投稿のペースがワンシーズン毎になってしまいました、お久しぶりでございます、線路際の住民です。

本線復帰したD51200を やまぐち号セット発売にあわせ製品化されました。
良く出来てます、テンダーに設置されているATS車上子のケーブル表現は秀逸でしょう。

さて、D51の余ったナンバープレートを長野式集煙装置付きD51に取り付けて中津川時代にしてみました。

調べると、そんな簡単にゆきませんで 4種類のD51パーツを組み合わせになりました。
ベースのD51長野式集煙装置付きに次の様に組み合わせて行きます。
円窓付きキャブ…D51標準形
テンダ台車 … D51東北仕様(1次型)
標識灯2個付きシンダー受け・ナンバー…D51 200
パズルゲームじゃありませんが、雑誌や関連サイトの画像を見ながら組み立てます。


そして最後に青ナンバーにしたプレートを取り付け完成です。
青ナンバーの色わスカイブルーにしたところ黒い車体に映えていい感じです。

他に細かい箇所見れば手を入れたくなりますが、中津川時代らしくなったと思います。
機関車自体の工作は大したことはないのですが、着手までに、時間を掛けました…
構想に時間を掛けただけに満足のいく結果でした。
カトーのD51を使ってまだまだ色々な機関車に出来そうな感じがします。
そう考えると、絶妙なパーツ構成であり まだまだ展開の余地を残した D51でしょう。
因みに 現行のD51 200は、どう考えても それにしかならないようでした。
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- 2018/10/29(月) 21:04:41|
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おはようございます。しなのさかいです。

カトーの189系「あさま」小窓編成。
車番の修正が終わった(ボディシェルをつくりなおした)らしく、久しぶりに近所の量販店をパトロールしたら、さりげなくガラスの中に置いてありました。
7月31日に「出荷扱い」となってしまっていますから生産予定表はそのままで、一度も手にしていないユーザーにとっては“一体いつどうなるのか”全く分からなかったのです。
これで騒動もおしまい。
そうしたら今度は「LED室内灯クリア」が品切れなんだそうで、どうもいけません。
こういう常備薬のようなパーツは見かけたら買っておく時代のようです。
以前はこういうこと、なかったのですが…
レイアウトの話になります。
工事は順調に進めてまいましたので、その話題。
「山岳モジュール」のデッキガーター橋の部分。
橋脚を「単線鉄橋用円錐台形橋脚No.5」に交換するところ…とレポートしていました。
今回はこの続きです。
以前使っていた「単線鉄橋用橋脚No.5」はほんの数ミリだけかさ上げを施していました。
ボードの関係からのことです。
このかさ上げには「円錐台形橋脚かさ上げキット」の一番上の部分をカットして使う方が合理的と考えていました。

そうしたら、その真ん中にちょうどいい穴が開いていることに気づいたのです。
さらにこの穴、ローカルホーム用の黒いビスがぴったりと入る!
これならば水面に接着するのではなくビスで締めて固定してしまう方が、後々のメンテナンス上よろしい訳です。

位置決めは治具をこしらえてミリ単位で正確に。
橋脚の間隔もカトーが公表している理論値でキチッと計測して、前後に敷設してあるレールに合わせてセンター出しをしました。
ココに円錐橋脚の中心を持ってくれば、まずは間違いなく正確な位置に設置できるのです。
穴の存在は非常に意味のあるものになってしまった、という訳で、これはみっけもんでした。
水面は、これまで使っていた橋脚をベリッとはがしたときに無惨な姿となってしまったので、再びアクリルガッシュ、グレインペイントアクアシリーズ、グロスポリマーメディウム、ジェルメディウムという順番で着色等のやり直し。
ビスによる固定だと橋脚と水面の関係(隙間が発生する等)が気になるかと思いましたが、グレインペイントによる柔らかなさざ波の表現が微妙に水面を立体的にしてくれていて、そこにギュッと橋脚を固定します。
したがって、スキマゼロに密着させることができました。
これも思わぬ収穫。

水面に接しない2本も同じ工法により固定しました(画像の橋脚は未塗装のスペアです)。
土台部分は川原の石で隠れていて見えませんが、やはり取り外しはできるようにしてあります。
ところで。
「円錐台形橋脚」には点検台が付属しています。
これがあるだけで精密感が増しますから、手にしたユーザーは誰もが「是非とも使いたいな」と思いますよね。
ただ、ネックになるのは着色で、銀色や灰色にするならそれも良いでしょうが、できることならばガーター橋と同じ緑系にして、さりげなく存在感をアピールしたいところ。
当方が使用しているガーター橋は、メーカーが「灰」と称する薄い緑の方で、それも初期生産品である白色成形物に塗装を施してあるやつです。
この色を自家調合で再現するのはちょっと大変。
そこで考えて出した答えが「ええい、もうこうなったらデッキガーター橋ごと塗ってしまえ」。
「上様とて構わん、斬り捨てい!」というセリフと同じ気分ですよ。
気づけば、幸いにもプラモデル用のカラーが実にたくさんある時代となっていまして、仕事の帰りにカメラ屋さんをのぞいたところ、ほんの数分でそれらしい色に出会えました。

Mr.カラー C319「薄松葉色」。
航空自衛隊F-1の迷彩色の1つなんだそうで、カトーが「緑」と称する色にそっくり。
せっかくのレイアウト・リニューアル工事ですから、目指すイメージに対しては貪欲でいこうと思いました。
しかし、瓶のみの販売のようで缶スプレーは見当たらず。
それならば、エアーブラシでやるしかない!

