しなのさかいの駅前広場

細かいことばかりでよく分かりません。

トミックス C11-325を弄る (その2)




線路際の住民です

先ず 集電効率を上げる為に 車体と前輪・従台車の間に抑え板のスプリングを調整する事で車輪が線路に圧着するようにしましたが、若干 良くなたかな?位で
まだまだ考えなければイケナイようです。

 動輪のゴムタイヤを外して見るとそれなりに改善されますが、牽引力が落ちる訳ですから(それでもトミックス旧客4両OK)他にどうしようもない時の選択肢にするとします。





暫く走りを見ているうちに 車体が上向きになり前輪の浮き上がる動きに気がつきました。

試しに前輪を抑えるスプリングを外してみましたが却って跳ね上がりが目立つ様になったのと、車体の前側か上向く事を見て スプリングを復元した後 従台車を抑える板に手を加えます。



抑え板に薄いプラ板を貼り付けます、これは以下の事に対しての改善を期待しました。

1.スプリング効果を高め従台車の線路と圧着度を高め集電効率を高める。
2.上向くだった車体を補正する。
3.従台車と車体の連結棒の動きをある程度抑制する事で車体の無駄な左右動を無くしポイントの割り込みを防止する。
しかし 前輪自体に不安がある為 カトーのassyパーツと交換します、良く見ると車輪断面が違うんです。
トミックスの微妙に鋭いフランジ形状が車輪の向きによってトングレール先端の割り込みをするんです。

こうして 集電輪が常に線路に圧着する状態を作り出せるのでは? と期待しました。

結果は、驚く位の改善でした、安定した集電効率が求められる サウンドボックスもストレス無く使えます。

項目3については、かつて美女木方面から発売されたD51が、トミックスのダブルスリップで脱線時の対策をした経験に基づきました。




異音について 原因が特定出来ませんでしたが、組み直すと かなり改善された事からモーターから伸びるドライブトレインの緩みと歪みに起因するものと 今のところ考えております。



とりあえず当初の目標は達成出来たようで、サウンドボックスを使い走らせると楽しいですね!
高崎旧客セットを牽いて出張運転の再現です。




この修理を通して 改めてカトーのSL動力ユニットの凄さとノウハウの蓄積が詰まっている事を認識させられました、トミックスも経験を蓄積しながら進化して行くものでしょう、次回作を期待したいものです。





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  1. 2017/04/26(水) 15:11:44|
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トミックス C11-325 を弄る (その1)


線路際の住民です。
トミックスのC11 を購入して一カ月!
ようやく整備が終わりました。
買って来て走らせて見て 微妙な走りにビックリ‼️
 なんだか集電が出来ていないのか、ガツガツと言った感じの動きとジリジリと 異音がするんです。
カトーのC11 の発売も近い事から 中古屋さん行きかな~ なんて考えましたが、仕上がりの良い車体を見て
いるうちに 直す事にしました。

トミックスC11 の問題点をまとめると 以下の通りです。
1. 集電効率の悪さとフライホイールの効果が少ない為にガツガツとした走り。
2. カトー4番ポイント進入時の割り込み
3.ボイラ内からの異音
という事でストレス無く遊ぶ為に 修理目標を安定的に走る事としました。


(その2)に続く
  1. 2017/04/26(水) 07:57:50|
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KATO C11

こんばんは。しなのさかいです。




もう、あちらこちらで諸先輩方がレポートしているカトーのC11・正調1/150スケール版。
当方もこの週末に入線させることができましたので、そのメモです。

店頭で聞いたところ、トミックス製品を追う形での発売となりながらも、売行きは順調のようで、強気に「重連での遊び方」を提案するなど、店頭分としても数量に問題はない様子でした。
分納ではなくなったからかな?





