しなのさかいの駅前広場

もうお腹いっぱいです。

Nゲージとお金の使い方・2021年7月(その2・完)

(その1からつづく)




一方で、トミックス。
こちらにも、以前に見たようなモノがチラホラ見られます。

でも、企画を行う上で「あのときの、あの列車」という概念を大切にしているセンスはやはりこちら青組の方に軍配が上がるようで、確かに見ているだけで誰かと語り合いたい気分にはなります(こういうムード、模型屋さんの店頭で求めていたりしませんか?)


ただ…




583系の仕様変更を伴う再生産は、トミックスとしての宿題とは理解しながらも「やっぱりね」という気持ちになってしまいました。

既に多くの方が予測していたとおりで、M-13モーターへの換装と同時にスカート部品、カプラー部品の改良が行われるようです。
そしてカトーのように“旧製品”を持つユーザーを分売パーツで救済する気配もなく。
キハ82系(ひだ・南紀)も同じことが言えそうです。

「商売だから」といえばそれまでですが、そうだとしたらカトーのASSYパーツ同時発売のやり方は、本当に商売の妨げになっているのかなぁと。
この市場は、一定のユーザーを長期に渡ってファンとして囲い込む必要がある特殊な場でもありますから、「古いユーザー」とまでは言わずとも過去にトミックス製品を買って企画を支持したユーザーも守りながら進めていただきたいな、という思いが残ります。

もちろん、ポスターには惑わされずに「今持っているもので十分」と判断される方が多いことも、これまでいただいたコメントで確認していますが、この気持ちの中には、少なくとも支持要素は含まれていないのではないか、と。





12-3000系・14系15形(だいせん・ちくま)は「いかにも」と言える最近のトミックスらしい企画。

引っ掛かるのは、牽引機が同時に手に入らなさそうな点です。
単純な再生産が予定されているのかもしれませんが、同時にポスター上で告知されないとユーザーの予約には結びつかないかもしれません。
生産能力が不足しているのかしら(まさか発売が延期してばかりのM-13モーターと関係が…?)

信じる者だけが後に救済されるようになっているのか分かりませんが、EF66と同じようにDD51の国産化を兼ねたフルリニューアルを控えている、ということも想像しています(北斗星色のDDはあっさりと再生産していましたけど)。
「ちくま」のためのEF64も、近いうちにモーター換装、ダミーカプラー化、黒染車両化が行われるんでしょう。
この辺は分かりやすい。





そして。
今回のポスター上で目立つ意欲的な企画は名鉄キハ8200系、なんですが…

コレ、よく見ると同じ車両が5両入るというセット構成のようで、商売的に「おいしい」やり方となっています。
MとTの作り分けが必要だとしたって、Mの専用部品はモーターカバーのガワと動力台車のガワ、それにM用座席の3パーツくらいかも。
蕨方面の手持ち品を置き換える運動が起こると想像しますけど(当方は持っていません)、その蕨方面の製品の方が車種構成として豊かだということは見逃してはいけない気がします。
どこか「これでいいのかな」というモヤモヤ感が残りました。





113系も、トミックス製品には鬼門となる湘南色の塗装が気になって眠れません(そういえば153系は良かったですかね?)
113系もとうとうHG仕様で製品化される時代となりましたか。
ライトリムの薄さは期待できるので、それなりの新製品にはなるでしょう。



青組の総括です。
「だいせん・ちくま」には多少惹かれますが、カトーの12系+20系のバージョンの方が併結スタイルとしてはイイかな。
そのくらいでして、ほぼほぼスルー。
「お金の使い方」を考える上では、緑組にも青組にも、どちらにも強いメッセージがありました。



□     □     □



エンディングです。

再生産メニューを「待っていました」として買い求められる方々がいらっしゃることはよく分かっていて、そのことを否定するつもりなどありません(そもそも待っている人がゼロであるはずもなく)。

特に最近この趣味を始められた方にとっては、かつての新製品をほとんど「買い逃している」ことになるでしょうし、もちろん当方にも「買っておけば良かったナ」と反省しながら探し続けているモノはあります(先日御覧いただいた、とある模型店での買い物がその証拠です)。

ただ残念ながら、それらは既に世に出回っていたものですので「手に入れたときの喜び」はユーザー全体で広く共有できなくなっています。
それ故に、再生産の発表を巡るユーザー間での反応のギャップは必然なのだと考えます。

例えばM250系スーパーレールカーゴ(SRC)。
多くのユーザーが入線させて喜び合ったのは今から約16年前、2004年の年末と2005年の正月のことでした(珍しく関東では大晦日に大雪が降りました)。
そして、その後も繰り返し再生産されてきた訳です。