思っていた以上にイメージに近いものになりました。
もちろん点検台も同じ色で吹いています。

ガーター橋には、やり過ぎない程度にサビ色を着色しました。
エアーブラシの使い方は奥が深くて難しいです。
たまにダマになって出てきますから、いきなり吹こうとはせず、慎重に慎重を重ねて、細かいミストを何度も重ねていきました。

で、そのサビ色なんですよ。
偶然にもこの作業をするタイミングで、タミヤのラッカー塗料からLP-59「NATOブラウン」が発売されたのです。
もう「これを使うのは天命なんだ」と思い込むしかなかった訳で(笑)

このように横須賀色と緑のデッキガーター橋、そしてサビ色のコラボレーションを実現したかったのです。
鉄橋はまっすぐでも、頭の中のイメージは曲がったアソコ。
もちろん架線柱にもクレオスの8番を吹いて、その上からスーパークリアつや消しを吹いています。


今度は、165系急行「伊那」がガタンガタンと轟音を立てて、ゆっくりと通過していきました。
ボケーっと眺めているだけでも豊かな時間が流れていきます。

こうして当方のレイアウトは抑止解除です。
ちょうど季節も涼しくなってきましたから、自宅運転会も頻繁に行えることでしょう。
もう少し、この夏に進めた作業の結果をお知らせしていきます。
ではまた。
- 2018/10/17(水) 08:20:00|
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(その5からつづく)
【カトー】
最後はいつもどおりカトーで見てきたことを書いておきます。

1997年にフルリニューアルが行われた20系寝台客車は、2018年に「ゆうづる・はくつる」となっても仕様のマイナーチェンジを施しながら、ちゃんと通用する製品として存在し続けています。
この間、実に21年。
初代製品の発売が1967年とのことですから、カトーの歴史はほぼこの形式抜きには語れないことになっています。
今回は車掌室側のカプラー回りがボディマウントカプラー化され、ジャンパ栓などのディテールが追加。
当方はココを「車間短縮ナックルカプラー」に交換して、これまででベストな表現だと納得してきましたが、再びそのファイナルアンサーが揺れています。
ASSYパーツがうまく手に入ればいいのですが。

カニ21のカプラー回りも同じ。
そして、このカニに連結する機関車が「C62常磐形」なのです。
ブルートレインを牽引する蒸気機関車って、手元に保存しておきたくなる姿ですよね。

立体的な試作品はまだでしたが、図の中ではもう完成していました(笑)
伺っているのは「もうこれは23号機」ということで、「細かいことを気にしなければ付属する他のナンバーでお楽しみを」とのことでした。
22号機などのために、通常の長さの煙突が付きます。
その他、22号機用にスノープラウも付属するそうですが、積雪の少ない「浜通り」地方を縦に通る常磐線にどれだけの耐雪装備の出番があったのかはよく分かりません。
付属するナンバーは19、22、23、24であるとアナウンスされています。
ところで。
23号機だけは「ゆうづる」の牽引を終えた後、平機関区から糸崎機関区へ転籍しています。
なので、複灯をカットしてしまえば呉線仕様にすることも可能のようです。
ちょっとした遊びゴコロなのてす。
少し前のカトーのやり方がこういうところに見られることを知っておくのもいいでしょう。

EF80も、ほぼ生産品に近い状態で飾られていました(Hゴムの印刷がまだですかね)。
ナンバーパーツとボディとの隙間も目立たなく、良い顔をしています。
EF70とEF81の合いの子のような顔は、昭和50年頃の上野駅を思い出させてくれそう。
地上ホーム19番、20番にカニ21が見えた風景も、当方の微かな記憶の中にいます。

唐突感のある「EH500 3次形 後期仕様」。
確かにヘッドマーク掛けが無くなったボディが新たに起こされたようです。
それにしても唐突感があるなぁ。
模型の世界で「何か」を牽引しようとしてたんじゃないかなぁ(笑)


221系リニューアル車については、8月のJAMの時点でこの状態でしたから、特段ここで触れることはなさそうです。
ただ単に、この模型を早く欲しいという理由から再び画像を置いておきます。
これを機に、アーバンネットワークの車両ラインナップを再構築してもらいたいですね。

今を生きるインフレナンバーのPF。
アナウンス内容からは、助士席側窓に取り付けられた冷風装置用ダクトが金型的な新しい点となりそうですが、よく分かりません。
平成が終わろうとしているこの時期の国鉄電機の姿にどれだけの興味を持つべきかも整理しきれていないのです。
しかし「欲しい」と思ったときには何処にも無かったりする、背景に溶け込むような地味なアイテムなので、そう割り切って保険的に手にしておくべきかも。

さて、77系客車なのですが、見本品が現われ始めました。
何処となくE655系のような雰囲気が漂いますが、あいにく実車を見たことがなく、グラビア資料を見る機会も少ないものですから、どうしても「はぁ、そうなるのですか」という受け身。
昨年末の「四季島」は完全にスルーしまして、今のところ、今年の年末の「ななつ星」も同じことになりそうです。
20系と221系でホッコリできそうですから(笑)
もっとも「四季島」よりは親しみのある外観ですから「787系『つばめ』の行き着いた果て」とでも思うことができれば食指が動くかもしれません。
とにかく、脳内で落とし所を探ることがなければ難しい列車です。


