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コキ500000、発進!

KATO 87系「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」

こんばんは。しなのさかいです。




とうとう2019年も最後の月となりまして、脳内で反省を繰り返す日々を送っています。
「今年はどういうことをやれたのかなぁ」とか「少しは進歩したのかなぁ」とか。
まぁ、これら全てはNゲージに関することなんですけどね(^ ^)

その反省の一環となるのかもしれません…↓







実は、今月の初日にはカトー謹製 87系「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が入線しておりました。

「お前は散々豪華列車の模型化には反対していたではないか」との御指摘は甘んじて受けるつもりでございます(笑)
「転向した」と言えばそうでもあり、そしてそうでもない。
その辺を上手く説明できればいいなぁ、というのが本稿の趣旨となります。



この「瑞風」を入線させた理由は複数あります。




まずは何と言っても、ボディの艶とその印象を確定させる手触りがとても良いこと、です。
光沢があると塗装の仕上がりの宿命として手触りはしっとりとするものなのですが、意外にもサラサラとしていて、指で軽く撫でてもボディ上で引っかかることはありません。
やはり「あ、サラサラ」と思わずつぶやいてしまうほどです。
触って気持ちいい模型というのも珍しいですよね。
光沢感と心地よい手触りの両立、と勝手に認定させていただきます。
鉄道模型にとって必要がないポイントとも言えそうですが、実はユーザーは無意識のうちにこうした感触も評価しているのではないでしょうか。

巷で言われていたメタリック粒子も肉眼で見れば緩和されて見えます。
どうしてもデジタル画像だと撮影の諸条件でそれが強調されて見えますから、一度は自分の目で確かめて…と申しておきましょう。
窓周りに吹き付けた塗料が盛り上がるようなこともなく、ボディ全体に渡って金型どおりの平滑性が保たれています。

こうした模型は、一度手元に置いてその価値を確かめたくなる。
このような点が入線させる理由として非常に大きかったのです。





先頭デッキのゴールドのラインの入り方(の上品さ)もその理由の一つです。
選択されている色が落ち着き感のあるものだし、何よりも繊細な細さが自分の好み。
厚ぼったくなくてとてもイイんです。





車体標記もカトー標準で印刷済。
よく見てください、ドアコックマークまでありますからね。
エンブレムマークにはきちんと台座の表現があります。





金型の精度も考慮したポイントと言えます。
ホビーショーでも着目していたガラスパーツの平滑性はキチンと確保されていました。
この「瑞風」に限らず、カトー製品全般に渡って優れている点でありましょう。
部屋の天井の蛍光灯を反射させて、自分の見る位置をチラチラと変えながら観察すると、実に歪んでいないガラスパーツであることが分かります。





前述したとおりボディ側のガラス周りの引き締まり感と相まって、ボディに金属感のニュアンスさえ持つポイント。
「豪華列車」であるのですから、模型としてもこういうところに〈豪華さ〉を感じる必要があるのではないでしょうか。





室内灯に関連した設計の面白さも特徴として挙げておきます。
各車共、LED室内灯クリア1個だけで車内の隅々まで、実に隅々まで点灯します。
それもそのはずで、小田急3100形ロマンスカーNSEの先頭車、ベルニナ急行などと同様、あらかじめ専用のプリズムが内装されているからなのです。







また、設計の段階で「点灯しなければならないところ」を決め、そこまでの導光をプリズムを介して確実に行っているというワケ。
カーテンの間にある柱に光源が下りてきているのがお分かりいただけますでしょうか。
そこまで導光できているのですョ。
この技術を見てチップLEDの個数を増やして対応するメーカーと比べてしまうと、カトーはそれらのメーカーの何周も前を走っていると言えそうです。





ユーザーは室内灯本体と集電シューを差し込めばOK。
LED室内灯クリアは悩んだ結果、メーカー推奨の〈電球色〉にオレンジフィルターを取り付けて、よりアンバーな、落ち着いた雰囲気になるように仕立ててみました。
しばらくはこれで遊んでみます。





