しなのさかいの駅前広場

もうお腹いっぱいです。

大動脈から聴こえる子守唄

こんばんは。しなのさかいです。

前回お話しした浜名湖訪問の、そのつづきです。
よろしければお付き合いください。





「ファミリーロッジ旅籠屋・浜名湖店」に泊まったことを書いています。
この場所、ちょっとユニークなんです。
地図で確認しておきましょう。





お分かりいただけましたでしょうか。
浜名湖周辺でも非常に特徴的な場所に、しかも誰もが認める日本の大動脈と接して建てられています。

前日のチェックイン直前に弁天島海水浴場へ立ち寄ったことも必然だった、ということなんです。







で、その旅籠屋さんの裏側。
見事なまでに東海道本線(手前)、そして東海道新幹線(奥)が敷地と接していましてね。
当方を含めて皆さんはこれを「パラダイス」と呼ぶのではないかと(笑)

以前、職場の同僚に旅籠屋さんを紹介し、その同僚が浜名湖店を選んで旅の途中に利用したことがありました。
でも、帰ってきたら「線路の音がうるさくて寝れなかったよ」。

自分では小淵沢店の感覚で「大丈夫でしょ」と薦めたんですけど、やはり中央本線の輸送密度を想像してしまったことが間違いだったのか。

でも、今回我が家の連中は「なーんにも気にならなかったよ」という感想で統一されていて、「音」って極めて主観的で不思議なものなのだと思うのでした。







数分間隔で16両編成が、例の「ギュンギュン」とした音を立てて、しかも左右からやってくるのですから大変です。

さらに今はリニアも建設しているんですが、ヒトの動きってそんなに必要なのでしょうか。
モノを動かしているのなら、この頻度は分かるんですが。

来る車両がスモールA、ラージA、Sといった、似たものばかりの世界なので退屈でした。






一方、東海道本線。
やっぱり貨物列車は見ていて面白く、飽きません。
コンテナの外観から中身を捉えることは難しいけれど、積載数とかタンクコンテナの存在を観察していると、なんとなく物流のトレンドを見れているような錯覚もあります(飽くまでもそう見えるだけです)。

「ダッタン、ダッタン」とコキの車輪のフラットが出ている音もよく聞こえまして、同僚はこの音を騒音と捉えたのかも。
Nゲージでワザと車輪をヤスるのも面白そうで、こういう車輪の開発を模型メーカーがやればユーザーとの対話が進むのでしょう。





313系の観察は、どれもこれも同じように見えるので、いつの間にか、来た瞬間に「何番台か」を判別する健康診断のような訓練もどきになっています。

こうして撮影しても、その瞬間はよく分からず、撮影後に画像をじーっと見て編成番号が「J5」であることを知る…
4次車の1100番台だそうで、カトーがプロトタイプとしているのは同じ1100番台でも3次車・B編成で神領所属ですから運用範囲が違うみたいです。





こちらはJ3編成(とこれまた後で認識しました)。
5000番台も走っていたはずなんですけど撮れずじまい。
仕方がありません。





ただ、373系が来たときは変化を実感できて楽しめました(画像はブレてますが気にしないでください)。

車両の標準化が進んできましたから「次は何が来るだろう」と楽しみにする方がどこか間違いで、そんな楽しみ方はもう昔のことなのだと。
373系はデビューから四半世紀が経ちましたので、こちらも動向に注目する頃合いでしょう。

トミックスの373系は再生産するたびに消えてなくなるバケモノのようなアイテムです(以前にも語りました)。



撮影ばかりしていては旅行になりませんので、そろそろ出発。
浜名湖店が建つ場所には、予習不足からもう一つの発見がありました。


もう少しつづきまーす。
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  1. 2022/08/31(水) 22:10:00|
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さわやかに遠州

こんばんは。しなのさかいです。




数年ぶりに都内で一大イベントが開催されるというのに、行けずじまいとなってしまった理由。
それは家族4人全員が「その週末は休める」「どうやら休みらしい」ということになってしまったからでした。

「えっ、そうなの?」と焦りましたが、次の瞬間「仕方がない、今年のJAMはあきらめよう」と悟りましたね。

お上からの行動制限も発令されていないので、休みが揃うという会話はそこで終わるはずもなく、「それならどこかへ行くか」という流れになるのは必定。
結果としていつもの場所へ、でも、いつもとはちょっとだけ違う方法で行ってみることにしました。





