しなのさかいの駅前広場

スカ色がたくさんやってくる月末

KATO 50系客車グレードアップパーツ

おはようございます。しなのさかいです。




春の嵐の日曜日が終わり、また月曜日になってしまいました。
ヨコハマが終わってからは、何故か土日にすべきことが重なっていて、模型タイムもその土日に1時間程度を捻出できるかどうか、です。
なのでこの週末は、とうとう模型屋にも行きませんでした。
目だった新製品もありませんし(笑)
トミックスの485系1000番台が再生産でも話題になっていますから、そのくらい店頭で光るモノが無いのかもしれません。
年明けの小売店は「ちょっと大変」でしょうか。
申し訳ないのですけど、こういう時期に衝動買いをしないことが当方の目標です。





その1時間程度で見てみたのは、あのカトー「50系客車グレードアップパーツ」。
赤ラベルではなくて、緑ラベルで発売されている点に注意です。

昨年の50系分、それと先月発売された50系51形分を賄うために5袋を予約で用意しました。
近所の量販店では「このパーツ、何をするためのモノなんですか?」という店員さんの質問がなんと当方に対してあり、これこれしかじかと教えてあげたことです。





屋根板だけで20枚。これに数多のベンチレーターを取り付けていきます。

ベンチレーターのゲートの位置はいいところにあり、長辺ではなく短辺、つまり妻面側にあります。
これは、狙いかどうかはわかりませんが、客車を横から見たときにベンチレーターの下の屋根板とのスキマ(屋根板は丸まっていますから)にバリや凸凹が見えてしまうのを避けた、いい措置だと思いました。

しかもランナーをプラプラにさせてからグッと曲げるとキレイに取れます。ゲート跡も凸凹が目立ちません。見事にスパッと取れます。
最初の1個にニッパーとカッターを当てて苦労したので、あれこれと効率的なやり方を考えてみたのが良かったようです。
カトーの工場でも、こんなコツがいろいろとあるんでしょうね。





取り付ける穴は2か所。
左右の区別をつけて取り付けられるよう、屋根板側にベンチレーターの台座まで表現されていました。





なんとかここまで出来ました。
先週も少しだけ手をつけましたから、20枚の屋根板をくみ上げるまでの所要時間は合計2時間弱というところかな。

やり遂げた後には、ものすごいランナーが発生しまして、あらためて「この作業は大変なんだな」と実感してしまうのでした。
特に小さいベンチレーターを差し込んでいく作業は、①パーツを探して(指で)拾う、②向きを確認する、③ボスと穴を合わせる、④押し込む、という細かい動作を1個につき繰り返すので、肩は痛くなるし、次第に頭はボーッとしてくるし(笑)

こうして生産現場の疑似体験をしてみると、別パーツ化を期待されながらも屋根板との一体成形で製品をリリースしたところには、それなりの考えがあったのでは、と勝手に納得してしまいます。
これだけの作業を、何千、何万という車両に施すとなると、工場としてどれだけの作業時間を確保しなければならないのか…。
想像しただけでおそろしいものがあります。
ベンチレーターの数を合計したら、そりゃあもう。
「いやいや、トミックス製品ではもともと付いているぞ」という声もあるでしょうが、それなりの作業時間がかかっている事実は変わらないのではないでしょうか。
まさか50系のベンチレーターを一気に取り付けるための機械があるとも思えませんしね。

一方、お召列車1号編成のような、ユーザー取付部品としてベンチレーターを車両に封入するのもいろいろとありそう(「いろいろ」です)。
バランスって難しいです。


マイクロエース製品もまだまだ月刊的に続いているとはいえ、昔のような小売側の期待はありません。
これだけ「売れるモノ」が無くなってきた今、カトーの新製品に期待が集まるのは当然のことです。
だとしたら、こんなことに作業時間を充ててしまうよりももっと別の何かを…という考えに行き着くこともある。
いろいろと考えてみる、良い機会となりました。





1屋根400円位。これをアフターパーツとして手にして、もう一度、1年振りに50系客車をグレードアップしてみる…。
メーカー側の狙いとは違うかもしれませんけど、過去に買った製品をレイアウトの本線に戻すことになり、それなりの楽しみ方が出来ました。
近い過去の買い物を無駄にさせない、寝たきりにさせない措置とも捉えることができたのは、当方だけでしょうか。





