しなのさかいの駅前広場

コキ500000、発進!

AROUND THE KYUSHU

おはようございます。しなのさかいです。

いよいよ年末。
今年の年末は恐ろしいほど、食指が動くような(自分にとって待望と言える)Nゲージの新製品がなさそうです。
例年なら、連日のように模型店へ足を運ぶところなのに、その予感が全くありません。
これも時代、なのでしょうか。





だからといって趣味生活が鎮静化してしまったワケではないのです。
先週末は「九州」っぽい風景を広げて遊んでみました。

実は既にカトーの787系〈アラウンド・ザ・九州〉を複数導入しておりまして、これらをレイアウト上で走らせたくなった…、ということがひとり運転会の隠れた真相であります。





2019年版のカトー製787系…。

ちょうど1年前に発売された2019年版カタログでは「コラム」という新しい扱い方で製品化を疑わせる構成となっていて、読み手としては「?」というマークだらけでした。
なぜならば(あぶないクスリのようですが)高値で取引されていた品番10-590は2017年に再生産されたばかりでしたから。
2011年以来の再生産の恩恵を受けたばかりのユーザーとしては「おい、この前手に入れたばかりだよ」「一体何をする気なんだ?」となりますよね。
もちろん「コラム」ですから、カトーとしては「製品化するよ」などとは一切言っておらず、仮に製品化しなくても「あれは単なる話題提供ですから」としてしまえばイイのです。



それにしても「コラム」…。
この度発売された2020年版カタログにもこの方便が引き継がれたようですが、全くもって妙な語り方が定着したものです。
当方からは、未成熟な「アイデア」たちがそのままとっ散らかっているようにしか見えません。
観測気球を上げているようでは(市場の反応を探っているようでは)、たとえ製品化を決めても結局のところ、もともとコアに存在する購入層へのアピールにしかならないでしょう。

Nゲージのカタログはユーザーが対価を支払って手に入れるという、他の市場とは異なる位置付けで定着しています。
つまり、お金を出して「具体的なこれから」を買うようなものなのです。
だから「カトーは何を考えているんだ!?」と思わせるような、そんなストレートなメッセージ、今後の企みは掲載されていて欲しいし、そうでなくてはいけません。
メーカーがユーザーと一緒に「あったらいいな」と言っているようです。
おいおい、それは違うだろうと(大笑)





本題へ戻します。
ともかく、その「コラム」は見事に製品化へとつながりました。
企画を発案された方、よかったですね(笑)

その企画の意図は今さら説明するまでもなく。
クモロ787を含む7両編成は南福岡車両センター所属のBM13編成として再構成され、さらに多客期の「かもめ」と「みどり」をやるためのサハ787-100が単品で販売。
これで8両編成までイケますから、往年の9両編成に最も近い姿と言えます(両端2両ずつが電動車、中間の4両が全て付随車という変わった編成ではありますが)。

また「きらめき」として6+6をやることも可能のようです。
メーカーも推奨しているようですから、品番10-590との重連をやる方がいれば是非。





さらに4両編成のセットは大分車両センター所属のBo104編成で、両先頭車に当たるクロハ786とクハ787 0番台を新規で製品化。
クロハには特徴的な縦型の窓が再現されました。
「有明」用に増備されたことで知られるこんな車両が模型化される日が来るなんて、生き続けてみないと分からないものです。





主に「ソニック」の代走編成である4+4を再現するために、先頭部をボディマウントカプラーに交換できるようになりました。
スカートのかき取りに多少のデフォルメがありますが、連結間隔の狭さには目を見張るものがあります。
カトーが再現する先頭車同士の連結間隔は、カプラーの構造からかユーザーの不満が高めのようで(当方はあんまり気にしていません)、床下を加工してトミックスのTNカプラーに強制交換されるケースが多いと見ます。
だけど、今回の787系の間隔であればまず文句なかろうと。

ちなみに当たり前のことですが、同じ車番の4両編成をダブルで所有していると、片方を「増結専用」あるいは「中間封じ込め用」と割り切って、カプラーを交換しっぱなしにして持つことができて便利。
なのでやってしまいました。
この先頭車同士の連結シーンはジワジワと来るものがありますよ。
良い子はマネしないでくださいね。





今回の品番10-1590、10-1591は手元に寄せていろいろと見てみると、実に多くの新規金型を投入して製品化されていることに気づきます(ちょっとやり過ぎ?)
語り尽くせないほど(?)なので省略しますが、一例を挙げれば、スカートの取付方法は大幅な改善が行われており、これに伴って床下も座席パーツも新規。
こんな具合でアチコチに改良、今の姿へのアップデートが見られます。
気になる方は一度お手元に(笑)





それから、無線アンテナの取り付け穴がガバガバだとか、そんなことがユーザーの間で言われていました。
当方も手にしてはめて見て一瞬「そうか」と考えたのですが、不思議なことに90°回して差し込み直すとキチンと締まるのです。
コンマ数ミリのマジックなのかもしれません。

