しなのさかいの駅前広場

いろいろと整理中

よいお年をお迎えください。



2019年12月29日 岐阜県中津川市にて


2019年も残り数時間となりました。
1年間お付き合いいただき、ありがとうございました。


しなのさかいの駅前広場





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  1. 2019/12/31(火) 12:00:00|
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AROUND THE KYUSHU

おはようございます。しなのさかいです。

いよいよ年末。
今年の年末は恐ろしいほど、食指が動くような(自分にとって待望と言える)Nゲージの新製品がなさそうです。
例年なら、連日のように模型店へ足を運ぶところなのに、その予感が全くありません。
これも時代、なのでしょうか。





だからといって趣味生活が鎮静化してしまったワケではないのです。
先週末は「九州」っぽい風景を広げて遊んでみました。

実は既にカトーの787系〈アラウンド・ザ・九州〉を複数導入しておりまして、これらをレイアウト上で走らせたくなった…、ということがひとり運転会の隠れた真相であります。





2019年版のカトー製787系…。

ちょうど1年前に発売された2019年版カタログでは「コラム」という新しい扱い方で製品化を疑わせる構成となっていて、読み手としては「?」というマークだらけでした。
なぜならば(あぶないクスリのようですが)高値で取引されていた品番10-590は2017年に再生産されたばかりでしたから。
2011年以来の再生産の恩恵を受けたばかりのユーザーとしては「おい、この前手に入れたばかりだよ」「一体何をする気なんだ?」となりますよね。
もちろん「コラム」ですから、カトーとしては「製品化するよ」などとは一切言っておらず、仮に製品化しなくても「あれは単なる話題提供ですから」としてしまえばイイのです。



それにしても「コラム」…。
この度発売された2020年版カタログにもこの方便が引き継がれたようですが、全くもって妙な語り方が定着したものです。
当方からは、未成熟な「アイデア」たちがそのままとっ散らかっているようにしか見えません。
観測気球を上げているようでは(市場の反応を探っているようでは)、たとえ製品化を決めても結局のところ、もともとコアに存在する購入層へのアピールにしかならないでしょう。

Nゲージのカタログはユーザーが対価を支払って手に入れるという、他の市場とは異なる位置付けで定着しています。
つまり、お金を出して「具体的なこれから」を買うようなものなのです。
だから「カトーは何を考えているんだ!?」と思わせるような、そんなストレートなメッセージ、今後の企みは掲載されていて欲しいし、そうでなくてはいけません。
メーカーがユーザーと一緒に「あったらいいな」と言っているようです。
おいおい、それは違うだろうと(大笑)





本題へ戻します。
ともかく、その「コラム」は見事に製品化へとつながりました。
企画を発案された方、よかったですね(笑)

その企画の意図は今さら説明するまでもなく。
クモロ787を含む7両編成は南福岡車両センター所属のBM13編成として再構成され、さらに多客期の「かもめ」と「みどり」をやるためのサハ787-100が単品で販売。
これで8両編成までイケますから、往年の9両編成に最も近い姿と言えます(両端2両ずつが電動車、中間の4両が全て付随車という変わった編成ではありますが)。

また「きらめき」として6+6をやることも可能のようです。
メーカーも推奨しているようですから、品番10-590との重連をやる方がいれば是非。





さらに4両編成のセットは大分車両センター所属のBo104編成で、両先頭車に当たるクロハ786とクハ787 0番台を新規で製品化。
クロハには特徴的な縦型の窓が再現されました。
「有明」用に増備されたことで知られるこんな車両が模型化される日が来るなんて、生き続けてみないと分からないものです。





主に「ソニック」の代走編成である4+4を再現するために、先頭部をボディマウントカプラーに交換できるようになりました。
スカートのかき取りに多少のデフォルメがありますが、連結間隔の狭さには目を見張るものがあります。
カトーが再現する先頭車同士の連結間隔は、カプラーの構造からかユーザーの不満が高めのようで(当方はあんまり気にしていません)、床下を加工してトミックスのTNカプラーに強制交換されるケースが多いと見ます。
だけど、今回の787系の間隔であればまず文句なかろうと。