近郊型ホームDXは、レール製品を送り出しているメーカーとしては重要なストラクチャーであり、常に供給されていなければなりません。
当然にビギナーはホームの出来を見て支持して、そのホームに対応する線路を決めるからです。
点灯ギミックについては既にJAMの際にお話しています。
今回の見本はそのときよりも精度的に向上したもので、エッジの利いたホームの形状、特に角が尖ったホームが印象的でした。
黄色い点字ブロック部は取り外してホームドアパーツと交換することも可能。
当方は以前、この点字ブロックをマスキングして塗装することに大変苦労しましたから、外せるということは塗装面でも良いことかと。
ただし、点字ブロックが駅ホームで見られるようになったのは1980年代半ばの頃だったと記憶していて、ホーム上家の形状も含めて、似合う列車が限定されるようになっています。
ここに限界を感じる方は、当方と同じように「ローカルホーム」へ逃げてください。
◻︎ ◻︎ ◻︎
JAMから僅か1か月しか経っていませんが、今回もひと通り見終えた後に特別顧問を迎えての時事放談となりました。
長い時間をいただき、ありがとうございました。
相変わらず憂いを帯びた情報交換がテーマとなりましたが、そんな中であっても自分にとって刺激となるお話を伺い、これからどうすべきかといった方向性を再確認することはできたような気がします。
以前から、この業界の世代交代が進んでいることとを指摘してきました。
どうやら我々が親しんでいる複数の活字媒体にもそうした時期が目前に迫っているようなのです。
今まで存在することが当たり前だと思っていたモノが当たり前ではなくなろうとしています。
当方の世代は、かつてそういう世代の方々を「お兄さん」として見て、街の模型店でひたすら彼らの分からない話を聞き、それを学校の仲間にフィードバックしていました。
彼らはそんな世代に当たります。
しかし、じゃあ自分とその下の世代にそうした世代層が続いているかといえば「いそうにない」。
気がつけば平成も終わろうとしており、昭和時代なんて「近代」に含まれつつある勢いです。
鉄道の使命も大幅に変わり、先日の台風のようなことがあれば直ぐに全線運休として「お客様におかれましては、後は自力でどうにかしろ」という、始めと終わりが揃わない妙な文法が通用する時代となっています。
鉄道が無くてもなんとか移動できるはずでしょう、と鉄道自身がアナウンスする時代となったのです。
都会においても鉄道が社会インフラとして必須ではなくなっているのだとすれば、鉄道「模型」の捉え方なんていうのもどこか無味無臭なものに変わらざるを得ない。
それは避けて通れないことなのかもしれません。
今、こうした流れの中、局面で、鉄道趣味の世界における世代交代の波が訪れていることになる訳です。
「鉄道」の一体何が、どこが楽しいのか。
こうした論点で、一度深く再検討されるべきなのでしょう。
ショーの翌日は、上の娘の高校の文化祭。
毎年見に行っており、高校3年生の今年が普通の流れで見に行ける最後の機会となりました。
で、この高校、あの「鉄道模型コンテスト」に毎年参加しているのです。
今夏の結果は既にRMMで把握していました。
その成績は誌面で学校名しか載らないくらいのもの…。
毎年同じ結果なので、まぁ驚くことはありません。
ただ「どうしてそうなったのか」ということは、現物を見てみないと分からないものなのです。
だから実は、娘の様子を見に行くことよりも「そちら」に楽しみを置いているという秘密があったりします。
目指すは「鉄道研究部」。
見ました。
これはヒドイ。
3年間見てきて一番ヒドイものでした。
鉄道があるシーンを切り取ることを最初から全く放棄していて、おおよそギャラリーの「ウケ」を狙った作品であることが分かります。
もちろん、作り込みも雑。
アクセサリーのスケールが統一されておらず、オブジェとしか言いようがありません。
下の娘と一緒に見たところ「全然意味がわからない」とのコメントで(まぁ毎日自宅で別の作品を見ていますから、ウチの娘たちに限っては発言権はあると思います)、それだけ何をやっているのかわからない作品なのです。
こうなってしまう要因は様々で、挙げるとキリがなさそうです。
ただ、1つだけ挙げるとすれば、それは審査する側、そして部活の指導者が「鉄道のあるシーン」を思い描けていない、ということかと。
だから奇抜な発想でつくられたレイアウトを評価するしかなく、それを見た生徒達はそういう作品を目指す(しかない)。
もはや、ボード上に線路を必要とする説得力はなく、なんならSFの世界を描いてから申し訳程度に後から線路を置けばいいのです。
鉄道シーンを描けない大人の気持ちを忖度して、わけのわからないブツをつくる高校時代の夏。
もしそれが入選したならば(もちろん中には優秀な作品もあります)、それは「学校の特色」として大人の世界でアピールのツールとして扱われ、それを指導した大人の評価へつながり、部活予算が割り当てられる。
当方は、回数を重ねてきた今の「コンテスト」にそうした悪循環があるように見ています。
最初の頃は、たとえ下手でも、製作者が見つめているシーンに感心することが多くありましたが、今のコンテストではその傾向が少なくなりました。
「世代交代」の影響は、こうした指導の場においても現れているようです。
ではまた。
- 2018/10/06(土) 22:00:00|
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(その4からつづく)
【マイクロエース】


相鉄9000系は、ネイビーブルーになったリニューアル車が発売される「久しぶりの新製品」。
屋根のRの付き方が大人し目かなというのが我々の感想ですが「では9000系に見えないか」というとそういうことではありません。
フロントガラスとボディの合い方は…大丈夫なのでしょう。
出来るだけツライチとなっていてもらいたい部分です。
カバーが外れた先頭部のカプラーは少し飛び出し気味?