車内がさほど作り込まれていなくても、車外、外観を構成するところにはきちんと対応されています。
その象徴が「オリエントエクスプレス'88」以来の措置という、このカーテンパーツ。

折り目が規則正しくつけられたカーテンの「彫刻」も実に雰囲気が出ていて、今後のカトー製品の1段階上へのグレードアップの方向性にも見えてしまいます。
24系客車のハシゴパーツのようなものです。
もっとも、これから全ての製品に施されたら、それこそ「買い直し地獄」ですからやめてくださいねー。





ラウンジカーの窓際に逆さに置かれたグラスも御覧のとおり、ガラスパーツに彫刻されています。
車内における「人の営み」がにじみ出ているようで、駅のホームでこんな部分を見てしまうと、結構自分の中では強烈なイメージとして残るものです。
そんな狙いがあっての再現かもしれませんね。





展望デッキ上のマーカーランプ。
金色の手すりに反射して、最後部のデッキであることを主張しています。
真っ赤なテールライトと相まって、かつてのマイテ39などの展望車のイメージ。
だんだんそう見えてくるのですから、工業デザインって不思議。



□ □ □





ライト点灯。
それでは出発進行!





ガーター橋を轟音と共に。
おそらくこういう所はゆっくりと走っているんでしょう。





架線柱の有無に関わらず、どんな背景にも似合うところが模型としても便利な列車です。
もっとも、架線柱だらけの都会の風景よりローカルなところがイイに決まっていますが。





「なんだこの列車は?」的なイメージで。
こういうトラックが入ってくると、撮影している方々はいろいろな感想をお持ちになるようです。
ダメなんですかね(笑)





「瑞風」って、どこかこうして編成をくねらせながら駅本家に接したホームへ進入してくるイメージがあります。
そのホームでは歓迎セレモニーが行われるのでしょう。



□ □ □





以上、カトー 87系「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」でした。


西日本を走る豪華列車、クルーズトレインということで、関東に暮らす者としては肉眼で見ることは難しく、もっぱら諸先輩方がアップされている動画、特に山陰本線を走る動画を拝見しながらそのイメージを掴んでいます。


この「豪華」という点は庶民にとっては実にクセもので、ついつい卑屈な姿勢で拒絶的に受け止めがちになるものです。

しかし、山陰本線をスロースピードで走る姿を見ていると、実に様々な地域の風景を切り取る際の触媒として、この「瑞風」が効果的な「役者」を演じていることに気づきます。
であるならば、1/150の模型を手にしたとしても走らせて眺める対象にはなり得るのではないか。
つまり、自分が乗客となって利用する(その中に入る)対象として捉えるのではなく、もっと違う視点で、ひたすらに外側から見続ける視点でこの列車を捉えることも可能なのではないか。
長閑な風景にゆっくりとカットインしてくるグリーンの列車を見ているうちに、不思議とそういう考えを持つようになりました。

であるならば、徹底的に外観重視で製品化に挑んだカトー製品は十分に選択肢になるワケで。
その取組結果から来る必然なのか、手にしたときの感触まで良いということは思わぬと利となりました。





やはり鉄道模型を手にするときは、乗ったときの思い出や、風景に溶け込んで走る姿のイメージがあった方がイイ。
かつての鉄道はその両方を持つことが可能でしたが、いつの間にか後者でさえ難しいミッションになっていたのです。
「瑞風」には山陰本線という格好の舞台が残っていて、当然のようにその後者があてがわれました。
だから、遠く離れた関東に暮らしていても「瑞風」はいつも山陰地方を走っているような気がしていて、その認識は自分の中でほぼ固定されています。
「ななつ星in九州」も日豊本線をかっ飛ばす姿よりも大畑付近を走っている姿の方が好みであり、違和感がありません。
しかし「四季島」はどこを走っているのやらさっぱり分からず…
皆さんはいかがでしょうか。





とにもかくにも、山陰本線は残っていて良かったなぁと、つくづくそう思う最近です。
今、北海道では、容姿なくそうした最高の舞台が消え続けています。
伊豆急の青い電車、間に合うといいですね。


ではまた。

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  1. 2019/12/14(土) 00:50:00|
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