ちなみに当たり前のことですが、同じ車番の4両編成をダブルで所有していると、片方を「増結専用」あるいは「中間封じ込め用」と割り切って、カプラーを交換しっぱなしにして持つことができて便利。
なのでやってしまいました。
この先頭車同士の連結シーンはジワジワと来るものがありますよ。
良い子はマネしないでくださいね。





今回の品番10-1590、10-1591は手元に寄せていろいろと見てみると、実に多くの新規金型を投入して製品化されていることに気づきます(ちょっとやり過ぎ?)
語り尽くせないほど(?)なので省略しますが、一例を挙げれば、スカートの取付方法は大幅な改善が行われており、これに伴って床下も座席パーツも新規。
こんな具合でアチコチに改良、今の姿へのアップデートが見られます。
気になる方は一度お手元に(笑)





それから、無線アンテナの取り付け穴がガバガバだとか、そんなことがユーザーの間で言われていました。
当方も手にしてはめて見て一瞬「そうか」と考えたのですが、不思議なことに90°回して差し込み直すとキチンと締まるのです。
コンマ数ミリのマジックなのかもしれません。

それよりもアナウンスされているパンタグラフの不良。
こちらの方が謎ですよ。
自分のパンタグラフが交換対象なのかイマイチ分からないでいて、困っています。
「立つ」といえばそうだし、「ふにゃる」といえばそれもそう。
明確に症状を主張できずにモヤモヤしたままです。
「自覚症状」で対応してくれるのかなぁ。



□ □ □



オホン、さて。
「お前は『現行仕様だから』とボロカスに言っていたではないか」との御指摘があろうかと存じます(笑)
もっとも、この企画に限ってはボロカスに言ったつもりはございませぬ。
とにもかくにも結局のところ、こうして導入してしまったのですが、その理由は幾つかあるんです(最近このパターンが増えたなぁ)。


理由① カトー製787系を最新仕様で持っていたくなった。
理由② ガンメタリックだけの787系はやっぱりカッコイイ。
理由③ 「にちりんシーガイア」が日本最長距離を走る特急列車であることに遅ればせながら気がついた。


特に③が理由としては一番大きいのです。


787系は登場時・供食設備付きの「つばめ」のための車両である…という当方の偏見、考え方にブレはありません。
しかし、鹿児島本線でなくても、あの退屈な日豊本線をひたすら走る特急という点でこの「にちりんシーガイア」は「つばめ」に通じるものがあります。

その「にちりんシーガイア」。
時刻表2019年12月号をめくってみると、本数はたったの3つしかありませんでした。

〈下り〉
5007M「にちりんシーガイア7号」
博多 7:31
宮崎空港 13:18


ただしこれは「ハイパーサルーンで運転」とあります。


〈上り〉
5020M「にちりんシーガイア20号」
宮崎空港 15:25
博多 20:57


残念。これも「ハイパーサルーンで運転」とあります。


〈上り〉
5024M「にちりんシーガイア24号」
宮崎空港 17:19
博多 23:25


「DXグリーンがあります」との注釈がありますから、これが南福岡の787系を使用した列車のようです。





いずれにせよ特急なのに6時間を超える乗車時間、営業距離にして413.1Kmですから(Wikipediaによる)、これを“つまらないイマドキの列車”と斬ることは短絡的で、どちらかと言えば「乗ってみたい列車」と認識したいなと。
このことに気づくのに少し時間を要したのです。
メーカーHPにも「にちりんシーガイア」に関する記述はほとんど見られませんでしたから仕方がないですよね。



□ □ □



さて、ぶん回しますか。




青い列車ともすれ違ってもらいました。





分かりにくいけれどもコレ、中間に885系のような1000番台を挟んだ4次車の方です。
883系もデビューからずいぶんと時を経ました。
こちらも登場時のデザインに一定の支持を集める形式です。
もはや水戸岡デザインの歴史も、この国の鉄道史の1ページと言えそう。
ついこの前にデビューした気がする787系や883系は、それだけ貫禄のある車両になったのです。





