しなのさかいの駅前広場

もうお腹いっぱいです。

よいお年をお迎えください。



2020年も残り数時間となりました。
1年間お付き合いいただき、ありがとうございました。


しなのさかいの駅前広場




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  1. 2020/12/31(木) 14:00:00|
  2. 駅ノート

KATO 2021年5月分ポスターを見て客車急行シリーズの終焉を確信する。

こんにちは。しなのさかいです。




従来は月初の金曜日に発表されていたカトー大本営の発表は、ここんところ月末の金曜日の発表にシフトしました。
今回もその前例にのっとって12月25日(金)に発表。
そして、前回のポスターが「4・5月」でしたから「5月」と言われても説得力が失われているようでもあります。
西落合の方々、ホントに5月に発売されるということでよろしいんで?

年末でもあり、この厄災の中ですので、例年以上におうちでゴロゴロしている方も多いことでしょう。
模型屋さんのカウンターのような記事は早めに置いておくべきかと思いまして、取り急ぎ更新します。
乱文、お許しくださいませ。







【3091-2 EF64 0 2次形】 ¥7,920
【10-1460 ホキ5700 秩父セメント 8両セット】 ¥13,970

最近のカトーの完全(?)新規製品は発売後に続くと思わるバリエーション展開が早いので、「EF64 0」の展開もそんなに待つことはないだろうと察し、前回の1次形の導入は1両のみで止めていました。
案の定、1次形のセットアップが終わって一息を入れたところで2次形の発売が発表されましたので、今後もこんなペースで発売されていくのかなと勝手に想像しています。

今回のロクヨンは<電暖ナシ>です。
ですから、まずは貨物列車の牽引に当たらせると考えるのが普通でして、メーカーとしてはホキ5700との組み合わせでこの2次形の企画化を図ったようです(EF64のページに編成図があります。しかも2次形は重連で!)。
確かに、辰野駅に運ぶホキ5700は存在したのですから、それはそれでいいのかもしれませんけど、ちょっと工夫が足りないようでしたね。
飯田線シリーズで感化を受け続けたユーザーとしては「ああ、なんだ」という感想になり、自分が知らなかった「何か」がありませんでしたので。

先日、この場で妙な画像を貼り付けたとおり、ここは斜め上の発想で、あえて貨車ではなく、再び暖房車と旧型客車との組み合わせを考えてみてもよかった場面とも思えます。
暖房車はマヌ34だけではなかったようですし、今度こそセットには飯田町所属のオハ61系客車を持ってくることが可能でした。
つまり「あのセット」の第2弾です。

今後も延々とロクヨンのバリエーション展開が続いていくことを想像しつつ、お供に連れてくる車両については企画プロセスにやっつけ感がなくなることを祈ります。
これらは「買います」。
ただし、そう判断しても別の路線での用途を想像した(つまりカトーの提案には乗らない形で)「買います」となりますでしょうか。
ロクヨンにしても、ホキにしても、それぞれに深化を行うことができた企画・ネタなので、もったいなくて残念!

参考までに、ロクヨンには18号機のナンバーが入っているようですね。
18号機は勝沼ぶどう郷駅の隣に鎮座しているので、何回か観察していて愛着があります。





【10-1690 381系<パノラマしなの>(登場時仕様) 6両基本セット】 ¥20,680
【10-1691 381系<パノラマしなの>(登場時仕様) 3両増結セット】 ¥7,480

先日の「しなのとちくま」稿で散々「まずはしなのだよね」というようなことを言っていたら、早々にやってきました(笑)
時間軸上ではレジェンドコレクションNo.5(#10-876)、そしてグレー床下の「パノラマしなの」(#10-1248)のちょうど間に位置づけられるような列車が製品化されます。
レジェンドコレクションの際に物議を醸しだした「クハ381 0」の顔もようやく改修されるとアナウンスされていますので、当方のようなレジェンドを手にしていたユーザーにとってはひと安心といったところになりますでしょうか。

オレンジ色の大きなJRマークが入るこの民営化直後の姿も必要ですが、先に取り上げたEF64のように、カトーが描く中央本線の国鉄型車両はこれまで国鉄時代に軸が寄っているので、レジェンドコレクションのやり直しとして国鉄時代の「しなの」からやってもらってもよかったかなー、というのが正直な気持ち。
ま、それも時間の問題かもしれません。
両端がクハ381 0となるような編成にもしたいので、ASSYでこの車だけをもう1両狙いたいところ…かな。
もちろん「買います」。

