しなのさかいの駅前広場

カタログ…

第57回全日本模型ホビーショー(その3・完)

(その2からつづく)


【カトー】



はやくもC57 1次形の試作品が登場しました。
この姿を見て、来年の2月まで手にすることができないというのもつらい。
まだ10月に入ったばかりですから、5か月も先のことになるはずです。





空気作用管などへの印刷(着色)はまだ入っていませんが、イメージの把握には問題ありません。
やっぱりC57は細いですね。





キャブの下、配管関係。
こういうところ、ちょっと前までは真鍮パーツでグニャグニャと施工する必要がありました。
今では、ほぼワンパーツで済んでしまうのですから、すごいものです。





テンダー下のATS車上子も、繊細になったやつが付いています。





そして、ナンバープレート。
フォントは、まだトミックスのC57135のやつに軍配が上がりますが、このくらいであればことさら問題視する必要もなさそうです。


さーて、みなさんは何両買います?
ナンバーが4種類入っていますから…というのはすいぶんと思い切った行動ですが、3両というのはカトーとしてのセールスポイントにも三重連の編成が紹介されていますから、まず考えてします両数です。
この旅客用のC57も貨物用のD51と同じように複数あってもいいので、手元にあるD51の両数を考えると3両くらいは大したことがない、普通かも、なんてね。
ま、C12スノープローを付けた姿も持っていたい気がするので、最低2両は手にすると思います。

同時に発売されるスハ32系の単品、そして数か月前に発売されたオハ61系と組み合わせてしまえば、おおよそC59に特急仕業を追われてローカル運用に就いたC57の姿を再現できます。
これはとても楽しみ。
1968年に制作された円谷プロの『怪奇大作戦』第23話「呪いの壺」を見ると、ちょうどそんな頃の山陰本線を走るC57を(ワンカットですが)確認することができますので、ぜひ一度ご覧ください。
この回は、シンメトリーな実相寺アングルも楽しめますし、またとんでもない製作費用をかけた伝説の作品でもあります。
たったの30分弱です。
ヒマなときにでも、どうぞ。





2013年以来の登場となるクモハ53007には、(あのときチョットした物議が醸し出された)運行番号表示窓をきちんとガラスに表現した措置が施されました。
当時は、実際に閉塞措置が施されていクモハ53008、クハ47009と表現を合わせちゃったようです。
たったこれだけのリニューアルではありますが、実に気持ちいいものでして、飯田線シリーズのイメージリーダーとしての存在がさらに高まります。
クハ68420にも同様のリニューアル措置が施されて、今回はクモハユニ64000とのペアで登場します(前回はクモハ53007とのペアでした)。





そのクモハユニ64000は茶色で。
横須賀色ばかりの世界でぶどう色1号の姿は異質です。
でも、これでいいんですよ。実際には茶色の時代の方が長かったのですから。
きとんと前面窓も木枠に戻されていて、単なる色替え製品ではないことが確認できます。
カプラーを自連タイプに換装してワムを牽いてみるのもよさそうですね(わかります?)





会場にはこのような説教、説法が掲げられており、クモハ53007が編成の中に入りがちだった理由もわかるようになっています。
こうしたシンキングタイムこそが、鉄道模型を文化的に捉える作業です。
久しぶりの旧型国電とも言える飯田線シリーズは11月発売。





E26系客車とのセット形式での販売が発表されて、ユーザーから辛辣な声が上がったEF81 95。
待望のカマだっただけに、限定商法のように見えたようでして、なるほどそれもそうだと。
でも当方は、それならばとスルーする人間です。
「カトーは寝て待て」っていうじゃないですか(笑)
81号機もありますから、それまではこれで遊んじゃった方がいいと思います。





225系100番台もそろそろ発売時期が近づいてきましたね。
広い意味でトミックスとの競作ですから、いろいろと比較されていくことと思います。
ユーザーとしては、「0番台はあっちで100番台はこっち」というチョイスはあんまり美しくなくて、本心としてはどちらか1つのメーカーに寄せたいところ。
既に当方は、225系0番台、5000番台をトミックス製品としてしまいましたので、カトー製品とのミックスをしてしまっていますが、できることならそうしたかった…。
もう少し悩んでみます。





JR時代のコンテナを久しぶりに製品化。
コンテナ同士のスキマは適正なようで、コキ106に載っていた19Dコンテナはとうとうお役御免となりそう。
あのときの19Dは、たったコンマ数ミリのサイズ縮小でも、隣同士に並べればその倍のスキマとなってしまうので目立って仕方がありませんでした。
少し前までとは違って、今では簡単に手に入るトミックス製品でいろいろなバリエーションが用意されていますから、ゆっくりとあわてずにコンテナの並んだデザインを楽しむことができそうです。
ですから、コンテナなしという販売形態は大いに賛成。

