しなのさかいの駅前広場

もうお腹いっぱいです。

運転再開2

おはようございます。しなのさかいです。


いわゆる「車両増備」が止まった3か月でして、ぼんやりとレイアウトの作業をして過ごしているうちに「車両を増やす理由ってなんなんだろう?」と、そんなことを考えるようになりました。
増やさないことが日常になると、増やさないことが趣味生活の前提になって、増やすことに億劫というか、増やすことが面倒というか、まぁそんな境地にいるようなんです。

厳密には、増備を止めたことにはなっていません。
昨年末にカトーのDD51北斗星色、EF81北斗星色、1月末にカトーのED19(省型ヨロイ戸)は買いました。
だけど、北斗星色のそやつらは以前に持っていて買い直したものですから「増備」と言うのはそもそもオカシイ。
ED19も「増備」ではあるものの、バリエーション展開による3両目の導入ですから、今まで手元にない車両の増備とはなっていません。

結局のところ、旧い仕様を新しい仕様に換えたり、持っているモノとはちょっとだけ違っているモノを増やしたり。
これが最近の趣味生活における買い物のトレンドとなっていて、その範囲に収まっているだけでは、当方にとっての本当の意味での「増備」にはならないようです。


そんな“増備もどき”を繰り返しているうちに、このもどき自体もアホらしくなってきてしまいまして。
手持ちの車両が旧製品、旧仕様になることが分かったとき、そのまま処分して買い直しもしないことが多くなっています。

今月末は、カトーのC62 2号機、813系の特別企画品が「買い直し」でやってくる予定ですが、数か月前までは手元にあった車籍が復活するだけのようなもの。
たぶんこれらも「増備」には当たらないでしょう。



さて。

この週末もちょっとだけ運転しました。




前回のつづきで、24系24形「ゆうづる」を登場させました。
カトーがニューブルートレインを14系14形「さくら」からリスタートさせ、その第2弾としてこの「ゆうづる」が選ばれたと記憶しています。
2009年の年末アイテムでしたよね。

これはカトーが1年前に再生産されたときに買い直したもので、件のオハネフ24尾灯問題は解決されたものとなっています。

14系寝台客車や24系客車の仕様は、やっぱりボディへの印刷が豊富なカトーの方が自分には合っていると改めて気づき、そろそろ発売されるトミックスの「金帯あさかぜ」は自分には要らないものだと決めました。





ヒサシ付きのEF80なんていう(ややゲテモノ的な)機関車だって、1/150の世界に24系「ゆうづる」を必要だと考えた、かつてのカトーならではの企画です。
当方はヒサシなし仕様車とともに在籍させています。





ED75 1000番台(前期形)も24系の牽引には似合います。
もちろんこれもカトー製。
小さな車体で長い編成を牽引するところに面白さを見ています。
トミックスがやっているようなED75のバリエーション展開がカトーには見られないのが残念。
かと言って今のトミックスのED75も売り方に疑問があって、買うようなことはしていません。





国鉄時代の青森駅みたいなノリで。
大昔のことですが、カヤ24の顔が好きで、トミックスのカニ24(旧製品)の飾り帯を削り取って白線を塗って「カヤ24だ」と仕立てたことがありました。
カヤとカニの全長の違いなんて知らなかった幸せな頃の自分をふと思い出すことがあります(笑)





ところで。
その青森っぽい仲間としてトミックスのキハ40 500番台を置いてみたんです。
そうしたら、レールクリーニングをしっかりとやった後だというのに、やたらスピードにムラがある走り方をなさる。
もしかしたらコヤツのモーターもどうかしてしまったんでしょうか。
立石方面はいい加減「M-13モーター採用」を連呼するリニューアル商法はやめて、ちゃんとユーザーの声に向き合ってもらわないと。


カトーとトミックス。
「品質」と「企画」の優劣が両者でアベコベでして、どちらも兼ね備えることで勝機と商機があるのだと申し添えておきましょう。
だけれども、このアベコベに付き合い続けることにもそろそろ疲れてきました。
いつまでもこのレースは続きそうですから。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎



エンドウが1/80スケールかつプラ製で小田急ロマンスカー3100形NSEを発売したそうで、当方もとあるお店に飾られているNSEを見ました。
展望席上の光を鈍く反射させた屋根が流麗でして、しばし見てウットリしてしまったほどです。
で、その次の瞬間「あ、うちにもあるじゃない」





