(その2からつづく)

輪島に泊まれば、翌朝は朝市に行っておきたくなるもので、今回も「スルーして後悔するくらいなら…」と考えて偵察してみました。
それにしても、朝市を歩くときは日差しが強い(そういえば昨年もそうだったなー)。
関東平野は雨続きだというのに、コレハナンナンダ。
したがって買い物は、食べ物ではなくて4000円の帽子となりました。
朝市で賑わう通りから脇へ伸びる路地を一本一本観察してみると、奥にお寺が見える路地がありまして、景色を見て清涼感をもらいました。
さて、3日目はこれまでどおり時計回りに海岸線を辿って、能登半島の先の先、珠洲を目指す行程です。
昨年、輪島から珠洲まではコンビニのような流通の要素が全く見られない、本当の「さいはて」であることを経験済み。
そうなんです。この区間、どことなく離島のムードが漂っているんです。

輪島を出てから立ち寄るのは「道の駅千枚田ポケットパーク」。
ココだけは、そんな「さいはて」に一歩踏み出した場所ですが、一級観光地と言えそうな混雑ぶりでした。
まだ輪島観光の地域内で、ここまで来て引き返す車やバスも多いのでしょう。

千枚田からしばらく走って、御陣乗太鼓伝承の地・名舟を過ぎたところで「輪島製塩」に寄りました。
目の前の海から釜茹でして出来た塩は、塩辛さが鋭くなくて、その証拠にこれをまぶしたソフトクリームがとてもおいしくて。
実験してみて分かりまして(いやいや塩ソフトクリームも一応商品です)、カウンターから見える景色と共に感動。
そんなこともあってか、今回の旅では、総じてここで見た海のブルーが一番の好みでした。

垂水の滝。
そのまま海に落ちる滝です。
こんな滝が首都圏にあったら大変な混雑となるでしょうね。
我が家以外には誰もいませんでした。

滝から海へ振り返ってこれから行く先を見れば、ポッカリと青く抜けた、向こう側が見えるトンネルが。
これ、「真浦隧道」という廃トンネルだそうです。
うまく言えませんが、抜けた先が青く見えるところに「さいはて」を感じてしまいました。

海岸線を走るため、内陸へそれる国道249号から県道28号へ入ると、峠道になりました。
「椿の展望台」という場所で輪島方面を振り返りました。
この日も朝からずいぶん走りました。
暑くて大変なので、同乗者たちは走り続けている方がイイそうで、下の娘は朝から「いつ宿に着くの?」ばかり。
朝からチェックインなどできるわけなかろうと小さい頃から言い聞かせているのに、小6の今でもわからないみたいで、旅行中というのに将来が不安になりました。

その展望台からしばらくして、木ノ浦のカフェで休憩。
昔は数件の民宿があるだけの寂しい集落でしたが、ココも最近は映画のロケ地となり、コーヒー店のセットが残されています。
なので勢いで、猛暑なのにホットコーヒーを頼んでしまいました。
相変わらず日差しは強かったですが、風が抜けて吹いていて気持ちよかったナ。
ここら辺で「さいはて」感、MAXです。

禄剛崎灯台と「道の駅狼煙(のろし)」は昨年立ち寄ったのでスルーして、須須(すず)神社へ寄ってみることにしました。
珠洲市の東海岸側なので、ここら辺も「さいはて」と言えそうで、あらためて思うに、直線距離にするとそうでもないのに、関東平野からはるばる来たという満足感は、鳥居を見てこみ上げてきます。

珠洲市街へ入って「道の駅すずなり」の裏をのぞくと、旧国鉄・のと鉄道珠洲駅のプラットホームが残されていました。

駅名板を見ていると、今でも2両編成のキハ58系が滑り込んでくる予感が。
1986年、急行「能登路」ではるばるここまで来ていたんです。
それにしても、ここまで鉄道で来ることができた時代って、本当に素晴らしい。
国鉄ネットワークの線路があるというだけで、中学を卒業したばかりの少年2人が、周遊券と時刻表を片手に“とにかく”ここまでやって来るんですから。
観光のあてもなく「とにかく蛸島まで行こう」なのです。
そして、大人になってからも、こうして自分の家族を連れて再び来る…。
昔の日本には当たり前に存在した、都市と地域の交流システムでした。

