(その4からつづく)
【カトー】
最後はやっぱりカトーです。

房総半島を目指す列車たちが大集合。
昔のGMのカタログにも伊豆急行をテーマにした、こんなビジュアルがありました。
もうすぐ、これら全部がカトー製品で楽しめるようになります。

その房総特急のメイン、255系がそろそろという感じになっていました。
ロゴマークも綺麗に印刷されそうです。
発売は11月。菜の花の季節はその頃でもやってきます。

2003年末にマイクロエースが製品化してから11年。
既にラインナップされているE217系やE233系京葉線との繋がり・広がりを持たせる意味から、E257系500番台と共に企画したそうです。
JRの列車となると、フラッグシップ車両だけでも良さそうな私鉄とは違って、やはり面的な広がりが有効で、既存製品との相乗効果を生むということが期待できるのでしょう。
これは信州の車両などでも見られる展開です。
ついでにベストセレクションの113系横須賀色も売れそうですね(実はそろそろ買おうかなと思っています。なんてったってあのお手頃価格ですから)。

クモハ12は下回りが実にいいなあと。
カプラー下のATS車上子が精密感を上げているんですよ。これは実際に手にしてからさらに感想を述べさせていただきます。
スカートがある車両ではないので、カプラー下はスカスカになりがちですが、ここにゴチャゴチャ感を持たせることでビジュアル的に退屈させない配慮のようにも見えます。

101系は直近のセールスミーティングでも出て来なかったんでは。発売直前にして初お目見えです。
もちろん塗り替え品ですから、思っていたとおり、二代目(顔面修正後の)101系そのままの完成度。
房総半島だけでなく、1980年代の鶴見線も一気に手元に広がる訳です。

EH200量産型は買い過ぎに注意ですよ(笑)
知ってしまうと歯がゆくて仕方がなかった「既存品は1号機」という事実ですが、この事実を乗り越えて待っていればこうやって製品化されるのです。
「あそこをあーすれば」「ボディさえ変えてくれれば」というアイテム、カトー製品にはまだ散見されますよね。
楽しみにしましょう。

小田急3100形NSE・冷房増設。
こちらは延期もなく順当に発売できそうだとのことでした。

(左)コキ200with日陸コンテナ
(右)アムフリート客車
アムフリート客車の台車に注目です。
ここで今年の年末のお楽しみについて。
C59と急行「安芸」は、早くもカニ38とマシ38のボディがお目見えとなりました。

カニ38は、これでほぼ完了だそうです。
シャッターが5つ並ぶ外観が不気味(笑)
こんなのが出てくる世の中ですから、もうどんな客車が出てきても不思議じゃないですよね。
ぜひともマイフ97もお願いします。

マシ38はまだ修正があるかも、だそうです。

C59は下回りとナンバープレートのみ。
ナンバーのフォントは特に良かったですよ。4つとも桁数も同じですしね。
機関車と客車はこれから受注数が上がってくるそうで、いろいろと届いている声から推測すると、もしかしたら〈1967〉セットがおそろしい受注数になっている予感がするそうです。
「カニ38が何千個も日本中に散らばる事態はどう考えてもおかしいですよね」
そんなことをお聞きしまして、それ以来、想像してはひとり笑いしています(なかなか頭から消えません)。
カニ38だけの10両編成をやってみたかった気もしますよ。

京浜急行2100系は、テストショットが無いかわりに、設計情報が多く開示されました。
その中で驚いたのが先頭部のワイパーカバーで「2100」の文字が掘り込み表現となり、ワイパーの根元がちゃんと隠れ気味になるように一段凹ませるというはなし。
それと、ライトユニットのケース(カバー)で消えてしまいがちな運転台すぐ後ろ。例のかぶりつき座席が再現されるということでした。
特別企画品は側面の幕を印刷ではなくシール対応とすることから(シールは特別企画品のみ)、凹みの深さとシールの厚みを考えて設計するとの情報もあり、カトーの年末アイテムにふさわしい楽しみがやってきそうです。
さて、どっちにしようか。まだ悩んでいます。
2100系のためのサウンドカードも、発売を年末に合わせる目標で、仮に間に合わなくとも、何か月も待たせるような話にはならない(正月明け?)とのことでした。
その他ですよ。
E233系のサウンドカードは、最終調整が終わったようです。静岡、松屋、コンテストとたびたび試させていただきましが、明らかにモーターとの同調精度が高くなっていて、家の中での電車ゴッコがやみつきになりそう。子どもウケはまちがいないでしょう。
もうすぐ発売したい(ホントにもうすぐ)とのお話でした。
このE233系のカード(フォーマット)の開発は手探りの状態で試行錯誤を繰り返してきたそうです。その代わり、今後の電車カードのリリースにはそれ程苦労はしなくて済むそうで、京急2100系のカードについても、そうした背景に基づいた「お待たせしません」というコメントのようでした。
E233系のカードと京急2100系のカードの発売のインターバルが、今後のサウンドカードの発売ペースとなるかもしれません。
今回もいろいろとお話を伺いました。
ありがとうございました…
□□□
会場を出て、ビッグサイト内のとある場所で謎の反省会をやりました。
「ホビーショー」というだけに、出展企業は「これを出したら買ってくれますか」というメッセージを発信し、来場者はその答えを考えるという構図。
これは互いに単純明快でわかりやすいキャッチボールのような作業です。
そして「見本」市ですから、出展企業によってはメッセージ力が弱い企画が多々ある訳で、プラモデルやラジコンだけでなく、鉄道模型においても各社を比較してみると、その辺りが伺えました。
鉄道模型市場でも「今、どんなものが話題なのか」というマーケティングがなされ、今こその注目アイテム、今見ることができるアイテムに視点を振り切っている企業(メーカー)があるようです。
しかし、撮影対象となる車両が次々と引退し、気がつけば高価なカメラとレンズだけが手元に残る時代が来るかもしれません。
乗り鉄にしても同じ。新幹線だけの瞬間移動で「旅と鉄道」を楽しむことができるのかどうか不安です。
トレンドだけに視点を合わせ続けていて、この先、鉄道趣味は「趣味」であり続けることができるのか。
繰り返しになりますが「鉄道の魅力」は、機関車が貨車を牽いたり、夜行列車があったりと、切迫した重い輸送使命があってこそ、です。
そのコアな部分は今もファンを魅きつけ続けているはず。
でも、残念ながら目に見える現実の世界では、そんな切迫感は感じられなくなってしまいました。
だからこそ、簡単に過去に戻ることができる鉄道模型趣味に限っては、もっと強烈なメッセージを含む企画でユーザーを誘導するくらいのことがあってもいい。
今では見えにくくなった過去の鉄道の風景は、単なるオジサンの回顧分野ではなく、レールでヒトやモノを運ぶ本来の機能が十分活かされた、今の若い世代でも魅力的な世界だと思うのです。
そうでなければ、緑のメーカーが次々とリリースする過去の列車・ゲテモノ車両の模型の売れ方は、説明がつきませんよね。
多くの鉄道模型ユーザーは、そんな魅力を肌感覚で理解し、そんな楽しさを実感できる模型をいつの間にか求めるようになっているのかも、と思いました。
もしこれが事実ならば、やはりニュース性のあるトレンドだけに注目した企画は、あまり支持されないでしょう。