スカートと台車の間がスカスカですが、これはそのとおりなのでしょう。
車高は十分に低くなっていて、標記類もたくさん印刷されていますから、横から眺めていてもニヤけてしまいます。

こちらはリニューアル前の方。
このブルーとオレンジのコーポレートカラーも好きだったんですが、早くも棄て去られことになりそうでなんだか相鉄らしいなぁと。
相鉄ファンにはご馳走のような9000系。
価格も抑えられており、ヒットの予感がします。
12000系、そして20000系あたりは「ん?」と思い始めている模型メーカーも居るんじゃないかと。
実車の世界と合わせて模型の世界でも「相鉄」は話題のひとつとなっていきそうです。
それにしても、つい先日発表された20000系のあの顔がJRに入って埼玉方面へ向かうことになるとは、恐ろしや。

阪急電車については、こうした古い顔の車両を見ていると、なんだかひとつくらいは必要なんじゃないかと思い始めてしまい、非常に良くありません。
銀色の窓枠がマルーンのボディに効いていて、阪急らしさがある模型のように見えます。
カトーの6300系は小窓が付いたりしてもさすがに古い模型ですから、価格さえ目をつぶってしまえればこちらの方が手にしたときの喜びを感じられそう。
あ、当方は買えませんのです。

蕨の狂犬が放つ恐怖の客車2両セット!
今回はスユ42!
2両で9,200円!
さぁ、買った買った!
以前のマニ30では2人のユーザーでシェアする購買行動が流行ったそうです。
残念ながら当方はパートナーを見つけることができませんでした。
欲しい人は店頭でプラカードを持って、知らない人にシェアを誘うということを…
やめた方がいいですね。
こういう客車がカトーでは1両1,000円台でリリースしているのです。
その一方、スユ42の製品化企画が今のカトーから出てくることは、なんとなくなさそう。
なんともかんともです。

南海50000系は、これで4回目?
前回は「改良品」と銘打っていましたが、今回は「更新車」となるそうです。
模型的に大きい変更点は、運転台パーツが新規に起こされたこと。
床下機器も?
ラピートはグレーのケース、そして木箱を始め、市中に大量の中古品が出回っていて、特に水色のケースは件の「改良品」とそうでないものの2つが出回っていますから、非常にややこしくなっています。
もしかして「ラピートファン」が買い直し続けるだけの企画になっていませんかねぇ。
そして、中古市場が「旧ラピート」のゴミ捨て場になっていませんかねぇ。
マイクロエースの“改良品”(価格高騰に対するエクスキュース)は、こうした不幸な買い方の連鎖を引き起こしているようで、とても気になっているんです。
救済パーツもリリースしてくれると「メーカー」としての評価はランクアップするのですが、旧製品のアップデートを許すと、メーカーとしても売上(受注・生産数)を落とすのでしょう…
でも、どこかでのバランスを考えて欲しいのです。
ユーザーに買う体力がなくなってしまえば、それはそれでメーカーとしても困ることでしょうから。
相鉄9000系の価格を抑えた今こそ、会社としての方針を「ベストリニューアル」してもらいたいです。
【グリーンマックス】

近鉄22000系は、先日の4両編成に続いて、冬頃に2両編成をリリースするそうです。
当方、グリーンマックスの完成品を一度も買ったことがないと繰り返し申していますが、この4両編成だけはグラグラっときたんですね。
「おっ、ついにオレも?」(笑)
しかし横から見ると「やっぱりボディがへの字に曲がっている」。
連続窓のある車両だと、金型の中で材料が巡るルートが連続窓の部分を回り込む必要があるらしく、そこに密度的なムラがある、だから収縮する…ということは以前にも書いたことがあります。
今回、そのようなことを話題にさせてもらったところ、材料を流し込んで固まってから直ぐに金型から外さず、十分に冷やしてから対応すれば、収縮することは防げるとのことでした。
でも、そうすると生産時間が長くなり(ボディ1つを成形するサイクルタイムが長くなりますから)それはすなわち価格に跳ね返るんだとか。
当ブログで
「トミックスのキハ183系550番台がバナナになる」と指摘してから5年間経ちます。
しかし、この点をトミックスもグリーンマックスもブレイクスルー出来ておらず、どこかもどかしいのです。
カトー製品では、こうした現象はそれほど見られないんですけど…

名鉄の電車も勢いをつけて製品化しています。
今回もその傾向に変わりはないのですが、メーカーとしては「オセロでいう角のところ」を製品化していないという意識を持っているそうです。
「オセロの角」が何を指すのかは皆さんのご想像にお任せするとして、当方からは「運転台がニョキっとした方をやられたらいいんじゃないでしょうか」とコメントしておきました。
わかりにくい会話を披露して申し訳ございません。