能登半島のシンボル・見附島。
肌色に見えるのは能登半島の地質の特徴である珪藻土です。
オシャレな家では、調湿機能が素晴らしいので壁の素材に使っていますよね。
そういえば、旅の途中のあちこちで見た地層でした。
それから、急行「能登路」のヘッドマークもこの見附島がデザインされていましたので参考まで。
あの青地のヘッドマーク、文字のフォントも美しくて、キハ58系のマークの中では一番じゃないかと思っています。

「すずなり」に紹介してもらった珠洲市の民宿に泊まって、おいしい御飯を楽しんだ後は、月が出ていたので珠洲の港まで夜間ドライブ。
思ったとおり、月の光が海水面に反射してキラキラしていました。
これもまた観光資源。しかも無料(笑)
〈3日目・珠洲泊)
(その4・完へつづく)
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- 2017/08/29(火) 23:00:00|
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(その1からつづく)

2日目から本格的に能登の奥を目指して、まずは、氷見から石川県の羽咋へ抜けることとしました。
昨年とは逆回り、“時計回り”で能登半島の海岸線を走るというのが今回のもう1つのテーマで、その方が沿岸の景色や海の色も違って見えるだろう、新しい発見もあるだろうということなんです。
写真は梅雨明けしたばかりの氷見のコメどころを眺めながら富山・石川県境を目指しているところ。
都会の人間にとっては、青と緑だけで塗られた風景ってものすごく貴重に見えるものなんですよ。

羽咋に着いて、やっぱり気になるので千里浜なぎさドライブウェイを威力偵察しました。
北陸の海もようやく夏らしい風景になり、立ち並ぶお店も商売繁盛かと。
ドライブウェイは昨年に全線走破しているので、今回はほんの挨拶程度でやめておきます。
それにしても、水平線近くまで空が青いなぁ。

羽咋からは国道249号を北へ進みました。
稲が並んだその奥には日本海ブルーがくっきりと。
こうした景色も立派な観光資源で、もしかしたらそのうち、京都とか金沢に飽きた外国からの観光客がこちらの方へ押し寄せるかもしれません。
そうならないうちにしっかりと見ておくことも、我が家の旅行のミッションです。
そういえば、氷見のホテルに泊まっていた中国人客のツアーバスは「それ以上北へ上がることはない」んだそうです(フロント氏に聞きました)。
やっぱりね。そんなものなんです。だから「奥」まで行かねばならぬのです。

昨年に見落とした旧福浦灯台に到着。
ここも能登半島のシンボルと言えましょう。

それよりも魅力的に映ったのは、福浦の家並みでした。
民家に囲まれた坂を下りていくと港があって、そこにはクロネコヤマトのトラックが走っていて…。
日本の原風景、こういうところにもあるんです。
数年前には、今の朝ドラで主役をやっていらっしゃる方がやはり主役となって作られた映画のロケ地、となったそうです。

能登金剛・巌門を遊覧船で巡りました。
2日目で“遊び”らしいお金の使い方をしたのはココだけ。
あとはひたすら“無料”の景色を眺めながらの旅を続けました。
一見、退屈そうな旅でも、娘たちにとってはこれでよいそうで、それは長い間、こんな旅を繰り返してきた「成果」でしょうか。

さらに海沿いを北上して、風無漁港までやってきました。
ここも昨年は気になりながらスルーした場所で、1990年代のとあるドラマでロケが行われた場所です。
それこそ今の朝ドラで主人公のお姉さん的な役の方が主役で、その実家がここの民宿という設定でした(ややこしい)。
そういう場所はそれなりに絵になるところなのだろうと信じて来たら、確かにその通りでした。
前にも書きましたが、あの時代のドラマは、一見チャラいノリのようでいて、絵の切り取り方、ロケ地の選び方、地方への尊敬の眼差しがしっかりと入っており、今のそれよりもずっと深いものだったのかもしれませんね。

行けども行けども、波状攻撃のように繰り返し現れる漁村の風景。
志賀町赤崎で見つけたカゴを付けたスクーター。スクーターの後ろには、青く広がる日本海。
ごちそうです。

だから、大笹波水田(棚田)を眺められる展望台に上がったら、なぜか前浜漁村とその先の海の方へと目が移ってしまいました。
あらためてご確認ください。これ、平成29年、2017年の風景です。
コンビニとかガソリンスタンドの看板なんかがニョキっと見えても良さそうですが、そういうコマーシャル系のブツが全くありません。
それ故に貴重であり、レイアウトで作る昔の風景そのまんまなんですよ。