警備員さんに敬礼されながらコッソリとドアを抜けたら、すっかり夜。
昼に見た大勢の来場者は完全に消えていました。
9月末ですから、日中は暑くてもさすがにこの時間になると涼しくて、夜風が気持ちいいことこの上なし。
秋の気配を感じることができる、1年で一番過ごしやすい季節がやってきますね。
静岡から始まった今年の夏は、こうして有明の夜で終わりました。
ではまた。
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- 2015/09/30(水) 22:40:00|
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(その3からつづく)
【トミーテック】

ペデストリアンデッキ。
昔のジオコレ製品では保つことが厳しそうな直線が目立つストラクチャーでも、今のレベル(金型)ならば大丈夫そうです。
バスコレとのコラボレーションが効きそうなアイテムですね。少々狭っこいところが難点か。

歩道橋。
これも歪みとかは見られず、大変良さそうです。ただしこちらは跨ぐ道路幅に比べてオーバースペック気味。
ペデストリアンデッキも歩道橋も「拡張」というか延長機能が見えるようでもありました。

そしてバス停。
こんなところがジオコレ、小物系でした。
最近はローカルな風景に合うストラクチャーが出てこないなあとひとこと感想を書いておきます。
やはりバスコレの展開がこうした現代的な風景しか求めなくなっているのかも。
何回も言いますが、歪みのヒドかった建物コレクション・甲州街道シリーズのやり直しとかもお願いしたいのですが。
よく見るテレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」でも、田舎の風景を走るシーンの方が見ていて楽しいものですから。

バスコレでは中央高速バス5台セットB。
前回品は塗装がいまひとつだったので買いませんでした。
今回はいかに。山梨交通は気になっています。
ただ、バス5台で結構な価格ですから。やっぱり手は出ないかもねー。

その他のバスコレ。
奈良県は奈良交通ですか。
1/80の大きいやつもありました。

鉄コレでは関東鉄道キハ2100。

鉄コレED14。
小型電機もまだまだやるんですね。

京浜急行1000系。
こちらはいつの間にか鉄コレ定番アイテムに。
GMの新キットの存在を忘れかけていました。
あれもなかなか良かったですよね。

そして鉄コレ10周年記念・秋田中央交通軌道線セット。
電動貨車のゲテモノ感がたまりません。第1弾、第2弾あたりを思い出させる面白い振り切り方です。
「こんな方向性こそが鉄コレだったじゃないか」と言いたいユーザー、多いんじゃないかな。
最近はNゲージ完成品で出ても良さそうな2両セットの企画ばかりで、やや食傷気味でした。
鉄コレは、Nゲージ完成品と同じ土俵に乗らないからこそ、ユルくて許せる分野だったと思うのですよ。
本家トミックスブランドとは切り離された雰囲気で、のびのびとしたコレクション系でした。
中の人は実物を取材していても楽しいのではと思いました。
「コレクション系」は21世紀に入ってから、まったく何もないところからひとつの市場を創り上げたのですから、凄いことです。
その反面「トミックスブランド」が今ひとつ盛り上がらないのは、数年間共通した感想。
歴史的な掘り下げが必要なものを避けて、今取材できるものが多く製品化されているような気がしています(気のせいかな)。
コレクション系とトミックスブランド。この2つの方向性が融合したら面白いんじゃないかなと、ユーザーとしては指摘しておきますが、どうでしょうか。
【ポポンデッタ】

安中貨物セットのタキ1200、タキ15600、トキ25000。
カメラを持つ方々には馴染みがある貨物列車がいよいよ登場する訳ですが、専用貨物列車は今も昔もストーリー性が濃いですね。
国鉄時代に視線を転ずれば、こうしたエピソードはゴロゴロと転がっている訳です。

