しなのさかいの駅前広場

ユートピアもモーターなしのままでしょうね

2017年 あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
しなのさかいです。



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2016年12月28日 1015M L特急ワイドビューしなの15号(木曽福島・原野間)


こんなことを書いてから4年経ち、こんなことを書いてから3年経ち、こんなことを書いてから2年が経ち、こんなことを書いてから1年が経ちました。

皆さんはNゲージ趣味を楽しめた2016年だったでしょうか。
当方は、12月になってややブレーキがかかりましたが、1年間を通じておおむね「楽しめる」状態に“近づいた”ような気がします。


2015年に達成した「室内灯組込率100パーセント」は、2016年も維持し続けることができました。
増備した車両にも、漏れなく室内灯を取り付け、どの列車もイキイキとした鉄道シーンを見せてくれるようになっています。
室内灯は各メーカーの純正品がメインで、例外的にTORM室内灯(タムタム謹製)を使用。
いわゆる「ハンドメイド室内灯」は組み込んでいません。
このことは、自分なりに「とりあえず買っておくような、そんな車両の買い方は無かった」と解釈しています。
室内灯分の代金を上乗せしてまで新車を導入するのですから、衝動買いなんて気持ち的に不可能なのですね。
このような方針のもと、手元に置く車両一つひとつの価値を、自分の中で高く維持することができました。

室内灯に加えて、トミックスのHG車両にはインレタ貼り・パーツ取付などの作業を地道に続け、多くの車両が次々と走行できるレベルへロールアウト。
インレタもサードパーティ製品を使うなどして。特に気動車は見栄えを良くしてみました。
2015年よりも手軽に、気分次第で様々な鉄道シーンを再現できるようになったのは間違いありません。

レイアウト・地面については土木作業、特に地形の研究と作業をすすめています。
地形の考証をきちんと終えてから、草や木といったディテールに取り掛かるよう、作業の先を急ごうとする気持ちをセーブするのが大変です。
ここらへんは理性との勝負かも。



さて。
「これがアンタの『楽しみ』なのかい?」と言われると、正直申しまして自信がありません。
さらに「楽しみというよりも『苦しみ』ではないか?」と畳み掛けられれば、某メーカーのかつてのキャッチコピーを揶揄した表現と重なりますが、「意外といい線を突かれちゃったな」と思えたりもします。


でも、これでいいのかも…。


「老後の楽しみ」。
多くの鉄道模型ユーザーが使ってしまう“魔法の言葉”です。
買い物に気持ちの整理がつかないときに、
「こんなのを買っちまって大丈夫か?」
「いやいや、老後の楽しみにとっておくから大丈夫」
という会話が心の中で、あるいは友人とのあいだで行われたりします。
これほど吸収力や包容力のある同義語は見当たりません。

しかし、果たして「趣味の課題」に取り組み続ける「老後」は本当に楽しいものなのでしょうか。
最近よく考えるようになりました。
これは老齢期の経済力のことを言っているのではありません。
老後になってから「楽しみ」として残してきたこと、キットをガツガツと組んだり、車両にインレタを貼ったり、レイアウトを作り続けるようなことをし続けて、本当に「楽しみ」と認識し続けることができるだろうか。
おそらく自分にはそういう趣味生活を送る気力はないだろうな、と想像するのです。

だからこそ、今のうちに老後の趣味生活の土台、基礎を作っておきたい。
そして、もし自分に人並みの「老後」というものが訪れたならば、ふわっとその土台に乗って、本当に穏やかな気持ちで趣味生活を送りたいのです。
それこそ自分だけの運転会をやって、記憶の中の鉄道シーンに浸れるような、そんな豊かな時間を送れれば。

そのための、本当の「老後の楽しみ」を迎えるための「準備」だと思って、「楽しみ」と「苦しみ」の境界線上で模型と向き合った、そんな2016年だったのかもしれません。
老後と言われるライフステージに立ったとき、自分はどんな模型たち、レイアウトに囲まれているべきなのか。
そのとき、自分の持つ模型たちには、しっかりとした思想があるといいな、と。
少なくとも「鉄コレ」の箱の雪崩に巻き込まれてひっそりと人生を終えるようなことだけは避けたいですね(笑)


唯一、遊び方を提案し続けてくれたNゲージメーカーも、いよいよ転換期を迎えたようです。
“紫色の新幹線”や“運用開始前の通勤電車”が見えてきたところで、この変化はついに顕在化してしまいました。
その一方、ここ5年くらいで受けた提案、説教、説法などは、手元の車両を見ればしっかりと再現できるようになっています。
受け止めた提案は、これからはユーザー自身が育てていくしかないのかもしれません。
真の「老後の楽しみ」へと育てる種は、この5年くらいで品種改良を経て着実に世に送り出されてきたのですから。

これからは、ユーザーが前へ出ていく番。
残念ながら、そういう厳しい時代に入ってしまった、というのが2016年の真の姿でした。


とにもかくにも2017年のスタートです。
いろいろな車両へ手を出しながらも、徐々に「自分の世界」へ収斂されていく過程は持っていたいですね。
今、飯田線シリーズや氷河特急の世界からNゲージの趣味をスタートする人たちがうらやましい。
本当にそう思います。

では、今年もよろしくお願いします。



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  1. 2017/01/01(日) 00:01:00|
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