真夜中の駅に滑り込んできました。
融雪溝との組み合わせには目をつぶってください。





「ドリームつばめ」「ドリームにちりん」を知っている世代としては、787系に夜行列車としての性格も見出しています。
「かいもん」「日南」から転じた二つの“ドリーム”
御存知ない方も増えたことでしょう。

ライトのレンズカバーがわずかに光を導光していて、表情がよりリアルになっています。
「リレーレンズカバー」は大したものです。

 



長時間停車。
隣にいる883系は翌朝の特急列車となるために駅に留置?






以上、カトー謹製 787系〈アラウンド・ザ・九州〉でした。

今を走る、落ちぶれ感のある787系の姿がプロトタイプに選ばれたことから、製品化発表当初は残念な気持ちになってしまったのですが、よくよく調べれば日豊本線に転じた787系には、わが国の在来線特急としての貫禄も残っていて、それはそれで興味の対象となり得ると考え直しました。

高速バス路線網が張り巡らされた九州において、どうして「JR最長距離」と言われる強烈なスジが残されているのか、その辺は興味が尽きないワケで(南福岡へ編成を戻す使命かな。それと、おそらく乗り通す需要は考慮されていないのでしょう)、こんな列車を乗り通すことには、乗り鉄世代としては大いなる無駄へのチャレンジであり、ロマンを感じます。
そうなんです。
かつての「乗り鉄全盛期」とは大いなる無駄を価値として捉えることができていた時代なのですよ。


来年秋には新しいD&S列車『黒い787「36ぷらす3」』として再改造される編成もあるそうですから、まだまだ787系には活躍の場が用意され続けるみたい。
特にこの列車は肥薩おれんじ鉄道線にも乗り入れることが予定されていますし、「ビュッフェ」の復活もアナウンスされていますから、かつてのように東シナ海を眺めながらコーヒーでも飲めることは確実。
そんなことをしに行くだけでも、南九州を再訪する価値はありそうです。


ではまた。

  1. 2019/12/19(木) 08:30:30|
  2. 鉄道模型(車両)
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KATO 87系「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」

こんばんは。しなのさかいです。




とうとう2019年も最後の月となりまして、脳内で反省を繰り返す日々を送っています。
「今年はどういうことをやれたのかなぁ」とか「少しは進歩したのかなぁ」とか。
まぁ、これら全てはNゲージに関することなんですけどね(^ ^)

その反省の一環となるのかもしれません…↓







実は、今月の初日にはカトー謹製 87系「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が入線しておりました。

「お前は散々豪華列車の模型化には反対していたではないか」との御指摘は甘んじて受けるつもりでございます(笑)
「転向した」と言えばそうでもあり、そしてそうでもない。
その辺を上手く説明できればいいなぁ、というのが本稿の趣旨となります。



この「瑞風」を入線させた理由は複数あります。




まずは何と言っても、ボディの艶とその印象を確定させる手触りがとても良いこと、です。
光沢があると塗装の仕上がりの宿命として手触りはしっとりとするものなのですが、意外にもサラサラとしていて、指で軽く撫でてもボディ上で引っかかることはありません。
やはり「あ、サラサラ」と思わずつぶやいてしまうほどです。
触って気持ちいい模型というのも珍しいですよね。
光沢感と心地よい手触りの両立、と勝手に認定させていただきます。
鉄道模型にとって必要がないポイントとも言えそうですが、実はユーザーは無意識のうちにこうした感触も評価しているのではないでしょうか。

巷で言われていたメタリック粒子も肉眼で見れば緩和されて見えます。
どうしてもデジタル画像だと撮影の諸条件でそれが強調されて見えますから、一度は自分の目で確かめて…と申しておきましょう。
窓周りに吹き付けた塗料が盛り上がるようなこともなく、ボディ全体に渡って金型どおりの平滑性が保たれています。