今、カトーやトミックスのポスターでメインを張る再生産「的な」アイテムは、探し続けているユーザーにとっては朗報なれど、同じ模型を手にしながら語り合うユーザー同士でのお祭り騒ぎにはつながらず、新ポスターが開示される度に起こる機会損失のような落胆が一定のユーザーの評価につながっているのかもしれません。



2021年の夏。
当ブログを含め、ユーザーの営みをいろいろ見回してみると、なんと言いますか、個室に入って自分の興味の対象を披露する、そんな傾向が一層強くなっているようです。
そしてまた、その興味への共感もなかなか広がりにくくなっているみたい。

以前にも申しましたとおり、個人のこだわりは必要だとして、たまには個室から広場に出て、みんなでキャンプファイヤーでもやれれば、ユーザー同士での語らいも生まれていいですよね。
趣味生活も活性化します。
そんなことは2010年代限りの奇跡だったのかもしれず、また、昨年のカトーの8620形が最後の炎だったのかもしれません。




キャンプファイヤーの幹事は…、やはり模型メーカーが適任なのでしょう。

ジオラマ製作のムーブメント。
オールニューだけど高額な新製品。
既存品のフルリニューアル合戦。

いろいろな方法で頑張って着火を試みているように見えますが、当方が見ている範囲では、なかなか炎が燃え盛らないようです。
そしてまた、当方のお金の使い方もより緩やかになっていて、脳内に占める「鉄道」という範囲も縮小する傾向にある。
そんな気がする今年の夏なのでした。



お付き合いいただきありがとうございました。
ではまた。

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  1. 2021/07/16(金) 09:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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Nゲージとお金の使い方・2021年7月(その1)

こんばんは。しなのさかいです。




まずは、最近の当方の「お金の使い方」から。

先日御覧いただいた“とある模型屋さん”での買い物の外は、カトーのホキ5700 8両セットくらい、というところでした。
この貨車は、このくらいの両数にした方がエピソードが濃くなる(飯田線の列車を除いて)…という思いからでして、8071の2両と10-1426に入っている2両を合わせると番号違いで12両を揃えることもできる、ということもあります。

とある模型屋さんの買い物はちょっと前に発売されたものばかりですから、これらは「新製品」とは言い難く、このホキ5700くらいが前のめりに発売と同時に増備したもの、と言えそう。
でも、このホキだって既に製品化されている形式を8回リピートコピーしただけですから、新製品レビューをする気分にもなりそうになく。

つまり、直近の「増備」はその程度です、という報告でした。



□     □     □









カトーの新ポスター3枚です。

特に感想もなくなって数か月。
寝て待つことももうやめようと決めてから数か月(爆)
再生産メインの傾向は堅持されたままのようで、今回も淡々と見ています。
それでも何点か気になったことがありますので、話題づくりの意味で挙げてみましょうか。



①目立ってきた新幹線車両の再生産





最近は新幹線車両の再生産(又はそれに近い新製品)が続いているような気がしていて、おそらくこういう企画が今のカトーの、いや、Nゲージ全体の売れ筋商品になっているのだろうと想像しています。
それ故に「店頭にある程度の数をストックしておきたい」という販売店側の思惑を反映した上での選択なのかもしれません。

流れ星のデザインの800系はトミックスと同じ企画で、発売時期までも同じ12月にするという気構え。
ちなみにカトーではJR九州の車両の製品化が続いていて、それだけ九州の市場が拡大している…
かどうかはよく分かりませんが、「カトーの九州推し」という点はメモしておく必要があるようです。

その反面、かつては子どもたちにも人気だった「ブルートレイン」と呼ばれる列車は、ポスターに登場する機会が減りました。
青い客車は、客車急行シリーズのように過去の文化になりましたから、こういうものが店頭に並んだとしてもユーザーが列車名で差異を見いだせないなどの不都合があるのかも。
「お母さんには分からないワ」っていうやつです。
とにかく今は「そういう時代」なのでしょう。



②やっぱり「緑の列車」が再生産



そのブルートレインに近い存在の「トワイライトエクスプレス」が再生産なんだそうです。
昨年末にリニューアルされた7008-F「DD51 耐寒形 北斗星」の付属ヘッドマークが「北斗星」と「カシオペア」だったことから、近いうちに再生産があるんだろうと勘繰っていたら、本当にそうなりました(さすがにオマケパーツの変更で品番と価格を変更することはなかったか)。
非常に分かりやすい昨年末のメッセージでしたね。
もちろん今回は、ASSYパーツのヘッドマークが手に入るだけでOK(当方のことです)。



③701系の早いバリエ展開





701系はバリエーション展開が早いですねー。
最近のカトーの新規車種は、矢継ぎ早に色替えや金型一部替えによるバリエーション展開があり、ほぼ1年以内に“似たような何か”が出現する傾向が顕著です。
JR四国の2000系気動車や東武8000系、415系などはその例でしょうか。
もっと以前に製品化された車両で色替えをしても良さそうなモノが散らばっているんですが、それらの「宿題」を差し置いてでも急ぐ事情があるのかナ。
この辺もメモメモ。



④再生産メニューの選び方に変化の兆し?