久しぶりにレジェンドコレクションを走らせてみました。
ホント、このカトー製NSEは工芸品です。







車長が短いNSEはカーブ区間を走る姿が特に良く、見ていて飽きません。
やっぱり当方にとってのロマンスカーはNSE、LSE、そしてHiSEまで。


冒頭で「増備」をする理由が“増備もどき”のためにあやふやになってきたと申しましたけど、こうして増備した車両を再びレールの上に置いたのが2014年12月の「増備」以来だという衝撃の事実もその理由をあやふやにさせています。
増備させた車両が生きない、生(活)かせない現状は、やっぱりどこか異常であり、反省しなくちゃいけません。
まだまだあるなぁ、こんな手持ちの車両(笑)





マイクロエースの小田急2600形と。
たぶん、こういう時代感を軸にしてゆったりとコレクションを広げていくことが必要なのでしょうね。
その「軸」がまだまだ複数あるので厄介です。


複線ワイドラーメン架線柱にしておいて正解だったと気づいたことは収穫でした。

ではまた。
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  1. 2021/03/25(木) 08:40:00|
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運転再開

こんばんは。しなのさかいです。

昨年末からピッチが上がっていたレイアウト作業は「そろそろ一旦落ち着こうかしら」という気持ちになるところまでたどり着きました。
走らせているうちに、手直しをした方が良さそうな部分が累積してしまい、その総決算をやっていたら、いつの間にかもう春です。
新車の導入がほとんどない3か月だったことも、地面へ気持ちを集中させる時間を生んだと言えましょう。





結局のところ、カトーの単線架線柱、複線ワイド架線柱への塗装は、ガイアマルチプライマーの下塗りでOKだったんです。
通勤途中で電車の車掌さんに声を掛けられて「アレ、いいですよ」と教えてもらったところ(?)上手くいったということです。
世の中には不思議なことがいろいろあります(笑)

塗装ができる複線ワイドラーメン架線柱を大幅に増やして対応していましたが、このプライマーを使えば大丈夫だと分かったので、再びコンクリート柱のモノを立て直すことにした、というお話。

なお、このプライマーはあらかじめ手元にストックしておいたものです。
現在は「巣ごもり特需」によるものなのか、品薄のようですね。





以前と同じようにプライマーを筆で塗布した後、タミヤの缶スプレー(ミディアムシーグレー)で吹いてみたところ、乾架線柱を曲げてみてもひび割れなどは起きませんでした。
追従性は完璧です。
マスキングテープを貼って剥がしても、塗膜が持っていかれることはなく「ミッチャクロン、素晴らしい」と称えておきましょう。





それから、温泉街にはもう一つの温泉櫓を取り付けました。
以前取り上げた「温泉宿B」と「温泉宿C」の間に、こんな風に。

線路際に置くことで、走行シーンからも温泉街をかすめる路線である、と分かるようになりました。
イメージを掻き立てるための効果的な小道具、シンボルかも、てな話題です。





もう一つ。
水田の水路には渡り板を4箇所設置しました。
全くもっての小細工ですが、単調な風景の中で視線を集めるポイントにはなるようです…。



さて。



数か月ぶりに夜中の運転会をやってみました。
レール踏面の磨きが大変でしたが、通電がダメになったりしているところはゼロ。
ホッとしました。





まずは50系客車から。
もちろんカトー製でございまして、屋根上はグレートアップパーツに交換済。
検査標記が印刷され、渡り板が幌と一体化していない(オハネフ25の幌を使用した)カトー製の方が自分には都合が良く、トミックス製品は処分してしまいました。





ところで。
1980年代の車両に力を入れる旨を公言したトミックスも、この50系を何度目かのリニューアルをして再生産するそうです。
今回はオハ50の貫通扉を除いて、ドアレールと靴摺り部に銀色の印刷を入れるそうですが、これ、当方にとっては大変な発表のように聞こえました。
これからこの印刷措置は「リニューアルのメニューになる」ということですから。
全ての製品に印刷するというのなら壮大な仕事となってしまいますし、限られた製品にしか印刷しないというのなら「その基準はどうすんの?」です。
ホント、どうするつもりなんだろう??

