しなのさかいの駅前広場

細かいことばかりでよく分かりません。

第37回鉄道模型ショウ2015(その2)

(その1からつづく)


【グリーンマックス】



E653系の情報量が突出して多いのが、今回のグリーンマックスの特徴でした。
新型動力のデビューと兼ねていますから、いろいろと運命が掛かっているのでしょう。

一方…
既に発表されている大糸線のブルーの旧型国電の話題は完全に消えていました。
また、マルタイのテスト品は、あることはありましたが、地味に置いてあるだけ。
なにかと「春頃」からリセットボタンが押され続けている様子が伺えます。





ボディを拝見してみました。
以前指摘したフロントの黒い部分。
この裏にはデカいダボがあるため、ドーナツ状のヒケが発生するのかなと心配しています。
今回見たところでは、そんな現象は見られませんでしたが…
それと、黒い部分は印刷でいくそうです。
そして貫通幌はナシ。再現したいなら接着剤で付けるしかなさそうです。





動力の上に被せるであろう座席パーツは、ちょっと折れそうで怖いなあ。粘り気のある材質を使わないと危険な感じ。
床下機器も、板キット時代と変わらない1列に繋がったパーツを床下に取り付ける仕様です。





トレーラー車両の床下の情報は、プロトタイプと共に静岡のときよりもかなり進んで開示されました。
床下の中央に機器をはめ込むポイントがあるのが見て取れます。
床下機器がこれまでの仕様のままではダメだという認識はあるみたいです。





動力ユニット。
こちらは静岡でも見られた内容ですね。
台車の表面を別パーツにして、トレーラー台車も同じように芯だけのパーツにつける着せ替え仕様。
台車表面のパーツだけで一定の強度が求められそうなので、厚みが気になります。
厚すぎてガニ股台車とならないように祈ります。





ところで。
床下はボディマウントTNカプラーへの対応仕様をやめたそうです(もっともこれまでの対応仕様も「対応」と言えませんね)。

これからは台車マウントカプラーだけで車間への対応をしなければなりません。


平たい車端パーツに飛び出て見える半円状の箇所は、床下パーツへぶら下げたときに垂れ下がりを防ぐための配慮とお聞きしました。
グリーンマックス製品はスカートが垂れ下がってアゴが外れたような悲惨な姿をしていたので、その対策だそうです。

しかし、床下パーツの前面の中央下にツメを設けて引っ掛けるようにすればいいだけの話なので、どうしてそうなるのか不思議。
先行他社はずうっと前からそんな仕様を採用していますぞい。
垂れ下がり防止策として、床下パーツをへの字にならないよう「逆のへの字気味にしてみる」との話もあり、調整にご苦労されている様子が伺えました。
うーん。





これは動力ユニットのモーター部のカバーに床下機器パーツを付けたところ。
念のためにお聞きしたところ、床下機器パーツは動力車もトレーラー車も接着剤による取付けで出荷するそうです。


その他、室内灯が透過しないかとか気になることは多かったのですけど、前向きな姿勢にエールを送って退散しました。



台車や床下に、なるべく共通部材を作っておいてそこへはめ込んでいくというポリシーを見ました。
パズル的に組み合わせる構成は、なるほどと言えます。

その一方、一部に接着剤を使うとか、相変わらず貫通幌が無いとか。屋根上機器のプラの材質も一昔前のプラモデルのスチロール樹脂のままで。
完成品を目指す姿勢に頼もしさを感じながらも、既存の他社製品から感じる「完成品の品質」をあまり理解されていないようで当方としてはとても気になるのです。

ユーザーは細かい手すりや配管の表現よりも、もっとこう「手にしたときの嬉しさ=手を離れたお金の価値がちゃんと手元に戻ってくること」を気にしているんじゃないかなと。
そうしたとき、先行他社との比較が出てくることは、残念ながら当然のことなのでは。
そうしたユーザーの気持ちを読んでいただいて、さらに前向きに市場へ止まっていただきたいな。
本当にそう思いました。そうでないと開発が無駄になってしまうようで。
「ここまで頑張ったんだからあとは」という品質では、昨今のユーザーも財政的についていけないでしょう。