20フィートタンクコンテナのビームタイプ。
書いてあるとおり細いフレームの破損対策が練られているようです。
フレームタイプには日陸が控えているようで、これはカトーのやつと被りますか?
(その5・完へつづく)
- 2015/09/30(水) 18:10:00|
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(その2からつづく)
【トミックス】
今回も静かなトミックス。
C57135とか、ワイヤレスコントローラーとか、ワイドレールとか、意欲的なアイテムを発表しまくっていた頃が懐かしくて仕方がありません。
それと、ブースの近くに担当者氏がまったくいないのですよ(たまたまなのか…)。話を聞きたくても聞けないのが歯がゆかったです。
そういえば会場外の体験運転コーナーに…

485系3000番台「白鳥」。
ボディにエラーがあったのかどうかはわかりません。9月末の発売直前で10月へ発売が延期されました。

マイクロエースが製品化したのは2001年でした。
その後も再生産されましたから、今でも持ち続けているユーザーは多いはずです。
しかしクハとモハとでは客窓のピラーの幅に違いがあったりして、必ずしも満足できる3000番台ではありませんでした。
今度はトミックス製品ですから、そんなことはないでしょうが、出来れば「はつかり」時代にも対応できるように床下を黒にしてくれれば良かったです。

キハ82系はいよいよ手塗りでイメージを把握できるようになりました。


ガラスケースの上の段の奥に飾られていて、撮りにくいことこの上なしです。
それでも出来るだけ角度を付けて数枚撮ってみました。
キハ82の先頭部が、思ったほどとんがっていないので「そんなものかな」とひとり言。

103系も高運転台仕様までがHG化。
旧製品となる高運転台車も、そんなに昔ではない10年前くらいまでは発売され続けていましたね(BMTN対応までされて)。あの製品はもうオサラバなのでしょうか。
今回は京浜東北線のスカイブルー(青22号)。
子どもの頃は、このカラーかウグイスが一番人気でした。

新製冷房の低運転台車も。
こういうアイテムこそ気動車のように単品販売をお願いしたいのですが、無理なのかなあ。

E233系2000番台。
小田急4000形も発売ですから、これは製品化の意図がよくわかります。

わたらせ渓谷鉄道WKT-500と、樽見鉄道ハイモ330-701。
最近のトミックスはこの手の製品化にハマっているようです。
わからないでもないけど、ローカル線、地方交通線の景色を走る車両をやるには、もっといろんな方法、アプローチがあるんじゃないかな。
どうしても単行での遊び方になりがちです。
Nゲージですから、なるべく車両と車両を連結をさせて走らせたいのですが…。

旧型客車が幾つか発売予定。
一体どうしたいのですか、これらを(笑)
牽引する機関車はなにを想定しているのかな。
これをやるならC57135の客車を出してくれー。

Cタイプディーゼル機関車。
何代目なのかすら忘れました。昔はあの武骨なスタイルを重宝しましたが。

わたらせ渓谷鉄道DE10。
やっぱり、トミックスは今見ることができる鉄道風景に重点を置いているのですね。

N-DU101-CLというスペックがまったくわからない謎のコントローラーでおしまいです。
どことなくデザインが80年代のLSIゲーム機のような感じ。
(その4へつづく)
- 2015/09/29(火) 21:40:00|
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(その1からつづく)
【マイクロエース】
会場で、久しぶりに「マイクロエースらしい」ジョイフルトレインを見ることができました。
だいぶ以前から同社の守備範囲のひとつがこの分野だと思っていたので、少し懐かしい感じ。
帰ってきたワラビのジョイフルトレイン。
最近は実に私鉄車両の企画が多かったからですかねえ。

「エレガンス・アッキー」と言います。
知らない人も多くなったかも。
パーツ1つひとつのゴテゴテ感があるものの、面白いなあと思える模型ではあります。

妻面にもホース(TNカプラーは大丈夫なの?)
そして客ドアには「自動ドア」の文字が印刷されています。
ここまでやるかー。これはトミックスの車両では絶対にあり得ない仕様です。
トミックスはキハ261系を後発で被せてきますが、こうした細かい標記の印刷を見ると、意外と…。
でもサボ受けはなんだかゴツいですね(笑)

こちらは「ふれあいSUN-IN」ですぞ。
模型の世界でも改造ネタでしか見たことがありませんでした。

アッキー(?)と同じく、細かいところは気になりますが「製品化する」というファイティング・スピリットはたくましい(笑)
まだまだ製品化されていないジョイフルトレインがありますので、なんとかしてもらいたいです(久しぶりにポジティブな応援をしています)。

京成3600形。
乗入れ大好きな方々、どうぞ!

あの「フル編成7万円超え」で市場に大きなインパクトを与えた「彗星セット」も、ちゃんと発売に向けて動いています。
マロネ40が上品な雰囲気で佇んでいましたので撮ってみました。

DD50も超絶価格で進行中!
ということで、工場との調整は回復しつつも、為替レートの問題はまったくそのままだそうです。今回もいろいろとお聞きしてきました。
たまに昔ながらの良心的な価格で発売されるものがありますが、それらはあくまでも「当時のレートの時にスタートさせた企画だから」だそうです。
そんな企画もやり尽くせば、本当の意味で高騰した価格の製品ばかりとなるでしょう。
そのときは、例えばセット販売をやめて昔の10系客車のように単品売りにシフトするとか、いろいろな方針転換、新たな方向性を考えている最中とのことでした。
それでも1両の価格はそれなりになるそうです。
問屋・小売店・ユーザーも、既に限界点を越え始めているところと見ています。
考えることができる時間は、そう多く無さそう…。
そういえば、カトーがやる月イチの新製品発表は、マイクロエースが2000年頃からやり始めたもので、その頃は毎月のビッグニュースにワクワクしたものでした。
それまでの停滞したムードを壊したのは、同社のそんな常識破りなやり方だったのです。
流通、ユーザーに否定的な意見が多い一方、いろいろな意味でN市場の活性化に必要なメーカーなんですよね。
ここが踏ん張りどころなんですが、どうでしょうか。

