おはようございます。しなのさかいです。

ちょっとした娘関連の用がありまして「山の日」なのに横浜の山下公園のすぐそばまで行き、その帰りに大船へ出て、湘南モノレールを乗り終えてみたところ…の図。
比較的近場にありながらも、大船という土地へ行くことがほぼなくて、なかなか乗車機会の縁がない鉄道だったんですね。
山岳路線の風情があって、ピークポイントでは遠くに相模灘を見ることができて、そしてまた懸垂式の揺れ方も新鮮で。
たまには模型部屋を出て、こういうフィールドワークをしてみるのも良いものです。
湘南江ノ島駅は江ノ電江ノ島駅のすぐ隣。
そこから延々と海へ歩いていく若者の列に混じって、スルリと帰ることとなりました。
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さて。
この場で“Nゲージ車両の新製品”をフォローしなくなってから、しばらく経ちました。
実は6月までに少々の買い物があったんですけど、残念ながら、それらを感動とともにお伝えできるテンションは当方にはありませんでした(買い物の中身はナイショ)。
事務的に持ち帰った車両ケースを平積みにしたまま、多くの諸先輩の同じ買い物の御披露をネット上で拝見していた、というところです。
近年はポスターの内容に驚くことができなくなっていましたから、こんな営みもそれはそれで必然と言えます。
鉄道模型メーカー各社は事業を継続させなければなりませんから、今でも毎月のように「新製品」を発表しています。
「こんなの、欲しかったでしょう?」という具合にです。
昨年までこの場で皆さんと見てきたように、本当に「新製品」と呼べるかどうか疑わしいアイテムが結構な割合を占めるようになってきましたけど、まぁそこは置いておきましょう。
当方の感覚がこの市場のスタンダードとズレただけのハナシですし、今の需要にはしっかりと対応したアイテムが発表され続けているのかもしれません。
新しい企画内容を車座になって語りあうことは、今のメーカー各社の企画担当氏を中心に、新しい世代の方々がやっていかれるべきなのでしょうね。
でも、この段階でもう一度だけ、Nゲージ車両の新製品について俯瞰的に書いておこうと思うに至りました。
それは、価格「帯」の上昇が明らかに顕著になってしまったからです。
この場でポスターを見て懸念していた頃が懐かしくなるくらい、各社で価格帯の底上げが完成してしまったような気がします。
いや、まだまだ上がる気配がある?
メーカー各社がそうせざるを得ない理由は様々なのでしょうけれど、当方には従来からその理由の一つではないかと疑っていることがあります。
それは、生産数に連動した価格帯の上方修正。
少ない量にして売上を維持するのなら、単価を上げるしかない、という一次関数の問題です。
もちろん、ユーザーである当方に生産数など分かる由もなく。
飽くまでも仮説であると強調して前置きしておきます。
仮にそうだとしたら、ではどうして少ない量にする(なる)んでしょうか。
ここにお越しくださっている皆さんなら、もうお分かりのことですよね。
ポスターの企画内容は「置いておきましょう」と言ったばかりなのに、やはり置いてはおけないのかナ。
念のために申せば、ウクライナ情勢だとか、原材料価格だとか、消費税率だとか、今のNゲージをそういう客観要因だけで総括することは、あんまりオススメしません。
ユーザーがそう捉えている限り、価格上昇は許容されたとしてまだまだ続くのかなーと思うからです。
とにもかくにも、価格が上がるということは買えなくなるユーザーが増える、ということです。
「買えなくなる」というと「あんたいくら持ってんのよ?」といった議論になりがちなので、ちょっと幅広に捉え直しましょうか。
「買おうと思わなくなる」。
◯両編成で、モーター車が◯両入って、◯万円。
皆さんも脳内でお持ちのはずの、いつもの構文です。
各企画をこの構文に当てはめてみて、ある種の魔法、催眠からハッと醒めて、我に帰るような気分を味わっているこの頃なんです。
自分の手を見つめて「オレは何をやっているんだ」っていう、ドラマとかでよくあるやつですよ。
フワフワと空に向かって浮かび始めた風船に掴まり続けることになんだか疑問が生じてきて、またまた面倒くさい話題を共有しておきたくなりました。
集める車種、地域性などを絞り込むことは人生の晩年になってからでも良くて、それまではモラトリアムのつもりでいろいろ手にしてみて、鉄道のことをもっと広く、そして深く知ってみよう…
そんなことを言ってきましたけどね。
残念ですが、もうそんな悠長なことは言ってられない、そういうフェーズに入ったようです。
生活の中で鉄道模型趣味を溶け込ませておくということ。
溶け込んだレベルで趣味を持ち続けるということ。
この視点を見失わないようにしないといけません。
幸いにも年末までは買い物の予定がなくなりました。
なので、日常生活で必要なアイテムをそろえるとか、1,000円ちょっとで懐かしいプラモデルを買うとか、塗装の勉強をしてみるとか、手元にあるお小遣いをそんな使途に振り向けています。
レイアウト上のストラクチャー製作もその一環で、これまでに手頃な価格で買い揃えた車両たちをイキイキと走行させるためには、プラ板やプラ棒と格闘することは自分にとってちょうどいい模型活動のようです。
そんな「新しい日常」も悪くないのかも。
ではまた。
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- 2022/08/13(土) 08:00:00|
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