一方、51形客車のカプラー交換。
台車のカプラーポケットを切り離したところで時間切れ。室内灯の取付と屋根板の交換もこれからです。
51形の営業運転入りはもう少し先かなぁ。


ではまた。



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  1. 2016/02/15(月) 09:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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  4. | コメント:6
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コメント

お早う御座います

当方は単品で3両(オハフ2両オハ1両)で1セットのみで
改良も既に終えました。

遠めに見ると変らないものですが、やはり車両の造詣として
換えるとGU、やっぱりそのものの質感が上がり良いですね。

前回当方のブログで50系の紹介をした際
やはりココだけが気に入らなかった所なので
今は最高に満足です!!
  1. 2016/02/15(月) 10:57:58 |
  2. URL |
  3. 海山鉄 #-
  4. [ 編集 ]

緑のパッケージ

隠密です。
こういうパーツが緑色のパッケージ・・・、ちょっと意外でした。
既製品の屋根では満足できない人はこちらをどうぞ、という選択枠を増やしたのか、それとも最新仕様なのに一体成型ということに批判が多かったのか…

コストを考えると、一体成型のほうが有利なのは明らかです。
初心者にも気軽に買ってもらえる製品を目指し、かつ、細密志向のユーザーにも配慮した、そう考えたいと思います(;^_^A

そして、私の脳内は新165系、新165系、新165系、期待、期待、期待、・・・となっている昨今です(;^_^A
  1. 2016/02/15(月) 11:10:50 |
  2. URL |
  3. 隠密 #oKzxZbq2
  4. [ 編集 ]

赤じゃなくて緑

海山鉄さん

パーツを替えてニヤニヤする楽しみ方。これはNゲージの遊び方の王道です。
こんな王道を、サードパーティではなく、カトーが自ら、しかも赤ではなくて緑ラベル(一般的な流通)で成し遂げられたのは、長年この趣味をやっている人間としては感慨深いものがあります。
メーカー純正の遊び方ですから、グレードアップ感は満点。こうして手に入れた模型だけでコレクションをそろえたいですね。
  1. 2016/02/15(月) 21:04:45 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

165系、楽しみですよね

隠密さん

そうですそうです。まずは手に入れるためのハードルは低くていいんです。
そのあとでどう思うかは、いろいろと分岐していくのでしょう。
165系については、いよいよ当方もフェーズを上げます。台車スノープローの仕様も発表されましたし、これまでのことを考えると、運行番号表示器、新カプラー、ヘッドライト消灯時の反射化などなどが考えられそうです。初夏には手に入れられる新165系。楽しみです。
  1. 2016/02/15(月) 21:11:23 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

当方も取替え作業が終わりました、眺めていて 思わず頬が緩くなっちゃいました。
パッケージングされたパーツ量を見て こりゃあ 厄介だなぁ〜
でも ゲートから外すコツを覚えると スパスパと手が進み 気がついたら終わっちゃいました。
生産ラインのお姉様方は生産数をこなす訳ですから その時間と手間を他の製品にまわしたくなるかもしれませんね!
  1. 2016/02/16(火) 07:08:24 |
  2. URL |
  3. 線路際の住民 #-
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別パーツ化と車体標記

線路際の住民さん

お、そちらも終わりましたか。

別パーツ化という手法は、ユーザーへのアピール度が高く、歓迎されないパターンはないと思います(例外はライトリム、かしら)。
しかし別パーツ化だけを極めて、ボディへの印刷がまったくないような製品は、それはそれで「レベルの高い仕様」と言えるのかどうか。どうもトイっぽいんですよね。
駅のホームにたたずむ姿。このとき車体標記がちらっと見えれば、屋根のベンチレーター別パーツ仕様よりもそっちの方が旅情も満点な訳で。
今回は追加措置ということで、結果としてトミックス製品を越える仕様がメーカー側からプレゼントされましたけど、デフォルトで力を入れられていた「車体標記」にも、ユーザーとしてはしっかりと見ておくべきなのでしょうね。
  1. 2016/02/16(火) 22:14:39 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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