クモハ52なのか、それとも「あじあ号」の展望室なのか。
無地一色だとわからないよね。
さて、そろそろユーザーも「どこがどう」なのか、分かってきたはずです。
深刻な価格の問題について考えてみた後だったので、まるでゆるキャラのような模型の発売が控えていると気付き、「まあ、どうでもいいかー」となってしまうのでした(大笑)
(その3へつづく)
- 2015/09/29(火) 12:30:00|
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こんにちは。しなのさかいです。

昨年、その地を千葉・幕張から東京・有明に移転した全日本模型ホビーショー。
幕張時代は10月の開催だったこの「プララジショー」は、今年も夏の陽気が続く9月末の開催となりました。
例年9月末の週末は、下の娘の小学校吹奏楽部の本番と重なってしまうため、保護者としては調整に苦労するところですが、いろいろと関係者の方々に調整していただき、ギリギリのところでなんとか出撃できました。
ご迷惑をおかけいたしました。深く御礼申し上げます。
さて、入場料1,000円を支払ってゲートを通過すると、ロクハンのブースが実においしいところに構えていました。

いつの間にかターンテーブルまで製品化しているのです。
野心的ではありますが、デザインは少々窮屈っぽい。なんとなく食玩の世界に見えるのは当方だけでしょうか。

いつの間にか北斗星の編成モノをやっていたんです。
DD51のフロントの手すりは金属製の一体ものでした。

500系新幹線ですかー。
Nゲージの新幹線は1/160で在来線車両とはイマイチ規格が違いますから、新幹線だけはNゲージと分離してこの規格で始めてみるというのも面白いかもしれません(当方はそこまでやれませんけど)。
それにしても6.5ミリゲージ。数年前に威勢よく狼煙を上げた各社で足並みが揃っているようでしょうか。
開発にそそぐ情熱は感じられますけど、ユーザー人口が増えているようには見えません。
少なくとも、鉄道模型新規参入ユーザーにとっては選択肢と成り得る存在なのかもと考えましたが、量販店の在庫の状況を見ていると、そんなに増減も見られないし。いつ見ても1か月前の店頭の様子と変わらないのです、Zコーナーは。
そういえば、最近は週刊ナントカカントカとタイアップしたようですね。
いろいろと試したり考えていらっしゃる様子は伺える訳ですが、今後の展開、どうなるのかな。
Nユーザーとしては、あたたかく見守るだけです。
【グリーンマックス】
ロクハンの斜め前には、おなじみのGM。
小田急電鉄の通勤型車両をアピールされていたので、見てきました。

クヤ31・テクノインスペクター。
月に1度の必殺仕事人です。

クヤ31だから1000形。
あの板キットはこれまでにどれだけ売れたことでしょうか。
フロントの手すりは、ボディと同じ色に調整した樹脂とするそうです。

裏側も見せてもらいました。
ライトユニットの遮光ケースも、これまでのような基盤とスプリングが見えるようなものではなく、完全に内部に取り込めるような形状にしたそうです。遮光性能もOKで、あわせてLEDの色も、よりリアルにするとか。
こんなところも進化させている、ということです。

側面のビートも凹凸を効かせて強調する方針にしているそうです。
その他です。
E653系の売行きは順調ということで(メーカー自らネガティブには言わないとは思いますが)、この製品で寄せられる声を足掛かりに、さらなる新製品へつなげていきたいとのことでした。
5月の発表からズッコケもなく9月に発売されました。これは良かったですよね。
それと多くのユーザーが気にしている新しい動力ユニットの分売については、まったく未定だそうで、これからの完成品モデルへの搭載を優先させるみたいです。
EVO第2弾・コキ106系については、現段階で新たに見せられるテストショットが無いため展示していないけど、開発は進んでいて、他社の完成品には無いようなこだわりを見せるそうです。
他社製品ではウエイトとコキの胴体の配管表現の両立という課題があったはずなので、そんな課題もクリアするのかと聞きましたが、ちゃんとウエイトを仕込んだ上で、もちろんそうするとのお話。
車端部の手すりを塗料がのるプラ樹脂製にして、さらに他社製品とも互換性を持たせられたらいいなという発言もありました。
ははーん、おそらく全塗装+ウエザリングのユーザー需要を狙っているんですね。16番の模型ではそうした作例が多いですから、一定のコキ・ウエザリング派がいると踏んでいるようです(あくまでも推測ですが)。
大糸線の旧型国電については…
マルチプル・タイタンパーについては…
完成品モデルには、支払う価格に相当する「手にしたときの満足感」みたいなものがあるはずなので、同社完成品にはそれがあるのかどうか。当ブログではここをずーっと前から心配し、指摘し続けています。
今回、動力機構を新規にしたことで「大きなハードル」はクリアしました。が、それだけでは終わらないのではと当方は見ています。
・プラレールのようなスイングドローバー
・プラスチッキーな無塗装の屋根上機器パーツ
・室内灯が漏れるボディの肉厚
・接着剤に頼らざるを得ない床下機器の取付
・貫通ホロの無い貫通妻面
これらに今後、「ボディマウントカプラー対応の放棄」が加わりそうです。
対応させないことにポジティブなこだわりを持っているようですが、でもそれって一般ユーザーの支持を集めることができるの?
「1人のプロモデラー」としてのこだわりを広めようとするならば、それなりの説得力がないとダメではないかなあ。
EVOの103系にしたって、「組めば完成品を凌駕する」というコピーもそうは受け止めていません。
だって、「発売予定」と言っていたライトユニットはいつまで経っても発売されないし(笑)。半分冗談のような話ですが、ユーザーが見る「完成品」ってそういうことなのです。ここをあんまりイージーにしない方がいい。
「完成品」をユーザーに買わせようとするならば、細かい箇所の再現度を上げる前に、既に先行他社が完成品としてクリアし、完成品として常識化しているこうしたところを、もっと早くどうにかすべきなのでは…と思いました。
(その2へつづく)
- 2015/09/28(月) 12:55:00|
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こんばんは。しなのさかいです。
連休だ、シルバーだと言っても、開放感もない地味な5日になりそうな予感がしていたら、そのとおりで既に2日目が終わりました。
それにしても関東地方、天気がいいっすねー。
ここ最近は、控えめに暮らしています。
前回お話ししたトミックスの14系14形については、不要な客車を売却してサッパリ。
ですから、マトモな買い物をしたのは8月の飯田線シリーズ第4弾が最後となっています。
こういうときは、手元にある模型を見つめてみるのもイイですよ。
話題を3つほど。
①ロクヨン・ハンガク