同一のポスターで秋田の701系にE6系の再生産を組み合わせたところは、新製品に連動した、かつての「脈絡のある」再生産に見えました。
それでも強いて言えば、ポスター誌面上で両者を寄り添わせるなどして地域性を強調すればなお良かったですね。
「E6系『こまち』も同時再生産」とかで、です。
やっぱり単なる新幹線車両の再生産だったのか?





また、EF15最終形とタキ35000、ヨ5000の再生産という情報には少しココロが動きました。
もちろん当方はいずれも既に持っていますけど、昭和の貨物列車を牽引機ごとイメージできますし、手持ち品を振り返るキッカケにもなります。





全国的な配置が見えましたので、再生産品を軸にしても様々な列車を惹起させます。
例えば上越線。
関連する列車は181系「とき」、165系「佐渡」、EF16と寝台急行「能登」などなど。
あ、これらは全部もう製品化されていましたから、必要となれば再生産ですね。
でも、そうやって環境を整えていけば、この中にはない「何か」を製品化する舞台を演出できるじゃないですか。
鉄コレの仕様では満足できないアレなんてどうでしょう(ナンノコト?)



*     *     *



ということで、緑組のポスターの総括です。
うーん、701系0番台秋田色を…という程度で、その他はお金とは交換しないと思います。
その701系も盛岡色と同じように2両くらいで十分かもしれません。
SRCも“登場時仕様”が好きでずーっと保管していますし(クイックHMの方がいいんですの)。














ばーん。










ばばばーん。








…という音が聞こえるかどうかは皆さんの懐事情によるのでしょう(大変失礼しました)。
ただ、お金の使い方を考えるコーナーですので、「とうとう6両セットがこのような価格になったのだ」という客観的な事実は記録しておいた方が良いだろうと考えた次第です。



先の3枚のポスターの発表に1週間遅れて発表された、今年のカトー年末アイテム。
既に2021年版カタログで既に発表されていたものではありますが、

【10-1693 智頭急行 HOT7000系 「スーパーはくと」】¥27,500

として、ホームページ上で改めてアナウンスされました。

ここで「ん?」と感じたあなたはスルドイ。
そうなんです、本来ならありそうな「6両セット」という文字がHP上の商品名から落ちているんです。
付け忘れたんでしょうか。


ということは置いておいて。

繰り返しになりますが、この価格を「高い」「気にしない」とディベートすることは、これはもう主観の問題ですから。
どちらかの論者の財布にお金が残っている限り、結論には至らないと思います。



ただ。

今は壮大な実験が進んでいるような気がしてなりません。
それは「どのくらいの価格までならユーザーの購買力がついてくるか」という、いわば「痛みの実験」です。

再生産ばかり続いていた中での久しぶりのお祭りムードに水を差すようで申し訳ないのですが、「待望の車両なんだけど…」「もうこの趣味を続けるのは無理」と諦めてしまうユーザーも潜在的に現れているのではないかと想像しています。
そのようなユーザーの方々は「ジオラマくん」の世界へと旅立っていくのでしょうか。
ん-、そうとも思えません。

新しいNゲージユーザーを迎えようとしながら、既存の古いユーザーの「退場」を促す結果となっていたりしないかと心配しています。





これは2年前、2019年7月分のポスターです。

【10-1505 JR四国2000系 特急「しおかぜ・いしづち」 7両セット】¥28,380

このときにも、価格がここまで来たかーという向きで話題にさせていただきました。
今回はそれよりもさらに…という気がしなくもありません。
2000系のときは「先頭車比率が高いから」という意見もありまして、なるほどそうかと思いましたが、今回はどうもそうでもなく。





