しなのさかいの駅前広場

ユートピアもモーターなしのままでしょうね

TOMIX製品の増やし方 2021

おはようございます。しなのさかいです。

さすがにこのままではまずかろうということで、生存報告のようなものになります(^^)



模型活動はきちんと継続中、なんですが…
ちょっと違う方向へ進んで活動しています。

ちょうど昨年の今頃でしたでしょうか。
トミックス製品が自分の趣味生活にどう合っているのか、それとも合っていないのかという検証を行いました。
おかげさまで多くの方々に御覧いただいたようで、それならばもう少しマトモに書いておけば良かったなと反省しています。


昨年に「へぇー」「すごいね」と漏らしていた企画力に対する感想は、今年もほぼ同じ。
最近は買い物の対象として、どうしてもトミックスの車両たち(の方)が目に入ってしまう。

でも、模型部屋を見渡すと、レイアウト上を走るようにセットアップしている車両は、せいぜい全体の3分の2くらい、なんです。
残りの3分の1は買ってきたままの状態なので、インレタは未貼り付け、パーツ類もランナーに付いたマンマ。
やっぱりこのままでは…という結論に至りました。

要は「トミックス製品セットアップ大会2021」の真っ最中で、それ故にココの更新が滞っていた、という訳なんです。

今回はそんな報告になりますので、先にお断りしておきましょう。



① 車番くらいは転写しておきたいね



昨年にリニューアル発売された455系。
引き取ってきた後は案の定、約1年間そのままでした。
車番くらいはという思いで、付属の透明ベース付インレタを使わずに「サザンライツ」というサードパーティのインレタで勝負することとしました。
インレタはシート上の番号同士の間隔も広いからカットもラク。
補助下線も入っているので位置決めもスムーズでした。

最近の製品付属インレタも、かつてに比べれば文字の大きさが適正になりましたが、やはりベースのない「バラ文字」のリアル感はその上を行きます。





485系1000番台にもレボリューションファクトリー製のインレタを転写。
この画像はやや低すぎて失敗した例で、この後すぐにセロテープで剥がしました。





このくらいの高さが位置的に成功かしら、ということです。





メタリックな色調なので、車体を傾けるたびに鈍い光の反射があって、大きいスケールの模型みたい。
そんな動作をしてニヤニヤしています。





それから、GDI製のメタルインレタで「JNR」マークを転写。
このインレタはもう製造されていないようなので、手持ちの在庫が尽きる前になんとか再生産をお願いしたいところ。
藤沢方面を向いて「いかがでしょうか?」





ATSマークの転写がまだなんですけど、なんとかカタチになりました。
これでレイアウト上を走り回ってくれることでしょう。



② 行先もハッキリさせておきます



50系51形のときにも御紹介しました、22年前のグリーンマックスのキハ22(キット)に付いていたシールです。
印刷精度も高く、当方が北海道の鉄道シーンを再現するためには必需品となっています。





「根室標津ー標茶」





「ニセコ」(見えない!)







とまぁこんな具合です。
トミックスの国鉄形DCにはインレタを貼りまくっていたところ、サボの貼り付けまではサボっていましたのでこの度ようやく。

本州系統のDCについては課題を残したままなんですが、キハ22やキハ40 100たちは、これで“北の大地”の名バイプレイヤーとしてレイアウト上を活躍してくれそうです。



③ 白い粉はもう要らない

そんなにヤバイ話ではありません。

非HG製品を買ってしまうと、漏れなく大きな選択肢として「TNカプラー、どうします?」と問いかけられます(幻聴かな)。
当方にもその答えを出さないままほったらかしにしていた車両が数多く存在していたので、「えいやあ」という勢いで必要とするTNカプラーをガバッと買ってしまいました。





