しなのさかいの駅前広場

ユートピアもモーターなしのままでしょうね

第54回全日本模型ホビーショー(その4・完)

(その3からつづく)



【カトー】

鉄道模型コンテスト→JAMとおじゃまし続けましたので、新たに「おっ」となる試作品は飯田線旧国シリーズ第3弾のみです。








ついに、前面の運行番号標示窓が抜けました。
シリーズモノなので仕様に統一性があった方がよいという意見もあるでしょうが、当方はユーザーの声が反映された形で進化を始めたものと捉え、歓迎します。
特に、この汎用性が高いクモハ54とクハ68から改善されるのですから!
荷物電車についてもそのような進化があるみたいですので、時間がかかっても構いません。
「買って良かったと思えるもの」を楽しみに待ちましょう。





これについてはお聞きするのを忘れてしまいました。
流通経由の情報では、既存のDD13にデジタル印刷処理で上塗りをするんだとか。
茶色い13が、6000形コンテナのある風景にも合いそうでにやけてしまいました。



その他です。

サウンドボックス。
JAMに続いて試作品が展示されていました。
しかも、蒸気機関車のサウンドカードが刺さっていて、来場者が自由に押せたんです。
で、効果音ボタン6個のうち1個にインジェクター音が収録されていたのでした。
あの音、キャブ内に緊迫感が漂ってきて好きなんです。

年内発売だそうでして、かなり無視できないアイテムとなってきました。
年末に手にした方は、おそらくNゲージの遊び方を次のステージに移行させることができるんだと思います。
欲しいなあああああー。

こうして気になる製品がたくさん発売される年末です。
ユーザーの財政も豊かになる時期ですからメーカーもそこを狙う訳で、当然と言えば当然。

だけど、アイテム数が多いのです。

中途半端な製品を投入すると、簡単にユーザーの予算的優先順位から圏外とされてしまいます。
12月、年末ってメーカー・流通にとってはおいしい時期のようで実はシビアなのでした。
そういえば、他社の製品で危なそうなものがありましたね(!)



それと、複線片渡りポイントなのですが(今でもしつこく聞いています)、量産の仕様が固まっていて量産も始めているが…というお話でした。
「が」の意味は、電動ターンテーブル関係でのレールの増産が続いていて、そちらを優先させているから、ということなのだそうです。
扇形機関庫の生産が続いていて、この関係で増産せざるを得ないそうです。
なので、やっぱりしばらくはお預けみたい。
気長にお待ち申し上げます。





さて。
今回もカトーブースでは(実はもうブースじゃないところなんですけど)長い時間、いろいろなことをお聞きしました。
本当にありがとうございました。
今年の夏のイベントは、これでおしまいですね。


ED19の企画意図などをお教えいただき、あらためてここ数年のカトーの企画は、常にユーザーの視線の真上を平行的に進んでいるんだなあと思いました。

この場合の「真上を平行的に進む」とは、ユーザーよりも鉄道の知識があるとかそういうことじゃないです。
なんと言いますか「こう遊んでみませんか」「こういう価値のNゲージもおもしろいでしょ」という“ユーザーへの提案が常に降りかかってくるように用意されている”と理解すると正しいかなと思います。

他社のように、単に「この形式を模型化します。好きな人は買ってください」というメッセージだけでは終わっていないのが、今のカトーの企画の面白いところ。
ホームページで読める各製品の「インフォーメーション」、そして最近の車両セットの説明書を読むと、よくわかります。
ちょっと前に買った車両を使って遊ぶことも出来たり。




私事ですが、つい先日、買ったまま遊んだこともない車両を売却して、そのお金で「氷河特急」(ユネスコのやつです)を買ってしまいました。




他社製品で気になるものが発売されたばかりだったんですが、あえてコレを選択。
発売当初は欧州形を守備範囲にしていないことから、スルーを決め込んでいました。
しかし、実にユルくていいのです。YouTubeでスイスの風景を楽しみながら、走らせても置いたままでもボーっと見ていられる。
カトー・クオリティですから、なおさらです。支払ったお金の対価がちゃんと感じられます。


これからNゲージを始める方は、こうしたシガラミのない車両から始めるのもいいのかもしれません。
また、単線のレール、こじんまりしたエンドレスをつなげて、飯田線の車両だけを走らせるのもいいですね。
今ならNゲージ趣味を、こうした濃い世界、濃くてナロウな価値観を持ってスタートさせることもできるんです。


「あれも欲しいし、これも欲しい…どうしよう」
「今買わなきゃ、もう買えないかも」

そんな煩悩に苦しむことなく、自分の守備範囲を持って、平日の夜、毎日同じ列車を走らせる。
こんな趣味生活は、今となっては意外と豊かなものかもしれません。
満足できない仕上げの車両、価格に不相応な出来の製品を勢いで買ってしまい、そのまま部屋に放置して、また次の何かを買う…
買い続けていないと鉄道模型をやっている気がしない…
こんな生活はやはり不健康です。


ED19、電動ターンテーブル、サウンドボックス、そして氷河特急。
どれもこれも、同じメーカーが考えている様々な価値の提案であり、ここ数年の間に実に多様に発信されてきました。
これらは、オジサン殺しのような暴力的ラインナップにも見えますけど、カトーとしては、今のうちに「選択肢」を多くつくっておこうという意図でもあるようです。
今のうちに…(しょんぼり)


これからのユーザーとしては、コレクションを中心としたNゲージライフを楽しんだあとに、そんなカトーの選択肢でジャンルを絞った、のんびりした趣味に「ステップアップ」するのもイイんじゃないでしょうか(これまでの考え方と逆ですね)。


ターンテーブルだけのモジュールレイアウトで蒸気機関車を出し入れ。
または、お座敷運転だけどサウンドカードがたくさん、などなど。
今のカトーの企画は、そうした世界にもつながっているんだと思いました。



□     □     □



こうしたショーで必ず最後におじゃまするカトーブースでは、自分の趣味生活をセルフチェックする良い機会となっています。
各社からリリースされる製品が豊富なだけに、大切なことかと。

メーカーもユーザーも、そして流通も。三位一体でいろいろと考え始めなきゃいかんです。
今、鉄道模型を手にしていて楽しいかどうか、を。
JAMコンベンションは、そういう場であるべきでした。


ではまた。






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  1. 2014/10/04(土) 16:50:00|
  2. 鉄道模型イベント
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