととしましょう。
* * *
この後、再びタクシーに乗り、静岡グランシップへ。
「トレインフェスタ2010」を見学してきました。
このレポートはまた明日にでも(もう「今日」ですね)。
では、おやすみなさい。
- 2010/05/16(日) 01:19:41|
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(その3からつづく)
【マイクロエース】
次はマイクロエースをご覧いただきます。
こちらは基本的に会場発表という儀式はありません。

話題を振りまいている、サウンド機能付カニ24。
その音を聞いてきました。
ご覧のように床下にスピーカーがあり、中央の穴が音量調整スイッチです。
会場が広いため、フルボリュームでもあまり聞き取れるような音量ではありませんでしたが、室内であればフルノッチ走行をしても大丈夫な音量とのこと。
ただし音源は、オリジナルのものではないそうで。
電圧に同調したりすることはないので、ただひたすらに同じ音が鳴りっぱなし。
今後この技術がどれくらい応用されるかに注目です。


「リゾートしらかみ」各種。
ボディのみ展示されていました。
BSの鉄道番組では必ず登場する車両。私達よりもグループ旅行をするご婦人方に人気かもしれません。
同社のキハ40系は下まわりが問題ですので、この段階ではナンとも評価できません。

そのキハ40系である「はやとの風」。
車体側面の展望窓が、模型としてのワクワク感を出しています。

そして「いさぶろう・しんぺい」
こちらも同じですが、当方としては、同社製キハ40系のスカート形状に疑問を持っています。
前方斜め方向にスカートが生えていますが、こんな形ではないはず。
この点は、初代製品であるキハ40北海道型から改善されることがないので、113系の車高と同様にあきらめていますが、上回りの開発にエネルギーが注がれているだけに残念です。

営団3000系が出てきました。
同社はかつてのラインナップから長野電鉄との関係もありそうですので、今後の商品展開が気になります。

そして同じく日比谷線を走る03系。
今回は営団仕様ですね。
やっぱりSマークは落ち着きます。

ドクター東海。
未塗装ですが、置かれていました。

阪神電車も良さそうです。
写真では見にくいですが、屋根に書かれた線が精密感を醸しだしておりました。

京急1500系も発売準備が整ったようです。
当方、どうしようか悩んでおります。
京浜急行にはまると財布が爆発してしまいそうですから。
快速特急用に4両だけ増備しますか。

DD53も未塗装のまま展示されていました。
ラッセルヘッドも細かい作りとなっているようです。
「ヘッドを外して、あちらのメーカーさんの客車でも牽いてください」とのお話が担当者氏からありました。
激しく同意してしまいました(笑)
その他、いろいろとありましたが省略させていただきます。
今後の展開として、再びジョイフルトレインにも力を注ぎたいような話がありました。
それから、接着剤のこと。
接着剤を使用しないよう、最近ではさらに厳しく工場に指示しているそうです。
工場で使用している現場を見たら、即座に作業を止めさせ、ラインのマネージャーを呼び出してきつく指導しているとか。
リゾート21の窓ガラスに接着痕が無かったのは、そのような取組みがあったからだそうです。
トミックス製品はたとえHGであってもマーキングがありません(機関車は除く)。
その点、印刷・塗装技術に秀でたマイクロエースはアドバンテージを持っている訳で、これを工場の組立ラインの接着剤で台無しにすることは、同社にとっても大損害のはずです。
海外の工場で製造する困難性もあるでしょうが、今後もそのような取組みを続けてもらいたいと思いました。
(その5へつづく)
- 2010/05/16(日) 01:15:35|
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(その2からつづく)
【カトー】
昨年のカトーは、話題となるような発表・展示が何もありませんでした。
ちょうど生産ラインに不具合があった直後だったと聞いています。
思えば「ユニトラム」も「ゆうづる」もまだ発表されていない頃でしたし、発売されるものも再生産品ばかりという状態で、がっかりして帰った記憶があります。
しかし今回は、大きな会場発表がありました。

