しなのさかいの駅前広場

荷物車がいっぱい

青15号と黄緑6号(その2・完)

(その1からつづく)


もう少し本稿を続けさせていただきます。
コキ10000系コンテナ列車に乗って北海道へ上陸したところでしたよね。




本州以南に住む鉄道ファンが北海道へ来て驚くことの一つが、複線区間なのに架線がないことだったりします(茨城県の方はそうでもないかもしれませんが)。
全ての列車がかつては蒸気機関、その後はディーゼルエンジンで動いていることに、北海道の豪快さを思い知らされたものです。





ボディが曲がっていない方の(?)キハ183系を内側に走らせて、1980年代の北海道の風景を再現して遊んでみました。
このレイアウトには架線柱を立てていませんので、赤2号とクリーム色4号も混ざって、これらの色の組み合わせが心地よい。
そして、先頭車はシレッとファーストカーミュージアムのキハ183。





ついでに100番台も。
キハ82の進化形のように見れば、これもこれで悪くないか。
コキ10000系でいろいろなシーンを演出してみました。

おしまい。







…ではありません。
コキ10000系の旅はもう少し続きます。


2011年のときもそうでしたが、当方にとって「コキ10000系」は、混合列車を再現するための〈素材〉でもあります。
「混合列車」というと、黒い2軸貨車だったり、清水港線や釧網本線のタキなどが客車と連結されたイメージすることが多いでしょう。

しかし1980年代前半、釧路以東の根室本線にも混合列車は走っていて、その中にはコキ10000を2両使う列車もあったのです。
コキ5500ではなくて、コキ10000。
「本当か?」っていうハナシです。







2両のコキ10000をスハ45の後ろに連結(最後尾のコンテナの向きを間違えました)。
混合列車ですけど機関車の次位には客車が連結され、その後に貨車という編成です。
コキのしんがりには反射板付きのテールライトを1灯取り付けるといいみたい。

コキを車間短縮ナックルカプラーにしている理由はカトーの客車と連結させるという、こんなところにもありました。





1980年代初頭、根室本線の釧路以東ではこのようにして旅客と貨物を同時に運ぶシステムが残っていたようです。

このときに使用された客車の正体は、急行「狩勝」(後に「まりも」)の編成の一部。
ヴェバスト式暖房装置を取り付けた釧網本線のオハ62等のように、その地を根城とした客車ではなかったという点がポイント。

なので暖房はセオリーどおりにディーゼル機関車のSGから供給されなければならず、それ故に機関車の直後には必ず貨車ではなくて客車を連結しなければならなかった、という事情がありました。


早朝の釧路。
札幌から到着した急行客車列車は、釧路止まりの寝台車が片付けられ、取り残された郵便車、荷物車、座席車の計4両がDD13によって転線され、そこにDD51が連結。
ここから釧路以東での“アルバイト”が始まっていました。



さて、このアルバイト。
往復スジのうち、2両のコキ10000が連結されていたのは、根室発の上り列車だったそうです。
1980年10月時点では「混444列車」。
コンテナの中身は鮮魚でした。

冷蔵コンテナの搭載を示唆する資料は探せなかったので、道東の平均気温の関係から通常のコンテナを使用していたのでしょうか(確信は持てませんけど)。
また、根室にコキを送り込むダイヤもよく分かりません。
そのときは貨物列車の一部として送っていた可能性もあります。





根室・釧路間135.4kmを、おそらく4時間程度で走破して釧路に着いた混444列車。
その後は客車とコキに分割され、客車は札幌行きの急行列車の一部へ溶け込み、そしてコキは両端がコキフ10000となった3052列車の一部となって、帯広、富良野、滝川でコキ10000を増結しながら19両へ。
そして青函連絡船による航走を挟んで隅田川と東京市場へたどり着いていた、ということだそうです。
ちなみに、根室を出発したコキ10000は東京市場が終着だったとのこと。

どうやらこんなところが史実のようです。


根室を共に立ったマニとオユも北東航で隅田川へたどり着くこともあり、荷物車、コキは2両ずつそれぞれに東京を目指すという、なかなかのストーリー性。

コキ10000系を別の角度からキリとることができるユニークな列車でして、電化幹線を何両も連ねてバンバン走る姿だけがコキ10000系ではない、ということだけは見えてきましたよね。