ただし、そのままでは例の「白い粉」が付着していますので、素直に使えません。
ひどい場合は「黒」が「灰」に見えるくらいなので、どうにかしたくなるもの。

そこで、謎の液体に浸けてからブロワーで吹き飛ばしたり水洗いをして、綺麗さっぱりにした後で取り付けるようにしています。
面倒くさいけど仕方がなく。

公式では「洗浄はお勧めできません」とされているので、良い子はマネしないでください。
でも、じゃあどうしろというのだろう(拭き取るというのもね)…



④ 崩壊していく車両ケース



それから車両ケースの件も付け加えておきます。
昨年には「キレる」と言いましたが、どうもそれだけではなくて、崩壊現象のような傷み方が見られるようになりました。





保管環境による経年劣化、と言えばそうなのでしょう。
プラスチックの典型的な崩壊現象そのもので、フタの開閉をするだけでクズがポロポロ。
爪でカリカリやると、おそろしい程にカリカリした分が消えてなくなっていきます。





とはいえ、同じように保管していた旧型の車両ケースには劣化現象がなーんにも見られないのです。
それどころか、キレることもない。
なんなんでしょうね。

ということで、中古の旧型ケースを格安で買い求めて、ウレタンを変えながらトミックスの車両たちを再整理しています。
もはや「整理整頓」の話題となっていて怒られそうですが、何卒お許しください。



□ □ □





トミックス製品との付き合い方、向き合い方、そしてその増やし方。
加工を前提とした「素材」とポジティブに捉えて楽しんでいる方も多くいらっしゃるようです。

人それぞれであることは言うまでもありませんが、当方にとっては家に持ち帰ってからが新たなステージで「いろいろとやらなければならないこと」が宿題のように待っているようです。

ポスターの発表に驚いたりして、実際にお店から引き取ってきても、その後に「作業待ち」状態が数年間に及ぶことはどこか健全ではなく、結局のところ、自分が趣味に当てられる持ち時間とトミックス製品の増え方がマッチングしていないのでしょう。
セットアップ作業を待つ車両たちの行列が夢に出てきてうなされてしまいそう(笑)


これから年末にかけて「気になるアイツら」が幾つかお店に並びます。
もし、生産品に納得して其奴らを引き取ってきたならば、速やかにドレスアップさせて、せっかく建設したレイアウト上で活躍させるよう各員一層奮励努力しなければなりませんね。


ではまた。

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  1. 2021/09/30(木) 09:40:00|
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Nゲージとお金の使い方・2021年9月(その2・完)

(その1からつづく)






次は青組・トミックスの新ポスター。
2枚発表されました。

幅広い層に対する話題性にあふれていて、先月と同様に眺めていても楽しい構成となっています。
全てをトレースしていたら「その5」くらいまで行ってしまいそうなので、適当に当方の興味からチョイスさせていただきますね。
それにしても、ちょっとアイテム数が多すぎるんじゃないかしら…





215系は長い間、マイクロエース製品しかなくて、中古市場でもソコソコの値段となっていたようです。
潜在的な需要があった、ということなのでしょう。
カトーのSRCのように先頭車がM車になってしまうところは仕方がないですか。

今、このタイミングで「215系」というカードが切られたことには大きな意味があると考えます。
24系金帯「あさかぜ」、209系、185系、251系。
これらは全て、ここ2年程度で新製品あるいはリニューアルで製品化された、1990年代の東海道本線・東京口の車両たちです。

トミックスがあの頃の風景を展開していこうとしている意図は見えてしまっているので、今回の(どちらかと言えば奇抜な)215系という企画がエイッと打たれたことは、「まだ足りないあの車両」を浮き立たせてしまう結果となったのではと。

・113系 …ゲテモノサロのバリエーションを含めて新展開?(カトーの113系ではやらなかったし)
・211系 …依然として貫通幌も付かない1986年に発売された旧世代仕様のままですから(基本的には)

トミックスの企画としてその先の伊豆半島まで見ているかどうかは分かりませんが、仮にこれらが「東海道本線・伊東線・伊豆急行線」シリーズなのだとしたら、さて、今後どうなるでしょうか、というドキドキワクワクな話です。