グリーンマックスがJTのようなネタをやると、こういう列車になるんですね。
今までのラインナップからすれば分かります。
当方がいつも通りの見方をしたのはここまで。
ここから先は、グリーンマックスとしての市場での立ち位置を伺いながら、いろいろなことを考えてしまった、そんな話題になります。

まずは「着色済エコノミーキット」なのです。
今さら板キット…という感想もありますが、それでもこうしてリリースするには狙いがあるそうです。
例えば、このぶどう色。
従来のGMカラーの「ぶどう色2号」ではない、新しく開発した別の色で着色しているそうです。
「青15号」と共に「違うだろ~!」という某前議員風な声は元々多く存在していて、その事をよく分かっていることからの措置だとか。
また、客車キットは1980年代に床下機器の表現を見直していて、機器をフリーな位置に接着する仕様になっています。
それぞれの機器の表現は、ある意味一番詳しく表現されているとも言えましょう。
こうした点を他社完成品と比べて「アドバンテージではないか」と捉え、成形色の選択、その上への着色と合わせてもう一度これらを市場に流すことにしたんだとか。
それだけではありません。

「ハイクオリティエコノミーキット」という聞き慣れない名称は、従来のEVO製品の仕切り直しを表すもので、未塗装キットだけでなく塗装済み仕様もリリースして、もう一度、普及を図るつもりだそうです。

以前から申しているとおり、当方は、2000年代にリリースされたJR西日本の103系、それから京急(旧)1000系のような、ユーザーのちょっとした手間でキットが完成品に化ける、そんな製品こそがグリーンマックスとしての立ち位置として相応しいと思っています。
確かにキットは面倒くさいし、上手くいく保証もありません。
失敗したら買い直すか、そのままゴミ箱へ…ということもあるでしょう。
しかし、自分が納得できる形で完成させることができれば、意外とそれはそれで長く所有するものなのです。
これらのキットにはライトユニットも用意されているため、組み上げれば完成品に劣る点はほぼありません。
「鉄道コレクション」とは大きく異なる点はココです。
アオシマの超巨大プラモデルだって「組んだら凄いことになる」ことをユーザーにイメージさせられるからこそ、売ることに関しては成功しているのです。
だから「組んだらちゃんとライトが点灯する」というメッセージまで流されたら、否定のしようがありませんよね。
それは組んだら「完成品」と同レベルまで持っていけることを示しているのですから。
こうした車両を組んで、ときにはサードパーティからリリースされるインレタやパーツ類を反映させてアップデートを続ける。
こうなると、完成品のようにすぐに中古市場に手放すことはなさそうですよ。
残るライトユニットさえ用意できれば、この103系キットにはそういう世界のハブになる可能性があるため「是非ともライトユニットの早期開発を」とお願いしました。
その気はもちろん「ある」そうです。
繊細なHゴムの表現など、103系の各部位はうまく再現されていますから、名称変更をもって息を吹き返してくれるといいですね。
繰り返しになりますが、ライトユニットを用意して「買い集めるだけの趣味」に対する1つの対立軸を打ち立てることができるとすれば、この企画は良い方向に進むと思います。
よく雑誌に載る「たまにはキットを組んでみようよ」というだけの価値の提案では、軸を打ち立てることにはならないでしょう。
多くのユーザーは、あくまでも完成品のレベルこそが仕様としてのゴールだと思っているはず。
そのレベルが、送り手であるキットメーカーによりちゃんと約束されていることが大事。
後は安定供給と小売店の理解でしょうか。
後者は特に大事。
こういう製品を上手く売ることができれば、そのお店は良い売り方をして、良いユーザーに支えられている、ということなのでしょう。
(その6・完へつづく)
- 2018/10/05(金) 22:50:00|
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(その3からつづく)
【アオシマ】

DD51につづく超巨大プラモデルのネタがEF66であることは、既に静岡ホビーショーのレポートで報告済みです。
今回はキットの内容とその完成見本が登場。
いつものことながら「見本」の迫力には魅了されてしまいました。

根気よく向き合えば、自宅でこうした眺めを楽しむことができるようです。


パーツの一部。
運転台のバラシ方を見ると、これだけでガンプラを一つ組むことができるんじゃないかと。
数日を費やして運転台だけ…というのはどうも精神衛生上よろしくない。
デアゴスティーニ級です。

その他、台車とオプションパーツとして用意される「アルミ車輪セット」。
買おうかどうしようか迷っている人に対しては、こうしたパーツが背中を押すことになるのでしょう。
ところで。
やはりというか、第1弾のDD51を組み終えた作例を見ることがほとんどありません。
それどころか、先日のことですが、近所の量販店で、組み上げ途中のDD51が中古プラモデルとして売られていました。
青いDD51でした。
趣味生活の中でうまく溶け込んでいないような気がします。
もっとも、プラモデル業界の狂犬・アオシマがなさる企画ですから、結論がどうであれ「もしあなたが頑張って組んだらすごいことになる」ということが大事。
プラモデルというのは、そーゆー「夢」も詰まった製品なのでしょう。
「プラモデル」は、です。
【ポポンデッタ】