2011年当時、当ブログで模型の編成例だけを紹介したところ、御覧いただいた方たら「スハフ44がコキ10000系と連結…、それって何かの見間違いでは」という指摘コメントをいただきました。

空気管付きの密自連カプラーが取り付けられていれたことで「10000系貨車=同系内での連結のみ可能」というイメージが強いからなのか、ブレーキ管が付いているにもかかわらず、客車との混結を「無理」と捉えられていたようです。

コキ10000系が与えてしまっているイメージによる仕方のないものだと思っていて、それだけにこうしたコキ10000系の別の表情を持つ列車が歴史の中に埋もれていくのは、どこかもったいない気がしてなりません。


ちなみに。
夜行急行「狩勝」が普通「からまつ」の後を継いで普通車を連結し始めたのは1980年10月。
これ以前にも「からまつ」の普通車を釧路以東で使っていたかどうかは、これもまたよく分かりません。
「からまつ」は「狩勝」よりも数時間遅く釧路に到着していましたから、根室までの往復は難し買ったのではと推理しています。

その1年後、1981年11月には「狩勝」から「まりも」に改称され、この区間における混合列車は1984年2月の改正で消滅したそうです。
ちょうど「まりも」が14系500番台化されたときでもありまして、さすがに14系客車にコキ10000という組み合わせは「やめておこう」と判断されたんですかね。





牽引機はカトーのDD51 500 中期 耐寒形(釧路所属車ではなさそうですけどお許しを)。
そして、郵便車と荷物車はカトーのオユ10(冷房)とマニ36で、マニは50でもよさそうです。
客車は同じくカトーのスハフ44とスハ45(単品販売分)で、その後ろにトミックスのコキ10000が2両。

DD51は単品販売にして、残りを詰め合わせた『根室本線 混444列車 6両セット』なんていうのはいかがでしょう。

青15号同士のつながりが、なんとなく「混合」の違和感を消していて、これも時代がやらかしてくれた見事な組み合わせだったのだろうと納得しています。


ちなみに、当方にとってこの混444列車は全然懐かしくありません。
それでも気になるし、無意識に「懐かしい」と捉えてしまう危険性のある列車なのです。
不思議です。


ではまた。




〈参考文献〉
・イカロス出版『j train』2011年冬号 Vol.40
・ヤマケイレイルブックス14『20世紀 なつかしの国鉄客車列車』
・『鉄道ジャーナル』1982年5月号 No.183 特集「長距離ドン行列車の現状」



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  1. 2021/06/24(木) 19:30:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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青15号と黄緑6号(その1)

こんばんは。しなのさかいです。




高校1年生になる下の娘の用で日曜日の午後に訪れた場所は、小田急線の向ヶ丘遊園駅でした。

この駅舎の反対側ではメトロン星人があやしいタバコを販売していましたが、それももう50年以上前のはなし。
「事件」はとっくに風化していて、今となってはどうでもいいことであります。


明日から仕事…という日曜日の午後にフットワーク軽くやって来れたことには理由がありまして、それは駅のすぐ近くにとある模型屋さんがあるからでした。

「模型屋さん」と言うのはかなり古くさいけれど、適切な表現だと思っています。
だって、たたずまいは完璧なまでに昭和の模型店そのものですから。
さぞかし在庫はもう…と想像しがちですけど、いやいや、カトーのE261系も在庫の山に積まれているくらいですからね。
「昭和の模型店、恐るべし」です。



と、ここでお店を紹介したいところではありますが…なんとなく御店主の営業スタイルに思わぬ影響を与えるよう気がするのでやめておきます。

ただし特筆すべき点は、駅前の区画整理事業のために現建物での営業が年内に終わるということ。
そのときには仮設店舗に移るとお聞きしましたのでホッとしまして「是非、この在庫のまま移転してくださいねー」と伝え、買い物を済ませました。





収穫物はこんなでした。
ネット上では在庫が見当たらなくても、あるところにはあるものなのです。
メトロン星人から買ったものではない、と思います。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎



さて、今回の報告です。

先日、お友達のキハ181つばささんから「最近トミックスは結構な量の国鉄貨車を再生産しているよねぇ」とのお話がありました。
確かにそうで、先月末も大変な量の出荷でした。そして、今月末もそうみたい。

この勢いは、謎です。


特に今月末は再生産スケジュールにコキ10000、コキフ10000が含まれているようで、二人で「そういえば久しぶりだよなぁ」となりました。
この二つの再生産だけは理由が分かります。
ちょうどEF66をリニューアルして、レサ10000系も発売していましたので、これらを買ったユーザー向けの再生産かなぁと。