もうずいぶん前のような気がします。
7月末、鉄道模型ショウのバーゲン会場で、トミックスのEF64ユーロライナー色が売られていたのはご存知の方も多いはず。
某問屋による半額セールでしたので「それならまあいいか」と思って1両持ち帰っていました。
ユーロライナー(黒色床下)を持っていながら代表的な牽引機であるEF6466を配備していなかった理由。
しかもこれ「限定品」なのに、見送っていたんです…。
とにかく塗装がひどい。
これが最大の理由。
限定品と言いながら、前面の帯はマスキングが失敗したようなギザギザ。なんだこれは。

さらに納得できない仕上げがこれ。
よく話題になっていますね。最近のトミックス製品に見られる妙なテクノロジー。
塗装した後で塗り分けが甘い箇所、この場合はルーバー上の明かり取り窓の周りと中央のJRマークの部分にかけて、大きなTカードのデザインみたいに同じ色を用いて「マスク印刷」をしているのです。
しかしまあ、この印刷がアマアマで、青地に白を被せるのだから、下地が透けてしまって余計に始末が悪い。
ついでにJRマークも目を凝らして見て発見できるような具合。
店頭で見て、牽引機だから必要なのに買うのを止めてしまった思い出があります。
この会場で半額じゃなかったら、未だに手にしていないはずでした。

でも皮肉なことに、こういうときに限ってピンバイス穴開け工事がうまくいくんですな(笑)
列車無線アンテナを立てる2つの穴がキチンと平行に開きました。

ヘッドマークを付ければ前面のヘロヘロ帯はごまかせそう。
しかし、なんでまあ、この有名な66号機が限定品なのか。理解できません。
トミックスはグレーの床下というか、最晩年の姿を通常品としてリリースする傾向にあるので、買い物しにくいと思うことが度々あります。
「全盛期」の方が様々な列車とコラボレーションできて楽しいはずですが。
②トミックス・対向式ホームは使えるゾ
テーブルレイアウトに駅というかホームを置いてみたくなりました。
グルグルいつまでも回り続けるのもつまらないし。何事も「止める理由」が欲しいのです。
飯田線シリーズのための、ということでホームを探してみると意外にもトミックスの対向式ホームが似合いそうだとわかりました。
言うまでもなく、Nゲージ製品の中ではロングセラーの部類に入るストラクチャーです。

この対向式ホーム、久しぶりにいじってみました。
ちゃんと塗装しています。
看板シールは現行品がイマイチセンスが無いので、グリーンマックスの看板建築のシールをトリミングして貼っています。

こっちが昔のシール。
「井中ボート」のシールをダメにしてしまいました。いいデザインなんですが。
まだ持っている方がいましたら、この昔のシールは大切にした方がイイですよ。
延長部も買って(と言ってもわずか数百円です)、飯田線の4両は止まれるようにしました。

ホームとの関係でトミックスのファイントラックに。
カーブレールはC243-45です。

コントローラーはトミックスのN1000。
以前にも御紹介しました。ブックオフで1900円で拾ったモノです。

なかなか楽しいのです。
あははははは。
③急行「能登」をPFで

最後に前回のお話の続きです。
1986年の急行「能登」。
この頃は、既に高崎のEF62が下関へ転じていたので、田端のPFが上野から高崎までを登板していたそうです。この点は勉強不足でした。
幸いにもトミックスのPF前期型は手をつけずに持っていましたので、緊急セットアップ。
番号は1038。
どうしてあのとき、牽引機を見に13番ホームの先端まで行かなかったのか。反省しています。
それにしても、この1986年の急行「能登」が実にバラエティーに富んだ多くの機関車に牽引されていたんだなと、あらためて気付かされました。
上野→高崎 EF651000(前期型)
高崎→直江津 EF62
(横川→軽井沢はEF63×2が補機)
直江津→金沢 EF81
ね、面白いですよね。EF63もセットアップしていないやつがまだありますから、ここら辺でやっちまおうと考え始めています。

PFが牽引する14系座席車って、結構好きです。
東サロなんかを牽く姿も見慣れていたからかな。
まとまりのない内容で申し訳ございません。
こんなことをしています。
ではまた。
- 2015/09/20(日) 19:45:30|
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線路際の住民です
上野発の夜行列車~ 気がつけば、カシオペアだけになりました。
それと同時に EF65PFの大量淘汰が始まった様です。
画像のEF65-1104は、検査入りで まだまだ活躍を期待されますが、一号編成の試運転や回送に使われる事の多かった 1106は、先日帰らぬ旅に出発いたしました。