さらに北へ進んで輪島市域へ入って、門前町黒島町(重要伝統的建造物群保存地区)に寄ってみました。
保存地区の指定は平成21年、2009年ということで、今まで見てきた地区と比べると比較的新しい時代からの保存事業スタートとなります。
北国廻船の寄港があって繁栄した場所です。
江戸時代までは船の寄港地を中心にして経済区域が形成されていましたから、能登半島の奥でも最新のトレンドを得ていたのでしょう。
今で言うと、カトーの新製品はこういうところじゃないと手に入らなかった、ということカナ?
海を眺める位置にある神社というのも、能登半島で繰り返し現れる風景です。

あらためて、黒島の街並み。
海風で白くなった杉板の外壁。この地方の特徴とも言える外壁を持った民家の街並みは、やはり数十年前と少しも変わっていないと思われ、停めてある車を見なければ昭和時代そのものです。

17時過ぎに輪島に着いて、民宿でお刺身の盛り合わせをいただきしました。
あ、これは出掛ける前にお願いしていたオプションですからねー。
4人で突っついたらすぐになくなっちゃいましたが、これとは別に、とてつもない量の夕食があるのですから。
最近「民宿は偉大だ」と思うようになりました。

夜は、20時30分からキリコ会館前で開演される御陣乗(ごじんじょう)太鼓。
正真正銘の能登の奥、名舟で継がれてきた御陣乗太鼓は、見ているだけで空気がピンとしてきて引き込まれます。
昨年もそうでしたが、気がつくと誰もがジーッと見ているんですよね。
輪島まで来たら一度は御覧あれ。間違いなく奥能登の旅の味付けには必要です。
〈2日目・輪島泊〉
(その3へつづく)
- 2017/08/26(土) 09:40:00|
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こんばんは。しなのさかいです。

昨年に続き、今年も北陸自動車道の名立谷浜SAで日本海を見ることができました。
中央道・長野道と走り抜け、上信越道で分水嶺を感じながら道を下ると直江津が見えてきて。
そして、春日山を抜けるとココに。
いつも気持ちが高揚するプロセスです。
自分だけのこういう場所、日本のあちこちにあります。
◻︎ ◻︎ ◻︎
今年の旅行の行き先はなかなか思いつくことができず、6月に入ってもボンヤリとしたままでした。
手の届く範囲で北陸の日本海の景色は昨年までに見尽くした気もするし、かといって“色”が違う太平洋の海を見るのも気が進まない。
内陸である岐阜や長野も行き尽くした感じだし…。
で、「ねえ、そろそろどうしよう」と家族会議を開催したところ、女3人からは意外にも「もう一度、能登半島へ行きたい」との返事がありました。
確かに昨年は、海岸線を走り続けたのはいいけれど、氷見~輪島~金沢という野営地を選んだため、ひたすらドライブとなり、ゆっくりと景色を眺めることができませんでした。
日本海を見ないで終える夏休みというのも引っかかりますから「それならそうするか」と思い、今年も能登半島を巡ることにしたのです。
ただし、昨年よりはスローに。

朝8時に関東平野を発つと、正午には長野道の姨捨SAへ着きます。
昨年も同じ時刻にココでお昼でした。

鉄道だけでなく、高速道路でも「姨捨のファッション化」が止まらないみたいです。
地元自身が落ちている観光資源に目覚めることには賛成ですけど「実はそういうことではない」となれば複雑です。
姨捨駅で営業中のキオスクを見た記憶のある者としては、素朴な、とっておきの存在としての姨捨も良かったんですが。

冒頭の名立谷浜SAを経て北陸道を進み、最初の目的地である富山県氷見市に着くのは17時頃。
もう2回目で学習済みですから、やはり到着時刻はほぼそのとおりでした。
夕方の富山湾、日本海、この中にはお魚がいっぱい。

振り返ると日没。
氷見市は海に沈む夕陽は見れません。

晩御飯はホテルの近くのスーパーで半額だった、地元の魚を使ったものとしました。
「え、ここで晩御飯?」と思わないでくださいよ。

「こずくら」とか「ふくらぎ」とか、関東では馴染みのない魚の名前です。これらは要は「ぶり」の、まだ小さいやつ。
「ぶり」は出世魚として知られており、成魚となるまでは様々な名前が付いているのです。