ここは駿州・由比宿で、仰ぎ見るのは東海道の難所の一つ、薩埵峠。
有名なライブカメラがこの画像のどこかに仕込まれているはずですが、手を振るようなマネはしませんでした。

真横では313系がヒーンと高音を奏でて走り抜けていく、そんな落ち着かない場所にあります。





関東平野を出発した頃は、ちょうど我が家付近に線状降水帯が現れていて、東名高速道路に沿って御殿場辺りまで超降られっぱなし。
そんな天候の地域を抜けて一息つけた場所が、この由比PAでした。

トイレしかない、今どきにしては簡素なPAですけど、台風が近づいてくると高波で通行止めになるような場所ですから、そりゃあなーんにも置くことができませんよね。
日本の大動脈もずいぶんと危ない場所を通っているものだと思いました。

でも、今では新東名もありますから大丈夫。
交通量は以前と比べると大分減りましたでしょうか(新東名の利用が増えてきた?)





浜松ICで東名を降りて「炭焼きレストランさわやか浜松有玉店」へ直行しました。
“ローカルファミレス”と言い表すには失礼のような大きな規模のそれでして、静岡県内のみの展開としていて、それでいて34店もあるんだとか。





「げんこつハンバーグ」はつなぎ感がほとんどない、ステーキのような不思議なハンバーグでした(もちろん美味しかったです)。

平日の14時頃だというのに1時間待ちは当たり前(ていうか短いほう)で、駐車場には浜松ナンバーの車がドンドンと。
遠州人のランチタイムはずいぶん遅め?(そんなことないですよね)。

それでも、当方のような首都圏からの侵略をモロに受ける御殿場インター店よりはマシなようです。
浜松には結構な数の「さわやか」がありますから、試すならこの地しかないなと考えていたのでした。
地元の皆さん、本当にお邪魔しました。





その後は、超巨大なイオンモール浜松市野へ行って“ニセ浜松市民”になって軽く買い物をして、中田島砂丘へ。





日本の砂丘は鳥取にしかない、と思う人も多いようで、当方の家族連中も漏れなくそうでした。

30年くらい前に学生仲間と来たときは夜の10時くらいでした。
満月の明かりが海面を照らしていて「きれい」というよりは「こわい」という記憶が。





「これが遠州の海か…」といつまでも波を眺めてしまいました。
最近、こういう場所でボーッとすることに心地よさを覚えるようになりまして。
メンタルが弱くなりましたかね。





砂丘の頂上から浜松駅の方向を見るとこんな。
遠江の国にはしっかりと足を踏み入れたことがなく、まだまだ未熟。
近江の国にはよく行っているんですが。
「近い」のは琵琶湖、「遠い」のは浜名湖…でよろしかったでしょうか。
もちろん京から見ての事です。





宿泊地にたどり着く前に「弁天島海水浴場」の前を通りかかったので、条件反射的に有料駐車場へ突っ込んでみました。
これまた最近有名になったスポット(理由は御覧のとおり)。





落ちる夕陽を眺めながら、あれこれと考えてしまいました。





お宿に到着。
改めて説明することもないでしょうね。
「ファミリーロッジ旅籠屋・浜名湖店」です。
浜名湖店の利用は初めてで、二つの特徴がある面白い場所に建っていました。

「さわやか」で遅めのランチでしたので、家族全員が「お腹いっぱい」という見解に至りまして、地元のスーパーである「かきこや」に簡単な惣菜を買いに行ったんです。

でもほとんど品切れ。

仕方なく新居町駅近くのローソンでパンなどを買って、再び旅籠屋へ戻りました。


つづきまーす。

  1. 2022/08/27(土) 21:00:00|
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温泉宿を自分でつくる(その2)

おはようございます。しなのさかいです。


この週末は、都内で鉄道模型の一大イベントがありましたが、都合により訪問することができませんでした(残念)

オリンピックやらなんやらでマトモな開催となったことが久しぶりだったと記憶していて、現地に足を運ぶことができなかったにもかかわらず、開催された事実に触れてどこかホッとしています。
とにかく外観的には無事に開催できたように見えており、このことは良かった。

