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覆い隠すアイデア

KATO キハ91系 急行「きそ」

こんばんは。しなのさかいです。




この世の中はホントに複雑で、1年のうちに新年が2回くるようになっていて、1つ目の「平成29年」という新年がやってきた3か月後に、2つ目の「平成29年度」という新年がやってきました。

で、この2つ目がとにかく「やかましい」。
拡散波動砲を撃ちたくなります(どこに向けてさ?)

もうそろそろ沈静化するようですから、我慢もあと少し。
例年よりも遅めの開花となっている関東平野の桜を仰ぎ見ながら「早く静かにならないかなぁ」と、そんなことを考えてしまいました。






3月末、カトーから中央本線の新アイテムとして、キハ91系 急行「きそ」が発売されました。

2016年に展開され続けた中央東線・飯田線向け165系の裏バリエーションとも言えそうな、中央西線向けの新アイテムです。

「今回は予約しておいた方がいいですよ」という天の声が聞こえましたので、早々と近所の量販店に予約しておき、難なく入線させることができました。
先週の土曜日に引き取ったところ、店員氏から「店頭分が残り5セットなんですョー」という泣き言を言われましたので、おそらくもう…でしょう。
皆さんはいかがでしたか?





いきなり今回の目玉(ゲテモノ)。
思わず「この人だけ顔が少し変です!」と言いたくなる異端車、“試作車の中の試作車”と言えるキハ91-9(元キハ90-1)までを製品化してしまったところに、カトーの基礎体力の高さを感じます。

とはいえ、この車が入らないと、往年の中央西線を再現するには物足りないので、避けては通れない異端車の製品化だったようです。
「基礎体力」と言いましたが、要は「企画の突破力」、そして「説得力」なのでしょう。


このキハ91-9にはライトユニットが入っていませんので、ASSYパーツを調達して編成の先頭に立たせたくなるのが人情でしょうか。
実際にそういう編成例もありましたからね。

それと、どうでもいい情報ですが、上の娘に間違い探しをさせたところ、この2つの車の区別がつかないようで、アタフタしていました。
「脳トレなの?」と言われましたがそんなはずがありません。





屋根の外観にも違いがあり、キハ91-9だけはラジエーターの間がツルツル。
何かの間違いかと思いきや、そういうことではないようです。
ラジエーターの表現は文句なし。まさにキハ181系のプロトタイプです。





8両セットのうち7両がキハ91で、そのうちの1つは先ほどのキハ91-9(先行試作車)。
したがって、残り6両が全て同じキハ91(量産試作車)です。
そのうちの2両にはライトユニットが入り、その他の1両には動力ユニットが入ります。

動力ユニットは、ライトユニットが入らない構造となっており、完全に“中間車”用として割り切った設計とされているようでした。
運転台もどことなくダミーっぽいですよね。
2両編成から運用されるキハ58系などではなかなか採用できない割り切り方でしょうか。





グリーン車・キサロ90は、キロ28-2500に似た雰囲気。
この車両は2つ必要な気がしていて、総本山にASSYを1両分予約してあります。
ちなみに実車の世界では3両存在していたそうです。





てなことを書いていたら、ハガキがキター!
「キサ」が2つ入っても走る気動車編成って、冷静に考えるとロマンです。
キサロ90の他にもキハ91-3をT車として1つ予約していまして、こちらの使い途はご想像のとおりです。





キハ91-9も“中間車”として活躍。
「タレ目」と揶揄される顔が編成の中に隠されています。
塗装(印刷)も鮮やかにきまっていました。




それでは、いつものとおりに運転会スタート。




デッキガーター上を、轟音を立てて快走!
大出力500PSのエンジンらしい走りをしていたのでしょう。
カッコイイなあ。
室内灯は言うまでもなくメーカー純正品のLED室内灯クリア(白色)。





キハ65のプロトタイプであるが故、パノラミックウィンドウを備えながらも、フロントの後退角などにキハ65との違いが見られ、なんとなく女性っぽさ、線の細さを感じます。
「似て非なるもの」は、ずーっと見ていても飽きません。





信号所の建屋を横目にして。
なぜか木造の建物にこのカラーリングは映えます。そう擦り込まれているのです。
国鉄時代(民営化直前は除く)のカラーリングはどれも秀作ぞろいです。





キハ181系が佇むその隣にキハ91系が滑り込んできました。
少しだけ、試作車とその成果(量産車)が並ぶ姿が繰り広げられていた、電化完成前の中央西線の雰囲気を楽しんでみました。





D51標準型(長野式集煙装置付)と。
この2つは、実は連動企画だったようです。
残念ながら発売時期が開いてしまいました。

中央西線という路線を楽しむためには、一連の企画だということをユーザーにアピールすることが大事で、ユーザーに買い物を無駄にさせないためのメッセージでもあります。
当方、もちろんD51が発表された時点でこのD51は導入するつもりでしたが、世の中にはキハ91系が製品化されることを知って「それならD51も」と考えるユーザーもいる…つまりはそういうことであり、このことはユーザーだけでなく小売店にとっても大切なことなんですよね。





さらに昨年の夏に発売されたC12を置いてみれば、木曽福島の雰囲気もお楽しみいただけます。
一見、関係なさそうな小型蒸気機関車の企画も、実はこのキハ91系を視野に入れ、そこに通じていたんだと考えれば、なんとも計算高い、壮大な釣り針だったのではないでしょうか。



