しなのさかいの駅前広場

四季島に旅情は感じない

KATO C12から見える大きな世界

こんばんは。しなのさかいです。




発表時にユーザーのどよめきがあったような気がするカトーのC12。
特定の編成をイメージしにくい小型機関車だけに、今のユーザーの反応がそうなることも必然だったのかもしれません。

先週の水曜日に発売されました。6、7月に渡る分納の、前者のほうに当たります。
そして当方は、もう小さい貨車たちを引き連れてトボトボと走るシルエットを楽しんでいます。
スノープローを付けて。番号は昨年末に茅野駅前で見た67号機。
スノープローは簡単に「有り無し」を選択できます。ダミーカプラーを抜けばスタンバイOKです。





横から見てみましょう。
「アノC12」を買ってしまった思い出にニヤけてしまいます。当方だけではないはずですよね。
あのね、C12って実はこういうスタイルだったのですよ(笑)

二軸貨車とそんなに大きさが違わないという事実にあらためて驚かされます。
なのに、モーターも入ってライトも点く。さらにキャブ内にも空間が広がっているのですから。
一昔前の常識から見ればいったい何がどうなっているのか…





C56からのバリエーション展開?
そう考えると、もっと早目に製品化されてもよさそうな気もします。
この点については「集電性能の見直し」というハードルを越える必要があった、と伺っています。
C56のテンダーが失われる分、集電機能を前後の従輪にも求めなければ不安定な動きになるのではないか、ということなんです。

その結果はご覧のとおりで、従輪集電だけでなく、ナントまあ、オール金属のスポーク車輪まで現れました。
これも試験に出るでしょう。









細かいディテールについて語る資格は、当方にありません。
が、これほど小さい機関車なのに、1/1のスケールで目の前にたたずんでいる雰囲気が。
金型の彫り込みだけでなく、塗装の選択も効いていると思います。
ナンバープレートのフォントも確実に進化しています。





1つだけ当方からお話できることは、煙室扉のハンドレール。
今回は浮き上がるように表現されました。
ここ、デフレクターがないC12では、このような「やや後ろから見た姿が重要」というこだわりがあったとお聞きしています。
この角度から目立つ箇所だからあえて…という設計思想があったそうで。
カトーの蒸気機関車の設計は、当方のようなライトユーザーの頭の中のはるか上で検討されているようです。

つい数年前のニセコのC62と比べても、カトーの蒸気機関車は容赦なくガシガシと進化し続けています。
頼もしくもあり、また、今、ニセコのC62を見ると多少しょんぼりしてしまうこともあり。
ユーザーはいつでもワガママですね(笑)





サウンドカードを箱に差し込んで、さらに半周遅れでC56小海線を同時に走らせてみたところ、うまい具合にドラフト音がコンスタント化しました。
集電性能を高めたことが奏功していて、こんなに小さくても実にスルスルと走るんです。
日曜日の夜、ひたすら「シュ、シュ…」という音を聞きながら、半周間隔で目の前を通る小型機関車を見て。そして睡魔が襲ってくるのを待ちます。
慌ただしい土日も、終わりよければすべてよし、でしょう。



□□□



カトーの小型機関車。
C56小海線から数えればフォース・インパクトです。
この間、当方の頭の中ではすっかりと黒い二軸貨車が復権し、カーブレールに馴染む可愛らしい編成の虜となっています。

こんなやつらが活躍した時代って、興味を持って調べて見ると、鉄道がとても躍動感に満ちた頃だったということわかります。
この点は、ED19のときにもお話しました。
小型機関車が、か細いヘロヘロの線路を走り、ローカル線の終点へ。そして今度は盛んだった山の産業の証を麓まで運ぶ。
まさに「森の貨物列車」。やっぱりチキは欲しいのであります(笑)