事業者限定 鉄道コレクション 相模鉄道新7000系旧塗装 が、発売されました。
京急や東武の様に 高い知名度のある私鉄ではありませんが、ナンダカンダで結構 種類も豊富で 売れている様ですね。
新7000系は、7000系一族の一員で 大きな設計変更車と云う位置づけでしょうか。
この車が出てくる前に 鉄道に興味の無い父親が、知人より聞いた話を誇らしげに語っていた事を 思い出します。
粗っぽい塗装の印象だった模型ショーでの試作品と比べて キチッとした塗装な仕上がりに ひと安心…

帯やロゴの乱れや掠れの無い仕上がりに 早速 Nゲージ化の作業に取り掛かりました。
動力は、飯田線旧型国電用に使って居たモノの使い回しました。
カトー飯田線シリーズな展開して以来
余ったモノで 簡単に付け替えの出来る鉄道コレクションシリーズのメリットでしょう。

新7000系は、製造時期により抵抗式とVVVF式 の制御方式を持つ編成に分かれます。
ボックスに描かれる車番や中間車の床下機器は、抵抗式制御車ですからプロトタイプを 7713F.7715Fの2本と云う事になります。

そこで 旧塗装のデジタル無線アンテナ付き シングルアームパンタが付いた 7715F としました。
6+4 の編成を組む新7000系の場合 デジタル無線アンテナ 相鉄式無線アンテナの有無で先頭車は4種類になります。
今回は、相鉄式無線アンテナの無い横浜寄りの先頭車屋根を付属のサハ用の屋根板を使いました。
シングルアームパンタは、調べるとパンタの櫓台付きである事から トミックスの箱根登山鉄道3000系用を使います 相鉄の場合 バラエティーに富むパンタ群ですから 確認に手間取りました。
先日 マイクロエースの相鉄8000系の車番設定の話を伺った際も このパンタの櫓台の確認に手間取る話でした。
モデラー的に こんな作業が。一番楽しいのです。

正面の表示シールを貼る訳ですが、
今回 窓の内側に当たる部分が、別パーツにになっており そこに貼るだけですから 差し替えが簡単に出来ます。
こんな仕掛けを鉄コレ製品がやるとは
思いもよりませんでした。


やはり 表示の有無で 表情が違います
シールに特急が含まれてません。
2010年辺りまでを想定したものでしょう。
二俣川の先行発売会で購入しましたが、当日の午前中に所用の為 現地へ午後になりましたが、思いの外スムーズに購入出来ました。
何時もこんな感じだとよいのですが…

付属の線路を見ると 新塗装 と描かれてます。
果たして 続編アリ?なのでしょうかね
- 2015/09/17(木) 10:31:12|
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こんばんは。しなのさかいです。

前置きが長過ぎましたよね。
要は、トミックスがEF62のリニューアルをやったので、トミックスの製品だけで14系急行「能登」が再現できるのか、試してみたくなっただけなんです(笑)
□□□
プロローグ「18年後の62」
確か旧製品は1984年の発売だったと記憶しています。
どうしてこんな機関車が唐突に発売されたんだろうと、その当時も考え続けました。
あの頃としては完成度が高かった14系14形の発売と関係していたのかとも想像しますが、それもなんか的はずれな感じ。
結局、今も昔もトミックスは謎めいた企画を送り出しているのでした。
左側の旧製品は1997年にEF63が発売された当時、「なんで62もリニューアルしないんだよん」とブツブツ言いながら加工した思い出があります。
その時から、さらに18年待ちました。
実に長い。この趣味はそんなタイムスパンを感じることばかりです。

ご覧のとおり完成度は高いですが、今のトミックスの機関車から見てズバ抜けた新しい特徴はありません。
モニター窓は2011年に発売されたカトー製品とは異なり、ガラスパーツで抜けています。それと引き換えにHゴムまで含めた窓全体が膨張した感じもします。
カプラーは当方の定番であるJC6351に変更しました。
前面警戒色の高さはカトー製品よりも適切ではという指摘もあるようです。
側面も含めてナンバー・メーカーズプレートのはめ込み具合の悪さは相変わらず。旧製品の具合と大差ありません。
さて、EF62はこのくらいで。
次に客車たちをどうにかしないといけません。
ここからが長いドラマでした。
第一章「三段寝台でもだえる」前回お話したとおり、当方の思い出の中の14系急行「能登」の時代は、国鉄末期。それもズバリ1986年です。
今回のEF62と共に発売された14系「能登」セットは、JR化後の姿で、ドアの白帯は省略。
さらにB寝台車は、室内こそ三段寝台のパーツが入って、ドアに印刷された星も1つです。
そしてドア帯省略、緩急車にはJRマークが印刷済、という具合。

座席車については、先に発売されている国鉄時代のドア帯省略前の仕様をすでに持っていて、モト・トレインセットと合わせて1986年デビュー当時の「八甲田」としています。
「八甲田」には都合よく三段寝台のオハネ14・ドア帯省略仕様が1両だけ入っている…
これだ!
ドア帯は「1986年」という頃を考えると、既に検査に入って消されたものと、未検査で消されていないものが入り混じっていたはずだから、このままB寝台の車だけドア帯が無いというのもアリかなと考えました。
ならば、この手持ち品をうまく使って1986年の「能登」にしよう!
そんなことを考えていたら、都合よく職場近くの中古屋で「能登」のオハネ14がバラされて1個転がっていたのです。
これでオハネ14・三段寝台は2両確保。
残るスハネフ14は、バラされた中古品でものんびり探すかなと考え始めたのでした。
しかしです。
三段寝台の内装でオハネ14は揃ったのですが、スハネフ14だって同じ内装じゃないとおかしくね?
こう思ってしまうと始末が悪いのがNユーザー。
そう決め込んだら今回の「能登」セットの基本がバラで売られていて、しかもスハネフ14をゲットできなきゃならない。
そのために中古屋をパトロールし続けるのか。これではあまりにもアホじゃないかと。