◽︎ ◽︎ ◽︎





2004年にマイクロエースが製品化した、Nゲージ・マスプロ製品のキハ91系。
そのときはユーザーに歓迎されながらも、先行試作車が含まれておらず、やや不完全燃焼という形に終わっていました。
当時のマイクロエースらしからぬ肩透かし感がありました。

その不完全燃焼を“完全燃焼”させるべく、マイクロエース20周年記念品が発表された、その内容とタイミングは、ユーザーとしてもなんとも言えない虚しさ、そして後味の悪さが…。
設計開発期間のスパンが違うことによる時のイタズラなのでしょうが、それにしても蕨方面へは言葉のかけようがありません。

そして、カトーの製品化発表直後から、中古店のジャンク品コーナーには、マイクロエースのキハ91系が目立つようになりました。
E257-500の悲劇、再び…です。





“試作車”というネタでありながら、現実の世界では約6年の活躍を見せた異色の存在。
それだけの期間を走っていれば、その路線の1つの時代の「顔」と言えるでしょう。
したがって、中央本線の列車を充実させてきたカトーとしては、そんな異端車であっても実現させなければいけない企画だった、ということのようです。

C12やD51とのコラボレーションのように、沿線風景、空気、雰囲気を丸ごと手に入れる。
そういう心意気は、ここ数年ですっかりカトーユーザーに伝わり、溶け込んでいます。
このキハ91系に手を伸ばしたユーザーは、そんな楽しみ方を視野に入れていたのではないでしょうか。


さらに。
今回のキハ91系がカトー・急行型気動車リニューアルの橋頭堡となるかどうかは、当方だけでない多くのカトー・ユーザーの気になるところとなっています。
カトーでは、気動車向けのサウンドカードも開発が進めているのですから、それでもって「久しぶりにキハ58系を再生産します」では、チョットねえ(笑)
こういうユーザーの期待、盛り上がりは、西落合で機会を逃さずにうまくキャッチして欲しいです。










それにしても、製品化を発表したポスターの取扱いが「小さいなあ」と思ったのは当方だけではないでしょう。

いわゆる“塗り替え品”ということでもないのにね。

その代わりに扱いが大きかったのは西武のほう。
こういうところに「変化」や「違和感」を感じた皆さんには「アンタ、スルドイネ!」という言葉を贈ります。
今日発表されたポスターもなんだか大変なことになっていますでしょう?


少し難しいお話でした。
ではまた。

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  1. 2017/04/06(木) 21:45:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

ホーム上の荷車とキハ91が一緒に写る画像を見ながら
何処かで見た事あるよね〜 呟いてしまう位です。
キハ91もそれ以前に発売してきたローカルホームや
ホーム上のストラクチャー群 キハ181等の車両群の
存在があって企画が成立した典型ではないでしょうか。
ここ数年のカトーの快進撃は、そんな周到な準備があって
こそでしょう。
モチロン 製品としてのキハ91は、秀逸とも言って良いくらいの仕上がりだと思います。

もしかして C12のナンバーに中津川を入れたのは、
狙ったのかなぁ?
  1. 2017/04/07(金) 06:49:31 |
  2. URL |
  3. 線路際の住民 #-
  4. [ 編集 ]

いまこそ走らせる!

線路際の住民さん

狙いだったんでしょうねえ(^_^)
遅れているチップ貨車もそうと言えばそうなので、壮大な釣り針と考えた方が面白いのです。
ね、今こそ列車を並べて走らせないと、趣味に費やせる時間がもったいないですよ。
  1. 2017/04/08(土) 11:13:20 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

色々と大変ね・・・

年度末は確かに大変でしょうね。そのうち落ち着いたら飲みにでも行きましょうか?ちなみに、明日10日は会議に行きますんで、在席していれば寄りますので。
キハ91、予約していないですけど出来が良いですね。さすがです。
しかし、この超マイナーな形式が現代にそれほど需要をもたらしていることに疑問・驚きを禁じえません。ちょうどおこずかいで鉄道ファン誌が買えるようになった頃、引退のニュースが載っていたのを覚えていますが、キハ58に比べてちょっと不気味な顔だったため、インパクトはありながらも好きなデザインではありませんでした。既にキハ181系が好きになっていましたね。
試作的で活躍も短かった同形式にそれほど関心が集まることが本当に不思議です。でも、こうして忠実に再現された姿をじっくり見ると、非常に良い味を出しています。大人向けのデザインなのでしょうかね。レイアウトが秀逸であることにも支えられていると思いますが、これから実車以上に長く走り続けられる模型キハ91は幸せモンですね。
  1. 2017/04/09(日) 21:07:10 |
  2. URL |
  3. キハ181つばさ #LWshcgts
  4. [ 編集 ]

風景が売り物として成立しているんです

キハ181つばささん

そうなんです。マイナーな形式なのに需要がある。謎といえば謎なのですが、不思議なことに、こうしてアチコチでレビューが行われています。なぜか。

買ってみたくなる仕掛けがあるんでしょう。ユーザーも気づかないうちに。
その仕掛けのひとつに「景色」があると考えています。木曽谷の風景を楽しめる。レイアウトがなくとも、すれ違う列車とセットで見れば頭にはディスカバージャパンの頃の風景が。
いくら試作車といってもダメなものはダメで、今回の成功はその辺に仕掛けがありました。もちろん、完成度の高さということも原因のひとつでしょう。
おひとついかがですか?(^_^)
  1. 2017/04/11(火) 07:20:34 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

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