だから、こうして並べて見ていると、アナザーワールドが見えてくるんです。そこでは「地方創生」なんていう掛け声はまったくもって意味不明。
ローカル線の風景への回帰が、皮肉にも1/1の世界では危機的状況にある今、1/150の世界で見直されつつあるんですね。

トミックスのレールセットA・B、または基本セット1で遊んだ時代にこんな奴らがいてくれれば…。こう思わずにはいられません。
小さい世界でも、観察力に比例して広がっていく大きな世界。そこには「癒し」の効能がありそうです。
そして、この小型機関車たちはそんな効能を持っているんだと思います。



当方は幸運にも6月分で2両を手にすることができました(ごめんなさい)。

ではまた。
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  1. 2015/07/06(月) 21:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:11
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コメント

写真で見るとHO

隠密です。
今回のC12は、KATOの技術力をファンに示すには充分すぎるクォリティーだと感じました。
写真だけみていると、とてもNとは思えません。
恐ろしいくらいの細密さ、もはや肉眼では鑑賞不可能な領域です(;^_^A
武州の工場で、どうやって組み立てているのか、不思議に感じます。
しかも、国産超精密製品なのに親切価格。
この製品も信者のココロをガッチリつかんだコトは間違いないでしょうね(^^)
私も予約購入していますが、まだ未開封です(;^_^A
なにしろ、この夏は新車ラッシュで、配備準備の順番待ちが…(;^_^A
さ~て、うちのC12は何番にしようかな~(*^_^*)
  1. 2015/07/06(月) 21:27:56 |
  2. URL |
  3. 隠密 #oKzxZbq2
  4. [ 編集 ]

遂に出ちゃいましたね〜C12!
まともな機関車は、かのトレインショップ製品位でしたから(蕨方面のは、偽C12ですから)市場としては、待望の発売です。
先程 我が家にもようやく入線いたしましたが、先輪 従輪からの集電が今ひとつな為
調整中です。
C12は、高森線のミキスト等を牽く姿よりも やはり貨物列車!それも無蓋車を連ねて走る姿の方が、印象に残ります。
ということで 香港製の無蓋車を整備しています。
明智を出発した貨物は恵那で中央西線の貨物列車に連結され 名古屋や塩尻から先篠ノ井 中央東線の貨物列車に連結されてゆきます こうなると色々な機関車が欲しくなってきます。
まさにひとつのストーリーですね!
  1. 2015/07/06(月) 22:03:14 |
  2. URL |
  3. 線路際の住民 #-
  4. [ 編集 ]

今のKATOクオリティ・・・

お早う御座います

C12入線おめでとう御座います!

今回の製品もKATOらしく安心・安定した出来で拙者も大満足で、
こんなに小さいのに中身たっぷり100%超えです。

しなのさかい様の記事を見ていてふと思った事が有るんです
他のメーカーがこのクオリティでココまで小型の車両が再現、生産出来るモノだろうか?

海外のメーカー生産する車両は所有した事が無いので解かりかねますが、皆無では?続くとしたらやはり立石か?

老舗であり業界トップのメーカーでプレッシャーもあるかと思いますが、今回の製品でやはり業界を先導するメーカーだと認識しました。
  1. 2015/07/07(火) 07:31:40 |
  2. URL |
  3. 海山鉄 #-
  4. [ 編集 ]

HOみたいなN

隠密さん

やっぱりHOの模型に見えます?
この細かさをNで表現できるのはすごいことです。量販店では7000円台で買えるのですから、さらに驚き。「Nはこんなもんでいいだろう」と考えて製品を送り出していたメーカー(?)は退場せざるを得ないでしょう。
  1. 2015/07/07(火) 07:44:58 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

支線から本線へ

線路際の住民さん

おっしゃるとおり、支線を下って本線へ、というストーリー性に着目しないと遊び方が広がらないC12だと思います。そこをリサーチして、どんな貨車たちがチンドコ編成を見せていたのかを楽しむ。
雑誌媒体も、古い情報をバンバン取り上げて欲しいなあ。
  1. 2015/07/07(火) 07:49:48 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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感動できる模型