毎度のことながら、当方に蒸気機関車のアレコレを語る資格はないのです。
ただ、このような大きさでオハフ61と並ぶと、ものすごい年月の流れを感じるのです。
とうとうここまできたか。長生きはするもんだ…と。





言い忘れましたが、同時に発売されたASSYパーツ・C12スノープローを取り付けています。
デフレクターの薄さは(当方は買っていませんが)トミックス製品よりもイイですよね。
ここら辺に設計の技術力の差があるのでしょうか。

ナンバーは特にこだわりを持たずに「235」。
フォントも大変素晴らしくなりました。もうこのレベルなら不満はありません。
ここまで蒸気機関車のラインナップが増えたのですから、最悪だったC62(2号機と3号機)のナンバーのやり直し分を含めた、カトーならではの「ナンバープレート集」を発売していただけるとありがたいですね。
中津川の“青プレート”なんかも入っちゃったりして。
どうかよろしくお願いします(笑)





オハ61系客車によく合います。
もちろんグレードアップシールも買いました。
蒸気機関車が牽く茶色い客車は、ニス塗りの車内まで見えてくるような気がして、癒しの要素がありますよね。
都会人が求めるものとは、こういうモノなのです。
どうかスハ32系とともに、2000番台やウェバスト式暖房装置付も製品化されますように…。
ミキスト編成や赤ベコの客車列車も再現したいです。






それでは、寝る前の運転開始。




どことなく大井川鉄道風?
下方へ蒸気が吹き出すシーンを想像したりして。
走りはこれまでのカトーの蒸気機関車と同じように「快調そのもの」で、トミックス製品で騒がれているアレコレの方が逆に気になります。





ね、トミックスのロングセラー品「わらぶき農家」はやっぱり役者ですよ。
こんな角度でC11を見てしまうと、架線柱を立てることにためらいが出てしまいます。





井中温泉駅に到着。
ホーム上家の柱が浮いてますね。直しておかないと。





キハ10系と似合うんじゃないかなあと考えまして、トミックス製品でそんな並びを再現。
グッと昭和40年代が迫ってきます。





買ってきて、すぐに走らせて楽しんだ、カトー C11(フルリニューアル版)でした。

当方が初めて旧製品を手にしたのは1980年代初頭で、まだライトは非点灯。
やがて当時としては珍しくライトが点灯するようにリニューアルが施されますが、市中には旧製品と新製品がごちゃまぜになっていて、デパートの売り場では、知識のない留守番店員さんがアタフタしていましたっけ。
実に穏やかな時代でした。

で、当時のカタログをご覧になればおわかりのとおりで、とにかく安かった…。
5,000円台でカトーの蒸気機関車が買えるのですから、趣味のステージが上がった小中学生が“最初の蒸気機関車”のターゲットにするのは必然でありました。
当方もそんな流れで旧製品を手にした1人であり、900㎜×600㎜のレイアウトを作って、客車2両を牽引して遊び倒した時期がしばらくありましたね。





C56、C12に続く(やや)小型の蒸気機関車です。
あえてC11よりも小型の蒸気機関車に先行してチャレンジしたことが奏功したようで、今回のC11には集電性能を始め、随所にその恩恵がフィードバックされていました。

現役時代の写真や資料を眺めながら、往年の列車を再現するのもよし。
あるいは、昔のカタログや雑誌記事を読み解いて、鉄道模型の世界における「C11の遊び方」に戻ってみるのもよさそうです。
どちらかと言うと、今回のフルリニューアルを目の当たりにして、後者の方で楽しむ(懐かしむ?)ユーザーの方が多いのではないでしょうか。
とりあえずは、会津線とは限定せずにトラ90000と組み合わせて、貨物列車を再現したいところかな。

それにしても単線非電化レイアウトの需要が高まり過ぎて困っています。
さて、どうしたものか。
罪なアイテムが続いています(笑)

ではまた。

  1. 2017/04/17(月) 18:40:00|
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レイアウト・イメージチェック

おはようございます。しなのさかいです。




どうでもいいことですが…。

4月に入ってから起きた変化の1つに、下の娘(小6)の担任が代わった、ということがあります。

昨年度の担任は30歳手前の男性教諭で、突然大声で怒鳴る、脅す、モノにやつ当たるということが日常茶飯事だったそうなんです。

ときには「しばくぞ!」というNGワードまで発していたそうで、とうとう毎週日曜日の夜には「学校に行きたくない」と言ってワーワーと大泣きするようになってしまいました。

今年度は(たぶん)穏やかな女性の教諭だそうです。
昨年の秋頃に、娘の様子を見兼ねた女房が校長に相談しに行ったので、もしかしたらその結果なのかなぁとも思いますが、とにかく良かった。
聞けば当該男性教諭は、年度をまたいでも持ち上がって隣の学級を受け持つこととなったそうです。
故に5年から引き続いて担任となった旧クラスメイトが相当数いるとか…。

