おはようございます。しなのさかいです。

ついに秋の気配が現れた関東平野。
こういう空の“模様”を待ち続けていた気がしていて、パチリとしてしまいました。
6月末以来の酷暑からもようやく解放されて、工作しやすい日常が戻ってきたようです。
厳しい寒さがやってくるまで、この快適な時間を無駄にしてはいけません。
相変わらず、血眼になって模型店へ足が向かうことはなく、財政的に平和な時間が続いています。
今月はカトーの35系「やまぐち」(通常品)を手に入れてみようかと思っていましたが、客車の車番の印刷箇所にエラーがあったということで発売が延期になってしまいました。
ついこの前は189系「あさま」でも似たようなことが…
とはいえ、D51200だけは発売されるそうですので、まあまあなのですが、なんだか気の抜けたコーラのようになってしまいました。
客車の発売は11月へ持ち越しだそうです。
流通の世界としては、その頃まで店頭にD51200が残っていればいい、ということなのでしょう。
それにしても、トミックス製品との競作となったことで予約をためらった者としては、本当に比較を行うことになりそうです。
もっとも、トミックスのC571は既に持っていますから、この際「やまぐち」は客車共々トミックスで揃えるのもアリかもしれません。
とにかく、基本に戻ってキチンと仕様を見極める必要がありそうです。
見極めるポイントはこんなところ。
①自分にとって展望デッキの点灯ギミックは必要か
②印刷表現が少ないトミックスの仕様を受け入れられるか
□ □ □
久しぶりに、模型の世界へ話題を移そうと思います。
模型店へ行かない時間は、しっかりと自宅のレイアウトの作業に充てていまして、趣味の活動は変わらずに充実しています。
目下のところ「とりあえず完成」宣言をすることが目標で、その後はチマチマとしたグレードアップの工作をする日々へと移行させたいと考えています。
そうなるまで“あともう少し”というところまで来ました。

いわゆる「田園モジュール」は、謎の鉱石ホッパー(跡)などのコンクリート表現を考え直してみました。
鉄道模型のイベントでレイアウトを製作された方々に聞くと「グレーに少しだけ黄色を混ぜるといいですよ」という回答がいくつかあり、そうしてみたところイイ感じを得られた、という訳なんです。
要は、市販品のカラーをあてにせずに、自家調合でやる、ということなのでしょう。

それから、ユニトラックの複線線路の真ん中にはバラストを入れました。
この後にはレールへのウェザリング(茶色)を控えているため、線路の左右にまいたバラストと線路の真ん中に残ったプラのバラスト(風の表現)とでは「差が目立つだろう」ということが、今の段階で気になったからです。
コニシの「ボンド 布用 クリアー」(元「アクアリンカー」)をプラの道床側に塗ってからバラストをまき、形を整えてから、さらに「バラスト糊」を垂らしました。
プラの上にバラストをまくことで剥がれるリスクを感じた故の作業手順で、固着もバッチリ得られました。
バラスト糊だけでも固着力が強いので、それだけでもよかったのかもしれません。

いわゆる「地面」は、タミヤテクスチャーペイントの「ダークアース」を塗り、その上には適当に調色したパステル粉を擦り付けてみました。
こうした基礎化粧を施してから、ターフやフォーリッジで表情を豊かにしていけたらイイなと。

一方の「山岳モジュール」。
デッキガーター橋の橋脚を、飯田線シリーズとして発売された「円錐台形橋脚」に交換する作業です。
こちらもコンクリートと雨のシミのようなウェザリングの関係を考えながら頑張っています。
分割線に沿ってマスキングをしながらエアーブラシで軽く吹くとイイみたいですね。
それぞれの橋脚の一番下の段は「円錐台形橋脚かさ上げキット」をカットして、僅か2㎜を「かさ上げ」(笑)
実はこれまでに使っていた単線橋脚も、地面との整合性から2㎜かさ上げしていたので、この施しは避けられないものとなっていました。
「かさ上げキット」を使うことで、橋脚ごと地面に接着する必要がなくなり(「かさ上げ」だけを接着すれば橋脚は土台から外れますので)、メンテナンス上、これまたラッキーという訳なんです。