小田急テクノインスペクター。
ざまねこさん、出番ですよ。




【マイクロエース】

ユーザーから価格のことをガーガー言われている担当の方を横目に、ちょっとだけ見て来ました。
初日からこれじゃあ、月曜日にはヘロヘロでしょう。お見舞い申し上げます。




ハイ、その価格を撮影してきました。




ハイ。
こんなお値段です。





都営新宿線。
この価格も凄かった。
今回の京王6000系と同じ8両セットなのに違いが大きすぎるのです。
グローバル経済となると価格は魔物のように制御できなくなるのですね。

だから当方はもう価格で文句は言いません。
買えないものは買えない。ただそれだけです。
「高いけど買った」という選択肢は無いかなと。







夏の間に出す会場限定品でマイクロエースは終わりです。
これは流通に乗せないのでしょうから、売れなければ即メーカー在庫品になるのでしょうか。
それでも夏のイベントに出せる「作れる何か」を見つけてきたということなのでしょう。
いろいろと想像しています。
スカートは金型を変えたようです。いつものマイクロエースキハ40とは違う感じがしますね。


(その3・完へつづく)




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  1. 2015/07/31(金) 23:40:00|
  2. 鉄道模型イベント
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第37回鉄道模型ショウ2015(その1)

こんばんは。しなのさかいです。




今年も銀座松屋に行ってきました。
超・簡易版のグダグダレポートとなりますので、何卒ご容赦ください。


そういえば、ここ20年はショウを欠席した記憶がありません。
20世紀の最後まで、夏のイベントといえばデパートの催事であるこのショウだけだったのですし、ここで1年分の情報を仕入れるつもりでしたから、そりゃそうかも。
このイベントと毎月のTMSだけが貴重な情報源でした…
グリーンマックスがキハ23を発表したり。いろいろと会場発表がなされたこともありましたね。

そんな記憶を遡れば…
河井商会、ワールド工芸、津川洋行というブースも無く、カトー、トミー、グリーンマックス、マイクロエース、モデモのみという具合(あのレイアウト製作会社は除く)。
「狭い会場」と思いながらも、参加企業が少なくなるとスカスカ感が目立ってしまうのはさびしいもの。
参考情報ですが、何回か連れて行ったウチの女房は、ワールド工芸の実演販売がどストライクだったそうです。
チビッコたちに囲まれながら真剣な顔でジュッと煙を出すおじさんの姿にハマったとか。
今でもそのときのことが話題になります。



【トミックス・トミーテック】



小田急4000形の「手塗りサンプル」。
繰り返しになりますが、この見本で塗装具合をチェックしてもダメですよ。
このあとマスプロ品になると、あのトミックス独特の銀塗装がなされる、ということです。

この手の車両はメーカーのやり方・作り方に特徴が見られるようになって久しいので、そんな特徴をつかんで「さあ支持するか、否か」という答えの出し方になるのでしょう。
店頭に並んだときに、カトー東急5050系と比較してみると理解が進むかもしれません。
Nユーザーとしての銀色の車両との付き合い方、こだわり方についてです。





中間部の妻面を見ると「ああ、トミックスの仕事だなぁ」と思うのでした。
この段階でマスプロ品の仕上がりを想像できてしまうことは、ある意味ありがたいことです。





キハ82系HG。
初お目見え。もうこれで「行く」そうです。もう文句を言われてもダメみたいですよ。

で、文句①
キハ82の先頭部はやや平べったい感覚がありましたが、無塗装であるが故か?
専門家の意見を待ちましょう。





文句②
中間部の妻面を見ると、ホロが下から差し込むタイプになっていました。
キハ58系などと同じ仕様にしたためのようなのですが、DCだからということで同じにしないで、ここは上下にツメを設けて支持してほしいところでしたね。
平行四辺形の形に歪んだり手前に倒れ気味になることが多いパーツです。
先頭部だけにしてもらいたいところですね。