海山鉄さん

前にも書きましたが「買って帰ってからもニンマリできる模型」って、当たり前のようで当たり前じゃなくなりつつあるんだと思います。ユーザーとしては送り出す側の情熱と組織的な連携プレイにすがるだけなのですが、やっぱりイイものをお金と交換したい。「こうじゃないよな」と思いながら買うことはもうおしまいにしたいのです。
そうなると、地域的に形式を網羅しようとか、企画・ネタが引っかかるだけで「買う」「予約」という反応はなくなり、品質を見て、となります。
品質に疑問がある模型、まだまだありますよね。当方、不思議なことに財政的に楽になってきました。
  1. 2015/07/07(火) 08:00:15 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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連投すいませぬ

拙者も気持ち同意ですよ


以前は拙者も散財を繰り返して来ました。
ただ財政も限りが有りますし、出来る限り思い入れのある車両、それを見られる環境であれば何とかし観てみたいと思います
なので、財政的に苦しい中静岡くんだり(失礼)まで足を運んで
プロトタイプでも観ようとするんです。
それに対しての出費は辛い物が有りますが、それ以上のものが返って来ますから、仰るとおり散財も抑えられる効果も有ります。

拙者はまだ未熟で、完璧にするにはまだまだ煩悩が有りますが・・・
でも、勿論その失敗も糧にはしますよ!

最近は製品化発表と同時に予約と言うのは少なくなりました~
発売日が近づくと何処しらでプロトタイプの情報が流れますから
それから予約したりしています、今の所予約終了と言うのも出会ってませんし・・・

長文で訳の解かり難い内容ですいませぬ。
  1. 2015/07/07(火) 09:39:43 |
  2. URL |
  3. 海山鉄 #-
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マイクロエースのようにどんな車種でも適当に出せばいいというのは最早ダメですね。

マイクロエースの車両は買って次の日にはオク流しという人が多いようですね。

これではパチンコマイクロエース物語です。

KatoやTomixはやはり流石と思わすような出来です。
KatoC12の出来でマイクロで出せばおそらく2万円は越えるでしょうね。

Kato Tomixはアフターサービスもよく安心感あります。

マイクロエースで3万円とか出すなら旅行に行ったり鉄道以外の物を買うとかしますね。
過去に名古屋の311系をエッチングで組み立てましたがやはり愛着あり大事にしてますね。

乱文失礼します。
  1. 2015/07/07(火) 21:03:35 |
  2. URL |
  3. アンチマイクロ #-
  4. [ 編集 ]

ユーザーの賢い選択

アンチマイクロさん

いつもコメントをありがとうございます。
3万円で買い物をするとき、それなりの価値と交換して満足を得たいですよね。仰せの通り、出来のイマイチなセットを手にして、すぐにメーカーへ送るくらいなら旅行に行った方が満足度は高いんだと思います。
「う、この出来は…」と思った瞬間、頭の中でブレーキを効かせないといけません。ユーザーの判別能力が市場をより健全な方向へ向かわせることになるんだと思います。
  1. 2015/07/07(火) 22:03:20 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

寝そべってスポークがゆっくり動き始めて、ちっちゃな貨車たちがもこも揺れながら続いていく…。
飽きないんですよね、これが。
ダラ貨物(解結貨物列車を現場で言ってました)の楽しめるところです。やがて、本線につながり都会へ。
まだまだ拡がりそうですね。
  1. 2015/07/08(水) 12:26:04 |
  2. URL |
  3. イケレク #-
  4. [ 編集 ]

のろいスピードで

イケレクさん

モコモコ揺れる貨車かあ。その情景、わかります。長編成でハイスピードの電車と違う、なるべく鈍速が魅せる汽車の世界。楽しい訳です。
  1. 2015/07/08(水) 21:05:58 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

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