でも、これからどうなっていくんでしょうね、いろいろと。




さて、今回は自作ストラクチャー「温泉宿」製作の続きを報告しようという目論見です。

「その1」から時間が経過しましたので「ひょっとしたらもうやめたんじゃないか」と思われていることと存じますが、ちゃんと続けているんですぞ(^^)

もしよろしければお付き合いください。






プラ材による工作はほぼ終えることができました。
サーフェイサーを吹いて、表面のつなぎ目が見えていないことやエッジの出方をチェックして、まあまあ納得することができた、という段階の画像を御覧いただいている訳です。

各階の客室窓の上にはヒサシを取り付けて、外観のアクセントをこしらえることにしてみました。
こういう装飾の有無が「温泉宿」をつくる上でのポイントのようで、そう気づくまでにこんなヒサシを取り付けるべきかと悩み続けました。





1階部分の仕上げは、これもまた前回報告時からさらに悩みまして、グリーンマックスの瓦屋根板を切るところか始めて、和風のエントランスに仕立て直し。
平滑な大型屋根(ヒサシ)とするよりは良いかと。





出入口はグリーンマックスの民家シリーズから移植して、上からプラ材を貼り付けています。

1階に大きく開けた窓はハメ殺し式にする予定で、ロビーの明りとり窓…という狙い。





1階部分には非常口がないといけませんから、脇にはグリーンマックスのプラント工場(の廃材)から引戸を移植しました。
いろいろと取っておくと活用できるんですね。





そして建物の真裏側には、以前にカトーの小型駅舎から倉庫を製作したときと同じ方法で、こちらにもドアを自作しました。

それぞれの扉の上に雨避けを設けることも忘れませんでした(こういう部分があるほど退屈な外観を防ぐことができます)。





んでもって、鉄筋コンクリートの平屋根のストラクチャーで大事な部分は屋上。

エレベーター機器の収納部のみジオコレの温泉宿Bから流用しました。
ドアから屋上に下りる階段は、トミックスのミニホームの端部パーツから該当部分をカットして使用。
トミックスのストラクチャーによくある、エッジのダルさが気になる階段だったので、平刀ナイフで結構削りまして。
プラ材で作った方が早かったです。





エアコンの室外機は、確かグリーンマックスのビジネスビルのパーツだったかと。
ジャンク箱から4個拾って、各フロアの空調を担っていることにしました。
配管はエバーグリーンのφ1㎜の丸棒で、90°に曲げるときは爪楊枝を当てながらとし、都合4本の曲がり方に規則性を持たせました。
タミヤの丸棒では折り曲げる最中に破断しましたので、こんなことも参考情報としておきませう。





裏側はこんな感じ。
配管は1㎜浮かせています。
影が映えますでしょ。
室外機の裏は大きな肉抜きがありましたので、プラ板で塞いでいます。

配電箱もジャンク箱から見つけたものです。





ということで塗装前の外観チェックまで辿り着きました。






温泉街に置くと一応の存在感がありまして、このコーナーモジュールのランドマークとして機能してくれそうです。
4階建てにしたので背後の線路が見えにくくなってしまいましたけど、ギリギリ許容範囲かと。
トンネルを延長したとでも思うことにしましょう。



ところで、グリーンマックスの「東横イン」は再生産が繰り返されていますよね。
そこそこの需要が継続しているようで、宿泊施設を好んでレイアウト上に置きたい者としては「なるほどなぁ」と思っています。
カトーのローカルストラクチャーシリーズに対する眼差しと似たような感覚が、ホテルや旅館にもあるんです。
自分が経験したりしてみたい「非日常」をレイアウト上に置いてみたいと言いますか。

「東横イン」に続くストラクチャーがどこかから製品化されないでしょうかねぇ。





次は塗装。
久しぶりにエアーブラシを出します。
がんばるぞ。


ではまた。

  1. 2022/08/24(水) 09:00:00|
  2. 鉄道模型(レイアウト)
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買おうと思わなくなる日の到来

おはようございます。しなのさかいです。




ちょっとした娘関連の用がありまして「山の日」なのに横浜の山下公園のすぐそばまで行き、その帰りに大船へ出て、湘南モノレールを乗り終えてみたところ…の図。

比較的近場にありながらも、大船という土地へ行くことがほぼなくて、なかなか乗車機会の縁がない鉄道だったんですね。

山岳路線の風情があって、ピークポイントでは遠くに相模灘を見ることができて、そしてまた懸垂式の揺れ方も新鮮で。
たまには模型部屋を出て、こういうフィールドワークをしてみるのも良いものです。

