しなのさかいの駅前広場

カタログ…

猛暑の中、再び神戸を歩く。

おはようございます。しなのさかいです。




気温35℃を越えた日、阪急神戸線・夙川駅に降り立ちました。
と言いますのも…




今年の夏は、高校3年になる上の娘が進路を選択するための大切な時期となっており、例年の家族全員でのドライブツアーは見送ることとしました。
女房は職場で「今年はどこに行くの?」と質問され、どうやら我が家の旅がミステリーツアーのような興味を持たれているそうで。
それだけに驚かせることができなくて無念。


しかしながら、これでは下の娘に「不満」が残るようなのです。
まだ中学1年ですから、上の娘が楽しんできた旅行の回数と比べれば「少ないじゃないか」ということで、そう主張されると親としてはとてもキツかったりします(その通りであり、どうしようもないからです)。

そんな中、日本史の時代すらキチンと並べられないアタマのはずなのに、どういう訳か「仁徳天皇陵を見てみたい」と言う不思議な発言を繰り返すようになっていました。
あーいう物件に人が埋葬されていて(いたはずで)、その周りには副葬品も並んでいたというところがツボなんだそうで、「それならコイツだけでも堺へ連れていくか」ということになりました。

「母親が…ですか?」
「いや、父親が…ですよ(^^)」

関西の土地勘が全くない女房が連れていくと、おそらく古墳を指差し確認したらすぐに引き返しそうなので、それではあんまりだろうということになり、変則的に当方が中学1年の娘を連れて行く結論に達しました。


2月末に訪れたばかりの関西を再訪することとなった事情はこういうことでして、今度はオマケをボーリング球のように脚に取り付けた行動制限付きです。
とはいえ、当方が古墳「だけ」を目的にするはずもなく、ならば前回の関西視察旅行の宿題としている案件をいくつか片付けてみようという魂胆で、冒頭の夙川駅は、京都で荷物を預けてから阪急を乗り継いで最初に降り立った場所なのでした。





夙川は、山地から急斜度で流れてくる川として見ておきたいと思っていた場所で、2月末では下車できなかった場所。

すぐそばには東海道本線も橋を架けていて、223系が轟音と共にかっ飛ばして行きました。
余りにも暑いので、地元の人が遊んでいる気配はなーんにもありませんでした。

カフェでかき氷でも…と思いながら先へ急ぐことに。





西宮夙川郵便局で旅行貯金を済ませ、ダイエーグルメシティ夙川店て80円のお茶を買って、再び阪急神戸線へ。

やってきた電車は、もしかして、ポポンデッタが製品化するという例の奴でしょうか。
2月末以来、あの阪急の列車接近音
「テレレ、デデデデ、デデデデ」
が頭の中で再生されていて困っています。
正にリアルに再生されている、そんなシーン。





再び王子公園で降りて、坂道を登りました。
古墳に行く前に、もう一度、神戸の勾配を体験しておこう、いや「体験させてやろう」と思ったのです。
「神戸=ポートタワー」というイメージではあまりにもステレオタイプで、教育をする者としては失格のようじゃないですか(大笑)


今回は前回よりも1本東側のやつです。
画像からはほとんど伝わってきませんけど、気温は体温を超えていたと記憶していて、下の娘は関東にはない急勾配にブツブツと文句を言いながら、汗だくになりながら神戸の街を理解したようでした。





こちらは2月に視察した坂道。
真夏の空気の中で見下ろしてみると海の色も違うと気付いたり。

こんな風にして、下の娘には神戸の坂道を軽く体験させました。
ただし、単に坂を登るというアトラクションについてくるはずもありません。
そこには「パンを買う」というミッションを付け加えました。
2月末に訪れたときに「買っておけばよかった」と後悔していた青谷ベーカリーのパンを今度こそ買ってみようと思っていたのです…。





まぁ、こういうことはあるのですよ。
周辺の学校のお休みに合わせたのでしょうか。
宿題〈その1〉は果たすことができず、娘と二人でガックシとなり、本格的にバテてきたので緊急下山を開始。





三宮の街並みを見下ろしながら「篭池通3」というバス停まで歩き、超満員のバスに乗って「布引」まで移動。
途中のバス停ではかなりの積み残しを発生させていました。





降りたバス停は新神戸駅のすぐそば。
京都で降りずにココ新神戸まで来てしまえば時間も節約できたのですけど、この暑さですから、少しでも手荷物を預けて身軽になってしまいたかったのです。