「エネルギーチャージャー付き」という室内灯。
トミックスの通電カプラーに対する“チラつき防止”の、もう一つの考え方です。

まずは年内にカトー対応版・Cタイプから発売されるそうですが、どのようにしてユニットを支えるかは今のところ不明。
黒いからか、タムタムのTORMより高級感があります。
その一方で価格は結構お高いようで、長編成に組み込んだら大変なことになりそう。
室内灯ヘビーユーザーとしては、性能を見極めてからでも遅くはないでしょう。
最近、カトー純正品が品薄なので、選択肢が増えること自体に不都合はありません。
その他、完成品電車模型の告知に関していろいろ聞いてみようとは思いましたが、結局のところ、こういうチャレンジ企画は設計途中のデータだけではダメで、実物が出てきてからじゃないと具体的な話にはなりません。
そう思って、何も触れずに去ったのでした。
【津川洋行】

いつのまにかモーターカーのラインナップが充実してきています。
長年“モーターカー”といえば、グリーンマックスのアクセサリーキットで、これを置いておくしかなかったのですから、それが自走するとなると「おっ?」となります。
そうなのです。我々にとって黄色いモーターカーは「所詮は走らないもの」という認識だったのです。


以前からココで申しているとおり、メーカーとしての立ち位置をよく考えていると思います。
津川洋行はNゲージ黎明期からの老舗で、銀座松屋の「鉄道模型ショウ」には古くから参加していたメーカーです。
当方としても少年時代から「招福駅」シリーズを始めとしたシーナリーアイテムでお世話になっていました。
一時期は停滞ムードだった感がありますが、これだけ「市場の上流」が乱立気味な中で、今でもしっかりと新しい企画を流し続けていることには驚くしかなく、これからもそうあり続けてもらいたいですね。

ほらね、こうやって鉄コレがやらなくなってしまった「方向性」をちゃんと拾って、育てている。
それでいいのです。
鉄コレの最初の視点、着眼点は間違っていなかったのです。
【モデモ 】

江ノ電シリーズを進めている限り、当方はモデモ を見捨てません(笑)
この手のイベントでは、いつもモデモ担当の方を見かけないのでなかなか動向を掴めませんでしたが、今回は珍しく捕まえることができました。
お話を聞いてみると「リリースのペースはこんな感じになりましたが、決してやめてはいません」との仰せ。
それならそれでいいのです。
参考出品とされているのは2000形で、現行車両のうちライト点灯化を果たしていない車両がこれだけになっていることから「近年中にリニューアルをして発売したい」ということでした。
待っていますよ!
【ハピネット】

「X(クロス)ベース」なるものをバンダイブースの中で見てきました。
既に昨年には発表されている製品ですが、こうして見るのは初めて。

宝石の詰め合わせのようなパッケージですが、これらは全てLEDユニットなのです。
色は数色用意されており、とりあえず電球色に近い色だとこんなところか…と。

これらをL字型の給電ベースに「載せる」か「かざす」だけで、なんの配線処理をすることなく発光します。
繰り返しますが、なんの配線処理をすることなく、です。
スマートフォンのワイヤレス充電と同じ仕組みなのだそうで、聞いたところ、このユニコーンガンダム3号機のあちこちに組み込んだLEDユニットを発光させるには、このL字型の給電ベースにより立体的な給電空間を用意する必要があるとのこと。
逆に言えば、平らな給電ベースだけにすると、LEDユニットが発光するための有効高はおよそ4~5cmまでとなるそうです。
ねぇ、なんだか我々のレイアウト製作に応用できそうじゃないですか(笑)
給電ベースのうち垂直部分はネジによる固定。
したがって、外して運用することもできるわけ。
夢は膨らんでいきます。
必ずしも、この「Xベース」なるものを買うべきということではなく「こうした技術がもうこの世に現れていますよ」ということをお伝えしようと思いました。
多くのレイアウトで駅のホームや建物が明るくなる日も近い?
数年後にはこの技術が広まっているような気がしています。
そういう技術、まだありますよね。
(その5へつづく)
- 2018/10/04(木) 09:00:00|
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(その2からつづく)
【トミーテック】

神戸電鉄の記念カラーが鉄道コレクションで登場するそうです。
冬の旅行で乗って以来、神鉄には興味が尽きない状態なので、この顔で1編成くらいは持っていたいところなんですけど、いかんせん塗装と印刷が“鉄コレクオリティ”ですから。
よって、所有する神鉄の模型は未だにマイクロエースの3000系のみ。
つい先日に発売された製品も買うことはありませんでした。
今回は塗り分けが簡単ですから、期待しているのですが、やっぱり期待してはいけない気もしています。

登山鉄道は「箱根」だけではありません。
「だけ」だと考えるのは関東者の視野の狭さだと、今年になってようやく気付きました。
3000系に続いて、どこかでマトモな完成品をリリースしてもらえないものでしょうか。

東武8000系は事業者限定でも散々発売されてきて、ここでまたセイジクリームの編成が発売されるそうです。
手塗り試作品に騙されるといけないので、こういう展示品はどなたかの作品だと思うようにしています。

JRのローカル運用に就く気動車たちを、まるで総決算のように鉄道コレクション化。
先にお話したキハ100形はトミックスブランドでの製品化となりましたから「危なかった」と言えます。
カトーが企画したならば2両セットものとなって、1万円を下回る価格で買えたでしょうに、トミーテックが推奨する「Nゲージ化」を行なってもほぼ同程度の価格。
そして、ライトは点灯しない…。

小田急4000形(旧)まで鉄道コレクション化。
冷房化したアイボリー色がプロトタイプですから、今を生きるおじさんたちを「これ、乗ってたでしょう」とターゲットにしているようです。
マイクロエースでも同じような企画が進行中です。