HG485系の展開もすさまじい。
ポスターを見て「こんな車両もあったのか」と気づくユーザーも多いのではないでしょか。
元「ビデオ特急」のクハ481の床下をきちんとひな壇状にするなんて。
それから、極めて個人的な好みなんですが、緑一色の「KIRISHIMA EXPRESS」は待っていたんですワ。

カトーが行っているJR九州の車両への肩入れは、どちらかと言えば「現在その辺を走っている車両の姿」を模型化することに集中しています。
当方としては今回の485系のような時代設定の方が見ていて心地よく、できれば九州新幹線の開業前までの方がいい。

トミックスのJR九州の車両の展開を見ていると、次に手を加えられる車両は、キハ71系「ゆふいんの森」あたりではないかと予想します。
そのときは、フロントガラスのワイパーを表現するなどのプチリニューアルが行われると、表情も引き締まってイイですね。
もちろんM-13モーターも搭載でございましょう。





京都地区の117系は「銀河」、100番台、トレインボックスの和歌山色に続いて、もう第4弾(?)
「その1」で触れたように、トミックスだって既に100番台のボディを持つこととなった訳ですから、JR東海の車両を「それだけは絶対にやりません」てなことはなさそうと考えます。

これまでのトミックスの国鉄型車両の企画を見てきた者としては、そのバリエーション展開に「もうやめた」という中途半端な点を見たことがなく、むしろ「根こそぎ」感のようなオソロしさを見ています。
その結果なのでしょうか、最近はちょっと前の日本各地の風景をトミックスの車両たちで表しやすくなっていて、アイテム同士の関連付け、リンクもうまくいっているようです。
「床下のATS-P機器箱を再現」ということで、そこまでやる…んですね。





DD51のリニューアルが発表されました。
前々回の「だいせん・ちくま」の稿で予想したとおり、リニューアルが行われることとなりました。
これは比較的分かりやすいスジでした。
リニューアルの詳細はメーカー公式に譲るとして、これにより「だいせん」はもちろん、先に発売された「出雲2・3号」にもようやく牽引機が登場することとなります。

さて、このDDのリニューアル展開。
既存製品を全てひっくり返す可能性もあり、これまでに当方としてはあんまり歓迎できないやり方と述べてきたのですが、このDDに関しては中国製という点をリセットする必要性から、ある程度の理解はしているところです。

で、リニューアルの恩恵にあずかる次のアイテムはなんだろう、と。

真っ先に頭に浮かぶのは、北斗星色のDD51。
品番2215のままということはまずないでしょうから、早晩こちらも今回のフォーマットでもう一度製品化されると妄想します。
となると、このときに連れてくる客車は何か、という先読みに(またです)。
北斗星の客車はほぼ製品化しつくしたようですから、何らかの理由による再生産的な企画となるはずで、そう考えると前回の生産から適度な間隔が生じているのは「夢空間」でしょうか。
それから、トミックスでは(でも)E233系で銀色の塗料を進化をさせましたから、この塗料技術を使用したE26系「カシオペア」の再生産もあるのではないかと妄想しています。

さらには、2007年に発売された「さよなら出雲」。
さよならシリーズの中では評判のよいセットでしたから、いずれはJR東日本の「出雲」も再び製品化されるのか、とか。
ただ、このときにカニ24-100の手すりを別パーツ化させることができるかどうかが注目点です(先の金帯「あさかぜ」の惜しい点でした)。

その他、DD51を軸にした客車の再生産的なやり直し企画はいろいろありそう。
しばらくはこうした妄想と結果発表の繰り返しになるかもしれず、客車の細かい仕様変更は必ずしも歓迎できませんけど、時代や地域をキリトッた面的展開には話題の拡張性を窺う機会が増えそうです。





ついに、50系快速「海峡」。
2000年にマイクロエースが製品化して21年が経過しました。
その後、2011年にはベストリニューアルもありましたっけ。
50系客車を持つトミックスがなかなか製品化せず、カトーが51形客車まで製品化したにもかかわらずなかなかやらない、というもどかしい時間が経過していましたが、ついに、とうとう、ようやく、やっとです。