昨年は氷見に着くやいなや「氷見番屋街」の寿司店へ入ってしまい、結構大変なことになってしまいましたので、今年は格安で地元の魚を食べられる方法を研究してから出かけました。
狙いどおりホテル近くのスーパーで信じられないほど格安の寿司や刺身を楽しめまして、初日から旅のコストパフォーマンス、急上昇です。
我が家にはこんなやり方が身丈に合っているようで(笑)
それにしても、氷見はいいところだなぁ。
〈1日目・氷見泊〉
(その2へつづく)
- 2017/08/24(木) 23:40:00|
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おはようございます。しなのさかいです。

今年も行ってきましたよ、夏の祭典に。
このイベントはひと頃、様々な指摘がされるようになってきて、掘り出し物や限定品の買い物ですとか会場発表ネタとかを楽しむ傾向が強くなっていましたが、運営母体が変わってからは、年を重ねるごとに模型サークルの運転会やサードパーティの販売がメインになっています。
どことなく緩めな雰囲気が漂ってきて、それはそれでいいですね。
昨年は記事を書くのをサボってしまいました。
今回は分割せずに1つの記事でやります。
それではよろしくお願いします。
【トミーテック・トミックス】



当方が注目したのは、EH200のみ。
先に発売されているタキ1000が後発の強みを見せつけた完成度でしたので、そのタキをたくさん手にしたユーザーは楽しみなのでは。
とはいえ、いい加減にライトの暗さだけはなんとかしてもらいたいですね。

TINOSについては、近所の量販店でも出張デモンストレーションが行われたように、メーカーが全国行脚をしているようです。
さて、ユーザーの食いつき方はどうでしょうか。
自動運転というところに危うさが潜んでいるな気がします。
親子で楽しもうにもコードだらけでへこたれませんでしょうか。

バスコレも少しありました。
そんなところでーす。
【マイクロエース】

突如「サウンド通信システム」というものが登場。
最近の雑誌でも取り上げられていたそうです(気づきませんでした)。
マイクロエース内部からの企画ではなく、持込み企画なんだそうです。

ネーミングから複雑なシステムを想像してしまいますが、全くそんな必要はなくて、要は「ワイヤレススピーカー」の小型化、車両搭載に成功したということ。
この大きさでNゲージにとどまらず、Zゲージの車両にも対応するそうです。

Bluetooth接続で音を飛ばすそうです。
このようにカトーのサウンドボックスの外部出力端子とつなぐと、サウンドボックスからではなく、列車から音が出るようになります。
サウンドボックスでなくとも、動力ユニットのモーターと同調しなくてもよいとすれば、音源はアキュフェーズのアンプだろうとスマートフォンだろうとなんでもいいのです。

電源は充電式ですので、室内灯の差込み口を利用するようなことはありません。
ユニットをUSB接続で充電させるほか、ワイヤレス充電もできるそうです。したがって車両からイチイチこのユニットを取り外して充電する必要はなし。
気になる「持ち時間」は連続して2時間というところだと伺いました。
その他としては、まだまだ小型化やユニットのレイアウト変更も可能だそうで、例えば二軸貨車や蒸気機関車のテンダーなんかにも対応できたらいいとか。
さて、この装置。
楽しみは広がりそうです。
サウンドボックスと接続しなくても、例えばカニ24なんかに放り込んで、停車や走行に関係ない効果音を出し続けることも面白そうですし、ストラクチャーやレイアウトの中に仕込んで街の音を出すこともできそう。
なんなら飲み屋のストラクチャーの中に入れて生演奏でカラオケをやることもできる(笑)
一方、気になることは、室内灯を仕込んだ車両に、さらにこれを放り込む余地があるだろうかということ。
ちょっと悩ましいです。
それから、大事なのはやっぱり価格。
マイクロエースとしても、今回のデモンストレーションでのユーザーの反応、声を見極めたいようでした。
当方からは「ユニット本体はせいぜい3,000円まで」と伝えておきましたが(ゴメンナサイネ)、さてどうなるでしょうか。
でも、このくらいの価格じゃないと、ユーザーは買うタイミングを悩んでしまうのではないかと思うのです。
だって、もし車両セット1つ分の価格となってしまったら「いつかは買うけど今じゃなくてもいいや」と考えちゃうでしょう。
こうなると、流通は「動かない商品」と判断してしまうかもしれません。
ですから、買い物がない時期、目新しいアイテムがない月とかにリリースされたりすると面白そうです。