仕様変更に前向きなことは、一般的には結構なことすが、変更を思いつきのように小出しにしていては、ユーザーはいつまで経っても「旧製品化」のリスクを抱えながら買い物をすることになってしまいます。
ASSYパーツのような救済措置もないトミックスではなおさらと言えそう。
そろそろバシッとそのメニューを決めて、ユーザーとの間で落とし前をつけてもらわないと。

その後、117系100番台にも同様の印刷をすると発表していました。
ね、今後は先行して発売した0番台もそのまま再生産すると思えなくなったでしょう(笑)






485系でL特急「はつかり」。
これもカトー製です。
旧製品ではガシガシ遊んだ記憶が強いのですが、現行品ではそのようなことがなかったので、今回は12両編成に仕立ててブン回しました。
サシが入った東北本線の12両編成は、今となってはレジェンドです。





HMの幕がズレていますが気にしないでください。






ここまで来て、カトーの583系で「ゆうづる」登場。
何故かマークは文字タイプにしています。
カトーの583系はボディの塗装がホントに綺麗です。
ベネシャンブラインドのパーツをプラ製で製品化してくれるとありがたいなぁ。
窓ガラスにはめ込むような設計で。
トミックスにヤられる前に、西落合から少しは反撃してみたらどうでしょうか。
再生産も決めたことですしね。





前述のとおり、トミックスが既存製品をさらに精密化する傾向を強くしていますが、その終わりが見えず、仕様の安定性が失われてしまっています。
その点、カトーはお得意の「再生産」ですから、この初回品が“旧製品化”する恐れもなさそう。
比較的安心して持っていられます。

これまでの製品を買ったユーザーも大切にしていただきたい。
トミックスもカトーもネタが既存形式のリニューアルばかりとなっている今日ですから。





東北本線・国鉄時代。
上野から青森までは長くて退屈な道のりでしたが、食堂車まで行き来したり、朝の寝台解体後には知らない人たちと話したり。
天井がバカ高いサロ581では、紙に穴が開くくらい何度も何度もウルトラマンの本を読みながら揺られ続けました。
今では想像もつかない体験の数々。
当方にとっては昭和50年代前半の頃の思い出です。


ではまた。


  1. 2021/03/16(火) 21:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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KATO 2021年7月分ポスターを見て夏なのに春の新製品が見えてこないことを気にする。

こんばんは。しなのさかいです。

更新頻度が落ちていると自覚していますが、実はとても元気に遊んでいたりします。
新しい車両の導入がほとんどないので、年末から「地面」のメンテナンスを進めていて、やり出したら止まらない状態が続いています。
なので、休日は1日中作業をして、夕方にレールクリーニングをしておしまい。
こんなんですから、なかなか車両が走りません。
まぁ、そのうちまた走り出しますからお許しくださいまし。





カトーから新しいポスターが発表されました。
またまたカトーファンの魂の拠り所として基調講演をしてみますが(オーバーですね)、なんだか今回は紙面の内容が妙なことになっています…

ユーザーとして、今回のポスターに「新製品」と認められるものがひとつもありません。

全てが“事実上の再生産メニュー”で構成されています。
「ガッカリ」という感想がまず最初に沸き起こり、そのあとすぐに疑問が浮かび上がりました。


「いったい、何がどうなってるの?」


最新のカタログを見ても〈コラム作戦〉で観測気球は上げまくっていますから「カトーとしてやりたいことがない」訳でもなさそうです。
それなのに1か月を再生産だけでしのぐというのは、なんで?

そこで気になるのが、既に発表されているコレでしてね。






「2021年の春に発売するぞー」とアナウンスしながら、未だに何らその気配がありません。
発表が(まるでライバル社を牽制するかのように)極端に早かったものですから、ユーザーとしてはずいぶん待たされているし、これからもずっと待たされるような気がします(当方はサフィールと合わせて「買いません」けど)。
なにせ、今回のポスターは7月分。
7月以降を「春」と言う人は身近にはいませんから。

既に発表した企画を、既に発表したスケジュールどおりに形にできていない事実。
そこから想像できること、とは…?

なおですが、一般的に再生産メニューは、設計製造過程が省けて、なおかつ生産数が少なく済む、つまりプロダクト工程において負担が小さい、ということになります。



参考までに、ココ1年くらいの間で見られた「ほぼ完全新製品」を当方の主観で挙げてみましょう。
以下のような具合でした(です)。


・8620 東北仕様
・20世紀特急
・グリーンムーバーLEX
・東武8000系
・E261系(予定)
・クラス800(予定)



