こんばんは。しなのさかいです。

関東地方の9月は、最後の日までこんな空ばかりで、ほとんど毎日、傘をさすか持ち歩いていました。
10月に入っても再び台風が一発やってくるようでして、またしばらくは傘が手放せない日々となりそうです。
カラッと晴れた休みの日、来ないかな。

そんなグズグズの天気の9月末、カトーからHB-E300系「リゾートしらかみ」(青池編成)が発売されました。
この日を待っていました。

4両セットですから中身はこのようにこじんまりと。
最近は、この4両ブックケースを手にするときのありがたみが一段と濃くなってきました。なんでだろう?
曇りの空ばかり見てきましたから、スカイブルーが目にしみます。

ユーザー取付パーツはゼロ。列車無線アンテナ、ホイッスル、信号炎管は既に工場で取り付けられています。
付属シールもナシ。
完璧な完成品です。

まずは「青池」のロゴマークから。
滲みやボケもなく綺麗に印刷されています。
個体によっては、かつての“ばん珍”のような擦られて付いたような塗料のラインが確認できましたから、買う前に店頭で確認できるとイイかもしれませんね。
それにしても様々な標記、ピクトグラムがロゴマークを引き立てていて、完成品モデルの真骨頂と感じることができます。
あ、方向幕(じゃなくて表示器)は「リゾートしらかみ」です。なので行先を決める必要もなく、だからシールも必要なし(笑)

「RESORT HYBRID TRAIN」のロゴも綺麗に入っています。
某番組で自転車に乗るおっさんが、橅編成のこのロゴを見て「なんだか意味がわからねえ」と言っていました。

当方としては、特に屋根の上のリチウムイオン蓄電池の表現が気に入っており、エッジの効いた四角いパーツに屋根と同じ銀色の塗装が精密感を醸し出している姿に満足。

車内に目を転じれば、キチンと展望スペースが再現されていました。津軽地方に入るとここで三味線の実演が行われる訳ですよ。
この模型、津軽じょんがら節をBGMにして走らせてみたら雰囲気が増すでしょうか?
今度実験してみます。

半個室スペースも再現。
ブルートレインのB寝台のような仕切壁がチラチラ見えるのは豪華列車っぽくもあり面白いですね。この車両は「リゾートしらかみ」ならではとなります。

カプラーは、話題の新型カプラーで、グレータイプの登場。
もうこれが標準化されるのでしょうか。今後のカトーの判断を興味を持って見ていきましょう。
では、家族が寝た後で軽く運転でーす。

単線デッキガーター橋が似合うハイブリッド気動車。
LED室内灯クリアの点灯具合も悪くありません。

上から見てしまうと「単線」とは言い難い景色ですが、別線とも捉えられましょう。
そうです、ここは単線区間なのです。

21世紀に入っても、こうして非電化路線に似合う新しい車両が登場することは嬉しいじゃないですか。
* * *
カトーのHB-E300「リゾートしらかみ」(青池編成)でした。
4両編成なのに先頭車両に動力ユニットが組み込まれているのを「理由がわからねえ」と言う人は、もう少し考えてみましょう。
それにしても、カトーからジョイフルトレイン「的な」車両がリリースされるのは久しぶり。そういう意味で感動しているユーザーも多いのではないでしょうか。
そうそう、カトーの製品化発表の翌日にマイクロエースの発売予定撤回がアナウンスされたのも話題となりました。
しかしながら、この模型の意図は、単にジョイフルトレインということに着目しているのではなく、やはりカトーのトレンドである「風景が見える列車」だから、ということなのでしょう。
当方は、そう解釈しています。

五能線の展望列車と言えば
「ノスタルジック・ビュー・トレイン」が始祖(エヘヘ、トミックスのノスタルジック・ビュー・トレインは眺望車2両入りのリニューアル品ですよ)。
ローカル線の観光路線化が叫ばれている平成20年代ですが、信じられないことに、五能線は20年以上も前に風景や車窓を売り物にして観光路線化に成功しているのでした。
やはり「風景」は鉄道を捉える上で重要なファクターなのです。

このHB-E300系が走るところは、必然的に風景が素晴らしいところばかり。
陸奥湾沿い…有畑や吹越の付近の荒涼とした眺めも良いですし、姨捨から見る善光寺平も素晴らしいです。
この模型の開発によって、さらに風景や地面へと思いがシフトしていく流れは、ユーザーとしても素直に受け止めたいところです。
あ、マイクロエースもやっぱりがんばるそうですよ。
ではまた。
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- 2016/10/04(火) 19:00:00|
- 鉄道模型(車両)
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