しなのさかいの駅前広場

みんな考え始めているようです。いろいろと。

KATO HB-E300系「リゾートビューふるさと」

おはようございます。しなのさかいです。




カトーから、HB-E300系「リゾートビューふるさと」が発売されました。

現実の世界では、登場からそんなに時間も経過していない列車ですが、走る路線が大好物ということと、手軽な観光列車ということから親しみが湧いていて、迷うことなく入線。
2両セットという手軽さも財政的にはちょうどよかったです。





印刷は問題なし。ただし、ボディの白い部分に擦れたような跡がありました(画像ではわかりにくいですね)。
箱の内側に入れるPET樹脂との擦れなのか、それとも工場の生産過程でのことなのかは不明ですが、印刷工程の後のことではあるようで、折角の技術力が打ち消されてしまうのはもったいないなぁという思いです。






本形式については、2016年10月4日にHB-E300系「リゾートしらかみ」(青池編成)でレビューを済ませているので、あらためて書くこともありません(笑)
やはり屋根上機器のエッジの効き方がたまりませんですよ。
ということで、運転区に入線したシーンのつもり。
211系が見切れてますが気にしないでください。





デッキガーター橋を快走!(電化区間だけど!)





タキ1000の貨物列車とのすれ違い。
気分は篠ノ井線?
背景のことについては、また次回(結構なハイペースで進んでいます)。





LED室内灯クリアを組み込んで、快速「ナイトビュー姨捨」が夜の駅に入線。
これから“ナイトツアー”に出発です。
向かい側のホームにいる211系は電気を落として翌朝の始発に備えています。

この「リゾートビューふるさと」。
「快速」という種別で沿線風景に着目した点が「いつかは乗ってみたい」と思わせる起因となっているみたい。
それから、姨捨駅が観光資源になるという点は「この国かなはまだまだ観光資源が眠っている」ということを示唆しています。

パンタグラフが無いにもかかわらず電化区間ばかりを走る印象がありますが、実際には小海線にも飯山線にも入線しています。
したがって、長野県を縦横無尽に走る手軽さもウケます。
信州の鉄道シーンを再現するにはうってつけのアイテムのようです。



4両編成の「リゾートしらかみ」のとき、先頭車に動力ユニットが仕込まれたため、「意味がわからん」という声の中に「あーなるほどね」という憶測が混じっていました。
で、早くもその憶測が現実となりました。
そういうことなんです。
このシリーズはまだまだ可能性がありますね。
4両編成の緑の方なんか、おもしろそうです。





なんの中継?

今回は軽めの報告でした。
ではまた。
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  1. 2017/07/31(月) 08:20:00|
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KATO キハ85系「ワイドビューひだ・南紀」(その2・完)

(その1からつづく)




カトーのキハ85系がレイアウト上に居座るようになってから2か月が経とうとしています。
亜幹線の特急列車って、不思議と遊び続けても飽きないんですよネ。




【おもひでコーナー】




1994年6月3日 富山駅

キハ85系との出会いはデビューから5年経った頃の富山駅でした。

この日は、大阪へ赴任した友人のT君とココで合流して高山本線を乗りつぶすべく、関東平野から長岡経由でぐるっと回り込んで砺波平野へ進入。
翌朝に「スーパー雷鳥」でやってくるT君を迎えるため、1人富山で前泊したのでした。

夕暮れ時の地平ホームには、コンパクトな3両編成の特急が“カラカラカラ…”とアイドリング音を立てていて、「ワイドビューひだ」の富山編成からキハ85系を知ることとなったのです。

翌6月4日は2人で高山本線を旅して、越中八尾、猪谷、飛騨古川、高山と途中下車。
高山で1泊しました。
昨年あたりから飛騨古川が賑やかになりましたが、その頃は観光にはあまり縁がなさそうな土地で、ゆったりとした時間が流れていたことを覚えています。