2017年2月の画像です。
まだ田園モジュールのコンセプト固めを繰り返していたのですから、こうして振り返れば「進んだ方」。
決して「やっつけ工事」ではなく、マイペースでのんびりと、思考を重ねて。
真の意味で「遊びながら」レイアウトの建設を進められるようになるまで、あともう少し?
ではまた。
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- 2018/09/20(木) 08:50:00|
- 鉄道模型(レイアウト)
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こんにちは。しなのさかいです。
これまで当ブログでは、メーカー各社が普段アナウンスする新製品情報には一喜一憂することなく淡々と過ごしてきました。
しかしながら、今回のカトーの発表は、ある意味で「事件性」を帯びていましたので、この段階でメモすることにします。
木曜日の発表後から見ていると、他のユーザーの方々の反応も似たようなものであり、「まさかこれだけじゃないでしょ?」という反応の後に「ここまで変わってしまったのか」といった絶望感で満たされる様子は、ほぼ共通。
では、その内容をあらためて確認しておきましょう。

JR九州の黒いDE10、ただそれだけ(笑)
「1月分」となっていますので、既に生産予定表にある1月分に追加された形となりましたが、“例月の発表分”が塗り替えアイテム1つだけということはここ10年くらいの間で記憶にありません。
90年代から2000年代にかけて続いてきた「上半期」「下半期」だけのポスターの時代に戻ったか、あるいはその頃よりもひどい有様です。
しかもこれ、12月と1月に分納されるらしい「ななつ星」を購入したユーザー向けの「参加賞」的アイテムというべきで、一般的には、その豪華列車を買わない限り、手を伸ばすことにはならないでしょう。
おそらく「ななつ星」は12月の年末特需が爆発的に膨らむだけで、年を越したら一気にその需要がしぼむのではないかと思います。
つまり、その後は小売店を主とした流通段階で長期在庫化するのです。
“黒いDE10”は、そうした不良在庫を動かすための起爆剤として、しばらく時間を置いてから市場に流せばいいわけで、なんならば、お得意の「鉄道模型コンテスト」の会場販売分として、来夏にでも企画すればよかったのではないでしょうか。
2両セットなどとせず、1両単位で販売すれば価格的にも手にしやすい限定アイテムになったと思います。
どうして塗り替えの1アイテムだけ、それも正真正銘の「入替機」を、という事態になってしまったのか。
発売されている「カタログ2018」のp122~123を眺めていると、モヤ-ッと見えてくるようです。
いずれにしても、ユーザーが小売店に行かなくなる傾向は一段と強まりそう。
市場規模の維持を全てカトーの責任にしてしまうのは暴論なれど、これまでの立ち位置からすれば大きい割合でその責任は持っているといえましょう。
ここんとこの新製品のラインナップに以前のような相互関連性が見られないことを危惧し続けてきましたけど、「発表できるニューアイテムはこれだけです」という事態はもっと深刻です。
パトレイバーとかパンダとかを企画している場合ではありませんよね、間違いなく。
トミーテックが「鉄道コレクション」だらけとなり、
グリーンマックスが中途半端な自称「完成品」だらけとなり、
マイクロエースが価格の高騰による“改良品”だらけとなっている中で、
カトーがこういうことになっています。
ではまた。
- 2018/09/08(土) 12:00:00|
- 鉄道模型(車両)
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おはようございます。しなのさかいです。

気温35℃を越えた日、阪急神戸線・夙川駅に降り立ちました。
と言いますのも…
今年の夏は、高校3年になる上の娘が進路を選択するための大切な時期となっており、例年の家族全員でのドライブツアーは見送ることとしました。
女房は職場で「今年はどこに行くの?」と質問され、どうやら我が家の旅がミステリーツアーのような興味を持たれているそうで。
それだけに驚かせることができなくて無念。
しかしながら、これでは下の娘に「不満」が残るようなのです。
まだ中学1年ですから、上の娘が楽しんできた旅行の回数と比べれば「少ないじゃないか」ということで、そう主張されると親としてはとてもキツかったりします(その通りであり、どうしようもないからです)。
そんな中、日本史の時代すらキチンと並べられないアタマのはずなのに、どういう訳か「仁徳天皇陵を見てみたい」と言う不思議な発言を繰り返すようになっていました。
あーいう物件に人が埋葬されていて(いたはずで)、その周りには副葬品も並んでいたというところがツボなんだそうで、「それならコイツだけでも堺へ連れていくか」ということになりました。
「母親が…ですか?」
「いや、父親が…ですよ(^^)」
関西の土地勘が全くない女房が連れていくと、おそらく古墳を指差し確認したらすぐに引き返しそうなので、それではあんまりだろうということになり、変則的に当方が中学1年の娘を連れて行く結論に達しました。
2月末に訪れたばかりの関西を再訪することとなった事情はこういうことでして、今度はオマケをボーリング球のように脚に取り付けた行動制限付きです。
とはいえ、当方が古墳「だけ」を目的にするはずもなく、ならば前回の関西視察旅行の宿題としている案件をいくつか片付けてみようという魂胆で、冒頭の夙川駅は、京都で荷物を預けてから阪急を乗り継いで最初に降り立った場所なのでした。