当ブログでは2011年頃に入線記録を行っていました。





さすがにカトー製品ではもう…ということで10年前にトミックス製品を配備した訳です。
その数は根拠もないまま14両となっていますが、あと5両を足すと「北」へ向かう上では都合が良さそう(後述)。

20系ブルートレインと同じように青15号で塗られたボディと、その上に乗っかった、黄緑6号に塗られたC20・21コンテナ。
ちょうど今走っているSRCのような存在に見えまして、特別な車両、特別な列車という雰囲気が今でも人気のようです。

キハ181つばささんによれば、現役当時は貨車としてはあり得ない青15号の台枠に空気バネ仕様のTR203や、空気管付きの密自連カプラーが他のどの貨車と比べても異様で目立っていたとのことです。
空気バネの上にあるコキフ10000の乗り心地はやはり良くて、コキフ50000のそれは酷かったとのことでした。
後に台車をTR203に交換したコキフ50000もあったとか。





トミックス製品であるにもかかわらず、カプラーはカトーの車間短縮ナックルカプラーに交換しています。
車輪は0652(旧集電方式の黒車輪)に交換して引き締まった雰囲気を演出。
トミックスの貨車は、どれもが銀色の車輪を使っているので、悩むところがあります。





コキフ10000の車掌室側にも車間短縮ナックルカプラーを取り付けています。
形状は密自連形TNには及びませんが、連結はラクですし、車間も適正に見えますのでこれで納得。
あんまりリアルさを追求し過ぎて、その反面連結がしにくくなる、というのもどうかという感想です。





先程の「模型屋さん」で買い求めた赤い機関車はこうして役に立ちました。
それでは、ED75 1000番台の重連で東北本線をかっ飛ばしてもらいましょう。





いやらしく485系を置きました。


北海道を目指したコキ10000系貨物列車は19両編成で、どうやら青函連絡船で航送するときの限界だったようです。
青森駅で19両を6+7+6に分割して、7両を連絡船の中央に入れたのでは…という推理ですが、ここら辺は当方にはよく分かりません。





そんなことを考えていたら、北海道へ上陸させたくなりまして、続いてキハ183系登場です。
牽引機はDD51にチェンジ。

もう少し続けます。



(その2・完へつづく)

  1. 2021/06/23(水) 23:15:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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(番外編)「懐かしいもの」と「懐かしくないもの」

こんばんは。しなのさかいです。


前の記事では、皆さんには大変お世話になりました。
参考となる多くのコメントをいただきまして、こちらとしても楽しんで返信をさせていただきました。
今回はその御礼を兼ねながら、ちょっとだけ前回のコメント欄の最後に書くつもりで脱線させていただこうという趣旨になります。

そのような位置付けになりますので、今回だけはコメント欄を閉塞させていただき、次回の記事へつなげます。
御理解をいただきたく、よろしくお願いします。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎



前の記事では、連接車さんのコメントから「1990年代が懐かしい」ということで対話をさせていただきました(連接車さん、ありがとうございました)。

連接車さんへの返信は、実は仕事帰りの通勤電車を降りたところで「えいっ」と送信させていただいたのですが、その後、バスに乗っている間に再び考えこんでしまったのです。

「懐かしい」ってどういうことなんだろう。





当方は勉強がきらいですので、ここで国語辞典を読むようや野暮なことはサラサラやる気がありません。
飽くまでも鉄道模型趣味を例にして捉えてみたくなった、ということで本稿を続けます。




我々は、鉄道模型の車両を見るとき、そしてまた模型メーカーのポスターを見るときには「懐かしい」と思うことがよくあるようです。
おそらくたぶん、鉄道が好きになってから乗ってみたり、自分の目で走っている車両を、あるいはある車両の現役当時に鉄道雑誌のグラビアなどに掲載されたその車両を見て、なおかつその経験が記憶の中にあることで、自分の脳が「懐かしい」と認識してしまい、また声に出してしまうんだと思います。

また「今も走っている車両」なんだけど、自分の住まいから遠く離れた旅先で乗っただけであって、普段は簡単に乗れない車両だったりすると、これも「懐かしい」となるかもしれません。