1994年6月5日 高山駅

跨線橋から、スタートダッシュする「ワイドビューひだ」を眺めました。
このときの旅は、とにかくキハ85系に魅了されっぱなしで、高山の街並みを見ていても「カトーのやつ、買っちゃおうかな」ということばかり考えて高山の模型店を探したり。
それもそれで楽しかったんですが。模型趣味人の生き様ですよ、ねえ(10-316は帰ってから探し続け、横浜ダイヤモンド地下街の横浜模型で見つけることができましたとさ)。





1994年6月5日 高山駅

入線してくるキハ85系を見ていたときの写真には、貨物運用についていたらしいDD51 1028が写り込んでいます。
この「ワイドビューひだ」は8両編成。
「ああ、カトーの7両セットでは1両足りないんだな」と学習した瞬間でした。
背後の跨線橋が、先ほどの写真を撮ったところでございます。





1994年6月5日 高山駅

こちらは100番台で富山方。富山編成を切り離したところだったのかどうか記憶が曖昧。
詳しく記録をとっていないのでわからないことだらけです。
100番台を連続して連結した編成を見て「やはりディーゼル特急。編成にはバリエーションがあるんだな」と学習した瞬間でもありました。
学習してばかりでした。





1994年6月5日 高山駅

そして名古屋までの帰りは、もちろん「ワイドビューひだ」。
見ているだけじゃつまらないから、旅の最後くらい…というプランです。

ワイドビューな高山本線の車窓に文句もなく、さらに印象深かったのは、岐阜から名古屋までのディーゼル車とは思えない快速ぶりでした。
時折「キーン」という音が混ざりながら濃尾平野を駆け下りていく様は、311系と互角モノだったと思います。
当方の場合、こういう体験が模型への愛情というか「こだわり」に結びついていくようです。



◽︎ ◽︎ ◽︎





今回のキハ85系は、1991年に品番10-316、7両セットとして発売されてから四半世紀の間に蓄積されたユーザーの不満をほぼ解消するような仕様改善、増備車の製品化が断行され、「トレンディ&トラディショナル」の頃の製品が潜在的に持つポテンシャルを引き出すことに成功しました。

なんてったって「南紀」用として「鹿スカート」パーツまで起こされたのですから、これでは文句のつけようがありません。
送り手の持つキハ85系に対する愛情すら感じます。


カトーの年度末(5月)間際の発売であることから生産数が少なかったのか(?)、それ以上にユーザーが待ち望んでいたからなのか(??)、店頭に並んだ銀色のキハたちは瞬間蒸発し、総本山のASSYパーツも焼け野原。
買い逃したユーザーも多いように受け止めています(当方は予約して買ったので許してください)。
“リニューアル”とはいえ、これまでに何度か生産が繰り返されたのに、ですよ。

このことは、ある意味でトミックスが得意としてきたJR黎明期の車両も、いよいよ市場全体で懐かしく受け止めることができる時代に入った、とも解釈できそうです…が、それだけで「当たった企画」だとも思えません。





キハ85系が持つ編成の自由度から滲み出る楽しみもありますし、高山本線や紀勢本線の沿線風景、観光地を目指した特急であることによる乗車体験などの思い出が人間との関わりを深く持つようになったこともありましょう。
JR発足直後・1989年デビューのステンレス製車両であっても、単なる時間の経過ということではなく、列車として味わい深いものになったから、というのがポイントだったのではないでしょうか。





高山本線の列車のイメージリーダーとしては、もはやキハ82系よりもキハ85系の方が、貫禄と実績が伴います。
“メタモルフォーゼくだーさーいー”から29年ですからね。

地方の鉄道の沿線風景に想いを馳せるとき、そこにアイコンとして走る列車は何がふさわしいのか。
こうしたことを想像しながらメーカーとユーザーが対話することこそ、この趣味の真骨頂と言えましょう。

いわゆる“豪華列車”は、線路から浮いて走っているように見えます。
「合成写真かな?」「UFOかな?」ってね。
日常的に鉄道関係のページをパトロールしていても、こういう列車に乗ったという声は聞こえてきません。
どういう人たちが乗っているのか全くわからない。
ココ、非常に重要です。