ED75のリニューアルが行われた時点でED79のリニューアルも時間の問題となっていましたから、そのときに一緒に連れてくる客車編成は「北斗星」ではなくて「海峡」、というニオイは無意識のうちにしていたのかもしれません。
オマケにED76-551まで連れてくるということで、先月にカトーが発表していたタイプ品が…

今後に14系500番台の「海峡」を予定していることも告知されましたし、この後に51型の「海峡」が予定されていることも勝手に想像できてしまいます(ED76-551の製品化は“レッドトレイン”という列車の存在も想像させますから)。

“一本列島改正”の思い出をまとめて企画しているようで、イチユーザーとしては「このまま、どこまでもいっちゃってください」。
14系「八甲田」も登場しますし、パノラミックウインドウのキハ27で“真夜中”的な何かもたくらんでいるんじゃないかとか。
さらには485系3000番台も新モーター等で再生産?
キリがないので、ここらへんでやめておきまひょー。


その他は省略します。



□     □     □



今回のエンディングです。

「その1」の冒頭で申したとおり、Nゲージ趣味における「お金の使い方」には、他者とのコミュニケーションという、普段は意識していない目的もあるのではないか、ということが当方の仮説です。

手元のお金をプラスチックの物体と交換するという奇妙な営みについて、他者と意見を交わしながら自分なりの結論を出す。
そして、お金と交換した物体を手に入れた喜びを誰かと分かち合う。
お金の使い方を巡って、誰かさんとの結びつきが生まれていく、ということです。


でも、こうした「誰かさん」がいつも近くにいてくれる、と思っていたら、いつの間にか学校のクラスメイトとは卒業後に疎遠となり、気軽に立ち寄っていた「街の模型屋さん」も閉店、そして常連客同士のつながりが消滅、という過程はよくある話。
鉄道模型コンテストで奮闘している高校生たちも、いずれは社会人となって、一人で趣味を続けていく(しかない)局面を迎えることと思います。

このプロセスを想像すると、毎月メーカーが発表するポスターは「いなくなった友人たち」の代わりとなっているようでもあり、独り言のように「買います」「コレ欲しい」「イラネ」などと(脳内だけを含めて)反応する様は、これもまた「対話」のあり方の一つなのかもしれません。

そして、メーカーとの対話の中にある“同意”という反応は、究極的には「お金を使う」ということとなるのでしょう。


さて、「いなくなった友人たち」「消えた常連客」の代わりとなりうるポスターは、今どんなメーカーから発表され続けているのでしょうか。
思わずお金を使ってしまうくらいの「欲しいんだったら買ってくださいよ」という語りかけは、迷惑なものでありながら、やっぱり楽しいものですよね。



ここまでのお付き合いをありがとうございました。

ではまた。


  1. 2021/09/13(月) 18:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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Nゲージとお金の使い方・2021年9月(その1)

こんにちは。しなのさかいです。


お金を使う目的って、どこか複雑ですよね。
自分では分かっているつもりでも、自分でも気づいていない隠れた目的があったりしないかなって、そう思います。

食べ物を買うときは「美味しそうだな」と考えて、その味が本当にそうなのかどうか確かめるために財布からお金を出す訳ですが、本質的には「生命を維持するため」にお金を使ったこととなるんでしょう。
普段そんな風に考えて買い物をすることはありません。
でも、昨今の情勢から見れば、そう考えて食品を買う人は間違いなく多くなっていて、両者の関係が逆転しつつあることも事実です。

行きたくもない職場の宴会。
それでも会費を支払ったならば「職場での自分の立場を守るため」としてお金を使うこととなる。
でも、そこまで深く考えずに惰性で財布からお金を出すことが普通かも。
もしかしたら「気になるアノコの隣に座れやしないかと」企んで、お金を使う目的を脳内で強制的に置き換える人もいらっしゃるかもしれません。