なので「能登」基本セット、お買い上げです(爆)
オハネ14も1個オマケで付いてきました。
わーい、中古屋でオハネ14を拾う必要は無かったぞー(泣)
これで14系客車は揃いました。が…。
第二章「JR時代の刻印」
ダメだダメだダメだ~。スハネフ14にはJRマークが付いているぢゃないか~。このままでは絶対にダメ!
シンナーで消す人も多いですが、リスクが大き過ぎます。どうせ地色も消しちゃって、エアーブラシを吹いては「コレジャナイ」と言い続けている自分を想像できますから。
青の調色って結構難しいです。
ここんとこ関東は雨ばかりだから、白くカブる危険性も大だし。
消せないなら、印刷されていないボディを探すしかない。
JRマークの無いスハネフ14って、トミックスは作っているのかな?
調べてみると、14系14形もクーラーパーツが別パーツ化されてリニューアル発売されていました。チョット前のことのようです。
白帯省略仕様で星3つですが、印刷された星の多さだけを無視すれば、国鉄末期のスハネフ14のボディは手に入りそう。

我ながら何やっているんだと。
アホ過ぎますよね。隣町に増結セットがありましたので持ち帰りました。
もうここら辺で気分的にはズタボロです。
第三章「マハ50でもいいって言ったじゃない」こうして14系客車は揃いまして、最後にマニ50です。
こいつだけはカトーから50系が発売されたときも処分せずに手元に残しておいたのです。
でも、リニューアルされたときの保護棒無しのタイプ。

それでも「マハ50」とか言われて大騒動だったあの頃に、粛々と銀河モデルの保護棒パーツを買っておいたのです。
この度、裏からチマチマ貼りましてね。実に綺麗に仕上げたのですよ。
「これはイイね」と満足して床下をハメました。
そしたらどうもおかしい…
ボディが膨らんでクセついちゃっているんです。

もうここまでくるともう惰性、虚無感、明鏡止水です。
例の中古屋で見たら、親切に保護棒が印刷されたのトミックス・マニ50があるじゃない。
もう修行のようなことから解放されたいので「ねぇ、コレ!」とガラスケースの中を指さして持ち帰りました。
第四章「インレタ地獄・セロハンテープ返し」トミックス製品ですからね。インレタを転写しなければなりません。

…。
こうなると、どうしていいかわからなくなります。
ノリが強いようで、透明ベースありでもこうなりました。
セロハンテープで、接着力を半分程度殺してから、そおっと上から脇から、ペタペタとノリを拾い上げていきました。

透明ベースありでやったらノリを拾い上げる過程で見事に破けてしまい、能登セットの4種類はすべてパー。
このスハネフ14だけはバラ数字を組み合わせて転写しました(碓氷マークもです)。
何をやっているのやら。
エピローグ「カトーを寝て待て」

まだ方向幕を貼っていませんが、とりあえず出場。
夜中の軽井沢という感じで。

スハネフ14とマニ50の組み合わせ。
スハネフ14のブルトレ顔を殺してでもマニ50をつなげてしまう「合理性の中の機能美」的な編成は、先月発売されたJトレインでも取り上げられていました。
客車の編成って、蒸気機関車のバリエーションに似たオモシロさがありますよね。
「だって荷物を運ぶんだからしょうがねえじゃんよ」
そゆこと、です。

そして当方が大好きな、オハフ15とオハネ14の連結部。
丸い屋根が繋がったブルトレ編成ばかり見ていたその当時、同じ青に白帯のボディなのにこの段差の出来た編成にはショックを受け、次の瞬間に魅了されていました。
今でもスシ24が入ったようなふざけた編成は好きな方です。

直江津から先はEF81。

終点・金沢を目指して、再び発車。
「カトーを寝て待てば良かったな」という訳のわからない夢を見て、富山を目指します。
スハネフ14の騒音を子守唄にして。
ではまた。
- 2015/09/12(土) 19:20:00|
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こんばんは。しなのさかいです。
ここ2週間くらいでしょうか。
ふと、ひとつの列車について思い出すことがきっかけとなり、それからは、あれやこれやと調べたり、車両を買い足したりしていました。
そのことを報告する前に、長い前置きを前に置きます(笑)
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1986年3月26日は、そのときの友人Mくんと、上野から北陸方面へ旅に出る日でした。
まだ春休みが始まったばかりで、気候は冬そのもの。しかし「長い冬」が終わったことに対する子どもなりの慰安旅行でもありました。

選んだ切符は「北陸ワイド周遊券」です。
「こくてつ」と書かれた券面の模様が懐かしいなと、昨夜スキャンしてそう思いました。
この周遊券は周遊区間が細長いので、行ったり来たりとイマイチ周遊性に欠ける企画券でしたが、東京から比較的安く買えるワイド周遊券ということ、東京から見て周遊区間へのアプローチに大きな選択肢があるということもあり、同級生にも使う輩が多かったと記憶しています。
もっとも、未乗区間ばかりの地域だったことが大きな理由ではありました。
券面の大きな赤いバツ印なんですけど…
帰り道、東海道本線を14系「銀河」で上って東京駅に着いて、この「B券」を手元に残したくなりました。
だけど、東京駅や新宿駅では「規則だから」と取り上げられそう。
Mくんと相談して、隣の有楽町駅ならなんとかしてくれるかもという結論になり(まったく根拠不明)、1駅移動して改札氏に頼んだら、ムスっとしながらこのバツ印。そしてとどめの「無効・有楽町」のゴム印。
そのときの鉄道少年としては大きなショックでした。
こうして30年近く経って思い出として披露できたのですから、これも国鉄末期のエピソードとして捉えられますけど。
ちなみに「A券」は周遊区間までのアプローチ券で、最初の下車駅で取り上げられる決まり。
「B券」は周遊区間のフリー切符兼帰りの乗車券でした。
なぜかそのA券も持ち帰ることに成功した仲間がいましたから、要は運だったのでしょう。