こうした模型は、一度手元に置いてその価値を確かめたくなる。
このような点が入線させる理由として非常に大きかったのです。





先頭デッキのゴールドのラインの入り方(の上品さ)もその理由の一つです。
選択されている色が落ち着き感のあるものだし、何よりも繊細な細さが自分の好み。
厚ぼったくなくてとてもイイんです。





車体標記もカトー標準で印刷済。
よく見てください、ドアコックマークまでありますからね。
エンブレムマークにはきちんと台座の表現があります。





金型の精度も考慮したポイントと言えます。
ホビーショーでも着目していたガラスパーツの平滑性はキチンと確保されていました。
この「瑞風」に限らず、カトー製品全般に渡って優れている点でありましょう。
部屋の天井の蛍光灯を反射させて、自分の見る位置をチラチラと変えながら観察すると、実に歪んでいないガラスパーツであることが分かります。





前述したとおりボディ側のガラス周りの引き締まり感と相まって、ボディに金属感のニュアンスさえ持つポイント。
「豪華列車」であるのですから、模型としてもこういうところに〈豪華さ〉を感じる必要があるのではないでしょうか。





室内灯に関連した設計の面白さも特徴として挙げておきます。
各車共、LED室内灯クリア1個だけで車内の隅々まで、実に隅々まで点灯します。
それもそのはずで、小田急3100形ロマンスカーNSEの先頭車、ベルニナ急行などと同様、あらかじめ専用のプリズムが内装されているからなのです。







また、設計の段階で「点灯しなければならないところ」を決め、そこまでの導光をプリズムを介して確実に行っているというワケ。
カーテンの間にある柱に光源が下りてきているのがお分かりいただけますでしょうか。
そこまで導光できているのですョ。
この技術を見てチップLEDの個数を増やして対応するメーカーと比べてしまうと、カトーはそれらのメーカーの何周も前を走っていると言えそうです。





ユーザーは室内灯本体と集電シューを差し込めばOK。
LED室内灯クリアは悩んだ結果、メーカー推奨の〈電球色〉にオレンジフィルターを取り付けて、よりアンバーな、落ち着いた雰囲気になるように仕立ててみました。
しばらくはこれで遊んでみます。





車内がさほど作り込まれていなくても、車外、外観を構成するところにはきちんと対応されています。
その象徴が「オリエントエクスプレス'88」以来の措置という、このカーテンパーツ。

折り目が規則正しくつけられたカーテンの「彫刻」も実に雰囲気が出ていて、今後のカトー製品の1段階上へのグレードアップの方向性にも見えてしまいます。
24系客車のハシゴパーツのようなものです。
もっとも、これから全ての製品に施されたら、それこそ「買い直し地獄」ですからやめてくださいねー。





ラウンジカーの窓際に逆さに置かれたグラスも御覧のとおり、ガラスパーツに彫刻されています。
車内における「人の営み」がにじみ出ているようで、駅のホームでこんな部分を見てしまうと、結構自分の中では強烈なイメージとして残るものです。
そんな狙いがあっての再現かもしれませんね。





展望デッキ上のマーカーランプ。
金色の手すりに反射して、最後部のデッキであることを主張しています。
真っ赤なテールライトと相まって、かつてのマイテ39などの展望車のイメージ。
だんだんそう見えてくるのですから、工業デザインって不思議。



□ □ □





ライト点灯。
それでは出発進行!





ガーター橋を轟音と共に。
おそらくこういう所はゆっくりと走っているんでしょう。





架線柱の有無に関わらず、どんな背景にも似合うところが模型としても便利な列車です。
もっとも、架線柱だらけの都会の風景よりローカルなところがイイに決まっていますが。





「なんだこの列車は?」的なイメージで。
こういうトラックが入ってくると、撮影している方々はいろいろな感想をお持ちになるようです。
ダメなんですかね(笑)





