しなのさかいの駅前広場

もうお腹いっぱいです。

運転再開に向けて3

おはようございます。しなのさかいです。




今年の春は、無理をしてでも外へ出てみようと思い、御殿場線の山北まで女房殿と出掛けてみました。
地域的には関東・神奈川県でありながらJR東海の東端という奇妙なところです。

比較的近所でありながら、散策するにはちょうどいい規模の桜並木が線路沿いにあることについては長年片目で見続けてきたこともあり、反省を込めて儚い春の風景を目に焼き付けたことです。


313系が向かうその先には、アップトリムがかけられた2本のレールが見えます。
かつてこの線路が「東海道本線」と呼ばれていた頃、多くの列車がこの駅から後補機の助けを受けて箱根越えへ挑んでいた営みを想像できる訳ですが、そんなことに関心を持つ人は、この淡い雰囲気で覆われた日にはほとんどいなかったのかもしれません。





その後は松田で降りて、徒歩で斜面をよじ登って小田原平野を俯瞰。
1590年当時も、同じようにこの景色を見渡していた人がいたのでしょう(おそらく団体さん)。
真下には東名高速道路があって、ツーリングバイク軍団がビュンビュン走っていました。

まだまだフィールドワークをしていない場所がたくさんあるようで、ボーッとしていてはダメですね。




さて、レイアウト工事。
2月上旬に開始した(北海道風)直線モジュールの線路交換は、フレキシブルレールの敷設、バラスト撒きなどなど、試行錯誤を繰り返していました。





途中の作業の様子もいくつか画像に残してみたものの、その過程を逐一説明することにどこか虚しさを感じまして、結局は更新をサボリ続けてしまいました。
どうも当方にはその手の記録が苦手のようです。





位置決めのチェックも細かく繰り返し。
カトーのリレーラーに秘められた特殊能力(?)を活用している様子も御覧くださいね(知らない人が多くなりました?)。







線路の垂直方向の歪みは、レール踏面にアクリル定規を乗せて、カタカタ的な違和感をチェックするほかに、ワキのような箱型の貨車を何度も滑空往復させて、連結面の挙動を観察すると良いです。
車間短縮ナックルにしておいて連結間隔を詰めておくと、より歪みのチェックが効きますね。

という具合に歪みを“可能な限り”抑えることとし、バラスト撒きまでやってからそれに気づいて再び枕木を剥がす…というサイクルを何度も何度もやってしまいました。
これ、精神的に追い詰められることが必至でしてオススメできません。

ただ、以前に直線区間にフレキシブルレールを使うことには「どうもね」と言いましたところ、一つだけ利点があると気付いたことを申し添えます。
それはレールの引き抜きが容易であることです。
したがって、歪みや傷みが気になるようであれば後から交換することが簡単にできてしまう。

そればかりでなく、あらかじめレール側面に筆でプライマーを塗布し、缶スプレーでサーっと吹いて、それから差し込むことも可能。
こんなことはカーブ区間ではなかなか難しいのでは(塗膜がガリガリになりまっせ)。

プライマー塗布をやらないで塗料を吹くと、吹いた数日後には塗膜がパリパリと剥がれ落ちてしまうとこがありますから、当方は面倒でもまずはこの塗布を行うこととしています。





てなことで、やっと敷設替えが終わりました。
田園モジュールの線路の全面交換から、かれこれ4か月間を線路作業に費やしてしまいました。
昨年の12月からのことです。

それも、週末だけでなく平日の夜間もですから。
その間に買ってきた車両も平積みのまま。
これではココロが荒みます。
レイアウトのリニューアルは持ち時間との相談もしてからでないとダメですね。



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最近、Nゲージメーカー各社の新製品発表直後において、企画内容よりも価格設定に対する反応、違和感の声を読んだり、耳にするようになりました。

この場ではずいぶん前からその兆候を感じ取って「あれ?」と言ってきましたが、まだまだその頃はメーカーの判断に一定の理解を示すコメントもいただいたものです(懐かしい)。



さて。
当方はそろそろ、この趣味活動が周囲の人にバレることを恐れるようになってきました。

どういうことでしょうか。

女房殿や娘たちが友人や知人との会話の中で「ウチにはとんでもない部屋がある」という類のことを語るとしましょう(まぁよくあることです)。
そのとき、友人さんらの反応は決まって「あの“Nゲージ”って結構お金がかかるんでしょう?」です。

今まではこんな反応について「何十年もやっていればそんなにお金は必要ないですよ」とか言わせるようにして済ませて(ごまかして)きましたが、もはやそれは難しい状況かと。

年末の静岡のお店で見た風景。
ちびっ子がお父さんとレンタルレイアウトではしゃいでいる、そのすぐそばには、6両で3万円もするNゲージがアクリルケースに囲われて展示されている。
その傍にはプラのフックでぶら下げられた痛々しい車両たちが◯◯のように並べられている…。

この風景には、どう考えても矛盾のようなものが内在されています。

当方が幼少期から続けてきた「Nゲージ」って、こんな残酷な趣味ではなかったはずなんですが。





とにかく、これまでに適切と思われる価格で買い集めた手元のNゲージ車両を活かさなければなりません。
「活かす」ことは人それぞれなれど、少なくともケースにしまいっぱなしであることは「活かしている」とは言えないでしょう。

当方は20年以上、何の目論見もなくちまちまと続けてきたレイアウトの建設工事を、現在の新製品高価格化の影響を避ける意味で再定義しているところです。

車両を増やし続けること自体を趣味の根幹にしていられなくなっているとしたら。
Nゲージ趣味を続ける上で、気持ちの方向性や定位置をどこかにオフセットする必要はあるような気がしているこの頃です。


ではまた。



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  1. 2023/04/14(金) 09:10:00|
  2. 鉄道模型(レイアウト)
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