今回のクロ381は、製品名で「パノラマ」をうたっていますから当然ながら10番台になりますが、ゲテモノ感のある0番台も気になる存在。
とにかく、カトーがこの製品を企画する上で想定した時代が1988(昭和63)年は、特急「しなの」が多彩な編成で運転されていた時期でもありますから、「ゆったりやくも(ノーマル編成)」のような、多彩な編成を組むことが可能となる続編が企画されてもよさそうです。
もしそうならば「買ってくれないと次はありませんよ」なんて言うのではなく(?)、ちゃんと「後続企画もしっかりありますから安心してついてきてください」という、「シリーズ」と銘打たないまでも、覚悟を持ったアナウンスをしてくれないとね。
165系のローカル運用3連、塩尻まで来ていた311系「ナイスホリデー妻籠・馬籠」などなど、民営化直後の信州の風景がいろいろと浮かんできます…。





【10-1670 客車編成セット 寝台急行「きたぐに」(8両) 】 ¥16,500

さて、今月の<まな板コーナー>。
今回はこれに注目せざるを得ません。

まず「客車編成セット」という謎だらけの冠タイトル。
申し訳ないけど“編成セット”という言葉がどうしても理解できず、タイトルからは製品の意味と狙いがさっぱり分かりません。
で、「何なのよ?」とフタを開けてみれば、この8両セットで「きたぐに」が全部そろう訳ではなくて、既に発売されている12系急行形客車との組み合わせで「遊ぶべし」ということなんだそうです。
しかも、この8両セットに入る客車は全て既存の金型の使いまわし。

なんだかね。

カトーが12系客車をフルリニューアルすると発表した際、当方は12系客車だけのセットが発売されることへの懸念、違和感のようなものを指摘していました。
で、じゃあどういう編成を想定したらよかったのかと指摘していたのが、正に(アベ風に)この「きたぐに」だったんです(ココを御覧くださいまし)。

大阪万博における大量輸送の使命がひと段落すると、無機質な12系客車も様々な急行列車の座席車へ転じて、全国各地の風土へ馴染んでいきました。
そんな姿から製品化していった方が奥深くて、12系だけのプレーンなセットなんて(従来路線の)客車急行シリーズの展開の最後の最後にやるかやらないかを判断すれば良かったのです。
その「最後の最後」を一番最初に持ってきてしまったのですから、ひょっとしたら編成例を研究する術がないライトユーザーの心には響かない、何をどうしたらいいか分からないセットになってしまったのではないでしょうか。
製品の展開順序があべこべだったかもしれませんねえ。

ちなみに。
メーカー公式HP上の「きたぐに」のページには、今回の10-1670と並んで10-1550「12系急行形客車 国鉄仕様 6両セット」が併記されています。
「どちらも買ってね」ということのようなのですけど、問題なのは、その一方で生産予定表に10-1550が記載されていないことです(単品のスハフとオハは記載されています)。

ここでピンと来た方はすばらしい。

そうなんです、10-1550はメーカー在庫があるのか、はたまた問屋に在庫があるのか分かりませんが、とにかく再生産なしでも手に入る状態だということを示してしまっているんです。
と、いうことは…
このセット、なんだか「みちのく」と「C62常磐形」のときのようなニオイがプンプンしてきています。

そして10-1550は所属表記が「大ミハ」。
この12系を核にするんだと息巻いていますが、まさか「かいもん」「日南」はやらんでしょうなぁ(爆)





急行「能登」からスタートした客車急行シリーズは、基本セットと増結セットという2箱に分割されはするものの、ケースのフタを開いたときに、有名な絵本「やこうれっしゃ」で見れるような、列車内の人の営みと、都会から地方を目指すベクトルのような空気をふゎーっと感じたものでした。
たとえ10系客車、43系客車が繰り返し封入されていても、サボや所属表記の統一的な(当該企画に沿った)印刷、そして新しく加わる新規金型の客車で救われていましたから、素直に受け入れることができていたのです。
そしてさらにこの空気を、例えばちょうど今のような年末にユーザー間で共有できたからこそ、ほっこりすることができて、文化的な価値を共有し、(結果として)シリーズを育んできたように見ています。

今回の「きたぐに」には、メーカーとユーザーが対話し続けて生まれたフォーラムの存在に気づかないまま企画されているようで、ブルーの「関スイ」表記の客車セットのように、カトーが持つ旧型客車の金型の使われ方がだんだん雑になってきいることを深く憂慮することとなってしまいました。
そろそろ当方は、カトーが放つこの手の企画からの撤収準備に入ります。
「買いません」。