湘南江ノ島駅は江ノ電江ノ島駅のすぐ隣。
そこから延々と海へ歩いていく若者の列に混じって、スルリと帰ることとなりました。



□     □     □



さて。
この場で“Nゲージ車両の新製品”をフォローしなくなってから、しばらく経ちました。

実は6月までに少々の買い物があったんですけど、残念ながら、それらを感動とともにお伝えできるテンションは当方にはありませんでした(買い物の中身はナイショ)。

事務的に持ち帰った車両ケースを平積みにしたまま、多くの諸先輩の同じ買い物の御披露をネット上で拝見していた、というところです。
近年はポスターの内容に驚くことができなくなっていましたから、こんな営みもそれはそれで必然と言えます。



鉄道模型メーカー各社は事業を継続させなければなりませんから、今でも毎月のように「新製品」を発表しています。
「こんなの、欲しかったでしょう?」という具合にです。

昨年までこの場で皆さんと見てきたように、本当に「新製品」と呼べるかどうか疑わしいアイテムが結構な割合を占めるようになってきましたけど、まぁそこは置いておきましょう。
当方の感覚がこの市場のスタンダードとズレただけのハナシですし、今の需要にはしっかりと対応したアイテムが発表され続けているのかもしれません。

新しい企画内容を車座になって語りあうことは、今のメーカー各社の企画担当氏を中心に、新しい世代の方々がやっていかれるべきなのでしょうね。



でも、この段階でもう一度だけ、Nゲージ車両の新製品について俯瞰的に書いておこうと思うに至りました。
それは、価格「帯」の上昇が明らかに顕著になってしまったからです。

この場でポスターを見て懸念していた頃が懐かしくなるくらい、各社で価格帯の底上げが完成してしまったような気がします。
いや、まだまだ上がる気配がある?


メーカー各社がそうせざるを得ない理由は様々なのでしょうけれど、当方には従来からその理由の一つではないかと疑っていることがあります。
それは、生産数に連動した価格帯の上方修正。
少ない量にして売上を維持するのなら、単価を上げるしかない、という一次関数の問題です。
もちろん、ユーザーである当方に生産数など分かる由もなく。
飽くまでも仮説であると強調して前置きしておきます。



仮にそうだとしたら、ではどうして少ない量にする(なる)んでしょうか。
ここにお越しくださっている皆さんなら、もうお分かりのことですよね。
ポスターの企画内容は「置いておきましょう」と言ったばかりなのに、やはり置いてはおけないのかナ。

念のために申せば、ウクライナ情勢だとか、原材料価格だとか、消費税率だとか、今のNゲージをそういう客観要因だけで総括することは、あんまりオススメしません。
ユーザーがそう捉えている限り、価格上昇は許容されたとしてまだまだ続くのかなーと思うからです。




とにもかくにも、価格が上がるということは買えなくなるユーザーが増える、ということです。
「買えなくなる」というと「あんたいくら持ってんのよ?」といった議論になりがちなので、ちょっと幅広に捉え直しましょうか。
「買おうと思わなくなる」。


◯両編成で、モーター車が◯両入って、◯万円。

皆さんも脳内でお持ちのはずの、いつもの構文です。
各企画をこの構文に当てはめてみて、ある種の魔法、催眠からハッと醒めて、我に帰るような気分を味わっているこの頃なんです。
自分の手を見つめて「オレは何をやっているんだ」っていう、ドラマとかでよくあるやつですよ。

フワフワと空に向かって浮かび始めた風船に掴まり続けることになんだか疑問が生じてきて、またまた面倒くさい話題を共有しておきたくなりました。

集める車種、地域性などを絞り込むことは人生の晩年になってからでも良くて、それまではモラトリアムのつもりでいろいろ手にしてみて、鉄道のことをもっと広く、そして深く知ってみよう…
そんなことを言ってきましたけどね。
残念ですが、もうそんな悠長なことは言ってられない、そういうフェーズに入ったようです。