いずれにしても「懐かしい車両」とは“かつて自分が乗ったり見たりしたけれど、今はそれが叶わない車両”とやや幅広に捉えることができそうです。




さて、「懐かしい」と思う車両があるということは「懐かしくない」と思う車両もあるはずです。
その違い、その境界線はどこにどのように存在するのでしょう、というのが本稿のテーマになります。


簡単に思いつくことは、今も走っている車両を「懐かしくない」として「懐かしい車両」と区別する、そんな境界線です。
これはこれで間違いではないはずで、要は時間のスケール上では「懐かしい」よりも現在の方に向いたところの範囲ですね。
E235系などは多くの方が「懐かしくない」と捉える車両ではないでしょうか。





ここで当方、脳内で自分の模型部屋をぐるりと見渡すイメージを描いて(だいたい収納場所は頭の中に入っています)少々悩んでしまいました。

「懐かしい」車両は簡単に「これ」って指をさせるんですけど、どうも懐かしいと思っていたはずなのに指をさせない車両がある。
「懐かしい」と思っていたものが「懐かしくない」かもしれないと気づいたからなんです。



当方は蒸気機関車の模型を数多く持っていますが、これらが現役の頃を知らない人間です。
だから「懐かしい」という捉え方は正解ではありません。

客車急行列車たちもそうで、乗ったことはほぼありませんが、何故か模型部屋にはズラリと並んでいます。

飯田線の旧型国電たちも実は全然懐かしくない(笑)
当方はまだ「関水金属」と呼ばれていた頃にカトー製Nゲージを買ってもらいましたが、まだまだ趣味的にはヨチヨチ歩きもいいところでした。
鉄道雑誌を立ち読みしたり、友達同士で乗り鉄をするようになったのはせいぜい1983年頃から。
もう飯田線には119系が走り始めていました。


その他にも疑惑印の「懐かしい鉄道模型車両」はたくさんあって、今更ながら、そやつらをお店から持ち帰ってきた動機は何かもっと別の動機だったのではないかと。

つまり「懐かしくない」世界は、懐かしい世界の手前の世界だけにあるのではなくて、もう一つ、懐かしい世界のもっと過去の世界にも存在するようだ、ということなのです。




 
懐かしくはないんだけど、何故か興味が湧いてしまう過去の車両。
懐かしくはないんだけど、いつのまにか1票を投じてしまう謎の車両(爆)
不思議ですよね。

現在に至ってもなんらかの魅力、人を惹きつける力のような要素を劣らせることなく備えた車両や列車もあることにはあって、そのことで出たヒット作もあるのでしょうが、今までの数多くの鉄道模型の「新製品」を振り返ると、それだけでは説明がつかないものもたくさんあります。

「懐かしいでしょう」と言って特定のターゲット層に向けてセールスする新製品車両と、もはや懐かしいと考えるユーザー層が薄いことを見越して、それでもなお「ね、おもしろそうでしょう」とセールスする新製品車両。
もちろんどちらも歓迎できるものであるとして、発表直後のざわめきの大きさは、どちらかと言えば後者なのかもしれません。
「おいおい、いったい何を始める気なんだ?」となって、メーカーから発せられたメッセージの意味を調べたり、とかね。

この時点で既に「対話」が生まれているのだということは、もはや本稿で繰り返す必要もないですね。

これまでの鉄道模型の新製品には、そうやってユーザーの心理を揺さぶって、思わず買わせてしまうものがあった、ということのようです。



さて、このコロナ禍で忘れがちでしたけど総括すべき2010年代の10年は既に終わっていて、もはや2020年代です。
我々鉄道模型ユーザーは「懐かしくない」新製品に出会うことができているでしょうか。



なんだか新年の御挨拶のようになってしまいまして反省しています。

ではまた次回に。


  1. 2021/06/21(月) 20:00:00|
  2. 駅ノート

Nゲージとお金の使い方・2021年6月

こんばんは。しなのさかいです。


ちゃんと生きています。
まずは、この2週間程度の当方の動きから。
4月末に続いて、5月末にもいくつかの新製品を持ち帰ってきました。




自分にとって必要なものだと判定して、そしてさらに、しばらくは必要であり続けると考えられる車両や列車を買ってきたわけであります。

そんでもって、押し出す形で「不要」と判定するものを選んでいたら、あっという間に2週間が経過した、というのがあらすじです。

リニューアルによって旧製品となったものはもちろん、いつまでも走らせていなかったり、パーツやインレタも取り付けていないものもこれから先はそのままとするのだろうと。
また、車両同士のリンク(関係性)という視点もあって、プツンとリンクが切れたままとなっている車両は「もういいかな」と判断。
新しい車両を増やすことで、これまでの在籍車両を大幅に見直しているところです。