小田急2400形の車両間隔が是正されたみたいです。
こんな情報もあるとイイでしょ。
あ、青い帯が剥がれるかどうかはわかりませんよ。
【カトー】


すごいですよね。
トラ90000のカゴが全てメッシュ状態で抜けています。
「どうしてもあの印刷表現では…」という思いから、こんなことをしてみたそうです。
おそるべし、西落合の技術力。
販売形態は全くの未定で、改めて車両として出すか、それともパーツとして出すかを検討していくとのこと。
空荷ですから新たにカバーの形も考えていく必要があるとのことでもありました。


EF63はマイナーチェンジを経て9月からリリース開始。


この2つの画像は先日総本山で撮ったものですが、ナンバーを、これまでのメタルインレタ方式からプレートパーツへ変更。
このパーツ、ED70のように文字ギリギリで分割線が来るようになっていて、埋め込んでも何ら違和感ナシでした。
よく見ていただくと分割線が見えます。
もう1つ。
C'無線アンテナは、ボディとの取付部に着色が施されており、これを差し込んだ具合がリアルでよいです。
1997年に発売されたトミックス製品でずっと不満に考えていた点で、ココ非常に感激です。


115系1000番台長野色。
ベンチレーターも別パーツ化となりました。
これまでの急行・近郊型の設計上での進化が全て反映されており、運行番号表示器もあります。

こちらも先日総本山で撮ったもの。
ライトリムが300番台のよりも進化していて、711系の表現のようになっていました。
「中目」とか言われていた頃が懐かしくなるくらい、ホントに小さい点のようなシールドビームになっていて、素晴らしい出来でした。
もう、トミックスのリニューアル品を持っている理由がなくなりそうです。
このライトパーツ、300番台に合わないかなあ。


189系も既にテストショットが。

「グレートアップあさま」でいつも議論が湧くグリーンの表現は、社内で検討が重ねられ、現状としては「従来品と他社製品との中間くらい」になりそうとのことでした。
そんな検討結果が展示されていましたが、色のことは画像で判断するべきではありませんから、こうして御覧いただきながらも、控え目に見てくださいネ。
皆さんの代表として見てきた感想は「イイ感じ」です。

14系座席車。
屋上のベンチレーターは一体型ですが、これはこれまでの500番台と合わせた表現のようでした。

9月に発売が迫るED62は、カトークオリティはもちろん保たれていて、それ以外にも面白いことを伺いました。
それはナンバーパーツで、ED62はその番号によってその横幅が異なるため、貫通扉の横から出る銀色の帯の長さも番号によって異なるんだそうです。
それ故に、ナンバーパーツはその銀帯と一体化させたものとしたんだとか。
なるほど、よく見てみると銀色の帯の上に分割線が見えますね。
こうすることで先行する他社製品との差別化を狙っているようです。


タキ25000とホキ5700も、あと1か月待てば手に入ります。
ホキ5700は、これまでに存在したロングセラー製品が、なんとなくダルさを醸し出していたので、カチっとしたエッジの効いたボディを見ると戸惑います。

車止め線路。
静岡で見たものですが、レールから給電できる一番手っ取り早いアイテムなのかもしれません。
◻︎ ◻︎ ◻︎

今回も顧問に加わっていただきながらの謎のミーティングを終えたら、こんな夜更けになっていました。
いつものことながら、本当にありがとうございます。
いろいろと、驚いたことや残念なこと、笑ってしまったことなど、様々な話題で盛り上がった数時間でした。
その会話の中でよく浮上した内容が「家に帰ったらやってみようかなぁ」と思いつくヒント。
そんなヒントを持ち帰ると、次の休日を実に豊かに過ごせたりするもので、確かにビッグサイトから帰った翌日は久しぶりに車両イジリに専念したのでした。
デジタルなつながりが当たり前で、アナログな集まりは非効率といわれるようになった世の中ですが、何らかの刺激を受けるつもりで臨めば「集いの場」はネット環境と比べられるものではありません。
「これまで」だけでなく「これから」も、この趣味の世界ではアナログ的なつながりが気持ちを豊かにするのです。
当方も、ふと振り返ると自分より下の世代の同好者が少なくなっており、「このままではマズイな」と思ったりすることがあります。
トレンドに敏感な小売店はうまくこういう需要を取り込んでいて、平成末期のこの世の中であっても常連さんとの楽しい空間づくり、暇さえあれば顔を出したくなるお店づくりに成功しているようです。
しかし大概のお店は、殺伐としたレンタルレイアウト店だったり、売店のようなお店だったり、さらには嫌なお客さんの様子をHPでしゃべったりと、どーもダメのよう。
このあたり、Nゲージ市場に残された大きな課題のような気がしました。
もう1つ、残された課題といえば、レイアウトで使える「木」です。
リアルで丈夫な木の幹、開発されたら結構な需要があるような気がしています。
それが木材でできていればなおイイですね。
フォーリッジクラスターは、やはり木工用ボンドで接着できた方が楽なようです。
ではまた。
- 2017/08/22(火) 09:15:00|
- 鉄道模型イベント
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こんばんは。しなのさかいです。