□     □     □



その他は駆け足で。



151系が10年ぶりに再生産されます。
近年は青大将「つばめ」「はと」もやりましたし、この冬にはC62「はと」の発売もありますから、「東京・大阪間」の連動企画としての再生産なのかもしれませんね。
だとしたら、やっぱり0系新幹線は登場時仕様でちゃんとやっておけば、ストーリーを紡ぎだすことはできたでしょうに。
もったいないことでした。
手元にある151系を確認しましたら、ブルーの座席パーツの変色化が進んでいました。
変色しないような措置と、当方のようなユーザーを救済するパーツを分売してもらえると助かるんですけど。

チビ凸はそのうち気が向いたら買いますから、こうして色違いでも再生産を繰り返して常時在庫があるようにしておいてください。





【10-951 223系2500番台 <関空・紀州路快速>タイプ 4両セット】 ¥16,940

これは「買います」。
225系5100番台タイプとの併結には必要ですし。
もう阪和線系統は「タイプ」にしておかなくても、座席パーツくらいは製造していいんではないでしょうか。
定番化していますからねえ。
225系0番台、5000番台の「顔」の修正も近づいてきたようです。





これも<まな板コーナー>として取り上げたかったんですが、そこまですることのものでもないでしょう。
まず、絵本にしなければいけない理由が(普通のユーザーには)よく分かりません。
「製作できるよ」となっているジオラマも、作風とユニトラックのミスマッチ感が香ばしくて、どこかキタならしい。
これで¥5,500だというのですから、おおよそはISBNコードのない絵本代ということなのでしょう。
既に市場には出回っているようですけど、子育てをしてきた者として、これを手にして娘たちに与えることはまず「ない」と言っていいかも。
絵本を読む、読み聞かせるような超ライトユーザーに対して「ジオラマ製作」というのも現実的ではありません。
やっぱり車両とレール、そしてパワーパックから入門しますでしょう、普通は。
なんでもかんでも「入門者向け」「子どもに夢を」というキーワードで総括されている、イージーゴーイングな企画に販売店は(セールスミーティングなどで)何も言わないのかしらん。

カトーよ、どこへ行く。


ではまた。

  1. 2020/12/26(土) 16:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | コメント:23

KATO JR四国 N2000系「うずしお4号」

こんばんは。しなのさかいです。

ここ数日間、市中の模型店が模型店でなくなっていくようなニュースに接し、暗い気分になってしまいました。
当たり前のことながら、鉄道模型店であるならば「鉄道模型」を売っていて欲しいのです。
当の模型店だって、そうありたいのではないでしょうか…





カトー謹製のJR四国N2000系です。
3両セットの通常品と、5両セットの特別企画品が発売され、今回は後者だけの入線としました。
その特別企画品には「うずしお4号」というサブタイトルが付されています。

特急形のディーゼル車両なので、直線状の非電化区間を持つ当レイアウトでは走らせてみたいし、また、とっくの昔に手放したマイクロエース製品の置き換え用としてもアリかと考えました。
1998年デビューのこの車両に特別な思い入れがあったわけではない、ということだけはハッキリしています。

「いつ頃に発売された製品だったか」と忘れることが多いので、メモ代わりに書いておきます。





特別企画品を選んだ理由は、先行量産車である2458をこちらに入れられたからです。
2000系と同じ顔をしていながら、その後に製造されたHOT7000系の技術がフィードバックされ、中身が330PSから355PSへとパワーアップしている点がユニーク。
どちらかというと、クルマのようなニオイのする車両でしょうか。





N2000系の本当の(量産車の)顔はこちらになります。
表情に丸みを持ち、ライト位置は上に動かされました。





カーブ区間を、車体を傾けて快走。
すれ違う列車は、ナシ。





先輩の2000系と並んで。
キリトっている時代は嫌いじゃないんですが、四国の鉄道を手元に引き寄せる作業はなかなか難しいと感じました。





夜の駅で出発時刻を待つ。
ヘッドライトの色、そしてライト周囲に僅かに反射するあたりはとても実感的で、この辺はカトーの技術力を見ることができていますね。





岡山駅では「南風」として様々な列車とも並ぶようですが、かと言って駅でジーッとしている姿を再現するのもつまらないものです。
N2000系にはどうしても高徳線という単線非電化区間の特急列車というイメージしかなくて、すれ違う列車も一般型車両ばかり。

また「うずしお4号」という通勤列車にも何ら面白み、深みを感じ得ていません。
単に4号が5両編成で運用されていることに着目したことなのでしょうが、やはりメーカーには公式に「うずしお4号」という列車名を付した責任として、その魅力を語ってもらいたかったですよね。

