こんばんは、しなのさかいです。
ここしばらくの間は「車間短縮ナックルカプラー」にハマっていました。
もう、あの貨車の長い車間が許せなくなってしまいまして。
こうした車両を増やさない、手持ち車両のグレードアップは、精神的に豊かになる気がします。
眠っていた車両を走らせたくなりますし、何よりも「遊ぶための遊び」のような、前向きの作業だと思います。

真っ先に交換した車両が、昨年秋に発売された、あの「伯備線石灰輸送列車」なのです。
編成としてまとまった貨車である方が、ナックルで統一するには都合がイイかな、というのが理由です。
ちなみにこのセット、買ったままの手つかずで約10か月熟成させてしまいました。
大いに反省しなければなりません。

いきなり交換後。
セキ6000は、Nゲージとは思えないほどの車間短縮を見せてくれました。
これでカーブに支障が無いのですから、今までの間隔はいったいナニ?

ホキ7000では、さらに屋上の渡り板までが接近することとなりました。
作業員が無理せずに渡り歩くことができる間隔です。
カプラーは自動連結しませんが、一方の車両をひょいと持ち上げて、ストンと落とせば、サクッとハマります。
かつてのエンドウのナックルのようなピッタリ感はありませんでした。
だいぶ「遊び」があるような気がしますが、水平方向に外れることはありません。

連鎖反応とはこのことでしょう。
やはり買ったままの2両のD51を三重連にしてみました。
つまり1両を追加配備した訳です。
のんびりと近所の量販店に行ったら、たくさんありました。
今が増備のチャンス?
ナンバーは3両とも伯備線セットの付属品にしたので、新見機関区所属になりました。

ポン置きするだけの集煙装着は、非常にありがたいパーツです。
ドレスアップ完了。
新見所属のD51は、標準形に近い雰囲気と言える?ことも好都合なのかもしれません。
* * *
ところで、この「伯備線石灰輸送列車」セット。
近所の量販店では、発売時に2セット買って帰る人が多かったと聞きました。
D51を三重連にするくらいだから、じゃんじゃん貨車を増結するつもりなのかなと、その時はそのくらいに思っていたのです。
しかし。
あらためて考えれば自分も不勉強でした。
写真で見ても編成は割と短いような…
北海道のようなセキセキセキセキ…と永遠に続くような編成ではなかったようです。

「そういえば、あったな」と最近になって自宅の本棚からこんな本を引っ張り出してみました。
RJ社『ドキュメント列車追跡』。
この本には竹島紀元氏による伯備線2492列車の添乗ルポが収録されていたのを思い出したのです。
あらためて読んでみました。
重要なポイントは「どうして三重連なのか」。
詳細は割愛しますが、印象としては合体ロボというところ?
そして、三重連と言っても2番目のD51は実は回送扱いで、日によっては重連(2両)となる場合があるということなのです。
なので、セキ6000とホキ7000、それに緩急車を合わせた数は、三重連ではなく重連の牽引力に合わせなくてはならなかったということ。
じゃ、じゃあ、2セットを買って帰った人たちの運命やいかに、となるのです。
さらに本文を読み進むと、こんな記述がありました。
「最前部はD51220、次位にD51937、そして3両目に本務のD51642、いずれも新見機関区所属のD51トリプル・ヘッディング(三重連)がひく今日の編成は、前半がセキ6000形6両、後半がホキ7000形5両、最後部にワフ35000形の合計12両、換算50.7両で定数62(620トン)よりもかなり少ない」この日の2492列車は、ワフこそ違えど、カトーのセット1つ分と同じ編成と言えますね。
さて“換算50.7両で定数62よりもかなり少ない”ということは、
62-50.7=11.3となりまして、この編成ならD51の重連で11.3の余裕があるということになります。
11.3分のセキなりホキなりを増結できるようですので、それぞれを確認してみました。


このように、セキ6000もホキ7000も1両あたり換算4.5ですから、
4.5+4.5=9.0≦11.32両までは増結してもおかしくなさそうです。
少なくとも、2セットでセキとホキをダブルスコアにする編成(23両)は、現実ではあり得なかったと言っていいでしょう。

なので、セキ6000を1両だけ増やして7両に…

ホキ7000も1両だけ増やしまして6両にしました。
どうやって増やしたかは教えてあげません(爆)
「伯備線 D51」なんかで適当に検索すると、ちょうどセキ7両、ホキ6両とした当時の写真がありました。
やっぱりとも思い、ちょっとにやけて安心です。
適正な両数としてはこの辺りが限度と見ていいでしょう。
2セットを買って帰った方々は、ある意味で間違っていなかったということになりました… か?

この後、コキを含めたほとんどのボギー貨車のカプラーをがむしゃらに交換していった訳です。
今回のナックルカプラーの発売は、手元の在庫品を生き返らせる良いきっかけになりました。
走らせない車両を売却した財源で、こんな遊びへの投資をしてみました。
なんとなく当方が室内灯を組み込み続けてきた理由に近いかも。

このままですと、買いたい車両が極めて少ない2013年の夏、秋、そして年末となりそうです。
しばらくは低刺激な期間が続く訳ですが、こうして手元にある車両を見つめなおす良い時間ができたと思うことにします。
車両を増やすばかりでは、いつまでたってもスローな趣味生活になりません。
いい機会です、自分なりの「Nゲージの遊び方」の立て直しをもう一度やってみようかな。
猛暑による夏バテで模型との間に距離が出ていた最近は、同じ程度に、手つかずの車両を増やすことに疲れはじめていたのでした。
でも「はまなす」とクモハ53は楽しみです。
ではまた。
スポンサーサイト
- 2013/09/17(火) 23:00:00|
- 鉄道模型(車両)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
伯備線貨物列車セットと 車間短縮カプラーの抜群な相性の良さは、感動モノです。
もう このセットは、このカプラーを使う事を前提に作ったんじゃないのかしら?
と思える位に…
走らせた時の充実感も格別です
帰宅後のひと時に 走らせた時の単調な走行音は、最強の睡眠導入剤になりますよ
発売時に2セット購入の話を お店屋さんで聞きました。
増結時?対策や集煙装置狙いだとか…
幸い バラし売りをして居た時に 増結用に購入出来たので 我が家は、1セット購入で済みました
バラエティーに富んだ牽引機のD51の メイクアップパーツセット的な商品が、あると より ディープな世界に引き込まれちゃいそうで…
もしかして 車間短縮カプラーは、貨車のメイクアップパーツだったりしてね…
- 2013/09/18(水) 07:20:14 |
- URL |
- 線路際の住民 #-
- [ 編集 ]
線路際の住民さん
自動連結できないあたりに警戒心を持ちましたが、そんなことも吹き飛ぶくらいに編成美が現れました。
セキのような四角い車両ならなおさらです。
2箱目の目的、いろんな意味があったのかな。集煙装着狙いかー。
ナックルのおかげで、じわじわと楽しみがこみ上げてきました。
- 2013/09/18(水) 08:17:42 |
- URL |
- しなのさかい #-
- [ 編集 ]