そして、営団5000系まで鉄道コレクション化。
マイクロエースでやっていた形式を構うことなくどんどん鉄コレ化させています。
これだけの開発エネルギーを、トミックスブランドに注ぎこんでもらえると楽しいと思うのですが…。
それだけ売上げは好調ということなのでしょうね。
若年層に持たせるには「高級な出来」と言えるでしょうから、わかる気もするんです。
問題なのは、そうなったときの鉄道模型としての質の地盤沈下。
鉄道コレクションだけを弄ってきたユーザーは「ライトなんて点かなくていいよ」「塗装なんて全体の雰囲気が伝わればいいんだよ」と思うのではないでしょうか。
そうなってからでは遅い気がします。

方南支線の2000系。
鉄道コレクションとして製品化するには、こんな程度のネタでいいんだと思うんです。
完成品に対する添え物、という立ち位置で。


トラック・トレーラー関係も、特殊な用途の車両が企画されるようになってきました。
バスと違って企画の苦労が見えてきます。
それにしてもこういう車両、必ずしもレイアウト上には「必要」ではない訳で、果たして「興味だけ」のユーザー以外にどういう需要があるんだろうと。
いずれにしても、大きな道路を作らないとサマにならないでしょう。
それならば「農村の車両シリーズ」なんていうのを展開して、軽トラのバリエーションを増やすとかトラクターをマトモに作るとか、そういうことをしてもらいたいものです。
倉庫の中に止まる軽トラの脇にはクラウンを置いたりして。
そのクラウン、窓からのぞき込むと実は「マニュアル車」だったりするのですよ(笑)
(その4へつづく)
- 2018/10/03(水) 08:30:00|
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(その1からつづく)
【トミックス】(続編)


DE15は、DE10を製品化しているだけに、カトーでも展開できたであろうアイテムです。
先ずはトミックスがその製品化(フルリニューアル)に手を上げたのですが、今回は連結棒までを再現するというこだわり方を見せてきました。
この再現はNゲージ市場では初となります。
カトーのDD16と共に、存在自体が冬を示すDE15は「持っていた方がいいかな」と少しだけ気にしています。


小田急70000形ロマンスカー〈GSE〉。
今年の年末の目玉となりそうなこの電車、当方は未だ予約をしていません…。

設計としては展望席の照明ギミックを考えているようです。
「やまぐち」の展望室のようなこだわり方です。
VSEのときには考えられていませんでしたから、「点灯して欲しいところを点灯させる」というスタンスはユーザーとしては歓迎すべきところでしょう。
最近、トミックスは照明装置の組み込み方に拘りを持っているようです。
ところでこのGSE。
昨日に実車を利用してみたところ、壁や天井といった内装がどこか青白く、白色LEDライトの色調も相まって、どこか落ち着かない空間の演出にチープさを感じました。
そう感じる電車をわざわざ模型で買うのも…ということでして、当方は未だに予約をしていません。
私鉄電車というのは、1編成の両数も多いため、集め始めると“底なし沼”です。
コンプリートを目指す方法も楽しみ方のひとつと言えますが、その中に自分としてのフラッグシップ車を決めてしまって、それだけで沿線の風景、空気感を楽しむというのもいいのではないでしょうか。
小田急に関して、当方のアンサーはカトーの3100形〈NSE〉とマイクロエースの5200形6両(改良品)、ということになりそうです。

五能線のキハ40は、単なる色替え製品ではありますが、観光路線を走るだけに大きな需要鉱脈を持っていそうです。
でも、五能線に相応しい気動車は、首都圏色のキハたちでしょう。
ローカル線のイメージも切り取る時代で様々です。

ランテックのコンテナ。
今回はトラックコレクションの積荷として付属するものではなく、トミックスブランドで発売されます。
少し改良されたのでしょう、か?
朗堂のコンテナには随分とお世話になりましたが、これでいよいよお別れ。
サイズもおかしかったので。
久しぶりにコンテナを少し買い足そうと思っています。
その他、パネルショーが続きます。

キハ100形。
これ、キハ110系譲りのスクエアな外観でいて、しかしながら車体が短くて。
その佇まいがとてもかわいいんですよ。
岩手県の東側を乗り鉄した頃にたくさんお世話になり、そのトリコになりました。
1996・1997年のことでした。
田園風景を再現するにはうってつけで、岩手県の非電化区間をイメージするにはマストです。
「トラゴンレール大船渡線」「GINGA DREAM LINE 釜石線」のシールが入るかどうかは不明。
そういう気が効かないところがトミックスですから(笑)
それから、2両編成が駅構内でちんまりとアイドリングしている風景を再現したいです。
さらに引込線にもう1編成が待機していたら素敵な風景となるでしょう。
それにしても文字情報が少ないので「やってみました」くらいの思い入れしかないのかしら。
おそらく、キハ120やキハ187のように下回りをM車とT車とで共用させるのでは。
アイボリーの色調は、カトーやグリーンマックスとは違うのでしょうね。
可能であれば、統一感が欲しいところです。

静岡ホビーショーで話題をさらった185系の情報もここに来て増えてきました。
フルリニューアルは当然のこととして、多くのユーザーは、自分が望むバリエーションを待ち続けることになるのではないかと。
リニューアルのご祝儀とはいえ、いきなり最晩年仕様を買う必要もないんじゃないかなと思っています。
当方ですと、登場時とブロックパターンの「踊り子」、「はまかいじ」、余力があれば「新幹線リレー」です。
「フルフル」なんていうのもいいのですが、ここまでやってくれるかどうかは微妙ですね。