人間ですもの、感情を持っていますから怒ることはあります。
しかし、児童を指導する言葉を持ち合わせないことで、それをカバーするために「怒る」のはどうかなと思います。
その教諭にとっては「指導」しているつもりかもしれませんが、それが「脅迫」や「支配」となっていることに気付いているのは、皮肉にも児童たち全員のようでした。

娘によると、この小学校には似たような“やり方”をする教諭がまだまだいるそうで、校長も、教諭たちの年齢層が他校と比べると低くて「指導」が加熱気味、との見方を持っているようです。
もし、教諭同士で「同僚がやっているのなら自分も…」ってことなら、これ、イジメの構図と同じですよね。


さて、そんなこともあって、わが家の懸念事項が1つ消えました。
せっかくの小学生最後の年なんですから、楽しく過ごして欲しいと思います。
その娘も、年度を越えた途端に12歳になりました。
誕生日ケーキを買う日はいつも桜が満開です。



◽︎ ◽︎ ◽︎



この週末、近所の量販店は、3月末入荷ラッシュが嘘だったかのように静まり返っていました。
当方もパトロールはしたものの、大人しく手ブラで帰って自宅の模型管理に励みました。





実を言うと、トミックスの年度末出荷ラッシュには、地味に付き合わされていたのです。
久しぶりに、キハ40系が再生産されたためです。
もちろん既に導入済みですから本来なら買う必要なし。
なんですが、キハ47だけは例の靴づりの表現が追加されていたので、4両分買い直しました。
こういう買い物はホントにアホらしくてやっていられません。
トミックスの付属インレタが嫌なので、レボリューションファクトリーのインレタで車番を貼り終えました。





「キハ47で山陰本線の風景を楽しむならDD51かな」と考えて、12系とオハネフ12による普通「山陰」。
あらら、ぜんぜん客車が見えません。





カーブなら見えるかな、ということでガスタンクの下から見えてくる普通「山陰」です。
気分は1980年代でして、中森明菜のアルバムを聴きながら結構な時間をぶん回しました。
12系はクーラーを全てリニューアル品に交換してあり、室内灯はLED室内灯クリア。

で、このブログを御覧いただけている方からすれば「ん?」となります。
そうなんです。このガスタンクの位置には先日、わらぶき農家を置いたはず…





やっぱりやめました(笑)
こんな風に、カーブの内側には自作したガスタンクを置いてみることにしたんですね。
思いっきり列車の走行シーンに届くはずの視線を遮ってしまっていますが、丸いストラクチャーですからそんなに圧迫感もありませんし。





編成のカラーリングが目立つトミックスの189系「あさま」を走らせてみると、こんな雰囲気になります。
ガスタンクの横から出てくる列車というのも、いつかどこかで見た風景でイイかなと。
それから、ガスタンクの色は修正しないといけません。伊豆急のグリーンで吹いたらやはり違うようでした。







一方、トミックスのわらぶき農家は山岳モジュールのカーブの内側に置くこととしました。
この後ろは、僅かながらも“単線ムード”を味わえる区間にしましたから、わらぶき農家は複線区間よりもこちらの方が時代的に合うようです。





C56が牽く貨物列車をバックにして、のんびりとしたスピードで、シュッシュッ、ポッポッ…





D51が牽く61系客車列車でも合います。
農家の庭には柿のなる木が欲しいかも(冬になっちゃうか)。
カトーの蒸気機関車の完成度がそう見せているのはもちろんですが、トミックスのわらぶき農家もロングセラー製品で、なかなかの役者だと思います。





それから、ガスタンクの先のストレート部分。
スタイロフォームの山は、ほぼ削り終えました。
ここはそのまま塗装してしまうか、それともプラスタークロスを貼ってからにしようかと、次の工程で悩んでいるところです。
もちろん、塗装してからはフォーリッジクラスターを接着しますから、地山をどうしようとあまり関係ないのですが。





鉱物ホッパー付近もおおよそイメージができつつあります。





山岳モジュールのもう1つのカーブの内側は、かつては温泉街にしようかと考えたものの、列車を見るための視線が確保できなくて、もう一度考えてみることに。
ここが決まれば、ほぼレイアウト全体の地形が決まります。