さて、鉄道模型を買うことについてはどうでしょうか、ということです。
カッコいい機関車や電車の模型を、いつまでも手に取って眺めてみたい…
こんなことを考えながら、模型屋さんで引き取って家路に着くことは大方の皆さんもそうでしょう。
でも、この中にも無意識のうちに別の意図もあったりしないかと考えます。

「コレを買ったことを誰かに伝えられないかな?」

つまり、今自分の中から溢れ出ている喜びを、誰か分かる人に伝えて共感してもらいたい、という(無)意識です。
鉄道模型、特にNゲージの買い物にはこうした他者とのコミュニケーションを目的とする向きもあるような気がしていて、もしそうならば、この辺りにネット上の「入線報告」の真相があるのかもしれません。
もちろん、当方もその中の一人です(笑)



□     □     □



前置きはこのくらいにしておいて。
さてさて、今回もポスターの鑑賞会をしておきませう。
お金と引き換えて、他者とのつながりを持つことができそうなアイテムは果たして見えるでしょうか。





まずはカトーから。
「2022年1月」となっていますので、先月に発表されたN700Sと同じ月の発売アイテム、ということのようです。





JR東海の117系が発売予定とされました。
トミックスと同じようにカトーも“一段下降窓”のいわゆる「100番台ボディ」を作るようですが、外観の観察だけで終えてしまうのは、どこか面白くない気がします。


*     *     *


今回の117系。
当方にとっては、分割民営化前後の国鉄及びJRの動向、特に地方都市圏の地元密着ダイヤ設定(増発など)のために「制約」を越えて様々な工夫が行われた姿の一例、と見えます。
30歳代以前の方々には分からないことでしょうが、全国各地には「TOWNトレイン」のような看板を掲げた、新色の近郊型電車たちが現れ始めていた頃のお話、と言えばいかがでしょうか。


そのうち中京圏では、1982(昭和57)年3月10日に「東海ライナー」として運行を開始したばかりの117系0番台・6両貫通編成を、

真っ二つに切り離して編成数を増やしたろ

という、やや大胆な結論に至りました。
切り離したそれぞれの編成で大垣方(クハ116)、浜松方(クハ117)が欠損した状態となりますから「そこだけは新製することにしよ」。

しかし、0番台のデビューから約5年を経ていた117系はそのままリピート生産を行うということにはならず、一段下降窓で205系と同じボルスタレス台車のDT50、TR235を使用したモデルチェンジの設計に移行することとなりました。
こういう経緯があって、関西圏では100番台で統一された6両編成が投入される一方、中京圏では4両のうちの1両の外観が異なるチンドコ編成が生まれてしまったんですね。
1986(昭和61)年11月、国鉄最後のダイヤ改正に合わせてのことでした。

かくして編成数は増え、名古屋を中心とした地域の大幅な輸送力増強が実現。
現在見られるオレンジ帝国の都市型ダイヤの基礎は、35年前のこのときに現れました。
だから今回の117系の外観には、当時の苦労の名残が見えてくるというワケ。
419系などの「食パン電車」にも近い存在なのですよ。
117系に「サハ117」が存在していたら大変なことになっていたのかもしれません。


117系編成図


ちなみに、中京圏の117系0番台は、初期に関西圏に投入されたそれとは異なり、クハ116だけでなくクハ117にもトイレが設置されていました(22番から30番まで)。
誰がそうしようと判断したのか興味は尽きませんが、とにかく6両編成中に2か所のトイレがあったこととなります。
したがって、4両化で増備するクハ117とクハ116にはトイレを設置する必要がなくなり、前者は関西圏に増備された車両と同じタイプであるトイレなしのクハ117-100を、後者は関西圏に増備されたクハ116-100のトイレなしバージョンとして、中京圏オリジナルのクハ116-200を製造することに。

民営化を控えた“国鉄の置きみやげ”のようなこの頃のエピソード。
当時の制約や工夫の話題で奥行きが見えてくると、何気ない4両編成にも愛着や興味が出てくる気がしましてね。
ということで、ちょっと好きな時代の、ちょっと好きな列車だったりします。


今回カトーでは、先の6両セットにあるクハ117-0のままではトイレの表現がないことから、トイレ付きのクハ117-0を新規製作するということのようで、都合3形式の新しい先頭車投入となるようです。
ということは、いずれは6連の「東海ライナー」も製品化するということなのか?

