しなのさかいの駅前広場

四季島に旅情は感じない

総括、KATO 飯田線シリーズ第3弾。

こんばんは、しなのさかいです。


IMG_5519.jpg

親バカ風な出だしで申し訳ございませんが、昨日は下の娘のピアノ発表会でした。
1年前。本番前日でうちの小さいピアニストはインフルエンザを発症して欠席。
ようやく2年越しで、こうした立派な会場に立った訳です。
演奏の出来については、みなさんの想像どおりですから省略します。





そんな感動ををお伝えしたいのではありません。
大事なのは昨日のプログラムなんです。プログラム~!
よその娘さんの演目に気になるタイトルがありまして。
なに? 「森のかもつれっしゃ」?
作曲者も日本人らしい。
で、聞いてみると、やはり。どうやら蒸気機関車が牽引する貨物列車をモデルにしたような曲のようなんです。
D51? いやいや「森の…」と言うくらいですから、C12あたりがちょうど良さそうです。
サウンドボックス、とまではいきませんけど、小さい機関車がチマチマした貨車ばかりをつないで森を駆け抜ける姿を想像して聞いていました。
練習曲として、そこそこ普及しているようです。
知らないことって、いっぱいあるもんです。





カトーから発売された、飯田線シリーズ第3弾(STAR WARS風にしてみました)。
問屋出荷日が先週の火曜日(1月27日)だったようで、その日以降、ネット上では様々なレポートがなされていました。
当ブログの共著者である線路際の住民先生からも詳細なレポートがありますから、このブログをパトロールしてくださっている皆さんも、すでにこの製品の楽しさを十分に理解されているだろうと思います。

当方は、近所の量販店には週末にしか行くことができないので、指をくわえながら土曜日を待ちました。
これは非常につらかった(笑)
そして、ようやく昨日。ピアノ発表会の開場入り30分前に引取りを終え、ホッとしたのであります。

この第3弾は「待望の小改良」がなされていますので、当方としてもちょっとした記録をさせていただきます。
ブログ内で記事が重複してしまいますけど、しばらくお付き合いください。





まず、この第3弾で早くも飯田線シリーズ内に重複した形式が現れました。
クハ68400です。
第1弾ではクモハ53007の相方として登板していました。クハ68414でした。
今回はクモハ54100の相方として。車番はクハ68420とされています。

1つ目の改良点をこのクハ68400で見てみますが、ついに正面・運行番号表示器のガラスがキチンとガラス風に抜く措置が行われました。この形式の他、クモハ54、クモニ13、クモニ83といった第3弾すべての形式にも同様の措置が施されています。
これは正面窓ガラスのパーツを上に延長する方式で行われた改良のようで、ユーザーの声がきちんと設計に届いたようです。
第1弾及び第2弾とは仕様が変更されることとなりましたが、これはこれで良かったと思います。
やはり進化って大事です。

よく見ると、貫通扉、箱サボ受の形状が異なりますね(ちなみにこのパーツはボディとは別で構成されています)。この辺は専門家にお任せしましょう。





クハ68400は、反対側の妻面にも変更点がありました。
よく見てみると、いろいろ気づくものです。





そして、荷物電車2種。
飯田線らしい待望の形式が、こんなに早く目の前に現れました。
ボウズ顔のクモニ83もいいですが、クモニ13のまぶたが落ちて眠そうな顔も17メートル級のボディと相まって、かわいいです。
近所の量販店で聞いた話では、「なぜ長い83の方がトレーラー車なんだ?」と言って持ち帰るユーザーが多いとか。
短い方でいいんですよ、短い方で。





このクモニ・シリーズで触れない訳にはいかない点。荷物室扉を。
第2弾・クモユニ56の荷物室扉の奥行きが不足しているということで、ユーザーからは結構な不満が出ていました。
先行する鉄道コレクション版では表現できていただけに、期待が大きかったのでしょう。
正直に申せば、当方もそんな中の1人でありました。





クモユニ56のボディ裏側を、半年ぶりにあらためて見てみました。
昨年の静岡では、床下に室内灯の集電シューがある関係で荷物室扉をそれ以上後退させられなかったとお聞きしましたが、その後日には、室内灯プリズムの干渉もあるという設計上の悩みを聞いていました。
こうして見ると、ボディ裏側にあるガラス押さえの突起が、窓ガラスと室内灯プリズムの間に挟まって孤軍奮闘している様子が伺えます(写真中央やや右寄り。わかりますかー?)