屋根のベンチレーターは別パーツで表現。
ここがポイントだとして買うユーザーが多いのは事実でしょう。

その他もろもろの情報が掲示されていましたが、面倒なのでメモしてきませんでした。他のレポートでお楽しみください。
タブレット保護柵はガラスに印刷して表現するとか、確かそんなことが書いてありました。
印刷…
いろいろと話題性は高そうです。







箱根登山鉄道(電車)の2000形。
「ベルニナ号」の現代版のようなアイテムです。
想ひ出を語れば、とにかくベルニナ号は動力ユニットの重みもあり、カタログどおりの十分な登坂力がありました。
そしてベルニナ号に合わせてメーカーから提案された小さくて上下に広がる箱根登山鉄道のレイアウト。あの頃のムーブメントになっていました。
トミックスも今のカトーと同じような事をしていた時代があったのです。ここ、大事。

会場前の物販ブースで、モデモのグレッシャー塗装が大安売りされていたのが悲惨でした。
あの問屋さんも露骨なことするなあとひとこと。すぐ近くにいるんですぜ。
南無三。





キハ187系の座席表現は、ホントに「座席表現だけを追加」したようです。
もうちょっと頑張って床を下げてもらいたかったですよね。
「せめて座席の表現を~!」というユーザーの声の応え方が非常にドライで、これじゃああんまりです。





さようならトワイライトエクスプレス。
箱のビジュアルとスシ24が目玉でしょう。
カトーの再生産品も同じ頃に店頭に並びますから、ユーザーの買い方にも注目します。

ところで、箱(スリーブ)の紙質はダンボール系ですから、ぶつけるとすぐにヘコミます。
トミックスの紙箱モノは車両よりも箱を大事にしてしまう不思議なシリーズですよね。







ジオコレでは、静岡で告知された歩道橋とペデストリアンデッキが立体的になりました。
ゆがみも無さそうで、安心して買えそうに見えました。
当方はこの路線に期待し続けます。ナンダカンダで今のNゲージの世界では必要なシリーズだし、絶妙な市場的立ち位置だと思うので。

グリーンマックスにこそ、この路線を進んで欲しかったなあと思うユーザーは当方だけではないでしょう。




(その2へつづく)

  1. 2015/07/30(木) 23:00:00|
  2. 鉄道模型イベント
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夏なのに冬支度をするやや短めな話

おはようございます。しなのさかいです。




前回の続きです。
法面の中に隠しトンネル(貨物線?)を設けたことから、山の斜面にベニヤ板のトンネル構造がはみ出てしまいました。
これをどう始末するか、が今回の話。





妙な角度から話を再開します。

仕事の帰り道、ポイントが余っていたので、ヨドバシカメラで、あのジオコレ「給炭ホッパー」を持ち帰りました。
テンダーに落とすべきモノには見えない、謎の多いホッパーです。
これを法面の手前の本線上に置く…
ということはしません。

この段階では「雰囲気」だけをチェック。





その給炭ホッパーを「パーツ利用」します。
使うのは鉄骨風の脚の部分。
ホッパーの左右の脚、両面分を手前に並べて使うので、1㎜の真鍮線をジョイントにして瞬間接着剤で繋げてしまいました。

鉄骨パーツは他のストラクチャーからの流用を考えてみたものの、か細いし、対荷重的な問題(?)など、どれも雰囲気が違いました。
結局この無骨そうなホッパーの脚に狙いを定めたという頭の中の経緯があります。





その脚を利用して「スノーシェッド」を作ってみようという企みが今回のテーマなのでした。

調べてみるとスノーシェッドにもいろいろな形があり、自分の頭の中の「こんなもん」に近いプロトタイプが見つかりません。
ただ、屋根板の端にはこのような落下防止柵を作ってみることにしました。