ではまた。











余談ですが。
こんな趣味をやっていると、よく「私も好きなんですよ、鉄道」と言ってこられる方がいらっしゃいます。
これはこれで大変ありがたいことなんですけど、「四季島とか瑞風とか、いいですよね~」って続けられると、なんといいますか、その方が無理をして背伸びをしておられるなーって思ってしまいます。
続けて、早く楽にしてあげたいなーって思うんですがね。
あはははは。

  1. 2017/07/21(金) 19:00:00|
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KATO キハ85系「ワイドビューひだ・南紀」(その1)

こんばんは。しなのさかいです。




カトー謹製 キハ85系「ワイドビューひだ・南紀」です。
発売からずいぶんと時間が経ちましたが、この模型だけはこの場で取り上げておきたいと思い続けていました。
それに、レイアウト工事の話題ばかりでもつまんないですからね。





まずはプロローグ。
いろいろと話題になってしまったパーツ類がありましたっけ。
シールの色の間違いと、室内灯の出荷が遅れたことです。
車両の入線時に「勢い」が無くなってしまったのは、五月雨的な充実感の積み上げがあったからか(わかりませんが)、レビューがモタモタした原因となったのは確かです。
でも、こんなこともイイおもひで。
せっかくですから記録に残しておきましょう。





今回の目玉はなんといってもキロ85の登場。
実車では割と早い時代に登場していた同形式ですが、製品化の動きは全くなく、ユーザーの中には絶望感すら漂っていました。





そのキロ85の相方となるキハ84 300番台も製品化。
373系や383系のように屋根側に上がった方向幕。
これぞ増備車の証。
よくやってくれました。





キハ85 100番台も「1100番台」として登場し、これもまたユーザーの悲願であった幌アダプターが取り付けられました。
キハ85系のデビュー当時は、こまめに幌アダプターを外した顔で運用に就いていたので、90年代の製品化にあたっても幌アダプターを製品化する選択肢はなかったんだろうと想像しています。
やはりというか、取り外しが面倒になったのか、やがて実車は「つけっぱなし」となってしまいました。
このことが、カトーのキハ85系の不遇の歴史の第一歩だったのです。

当方、恥ずかしながら、使いみちなどないけれどこのASSYパーツを1袋買い求めました。
だってみんなが長い間四苦八苦してもがいていたパーツが売られているんですもん。そりゃ記念になります。





1100番台同士でのニラメッコ。
少しだけ貫通路は開きます。
でも全然許容範囲です。
だって富山編成へ乗り移ることもできるようになったのですから。





連結部付近の床下、カプラー付近には、20系客車やE26系、285系と同様の仕組みで機器が追加されました。
オレンジ色の小さいJRマークがキマってます。この控えめなマークが好きなんですョ。
トミックス製品では求めることができないサービス精神旺盛な配慮です。





配慮といえば。
今回のロットでは乗務員室扉の窓に見えるボディの断面部がブラウンで着色されていました。
皆さん、気づいてましたか?

これまでのロットでは、正面から見ると白いボディの下地塗装が見えてしまい、いつも興醒めしていました。
ドアの筋彫り部分も白かったりして。
JR東海の特急車両にはブラウンの部分に上品さを感じていて、それがことのほかキハ85系には似合うなあと思っていたんです。
難しい正面と側面の帯の繋がりも今までで一番よく、買い直しという選択は正しかったと思っています。





それとですね。
近所の量販店でバラ売りがありましたので、キハ85-7、キロハ84、キハ84(T)を追加導入しました。

キロ85が高山本線に転属される前の「ワイドビューひだ」の編成バリエーションを楽しみたくて、「基本セットをもう1箱かな」と思って探していたところのまさかのバラ売り。
こんなこともあるんですねー。





もう少しワイドビューな世界に浸ってみようと思います。

(その2・完へつづく)



  1. 2017/07/19(水) 18:30:00|
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擁壁のバリエーションを考える