しかし、今回の第3弾ではこのようになります(写真はクモニ83)。
荷物室扉の後退に伴って窓ガラスも後退するため、クモユニ56に付いていたガラス押さえの突起はなくなり、室内灯プリズムが直接窓ガラスと接触する(押さえる)ように。
第二弾に存在した「突起の分だけのクリアランス」を、奥行きの後退スペースに転用したのかなと解釈しました。
事前にお聞きしているデータでは、確か第二弾・クモユニ56では奥行き0.4ミリ。これが第3弾・クモニ13及びクモニ83では奥行き0.8ミリに改良されたそうです。
これなら文句なし、ですよね。

それと、荷物室扉が奥に入る関係で塗装、特に青15号のまわりこみが心配でしたけど、この点も以前にお聞きした中では、鉄コレ版を手にしたユーザーのガッカリ感を意識しているからか、カトーとしても対策済みとのことでした。
結果はご覧のとおり。見事です。





あまり話題にはなっていないようですけど、当方はクモハ54の製品化がうれしいのです。
特徴がないでしょうけど、これこそ飯田線旧国の「顔」です。
運転台にある運行番号表示器をどうにかしてみたくなりますね。こんなパーツの表現も、飯田線シリーズで初めて見るようになりました。





クモニ13。
20メートル級と17メートル級が混ざって働いた事例なんて、身延線にいたクモハ14くらいしか知りません。
あれは、まさに17メートル級が20メートル級を牽引又は押していました。
それと胴受けパーツは、まだ取り付けていません。
向きや編成を研究してからでもいいかなと思っています。





なので、先日復刻出版された、こんな資料を日々ながめては、「へー、そんな編成もあったのか」と驚いています。
月刊誌を買わなくなって久しいのですが、資料性のあるものにはどんどん対価を支払ってもいいと考えています。
もう少し、いにしえの飯田線に関する書籍が出版されるといいなと思います。



□□□





振り返るとこいつらがいる(笑)

わずか1年ちょっとで、こうして「飯田線の風景」を自宅で広げることができるようになりました。
長いNゲージ趣味生活の中での突然変異のようで、未だに信じられません。
「飯田線の旧型国電」というと、編成だけでなく、各形式のおいたちと転属の物語、そして後天的な改造箇所などまでを知らないと触れることができないような、とてもハードルの高い世界でした。
旧型国電が走る風景は大好きだったんですけど、そんな世界にモデラーとして入っていけるチケットが無かったのです。
ですからグリーンマックスのキットは、買ったとしても立ち往生してしまうことは目に見えるようであり、結局手を出せませんでした。
このハードルは、鉄道コレクションで製品化されたときも大して変化が無かったような気がします(とにかく手を加えなきゃ無理なレベルの製品でしたから)。

しかし、カトーが飯田線シリーズを展開するようになってからは、ようやくそんな「壁」も消え、知識を持ち合わせなくても、そして手間ヒマをかけなくても、「昭和の伊那谷の風景」を手元に引き寄せることができるようになりました。
当方のような乗り鉄系の人間にとっては、このブレイクスルー感は、あたりまえのようで実にありがたいものなのです。





ユニトラム、特定地域を意識した蒸気機関車、ターンテーブル、サウンドボックス、そして飯田線シリーズ。
どれもこれもが、子どもの頃から「鉄道模型趣味」で製作記事を読んでは「いつかは自分もこんなレベルになれるだろうか…」とあこがれていた世界です。
あんな車両、こんな車両で快進撃のカトーですが、「あこがれの世界を今こそ手元に」という、企画の根底に流れるメッセージに気づけば、「自分の欲しい車両はコレです」と主張するよりも、「もっと楽しい世界に連れて行ってくれ」という気持ちの方が強くなってしまうかもしれません(危険ドラッグのことではありませんよ、念のため)。
当方は今、そんなところに立っています。
以前にも言いました。80年代・中学時代のクラスメートや、90年代・模型店の常連さんには、そうした影響力のある人物が多かったのです。



