しなのさかいの駅前広場

細かいことばかりでよく分かりません。

想い出のノスタルジックビュートレイン

こんばんは、しなのさかいです。

先日「あけぼの」のソロの思い出を紹介させていただいた際に、「ノスタルジックビュートレイン」に乗ったことを思い出しました。
古いネガを探してみたところ、やはり幾つか撮っていましたのでご紹介いたします。
1992年9月9日のことでした。


ノスビュー⑤

もうご存知の方も少なくなったと思います。
「ノスタルジックビュートレイン」は、「リゾートしらかみ」が走る前に五能線を走っていた観光(?)列車です。

奥羽本線の川部で待っていると、弘前方面からED75が先頭になってやってきました。
最後尾にはDE10がくっついています。
川部からは方向転換して五能線に入りるので、このDE10が先頭となります。
最後尾となるED75とはここでお別れです。


ノスビュー⑥

その当時に流行した「写ルンです」のパノラマタイプで、最後部の展望ゾーンからリンゴ畑を。
あいにくの雨でしたが、開放感は十分でした。
架線もなく、周囲に建物もないと、何に乗っているのかわからなくなる時がありまして。


ノスビュー③

ところで、この列車が現在の「リゾートしらかみ」と決定的に違う点は、種別が「普通」だということ。
前2両のオハフとオハは、なんと一般客を扱っていたのです。
「ノスタルジックビュートレイン」とは、厳密には最後尾の1両(指定席)だったんですね。
1つひとつ駅に停車しては、ゆっくりとした地元の方々の乗降が見られました。


ノスビュー②

深浦では上り列車と下り列車の交換。
ホームを走っている乗客は、スタンプやら撮影が目当てですね。
今も昔も変わりません。
こうして撮影している私も、その中の1人だったわけです(笑)


ノスビュー④

最後尾の展望デッキ。
向かって右側の天井にぶらさがっている鐘は、乗客が自分で鳴らすことができました。
「カーンカーン」という音が、のどかな田園風景に合っていました。
そして、駅に停まれば「シーン」とした静寂がやってきます。
そんな音も、今ではディーゼルの音と津軽三味線の生演奏に代わったようです。


ノスビュー⑦

そしてそのデッキからは、このような風景を拝むことができました。
キハ40系の「リゾートしらかみ」では体験できないですね。
水平線がぼんやりと遠くに見えました。
とにかく、ひたすらに景色を眺め続けた数時間だったような気がします。


*     *     *


「リゾートしらかみ」が3列車体制となって、一段と「観光路線」化した五能線。
白神山地の世界遺産指定も後押しとなり、かつての蜃気楼ダイヤなど、沿線の観光資源を有効活用するためには、あらゆる手法が採られているようです。
「こまち」と「はやて」の開業も、五能線に対するアプローチを容易にさせました。

ノスビュー・パンフ

「ノスタルジックビュートレイン」は、政府や自治体の観光政策がこれほど活発でない時代に生まれ、不遇にも、ひっそりと消えていきました。
しかし、その路線の日常風景を観光資源にするとういう、この列車の位置付けは、どちらかというと今の「リゾート~」よりも好感を持つことができます。
当時のパンフレットやポスターで『懐古派五能線』等のキャッチコピーを見ると、この列車の控えめなコンセプトが見て取れるような気がします。

ノスビュー・指定席券

“一撃離脱”“タッチ・アンド・ゴー”といったような、決められた場所を1泊2日で訪れる「観光」ではなく、日本の原風景を味わいながらのんびりとした「旅」をする。
そうしたスタイルが、五能線のようなローカル線の旅として似合っているような気がします。



R0014090.jpg

もちろん、わが家のNゲージの世界では現役です。

R0014094.jpg

そういえば、来月は蕨方面から「リゾートしらかみ」が発車するんでしたっけ。
あらら。

ではまた。







スポンサーサイト



  1. 2010/07/01(木) 22:29:02|
  2. 鉄道旅行
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9

トミックス サハ164

 線路際の住民です

 トミックスからリニューアル165系(上越・中央線用)が、発売されました。
 今回の注目車両は、サハ164を含む増結Cセットでしょう 行き付けの模型店でも
店頭分は3個位との事で注目度が、高かったようです。
20100630001.jpg
 既にマイクロエースから非冷房時代を製品化しているサハ164の新製品は、冷房化後の姿です。

 我が家では、既に初期製品を所有しているので サハ164を含んだ増結Cセットのみ購入しました。
 新製品を見ると 165系初回品と異なり鮮やかなオレンジ色の発色に目を奪われ
初回品を所有する私にとって 双方を繋げる事に躊躇してしまいます。
20100630002.jpg
 試しに連結して見ました。
 画像では解りにくいのですが、やはり色味に差があり従来品の塗り直しを考えましたが、
実車においても車両ごとに色むらが、ありましたので塗り直しを見送りました。

 トミックス165系のラインナップも充実してきました、次はモハ164辺りでしょうか?
初回品のオレンジ色も改善されてきましたが、車端部に塗装の乱れについて今一つの改善を
期待したいものです。

 165系は、今のところトミックス製品の独壇場です そろそろカトー165系の
リニューアルを期待したいものですね。

 
  1. 2010/07/01(木) 21:01:29|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5