おはようございます。しなのさかいです。




ようやく「ワイドビューひだ・南紀」の車内が明るくなりました。
「ひだ」のマークも付けて、いよいよ本格運用開始です。
キハ85系にも後継機のイメージがつきまとうようになってきましたね。





京浜急行のブルースカイ・トレインも入線。
方向幕を早くなんとかしなければと思いながら、とりあえず、こんな写真で満足しています。
ダメだなあ。

このように、少しだけ活気を取り戻した当レイアウトでした。




少しだけ更新が滞っておりました。
趣味方面の思考が停止…、ということはまるでなく、むしろその逆。
ひたすらレイアウト工事を進めていたことが原因です。

特に土木系の「決め」を進めており、自分の中でハッキリとした景色が見えてきました。
そうなると、時間を惜しんで作業してしまうもので、製作途中の写真も撮らずにガシガシと進めてしまう…。
以前は、無機質なボードの前でストラクチャーを置いたり退けたりしながらジーッと景色を想像しては「違うよな」と否定したり。
家族からすれば、物音立てずに腕を組んでちんもくしているのですから、いわゆるアブナイ人だったのでしょう。
この連続でした。





先日から騒々しくいじっている温泉街。
今回は、隣の駅モジュールからのストーリーの連続性を持たせて、温泉街へ進入できるように階段を作りました。
コーナーモジュールの化粧板のカキトリの角度に説得力を持たせようと、この角度と階段を兼ねてしまったというのが真相です。
少々わざとらしい気もしながら、でもこの位置に階段があるだけで温泉街の面的広がりを演出できるので、やはりいいかと思ったり(少しだけ迷っています)。
あ、階段はGMの跨線橋の余りパーツです。傾斜角30°で収まりました。

右隣の駅モジュールにも少しだけストラクチャー(ジオコレの酒蔵シリーズ)を置いて、温泉街へのアプローチが完成。
路面はアスではなくて石畳みにすべきかもしれません。





その駅モジュールの左右には、貨物線(のフリをした留置線)のトンネルポータルが2つあります。
ここ、ジオコレの「トンネルポータルB」の直線タイプを使っていだんですけど、真横に回り込む擁壁とのつながりを考えると不向きなパーツのようです。
このパーツは山の中で「面」だけを露出させて使うものと割り切る方が良いみたい。
トンネル断面がリアルなだけに残念。

このうち左側はコンクリートの構造に作り変えました。
ポータルはジオコレのポータルの上から(凹凸を削って平滑にしてから)プラ板を貼りで、擁壁は津川洋行の「ニューデザインプラスチックペーパー」から「ブロック擁壁150」を使ってみたんです。
雰囲気は悪くないかな。

この後は塗装、塗装。
ブロックのディテールを埋没させないように、エアーブラシでやるべきだと思っています。





もう一方の右側は、同じく「ニューデザインプラスチックペーパー」から「レンガ150」を使用。
ただし、真横に回り込む擁壁がレンガの垂直擁壁だけというのも危なっかしいので、メインとなる部分はやはりコンクリートとしました。
レンガの装飾をどうにかしないといけませんし、コンクリートの部分もディテールを考えないと。

また、奥側はフレーム擁壁として表情に変化をつけてみました。
フレームは、100円均一ショップで手に入る素材を使う方法が無難のようですが、店頭で見ているとだいたい塗装に不向きな素材ばかりです。

なので、5㎜厚のスチレンボードに0.2㎜厚のプラペーパーを貼り付けて、3㎜のプラ角棒をチマチマとカットして接着。
フレーム内は10㎜のスクエアとして、ちょうどその幅の金さしを差し込みながらチェック。3時間程度の作業を終えました。

さらに奥側は、また考えます。






ということで、今回の報告はおしまい。
次の週末は、フレーム擁壁のさらに奥、本格的なカーブ区間の擁壁に取り掛かるつもりです。
が、気まぐれで別のことをやるかも。





赤いほう、ライトが暗いぞー。
ではまた。

  1. 2017/07/11(火) 08:15:00|
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