しなのさかいの駅前広場

細かいことばかりでよく分かりません。

漆久保トンネルを目指して

こんばんは、しなのさかいです。


R0019073.jpg
安曇野の風景2012夏


松屋銀座に行った後は、早々と夏休みをいただいてしまいました。
職場のみなさん、ごちそうさまでした。

おおざっぱに言いますと、松本(泊)~安曇野(泊)~糸魚川(泊)~直江津~湯田中(泊)というコースです。
ひさしぶりにたくさん運転しました。

いつも当ブログをご覧いただいている方々はお気づきかもしれません。
このコースの中にはツアー主催者である当方の鉄分補給スポットが数か所しこまれている訳です。
今回は、その結果報告です。



まずは1か所目。
道の駅「さかきた」に寄ることを口実に、篠ノ井線の撮影場所へ。



IMG_7021.jpg

踏切に立ったら松本方から突然来ました。
あいかわらずのヒドイ写真ですみません。
運転士さんがマスクをしていることは確認できる訳です。



IMG_7041.jpg

時刻表で調べたとおり。
今度は長野方からやってきました。
383系の貫通型の方です。



IMG_7050.jpg

目の前を通り過ぎて、松本方面へ。
特に減速もしないで山を登っていきました。
こうして見ると、383系も山岳用車両なのですね。

30分ほどで撤収。
道の駅「さかきた」は、ほとんどトイレと駐車場という状態でしたので、野菜の直売を期待していた女房にニラまれましたとさ。
おしまい。



2か所目は、篠ノ井線の廃線跡。
明科~西条間は1988年に新線に切り替えられ、一部が放棄されました。
その後は当然に、荒廃の年月を重ねることとなるのですが、最近になって安曇野市がウォーキングコースとして整備。
これまでわが家の安曇野訪問はいつも真冬だったので、訪問することもできませんでした。
この真夏のタイミングを逃す訳にはいきません。



旧第2白坂トンネルの松本方に、広くて粗末なジャリ駐があるので、そこに車を停めて、徒歩で出発。
ほかに駐車してある車はなし。
だれも歩いていないのですなあ。主催者としてはこの時点で期待が不安に。


R0019089.jpg

コースに入るとすぐ、比較的あたらしいPC製の架線柱が、不気味なオブジェのように何本も現れます。
この線路跡の下には国道403号線が並走していますので、わずかですが走行音も。
なので、山奥でも遭難した気分にはなりませんでした。



R0019090.jpg

20分くらい歩くと、目的のトンネル出現。
漆久保(うるしゃくぼ)トンネルと言います。



R0019091.jpg

レンガ造りの坑門は、いつもそのカラーの複雑さに驚かされます。
真上の木々は、廃止された後の年月をあらわしているのかな。



R0019093.jpg

白い色が入っています。
何かが石灰化したのでしょうか。
模型作りの参考になります。



R0019105.jpg

松本方の坑門です。
意外にもデザインは同じのようです。



R0019108.jpg

漆久保トンネルの松本方、さらに先には三五山トンネルがあるのです。
が、道のりが長く、7歳のチビには無理。
残念ですがここで引き返します。



R0019110.jpg

塩尻起点33キロポスト、だと思われます。
廃止前のデータでは、明科駅が28.2キロ地点で、西条駅が37.9キロ地点。
歩いた場所は、両駅の間にありますので、たぶん間違いありません。
風化しても黒い数字がくっきりと残っていました。



R0019114.jpg

潮沢信号場跡に近づくと、このような擁壁があらわれます。
重厚な作り。
現役当時、やはりこの上に木々は無かったようです。
そもそも西日でこんな日陰なんてできなかったんでしょうね。



R0019116.jpg

まぎれもなく(?)潮沢信号場でした。
EF64や165系、パノラマエクスプレスアルプスが行ったり来たりしたスイッチバックの場所なんですが、信じられないほど、まわりの木々が生い茂っています。
地面も多少盛り土が行われたのか、突っ込み線などがはっきりしなくて残念でした。



*      *      *



R0019117.jpg

こんな青空と架線柱の景色が、この廃線跡のイメージかと。
うーん、実にシュールです。
車に戻ってから国道403号線を明科へ走りましたが、延々とこの架線柱が続いているようでした。
この柱が立っている限り、ここに線路があったということは半永久的に示されます。
無数の架線柱が立ったまま地面が自然に帰る姿というのも、少々見てみたい気がします。


駐車場から漆久保トンネルまで、トンネルの松本方で休憩をはさんで、往復1時間半くらいの散策でした。
「山の中なので涼しいよ」とそそのかして家族を歩かせたのですけど、独特の景観と思いのほかの蒸し暑さで、主催した当方も苦戦。
娘二人は、足元にまとわりつく虫に悲鳴をあげ続け、その声が常に山中に響くという始末でした。
それだけ娘たちには、夏休みの思い出としては強烈なインパクトだったようです。
当方としては、満足です(笑)
体験型の観光地が流行っていますので、これもまあ、そのひとつということで許してほしいですね。

ではまた。













スポンサーサイト



  1. 2012/08/10(金) 23:24:27|
  2. 駅ノート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6