あ、画像はわざわざコンテナを載せてもらってから撮影したものです。
コキ106とコキ107は「コンテナなし」での販売ですから、注意してくださいませ。





10月に発売される189系です。
実際に店頭に並ぶ製品の印刷(塗装)もほぼこの通りのようですから、あさまグリーンの色調、それと前と側面のつながりを見ると結構いいんじゃないでしょうか。





屋根上のベンチレーターも別パーツ化され、とうとう特急形車両についてもパーツ構成上でのトミックスHG製品との差異はなくなってしまいました。
これでトミックス「HG」製品よりもハイグレードに細かい印刷が入るのですから、インレタを調達する心配もなくて大変お得です。









10月と11月に予定されているEF63とEF62です。
最近、メタルインレタの転写作業をしたばかりであるため、どうしてもナンバーパーツ化された今回のフォントの方がリアル感に欠けます。
このあたりはどうしようもないところか。
メタルインレタ仕様のEF63を持っているアナタ! 
それはそれでイイものですから、まだまだ手放さない方がいいと思いますよ。





14系「能登」の客車のうちの座席車です。
こちらは、これまで発売されてきた500番台と仕様を合わせて、屋根上のベンチレーターが屋根と一体成型にされました。
50系の例もありますから、この点についてはあんまり悲観というか残念というか、そういった気持ちはありません。
これはこれでOK。
ユーザーの「どうしても」という機運が高まったら屋根板だけでも後追いで発売してくれればよろしいのです。

それはそれとして、「八甲田」編成をやるというのもアリなわけで。
単品販売分をどうしようかと悩んでいます。





制御機器ではパワーパックスタンダードSXが登場。
4,800円(税別)ということで、スタンダードSよりも価格が上昇しました。
それだけでなく、アダプターも2,600円(税別)で別売りとなりますから、定価ベースでは7,992円(税込み。計算合っているかな?)。
ここまでの価格帯となると、ハイパーDXとの比較を考えてもよさそうです。





その他、「サウンドボックスノイズキャンセラー」はコンデンサー等を搭載している車両向けの回路。
「どこでも電源コネクター」は、いろいろと使途不明な点がありますが、当方として説明できる唯一の使用例は、ポイントスイッチをコントローラーから離して設置したいときに使う電源装置、というところでしょうか。
これにも手前でお話ししたアダプターがさらに必要となりますから、本当にそういう需要がある方に向けてのものと言えそうです。





E001形「四季島」は結構な数を作ることとなったそうで、12月分として予定されていたアイテムがこれと「だいせん」、あとは「スーパーこまち」の3両セット(再生産)という、なんだかお通夜のようなチーン状態になってしまいました。
年末ですから、アイテム数があればあるだけ小売店にとっては来客数を稼げたはずなのに、メーカーとしてなんともなんとも、という出荷スケジュールの変更です。

さて、この現象をもって「四季島、人気があるねー」といえばある意味でその通りでしょうが、年末商戦が過ぎた後、年明けの冷静な空気の中でどのような売れ方をするのか、ここが本当の注目ポイントでしょう。
もし、ピタッと止まるようであれば、その後に控えるトミックス製品との競合もありますから、小売店としては地獄絵巻です。
飯田線の旧型国電とか客車のように「バラバラにして売れる」形式でもありません。
真に人気がある車両というのは、正月を過ぎてもジワジワと売れ続けたりするもので、それはどういうことかというと、年末年始にこたつに入りながらパソコンで見ていて「やっぱり買っておきたい」と思わせる、そんな車両でしょう。
ちなみに当方、このE001形については未だに興味がありません。
どこを走っていようが、全然興味がなくて。





29日金曜日に発表されたキハ58系のフルリニューアル。
冷房車です。
詳細はまだ発表されていませんが、どうやら1/80でラインナップされているような各車の単品での販売が検討されているようです。

トミックスのキハ58系がフルリニューアルされたのが確か1993年の年末で25年前、つまり四半世紀前。
ここから始まったトミックスのHG・DCシリーズはもはや極限まで到達しており(カトーが手掛けたキハ30系を除く)、その番台バリエーションはユーザーが記憶上で管理できないほど細かいものになっています。
だから、あのときのあの編成、なんていうのもほぼ実現可能だったりする。

