しなのさかいの駅前広場

ユートピアもモーターなしのままでしょうね

第56回静岡ホビーショー2017(その1)

こんにちは。しなのさかいです。




今年も5月になり、そして今年も「こだま」で静岡まで行ってきました。
「ここから見る景色、何度目だろう?」と思って振り返ってみたら、“静岡ホビーショー詣で”は当ブログを開始した2009年からなんですね。
なので、今回で9回目。
夏に連続開催される「鉄道模型ユーザー参加形イベント」ではありませんから、上流から送り込むネタの浸み込み具合はわかりませんが、メーカーが考える当面の趣味の方向性、今後を見ることができる貴重な機会だとは思っています。
同行していただいた北の扇形庫からさん、お疲れさまでした。

例年通り、数日かけて断続的にダラダラと感想を書いていこうかなと企んでいます。
またまた当方の主観も入ってまいりますが、もし不快に感じないようであれば、おつきあいください。



【グリーンマックス】



気になるアイテムが1つあります。
それは、発売を直前に控えた京王8000系です。
通勤電車、ロングシート車らしからぬフォルムのこの電車、昔から京王線の中の大好物。





1990年代のイージーキットとは決別した、完全新規となる完成品モデルです。
この8000系で、同社としては前面方向幕を点灯させる仕様へとステップアップし、また一歩「他社完成品に近づいた」ことは評価できる点。
ユーザーとしては、選択肢が広がることが、素直にありがたいと思うのです。





「2つの時代の仕様を作り分けているので、妻面の配管の有無もこのとおりです」とは牛久保さんのお話。
回転台を止めていただき、じっくりと撮影させてもらいました。





運転台は、旧イージーキットと同じように、アイボリーの部分を別パーツにして塗り分けを図ったそうです。
1990年代よりも金型の精度が向上しているので、今回もあえてこうしたパーツ構成を採用したとのこと。
今後も似たような車両を製品化するときは、この仕様を取り入れてみることも視野に、という感じでした。
ちょっとだけスキマが見えていますが、どうでしょうか。





念のため、テールライトの点灯具合も





マイクロエースの京王8000系と発売時期がバッティングしているのも特筆すべきこと。
いきなりユーザーには選択肢が与えられることとなります。

グリーンマックスとマイクロエース。
皮肉にも“高価格路線メーカー”同士の対決です。
ユーザーはどういう点を評価してそれぞれの製品を選ぶこととなるでしょうか…。

今回、前面方向幕が点灯することとなりましたが、未だに貫通幌パーツがないこと、床下機器を床板パーツに接着する仕様となっていることが引っ掛かります。
前者についてはこれまでも当ブログで繰り返し指摘してきたところで、例えばカトー製品の歴史で見れば、1980年代後半に製品化された205系や211系と同じ水準ということに。
長年こうした趣味をやっている者からすれば、納得のいかない不思議な話です。
後者についても、M車とT車の床下機器のディテールを統一することができる(M車の床下機器が大幅にデフォルメされない)メリットはユーザーとして理解できるところですが、それならば溶剤による接着ではなく、スナップフィット仕様にできないものかと。
こんなことを再度要望させていただきました。

要は、完成品モデルとしての満足感にたどり着くためには、「この車両のドアや窓の位置がどうのこうの」という前に、そうした「残念な感覚」を持ったり、「この価格でこの仕様」という気持ちにならないことの方が、大事であり、前提となるアプローチだと思うのです。
ボディパーツの考証の努力は、そうしたフォーマットの上に成り立つものではないかと。

外見は良くても裏側や中側は接着剤だらけとか…、グリーンマックスの完成品にはそういう点は見られないのですから。
どうか、あともう少し継続して設計思想の転換を検討していただくよう、お願いします。







名鉄のEL120形電気機関車は、グリーンマックス初の機関車。
PP運転も考慮されており、テールライトが点灯します。
開発したコアレスモーター動力を、今度は大幅に短縮してみたとのことで、ここまで短縮できたのだから、それを伸ばすのは結構簡単だとか。
これを機に、様々な機関車の開発要望を受けているそうで、夢は膨らむ一方だそうです。
前面の帯が少々歪んでいるように見えますが、気のせいかな?
ここら辺は名鉄ファンの判断にお任せしましょう。





M+M、M単品、T+Tという展開を考えているそうですが、問題と思うのは、やはりカプラー。
小型機関車なので、車端に施す設計が限られるそうです(なるほど)。
それはそうとして、ストレスなく電車や貨車を牽引できるようにはしてもらいたいなあと。
今さら「アーノルドカプラーでお願いします」では、ユーザーの気持ちは萎えてしまいます。
マイクロエースでもEF651118とかでありました。機関車なのに牽引できないという事件が(ああ懐かしい)。
「あーすればうまくいかないかな?」とか「あのパーツを使えばいいんだよ」とか、こういう思考を店頭でユーザーがグルグルさせてしまうようではダメなのです。

もしかしたら、トミックスやカトーのように、独自のリアルカプラーの開発こそが、こんなツッコミを跳ね返すための近道なのかもしれませんね。


(その2へつづく)

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  1. 2017/05/13(土) 12:15:00|
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