こんばんは。しなのさかいです。

約2年ぶりに訪れた小淵沢では、夕方から雪が降ってきました。
背後の八ヶ岳から降りてくる冷気が厳しいからか、北杜市という山の斜面にあるような土地の寒さは、海からの風にさらされる日本海側とはまた異質、という感覚です。
いや、八ヶ岳だけではないですね。
甲斐駒ヶ岳を擁する南アルプスにも囲まれているようです。
「スーパーはくと」の引き取りも後回しにして、ちょっとだけ、前泊付のワンデイ・ミニトリップをしてきました。

前泊を経た翌日(12月18日)は快晴。
定宿の敷地内からの定点観測をして、中央東線がE353系のみの特急街道となったことを改めて実感しました。
これは9時24分発の「あずさ14号」で、付属編成を連結しない9両。
時刻表の上では、この僅か22分後に甲府まで達します。
E351系とE257系が代わる代わるやって来る風景もそれはそれで楽しかったのだと今更ながら気づく訳ですが、効率的な車両の運用を考えればE353系の車種統一は仕方なのないことでしょう。
JR東日本では最後の205系の置き換えも加速しており、普通列車を担当する211系の運用もそんなに長くない予感。
小海線のキハ110系も気になる車齢ですから、数年以内にはまた更に小淵沢駅の風景が変わっていくと思われます。
この場で長野色の115系を見ることができていた頃がつい最近だったような…

さて、風景を楽しみながら買い物でも、ということで、まずはパン屋さんへ。
店内の窯で硬めに焼かれたパンは、噛むほど味が楽しめるようで、県道から奥に分け入る場所なれど、訪問者は途切れることがないようでした。

次は食品と雑貨類の買い物。
ポイントカードもいただきましたょ。

快晴で動きやすいことこの上なし、でした。

さらに移動して、甲州街道・台ヶ原宿にも数年ぶりに訪問。
金精軒さんで信玄餅やどら焼きなどのお菓子を買い込みました。

「七賢」で有名な山梨銘醸さんの蔵元は、この台ヶ原宿にあります。
店の中が前回訪問時よりもますます垢抜けていて、どこかの鉄道模型メーカーとそっくりの変わりっぷり(ホントにそうなのです)。
お酒が飲めない人でも楽しめる、隠れた立ち寄りスポットとなってきているようです。
隣の直営レストランも盛況ぶりは健在で、その他、この台ヶ原宿では洒落たコーヒー店もオープンしていましてビックリ。
甲州街道の宿場町も攻めに転じたようでした。
そういえば、昨年の9月に訪問した日野宿もそんな気配がありましたっけ。
この後は「道の駅はくしゅう」で恐ろしいくらいの野菜を買いましたが、御想像どおりの行動ですので、このパートは省略でございます。
さて、いつもどおりならば、ここから諏訪湖まで、のんびりとロングドライブをするところですが、久しぶりにおいしい空気を吸って、少し気が大きくなりました。
車の中で「行けるでしょ」「いや無理よ」といった同行者たちとの論争になりながら、小淵沢インターを経て中央自動車道をさらに北上し、長野自動車道へ。
梓川サービスエリアのスマートインターを抜けて、結局松本市へ降り立ちました。

とある場所を見学し、そのついでに久しぶりの松本城なんですよ。
ライトアップを開催中とのことで、開始時刻の18時を待ちきれずに、チラホラと人々が集まりだしていました。
その他、プロカメラマンに結婚写真を撮ってもらう二人とか、松本城は用途がいろいろのようでした。

展望台、いや天守閣最上層から。
真ん中やや右寄りに常念岳を見て、松本市をぐるりと囲む山々がそれぞれに冷気を吹きおろしているようで、なるほど15時を過ぎる頃になると寒さが厳しくなるようです。
寒い冬は嫌ですけど、「寒い寒い」と言いながら寒い街を歩くことにはどこか気分が酔えたりする。
そーゆーこと、ありますあります。

「お城」がある街が羨ましい。
観光で訪れれば、まずはここが目的地となりますから。
約10年ぶりに天守閣を登りましたけど、アスレチックあるいは忍者屋敷のような面白さは健在でして、またそのうち来ようと思いました。
木造復元を目指す名古屋城は一体どうするんでしょうか。

ここまで来て夕飯を松本市内…とするのもどうかと思い、県道63号(これもまた素晴らしいドライブコースでしたよ)で塩尻へ抜けて、さらに塩尻峠を越えて諏訪盆地へ。

いつものように岡谷の「さんれ~く」で夕飯です。
このね、コアラのマークが沁みるんですわ、何故か。
最近、唐突にこーゆーことが多くなりまして、単に涙もろくなったのか、それとも生きにくくなってきたのか、自分でもよく分かりません。
ま、いずれにしても大したことはないはずです。

新メニュー(?)のトルコライスを試しました。
もちろんおいしかったですよん。
18時頃の早めの夕飯でしたので、店内は閑散としていましたが、食事をしているうちに地元の方々が次々に来店しましてね。
ニセ岡谷市民となったような感覚に陥って非常に満足し、お会計をして退場です。
「ニセ市民」になる楽しみはやめられそうにありません。
ローカルファミレス巡り。
次は「あっぷるぐりむ」か、「さわやか」か。

すぐそばのヌーベル梅林堂さんで、これまたお菓子を買いまして、その後は車で数分の日帰り温泉「おかや温泉ロマネット」。
ここは初めて訪問する温泉施設で、肌がツルツルする泉質が面白かったです。
内装は「片倉館」を意識して造られているのかな。
いわゆる露天風呂はありませんが、営業時間も比較的長く、座敷の休憩室もしっかりとありますから、男女の待ち合わせにも不自由しません。
今回は「さんれーく」と「ロマネット」という組み合わせを発見しまして、諏訪という土地を旅のエンディングとするときに用意できる“岡谷ゴールデンコース”の完成となりました。
* * *
というわけで、久しぶりの、軽めのフィールドワークでした。
「新たな危機」も近づいている気配があり、こんなことをしていられるのも、ひょっとしたら今のうちかもしれません。
一方、やはり海外からの観光客が居ない観光地というのは(自分の感覚では)1990年代を最後に見られなくなっていましたから、こんなときこそ訪れてみたい場所はたくさんある訳でして、京都と奈良はその筆頭となります。
かつての修学旅行をやり直すような見学旅をしてみたいものです。
また、日程の都合上、恒例の年末木曽路ドライブは叶いませんでした。
中央自動車道の神坂パーキングエリアにスマートインターが開設される日も近づいているので、パーキングエリアと至近の馬籠宿から恵那山トンネルへの取り付きが劇的に楽になるはずです。
中津川市内へ降りる必要がなくなりますから、こんなことも試してみたい。
もっとも、中津川市内に入って名古屋圏の空気を感じることも関東人のささやかな楽しみではありましたが。
この付近で「アトムボーイ」を見て感動したのも古き良きおもひでです。
ではまた。
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- 2021/12/22(水) 23:30:00|
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