夙川は、山地から急斜度で流れてくる川として見ておきたいと思っていた場所で、2月末では下車できなかった場所。
すぐそばには東海道本線も橋を架けていて、223系が轟音と共にかっ飛ばして行きました。
余りにも暑いので、地元の人が遊んでいる気配はなーんにもありませんでした。
カフェでかき氷でも…と思いながら先へ急ぐことに。

西宮夙川郵便局で旅行貯金を済ませ、ダイエーグルメシティ夙川店て80円のお茶を買って、再び阪急神戸線へ。
やってきた電車は、もしかして、ポポンデッタが製品化するという例の奴でしょうか。
2月末以来、あの阪急の列車接近音
「テレレ、デデデデ、デデデデ」
が頭の中で再生されていて困っています。
正にリアルに再生されている、そんなシーン。

再び王子公園で降りて、坂道を登りました。
古墳に行く前に、もう一度、神戸の勾配を体験しておこう、いや「体験させてやろう」と思ったのです。
「神戸=ポートタワー」というイメージではあまりにもステレオタイプで、教育をする者としては失格のようじゃないですか(大笑)
今回は前回よりも1本東側のやつです。
画像からはほとんど伝わってきませんけど、気温は体温を超えていたと記憶していて、下の娘は関東にはない急勾配にブツブツと文句を言いながら、汗だくになりながら神戸の街を理解したようでした。

こちらは2月に視察した坂道。
真夏の空気の中で見下ろしてみると海の色も違うと気付いたり。
こんな風にして、下の娘には神戸の坂道を軽く体験させました。
ただし、単に坂を登るというアトラクションについてくるはずもありません。
そこには「パンを買う」というミッションを付け加えました。
2月末に訪れたときに「買っておけばよかった」と後悔していた青谷ベーカリーのパンを今度こそ買ってみようと思っていたのです…。

まぁ、こういうことはあるのですよ。
周辺の学校のお休みに合わせたのでしょうか。
宿題〈その1〉は果たすことができず、娘と二人でガックシとなり、本格的にバテてきたので緊急下山を開始。

三宮の街並みを見下ろしながら「篭池通3」というバス停まで歩き、超満員のバスに乗って「布引」まで移動。
途中のバス停ではかなりの積み残しを発生させていました。

降りたバス停は新神戸駅のすぐそば。
京都で降りずにココ新神戸まで来てしまえば時間も節約できたのですけど、この暑さですから、少しでも手荷物を預けて身軽になってしまいたかったのです。
空の色が救いようもなく青く、降り注ぐ日差しはもはや凶器。
ここからは少しくらいの観光要素を混ぜようと、これまた2月末に訪れたばかりの北野異人館へ徒歩移動しました。

今回はちゃんと館の中に入りました。
冷房の風にも当たりたかったですし。
「風見鶏の館」と「萌木の館」を見学したら、ボーリング球が「バナナチョコクレープを食べたい」と発言するので、止むを得ず80年代のイメージがそのまま保存されたようなクレープ店で足止め。
店頭では、グレーチング蓋の下に小銭をバラまいたらしい欧州風の男性二人が、そこで買ったばかりのアイスを片手に、店のおばあさんにゴミ取りバサミを借りようとしていて、溶け出したアイスに気づくこともなく必死の形相で回収作業に没頭していました。
暑さでなにもかもヤられているようで、日本に来た思い出が「グレーチング蓋」にならなければいいなと思いました。
ここからは2月末の訪問時の宿題〈その2〉。
神戸電鉄の鵯越駅を訪問するのです。
しかし、三宮から新開地を経由して移動するのでは時間がもったいない。
暑さで三宮駅まで歩くことすら自信もなく、北野通りに出たところで「タクシー!」