それよりもアナウンスされているパンタグラフの不良。
こちらの方が謎ですよ。
自分のパンタグラフが交換対象なのかイマイチ分からないでいて、困っています。
「立つ」といえばそうだし、「ふにゃる」といえばそれもそう。
明確に症状を主張できずにモヤモヤしたままです。
「自覚症状」で対応してくれるのかなぁ。



□ □ □



オホン、さて。
「お前は『現行仕様だから』とボロカスに言っていたではないか」との御指摘があろうかと存じます(笑)
もっとも、この企画に限ってはボロカスに言ったつもりはございませぬ。
とにもかくにも結局のところ、こうして導入してしまったのですが、その理由は幾つかあるんです(最近このパターンが増えたなぁ)。


理由① カトー製787系を最新仕様で持っていたくなった。
理由② ガンメタリックだけの787系はやっぱりカッコイイ。
理由③ 「にちりんシーガイア」が日本最長距離を走る特急列車であることに遅ればせながら気がついた。


特に③が理由としては一番大きいのです。


787系は登場時・供食設備付きの「つばめ」のための車両である…という当方の偏見、考え方にブレはありません。
しかし、鹿児島本線でなくても、あの退屈な日豊本線をひたすら走る特急という点でこの「にちりんシーガイア」は「つばめ」に通じるものがあります。

その「にちりんシーガイア」。
時刻表2019年12月号をめくってみると、本数はたったの3つしかありませんでした。

〈下り〉
5007M「にちりんシーガイア7号」
博多 7:31
宮崎空港 13:18


ただしこれは「ハイパーサルーンで運転」とあります。


〈上り〉
5020M「にちりんシーガイア20号」
宮崎空港 15:25
博多 20:57


残念。これも「ハイパーサルーンで運転」とあります。


〈上り〉
5024M「にちりんシーガイア24号」
宮崎空港 17:19
博多 23:25


「DXグリーンがあります」との注釈がありますから、これが南福岡の787系を使用した列車のようです。





いずれにせよ特急なのに6時間を超える乗車時間、営業距離にして413.1Kmですから(Wikipediaによる)、これを“つまらないイマドキの列車”と斬ることは短絡的で、どちらかと言えば「乗ってみたい列車」と認識したいなと。
このことに気づくのに少し時間を要したのです。
メーカーHPにも「にちりんシーガイア」に関する記述はほとんど見られませんでしたから仕方がないですよね。



□ □ □



さて、ぶん回しますか。




青い列車ともすれ違ってもらいました。





分かりにくいけれどもコレ、中間に885系のような1000番台を挟んだ4次車の方です。
883系もデビューからずいぶんと時を経ました。
こちらも登場時のデザインに一定の支持を集める形式です。
もはや水戸岡デザインの歴史も、この国の鉄道史の1ページと言えそう。
ついこの前にデビューした気がする787系や883系は、それだけ貫禄のある車両になったのです。





真夜中の駅に滑り込んできました。
融雪溝との組み合わせには目をつぶってください。





「ドリームつばめ」「ドリームにちりん」を知っている世代としては、787系に夜行列車としての性格も見出しています。
「かいもん」「日南」から転じた二つの“ドリーム”
御存知ない方も増えたことでしょう。

ライトのレンズカバーがわずかに光を導光していて、表情がよりリアルになっています。
「リレーレンズカバー」は大したものです。

 



長時間停車。
隣にいる883系は翌朝の特急列車となるために駅に留置?






以上、カトー謹製 787系〈アラウンド・ザ・九州〉でした。

今を走る、落ちぶれ感のある787系の姿がプロトタイプに選ばれたことから、製品化発表当初は残念な気持ちになってしまったのですが、よくよく調べれば日豊本線に転じた787系には、わが国の在来線特急としての貫禄も残っていて、それはそれで興味の対象となり得ると考え直しました。

高速バス路線網が張り巡らされた九州において、どうして「JR最長距離」と言われる強烈なスジが残されているのか、その辺は興味が尽きないワケで(南福岡へ編成を戻す使命かな。それと、おそらく乗り通す需要は考慮されていないのでしょう)、こんな列車を乗り通すことには、乗り鉄世代としては大いなる無駄へのチャレンジであり、ロマンを感じます。
そうなんです。
かつての「乗り鉄全盛期」とは大いなる無駄を価値として捉えることができていた時代なのですよ。


来年秋には新しいD&S列車『黒い787「36ぷらす3」』として再改造される編成もあるそうですから、まだまだ787系には活躍の場が用意され続けるみたい。
特にこの列車は肥薩おれんじ鉄道線にも乗り入れることが予定されていますし、「ビュッフェ」の復活もアナウンスされていますから、かつてのように東シナ海を眺めながらコーヒーでも飲めることは確実。
そんなことをしに行くだけでも、南九州を再訪する価値はありそうです。


ではまた。

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  1. 2019/12/19(木) 08:30:30|
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