こんばんは。しなのさかいです。

とうとう2015年、最後の日になりました。
その最後の日に、カトーが放った2015年の年末アイテム(シニア層向け)、C59 戦後形(呉線)、そして10系寝台急行「安芸」を見てみます。
C59については、当ブログの共同運行者である線路際の住民先生から既に取り上げられていますが、グラビア的に当方からも触れさせていただきます。


黒い車体であるがゆえ、そのままではディテールが潰れてしまうため、画像のコントラストを調整しました。
そのことをあらかじめお断りしておきます。
ナンバーのフォントが大変良いですね。
シンダー受けを取り外すと「あき」のマークが付いた別のシンダー受けを取り付けことが出来るそうです。
しかし小心者なので、外すのにオタオタしてしまい、そのまま諦めてしまいました。
ぶっ壊してお正月を迎えると精神状態が崩壊しそうなので、総本山が営業しているときにやってみます。
煙室扉周りの手摺が別パーツですが、ボイラーの太さがそうさせているのか、全然野暮ったさを感じさせていません。
膨張色ではないこともその理由なのでしょうが、いずれにしろいい感じ。

キャブまわり。
実に重々しいです(ダメな食レポみたいですね。ゴメンナサイ)。
キャブに取り付けたナンバープレートが忠実に役者をやってくれていますので、よりホンモノらしく見られます。
カトーが蒸気機関車のリニューアルに着手するまでは、ここに見られるディテールを再現するのにどれだけのサードパーティ製パーツを使わざるを得なかったことか。
そう考えただけでも、今回の価格はとても経済的だと思いますよ。

ボイラーの長さからカッコイイと評価されるC59の横スタイル。
機炭間の狭まり方も相まって、当方がこうして見ていてもホントにカッコイイと思います。
カッコ良過ぎることで「C59アンチ」な方も多いかもしれません。

C622.3のときは「女将を呼べ」と言いたくなるような出来のATS車上子でしたが、今回はやり過ぎです(笑)
配管までを含めて金型で始末しているそうです。
設計さん、ワルノリし過ぎですぜ。
そのC62、ワルノリでいいからもう一度やり直して欲しいなあ…。
機関車はこのくらいにして、次に客車です。
10両セットの通常品です。
1つのケースに10両入れてしまえば…と思ってしまいそうですが、メーカーとしては出荷時の輸送、その際の振動等に耐えられるか否かという基準から、このように2つのケースに分かれることになるそうです。
メーカーとして10両用ウレタンの金型を持っているんだし、と思いがちですが、実はそーいう基準があるんですね。
東急5050系の「特別企画品」と「通常品」の違いを振り返れば「あーそうか」と思われる方も多いことでしょう。
ところで、今年最後の出勤日にキハ181つばささんから「特別企画品のオロネ10が洗面所側で背中合わせにして封入されていたんだけど」と指摘されました。
実は通常品もこのように背中合わせ。
取扱説明書から判断すると、2号車のオロネ10が逆向きに入れられていた…ということのようですけど、ちょっとドキッとしてしまう開封の儀となりました。
もちろん模型の仕様上、特に問題やエラーがある訳ではないですのでご安心を。

サボなど。
「中ヒロ」という所属名は、Nゲージでは初めて見た気がします。

それと、青いオシ17が客車急行シリーズに含まれたのも初めてのことだと思います。
で、オシ17。
単品で発売されていた銀色の屋根のオシ17を長い間持っていましたが、ほとんど出番がないまま、ついに先日お別れとなりました。
やっぱりこの食堂車は「編成モノの中の1つ」として脳内で把握しないと、模型の世界ではスハネ16やオハネフ12のようにうまく扱えない形式だったのかな、というのが当方の結論です。

延々と果てしなく続く10系客車。
10両編成ですが、「1967」セットの方には11号車から13号車までが控えています。
よし、こうなったら13両編成だってやったるでー。

あ、それから室内灯は20系と同様に旧LED室内灯を組み込んでいます。
オレンジフィルターをかませた方が良かったかな、と少々迷いが残っています。
* * *

糸崎で3両を切り離して、10両編成で呉線へ進入。
複線となっていますけど、許してください。
非電化のムードでお楽しみいただければ幸いです。

機関車と客車を「事実上のセット」でリリースし続けるカトーにとって、C59の模型化に、この寝台急行「安芸」を道連れとすることは避けて通れなかったことでしょう。
なんてったって、この「C59」という蒸気機関車の活躍を代表している列車ですし、C62の急行「ニセコ」と人気を二分した列車です。
さて、そこで障害となるのが、ユーザーの心理。
「うへぇー、10系客車は山ほど持ってるし、今さら13両も買いたくないなあ」と思ってしまうのは当方だけではなかったはず。
10系オンリーの車両セットはさすがに食傷気味なのでした。
「1967」セットが用意されたのは、そんな心理を見越してのことだったのかなと推察しています。
ただ、10系客車だけの編成を考えてみても…
急行「能登」を皮切りに、代表的な客車急行、10系寝台客車を含んだ列車が模型化されてきましたので、単品で買い集めていた10系客車は確実に当レイアウトの中での活躍の機会を減らしていたのでした。
というか、車籍もほぼ抹消状態(笑)
90年代に買い集めたものですから、ややくたびれた感のあるボディにもなってきていましたし。
これらの車籍を復活させて「安芸」として編成を組み直すんだったら、いっそのこと買い替えて、究極の10系編成である「安芸」として持っているのもいいかなと思うに至りました。番号もEG対応だし(エヘヘ)。
なんとなく、先月の20系「あさかぜ」のときと同じ心境に至ったのでした。

実際に編成として見てみると、青い10系客車だけの編成を牽くC59って、なかなかの優等列車ぶりでイイじゃないですか。
オロネ10がダブルで、食堂車まであるんですぞ。
それと、急行「安芸」がどうして呉線経由で東京と広島を結んでいたのか。企画が発表されてからは、そんなことも考え始めました。
退屈な編成なので、この趣味を始めてから興味を持つことがなかったんですけど、よくよく調べて考えてみると地理的にも、そして沿線の人口や産業にも関係した列車だったということに気付いたワケです。
いや、それ以上に昔は「呉線」自体がとても重要な役割を担っていた、というべきでしょうか。
「安芸」という編成を手にすると決めたときから、そんな角度で「いにしえの名列車」に興味を持つようになりました。

去りゆくオハネフ12のテールライト。
車端部は「かもめナックル」に換装しました。
オハネフ12の妻面に標記が印刷されたのも、もしかして初?
ちゃんと「オハネフ12」って書いてあるんですぞ。
そんなことにも気づいてしまったら、「やっぱり買い替えて良かったかも」と思えたりして。
あ、「1967」セットについては触れていませんでしたね。
時間切れですので、こちらは来年にしましょう。
京急2100形と共に、2015年をしめくくる楽しいカトーの年末アイテムでした。
ではまた来年。
- 2015/12/31(木) 01:10:10|
- 鉄道模型(車両)
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