りんかい線もトミックスで製品化される時代となりました。
ドアコック蓋の位置の違いまで再現するそうですから、取材は万全なのでしょう。
八高線も視野に入れているんでしょうか(そりゃそうか)。

キハ81は「くろしお」で。
せっかく開発したキハ82系ですから、バリエーション展開をして金型の再利用をするということなのでしょうが、形式だけでなく想定する「列車」までもカトーとバッティングすることとなりました。
見たところ、常磐無線アンテナの台座を浮かすとか、そういう所に配慮するそうです。
ベンチレーターも別パーツですし。
実は当方、カトーのキハ82系を持っていながら、ひっそりとトミックスの「北海道仕様」を13両編成で持っています。
どうしても一度、キチンとトミックスのキハ82系の解釈を見ておきたかったのです。
しかし、透明ベース付きインレタでセットアップを完了したところで、なんだかありがたみが感じられず、ちゃんとしたインレタに貼り替えたいと考えるようになってしまいました。
ここんところ、透明ベース付きインレタを貼り終えた電車や客車たちに対しては、そーゆー思いが強くなっています。
やっぱり印刷で再現された車番というのは完成品としてはマストなのです。
カトー製「くろしお」を持つ身としては、これらを見て買い換えようという気には全くなりません。
そういえば、この週末。
近所の量販店で室内灯付きの「金星」を買うおじさんを見ました。
(その3へつづく)
- 2018/10/02(火) 08:00:00|
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おはようございます。しなのさかいです。

ここ数年、鉄道模型のイベントとして足を運んでいるのは、
①静岡ホビーショー
②国際鉄道模型コンベンション(JAM)
③全日本模型ホビーショー
の3つです。
以前はこのほか、①と②の間に「鉄道模型ショウ」というものがありました(懐かしいなぁ)。
そして、今年もとうとう③の季節となりましたので、ちょっと行ってきたんです、有明まで。
これからの冬の鉄道模型業界の動向として、どういった刺激を感じ取れるのでしょうか。
財政出動が最大限合理的となるように、線路際の住民先生と共に考えてきましたが、その結果は果たして…
【トミックス】

トミックスの「四季島」が銘打っているのは“プログレッシブ・グレード”。
しばらく謎だったその意味が、ここに来てようやく分かってきました。
前照灯の灯り具合を皮切りに、ともかくご覧くださいまし。
こだわり方が良い意味で「病的」です。

当方は買っていないのでよくわかりませんけど、運転台の側面窓については、先行したカトー製品においていろいろと話題になっていたようです。
トミックス製となると、このようになるそうですよ。
この辺はユーザーの意見を聞き続けてきた後攻としては当然、となるでしょうか。

その運転台の中身です。
運転席のひじ掛け、複数のライトの点灯度合いの差を再現しつつ、運転席直後の展望席の床には模様を着色。
聞いたところ、インクジェット印刷を施しているんだそうです。

部屋の内装パーツもこだわっていて、掘りごたつ方式のテーブル下が再現。
1/150の人がちゃんと歩き回れるような、そんな動線が確保されたパーツとなっていました。

ラウンジ。
コートハンガー、暖炉、ピアノ、そしてエントランス部のランプ類など。
床下の側面に見える集電シューは、両脇から屋根へと立ち上がる室内灯シューとの接点となります。

今回の四季島では、室内灯を専用とし、屋根板とボディとの間に収めたそうです。
プリズムはボディの裏側にはめるようにしていて、このような形となることで、従来の集電スプリングは廃止。
側面のガラスから余計なものを見えなくすることに成功しています。
オブジェまでを再現しているんですね。
こういうオブジェがあること自体知りませんでした。

こうして「四季島」の入口を再現しています。
当方がこの中に入っていくことは、おそらくこれからずっとなさそうです(笑)
それにしても、なんだか気持ち悪いエントランスです。

プリズムにはシャンデリアのようにカットを施している箇所も。
そういえば、カトーでも小田急3100形の先頭車に同じような専用プリズムを組み込んでいました。
この施しは、車種によってはアリです。
ただ、シャンデリアのような点灯具合になるかどうかは確かめていません。

モーターが刷新されるということは既にアナウンスされていました。
通電カプラーも採用されて、編成全体のライト類のチラつきは解消されています。


その他、屋根上機器の表現にも相当のこだわりを持っていたりと、そのこだわり方は何が何だかわからない程です。
「そう言われればそうなんだろう」というのが本音で、おそらくカトーの「四季島」を手にしたユーザーが比較しないとわからないような、そんな気合の入れ方でした。
実車に対する認識が広まっていないと、細かい設計をしてもストライクにユーザーの心へは響きません。
つまり、ユーザーも「そうなっていることを知っている」という前提がある方が絶対にいいのです。
今回の「四季島」の設計へのこだわりには尊敬の気持ちを持って拍手を送りますが、トミックス全体として見ると、やはりこの「四季島」に金型等のコストを注ぐのはなんだかもったいないなぁと思いました。
プログレッシブ・グレードで「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」をやったら面白そうじゃないですか、ねぇ。
そーゆーことなんです。
(その2へつづく)
- 2018/10/01(月) 07:50:00|
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