(その2からつづきます)
昼神温泉の宿に2年連続で泊まり、12月30日は伊那谷を北へ。
その前に三遠南信道という、聞き慣れない高速道が飯田から天竜峡まで無料で開放されていたので、手っ取り早く「ひとつ観光でも」と考えました。

昭和4年築の天竜峡駅の駅舎。
まわりも昭和の香りがする建物ばかりでした。

この類の名前の駅って、そこからバスに乗らないと観光地に着かないことがありますが、天竜峡駅については心配ありません。
駅前が天竜峡だからです。
川の流れは水量が少なく、止まったような見え方がしました。
真夏に列車で来て途中下車するにはモッテコイの駅だと思います。

そして、今のランナーは313系。
豊橋方面への折返しとなるようです。
でも、これもこれで伊那谷の風景には馴染んできているような気がします。
119系も最初は「なんじゃこりゃ」っていう雰囲気でしたけど、その晩年はあの顔が飯田線そのものでした。
ここで「ソースかつ丼をどうしようか」というテーマで、狭い車内で激しい討論となりまして、さっき朝ごはんを食べたばっかりだし、時間も早いし、お腹いっぱいと総轄しました。
「玉龍飯店のおじさん、また次に…」と心の中で手を振りながら駒ヶ根を通過。伊那のグリーンファームさんへ直行です。

地元の農作物が山盛りで、当方のようなヨソのナンバーの車がたくさん止まっていました。
正月前ということで、正午でも大盛況。
入口にある屋台では大学いもが売られていて、これがサイコーに美味かったのです(結局食べてる)。
まわりは前日に降った雪が残って、一面が銀世界。
そして、看板を読むと、なにやら地球規模での企てがあるようです。

これも外の看板ですが、店中もいろいろと味のあるセリフが散らばってました。
こういうお店、どの地方にも1つはありますよね。こだわりなのか、それ以外のナニなのか。
そして、今回のシークレット目的地、箕輪町郷土博物館へ。

気温2℃…あるかないかという寒さの中、ちっちゃな機関車がしょんぼりと眠っていました。
昭和50年まで飯田線北部で貨物列車の先頭に立っていたED19、その1号機です。
6両あったED19のうち、この1両だけが保存されました。

ウエスチングハウス社のプレート。

見れば見るほど、ちいさなちいさな国鉄の機関車です。
こんなのが、自分よりも大きい貨車を引いていたなんて、なんだか大人のメルヘンです。
11月に見たED16と同じく、ここもダミーの架線を張ってパンタグラフを上げてありました。

1号機は、ワイパーの取付位置が窓の横なんですね。
これが150分の1のスケールでカトーから発売されると思うと、テンションが上がります。
出来の良さそうな旧型国電・第3弾もほぼ同時期の発売ですから、また飯田線ブームが来そうな予感。
NSEを手にしてしまった今となっては、これらが直近で一番の楽しみです。
ここで13:30くらい。
このまま帰るのも、もったいない。
ついでに高遠に行って「高遠まんじゅう」を買って帰ることに。
高遠はまんじゅうの町でもあります。
なので、高遠からは国道152号で茅野へ抜けました。
杖突峠の積雪も、それはものすごいものでした。前日の雪が相当なものだったようです。
茅野駅の無料駐車場に車を止めて、女3人は駅ビルへ。
当方は北側へ抜けて、もう一つの車両を観察することとしました。

あるところにはあるんです、C12の保存機が。
これは67号機。
ちょっと勉強しておこうと思いまして。
特にサイズ感を。





この日は、ちいさな機関車に縁がありました。
マイクロエースのC12は、あの当時「これはトーマスか?」と思いながら買った記憶があります。
そう思うならやめればいいのですけど、頭のブレーキがぶっ壊れていて、頭の中と行動が一致していませんでした。
「C12なんて二度とNゲージ化されないかも」。
そんな憂いも頭の中にあったのかもしれません。
ちいさな蒸気機関車というネタがあまりにも新鮮だったンです。
それと、茅野駅の駅ビルは、バブル期に建てられた地方都市の駅ビルの典型的な末路を辿っているようでした。
茅野でも、まだ16:30。
まだ遊べる。
ならば行くかと、諏訪湖まで。