「瑞風」って、どこかこうして編成をくねらせながら駅本家に接したホームへ進入してくるイメージがあります。
そのホームでは歓迎セレモニーが行われるのでしょう。



□ □ □





以上、カトー 87系「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」でした。


西日本を走る豪華列車、クルーズトレインということで、関東に暮らす者としては肉眼で見ることは難しく、もっぱら諸先輩方がアップされている動画、特に山陰本線を走る動画を拝見しながらそのイメージを掴んでいます。


この「豪華」という点は庶民にとっては実にクセもので、ついつい卑屈な姿勢で拒絶的に受け止めがちになるものです。

しかし、山陰本線をスロースピードで走る姿を見ていると、実に様々な地域の風景を切り取る際の触媒として、この「瑞風」が効果的な「役者」を演じていることに気づきます。
であるならば、1/150の模型を手にしたとしても走らせて眺める対象にはなり得るのではないか。
つまり、自分が乗客となって利用する(その中に入る)対象として捉えるのではなく、もっと違う視点で、ひたすらに外側から見続ける視点でこの列車を捉えることも可能なのではないか。
長閑な風景にゆっくりとカットインしてくるグリーンの列車を見ているうちに、不思議とそういう考えを持つようになりました。

であるならば、徹底的に外観重視で製品化に挑んだカトー製品は十分に選択肢になるワケで。
その取組結果から来る必然なのか、手にしたときの感触まで良いということは思わぬと利となりました。





やはり鉄道模型を手にするときは、乗ったときの思い出や、風景に溶け込んで走る姿のイメージがあった方がイイ。
かつての鉄道はその両方を持つことが可能でしたが、いつの間にか後者でさえ難しいミッションになっていたのです。
「瑞風」には山陰本線という格好の舞台が残っていて、当然のようにその後者があてがわれました。
だから、遠く離れた関東に暮らしていても「瑞風」はいつも山陰地方を走っているような気がしていて、その認識は自分の中でほぼ固定されています。
「ななつ星in九州」も日豊本線をかっ飛ばす姿よりも大畑付近を走っている姿の方が好みであり、違和感がありません。
しかし「四季島」はどこを走っているのやらさっぱり分からず…
皆さんはいかがでしょうか。





とにもかくにも、山陰本線は残っていて良かったなぁと、つくづくそう思う最近です。
今、北海道では、容姿なくそうした最高の舞台が消え続けています。
伊豆急の青い電車、間に合うといいですね。


ではまた。

  1. 2019/12/14(土) 00:50:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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KATO 2020年4月分ポスターを見てマニ44を函館本線に置いてみようと思う。

こんにちは。しなのさかいです。




早くも11月30日にカトーから新しいポスターが発表されました。
例年、12月末には新しいポスターを発表して年末年始…という流れですので、同月中に短いインターバルで2回発表する形となると、先行する分の受注期間が短くなってしまう。
そんな影響を考えてのことかもしれません(分かりませんけどね)。

まぁそんなことは下流にいるユーザーにはあまり関係なく、いつもどおり、上流から新しい価値の提案が流されているかどうか、そこを考えてみようと思うわけであります。

またまた当方のポエムとなりますが、よろしければお付き合いください。





【10-1210 789系1000番台「カムイ・すずらん」 5両セット】 ¥18,200+税

JR北海道の特急列車が久しぶりに企画化されました。
先行しているマイクロエース製品が手に入りにくい状況となっていましたから、この製品化を歓迎するユーザーは多いようです。
当方も、マイクロエース製品を持っていた人間ですが、2019年版カタログにこの1000番台の写真が掲載されたことをもって早々と処分しました(2019年版カタログ、今読み返すと結構な数の仕掛けをしています)。
マイクロエース製品もなかなかのものでしたが、ASSYパーツの揃い方などアフター面を考えると、どうしてもカトー製品を持つことに安心感があるのです。
蕨方面に向かって頭を下げて「ごめんなさい、カトーのを買いまぁ~す」。