タミヤのサーフェイサーを吹くと「おお、これこれ」という気持ちに。
適当に作ってみてもビジュアル的にはいい線、でしょうか。
鉄骨の脚以外のプラ材は、手持ちの端材だけを利用しています(節約スクラッチです)。







屋根板はタミヤのグレーを2色とブラウンを1色使っています。缶スプレーで適当に乱れ吹きしました。
鉄骨部分は伊豆急のグリーンです。
淡緑系の色って結局はこの色を選んでしまう傾向があります。

屋根板の角度は15度のダウントリムとしています。
ダボを設けた基礎部分をご覧いただけるとお気付きになれるでしょうか。
GMの「落石防護柵」を使用して、正確な角度を出してみました。





さて、問題の法面です。
このように厚みのあるプラ板で覆いました。
法面の一番垂れ下がった部分、つまり一番出っ張りが大きい部分を、スノーシェッドのための「コンクリートの基礎」に化けさせることが今回のヒラメキでした。

法面がそんなに垂れ下がったいないところ(つまりコンクリート基礎部の左右)は、カッターナイフで斜めに角を落としました。
「角を落とす」程度ですから、トンネルの中までイッていません。ベニヤ板の厚みの範囲で斜めを再現できました。
このコンクリートの周りは「山の斜面」として復活させます。





コンクリート基礎部分とスノーシェッド本体とのドッキングは、3㎜のプラ棒で4つのダボを設けて上から差し込む方式を採用。

もっとも法面自体がトンネルのフタになっていますから、法面とスノーシェッドを一体化してもメンテナンス上問題ないのですが、後々のスノーシェッド本体のメンテナンスを考えての、一応の措置です。





設置してみました。
鉄骨の脚は地面に穴を開けて軽く刺しているだけです。
脚の基礎を作ってみるのもいいけど、この後に貼り付けていくこととなる「草むら」に隠れてしまうなら作る必要も無いかな。
ちょいと迷っています。





色の映えるキハ52でイメージチェック。
一応、電化路線を目指しているんですよ。
目に焼き付いた風景がついつい車両を選んでしまい、目標を遠ざけてしまいます。





大糸線と飯田線が並走するようなモジュールレイアウトとなってしまいました(笑)
このまま進んで大丈夫かな。



これにて「貨物線」の設置に関する最大のミッションが終わりました。
障害物を取り除くのではなく、「別の何か」に化けさせて利用してしまおうというオチになりました。
法面のすぐ下、土かぶりもわずかなその下に列車が走っているなんて、自分としても愉快です。



レイアウトの地形構想も、あと少しを残して固まりつつあります。
ラフなデッサンをしてしまえば、その次はプラスター作業?
だんだん止められなくなっていきますね。
「早く俺たちを走らせろ」と1/150の車両たちが喚いていますので、もう少し頑張ります。


ではまた。
  1. 2015/07/23(木) 07:55:00|
  2. 鉄道模型(レイアウト)
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短い貨物線を新設するちょっと長い話

おはようこざいます。しなのさかいです。




銀座の季節になると、決まって梅雨明け、そして町内会の夏まつりがやってきます。
今年もその通りとなり、今年も折り返し点を過ぎました。



6月末にカトーの楽しい車両たちが入線したあとは、もっぱら地面の作業に集中しています。
この前にも書いたとおり、一部を集中的に仕上げるのは非効率でもあるし、どうせトータル的に地形を見直すことになってしまうので。
モジュールレイアウトでも、ここらで全体的に構想(地形)を固めておこうという考えです。