鵯越駅を目指すのは、神戸の街並みを展望してみたいからで、タクシーの運転手さんにもそうした趣旨を伝えました。
おそらく目的地としてはマイナーでしょうし、娘を連れた父親というのも奇妙です。
そうしたら運転手さんから「それならビーナスブリッジに寄りませんか?」との提案が。
目的地はそれとして「途中なので、よければ寄りますよ」とのこと。
時間の余裕もないので迷ったものの、またもや宿題を残すのもよろしくなく、「それならばお願いします」と言ってしまいました。

タクシーの運転手さんの言うことは聞くものです(一般論として)。
ビーナスブリッジから見た神戸の街並みは想像以上のもので、空の具合との組み合わせもよかったようでした。
これが夜景ならば相当のものでしょう(アレ、また宿題を残しましたかね)。
明らかに下から徒歩で近づいてくる女性2人組を見てから、待ってもらっていたタクシーに乗り込み、再び鵯越駅へ。
車内では最近の神戸の話題、兵庫県の古墳の話題で盛り上がりました。
地元の話題はタクシーの運転手さんから聞くか郵便局の窓口で聞くのが一番かと思っていて、前者はお金がかかりますけどそれなりの事情通のようです。

鵯越駅近くから、神戸電鉄の線路を含んで神戸市街、そして…
有名な撮影地なのでしょうか。
当方はそちら側の人間ではありませんけど、観光をする上でもドラマ性のある景色ではないかと。
ただ、撮影する時間帯としては、もう少し日が傾いた頃の方がいいみたいです。
今回の行動パターンとしてはこの頃合い(15時近く)が限界でした。
実はタクシーから降りたのは撮影地そのもの。
したがって、ここからは不安に感じながら親子で鵯越駅へ向かいました。

「不安」というのはこうした物件があるからなのですよ。
道路をアンダーパスする歩道(トンネル)が土管そのまんまなのです。
もちろん中には蛍光灯も付いていますけど、大人は身体を前に倒さなければ進めません。
中にはクモの巣があり、娘が大声でギャーギャーと叫ぶため、その度に土管の中で声が反響。
ねぇ、USJなんかに行かなくても、結構楽しめるアトラクションがあるんですよ。

山道を歩くと「行く道は間違っていませんよ」ということを示す看板が。

無事、鵯越駅に着きました。
神戸市街からほんのわずかの場所なのに、辺りは山間部の住宅地。
ひっそりとしていて、どこか中央東線のような空気が漂っていました。

セミの大合唱の中、六甲山地を降りてきたのは、クライマー・5000系電車です。
何度も言いますが、この電車のマトモなNゲージが欲しいですよ。
鉄道コレクションではなくて。
「しんちゃん」までは要らないですから、どうかお願いします。

新開地からJR神戸(駅)まで歩いて、ここら辺で娘は体力の限界のようでした。
父親と動いて謎のスポットばかりをハードに巡るのですから。
元町で「ファミかばん」を買って、早々と新快速で京都へ引き返しました。
三宮から京都まで、娘は爆睡したまま運ばれていました。
新快速は素晴らしい乗り物です。
2月末の宿題を片付けられたようで、そうでないようで。
暑さだけはどうにもならず、バスやタクシーといった交通手段には細々とお世話になるしかありませんでした。
再び神戸を訪問できる日がいつになるかはわかりませんが、今回も思わずの再訪でしたので、意外と近い日にまた…なんてことも。
それにしても、自分が住む街を一望できる場所があるということは素晴らしいことです。
青谷からの眺め、ビーナスブリッジからの展望、鵯越からの俯瞰…。
不便さと差し引いても地元意識は十分に涵養されるのではないでしょうか。
起伏のない関東平野に住む人間から見れば、ホントにそう思います。
昨今の「坂道ブーム」「階段ブーム」にはそうした着眼点もあるのでしょうね。
北野から鵯越まで乗ったタクシーの運転手さんは「大人になっても自転車に乗れない神戸市民は結構いますよ」「自転車を持っていない家も多いんじゃないかな」と仰っていました。
統計データを根拠としていないことだけは確かでしょう。
真相は闇の中です(笑)
ではまた。
- 2018/09/05(水) 08:30:00|
- 駅ノート
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