もう一つ、こちらは2014年3月分のポスター。
ここでは、

【10-1207 西武鉄道5000系<レッドアロー>6両セット】¥19,800

というセットも発表されていました。
もちろん当方は今でも大切に保管しています。



「どうしてこういう価格になるのか」という分析や「この傾向はどういう結果を生むのか」という想像を、そろそろ今のうちにユーザー各員がしておかないと。

いつの日か「やったぁー」と手を上げたその直後に請求書を受け取って、本当に椅子の上でのけぞることになりそうです。



それから。

今回の久しぶりのお祭り騒ぎを見ていて改めて気付きました。
これまでに蕨方面のHOT7000系が市中に出回っているとしても、やっぱり「カトーがやる」というニュースが駆け巡るだけで多くのユーザーの期待を集めてしまう、ということに。
埼玉工場のアウトプットに対する信頼はまだまだ厚いようですね。


(その2・完へつづく)


※コメントは「その2」でお願いします


  1. 2021/07/14(水) 20:30:00|
  2. 鉄道模型(車両)

これを待っていました!

久しぶりの投稿になりました線路際の住民です。

  トミックスの新製品「上路式単線トラス鉄橋」を買ってしまいました、KATO線路を使っている我が家なのに…
以前からこんなプラ製品かあれば良いのにな~ そんな想いにもあり(もしかして鉄橋フェチだった?)
 買ってしまいました。


IMG_3783.jpg

この鉄骨の感じが素晴らしく眺めているだけでも良い様な気がします、特に作業通路を別パーツにして精密管を高めている
ところに好感が持てますね、最近トミックスが東北地方を意識した車両の製品化が続いている事も関係しているのでしょうか? 
大げさな言い方にはなりますが、単に車両だけでなく背景も含めた展開に、「うん、わかっているね」と思ってしまいます。

トラス2

 EF64牽引のセメント列車を並べると気分や中央線でしょうか、大月駅近くの桂川橋梁(下り線)や鉄骨の組み方が
異なりますが、このブログのタイトル信濃境駅近くに存在する旧立場川橋梁を思わせてくれます。

トラス3


 余談ですが、一緒に購入したカトーのホキ5700を見て 随分カッコイイ造形… と云う事で 河合?のホキ5700と並べると
 同じ車両とは思えないくらいです、KATO製品が売り切れるわけが解ります。
  出来れば、秩父セメントのタキ1900のセットがリリースされてもよいのではないでしょうか。


 ユニトラック中心の我が家にも関わらす思わす手を出してしまったこの鉄橋をどのようにして活用するか
 色々と考えてます。

  
  1. 2021/07/13(火) 18:05:00|
  2. 鉄道模型(レイアウト)
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  4. | コメント:4

おまけコーナー・2021年7月号

こんばんは。しなのさかいです。


まずは前回の補足から、です。

1980年代始めの頃、根室本線の釧路以東には混合列車が残っていて、①客車は札幌から下ってきた夜行列車の座席車と荷物・郵便車が機関車の次位に連結されてそのまま運用に入っていた、②上り列車にはコキ10000が2両連結されていた、ということを話題にしました。

この中で、①についてはいつの頃からの運用なのかが定かではなかったため、モヤモヤが残る結果となったのですけど、自宅の本棚に並べた書籍にしっかりと記載されていた、ということなんです。





交通新聞社刊『国鉄/JR 列車編成の謎を解く』p.113~115には、昭和30年代の「まりも」からそのような運用があったと記載されていました。
14系客車化されるまでは、そのようなシステムで釧路以東の区間が運営されていた模様です。
いろいろと勉強になりました。

以上、補足でした。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎



相変わらずのんびりと模型趣味をやっています。
「のんびりと」と言うとちょっと違うかもしれませんで、正確には「だらだらと」「ポワーンと」という雰囲気でしょうか。
月末の発売を楽しみにして待つ新製品もほぼなく、レイアウト作業も落ち着いてしまっていて、模型趣味活動の「軸」のようなものがなくなっています。

なので、手元にある模型を見て、ちょっと走らせてみて、そんでもってすぐに仕舞ったり。
こんなことの繰り返しで、全く良くありません。

最近は、外出のときも文庫本を持つようになっていて、スマホで無意味にネット上をパトロールしたりすることもなく、したとしても鉄道以外のことを調べてみたり、という具合です。
要は鉄道以外のことを思考する時間が増えているようなのです。
そうすることができる隙間が現れている、ということなんでしょうね。


そんな中での近況報告なので、もしよろしければお付き合いくださいませ。




①クハ381-0は顔面手術成功




カトーの381系「パノラマしなの」(登場時仕様)は増備しました。
オレンジ色のJRマークが貼られた1988年頃の編成で、JRの“パノラマブーム”の絶頂期に登場した懐かしい列車です。