まずは駅の右側。
カーブモジュールの外側には、駅の裏から続く法面をそのまま小高い丘として繋げ、その下を「隠しヤード」にすることとしました。





メンテナンス性を考えて、取り外し式の小さな丘(法面)を作りました。
標高を下げるのは「その下に線路がある」という雰囲気を少しでも緩和したいからです。





ただ、隠しヤードといっても、こうして本線に戻ってきますから、どちらかというと「貨物線」かな(笑)
駅のホームには入らずに抜けていく線路となりました。
以前ご覧いただいたセメントサイロは、今のところ保留扱いです。





その貨物線が続く駅の左側も「隠しヤード」にしようと、これまたトンネル工事をしてしまいました。





ただし、ここはスタイロフォームの山の手前で行き止まりに。





というのも、こちらには山の情景が控えているため、先ほどのようなスルーする線路は敷設できないんです。
ポイントはこの真ん中の地形。
低いし、外周線がさらに外側に膨らんでオフセットしていますので、幅もない…。



しかしです。
レールクリーニングを考えてみたら、行き止まりの線路にするよりはスルー運転できるようにした方がいいのです。

1編成を「隠しヤード」に留置していても、いざ発車となるとレールからの集電が効かなくなっていて、結局は山を持ち上げることから始めそう。
これでは、国際救助隊レベルの列車救出ミッションです。

レイアウトをやっているといろいろと想像するのです。とにかくいろいろ。
仕事中でもいろいろ。




こんな風にして1週間は悩みました。
どうにかしてこのキツイ山の中にもう1線通せないか、と。

そして…






ヒラメキがあり、とにかくここにベニヤ板でトンネルを構築してみました。

壁は言うまでもなく山を持ち上げたときの列車転落防止対策。
天板と手前にくる側壁をベニヤ板で逆さL字状態にし、その上と手前にもともとの低い山の地形を貼ります。
低い山の地形パーツはいったんカッターで分離しました(肉抜きした感じです)。







接触限界もクリア!







手前の山の外側はこのようにカットして「貨物線」用の敷地を確保。





さらに奥へ続く山もカット。
ここら辺は土かぶりも十分なので空間的には問題ありません。


この先で「貨物線」を外側本線に合流させます。



施工前は普通にこんな感じでした。





ここに6番ポイントで分岐点を設けました。
山の中ということで脱線のときが心配ですが、山をそのまま持ち上げて復旧できますので問題ありません。

こうして外周線の半分に、不本意ながら「貨物線」が生まれました。
駅の奥、外側に、トンネルを抜けて貨物列車がやってきて、またトンネルに入っていく。
本線から貨物線へも、貨物線から本線へというシーンも遊べます。






さてさて、この真ん中の地形パーツ。
妙に角々しい出っ張りが生まれました。

これを削ってしまうか?
そうすると中を走る列車のパンタグラフが引っかかるおそれがあります。
この不本意な「出っ張り」はこの工事をしたら発生することはわかっていました。

これをどう始末するか…。
ヒラメキがあったので、こんな工事をスタートさせたのです。

長くなりましたので続きは次回。
ではまた。
  1. 2015/07/21(火) 08:20:00|
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C12と楽しい仲間達



線路際の住民です。
カトー115系の列車番号表示器の列車番号が、もうチョット目立つ様になれは…
試しに0.5mmのピンバイスで 行き先表示器を照らす導光材に向け穴を開けて洩れた光で列車番号表示器を照らす事にチャレンジしました。
結果は、何と無く明るいかな? という感じで 簡単に進まず難しいものです。





小さいカトーのC12にターンテーブルに載せて見ると ピッタリ2両入りました。
実車の世界で こんな使い方をしていたんでしょうか。


C12が牽く列車って何でしょうか?
貨物列車の中で目に付いたのが タンク車と無蓋車でした。
そこで 大分前に購入して 使わないままだった 香港製のトム50000を手を入れC12やEF13が、牽引出来る様に致しました。