増やしながら減らす。
そして、減らす方をやや多くしながら増やす。
自分でも何をやっているんだろうと疑問に思うときもありますが、こうすることで、手持ちの車両たちがより引き締まって見えるようなんです。

少数精鋭の列車たちが頻繁にレイアウト上を快走するようになる。
そんな趣味生活を目指していきたい。
自分なりの「鉄道模型趣味生活向上運動」だったりします。



それでは、今月も新しいポスターを見ておきましょう。






まずは西落合からのメッセージ。
既にお話しているとおり、ここ数か月は西落合との交信もつながりにくくなっていて、何度も「応答せよ」と繰り返してきたものの、片耳に当てたマイク付ヘッドホンを投げ捨てたい気持ちばかりでした(飽くまでもイメージです)。


今回も個別に語る必要はほぼなさそうです。
おそらくココにお越しくださる方々には「再生産」としか思えないアイテムがずらーっと並んでいるように見えるんじゃないかと。





【10-1396 521系 (3次車)2両セット】¥10,890

2両セット、両運転台車の詰め合わせでもないのに1万円を超える衝撃…
10-1395(2次車)は9,900円ということでして、そのときも結構な価格だと思っていたところ、今回はさらに1,000円弱の値上がり。
※6/13 カトーHP上の521系のページへのリンクを追加しました。

ホントにこれでいいのかなぁ。

今後、あいの風とやま鉄道車、IRいしかわ鉄道車などにも応用が利きそうなものですが、そうであっても価格の見直しは例外なく必要なのだそうです。
E127系(8,250円)や飯田線シリーズの2両セット(ほぼ9,000円台)に手を伸ばし続けていた当方としては、もう限界間近。
1セットくらい買えるかどうかでして、2セットなんてまず無理でしょう。

スノープローについてはこれが使われるようですので御参考まで。


その他。

E3系や681系2000番台は、どこかから強い再生産要望の電波が発信されたのかな。
特別企画品の後者にしても、既に再生産は行われていますから、欲しいと考えるユーザーはほぼ入手済なのではないかと想像します(当方も入手済みです)。

それにしても山形新幹線のデザインは、初代→二代目→三代目(現)と悪くなる一方でして、トミックスには400系の先頭部分真っ二つというトンデモ金型を改善してリニューアルしてくれと言いたい気持ち。
パンツを被って前へ進もうとしているような三代目は、これに乗って山形に行くことすら恥ずかしい(笑)


今回の521系のようにカタログで告知してある新製品はポスターに掲載され始めるのでしょうが、そこまでのインターバル、道のりは長いものとなりました。
521系を1セット、というところでして、その他は当方にとっては(もう)必要のないもの。
今回のポスターの感想はそんなところでした。


今のカトーとしては、過去の金型を使い続けるだけでも商売になる…
新しい車両にチャレンジしたところでヘビーユーザーにツッコまれるリスクもあるし、それならばジオラマアートのような桃源郷へ行ってしまった方がいい…
そーゆーことなんでしょうか。





一方で、西落合の発表の前日には立石方面からのメッセージが届きました(西落合が立石に寄せただけでしょうけど)。
やっぱりポスターとしてはこちらの方が見ていて面白く、話題も広がるようです。





201系は、今年のトミックス年末アイテム、話題の中心となるものとしてほぼ確定でしょうね。
1/80スケールのPLUM製プラモデルでも話題になりましたので、オレンジ色の201系は今でも一定の人気があると判断したのでしょう。

205系と同様、鉄道コレクションからの昇格組であることにも注目です。
鉄道コレクションのまま終わらせたくない車両、まだまだありますなぁ。


そして、先月末にリニューアルして発売したキハ183系を、今度は1/80スケールで。
次々と直球ストレートを投げまくっています。
立石のダンナ、大きくしてもボディが曲がっていたりしたら暴動モノですぜ。

余談ですが。
先月末発売のキハ183-500/550は、やはりボディが曲がっていると判定して、全て買いませんでした(怖くて予約もしていませんでした)。
特にキハ183-1500の曲がり方はヒドい。