確かにカトーのラインナップからすると、キハ58系のフルリニューアルは待望の措置と言えそうですが、当方のように25年間せっせとトミックス製品を集めてきたユーザーにとっては「おなかいっぱい」という思いがあって、とても複雑です。
カトーらしい仕様、部品構成には当然に期待しますけど、トミックスのHG製品にしたって部品構成上は不満がありませんので(キハ58系の大きすぎるライトユニットボックスくらいかな)、果たして真に必要と言えるフルリニューアル品と言えるかどうか、発売情報に接してから、本当に微妙な心境なんです。

もし、キハ58系を特定の編成で、例えば「アルプス」「八ヶ岳」とか、飯田線に入っていた「天竜」とかを意識したネームドセットで販売してくれていれば、待ちに待った非冷房仕様も、そしてキロ58なんていう不気味な形式もダブルで手に入りますし(まあトミックス製品でもありましたが)。グリーン帯のキロが2両入った編成っていいんですよ。
さらには、先に発売されているDF50(茶)+マヌ34や、飯田線の様々な車両ともコラボレーションが効いて、ユーザーの中での「買う理由」が素直に芽生えたような気がします。

165系のフルリニューアルは「こまがね」「伊那」として、『飯田線シリーズ』という下地に乗せて始まり、最後は「アルプス」まで展開させるとができたのです。
もし、あのときにクハ165、モハ164…という車両だけに目をつけた自由な展開だったならば、ユーザーとしては「もう持ってるからいいいよ」という心境に至ったかもしれません。

このような考慮が感じられなくなっているところにカトーの「微妙な変化」を感じていますが、みなさんはいかがでしょうか。




*      *      *




とまあ、各社の今後の展開を見て、その後は謎のミーティングです。
今回もいろいろとありがとうございました。


静岡ホビーショーと同じように、今回は市場の「源流」「最上流」「水源」というところが、今後どのような発想を下流へ流そうとしているのか、そんな点を感じるイベントでした(あたりまえですが)。
「なるほど」と思える点もあれば、残念ながらそうではない点もありまして。
んー、どちらかといえば後者の方が多かったかもしれません。
メーカー側も何を作って売ればヒットするのか、さらにわからなくなってきているようで、話題性に飛びつく傾向が強いようです。

だからこそ、ユーザーとの会話や対話が必要でして、でもそれは「あなた、何系が欲しいですか?」というような時代遅れの市場リサーチではなくて、これまでのユーザーの消費行動とか(「あのときに他社であれを出しているから、まだ持っているはず」とかです)、ホビールームの実態とか(鉄コレの箱の山ができていないか、とか、買ったままの車両たちがどういう原因でそうなっているのか、などなど)、そういうところを各論でも構わないので、継続して観察してほしいのです。
で、こういう観察の上で、思い切った企画を打ち出して、ユーザーが「うえー、そうきたのかよ(買うしかねーかー)」と半笑い状態になって、そこでまた新たな対話が生まれる(笑)
繰り返しになってしまいますが、今回のカトーのキハ58系のフルリニューアルについては、まさにそういう点が欲しかったと思います。





とまあ、勝手なことばかりをグダグダと書いてしまいました。
申し訳ございません。
昨日は近所の量販店に行けなかったので、これからひょいと行って、ED62などを引き取ってこようと思います。

3回に分けて記事を書いているうちに10月になりました。
涼しくて乾燥した空気が漂うさわやかな季節ですから、毎年のことながら、シンナーの作業を進めたいと思っちゃいますね(あはははは)。

お付き合いいただきありがとうございました。
ではまた。




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  1. 2017/10/01(日) 11:20:00|
  2. 鉄道模型イベント
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<KATO ED62・タキ25000+ホキ5700 飯田線貨物列車 | ホーム | 第57回全日本模型ホビーショー(その2)>>

コメント

ご無沙汰しております。
今回も詳細なレポートありがとうございます。
61系、来月再生産の35系、そして来年の32系と、これで本州の客車列車は無限の組み合わせが楽しめるようになりますね。あとは62系・・
またキハ58系リニューアル。私は、それだけで列車の走る情景が浮かび上がる列車単位のセット販売と、その増結にも使える単品販売、両方歓迎です。私は、キハ58系は他社製を持っておらず(昔一度だけ手を出しましたが、走行性能が酷く手放しました)、旧製品キハ28・58の2両しかないので、今回のニュースは大変嬉しく思いました。発売されたらまずは単品で2,3両買い、最新の仕様でローカル線を楽しみたいと思います。
またこちらも、いずれはキハ56・57系と展開して欲しく、これをきっかけに今までに展開された様々なシリーズを再始動してくれればと思います。
  1. 2017/10/01(日) 14:54:46 |
  2. URL |
  3. やまだ #LLR6AlOk
  4. [ 編集 ]