レイアウトの上の井中温泉駅は、ED19がやってくるまではこのままにしておきます。
ちょっとにぎやかすぎますけど、かまいません。
飯田線シリーズ・第3.5弾? ED19の発売まで、あと○日。

ではまたです。




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  1. 2015/02/01(日) 16:45:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

飯田線旧型国電シリーズの進化と云うべき 今回の製品は、製品ばかりではなく改善点に対しての真摯な取り組みが、今回の荷物扉や運行窓の改良だったと思います。
車両や 取り巻く情景へのこだわりが 市場の共感を得ているのでしょうね
  1. 2015/02/01(日) 20:17:29 |
  2. URL |
  3. 線路際の住民 #-
  4. [ 編集 ]

中の人が買うモノ

線路際の住民さん

ユーザーからの支持がものすごく盤石です。こんな企画は珍しいですよね。だからこそマイナーチェンジは受け入れられるのです。
こうした進化は、企画側が自分でも手にしたいと思っている証拠かなあと。そんな模型が出てくるとユーザーとしても安心していられます。その点、最近のトミックスは、ホントに中の人が買うのかな?と思えるシロモノが出てくるので心配なのです。
  1. 2015/02/01(日) 20:59:09 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

KATOの姿勢がスバラシイ

隠密です。
飯田線、とくに旧国は縁がないので、よく知りませんが、複雑な形式形態であったことは想像できます。
そんな旧国、しかも飯田線という地区限定の製品化、さらにシリーズ化、はたまた、ユーザーの意見を聞いての進化…。
KATOの姿勢のすばらしさにおどろくばかりです。
湘南顔のクモニ、正面窓のRの具合、乱れのない塗装。
アップで見るとHOかと思ってしまうくらいの細密さ。
もう、芸術ですね。
  1. 2015/02/01(日) 21:45:21 |
  2. URL |
  3. 隠密 #oKzxZbq2
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飯田線シリーズ、この後も期待してしまいます。ここまでのディテールと価格ですと、他メーカーは手が出せませんね。クモハユニ64と流電が待ち遠しいです。クモニ83100の型が有れば、大糸・東海道も展開出来ますし、17mのモーターが有れば、クモハ11.12も展開出来ますね。まだまだ奥が深いです。
  1. 2015/02/01(日) 22:08:55 |
  2. URL |
  3. 鉄人1028号 #-
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完成品に求めるもの

隠密さん

以前にも書きましたが、完成品モデルには、買ってきて、箱を開けて、出して眺めて。この後に「いつまでも眺めていたいなあ」と思えるほどの出来の良さを期待しています。この時点で残念な気持ちになり、すぐに箱にしまうようならば、おそらくその製品はデッドストック化するでしょう(当方の経験のことです)。
今日もこれから仕事ですが、夕方には道草せずに早く帰って、また我が家のクモに13たちを眺めたいと思っています。
カトーの飯田線シリーズには、横須賀色の発色の高さを始めとした数多のポイントで、アップで撮影してもにやけてしまう楽しみがあります。モノづくりってこんな風に消費者のにやけ顏に繋がってこそ、はじめて成就するんでしょうね。
  1. 2015/02/02(月) 07:58:24 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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価格と品質と姿勢

鉄人1028号さん

その前に、トミックスのEF65の件は大変でしたね。当方も同じような経験があります。ユーザーの残念な気持ちに寄り添おうともしない姿勢はそれ以来気になっています。
さて、旧型国電の完成品モデル。グリーンマックスはむしろ攻めに転じているようです。相乗効果を狙っているのは理解していますが。そんな簡単な話しじゃないと思いますよね。価格と品質。ユーザーはよくわかっています。
  1. 2015/02/02(月) 08:07:01 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