8月に入った途端に、グズグズの天気が続くようになった関東平野なんです。
かといって涼しいわけでもなく、蒸し暑くてエアコンは回しっぱなしです。
昨日は、家族4人で近所でやっている「ひわまりまつり」に車で行こうとしたんですが、会場前の駐車待ちの車列の長さに打ちのめされました。
観察したところ、用意されている臨時の駐車場(河川敷の広場)はガラガラなのに、料金を徴収したおじさんが細かく駐車場所を指示しているらしく、そのプロセスに異常な時間がかかっているようなんです。
駐車待ちの車列が町中まで溢れて渋滞、交通マヒを引き起こしているようでしたので、その原因に加担したくないという思いから早々と撤退しました。
イベントって難しいことばかりですね。
ふと「特別車両」事件を思い出してしまいました。
なので、一昨年のひまわりの画像をお届けいたします。

カトーから“レジェンドコレクションNo.9”と銘打って、東京急行電鉄7000系が発売されました。
少し前までのカトーの企画のにおい(ナンダコレハ的な空気感)がするので、楽しく入線させました。
今回はそのメモです。
といっても、当方は東急の電車に関してコメントできるような知識を持ち合わせていませんので、控えめにいきますョ。

全体的に新規金型、新規部品が多いこの製品の中で、特に開発に時間を要したと伺っているのが、このパイオニアⅢ台車です。
車輪とつながったディスクブレーキが外側に露出するチャレンジングな構造を採用したことから、従来のようなピボット軸受けによる集電ができなくなりました。
そこでトミックスの旧集電方式に似た、車輪の内側の車軸に集電シューを接触させる方式が採られたんです。
その分、転がりの抵抗が大きくなるので、ここを克服するための試験が、かなりの時間を要して重ねられたそうです。

ディスクブレーキはホットスタンプで表現。
回転面に印などがある訳でもないので、回転してもわからないような気がしていました。
しかし!
鈍い光の反射を伴いながら、ちゃんとディスクが回っているってわかる!わかる!わかる!
これは意外と見ていて飽きないですよ。
またひとつ、Nゲージの世界での“不可能”が消えてなくなりました。

7000系の顔。
フィラデルフィアの地下鉄をモデルにしたということで、言われてみればなるほどというわけ。
貫通扉が凹んだ位置にあるところなどが面白いですね。
それから、もうカトーでは運行番号表示器が標準装備です。

シールはなかなかの凝りようで、「伊豆高原」とか「こどもの国」とか、もう、すぐにでも貼ってしまいたいものばかり。
でも、レジェンドコレクションですからASSY設定がないのがイタイ。
毎度のことながら小心者の当方は失敗リスクを考えるとなかなかカッターの刃を入れられません。
それでは出発進行!

今回の編成は、東洋電機製としては唯一の地上専用編成だそうです。
こういうところに1回だけの“レジェンドコレクション”としての車種選定が感じられますよね。
いつになるかわかりませんが、通常品はそれなりの一般的な7000系が選ばれるんでしょうか。

んでもって、走らせていて気がついたのが、屋根上のヒューズボックス。
なぜか斜めに傾いていたので補正しようとしたら、ポロっと(笑)
うあああああああー!
おそらくドコカで差し込んだときに折れ曲がってしまったんでしょう。仕方がないのでついでのときに総本山で修理に出します。
まあ、こんなこともありますョ。あはははは。