オマケのはなし。
当時、いくつかの周遊券にはオプションとなる券が用意されていました。
そのうち「北陸ワイド周遊券」には「G券」と呼ばれる能登半島へのオプション切符があったのです。
このときは能登半島も蛸島、輪島までキハ58系がバリバリ走っていた時代。能登線、七尾線は無傷でした。
Mくんと相談して、地元の近畿日本ツーリストで「G券」も付けてもらいました。
なぜ「G」なのかは、いまだに謎です。誰か教えてください。

その他、このあたりの文献によると、同様のオプションとして以下のものがありました。
◯北海道・道南ワイド
「C券」十和田湖に寄るためのもの
◯信州ワイド
「K券」「L券」都区内、東北地方発で草津へ寄るもの(K)、行きか帰りに名古屋へ寄るもの(L)
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前置きの話なのに、さらに前置きが長くなりました。
ここからが本題なのです。
上野から信越線経由で周遊区間に入ることにして、その列車を急行「能登」にしました。
当時の使用客車は14系座席車+寝台車。
座席はやめてB寝台の寝台券を確保して寝ていくことに。1号車ということで、騒々しいスハネフ14であったということがわかります。
朝の5時前まで、富山までの短い利用でした。碓氷峠を越える14系寝台ですから、これもまた大変贅沢なことです。

上野駅13番ホーム?
マニ50が推進運転のヘッドとなって進入してきました。係員が推進運転の装置を(たぶん)下に置きながらゆっくりと入線。マニの妻面には推進運転用の取外し式ライトが点灯しています。
この頃は、荷物車が廃止となる直前の時期で、スハネフ14の車掌室側が隠れたなんとも合理的な急行スタイルを見ることができた最後のときでした。
このときは不恰好な姿に口をとんがらせていましたっけ。
2015年の今は、荷物車が付いた列車の模型ばかり好んで買っているので、人生とは面白いものだなとつくづく思うのであります(大笑)。
あ、この写真以降は「ヒントでピント」のようなヒドイ写真ばかりで、さらに無知ゆえにフラッシュも使う有様です。
当時の国鉄の方々には深くお詫びいたします。

確か横川に近づいてきた頃だったかと。
スハネフ14の通路から寝台に寝転ぶMくんを。
通路から寝台に寝転ぶ人を仰ぎ見ているのです。三段寝台のスハネフ14である証拠になっていますネ!
ヒドイ写真でも、いまさらながら気付くことが多いです。

横川に着いて、最後尾のマニ50にEF63が連結。
車番もなにもかも不明な、真夜中の1枚。
自分の他に撮る人なんていなかったなあ。
シャッターボタンを押しても、現像するまでは画像がわからないフィルム時代。こんな写り方だと現地でわかっていればもう1枚撮ったのに。悔しいです。
よく見るとEF63はヒトケタ番号かなーというところ。4号機かな?
マニ50の番号もわからないのは重ねて残念。
保護棒はありますぜ、トミックスさん。

富山に着いてしまいました。
確か4:52だったと記憶。
1号車のスハネフ14と2号車のオハネ14は洗面所を背中合わせにして連結されていました。

これから「ますの寿司」を食べるぞ、という決意表明の写真。
後ろにエレベーターのスイッチがありますから、テルファーか?
駅本屋に移動して、朝の5時なのに押し寿司を食べました。
寝不足に押し寿司ですから、あまり美味しくなかったなと記憶しています。ベンチに座って、二人で分けあって食べました。
この頃の『駅弁の代表選手』といえばコレだったのです。インターネットもない頃ですから、コロタン文庫の仰せの通りにしていました。
懐かしいでしょ。
このあと、北陸の国鉄を乗りまくるのですが、本題から外れますから、この辺でやめます。

ちょっと遊んでみたんです。
模型の方に世界を変えまして、続きます。
ではまた。
- 2015/09/07(月) 21:20:00|
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線路際の住民です
鉄道コレクション飯田線の旧型国電に室内灯を取り付けてみました。
カトー飯田線シリーズで未発売 クハ68-100が欲しかったので 床板.台車をassyパーツと組み合わせて発売までの繋ぎになりそうです。
まぁ 何時になるやら…

井の頭線3000系の1次車3701.3702Fは、今回の鉄道コレクション21弾の北陸鉄道8800系として 組み込まれてます。
一時代前?の井の頭線の雰囲気を持つこのモデルを 松本電鉄に続き北陸鉄道もNゲージ化致しました。

プロトタイプは、8802Fで井の頭線3702Fの譲渡車で 3701Fと同じ1次車ですが、標識灯上の手すりの有無等 違いを北陸鉄道譲渡後にも残されてます。


今回のNゲージ化で 車間の透けが目立たない様に トミックスの私鉄用広幅貫通ホロを取り付けます。
極端な急曲線も無い我が家での走行に問題はありません。
2両編成で トコトコと走ってます。
飯田線シリーズ辺りから 短い編成が、トコトコ走る姿を見ながら癒される事が おおくなった様な気がします。
一方 D51の牽く貨物列車も魅力的で
趣味の世界の難しいところでしょうか
- 2015/09/05(土) 19:18:50|
- 鉄道模型(車両)
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