ただ一言だけ。
JR北海道の列車を企画化するときに、この1000番台が優先されるべきだったのか。
そこが非常に引っかかります。

新千歳空港から広がる視界、そのイメージが大きく、これはやはり「飛行機で行く今の北海道」に注目したんだろうと。
でもね、民営化以降のJR北海道を見続けていると、今の状態が一番最悪なんです。
既に本州から乗り入れる定期寝台列車は全廃しており、北海道新幹線で行くには時間的、運賃・料金的、そしてアクセス的にも中途半端。
北海道島内に魅力のある列車も見当たらないし。
経営的にも複数の地方交通線の維持が困難との宣言されており、この流れで日高本線の鵡川・様似間116Kmはとうとう廃止が決まりました。
そしてまた、『北の国から』も2002年で終了し、黒板一家とテレビで会うことなどもはやないのです(爆)。
つまり「北海道」という土地に憧れを持つ機会やキッカケ、機運というものが国内需要的には確実に失われているということであり、さらに極端に言えば、北海道の地図を広げても鉄道の路線を指で辿るようなことはまずしない、ということなんですョ。

だからこそ模型の世界では、国鉄時代に限らず、民営化以降であっても「まだまだ北を目指すことが楽しかった時代」を再認識し、メーカーからユーザーまでそんな話題を交えて楽しみたい…
キハ183系550番台はトミックスがいくら製品化ししたってボディが曲がるのですから(大笑)、あえてこんな形式にチャレンジしても良かったのでないでしょうか。
もちろんデビュー時のカラーで、ハイデッカーのキロ182も含めて、です。
なんならば50系5000番台も製品化して(50系はもうあるのですから)、敬意を表して玄関口・函館駅から北海道を楽しむイメージもアリ。
ED79だって、普通の下枠交差のパンタグラフのみでグレーのHゴムの仕様の製品が欲しいですよねぇ。
そして「フラノエクスプレス」の再生産、いやいやここは思い切って「アルファコンチネンタルエクスプレス」で!
そうしたら次第に函館駅から札幌駅へイメージが膨らみ、4灯化された711系の登板だってアリだし、3往復体制の頃の「北斗星」だって欲しくなる。
そのホームにはドリームカーが連結された14系「まりも」もいたらイイなぁ。
だからね、この妄想の先に見えてくるのは、789系1000番台ではなくて785系、列車名も「カムイ」ではなくて「スーパーホワイトアロー」だったりするのです。


さあ、果たしてこの789系1000番台からは、こんな風に様々な列車を関連付けて引き出すことができるでしょうか。
どうやら大事なのは「北海道を走る列車」を切り取る作業ではなく、「北海道を走る鉄道」を切り取る思考のようです。
今後に期待しましょう。





【3058-3 EF62 後期形 下関運転所】 ¥7,500+税
【10-1590 郵便・荷物列車「東海道・山陽」後期編成 6両セット】 ¥13,000+税
【5146 マニ44】 ¥2,200+税

EF62は、なんとも短い活躍期間のスタイルで登場。
いわゆる“里に下りたロクニ”でして、信越本線・碓氷峠で貨物輸送が廃止されたことを契機として、1984(昭和59)年3月26日から29日にかけてEF58との置き換えが完了。
以降、1986年10月の国鉄荷物輸送廃止までのたった1年半を東海道・山陽の荷物列車の牽引機として活躍しました。
この辺は『Jトレイン』vol.27(2007年秋号)「特集 寝台急行・急行荷物列車」p.50以降に超絶詳細な記事が掲載されていますので、バックナンバーを是非。

当方は次のロクニとして、C'アンテナがない碓氷峠にいたころの後期形(全機を里に下ろした訳ではありませんから)を望んでいましたが、それもそれで再び「碓氷峠地獄」が生まれることとなりますから、これで良かったとも言えそうです。


それよりもニュース性が高いのが、マニ・フォーティフォーの製品化ですよ。
この荷物客車もなかなか決定版と言えるモノに恵まれず、カトーやトミックスがやらないことをもってグリーンマックスが3回も製品化してきました。
その過程は説明するまでもなく、板キット→完成品その1→完成品その2というもので、「完成品」とはいえその中身は価格と釣り合わないチープな雰囲気でまとめられていたと記憶しています。
さらについ最近では、札幌方面の会社による板キットが発売されましたっけ。