初めまして
いつも大変興味深く拝見させていただいています。

今回のKATOのキハ58の発表は、キハ91・キハ58サウンドカードの登場から、
「やはり来たか!」の思いでした。
Twitterなどの情報でセットと単品併売での構想とのことなので、セットはやはり山陰本線か播但線に関連する列車でしょうか。
私は1980年生まれなので、キハ58系の急行アルプスも
TOMIXのセットで列車の存在を知るような世代ですが、
キロ58のグリーン車とは思えないあの重々しい
屋根上に魅了されています。
KATOからいきなり「急行アルプス」セットが
出るとは思えませんので、キロ28にキハ58の
屋根を移植して、キロ58タイプとしてしばらくは
遊んでみようかと思います。

(オオカミロマンスカーは、リニューアルされたEXEαを
見た4歳の息子が命名した愛称です)
  1. 2017/10/02(月) 08:12:37 |
  2. URL |
  3. オオカミロマンスカー #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

編成

やまださん

どうもです。
本州の旧型客車による列車はほぼ再現できるようになっていて、牽引する機関車を選んで遊ぶなら今でしょうか。あとは、ご指摘の通り北海道の旧型客車が欲しいですねー。オハ62系然り。32系も北海道向けで。C55やC57、C58のような茶色い客車に似合う北海道の蒸気機関車があると、見えてくる景色も広がりそうです。
キハ58系は、買う場合、自分で目指す編成のイメージがあると楽しいのかなと思います。もちろん買い揃え方は自由ですが、この形式だけに、ローカル運用から急行運用まで、ユーザーの選択の幅はあまりにも大きいですよね。メーカーがアナウンスするであろう編成例に注目して行きましょう。
  1. 2017/10/03(火) 23:36:02 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

変化

オオカミロマンスカーさん

まずはようこそお越しくださいました。
子育てをしながら鉄道模型趣味を続けることは、簡単そうで難しくて大変ではないでしょうか。当方もそんなことをやってきた身ですので、4歳の息子さんと聞きましてそんなことを想像してみました。
今後ともよろしくお願いします。

さて。Tomix のセットで知るキハ58の「アルプス」。その通りだと思います。今の時代に昭和30〜40年代の列車をリアルに体験している人の方が少なくて、だいたいの人は資料や模型で過去の空気に触れて知るはずです。模型趣味人は、過去の列車を三次元的に復元して楽しめるので、そこが面白いし、お得なのです。
これから先に、そんな列車単位でのセットが出てくるかもしれませんが、ここ数年はそんな信じられないセットが先に出ていました。ここらへんがカトーの「変化」だったりします。
キハ57系急行「志賀」からの展開だってアリだったと思いますョ。
  1. 2017/10/03(火) 23:48:09 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

こんばんわ。コメ遅くなりました。
このところの新製品の内容が自分に合致していないものが多くなり、また購入欲が遠退いています。それでも、まもなく発売のスハ33などはドンピシャですが、東北仕様なのかどうも分からずに、最後の「購入する」をクリックできないで保留しています。
飯田線もこのプレッションデ見ると、まるでHOのような感じですね。欲しいとは思いますが、前回の発売時に「掴まされた」印象が根深く、なんとなく複雑な思いです。今後のインプレも期待しておりますので、よろしくお願いします。
「せとうち」の件、年内の調整が難しそうなので追って連絡させてもらいます。年明け、新年会でもできればと切に願っております。
ではまた。
  1. 2017/10/09(月) 19:47:59 |
  2. URL |
  3. キハ181つばさ #LWshcgts
  4. [ 編集 ]

究極

キハ181つばささん

ここ数日、風邪をひきまして寝てました。
スハ33はおそらく…。

クモハ53007のプチリニューアルについては、ユーザーの中でも賛否あると思います。当方は007を自分の中での飯田線シリーズのフラッグシップ車という位置づけにしていて(ナンダソレハ)、その完成度が極まっていくならその動きをトレースしたい、という気分。じゃあ旧007はどうするのかと言われれば、それはそれで「休車扱い」となります。
損得も大事なれど、模型趣味人としてはホンモノに近い模型が世に現れるならそれを掴みたくなるものかも、と。もちろん1/150スケールを維持しての話ですョ。
  1. 2017/10/12(木) 19:30:10 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

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