今回も旅のエンディングは諏訪湖。
湖面は全面結氷まではまだ、のようでした。
少し残っていた水面に水鳥たちが集まっていたので、下の娘が食パンをおすそ分けしておしまいです。
2015年は上の娘が受験生となるので、こんな忘年会旅行も「1回休み」かもしれません。
◽︎◽︎◽︎
その後。
晩御飯は(なぜか)スシロー諏訪店。
お風呂は(無難に)スパティオ小淵沢。
こんな感じでマッタリしていたら、中央道上りの上野原付近で事故。そして大月で「通行止め」という、信じられないニュースです。
通行止めをお見舞いされるのも初めてなんですけど、発生から3時間経っても開通しないとは、これいかに。
国道20号も大月付近で大渋滞となっているようなのです。そりゃそうよね。
これでは関東平野に入れないぢゃないか~。
迂回ルートはいろいろと浮かびます。
①山中湖→国道413号(道志みち)で津久井湖付近へ出るルート
②都留(ただし大月で渋滞のはず)→県道35号(雛鶴トンネル)で相模湖付近へ出るルート
③塩山→国道411号(青梅街道)で八王子へ抜けるルート
④山中湖→御殿場へ抜けるルート
ただどれも山坂道(tvk「新車情報」風に言うと)を通ることとなるので、スパルタンな運転をすれば後で責められます。
結局、悩みに悩んで、
⑤双葉JCTから中部縦貫道・南アルプス市方面、国道52号へ転進
21時台、富士川沿いを爆走して、新東名・新清水インターにたどり着きました。1日で飯田線と身延線を乗った気分です。
休むことなくそのまま東名・圏央道までアクセルを踏んで、自宅に着いたのは23:40。
翌日、大晦日の朝、ニュースで知った中央道の開通時刻は、日付の変わった1:30頃だったようです。その時刻からスタートしたら3:00から4:00くらいの帰宅だったでしょう。
大晦日はヘロヘロになるところでした。
「判断」って難しいです。
ではまた。
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- 2015/01/09(金) 08:10:00|
- 駅ノート
-
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| コメント:6
中央道の事故渋滞は、判断に迷いますね
渋滞情報を何処で察知出来るかが、勝負の分かれ目でしょうか。
古豪ED19の発売が、楽しみです
C12の保存車って意外に中央本線沿線にあり 明智のC12も注目されてます
- 2015/01/11(日) 11:31:04 |
- URL |
- 線路際の住民 #-
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線路際の住民さん
C12って、日本の山奥でもまだ収入を得て生活することができた時代の象徴です。木材や農産物を運んで本線の駅までノンビリと。明智鉄道もそんな風景を大事にしながら復活へと進んで欲しいですね。
- 2015/01/13(火) 12:26:35 |
- URL |
- しなのさかい #-
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飯田線、一度行ってみたいところです。去年名古屋に行きましたが、時間が無かったのもあり、行っていないままです。行ったときはぜひ、C12を見ておきたいです。313系も今は飯田線を走っていると少し違和感がありますが、そのうちに慣れてくるのではないでしょうか。
- 2015/01/17(土) 17:33:41 |
- URL |
- 115 #-
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115さん
おこしくださりありがとうございます。
ぜひとも、飯田線の旅をお楽しみください。季節は問わないと思います。いつ乗ってもそれなりの風景が広がっています。
それとC12は今のうちに予習しておくといいでしょう。313系は1700番台の模型を待っていたりします。
- 2015/01/18(日) 09:18:22 |
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- しなのさかい #-
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◯ー◯◯◯さん
コメントをありがとうございます。
当方もそれを予約しようかと思っていますが、追加生産もあるとかでなかなか人気が高いみたいですね。手に入れるのは無理かもしれないので、そうであればあきらめて別の機会をうかがうことにするつもりです。
- 2015/01/18(日) 22:33:58 |
- URL |
- しなのさかい #-
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