製作途中の擁壁を背景にして。
台車の転がりは、やはりピボット軸受け集電方式の台車とは違っていて。チョンと押すとシャー…ということにはなりませんでした。
この電車、かっ飛ばして来る雰囲気があるので、カーブレールに似合いますね。

その昔、グリーンマックスのカタログで「7000系はキットでつくるもんだ」と思っていました。
こういう銀色の電車は、不満を言わずにキットを組んで、シルバーを吹いて完成させるものだと、長年そう思い込んでいたのです。
しかしですよ。あの数年前の鉄コレ。
イベントでは結構な売れ行きだったようで「さすがは東急」と思いました。
半完成品とはいえ、塗装をしなくていいボディが発売さらる時代なんだなぁと。
それでも“鉄コレクオリティ”を我慢してまで手元に置く形式ではなかったことから、当方はスルーしていました。
ですから、こんな立派な完成品が手に入るというのは喜びだけでなく戸惑いもあります。
でもいいのです。
嫌なことが続いても、頑張って生きてきましたから(オーバーですね)。

残念なことに、今のところすれ違う電車がありません。
複線電化路線に似合う電車なので、その辺りは是非。
やっぱり青ガエルは、1/150の世界には存在すべき形式だと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。
トミックスの限定品の復活に期待しながらも、あの価格では簡単に手が出ませんから、そこはカトーのクオリティでお願いしたいです。
今後は、2両セットで「こどもの国線」仕様とか、他社へ譲渡された電車とかを想像してしまいます。
そう思うと、この7000系も結構な「とてつもない未来」を含んでいるようです(でも今回、動力ユニットは中間車に入っていましたね)。
それにしても、懐かしい時代の空気を運んできた7000系でした。
ごちそうさまでした。
ではまた。
- 2017/08/14(月) 18:20:00|
- 鉄道模型(車両)
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線路際の住民です、久しぶりの投稿になりました。
入って居た予定が変わり時間の合間を見ながら鉄道模型コンテストに行って参りました。

僅かな時間 気分転換も兼ね会場を覗く程度でしたが、ヘェ~!と いうようなお話を伺う事が出来 それなりに楽しい時間を過ごす事が出来ました。
会場入口に恒例?となった特製品整理券配布コーナーを見ると 何だか係の人と目が合ってしまい 整理券一枚を貰います、その際 売れてるの? と聞いて見ると いや~と言いながら苦笑いでしょうか。

今回は、通称"ゆうマニ" タイプ マニ50 2186の塗装をしたマニ50特製品です。
発売発表を聞いた時は、オ! でしたが 単なる塗り替え品であると判ると ふ~ん にトーンダウン…
トップメーカーが出す製品として良いものなの?
そんな気持ちもあり あまり積極的ではありませんでしたが、まぁ記念品程度の感覚で購入しました。

ベンチレーターの屋根と一体成型はしかたがないのかな? ホントの塗り替え品に徹してますよね!

塗り替え品なだけに細かい標記や細帯など 乱れの無い仕上がりは流石です、双頭式連結器がフック付きの従来品でした。
秋口に発売のEF63用のフック無し双頭連結器をさり気なくつけてあれば、この特製品の評価も違ったかもしれません。
最近のカトー製品が、ユーザーにサプライズ感を与えワクワクさせる事が無いのもこんなところ表れている様に思えますが、如何でしょうか。
そんなカトーのブースの一角に京都店コーナーがあり 関西訛りの店員さんのお話が、結構面白い内容でした。
意外と来年以降面白い展開をしてくれそうな気持ちにさせてもらいました、是非期待したいものですね。
今回は、時間か無くマイクロエースD52の動力ユニットのお話を伺い会場を後にしましたが、伺う処ではこのSL用の動力ユニットは 今までマイクロエースSLの改善点を見据えたモノになるとの事。
小一時間程しかいる事が出来ませんでしたが、チョットした気分転換になりました。
さて買ってきたゆうマニをどうしましょうかね~?
- 2017/08/06(日) 22:11:57|
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こんばんは。しなのさかいです。