D51498。
カトーのD51が30年以上の時を経て完全リニューアルされます。
まずは復活蒸気に注目していきたいとのこと。
牽引する客車をどうユーザーに提案していくのかが、当面の注目どころです。
12系東日本仕様の再生産でしょうか、それとも…。
そして今後のD51の展開。
かつてのように、プレーンなD51を作っておしまい、ということはなさそうです。
とすれば一体どんな展開に?
EF15のバリエーション展開が速かっただけに、警戒レベルをアップさせる必要がありそうです。
美女木のメーカーはどうするんでしょうね。
その他、会場発表としてDD54、北斗星現行編成の製品化告知がなされました。
北斗星は大方の予想どおりですね。
できれば東日本編成、北海道編成にも組成できるようなラインナップもお願いしたいところです。

先に製品化が発表されていたEF510500Pは塗装の上で展示されていました。

寝台特急「あけぼの」は発売間近です。
EF81ヒサシ付はなかなかのスタイル。
カトー初のFW搭載製品ですが、ついに手摺りが別パーツとなって発売されます。

24系客車については、もう既に昨年の段階でクオリティが保証されています。
今回も安心してあの高い水準の客車を手に入れることができそうです。
個人的には、外に出された雨どいが気になりますが、現行仕様ですので仕方がありません。

Bソロには何度もお世話になりました。
JR客車・ソロの中では最高の車窓だったと思います。
ついに我が家のレールを走る時が来るのですね。
その下には、これも発売を控えたEF65500Fとコキ50000系。
こちらもコアなファンが多く、好調な売行きが予想されます。
EF65500については、こうなったら535号機仕様もお願いしたいです。

忘れてはいけません。コキ200+ISOタンクコンテナ。
最近のコンテナブームからすれば、発売直後に市場から蒸発しそうです。
買いもらしのないようにしなくては。
戦々恐々です。

まるでマイクロエースの仕事??
205系マンガッタンライナーⅡがお目見えしました。
箱も凝ってます。

ジオタウン系では、これらのビルが発売されるようです。
ストラクチャーも近年は上下方向へ広がるようになってきました。
トミックスの「総合ビル」だけでは不足気味でしたから、市場的には歓迎されるのではないでしょうか。
こうなると、近代的な駅ビルが欲しいところです。
(その4へつづく)
- 2010/05/16(日) 01:09:31|
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(その1からつづく)
【トミーテック】
本家・トミックスとは異なり、こちらは新しいアイデアによる提案がてんこ盛りでした。

まずは、バスコレクションが動いてしまうというもの。
ちゃんとバス・ベイに停まり、また発進していきます。
やはり鉄コレと同様に動力ユニットを組み込むことになりそうです。
ただしホイールベースが各社で微妙に異なるので、どれだけのユニットを作ればいいか悩んでいるそうです。
もしかしたら、若干は目をつぶってもらう(ホイールベースが若干合わない)車種があるかもしれないとのことでした。
ステアリングも効いており、見ていて楽しいシステムです。

鉄コレについては、70系中央西線が。
昨年の東線に続くリリース。
こうなると、飯田線あたりにも飛び火してもらいたいなと。

62系の4両セットも、従来のレギュラー製品とは違う金型を使うような話でした。

建物系では、中規模な商業ビルが登場。
あいかわらずのゆがみがあるようですが、即席の風景としては十分かと。

こちらは病院。
日本高速鉄道さん、いかがでしょうか。

おもしろいアイテムとして、ライトアップ用照明装置がありました。
ちょっとした応用が効きそうです。

タグボート。
これは、巨大船舶模型に拡大するかもしれないという予告アイテムでしょうか。
青函連絡船あたりを待つこととしましょう(笑)


