こんばんは。しなのさかいです。
前回、カトーの「サロンエクスプレス東京」を「いじるぞ」と言ったままでした。
こう言っておいて何もしないというパターンは、もう終わりにします。
古本屋で買ってきてから1週間ですけど、積極的に本線走行状態にもっていくこととしました。
ところで。
この製品は、なんてたって29年の歴史があります。
今のカトーのラインナップからすれば、骨董的なモノなのかな。
ですので、すでに諸先輩方が様々な工作をし尽していますから、これからご覧いただく内容に大して目新しいものはありません。
前例を素直に参考とさせていただきながらの、自分なりのグレードアップということでお付き合いください。
まずは、大問題のテールマーク。
この茶色い14系客車を分解したことがある方は、黄色いLEDを見ながら悩んだ思い出があるんじゃないでしょうか。
当方もそうでして、でも結局はずっとそのままでした(トミックスの小田急LSEやベルニナ号でもそうでしたよね)。
そのうちだんだん、実車も黄色だったんだと思うようになって(笑)
製品化にあたり、当時は展望席の下に発熱する麦球は入れられなかったと判断したのでしょう。
色を妥協してでもLEDを使うことにした、ということは推理もできるし、理解できる話です。
1985年。あのころは「LED」と言ったら赤や黄くらいだったのでした。

話が長くなりました。
今回、せっかく2014年に思い立ったのですから、白色にすることにしました。
仕事の帰りにアキバのセンゴックで聞いてみたら、お兄さんが似たような形の白色LEDを出してくれたのです。
1個50円ナリ。
ちょっと小さいですけど、重要な厚みはバッチリ同じでした。
3ミリのLEDを平らに削るよりは、無加工でスマートに換装できて気持ちイイですね。

黄色いLEDが刺さっていた2つの穴にアノードとカソードの線を刺して(穴の間隔もピッタリでした)、90度左右に折り曲げます。
今回はCRDを経由させてみますので「のりしろ」をチェック。
こういう工作、線の曲げ方もきれいにしたいところですね。

うまく少量のハンダでつなぐことができました。
LEDの上には、銀色の遮光テープを貼っています。
蕨方面のクリアパーツに見えますが、そうじゃありません。

ひっくりかえすと、こう。
展望席、テールマークの上に光が漏れないよう、やはりLEDの上にくる部分に遮光テープを貼りました。
このテープは、かつてのカトーの室内灯のやつです。
かなりの在庫を持っていまして、非常に重宝しています。
アルミ製(?)なので折り曲げても追従性があって使いやすいです。

床下パーツに仮置きして、干渉している箇所がないかチェック。
導線の取り回しを考えて、結果こうなりました。
こういう場合、邪魔なところをガリガリと削りながら進める作例を見ますけど、当方としてはビジュアル的にも精神的にも良くないのでNG。
出来る限り加工はしない方針です。
今回はCRDの下のところ、導線が斜めになっている箇所にあった黒い床下パーツの「壁」を取り除くだけとしました。
LEDの導線の折り曲げ位置やらが関係して、どうしてもここだけCRDの導線を内側にオフセットする必要があったのです。
あとは製品のままですよ。

そしてさらに。
集電を確実にするために、ガラクタ車両からこうした「足」を用意しました。
LEDやCRDの導線だけですと、接触不良でチラつきが多すぎるようです。

というわけで、今回は床下のエンジン内部に潜む抵抗は使いません。撤去です。
オマケの話なのですけど。
実は今回の作業の最初では、この抵抗の位置にそのまま導線の折り曲げ方まで真似したCRDを置いてみたところ、見事にLEDがパンクしてしまいました。
ちゃんと回路をチェックしていなかったのがまずかったのでして、ここ、マイナス側なの。
それではCRDを置いても意味がありません。
1個、50円。もったいないことをしました。

では、テスト。
後方にはLED室内灯クリアも装着しています(オレンジフィルター装着)。
ダブルの光源となると明るすぎる感じがしますが、ボディを被せてどうなるか…。
LEDはとりあえずこんなところにしておいて、その他のこだわりをお話します。

室内灯の導光材は、そのままだと展望席で断面が見えてしまいますので、先のテープ。
すなわち「妙な光源」が展望席の屋根に発生してしまうので、遮光してみようという魂胆です。
参考ですけど、旧室内灯の導光材は光の屈折箇所が「横のみ」でしかも「数か所だけ」なので、個室中心のこの編成に組み込むと、明るい個室と暗い個室が両方できてしまうようです。
かつて、そんな実験結果を得ていますので、この編成には、まんべんなく光が漏れるLED室内灯クリアがいいと思いました。

カトーカプラーは「NJPB」タイプにして、ASSY台車のストックから調達した黒車輪を装着。
下回りが引き締まるようになりました。
製品としては「ゆとり」で実現しているチョイスです。

機関車との連結部には、かもめナックルカプラーを選択。
ひと昔前だと、カトーカプラーNしか選べませんでした。
そういえば、約10年前ではこのナックルを「USAナックル」なんて言っていましたよね。
価格も少々高くて、入手も難しかった記憶があります。
それにしても、このカプラーは秀逸だと思います。未だにASSY扱いであることが不思議です。
室内灯の準備、台車の交換も終わりました。
では、テールマークのチェックです。

テールマークのクリアパーツが光源の強さを緩和していますので、ちゃんと「サロンエクスプレス東京」と読めます。
黄色く光る様子を思い出すこともできないくらい、蛍光灯がウラから照らされたようなマークに見えますが、いかがでしょうか。

適当に、DD51842で牽引してみました。
1985年以来、おそらく29年ぶりに「サロンエクスプレス東京」で遊んでいます。
ちょっとしたこだわりを持って、2014年で持てるアイテムや技術を使って、こんな風にアップデート。
もともとの製品の完成度の高さもあって、見劣りしません。
ちょっと楽しくなりました。
ついでに「こっち」もやってしまいましょうか。

これは「スーパーエクスプレスレインボー」なのですよ。
サロンエクスプレス東京の製品化よりも後の時代の製品なので、このようにライトはユニット化されて展望席の下に組み込まれていました。
しかし、このユニットにも同じ黄色いLEDが使われていたので、LEDを換装し、抵抗をCRDに(写真はし終えた状態)。
この製品では抵抗がLEDのプラス側に付いていたので、回路はそのまま、ここにCRDを置くことができました。

サロンエクスプレス東京はいろいろと調整することが多かったけど、こちらはほんの1時間程度で終了。
まだテールマークのシールを貼っていません。貼ればもう少し光が緩和されることでしょう。
こっちも黒車輪に交換したくなってきました。
明日、ちょっとだけ近所の量販店をのぞいてみようかな。
□□□

LED室内灯クリアを組み込んで終わりにしようかと思いながら、ここまでやってしまいました。
こうして見ると、サロンカーで宴会をしてそうな雰囲気。
室内灯はオレンジフィルターの効果が出てないみたいです。
でも、鉄道ジャーナルの記事によれは、トンネルに入らないとオレンジに光らなかったようですから、これでいいかな。
トミックス製品と異なり、椅子が別パーツで製品化されました。ホロも別パーツ。
なので、いまだにグレードが高く見える製品です。
カトーの機関車が面白くなりすぎている今、こんな客車との組み合わせを楽しまない手はないでしょう。
これらジョイフルトレインは、いろんな機関車に牽かれて全国を回っていたのですから。
今となってはおとぎ話ですけど、ホントにそんな時代があったのです。
ではまた。
スポンサーサイト
- 2014/11/02(日) 00:00:48|
- 鉄道模型(車両)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:8