これら以外の企画は既存の金型のどこかを換装させたものばかりですし(それはそれでいいんですが、微妙な企画ばかりでしたので)。
オールニューの例外としてレム5000やレーティッシュのオープンパノラマ客車がありますが、そもそも1両だけの小さなトレーラー車ですから(笑)
挙げたこれらは、当然ながら惜しみなく多くの新規金型を投入しているはずです。
なんですけど、8620は例外として、その投入量に比例して話題性が伴っていないような気がするんですよね(気のせいかな)。
20世紀特急とCLASS800に投入する新規金型の数が、もし日本型の模型に使われていたら、どれだけのことが可能だったんだろうって想像してしまうんですよ。

ユーザーが楽しめるような新規金型の使用が続いて、その行き着く先として生産面での負担がかかったのならば「どうかおだいじに」「1回くらいそういう月もないとね」となりますけど、ユーザーから見てそうでないその結果として今回のポスターのようになっているんだとしたら、やっぱり「なんだかなあ」であります。




最後にせっかくですから、駆け足で軽くその再生産メニューを見て、皆んなで成仏することとしましょうか。




「播但線、C57貴婦人3重連」
カトーの蒸気機関車シリーズで重連、三重連を仕向ける企画はこれまでにもいくつかありましたが、3年前の初回生産時と同様に、このC57 1次形についてはどこか「料理」できていないような気がします。
で、今回はどこか投げやりでぶっきらぼうなコピーが目立つ結果に。
伯備線のときも花輪線のときも、もう少し丁寧なセールスアナウンスがあったように記憶していますが。
播但線のC57三重連のオモシロさ、カトーが考える価値、キリトッた角度。
その辺の言及は全くなくて、ただこのコピーだけが冷たく置かれているように見えちゃうんですよ。
多くのユーザーはこういうところにカトーの変化を感じ取っているんではないでしょうか。
最近のホビセンフェスティバルの動画を見ていても、演者から「○○系と並べて遊べる」というフレーズが連呼されていますが、その「遊び」という言葉には深化が見られません。
隣に並べたり重連にしたりすることでどんな価値を掘り起こして、ユーザーに共感してもらいたいのか。
そこを語ってほしいですよね。


スハ32系はC57との組み合わせとしてはいささか古過ぎでイマイチ。
電暖仕様の2000番台でやってもらえたのならば、赤い交流電機に牽引させるために買ったのに。
オハニ36はDD51が牽引する山陰本線の鈍行客車列車のしんがりには使えますが、やはりC57との組み合わせというイメージはないです。
そんなことを言う前に、どれも持っているので「買いません」。





「きたぐに」関連のようです。
久しぶりにナハ11とナハフ11を1両ずつ「買います」かね(仮に買えなくても後悔はしなさそうです)。
ゴハチは持ってるから要らない。





これ、再生産する必要があるんでしょうか。
失礼ながら、発売後をウォッチしていましたけど、売れ行きに勢いのようなものは見られなかったような気が。
市場に増結セットだけ余っているから、とかなのかな。
前回は「買いません」でした。
今回も「買いません」(爆)





サウンドカードは、事業展開としては応援しています(箱を2つ持っていますし)。
車両の発売とリンクしなくとも(もちろんリンクさせた方がいいに決まっていますが)、唐突感があっても構わないので、どんどんリリースしてください。
ただ、今回のカードは当方には不要のようです。

最近はちょっと発売ペースが落ちています?
カトーの中で不要不急の事業とされないことを祈っています!





今回の再生産の中では、比較的注目できるメニューでした。
当方は2010年の再生産時に導入していましたが、その後、フル規格の新幹線車両は全て処分してしまいました。
でも、この「グランドひかり」はやっぱり持っていても良かったかなぁと少々後悔しています。

どこか、新幹線車両コレクションの中の一つとしてではなくて、平成初期、民営化直後の頃の「スーパー特急」時代のシンボルとして捉えたい、適度な華やかさを上手く醸し出すことができている列車ですよね。
矛盾ばかりで暗雲が立ち込めている時代を生きていると、たまにはふと、こういう列車が走っていた頃を思い出して懐かしさに浸ってみたくなります。
皆さんも、今のNゲージ趣味にはそういう効能を見出していらっしゃったりしていませんか?
鉄道模型は現実逃避をしたい人には親和性が高い趣味なのかもしれません。


それにしても「グランドひかり」、安い!
この価格で16両を揃えられるのかー。
持っているだけになりそうだけど、やっぱり買い戻そうかしら。
こういう価格で買えた時代が、なにもかも懐かしい(沖田十三風に)。

ではまた。

  1. 2021/03/07(日) 00:45:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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