さて、何回「トイレ」と書いたでしょうか(爆)


奇しくも(?)トミックスでも117系のバリエーション展開が絶賛進行中ですから、いずれは…とも想像できます。
結局のところ、カトーの117系もトミックスの117系も、どちらのメーカーの模型化のセンスを支持するか、ということで売れていくのかも。
「お金の使い方」を考える上で、大きな選択肢が出現してしまいました。

価格のこと、特別企画品も同時に設定されていることについてはもう省略です。
これら全てを買うことができるほどのお金持ちではありませんから、通常品の2セットを「買うことができたらいいな」という暫定的な結論でおしまい。






こちらは再生産。
ED78と50系客車との組み合わせはイイとして、今年の冬に2両セットで発売されたタキ10600は、これらと同時か近い頃に再生産されていれば、せめて同じポスターで再生産が発表されていたならば、ユーザーはもう少し違った風景を見ることができたのかもしれません。
磐越東線、仙山線のセメント輸送はED78とタキ10600の組み合わせで蔵王まで行われていました。
その辺については、キハ181つばささんの以下の記事に委ねさせていただきます。

マル鉄・鉄道写真館
「EF71+ED78重連牽引:明星セメント タキ10600」



このタキ、まだ模型屋さんに残っているのだとすれば、そろそろ消えてなくなる頃、でしょうか。


50系客車についてはトミックスも(リニューアル有りの)再生産をしたばかり。
長年トミックス製品の(ほぼ)独占アイテムでしたが、2015年にはカトーが製品化。
このとき以降、ユーザーは比較して買うことができるようになりました。
屋根上のベンチレーターを巡っては様々な意見があるようですが…
0番台に仕立てて、キハ58系やキハ181系とともに山陰本線の風景へ視線を転じさせてみるのもアリなのですが、そうはならないところが、ネ。

カトーの50系客車を巡っては、5~6年前の当方の記事があることを思い出しましたので、もしよろしければ御覧ください。
とても思い出深いイベントでした(ホント、この頃は毎月が楽しかったなぁ)。

2015年3月28日「KATO 50系客車発売によせて」
2015年4月13日「50系の見える風景」
2016年2月15日「KATO 50系客車グレードアップパーツ」
2016年2月22日「KATO 50系51形客車」


新幹線の再生産については、前回までに語りましたので省略します。





こちらのポスターは「学習」「学ぶ」という言葉が多く使われていますので、おそらく学校・教育関係者向けに編集されたものなのでしょう。
我々とは関係性が薄いようですから、アレコレと語ることはやめておきます。

ただ一つだけ。
高圧鉄塔キットのあの「腕」のトラス部分は、先端の接着がとても難しく(面接着にならないのでネ)、中学生に対しては特別な指導が必要ではないかと思われます。
この機会にカトーなりの正解をアナウンスしておくこともアリではないかと、そう思った次第です。
失礼しました。


(その2・完へつづく)


  1. 2021/09/12(日) 14:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)

21年前の模型で「制約」を楽しむ

おはようございます。しなのさかいです。




輪廻転生を繰り返す手元のNゲージ車両たち。
買い物に失敗感を抱いてすぐに消えしまう模型がある一方で、10年以上残り続ける模型もあったりします。
今回はそんな理由や背景を話題にしてみようと思いました。
よろしければお付き合いください。





