しなのさかいの駅前広場

みんな考え始めているようです。いろいろと。

KATO 2021年7月分ポスターを見て夏なのに春の新製品が見えてこないことを気にする。

こんばんは。しなのさかいです。

更新頻度が落ちていると自覚していますが、実はとても元気に遊んでいたりします。
新しい車両の導入がほとんどないので、年末から「地面」のメンテナンスを進めていて、やり出したら止まらない状態が続いています。
なので、休日は1日中作業をして、夕方にレールクリーニングをしておしまい。
こんなんですから、なかなか車両が走りません。
まぁ、そのうちまた走り出しますからお許しくださいまし。





カトーから新しいポスターが発表されました。
またまたカトーファンの魂の拠り所として基調講演をしてみますが(オーバーですね)、なんだか今回は紙面の内容が妙なことになっています…

ユーザーとして、今回のポスターに「新製品」と認められるものがひとつもありません。

全てが“事実上の再生産メニュー”で構成されています。
「ガッカリ」という感想がまず最初に沸き起こり、そのあとすぐに疑問が浮かび上がりました。


「いったい、何がどうなってるの?」


最新のカタログを見ても〈コラム作戦〉で観測気球は上げまくっていますから「カトーとしてやりたいことがない」訳でもなさそうです。
それなのに1か月を再生産だけでしのぐというのは、なんで?

そこで気になるのが、既に発表されているコレでしてね。






「2021年の春に発売するぞー」とアナウンスしながら、未だに何らその気配がありません。
発表が(まるでライバル社を牽制するかのように)極端に早かったものですから、ユーザーとしてはずいぶん待たされているし、これからもずっと待たされるような気がします(当方はサフィールと合わせて「買いません」けど)。
なにせ、今回のポスターは7月分。
7月以降を「春」と言う人は身近にはいませんから。

既に発表した企画を、既に発表したスケジュールどおりに形にできていない事実。
そこから想像できること、とは…?

なおですが、一般的に再生産メニューは、設計製造過程が省けて、なおかつ生産数が少なく済む、つまりプロダクト工程において負担が小さい、ということになります。



参考までに、ココ1年くらいの間で見られた「ほぼ完全新製品」を当方の主観で挙げてみましょう。
以下のような具合でした(です)。


・8620 東北仕様
・20世紀特急
・グリーンムーバーLEX
・東武8000系
・E261系(予定)
・クラス800(予定)



これら以外の企画は既存の金型のどこかを換装させたものばかりですし(それはそれでいいんですが、微妙な企画ばかりでしたので)。
オールニューの例外としてレム5000やレーティッシュのオープンパノラマ客車がありますが、そもそも1両だけの小さなトレーラー車ですから(笑)
挙げたこれらは、当然ながら惜しみなく多くの新規金型を投入しているはずです。
なんですけど、8620は例外として、その投入量に比例して話題性が伴っていないような気がするんですよね(気のせいかな)。
20世紀特急とCLASS800に投入する新規金型の数が、もし日本型の模型に使われていたら、どれだけのことが可能だったんだろうって想像してしまうんですよ。

ユーザーが楽しめるような新規金型の使用が続いて、その行き着く先として生産面での負担がかかったのならば「どうかおだいじに」「1回くらいそういう月もないとね」となりますけど、ユーザーから見てそうでないその結果として今回のポスターのようになっているんだとしたら、やっぱり「なんだかなあ」であります。




最後にせっかくですから、駆け足で軽くその再生産メニューを見て、皆んなで成仏することとしましょうか。




「播但線、C57貴婦人3重連」
カトーの蒸気機関車シリーズで重連、三重連を仕向ける企画はこれまでにもいくつかありましたが、3年前の初回生産時と同様に、このC57 1次形についてはどこか「料理」できていないような気がします。
で、今回はどこか投げやりでぶっきらぼうなコピーが目立つ結果に。
伯備線のときも花輪線のときも、もう少し丁寧なセールスアナウンスがあったように記憶していますが。
播但線のC57三重連のオモシロさ、カトーが考える価値、キリトッた角度。
その辺の言及は全くなくて、ただこのコピーだけが冷たく置かれているように見えちゃうんですよ。
多くのユーザーはこういうところにカトーの変化を感じ取っているんではないでしょうか。
最近のホビセンフェスティバルの動画を見ていても、演者から「○○系と並べて遊べる」というフレーズが連呼されていますが、その「遊び」という言葉には深化が見られません。
隣に並べたり重連にしたりすることでどんな価値を掘り起こして、ユーザーに共感してもらいたいのか。
そこを語ってほしいですよね。


スハ32系はC57との組み合わせとしてはいささか古過ぎでイマイチ。
電暖仕様の2000番台でやってもらえたのならば、赤い交流電機に牽引させるために買ったのに。
オハニ36はDD51が牽引する山陰本線の鈍行客車列車のしんがりには使えますが、やはりC57との組み合わせというイメージはないです。
そんなことを言う前に、どれも持っているので「買いません」。





「きたぐに」関連のようです。
久しぶりにナハ11とナハフ11を1両ずつ「買います」かね(仮に買えなくても後悔はしなさそうです)。
ゴハチは持ってるから要らない。





これ、再生産する必要があるんでしょうか。
失礼ながら、発売後をウォッチしていましたけど、売れ行きに勢いのようなものは見られなかったような気が。
市場に増結セットだけ余っているから、とかなのかな。
前回は「買いません」でした。
今回も「買いません」(爆)





サウンドカードは、事業展開としては応援しています(箱を2つ持っていますし)。
車両の発売とリンクしなくとも(もちろんリンクさせた方がいいに決まっていますが)、唐突感があっても構わないので、どんどんリリースしてください。
ただ、今回のカードは当方には不要のようです。

最近はちょっと発売ペースが落ちています?
カトーの中で不要不急の事業とされないことを祈っています!





今回の再生産の中では、比較的注目できるメニューでした。
当方は2010年の再生産時に導入していましたが、その後、フル規格の新幹線車両は全て処分してしまいました。
でも、この「グランドひかり」はやっぱり持っていても良かったかなぁと少々後悔しています。

どこか、新幹線車両コレクションの中の一つとしてではなくて、平成初期、民営化直後の頃の「スーパー特急」時代のシンボルとして捉えたい、適度な華やかさを上手く醸し出すことができている列車ですよね。
矛盾ばかりで暗雲が立ち込めている時代を生きていると、たまにはふと、こういう列車が走っていた頃を思い出して懐かしさに浸ってみたくなります。
皆さんも、今のNゲージ趣味にはそういう効能を見出していらっしゃったりしていませんか?
鉄道模型は現実逃避をしたい人には親和性が高い趣味なのかもしれません。


それにしても「グランドひかり」、安い!
この価格で16両を揃えられるのかー。
持っているだけになりそうだけど、やっぱり買い戻そうかしら。
こういう価格で買えた時代が、なにもかも懐かしい(沖田十三風に)。

ではまた。

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  1. 2021/03/07(日) 00:45:00|
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