アーケードが二種展示されていました。
もんちさん、そういえば昔にこんなものを作ろうとしましたっけ(爆)
やっぱり着眼点は良かったんですよね。

着眼点が良かったといえば、こちらも。
もんちさん、いかがでしょうか。
なんだか気になりますね。

野立看板まで製品化するとは、おそろしい世の中です。
でも、ちょっと私のイメージとは違うかなと。
いずれにしろ、私のレイアウトでは自作して設置してみるつもりです。
(その3へつづく)
- 2010/05/16(日) 01:05:02|
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こんばんは、しなのさかいです。
本日は、静岡ホビーショーへ行ってきました。
東海道新幹線による日帰りです。
同行してくださったのは、線路際の住民さん、そして当ブログと相互リンクをしていただいているイケレクさんです。
特に、行きの新幹線の車内ではイケレクさんに鉄分が濃厚なお話をしていただきました(笑)
本当にありがとうございました。勉強になりました。
そんな感じでしゃべり続けて、気が付けば静岡到着。
3人でタクシーに飛び乗り、運転手さんに「ツインメッセ」と告げたのでした。
それでは、粗末な写真ではありますが、レポートさせていただきます。
どうぞご笑覧ください。
【トミックス】
昨年は鉄道模型に関する話題のほとんどをさらっていったトミックス。
C57135の会場発表はそれだけインパクトのある内容でした。
しかし今回はガラリと変わり、会場発表アイテムはキハ20系首都圏色くらい。
このアイテムはある程度予測できた内容ですから、会場発表は皆無と言っていいのではないでしょうか。



EF64が塗装の上、展示されていました。
カトー製品の造詣に不満がある方も多いためか、必然的に期待が高まっているようです。
ただ、カトーのような牽引車両と組み合わせた遊び方の提案には乏しく、どうやら同社製品の中では貨物だけを牽引対象とするしかなさそうです。
将来のさよならセットの布石だったら面白いですね。



キハ52大糸線各種。
既に発表されていますが、JR化後のホワイト・グリーンのボディは屋根板とボディのパーティラインが変更された金型が起こされます。
誰もが懸念する部分ですから、当然の措置ではありますが、こだわりを持っているようで何よりです。

455系訓練車。
線路際の住民さんの話では、予約される方が多いようです。

そして165系リニューアル。
この製品は、どうしてもオレンジ色の隠ぺい力に関心を寄せてしまいます。
それだけ、従来のロットは仕上がりがひどかったのです。
従来のロットは、よく見ると前面の緑色も擦れていました。
当方の大好きな「佐渡」や「アルプス」を組成できる訳ですが…。
緑色のメーカーさんはどうするのかなあ。
気になってしまい、なかなか買う決断ができません。


オハ35とマニ60もこのような状態で展示されていました。
カトー製品と比べると、ベンチレーターが別パーツとなります。
しかし、どうして今さらオハ35系なんでしょうか。
むずかしい問題を解く心境です。

DE10。
カトーに遅れること1年で発売されそうです。
これも機関車だけで、今のところ遊び方の提案がありません。
かつてDE10を組み込んだ車両セットとして唯一「ノスタルジックビュートレイン」がありましたが。
今ではこの手の商法はマイクロエースの得意分野となっています。

50周年コンテナセット。
箱の絵が、心を引き寄せます。
トミックス商法の典型的な例かもしれません。

そして気になるのが、貨車用ケース。
二軸貨車用にこんなステキなケースを発売するということは、一体どういうことなのでしょう。
そろそろ答えを聞きたいものです。

1月の「ユーロライナー」に続いて「サロンカーなにわ」がリニューアルです。
トミックスさん、牽引機は何にすればよろしいのでしょうか?
トミックス・ブースは、昨年のように担当者がウロウロしていることもなく、セット製品の発表も皆無でした。
かえって気になること多数でしたが、夏には大きなイベントもあることです。期待していましょう。
(その2へつづく)
- 2010/05/16(日) 00:59:08|
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