しなのさかいの駅前広場

覆い隠すアイデア

第56回全日本模型ホビーショー(その3)

(その2からつづく)


【トミックス】※つづき

今回のショーでは、ちょっと変わった方向性が示されていましたので、そのことを。
いかにもトミックスらしいとニヤけてしまう提案でした。


IMG_9036.jpg

まずは、Wi-Fiカメラによるカメラカーを製品化するみたい、ということ。
方向性はこれでいいか。

カメラカーについては、2000年代にRFシステムのトレインスコープTC-9が普及し始めて、その後、トミックスがアレを製品化。
ただし、どちらもお世辞にも良い画像がトランスミットされるとは言えないモノでした。

そんな経緯がありましたけど、ここ数年でウェアラブルカメラの画質に文句のつけようがなくなってきて、Nユーザーの多くがこの方式に納得している気配がします。

さて、こーゆー話でよくある展開。
それは、発売した途端に大手家電メーカーがさらに進歩したモノを出すというもの。
おもちゃメーカーが大手家電メーカーと横に並ぶ技術を備えていると考えるのも現実的ではありませんよね。

当方、そろそろソニーやパナソニックが、さらに小型化に成功したりする頃じゃないかなと期待しているところなんです。
であるならば、本来のウェアラブルカメラとしても使いながら、気が向いたときにコキとかトキの上に乗せて使う方がいいと思うのであります。
ほら、家庭的にも納得してもらえそうじゃないですか。旅行で電車の形をしたカメラを使うのは、後々の円満な趣味生活を考えると得策ではありません。





んでもって、もうひとつは自動閉塞運転システム。
DCCの技術に頼らずに、プリセットした運転メニュー通りに複数の列車が動き出すというものだそうです。
「運転する」というよりは、プログラムを組んでRUNを押したら正確に「動作する」ことを楽しむ、ということに近いのかも。





あらゆるところにセンサーが設置され、あらゆるところにフィーダーが付けられ、あらゆるところにギャップが設けられています。
さあ、「あらゆる」を3回繰り返しましたよ!

専用コントローラーとはシンプルに接続させるとのことですが、閉塞運転をするためにセットするレールの下は、トンデモナイ数の配線を処理をすることになりそう。

もちろん、こうなると「たまにはホームをはみ出すような列車を運転…」ということも不可。
どの閉塞区間も同じ長さにしておかないと厄介でしょう。







その他、この自動閉塞運転に関連して、都会のホームのやかましいサウンドとか照明とかも開発中とのことでした。
トミックスが必要とする「音」とはこーゆー場所の音のようです。


結局のところ、ファイントラックのユーザー・客層の中には、お座敷運転派が多いんじゃないかなと勝手に想像していますけど、そのお座敷運転派にはちょっと大変そう。
ただでさえトミックスのレールは道床の高さが低いため、フィーダーやポイントのコードの取り回しが面倒なのです。
コードだらけになったら線路の水平性なんて維持できる訳がありません。どこもかしこもバーチカルカーブです。

勢いでお父さんと一緒にヨドバシカメラとかで部品を買いまくった少年が「お父さん、やり方わからないからやってよ~」と泣き叫ぶ悲しいシーンを想像したりして。
そういう親子のたわむれの残骸が、よくブックオフとかに並んでいるのです。
そしてその残骸を漁るのが当方(笑)
世の中はうまくいかないことばかりなのです。


思うに、高さのあるボードにレールを打ち付けて、コード類をボード下で処理して、最後にポンとホームを置く。そしてシーナリーは作らないでおく、という遊び方が最適かもしれません。
しかし自宅でそれはシュール過ぎる…。
もしかして、これは貸しレイアウト向け?

そして、そもそもNゲージ・ユーザーは自動閉塞運転をしたいものなのかと考えてしまうのでした。
ネクストシリーズのネクストにならないよう、生温かい目で見守らせていただきます。
かと言ってネクストが無かったネクストテクストになってもいけませんのよ(わからない人は置いていきます)。



【トミーテック】

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鉄コレ・小田急1800形。銀座松屋で見た通りで白いボディのボディ側に黒いHゴム。
板キットを組んだものみたいに見えます。
GMの一体成型ボディキットのやつとどちらがいいか、という気がしないでもありません。



IMG_9056.jpg

こういうのは、マイクロエースの仕事を先取りしている、ということなんでしょうか。



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ちびまる子ちゃん電車と同じように、デジタル印刷特有の細かいドットが見られます。
見ていて華やかではありますが、実車への思い入れがある方だけのもののような気がします。
ゴメンナサイ。