話題としますのはカトーの157系「あまぎ」。
品番は10-393、10-394です。
12年前にもこのブログで取り上げたことがありました。

2000年発売ということで、そのときのロット
ですから、かれこれ21年間は我が家の車両群の一員として活躍し続けていることとなります。
ユーザーの中でもこの模型のことを知らない方が多くなってきたことでしょう。
ちなみに2009年にも再生産されています。

2000年当時の自分の感想を振り返ると「今、なんで、157系?」ということだったようでした。
だったら買わなければいいんですけど、発売告知からずーっとポスターを眺めているうちに気になり出した、という経緯でしたね。

当方の157系、久しぶりに再点検しました。





以前の記事の繰り返しで申し訳ございませんが、当方の157系では2種類のスカートがあります。
左側が「あまぎ」のもの、右側が2003年に発売された10-456「157系 お召電車」のもの。

「あまぎ」のときは7号車に前面伸縮カプラーを装備しなければならない設計上の都合から、このような首振りのクリアランスを確保する必要があって、全てのクモハ157のスカートがこのようになっています。
後発の「お召電車」ではそのような必要もないため、早々とより実感的にリニューアルされました。

「あまぎ」の場合、編成の両端となる1号車と9号車には伸縮カプラーを必要としませんから、できるならこの「お召電車」のクモハスカートにしておいた方がいい。
このときに発売された床下パーツのASSYは「あまぎ」で遊ぶユーザーとしては確保することがマストだった訳です。

今も昔も、やっていることが大して変わっていない(^^)





「あまぎ」のスカート、いや伸縮カプラーは台車の位置も後方にずらすしかないという、これまた設計上の不都合を生んでいました。

「お召電車」の床下はその点も改善され、正しい位置に台車が。
「あまぎ」の床下は、当方の場合、7号車限定としたことがこのようなことでもお分かりいただけるかと。





模型のことは一旦この辺までとして、模型を眺めているうちに実車のことも少し気になりましたので少し…

それは「あまぎ」の7号車と8号車の連結スタイルについてです。
157系を考える上で、こんなところに面白さがあるような気がしています。



当方はカトーから発売が告知されるまで、157系についてはさほど興味を持った経験がありませんでした。
せいぜい、交通博物館のお土産の下敷き(特急たちの顔が並んでいたアレです)で、一番下の方に気持ち悪い顔があって、それを認識していたくらい。
この顔も185系に代わる頃でしたから、クラスメイトの中でも157系の顔がある下敷きを持つ者と185系のそれがある下敷きを持つ者が入り混じっていたりして。

グリーンマックスのキットがあることは当然知っていましたが、子どもゴコロとしてはわざわざ組む必要などこれっぽっちも感じませんでした。
そもそも、なんだかカッコ悪い。

そうこうしているうちに、自分で稼げる程度の大人になっていて、157系のことなどすっかり忘れてしまっていたんですが、2000年、ミレニアムイヤーにカトーから「おう、やるよ」と語りかけられたのでした。





で、告知の中の編成表を見て、この不自然な編成が気になったのですよ。
7号車までで良さそうなものを、無理矢理(?)クモハ・モハユニットの8号車と9号車を増結。
クモハの先頭部が非貫通ですから「無理矢理」と見えます。
したがって車掌や車内販売は7号車と8号車の間を行き来できません。


9両編成であることは、東伊豆地方への輸送を考えると7両では足りなかったということの結果だったんでしょうね(そりゃそうですね)。
ならば中間車を増やせばいいんですけど、あいにく157系の中間車はサロとサハしかありません。
ここが一つの制約。
電動車は編成両端に2両ずつのユニットしかつなげませんから、この157系に限っては、中間車を増やすことはM車の比率を下げることとイコールとなってしまいますし、そもそも中間車を4両以上とすることは設計上想定していなかったみたい。


なおですが、クモハ157の前位側は新製時には片わたり構造で、先頭部を向かい合わせて連結させることができないというもう一つの制約がありました。
その後の1964(昭和39)年11月、急行「伊豆」を157系で運行することとなり、伊豆急下田行き7連と修善寺行き6連を併結させるために、10両のクモハ157全てに両わたり改造が行われています。
模型でもそう再現されているのでニンマリすることができますね。