ストラクチャー1つひとつの置き方、向き(角度)を考えながら決めていくと、結構ストラクチャーって置く場所がないものです。



スタイロフォームとの格闘も、あともう少し。
そうすれば、今度はプラスター作業です。
水を使うので厄介にも思えますが、地形が決まっていれば一気にやってしまえますし、何よりもリアルな表情が出てきますから楽しみながらやれそうです。
これからは暖かくなりますし、今年中には、そんなステージへ移行したいですね。





カトーのオハフ61とスハフ32、これにDE10を足して日中線のイメージ(しかしDE10は見えない…)。
ローカル線の客車列車は、駅本屋に隣接したプラットホームから発車する雰囲気が最高であります。
やはりBGMは「少女A」か。

ではまた。

  1. 2017/04/11(火) 08:10:00|
  2. 鉄道模型(レイアウト)
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KATO キハ91系 急行「きそ」

こんばんは。しなのさかいです。




この世の中はホントに複雑で、1年のうちに新年が2回くるようになっていて、1つ目の「平成29年」という新年がやってきた3か月後に、2つ目の「平成29年度」という新年がやってきました。

で、この2つ目がとにかく「やかましい」。
拡散波動砲を撃ちたくなります(どこに向けてさ?)

もうそろそろ沈静化するようですから、我慢もあと少し。
例年よりも遅めの開花となっている関東平野の桜を仰ぎ見ながら「早く静かにならないかなぁ」と、そんなことを考えてしまいました。






3月末、カトーから中央本線の新アイテムとして、キハ91系 急行「きそ」が発売されました。

2016年に展開され続けた中央東線・飯田線向け165系の裏バリエーションとも言えそうな、中央西線向けの新アイテムです。

「今回は予約しておいた方がいいですよ」という天の声が聞こえましたので、早々と近所の量販店に予約しておき、難なく入線させることができました。
先週の土曜日に引き取ったところ、店員氏から「店頭分が残り5セットなんですョー」という泣き言を言われましたので、おそらくもう…でしょう。
皆さんはいかがでしたか?





いきなり今回の目玉(ゲテモノ)。
思わず「この人だけ顔が少し変です!」と言いたくなる異端車、“試作車の中の試作車”と言えるキハ91-9(元キハ90-1)までを製品化してしまったところに、カトーの基礎体力の高さを感じます。

とはいえ、この車が入らないと、往年の中央西線を再現するには物足りないので、避けては通れない異端車の製品化だったようです。
「基礎体力」と言いましたが、要は「企画の突破力」、そして「説得力」なのでしょう。


このキハ91-9にはライトユニットが入っていませんので、ASSYパーツを調達して編成の先頭に立たせたくなるのが人情でしょうか。
実際にそういう編成例もありましたからね。

それと、どうでもいい情報ですが、上の娘に間違い探しをさせたところ、この2つの車の区別がつかないようで、アタフタしていました。
「脳トレなの?」と言われましたがそんなはずがありません。





屋根の外観にも違いがあり、キハ91-9だけはラジエーターの間がツルツル。
何かの間違いかと思いきや、そういうことではないようです。
ラジエーターの表現は文句なし。まさにキハ181系のプロトタイプです。





8両セットのうち7両がキハ91で、そのうちの1つは先ほどのキハ91-9(先行試作車)。
したがって、残り6両が全て同じキハ91(量産試作車)です。
そのうちの2両にはライトユニットが入り、その他の1両には動力ユニットが入ります。

動力ユニットは、ライトユニットが入らない構造となっており、完全に“中間車”用として割り切った設計とされているようでした。
運転台もどことなくダミーっぽいですよね。
2両編成から運用されるキハ58系などではなかなか採用できない割り切り方でしょうか。





グリーン車・キサロ90は、キロ28-2500に似た雰囲気。
この車両は2つ必要な気がしていて、総本山にASSYを1両分予約してあります。
ちなみに実車の世界では3両存在していたそうです。





てなことを書いていたら、ハガキがキター!
「キサ」が2つ入っても走る気動車編成って、冷静に考えるとロマンです。
キサロ90の他にもキハ91-3をT車として1つ予約していまして、こちらの使い途はご想像のとおりです。





キハ91-9も“中間車”として活躍。
「タレ目」と揶揄される顔が編成の中に隠されています。
塗装(印刷)も鮮やかにきまっていました。




それでは、いつものとおりに運転会スタート。




デッキガーター上を、轟音を立てて快走!
大出力500PSのエンジンらしい走りをしていたのでしょう。
カッコイイなあ。
室内灯は言うまでもなくメーカー純正品のLED室内灯クリア(白色)。