IMG_9093.jpg

阪堺電車の古いやつなんですが、プロトタイプの窓枠の表現と鉄コレとしての窓枠の表現がうまく一致しているのかもと思い、思わず撮影してしまいました。



IMG_9091.jpg

熊本の。
鉄コレは白いボディでうまくいった試しがありません。今回も薄めの塗装で、引っ掻いて付いた塗料が目立っていたりして。
「鉄コレに対してそれは高望み」との指摘もごもっともなれど、価格的にはカトー製品のASSYボディと大差が無いので、そうも言いたくなります。



IMG_9096.jpg



こちらはバスコレ走行システムで連接バス。
10月に発売されるそうです。
事業社限定バスコレばかりの神奈中は、こういうところでぶっこんで来ました。
ちなみにこのモデルのプロトタイプは東京都を走る車両ですからね。



IMG_9059.jpg

次のバスコレから。
ミニバス編第2弾ということなんですけど、第1弾ってどんだけ前のことでしたでしょうか。
画像は奈良交通の。なかなかローカルムード漂うアイテム。

ローカルな駅前だけでなく、山の中腹に1台分の幅しかない3桁国道とか県道を作ったレイアウトなんかに似合いそうな、可愛らしいバスの模型です。
もっとも、現実の世界ではそーいう道で相対してしまうと行き違いができなくてビビりますけど(笑)

某マネージャーさんがじっくりとこのバスにカメラを向けて見ていましたので「面白そうですよね」と声をかけたらにやけていましたね。





ついに来たか、1/150の旅客機。
技MIXシリーズの戦闘機は1/144での展開なので、どちらかと言うとジオコレとしての位置付けなのでしょう。
ははーん、このシリーズでYS-11をやるつもりね。
いにしえのグリーンマックスのカタログのようなことを狙ってのことかもしれませんが、ユーザーのレイアウト上に空港のスペースを設けさせるくらいの野望をお持ちなら、青函連絡船の方が先でしょう。







1/80のナローのやつ。
車両はより具体的な試作品となりました。
1つ4千円台だったと記憶しています。




40周年記念展示もあり、JAMのときの脱力感が嘘のような力の入った今回のトミックス、トミーテックでした。
車両の模型に限っては相変わらず本家と分家の住み分けが曖昧なままではありますが、新しい楽しみ方を提案しようとする姿勢には好感を持ちました。

ワイドレール、ワイヤレスコントローラーの頃のように、トミックスブランドには良くも悪くもこういうインテリ感漂うアイテムと共に進んでいてもらいたいですね。
お金の無い少年には、高い理想を見せることこそ必要でしょう。
40年前のカタログの中の世界は、まさに夢の世界でありました。


(その4・完へつづく)

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  1. 2016/09/29(木) 12:00:00|
  2. 鉄道模型イベント
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  4. | コメント:4
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コメント

運転と言うよりも制御して遊ぶシステムと言った方が解りやすい新システムだと思います。
数多くのセンサーとギャップ フィーダーが雑然と並べているのを見ると 製品化までしばらくかかりそう…
カメラカーにしても トミックスワールド見たいな巨大レイアウトだったら楽しいのでしょうが、お座敷エンドレスだとかえって興醒めしちゃうような気がします。

  1. 2016/09/30(金) 06:56:08 |
  2. URL |
  3. 線路際の住民 #-
  4. [ 編集 ]

音の意義とは?

お早う御座います

富さんもまた音に進路をきるようですね~
メーカーの趣で音の考えも違うようですね!

どれが正解と言う事も無いところなので
これからのプロモーションでどれだけのファンが付いてくれるか?
と言う所でしょう。

拙者、最初にサウンドDCC(カンタム)を知ってしまってから
KATOの音箱は正直言って??でしたが

最近の電車タイプ等を使ってみて、やっと評価出来る様になりました。
  1. 2016/09/30(金) 07:38:20 |
  2. URL |
  3. 海山鉄 #-
  4. [ 編集 ]

カメラカーを使う頻度

線路際の住民さん

カメラカーも、しょっちゅう遊ぶものではないですよね。
一度でいいから、そういう視線で自分のレイアウトを見てみたい、という欲求はありますけど、一度でいいかもしれません(笑)
それよりは、風景に溶け込む列車を見ている方が楽しそう。そういうことだと思います。
  1. 2016/10/01(土) 11:50:57 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

音、音、音。

海山鉄さん

鉄道をめぐる心地よい音については、極めて主観的な話となるので程度をわきまえますが、都会のプラットホームの音を楽しむユーザー層は年齢の低い小学生、中学生たちなのではと思います。日常の中では聞かず、例えばお出掛けをするときとか、何か「楽しい日」に聞く音なのかと。
いっぽう、当方のような電車通勤族にとっては「聞きたくもない音」(笑)。こういう音に紛れて、通勤者同士のケンカの声が聞こえてきそうで(オーバーかな)。
あはははは。
  1. 2016/10/01(土) 11:57:22 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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