しなのさかいの駅前広場

スカ色がたくさんやってくる月末

2023年 あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
しなのさかいです。





2022年12月24日 東海道本線・米原駅にて


新年の御挨拶の前に、まずはお詫びから。

昨年は更新頻度が大分落ちましたこと、改めてお詫びいたします。
先月は、月初めにキハ183系で遊んだだけでしたし。
日々お越しくださる方々におかれましては、大変申し訳ございませんでした。

鉄道模型趣味のやる気を失ったわけではございません。
むしろその逆でして、レイアウト工事に邁進するあまり、この場の更新まで手が回らなかった…というのが真相です。
当方はどうも、レイアウト作業を進めながら画像を撮影することが苦手でして。
工事中の画像が見苦しいことも気にしていて、できることなら完成状態だけを見ていただきたいんですよね。

とはいえ、現在の工事メニューをちらっと御覧いただかないと説得力もないかと思いまして。




現在は田園モジュールの線路を貼り替えているところです。
ね、見苦しいでしょう。

この区間はユニトラック複線線路を製品のままつないで固定していたので、継ぎ目に段差や凹みが目立つようになりまして、踏面の光の反射が美しくなかったんです。
そんなこと、気にする方がどうかしているとも思いながら、気にし出すとダメな性分でして、ガガガとはがしたのが12月中旬。
その後、ユニトラック複線線路の道床部分を調達し直して、さらに新しいフレキシブルレールのレールのみを組み合わせて使って(枕木パーツは放棄して)ロングレール化を図っているところ、という流れです。

ロングレール化はユニジョイナーを少なくすることも狙いとしているので、道床は切って切って切りまくり(笑)
早めに工事を終えないと、いつまで経っても運転を再開することができませんからね。
なるはやでやっちまいます。

あ、フレキシブルレールの側面にはフィニッシャーズのプライマーを塗布していますので、この後のエアーブラシでもキチンと塗料が固着してくれるはずです。




さて、本題。
2023年となりました。
皆さんは鉄道模型趣味を続けていく上で、どのような野望を抱いていらっしゃるでしょうか。

フル編成の新幹線を車両基地風に並べてみたい、とか。
HOで長編成を1本くらい増備したい、とか。
はたまた、レイアウトの着工でしょうか。

カタログに掲載された巨大なレイアウトの写真を眺めながら「いつかは…」なんてことを思うことは、とても健全なことであります。
当方は幼少期をそうやって過ごしてきました。



昨年の当方の趣味活動の振り返ると…

2022年は買い物が極端に少なく、趣味の予算の範囲では財政的にほとんど苦労しない1年でした。
その少ない買い物も、再生産やプチリニューアルを機会に、やや傷んだ手元の模型を新ロット品と交換するとか、2本目の編成を導入するとか(583系の稿で語りました)、そんな程度だったかと。

前者の場合は、結局のところは単なる「交換」ですから、懐の痛みはそれほどのことでもありません。
後者についても買うか買わないかは(新製品を買うことよりも)自由意識で決められます。
まずは手元にある1編成目でも十分にお腹いっぱいな訳で。

そんなことから、マイペースでのんびりと、レイアウト工事にウエイトを置く1年だったんです。



さて。
「買いたいもの」っていう、財布からお金を出す瞬間に出す結論は、実はこの趣味に限ってみれば幅広い概念となっているとつくづくそう思います。

当方が見れば…
「欲しかったもの」
「欲しくなかったもの」
という“現在”を基準とした過去の感情を確認しつつ出す結論ではないかと。

「欲しかったもの」は、いわゆる「待っていました!」という待望の新製品ってことになりますから、それはそれで幸せなことです。
Nゲージの世界で、まだどこのメーカーも手を付けずにいた車両が「いよいよ製品化」と告知されれば、その日からは1日千秋の思いで過ごすこととなるでしょう。
当方にもそういう経験、数多くあります。

「欲しくなかったもの」はその逆で、残念ながら「買いたくない」という結論に至ることがほとんどです。

でも、「買いたいもの」に至る高揚感は、本当は「欲しくなかったもの」からのアプローチにこそあるんじゃないか。
当方は、そんな仮説を持っています。

その「欲しくなかった」けど買うことにするって、いったいどういうことなのか。
文字情報(セールスアナウンス)や立体情報(試作品画像など)から考え方を変えることで選ぶ進路ってことでよろしいでしょうか。


ややこしいのは「欲しくなかった」けど「買いたい」と判断した経緯と言いますか、「買いたい」という気持ちの内面に微妙なバリエーションの違いがあるということなんです。

「おお、いいじゃん」という表裏一体的なマインドであれば最高なんです。
企画や設計、生産品のハイレベルさを見て、心を動かされるような点があったということです。
自分のカテゴリー外、守備範囲外だったものがそうじゃなくなるときの、知的欲求が満たされる幸せ。
「◯◯系だけ」「◯◯地方の車両だけ」という自分の中の戒めが決壊することは、別に悪いことではありませんよね。
徐々に興味の範囲を広げてこそ、趣味生活が豊かになるのですし、少なからず誰もがそうしてきたはず。


でも最近は、以下のような内面もあったりしませんでしょうか。

①鉄道模型市場は厄介なことに多品種少量生産という状況になっていて、じっくりと考えて買うことができなくなっています。だから、後で探し回ることとなる前に「今のうちに買っておくしかない」

②鉄道模型メーカーの企画力(?)により、過去の製品の焼き直しが高回転で進んでいます。
2年前の新製品がいとも簡単に「リニューアルする」とアナウンスされることもあり、分売パーツで補えないのならば「仕方がない。買い直すしかない」

③この趣味はコレクション性が高まっていて、買うこと自体が目的となっている向きもあります。
乾いた心のまま何かを求めて模型店へ行き、新しい車両を見ることに。
欲しいものがないけど、あえてその中から「なんとなく買ってみよう」


まだまだあるかもしれませんよ。
欲しくなかったけど買うことにした経験と、そのマイナス的な内面。
皆さんは昨年1年間でいかがでしたでしょうか。
その結論に至る気持ちの整理は清々しいものだったでしょうか。


「この趣味は、買い物をし続けても幸せになれなくなっているのかも」
そろそろこんなことに気づかなければいけない頃合いなのかもしれませんね。
内面にモヤモヤが残る「買いたいもの」を増やして模型部屋をパンパンにするよりも、既に手元にある車両がより活きる環境とか舞台の整備に力と時間を注いだ方が、トータルとしては正解なのではないかと。
もちろん個人差はあるでしょうが、当方はそんな結論がぼんやりと見えてきています。

昨年1年間、近所の量販店に並ぶ自称「新製品」たちを見て、そんなことを考え続けていました。



新年早々につまらないことを申しました。
お許しくださいませ。
1年前と比べれば、レイアウト工事は「手直し」の段階に入っており、今後もその流れが続くと思われます。
作業の後、手元の車両をレイアウトの上にチョンと置いて、ニヤニヤとする時間を増やす。
これが今年の目標です。





それから「露天風呂」のような、はたまた「こたつでみかん」のような新しい車両が、今年の年末にも迎えることができていればイイですね。


それでは、2023年のスタートです。
改めて、本年もお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。

 
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  1. 2023/01/01(日) 00:01:00|
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