キハ65のプロトタイプであるが故、パノラミックウィンドウを備えながらも、フロントの後退角などにキハ65との違いが見られ、なんとなく女性っぽさ、線の細さを感じます。
「似て非なるもの」は、ずーっと見ていても飽きません。





信号所の建屋を横目にして。
なぜか木造の建物にこのカラーリングは映えます。そう擦り込まれているのです。
国鉄時代(民営化直前は除く)のカラーリングはどれも秀作ぞろいです。





キハ181系が佇むその隣にキハ91系が滑り込んできました。
少しだけ、試作車とその成果(量産車)が並ぶ姿が繰り広げられていた、電化完成前の中央西線の雰囲気を楽しんでみました。





D51標準型(長野式集煙装置付)と。
この2つは、実は連動企画だったようです。
残念ながら発売時期が開いてしまいました。

中央西線という路線を楽しむためには、一連の企画だということをユーザーにアピールすることが大事で、ユーザーに買い物を無駄にさせないためのメッセージでもあります。
当方、もちろんD51が発表された時点でこのD51は導入するつもりでしたが、世の中にはキハ91系が製品化されることを知って「それならD51も」と考えるユーザーもいる…つまりはそういうことであり、このことはユーザーだけでなく小売店にとっても大切なことなんですよね。





さらに昨年の夏に発売されたC12を置いてみれば、木曽福島の雰囲気もお楽しみいただけます。
一見、関係なさそうな小型蒸気機関車の企画も、実はこのキハ91系を視野に入れ、そこに通じていたんだと考えれば、なんとも計算高い、壮大な釣り針だったのではないでしょうか。



◽︎ ◽︎ ◽︎





2004年にマイクロエースが製品化した、Nゲージ・マスプロ製品のキハ91系。
そのときはユーザーに歓迎されながらも、先行試作車が含まれておらず、やや不完全燃焼という形に終わっていました。
当時のマイクロエースらしからぬ肩透かし感がありました。

その不完全燃焼を“完全燃焼”させるべく、マイクロエース20周年記念品が発表された、その内容とタイミングは、ユーザーとしてもなんとも言えない虚しさ、そして後味の悪さが…。
設計開発期間のスパンが違うことによる時のイタズラなのでしょうが、それにしても蕨方面へは言葉のかけようがありません。

そして、カトーの製品化発表直後から、中古店のジャンク品コーナーには、マイクロエースのキハ91系が目立つようになりました。
E257-500の悲劇、再び…です。





“試作車”というネタでありながら、現実の世界では約6年の活躍を見せた異色の存在。
それだけの期間を走っていれば、その路線の1つの時代の「顔」と言えるでしょう。
したがって、中央本線の列車を充実させてきたカトーとしては、そんな異端車であっても実現させなければいけない企画だった、ということのようです。

C12やD51とのコラボレーションのように、沿線風景、空気、雰囲気を丸ごと手に入れる。
そういう心意気は、ここ数年ですっかりカトーユーザーに伝わり、溶け込んでいます。
このキハ91系に手を伸ばしたユーザーは、そんな楽しみ方を視野に入れていたのではないでしょうか。


さらに。
今回のキハ91系がカトー・急行型気動車リニューアルの橋頭堡となるかどうかは、当方だけでない多くのカトー・ユーザーの気になるところとなっています。
カトーでは、気動車向けのサウンドカードも開発が進めているのですから、それでもって「久しぶりにキハ58系を再生産します」では、チョットねえ(笑)
こういうユーザーの期待、盛り上がりは、西落合で機会を逃さずにうまくキャッチして欲しいです。










それにしても、製品化を発表したポスターの取扱いが「小さいなあ」と思ったのは当方だけではないでしょう。

いわゆる“塗り替え品”ということでもないのにね。

その代わりに扱いが大きかったのは西武のほう。
こういうところに「変化」や「違和感」を感じた皆さんには「アンタ、スルドイネ!」という言葉を贈ります。
今日発表されたポスターもなんだか大変なことになっていますでしょう?


少し難しいお話でした。
ではまた。

  1. 2017/04/06(木) 21:45:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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