1969(昭和44)年4月には特急へと格上げされて、下田行き特急「あまぎ」が登場しますが、修善寺編成の併結のような措置はなく、前述のような東京方にユニットを足した9連となりました。
157系は31両という少数の所帯でしたから、下田行きのダイヤを優先させるとなると修善寺編成の併結は諦めるしかなかったのかもしれません。
これも制約と言えば制約だったのでしょう。
せっかくの併結改造はあまり活用されなかった格好です。



いくつかの文献を読み返しましたが、分からなかった点が二つ。
一つは、7号車に向いた8号車のモハ157は貫通路を塞いでいたのかどうか。
もう一つは、トイレの構造です。
後者は田町の設備が整った時期と157系の廃車時期を考えると、線路上へ流しっぱなしだったような。
伊豆へ向かう特急だとしてもこのような時代があったということかナ?
前者はさっぱり分かりませんで、古い写真を見ても判然としません。




157系はなんとなく他形式と比べると気難しい使用感があったように見え、それ故に淘汰も早かったようです。
下降窓の際から雨水が侵入してボディの腐食が早かったということは有名な話ですね。
そういうことで1976(昭和51)年には運用を離脱しています。

これらの「制約」が大人になっていた当方には刺さるものがありました。
2000年以降手放すことなく大事に持っている理由の一つには、こんなエピソードが見える点にあるようです。





クロ157も発売当時のASSYパーツで組み立てて持っています。
185系をリニューアルすれば再びクロが活きるはず。
ちなみに、クロ157を牽引するための改造はクモハ157とモハ157の1番と2番のみに施されたということで、こんな制約も面白い。





再び模型の話題に戻って。

この度、集電関係を全て清掃し、車輪を黒染のものに交換して刷新しました。
LED室内灯クリアも入れていますので、今でもついこの前に発売された製品のように快走してくれます。
ヘッドライトは電球色LEDに交換。

まだまだレイアウト上を走り回ってくれる予感がしています。







今回のエンディングです。

いろいろな制約がありながら東京と伊豆半島を行き来していた157系の奮闘ぶりはある意味「鉄道伝説」でしょうか。
走らせる上での不便な点を知れば知るほど、模型としての奥行きも増して、手元に置いておきたくなるようです。


そしてその頃のパートナーは、やっぱり伊豆急100系でしょう。
157系との並びは、伊豆半島がまだまだ関東の民にとっての〈夏休み〉の場所だったことを物語ってくれます。
伊豆の駅からはバスに乗って、海水浴をしながら民宿で過ごす2泊3日の素朴な夏休み。
「サフィール踊り子」から見える伊豆と「あまぎ」から見える伊豆には大きな違いがあるようです。
当方にとっては迷うことなく後者の方が面白く、こんな感覚も157系を手放せない理由の一つ。

コロナ禍で自由な行動もとれず、夏休みを2年連続で無駄にしてしまった今の世の中にとっては「懐かしい」あるいは「懐かしくないけど気になる過去」にはなかなか眩しいものがあるのではないでしょうか。
そうでなければ、今の熱海の若者による混雑ぶりの理由は説明できません。
それ故にメーカー各社には、時節を見極めたメッセージ性のある「面展開」を求めてしまいます。


100系が鉄コレクオリティで済まされるのは忍び難く、さりとて蕨方面のアレではさすがに厳しいものがあり。
1M方式ですから編成の自由度が高いところが100系電車のおもしろさです。
トミックスがHGで単品発売をやり始めてくれたなら、カトーの飯田線シリーズのようにいつまでもいつまでも財布を握りしめてお付き合いしたいのですが。
蕨方面のベストリニューアルという手もありますかね。

あれ、157系の話題がいつのまにか伊豆急100系の話題に化けてしまいましたよ(笑)


ではまた。



  1. 2021/09/01(水) 09:40:00|
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