最初に車間短縮カプラーに交換して
軸受穴をピンバイスを使いさらい直して スポーク車輪に交換すると それまでくすんだ雰囲気から 一気に元気を取り戻すかの様に C12に牽かれて走り出しました
外から取り付けたスポーク車輪は目立ちませんが、見ていて楽しいもので 古い製品でも まだまだ使えますね。


小型機関車と云えば、混合列車を外す訳にはいけません。
BMTNを装備するオハユニ61と機関車の間にアダプター代わりの貨車を繋いで 完成です。
良い感じですよね。




特定の編成のないC12は、結構 遊び甲斐のある機関車で 例えば、C12に牽かれた明知線貨物列車が、恵那で中央西線のD51牽引の貨物列車に連結され名古屋や塩尻方面に行く ストーリーを頭の中で組み立てながら走らせると より楽しくなると思います。





  1. 2015/07/12(日) 21:00:38|
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KATO E257系500番台

おはようございます。しなのさかいです。




E257系500番台、夏の海へ。

ついにカトーのクオリティで「房総特急」を手にすることができる時代がやってきました。
当レイアウトでは、今からが「菜の花の季節」の本番到来です。





5両編成が日常的な姿となってしまった本形式も、こうして基本・増結セットで10両編成にすれば、なかなかの存在感です。
5+5ですから、ちょうど半分にちょん切って遊ぶか、はお好みですね。





半分こ、真っ二つにできますから、こうしてダミーのすれ違いのシーンを再現できたりします。
これはこれで楽しかったりして(笑)
増結をモーターライズするのもアリですけど、「お前はE257系同士のすれ違いシーンを本気で楽しみたいと考えているのか」と問われれば微妙。
基本セットを2つにしないでおいたのも、増結セットの車番が基本のそれと異なっているからです。ここは将来的なおたのしみ、にしておきましょうか。





この形式でどうしても賛否が分かれるのが、先頭車のマスクだと思います(模型ではなくて実車の話です)。
形容しがたい前面窓の形、おデコの丸み。
多くのユーザーの声を代弁すれば(カッコイイんだかカッコ悪いんだかわからん」。
当方はつり上がったライトに、アグレッシブな表情を見つけて「好み」としています。
ここは心理学的な話になるかもしれません。動物の顔に見える方もいることでしょう。

そんな悩ましいお顔も的確に再現されていました。

編成番号も印刷され、特徴的なホロ収納部、強化型スカートも再現されました。
窓からボディの断面が見えるものの、接着剤を流し込まれたり、窓のフチが欠けていること、窓のはまり具合がイマイチなことに比べれば1000倍はマシ(マシ?)

それと、強化型スカートは要注意です。これも試験に出るでしょう。





BOSO EXPRESSの「b」、黄色いドアの塗り分け、イメージカラーの青も乱れなく塗装・印刷されていました。
室内灯はLED室内灯クリアを入れました。座席パーツが青いため、この角度ではあまり目立ちませんけど、10両すべてに入れましたょ。
気分は「海へ」です。





パンタグラフ周辺。
カトーのE257系等は、ボディ端部のエッジが効いていて、ホンモノみたいです。





先頭車同士の連結シーン。
もうすでにレイアウト上をグルグル回していますが、たまにどっちが基本でどっちが増結だかわからなくなります。



□□□



E257系500番台は、2014年1月にマイクロエースが製品化したばかりです。
当方、このときは、飛ぶように売れていく蕨製品を見ているだけでした。
諸先輩のレポートを拝見しても、個体差はあれど健闘が目立つなかなかの製品だったようです。




しかしその後、わずか1年半でカトーはやってくれました。
わずか1年半で…です。
2003年末に製品化されていた0番台「あずさ・かいじ」からのバリエーション展開という流れ。
組み合わせる金型の変更で、ユーザーが思う以上に500番台が可能だったのです。

ココ、今回のテーマかもしれません。







動力ユニットは非FW方式、だから室内灯の集電シューも折り曲げが必要だったり。台車もビス固定です。
2000年代前半、2005年のキハ82系フルリニューアル直前までの仕様、ではあるものの、今あらためて手にしても「カトーならではの安心感・安定感」があります。