品質に難があれば、たとえ自分の大好物であっても「なかったこと」にする。
その方が、持ち帰った後のモヤモヤもなくてスッキリしていられますし、財源を守り抜いた満足感の方が高いみたいです。

だから今、トミックス製品は安易に予約などできないのでして、ネタごとに品質の傾向を予想をしながら慎重に予約する必要が生まれています。
「◯◯系キター」ってな勢いで予約することはできないのですよ。

販売店の方々は、どうかこうしたユーザーの心理を御理解くださいませ。
なんだかんだ言ってもお金は無駄にできないのでございます。





ところで。
リニューアルラッシュ真っ最中のトミックス製品との付き合い方はその後も考え続けています。
とりあえず、今は以下のような結論に至っています。



[前提]M-9モーターを載せたまま再生産することはまず考えられず、手持ちの動力車関連製品は早晩間違いなく「旧製品」になる(だろう)



① M-13モーターに載せ替えるだけでなく、ついでに新しい仕様改善もやられちまう余地があるならば、一度処分して気持ちをリセット、かなぁ



② とはいえ、M-13モーターに換装させるだけで済みそうならば、引き続き持っていてもいいかも



③ ネタの特殊性から今後のリニューアル再生産が安易に期待できないものは、ボディだけでも利用価値があると認めて存置


うまく説明できた自信はないのですが、機関車系は既に2019年の静岡ホビーショーで「機関車リニューアル」と宣言していて、その後は着々と黒車輪化、プラパンタとの訣別などが行われていますから、ほぼ①ですね。

でも、その中には限定品とか、それに近いカラーリングの機関車もありましたから③と捉えることもあり得る、ということです。

その一方、今回のポスターにある近鉄50000系などは、靴づりの印刷が加わる程度のようですから②じゃないでしょうか。



トミックス製品は「モーターの更新」という十字架(?)を背負ったことにより品番を変え続けるという作業が生まれており、さらにそこに(値上げ要素をアピールするための?)仕様変更を盛り込んでいます。
特にTNカプラー関連の新規パーツ開発は怒涛の勢いで、もはやナニガナンダカ分からないほど。
分売パーツが中身の見えない白い箱であることも混乱に拍車を掛けています。

今発売され続けている製品のうちのどれが、これからのトミックスの標準仕様を示すのか。
先月末に発売された103系は、これまでにはなかった屋根上機器の塗装という仕様も飛び出しましたでしょう。
ここがさっぱり分からないままで、このことがトミックスブランドへの付き合い方を難しくしています。
であるが故、それならそうと一旦手放してみて、次にポスターに掲載されたときに改めて必要なものかどうかを考えよう、という営みもアリなのかもしれません。

手元にあるトミックス製品の総点検っていうやつです。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎



この趣味について、ネット上をパトロールしていると、ここ最近は過去に見なかった程の多様ぶりでして、ユーザーがそれぞれ「あっちの方」を向いて独り言をつぶやいている状況です(当方も含めて、です)。
もともと多様性を含んだ趣味なのですから、これはこれでいいことなのですけど、やはりユーザー同士の接点が生まれません。

模型屋のオヤジを中心にして、メーカーの企画者を真ん中に囲んで…、というスタイルで、ユーザーの中で共通した模型の話題、トレンドのようなものが育まれることはほぼ皆無。
この傾向はポスター発表時だけでなく、月末に新製品が発売されたときもそうで、おそらく本来的に買うべき人が粛々と買うだけで「買おうと思わなかったけどつい買っちゃったよぉ」なんていう人は、以前と比べるといないのだろうと見ています。


でも、漏れ聞いたところでは、業界全体では過去にないくらいの売上げなんですって。

不思議ですよね。

だからどのメーカーの企画も「これで正解」という総括なんでしょう(利益率が上がっているかどうかは知りません)。
さて、どんなユーザーが買い支えているんでしょう?
少なくともここにお越しになる皆さん、ではなさそうです。





「北の夜行鈍行」。
「昭和50年12月14日の室蘭本線225列車をイメージした6両セット」。

グリーンマックスのポスターで見つけたこうした視点には大いに共感するとともに、これらを別のメーカーにやってもらえたらなぁ、いやいや、もっと以前にやるべき企画だったはずなんだよなぁという残念な気持ちが襲ってくるのでした。


ではまた。


  1. 2021/06/11(金) 20:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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