今回のクハ381-0(右)の前面貫通扉は、レジェンドコレクションのそれ(左)と比べると上に長くなり、両肩もややなで肩になったような気がします。
運転台の別パーツ・淡緑色化も成り、他のカトー製国鉄形特急電車と同じ部品構成となりました。
それだけレジェンドコレクションNo.5は、仕様が安定する前の、過渡期の製品だったんですね。





サロ381があれば、非パノラマの9両編成の雰囲気が楽しめそうです。
「くろしお」の増結セットにはサロ381-22が入っているので、車番を気にせずにコレを活用するのも面白そう。
あ、サロを手に入れるためにわざわざこの増結セットを買うのは不経済ですからおすすめしませんよ。





JRマークのない国鉄仕様の製品化をもう一度お願いしたいところですが、やめておきましょうか。
お願いしなくてもそのうち…



②強力なTNカプラー




トミックスによる謎の国鉄貨車大量再生産。
すごかったですね。
特にワム80000は、従来品(品番2714)の他にも、ちょっと前に発売された中期形(品番8734)も再生産されたので、店頭での個数の決め方に頭を使われた方も多かったのでは。





当方がトミックスの二軸貨車の仕様で気にしているのは銀色の車輪…、ではなくて、0396 自連形TNカプラー(黒・SCカプラー対応)を使う点です。
形状がリアルで車間もソコソコ縮まりますが、とにかくレール上で連結させることが難しい。
クリック感が強すぎるのにクビの振り方もフニャフニャだから、左右の手で2両を寄せても力が横へ逃げてしまうのです。

結局はレール上の空中に持ち上げてから「知恵の輪」に取り組むような姿勢で数秒格闘して連結。
そして再び着地。





オマケに切り離すことも難しく、やはりレールから編成ごと持ち上げて両手で引きちぎるしかないんです。

車両本体をぶら下げていられるカプラーってどうなんでしょう(よいこはマネしないでね)。
トミックスのTNカプラーは形状をリアルにする傾向が強まっていますが、ストレスが大きい連結作業というのも問題でして、そろそろ使い勝手も考えなければならない段階なのではないか、と見ています。





カトー製品よりも説得力のある形状のトミックス製ワム80000。
トミックスにはそれだけでなく、トラ70000もラインナップされているので「カトーの貨車だけでいいや」となっていません。
この二つがカトー製としてマトモに存在するようになれば…そのときにまた考えましょう。



③キハ283系(登場時仕様?)




客室窓にポリカーボネートが貼られた後の姿ですから、厳密には「登場時からしばらくした後の仕様」。

今回のリニューアル再生産は現行仕様となりましたのでスルーして、ヘタリ気味の動力ユニットとギア比の関係で台車をASSYパーツで更新しました。
ついでに全車両の集電を改善すべく徹底的に台車関係のクリーニングを行い、再び快調に走り出している、というシーンです。





さらについでに室内灯の色を調整しまして、普通車に取り付けたLED室内灯クリア(白色)にはオレンジ色のフィルターパーツを取り付けてややアンバーに、グリーン車に取り付けたクリア(電球色)にはさらにフィルターパーツを取り付けて暗めにしてみました。

キロ282はリニューアル工事によって車内がやや明るくなったそうですが、それ以前は「ホテルみたい」と言われるほど褐色系の照明が使われていました。
JR北海道では車内サービスを廃止し続けてきましたので(基本的には既に全廃?)、寝台特急「北斗星」と同様に模型でサービスが充実していた頃を記憶しておきましょうかね。





ダブルキロにして運転しています。
リニューアル工事前にこんな編成があったかどうかは確認していません。
でも、あったとしても納得できてしまうのが北海道のDC特急。

できれば座席パーツくらいでも今回のASSYパーツで色付きのものに交換したかったんですけどね。
ブルー系のパーツが先頭車のみの設定だったのでやめておきました。



④「フリースタイル」の溶け込み方




とある中古店で拾ました。
ちょっと探していたジオコレ製品なんですよ。







ザ・バスコレクションは特定の事業者のバスを再現することを狙っていますから、レイアウト上に置くと必要以上に地域性が濃くなってしまうこともあります。
この2つのセットはフリーランスのデザインですので、自作のインチキな風景の中にチョコンと置いても許容できると言いますか…

要は「フリースタイル」と呼ばれるジャンルにも適切な使い方がある、ということのようなのです。
だからトミーテックの「ノス鉄」は支持を受けているのでしょうね。







今回はこの辺でおしまいです。
お金の使い方研究会は、また後日。


ではまた。


  1. 2021/07/07(水) 20:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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