どうでもいいことですが。
tvk(テレビ神奈川)が、毎週月曜日22時から「あぶない刑事」を放映しています。
この月曜日は第4話「逆転」でした。
全51話のうちの4話ということで、まだまだ放送を残していますが、第1話の放送を見逃したのが実に悔しい(笑)
ともあれ、女房と毎週楽しく見ています。
それから、“横浜モノ”を放送する使命を自覚した(?)tvkには「エライ」と言っておきましょう。
お願いだから、ちゃんと「もっと~」まで放映してね。
このドラマ。
あらためて「おもしろいな」と気づくことは、ストーリーや役者さんだけではなくて、1986年当時の、横浜ベイブリッジなんて影も形もない頃の横浜の街並みの記録。
この頃までは、依然として横浜が「大人の街」だったのかなぁと思うのです。
どこかで食事をしようと思っても、高価そうなお店ばかりでしたし。
海側には倉庫や貨物線がギッシリとあって、“港町ヨコハマ”なんていっても素人が海を見ることは決して易しくありませんでした。
そこが横浜のプロっぽさ、だったんです。
しかし今では、桜木町でも関内でも馬車道でも中華街でも元町でも、どこでも気軽な値段でお店に入れますし、見たことのある(安心できる)看板ばかりになりました。
中華街は、もはや食べ放題と食べ歩きの商店街ですから、そりゃ客層も変わるわけです。
そして、どこから海側へ進んでも、ちゃんと海へたどり着けるようになりました。
この変化、興味を感じています。

港町ヨコハマに似合うカトーの東急7000系が発売されましたけど、まだ手元に置くことができていません。
なのでここで一旦、擁壁工事の続きを記録しておこうと思います。
メインとなるガスホルダー裏の巨大な擁壁。
5㎜のスチレンボードを素材にしてその上から木工用パテで平滑にする作業をしていました。
だけどこれがとても効率の悪い作業でしてねー。
そこで、そんなに施工途中の擁壁に、0.2㎜のプラペーパー、そして0.5㎜のプラバンと重ねて貼り、ペーパーをかけてサーフェイサーまで、と一気に見栄えを良くするところまで持っていきました。
プラペーパーは木工用ボンドで接着できる、木材とプラ材との“橋渡し的”な素材で、プラペーパーの上にスチロール系のプラ素材を接着することを考える場面ではとても便利です。

擁壁のバリエーションを増やすつもりでいろいろな表情をつけてみました。
それぞれの擁壁のつなぎ目が「山」の分割線で、山ごと取り外すことで、その中の隠しヤードのメンテナンス性を確保しています。
架線柱も外さなきゃならないのが面倒ですが、そのときはそのとき。
要は「レールクリーニングを怠るな」ということなのです。

視線を下げれば、こんな風にボヤけて列車の背景となるので、「山道を走る列車」をアピールすることができます(この視線ならロクヨンがよかったですね)。
擁壁の上の緑化工事もしてしまいたいけど、レイアウト全体で工事内容を揃えたいのでもう少しの辛抱。
楽しみはとっておくタイプの人間です(笑)

連続する擁壁の右手にもフレームを施工しました。
左手には3㎜のプラ角棒を使ってみたので、やはりバリエーションを増やすことにして、こちらは2㎜のプラ角棒で。
囲った正方形は同じように1㎜四方としていますから、似ていて非なる表情の違いを楽しむことができます。

そのフレーム擁壁のさらに右には、鉱石ホッパー施設を置こうとしていました。
作業が止まったままだったので、擁壁工事に合わせてやり直しです。
特に面取りを丁寧にやり直して、さらにはのっぺらだった巨大な擁壁に表情をつけてみようと検討しているところ。
ちなみにこれ、ホッパー内のホッパーそのものはジオコレの部品ですが、その他は全部タミヤとかエバーグリーンのプラ素材でできています。

擁壁の下半分は、余っていた津川の「ニューデザインプラスチックペーパー」の「レンガ150」を垂直に貼り付け。
上半分は、やはり余剰となっていた「ブロック擁壁150」です。
サーフェイサーを吹いた段階ですからレンガまでグレーになってしまっていますが、もちろん後で塗装はしますョ。

これもまた擁壁のバリエーションのひとつです。
そしてこの施設、ただの引き込み線のように見えて、実は隠しヤードの出口。
隠しヤードには軽く10両編成の列車を隠すことができます。
ホッパー施設なので架線などあるはずもないけれど、こんなところからとんでもない電車が顔を出したりしたらおもしろそうですね。

おまけ画像は「ながら」。
ではまた。
- 2017/08/04(金) 20:00:00|
- 鉄道模型(レイアウト)
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