カトーの企画としては荷物専用列車の一員として…だそうで、そこに意見するつもりなどないのですが、当方は長年「マニ44」という車を函館本線(山線経由)の普通夜行列車・荷41レの再現に欠かせないアイテムだと思っていて、「ついにカトー製品だけで整った荷41列車を再現できる!」と、別の解釈をもって一人でニンマリしています。
荷41レを示唆する編成例はカトーのHPでもキチンと示唆されていますので各員御確認を。

この列車は旅客車(スハフ44など)も申し訳程度のボリュームで連結されていて、しかし真の主役は「北東航」など本州から引かれた様々なスジではるばると旅をしてきた数多くの荷物客車。
だから「荷」。
詳しくは『Jトレイン』vol.25(2007年春号)「特集 旧型客車の時代」に詳しく掲載されていますので、そちらをお読みいただくとして、ここに掲載された編成表の中から一つを取り出しますと…

○1986(昭和61)年3月1日
DD51 1013(五)スハフ44 7(函ハコ)スハフ44 3(函ハコ)マニ50 2141(北スミ)マニ44 2109(北スミ)スユ15 2033(北スミ)


偶然にもマニ44 2109は今回の単品で採用される車番のようです。
その他ここでは紹介しきれませんが、同じ出典ではDD51について710番を先頭にした編成表も示されていますから、これもカトーのでOK。
スハフ44もマニ50もスユ15も、今回のセットを含めて全てカトー製品で統一できます。

ブルーの車体ばかりとなりますけど、厳寒の夜の函館駅ホームでDD51が先頭に立つ姿には、かつての急行「ニセコ」のような精悍さがあって、1980年代に残っていた北海道の鉄道の姿の多様性を示す一場面ではないかと勝手に認定しています。
長年こんな編成を、マニ44を入れてやってみたいと思い続けていましたので、東海道や山陽の荷物列車としてではなく、ここはやはり北の大地をイメージして遊んでみようと思います。
単品のマニ44だけでもよさそうですが、えーい面倒くせー、一通り「買います」かね(大笑)。





【10-1605 東京メトロ 千代田線16000系(5次車)6両基本セット】 ¥17,600+税
【10-1606 東京メトロ 千代田線16000系(5次車))4両増結セット】 ¥8,900+税

再生産かと思いきや、いやいやそうではない(笑)
「小窓あり」や「ノーマル編成」のように、またもや〈丸カッコ〉が付いた製品タイトルで、この傾向が今のカトーの企画の方向性の一つをよく表しているようでもあります。
つまり、細かい差異を持たせてユーザーにもう1回買わせる気分になることを窺っているんじゃないか、ということなんです。
流通にとっては単なる再生産よりはマシだろうと考えますけど、例えば阪急6300系のように「小窓あり、だからもう一度買って」というキャンペーンには、その前に小窓がない6300系を買ったユーザーの全てが追従するはずもなく、その何割かに留まるのではないかと。
もちろん、長期に在庫を持てば新規参入ユーザーへの選択肢にもなり得ますから、プラス面もありましょうが、年がら年中新規参入ユーザーがいるとも思えません…。

「阪急ファンは既に小窓ナシ編成を持っている」ことを、「千代田線ファンは既に前回の16000系を持っている」ことを前提にして「新しい何か」を企画してくれると助かります。
どのユーザーもそんなに短いスパンで似たようなモノの買い物をしたくないでしょう。
だから当方は、前回品を持っていますので「所詮はまた16000系。どうしようかな」と悩んでしまうのです。
221系リニューアル車の展開もそう。
同じ「◯◯系」であっても細かい差異を求めてまた買うような、ヘビーユーザー(ディスってはいませんよ。当方もそうですし)に対してだけの(執拗な)アピールが繰り返されていないかしら。
ちょっと気に障りますよ。