後続する255系は現在の仕様で固められそうな気がしますが(実車の世界とグレードがアベコベになりそうですが)、そんなことを考えるのは野暮で、コレはコレでお得な製品化だったと思います。


今のカトーは、過去の金型の恩恵を受けてこういうことが簡単にできてしまう、という訳です。
だから「とてつもない未来」と言いました(懐かしいなあ)。





またまた寝る前のひととき…
いい買い物でした。

ではまたです。

  1. 2015/07/10(金) 08:30:00|
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KATO C12から見える大きな世界

こんばんは。しなのさかいです。




発表時にユーザーのどよめきがあったような気がするカトーのC12。
特定の編成をイメージしにくい小型機関車だけに、今のユーザーの反応がそうなることも必然だったのかもしれません。

先週の水曜日に発売されました。6、7月に渡る分納の、前者のほうに当たります。
そして当方は、もう小さい貨車たちを引き連れてトボトボと走るシルエットを楽しんでいます。
スノープローを付けて。番号は昨年末に茅野駅前で見た67号機。
スノープローは簡単に「有り無し」を選択できます。ダミーカプラーを抜けばスタンバイOKです。





横から見てみましょう。
「アノC12」を買ってしまった思い出にニヤけてしまいます。当方だけではないはずですよね。
あのね、C12って実はこういうスタイルだったのですよ(笑)

二軸貨車とそんなに大きさが違わないという事実にあらためて驚かされます。
なのに、モーターも入ってライトも点く。さらにキャブ内にも空間が広がっているのですから。
一昔前の常識から見ればいったい何がどうなっているのか…





C56からのバリエーション展開?
そう考えると、もっと早目に製品化されてもよさそうな気もします。
この点については「集電性能の見直し」というハードルを越える必要があった、と伺っています。
C56のテンダーが失われる分、集電機能を前後の従輪にも求めなければ不安定な動きになるのではないか、ということなんです。

その結果はご覧のとおりで、従輪集電だけでなく、ナントまあ、オール金属のスポーク車輪まで現れました。
これも試験に出るでしょう。









細かいディテールについて語る資格は、当方にありません。
が、これほど小さい機関車なのに、1/1のスケールで目の前にたたずんでいる雰囲気が。
金型の彫り込みだけでなく、塗装の選択も効いていると思います。
ナンバープレートのフォントも確実に進化しています。





1つだけ当方からお話できることは、煙室扉のハンドレール。
今回は浮き上がるように表現されました。
ここ、デフレクターがないC12では、このような「やや後ろから見た姿が重要」というこだわりがあったとお聞きしています。
この角度から目立つ箇所だからあえて…という設計思想があったそうで。
カトーの蒸気機関車の設計は、当方のようなライトユーザーの頭の中のはるか上で検討されているようです。

つい数年前のニセコのC62と比べても、カトーの蒸気機関車は容赦なくガシガシと進化し続けています。
頼もしくもあり、また、今、ニセコのC62を見ると多少しょんぼりしてしまうこともあり。
ユーザーはいつでもワガママですね(笑)





サウンドカードを箱に差し込んで、さらに半周遅れでC56小海線を同時に走らせてみたところ、うまい具合にドラフト音がコンスタント化しました。
集電性能を高めたことが奏功していて、こんなに小さくても実にスルスルと走るんです。
日曜日の夜、ひたすら「シュ、シュ…」という音を聞きながら、半周間隔で目の前を通る小型機関車を見て。そして睡魔が襲ってくるのを待ちます。
慌ただしい土日も、終わりよければすべてよし、でしょう。



□□□



カトーの小型機関車。
C56小海線から数えればフォース・インパクトです。
この間、当方の頭の中ではすっかりと黒い二軸貨車が復権し、カーブレールに馴染む可愛らしい編成の虜となっています。