拙者も満足しております

お早う御座います

拙者もこの飯田線は予約を入れ、確実にゲットいたしました。
出来は皆さんが言うように秀逸の出来です。
拙もニヤニヤしてます。

もう一つの大手メーカー(T社)も色々悩んでいるのでは?
とも思いますよ。
拙は国鉄型車両に関しては大手メーカー(T社)さんに一目を置いてますので。
大宮に出来たアンテナショップには行けてませんが
そういった話は聞いて貰えるのかな?
ちなみに今年のカタログではときめかなかったですが・・・

某、蕨のメーカーは今現在精度は昔に比べれば上がってきてはいますが、会社自体は信頼していません。ショー会場でもスタッフ一人も居らず、無人君なんていうのが殆どだったので。

それに比べK社さんは不器用なほど鉄模作りに実直で、好奇心が有るので、ユーザーの意見も取り入れ製品化してくれるのでしょうね!
お客様相談窓口に電話して嫌な思いました事がありましたが、
大阪のRHで話をしたら真摯に受け止めてくれたようですが・・・
その後電話してないので改善されたかはわかりませんが。
その辺、T社は親切に対応してくれました。

なんか、取り留めの無い話が長くなってすいませんでした。
  1. 2015/02/02(月) 12:07:09 |
  2. URL |
  3. 海山鉄 #-
  4. [ 編集 ]

こんにちは。
何だか随分とご無沙汰してしまいました。

この飯田線シリーズが始まってもう第3弾まで来たんですね。
最初はこのシリーズ一体どの位の時間をかけて進んで行くのかと思っていましたが、
意外に思うほどのハイペースに驚いています。

また、短期間にも関わらず、改良すべき点はきちっと改良されて出てくるところは流石です。
本文中でも述べられていますが、クハ68400の運行番号表示器のガラスやクモニ13及びクモニ83の荷物室扉の奥行き件です。
クモユニ56の荷物室扉の奥行き不足に関してはイベントで伺った際の構造上後退させられなかったとのお話から、今回のクモニ13及びクモニ83のように出来たのはユーザーの不満を受け止めた企業努力として大いに好感が持てます。
また、このシリーズへのメーカーの意気込みを感じられます。

  1. 2015/02/02(月) 18:03:16 |
  2. URL |
  3. 北の扇形庫から #Wd3nJgFU
  4. [ 編集 ]

海山鉄さん

いつも東海地方からのコメントをありがとうございます。大変励みになっています。

模型メーカーに対する評価。難しいテーマですよね。
各社がどれだけユーザーに寄り添っているのか。このことを客観的指標に置き換えて測ることができれば簡単ですが。
ですから、まずは議論を分けて、第一段階としては、世に送り出された製品を冷静に見て評価してみたいと思っています。金型、塗装、価格、部品構成、そして企画…

もちろん当方も立石との電話、蕨からの荷物でいろいろと「思い出したくない思い出」がありますが、これは第二段階かなと。もしかしたら「お客様対応」の世界かもしれません。この段階でユーザー同士が共感できる思い出があるんだとしたら、それもひとつの固定的評価に繋がるかもしれませんが。たまたま、その時の担当者が…というレベルの問題かもしれないので、難しいところです。
誤解のないように付け加えておきますが、お客様窓口の人には、まずはユーザーの声を受け止めて欲しいとは思っています。どうして不満なのかを。

ともあれ、模型メーカー各社との付き合い方。お互いに仕訳を通して再確認していきましょう!製品を見ればその個性がわかりますし、自分にマッチしているかもなんとなく見えてきます。
当方は7割くらいが緑色の箱になってしまいました(笑)
  1. 2015/02/02(月) 18:31:12 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

再開のときですよ

北の扇形庫からさん

毎度どうもです。
そうなんですよ。期待以上にハイペース。カトーのシリーズものは立ち消えになることもありましたから心配ではありましたが、これだけは磐石のようです。
そして、この進化ですから。
見ていて楽しい旧型車です。そろそろNを再開しませんか?
  1. 2015/02/02(月) 18:37:43 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

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