しなのさかいの駅前広場

細かいことばかりでよく分かりません。

おまけコーナー・2021年7月号

こんばんは。しなのさかいです。


まずは前回の補足から、です。

1980年代始めの頃、根室本線の釧路以東には混合列車が残っていて、①客車は札幌から下ってきた夜行列車の座席車と荷物・郵便車が機関車の次位に連結されてそのまま運用に入っていた、②上り列車にはコキ10000が2両連結されていた、ということを話題にしました。

この中で、①についてはいつの頃からの運用なのかが定かではなかったため、モヤモヤが残る結果となったのですけど、自宅の本棚に並べた書籍にしっかりと記載されていた、ということなんです。





交通新聞社刊『国鉄/JR 列車編成の謎を解く』p.113~115には、昭和30年代の「まりも」からそのような運用があったと記載されていました。
14系客車化されるまでは、そのようなシステムで釧路以東の区間が運営されていた模様です。
いろいろと勉強になりました。

以上、補足でした。



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相変わらずのんびりと模型趣味をやっています。
「のんびりと」と言うとちょっと違うかもしれませんで、正確には「だらだらと」「ポワーンと」という雰囲気でしょうか。
月末の発売を楽しみにして待つ新製品もほぼなく、レイアウト作業も落ち着いてしまっていて、模型趣味活動の「軸」のようなものがなくなっています。

なので、手元にある模型を見て、ちょっと走らせてみて、そんでもってすぐに仕舞ったり。
こんなことの繰り返しで、全く良くありません。

最近は、外出のときも文庫本を持つようになっていて、スマホで無意味にネット上をパトロールしたりすることもなく、したとしても鉄道以外のことを調べてみたり、という具合です。
要は鉄道以外のことを思考する時間が増えているようなのです。
そうすることができる隙間が現れている、ということなんでしょうね。


そんな中での近況報告なので、もしよろしければお付き合いくださいませ。




①クハ381-0は顔面手術成功




カトーの381系「パノラマしなの」(登場時仕様)は増備しました。
オレンジ色のJRマークが貼られた1988年頃の編成で、JRの“パノラマブーム”の絶頂期に登場した懐かしい列車です。





今回のクハ381-0(右)の前面貫通扉は、レジェンドコレクションのそれ(左)と比べると上に長くなり、両肩もややなで肩になったような気がします。
運転台の別パーツ・淡緑色化も成り、他のカトー製国鉄形特急電車と同じ部品構成となりました。
それだけレジェンドコレクションNo.5は、仕様が安定する前の、過渡期の製品だったんですね。





サロ381があれば、非パノラマの9両編成の雰囲気が楽しめそうです。
「くろしお」の増結セットにはサロ381-22が入っているので、車番を気にせずにコレを活用するのも面白そう。
あ、サロを手に入れるためにわざわざこの増結セットを買うのは不経済ですからおすすめしませんよ。





JRマークのない国鉄仕様の製品化をもう一度お願いしたいところですが、やめておきましょうか。
お願いしなくてもそのうち…



②強力なTNカプラー




トミックスによる謎の国鉄貨車大量再生産。
すごかったですね。
特にワム80000は、従来品(品番2714)の他にも、ちょっと前に発売された中期形(品番8734)も再生産されたので、店頭での個数の決め方に頭を使われた方も多かったのでは。





当方がトミックスの二軸貨車の仕様で気にしているのは銀色の車輪…、ではなくて、0396 自連形TNカプラー(黒・SCカプラー対応)を使う点です。
形状がリアルで車間もソコソコ縮まりますが、とにかくレール上で連結させることが難しい。
クリック感が強すぎるのにクビの振り方もフニャフニャだから、左右の手で2両を寄せても力が横へ逃げてしまうのです。

結局はレール上の空中に持ち上げてから「知恵の輪」に取り組むような姿勢で数秒格闘して連結。
そして再び着地。





オマケに切り離すことも難しく、やはりレールから編成ごと持ち上げて両手で引きちぎるしかないんです。

車両本体をぶら下げていられるカプラーってどうなんでしょう(よいこはマネしないでね)。
トミックスのTNカプラーは形状をリアルにする傾向が強まっていますが、ストレスが大きい連結作業というのも問題でして、そろそろ使い勝手も考えなければならない段階なのではないか、と見ています。





カトー製品よりも説得力のある形状のトミックス製ワム80000。
トミックスにはそれだけでなく、トラ70000もラインナップされているので「カトーの貨車だけでいいや」となっていません。
この二つがカトー製としてマトモに存在するようになれば…そのときにまた考えましょう。



③キハ283系(登場時仕様?)




客室窓にポリカーボネートが貼られた後の姿ですから、厳密には「登場時からしばらくした後の仕様」。

今回のリニューアル再生産は現行仕様となりましたのでスルーして、ヘタリ気味の動力ユニットとギア比の関係で台車をASSYパーツで更新しました。
ついでに全車両の集電を改善すべく徹底的に台車関係のクリーニングを行い、再び快調に走り出している、というシーンです。





さらについでに室内灯の色を調整しまして、普通車に取り付けたLED室内灯クリア(白色)にはオレンジ色のフィルターパーツを取り付けてややアンバーに、グリーン車に取り付けたクリア(電球色)にはさらにフィルターパーツを取り付けて暗めにしてみました。

キロ282はリニューアル工事によって車内がやや明るくなったそうですが、それ以前は「ホテルみたい」と言われるほど褐色系の照明が使われていました。
JR北海道では車内サービスを廃止し続けてきましたので(基本的には既に全廃?)、寝台特急「北斗星」と同様に模型でサービスが充実していた頃を記憶しておきましょうかね。





ダブルキロにして運転しています。
リニューアル工事前にこんな編成があったかどうかは確認していません。
でも、あったとしても納得できてしまうのが北海道のDC特急。

できれば座席パーツくらいでも今回のASSYパーツで色付きのものに交換したかったんですけどね。
ブルー系のパーツが先頭車のみの設定だったのでやめておきました。



④「フリースタイル」の溶け込み方




とある中古店で拾ました。
ちょっと探していたジオコレ製品なんですよ。







ザ・バスコレクションは特定の事業者のバスを再現することを狙っていますから、レイアウト上に置くと必要以上に地域性が濃くなってしまうこともあります。
この2つのセットはフリーランスのデザインですので、自作のインチキな風景の中にチョコンと置いても許容できると言いますか…

要は「フリースタイル」と呼ばれるジャンルにも適切な使い方がある、ということのようなのです。
だからトミーテックの「ノス鉄」は支持を受けているのでしょうね。







今回はこの辺でおしまいです。
お金の使い方研究会は、また後日。


ではまた。


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  1. 2021/07/07(水) 20:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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