結局のところ、マイクロエース製品を置き換えるだけの意義しかなく、しけった花火みたいになっていて、通常品とともに持ち帰るという選択はあり得ませんでした。
繰り返しになりますが、特別企画品を設定する企画には「通常品を選んでも、さらに欲しい」と思えるくらいの力強さというか、通常品にも特別企画品にもそれぞれ「買う理由」がないといけません。
ユーザーに「通常品を買うならこっちにしておこう」という心理が働くようではダメなんだと思います。



HOT7000系であれば、カトーが大好きな京都駅の風景を再現することも、鳥取の非電化区間を走ることから他の列車との並びも見えて、やや違った風景のテザーになり得たかも。


ではまた。



  1. 2020/12/17(木) 23:20:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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ロクヨンにヌクモリを

こんばんは。しなのさかいです。




そろそろ年末の足音が聞こえてきましたね。
今年の総括は(厄災のことを抜きにしても)いろいろと思うところがあり過ぎて、今から空を見ながらじーっと考えています。
その辺は、また後日。



今回は、前置きを省略して夜の運転会モードからになります。
久しぶりに、自分なりの世界を広げてみました。
自己満足100%の様子を報告しますので、あしからずでございます。




「世界」を広げるきっかけとなったのは先日発売されたカトーのリニューアル版・EF64 0 1次形でした。
急行「きそ」としての運用は(あんまり面白くないので)早々に切り上げて、急行「ちくま」として遊んでいたことをお話ししていましたが、今回は辰野駅のイメージで、篠ノ井線経由でやってきた貨物列車の牽引機として置いてみました。





湘南色と横須賀色に挟まれた直流電機、という色合わせにとても癒されます。
それも「当たり前」の東海道本線の東京口ではなくて、長野県の山の中で起きているというところがステキなんです。





もちろんEF64によってここまで運ばれてきた貨物列車にはタキ10600が入っていた、というつもりでー。
「糸魚川駅常備」という印刷がこれほど重要になってくるとはね。
ここに来る前にはEF81とEF62によるリレーがあったはずなので、そんなことも頭に描きながら。
いっそのこと、ここではEF81から登場させれば良かったですかね。





ここでED19登場。
飯田線に入って行きます。
牽引する貨車がタキではなく有蓋車たちになっていますがお許しください。





ED19と二軸貨車だけで組成された貨物列車は、車体の短さからカーブ区間に馴染むので、何回見ていていてもユーモラスで、大好きです。
まるで「ポケットライン」のリアルタイプ。
かつて、こんなメルヘンチックな貨物列車が、長野県の真ん中で、しかも私鉄線ではなくて国鉄線によって運行されていたのですから感慨深いですよね。





ワフ29500だけにしてみました。
これでも「フル編成」なのだということをお忘れなく。
1月には3機目のED19がやってきますから、その後に〈飯田線シリーズ〉が続行することを祈りましょうか。





再生産されて現在店頭にも並んでいるはずのワラ1とワ12000の大きさを比較しました。
凸凹の黒貨車編成を演出するためには、有蓋車と無蓋車の組み合わせだけでなく、こうした有蓋車同士の組み合わせと屋根の高さ、リブの有無の差が必要のようです。






続いて飯田線に入線したのは、165系による急行「こまがね」。
2016年6月に発売されていました。
この頃のカトー製品は、企画同士、相互に関連性が高いので、後から「ああ、そういうことか」と思うことが多くてニヤけてしまいます。
まだまだ辰野あたりを中心にして登場させられる列車がワンサカ控えているので、リレー方式で取っ替え引っ替えし続けてみるのも一興かと。





最後は「スハ32系中央本線普通列車セット」。
再生産もされましたからお持ちの方は多いでことでしょう。
その先頭にはEF13ではなくて、EF64を連結させてもいいみたいですよ。





EF64が投入されたとき、こんなシュールな編成となる時期もあったようです。
電暖装置付の機関車が投入されても、客車の方が蒸気暖房対応車のみのままだった時期が生まれて、こうした青い電気機関車の後ろで煙をモクモクと出し続けるという不気味な編成が出現したみたい。
歴史を遡ると中央本線にもいろいろなことがありました。





たがら、鉄橋の下の河原にのら猫拳を置くことなんてしません。
ひたすらに、鉄道がある風景を楽しむ…
レイアウトをつくるひとりの人間としては、そういう発想しかありませぬ。


ではまた。
  1. 2020/12/07(月) 19:10:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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