こんなやつらが活躍した時代って、興味を持って調べて見ると、鉄道がとても躍動感に満ちた頃だったということわかります。
この点は、ED19のときにもお話しました。
小型機関車が、か細いヘロヘロの線路を走り、ローカル線の終点へ。そして今度は盛んだった山の産業の証を麓まで運ぶ。
まさに「森の貨物列車」。やっぱりチキは欲しいのであります(笑)





だから、こうして並べて見ていると、アナザーワールドが見えてくるんです。そこでは「地方創生」なんていう掛け声はまったくもって意味不明。
ローカル線の風景への回帰が、皮肉にも1/1の世界では危機的状況にある今、1/150の世界で見直されつつあるんですね。

トミックスのレールセットA・B、または基本セット1で遊んだ時代にこんな奴らがいてくれれば…。こう思わずにはいられません。
小さい世界でも、観察力に比例して広がっていく大きな世界。そこには「癒し」の効能がありそうです。
そして、この小型機関車たちはそんな効能を持っているんだと思います。



当方は幸運にも6月分で2両を手にすることができました(ごめんなさい)。

ではまた。
  1. 2015/07/06(月) 21:00:00|
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トミックス EF62



線路際の住民です

ホビーセンターカトー東京のレイアウトの何処かで見た風景は、いつ見てもいいですね~
いつかは こんなレイアウトを作りたいですね!



トミックスのリニューアルEF62が ようやく発売されました。
同じ仲間のEF63発売から随分と間が開いてからの発売ですから 待ちに待った!というところでしょう。


ひっくり返してみると なんと全軸駆動!
トミックスの三軸のN用動力台車では
初めてかもしれません
今までの3軸台車は、2軸のみの動輪でしたから 大きな改良点でしょう。
因みに 動力台車の長さは、カトーC56の動輪部分と大きく変わらない事から
長い動力台車の安定性を保たせる努力は大変だったと思います。
走らせると多少のきしみ音のするモノがあったりして 個体差がありますが、幸いに我が家のモノは、S字カーブもスムーズに通過をしています。



カトー製品と並べて見ます。
形態による違いで前期と後期に別れますが、モデルとして以下の点が異なります。
1.運転席屋根上の雨どいの取り回しの違いから避雷器の位置
2.前面窓のデフロスターの有無
3.側面エアフィルターの形状違い
4.運転席側ドア下側の形状違い
5.運転席側面窓の一体からHゴム入りに変更

私の知るところでは、こんな所でしょうか。
トミックスのプロトタイプでは、田端 篠ノ井機関区所属車で無線機取り付け台の表現に53.10以降になりますね。
延長された水切りで 同封の54号機が、対象から外れてしまいます。


比べると サスペンション機能のあるカトー製品が、若干腰高かな…
しかし 通常に使う際には問題ありません。





トミックス リニューアルEF62は、同じ後期(2次型)を 篠ノ井と田端 の所属時代別に 分けてバリエーションを持たせてます。
作り分けは 屋根色を大宮工場と長野工場の入場時の違いや ATS-P導入後の標記違いこれに伴う 外ばめ式テールライト
と細かい点で違いを表現しております。
クリーム帯が別パーツですから 細かい作り分けが可能になったのでしょう。





国鉄 JR時代それぞれのEF62が牽く列車は何でしょうか?
同時発売の急行能登 セットや間合い運用 直江津ー二本木のタンク列車辺りも良いでしょう。
国鉄時代であれば、高崎からの普通客車や信越線内の貨物列車等 選択肢が拡がります。
牽引される車両も既に発売されており
ひたすらに発売してきた2軸貨車を活かせる様になり 色々なシーンの再現を 出来そうです。

さて 三軸動力の登場で 同じ形態の動力台車を使えそうなEF58のリニューアルを期待したいですね
でわでわ



  1. 2015/07/05(日) 19:49:07|
  2. 鉄道模型(車両)
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