それにしても前回の16000系(2次車・品番10-877、10-878)はカトーとして今後どうするのかしら。
それから価格も漏れなく上昇しておりまして、10-877は16,000円+税、10-878は8,000円+税でした。
それぞれ1,600円、900円(本体価格のみ)という上昇ですから、この辺もお忘れなく。
ジワジワとヤられているんです、我々は。





【10-1365 阪急電鉄9300系 京都線 基本セット(4両)】 ¥13,700+税
【10-1366 阪急電鉄9300系 京都線 増結セット(4両)】 ¥10,500+税

「大阪梅田」に違和感を感じない人は買うべし、かな?
当方は既に「旅のおみやげシリーズ」として通常品を1編成持っています。
通常品にしたのは、実際に梅田行にかぶりつきで乗ったということと、9300形の前パンを上げた9300系に惚れたということからです。
特別企画品は河原町行で、どうしてもパンタグラフがない9400形が先頭になってしまいますからね。

さて困りました。
実際に生産品を見て、塗装の状態をチェックしてからあれこれ考えるとしましょう。
言うまでもなく阪急電車はマルーンの塗装と艶が命です。



その他、再生産品について。
225系100番台については、巷での「帯の色調をいい加減改善してくれー」という切実な声が日に日に大きくなっており、某サードパーティの帯インレタが売れまくっているような現象まで起こっていますが、カトーさん、この状況をどう考えます???
当方も100番台は8両を1本、4両を2本持っていますけど、色調の改善があるなら「買い直してもイイかな」と思っています。
というのは、221系リニューアル車でまずまずの色調が再現できているからなのです。
顔つき、表情に高評価が集まっている100番台ですから、ユーザーとしては今度発売されるトミックス製品よりもできればカトー製品を決定版にしてしまいたいと考えているのではないでしょうか。
ナンダカンダでトミックス製品のインレタ貼り、TNカプラーへの交換は嫌なものなのですよ。
24系「トワイライトエクスプレス」の黄色帯の色調を改善したという前例もあります。
どうかお聞き届けくださいまし。


205系3100番台仙石線色は久しぶりの(忘れかけていましたが)再生産。
こういうのを見ると仙台地区への配慮キャンペーン(?)なのかと想像してしまいます。
ただ、東北地区の中でも仙石線だけは異質な空間ですからねぇ。
中古市場でも既に見られなくなっているとは想像しますが、かと言ってそんなに需要があるようにも思えません。
「買いませーん」。



□      □      □



今回のポエムはこれにておしまいです。
当方から見て今回のポスターには「?」という感覚はそんなに大きくなく、ある程度は肯定的に受け止めることができました。

とはいえ789系1000番台は、買わせたユーザーに今後どういった風景を見せるのか、示唆するのか、その辺が不安で仕方がありません。
まず0番台はやってもらうとして、後は733系快速「エアポート」でもやるつもり???
素晴らしい雪景色の写真が、雪解けの季節である4月分のポスターに採用されるという微妙な感覚は、その後の夏本番に向けての橋頭保なのだとポジティブに捉え、再び「夏=北海道」というような機運であるとか、夏休みを北海道で過ごすことが最高のステイタスであった頃を思い出させてくれるような、そんな仕掛けをお願いしたいです。
Nゲージユーザーは、手の中にチョコンと車両を置いて、その当時を懐かしむだけでも楽しさを感じるものなのですよ。



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1987(昭和62)年7月22日 札幌駅

小さくて見ずらいかもしれませんけど、お分かりいただけたら幸いです。
あいにくの雨の中、駅前にはバイク、バイク、バイク。
フェリーなどで渡道した、高校生や大学生といった若いライダーにとっては、札幌駅が立ち寄り場としてのマストだったのかもしれません。
その当時は「道の駅」なんていうのもありませんでしたからね。
このライダーたちと同じように、周遊券を持って北海道を鉄道で旅することは、若年層にとっては「あたりまえ」のことだったのです。


ではまた。


  1. 2019/12/04(水) 11:00:00|
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