生活の中で鉄道模型趣味を溶け込ませておくということ。
溶け込んだレベルで趣味を持ち続けるということ。
この視点を見失わないようにしないといけません。



幸いにも年末までは買い物の予定がなくなりました。
なので、日常生活で必要なアイテムをそろえるとか、1,000円ちょっとで懐かしいプラモデルを買うとか、塗装の勉強をしてみるとか、手元にあるお小遣いをそんな使途に振り向けています。

レイアウト上のストラクチャー製作もその一環で、これまでに手頃な価格で買い揃えた車両たちをイキイキと走行させるためには、プラ板やプラ棒と格闘することは自分にとってちょうどいい模型活動のようです。
そんな「新しい日常」も悪くないのかも。


ではまた。
  1. 2022/08/13(土) 08:00:00|
  2. 駅ノート
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サクッと柵でもね

おはようございます。しなのさかいです。




先日、トミックスの二軸貨車たちを話題にさせていただいた際に「カ3000」という時代を選ぶ貨車までフルリニューアルされたと申しました。

トミー香港製貨車の時代から存在するカ3000。
「家畜車」というジャンル自体が非常にアレな訳ですが、改めて国鉄貨車のバリエーションを俯瞰する上では欠かせないものだと思います。

できることなら「ウ300、500」(豚積車)が欲しいなぁ(教養雑誌系の付録ではあるようなんですが)。
こやつらは確か「人」が乗れるんです。
では、何のために人が乗るのか。
こういう点を考える営みが実に面白いのですよ。





リニューアル後も、ちゃんと向こう側が透けて見える。
各所の直線もダルくなくて、フルリニューアルの恩恵はきちんと受けています。
こういう貨車は特に、ギラギラした下回りでは困りますよね。
それ故の先日の黒車輪の御紹介でした。

でも、カプラーはいかんなぁ。





今回は線路際のアクセサリーのお話となります。
津川洋行から気になるアイテムが発売されました。

同社から発売されていた鉄柵の、これもまたリニューアル版です。
従来の製品は線が太く、使う上ではどこか躊躇がありました。
今回の製品は一段階細くなっています。

このまま使うことも可能なのですが、できることなら塗装して使いたいところ。
そこで課題となるのが、この製品がABS樹脂で作られている点です。
粘り気がなくて簡単に折れてしまうでしょうから、ABSという選択には合理性がありますね。
もちろんPSであれば塗装は簡単なんです。





でもでも。
塗料もどんどん進化しているんです。
クレオスの「アクリジョン」シリーズ。
水性塗料ですから、ABSを侵すことはありません。
しかも、この「ベースカラー」は文字通り下塗り剤で、どちらかというと接着剤的に素材に「つく」んだとか。
ベースカラーの色も複数あるので、迷わずに「ベースイエロー」をチョイスしました。

水性塗料。
「レぺ」「ホッペ」、それから80年代ガンプラブームの真っ最中にグンゼから発売された水性ホビーカラー。
どれもこれも実用性としての難易度が高かったので、あまり良い思い出がないのですが…





で、今回。
筆塗りで2回塗ってみたところ、ムラもほとんど出ず、ましてや素材がおかしなことになることもなく、選択して大正解でした。

黄色を素材に乗せることには苦労してきたので、その点からも驚き。
重ね塗りしても確実に乗ってくれます。
もちろん、においも出ない。

ホビーショーでは模型ばかり見ていないで、こうした素材の進化も確認していかないといけませんね。





同じく水性の「トップコート」(つや消し)を吹いて、長年の課題だった山岳モジュールの外線崖側にピンバイスで穴を開けながら挿してみました。

地形を作った本人が言うのもヘンですけど、転落の危険性のある雰囲気の線路だったので。
エッチング素材程の繊細さはなくても、プラ素材としては十分な細さでしょう。
今後は黄色い成型色でも発売が予定されているみたいですから、塗装をしたくない方はそちらも是非。

この趣味を始めた頃から(銀座松屋のショウでも)ずーっとお世話になっている津川洋行のアクセサリー。
痒い所に手が届く製品の開発は、今後も続いていくことと思います。





着々と運転再開の準備をしていますよ。
車両は走らなくても、レールクリーニングだけは欠かさずにやっています。

ではまた。

  1. 2022/08/04(木) 09:00:00|
  2. 鉄道模型(レイアウト)
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