空の色が救いようもなく青く、降り注ぐ日差しはもはや凶器。
ここからは少しくらいの観光要素を混ぜようと、これまた2月末に訪れたばかりの北野異人館へ徒歩移動しました。





今回はちゃんと館の中に入りました。
冷房の風にも当たりたかったですし。

「風見鶏の館」と「萌木の館」を見学したら、ボーリング球が「バナナチョコクレープを食べたい」と発言するので、止むを得ず80年代のイメージがそのまま保存されたようなクレープ店で足止め。

店頭では、グレーチング蓋の下に小銭をバラまいたらしい欧州風の男性二人が、そこで買ったばかりのアイスを片手に、店のおばあさんにゴミ取りバサミを借りようとしていて、溶け出したアイスに気づくこともなく必死の形相で回収作業に没頭していました。

暑さでなにもかもヤられているようで、日本に来た思い出が「グレーチング蓋」にならなければいいなと思いました。





ここからは2月末の訪問時の宿題〈その2〉。
神戸電鉄の鵯越駅を訪問するのです。
しかし、三宮から新開地を経由して移動するのでは時間がもったいない。
暑さで三宮駅まで歩くことすら自信もなく、北野通りに出たところで「タクシー!」





鵯越駅を目指すのは、神戸の街並みを展望してみたいからで、タクシーの運転手さんにもそうした趣旨を伝えました。
おそらく目的地としてはマイナーでしょうし、娘を連れた父親というのも奇妙です。
そうしたら運転手さんから「それならビーナスブリッジに寄りませんか?」との提案が。
目的地はそれとして「途中なので、よければ寄りますよ」とのこと。
時間の余裕もないので迷ったものの、またもや宿題を残すのもよろしくなく、「それならばお願いします」と言ってしまいました。





タクシーの運転手さんの言うことは聞くものです(一般論として)。
ビーナスブリッジから見た神戸の街並みは想像以上のもので、空の具合との組み合わせもよかったようでした。
これが夜景ならば相当のものでしょう(アレ、また宿題を残しましたかね)。

明らかに下から徒歩で近づいてくる女性2人組を見てから、待ってもらっていたタクシーに乗り込み、再び鵯越駅へ。
車内では最近の神戸の話題、兵庫県の古墳の話題で盛り上がりました。
地元の話題はタクシーの運転手さんから聞くか郵便局の窓口で聞くのが一番かと思っていて、前者はお金がかかりますけどそれなりの事情通のようです。





鵯越駅近くから、神戸電鉄の線路を含んで神戸市街、そして…
有名な撮影地なのでしょうか。
当方はそちら側の人間ではありませんけど、観光をする上でもドラマ性のある景色ではないかと。

ただ、撮影する時間帯としては、もう少し日が傾いた頃の方がいいみたいです。
今回の行動パターンとしてはこの頃合い(15時近く)が限界でした。


実はタクシーから降りたのは撮影地そのもの。
したがって、ここからは不安に感じながら親子で鵯越駅へ向かいました。





「不安」というのはこうした物件があるからなのですよ。
道路をアンダーパスする歩道(トンネル)が土管そのまんまなのです。
もちろん中には蛍光灯も付いていますけど、大人は身体を前に倒さなければ進めません。
中にはクモの巣があり、娘が大声でギャーギャーと叫ぶため、その度に土管の中で声が反響。
ねぇ、USJなんかに行かなくても、結構楽しめるアトラクションがあるんですよ。





山道を歩くと「行く道は間違っていませんよ」ということを示す看板が。





無事、鵯越駅に着きました。
神戸市街からほんのわずかの場所なのに、辺りは山間部の住宅地。
ひっそりとしていて、どこか中央東線のような空気が漂っていました。





セミの大合唱の中、六甲山地を降りてきたのは、クライマー・5000系電車です。
何度も言いますが、この電車のマトモなNゲージが欲しいですよ。
鉄道コレクションではなくて。
「しんちゃん」までは要らないですから、どうかお願いします。





新開地からJR神戸(駅)まで歩いて、ここら辺で娘は体力の限界のようでした。
父親と動いて謎のスポットばかりをハードに巡るのですから。
元町で「ファミかばん」を買って、早々と新快速で京都へ引き返しました。
三宮から京都まで、娘は爆睡したまま運ばれていました。
新快速は素晴らしい乗り物です。




2月末の宿題を片付けられたようで、そうでないようで。
暑さだけはどうにもならず、バスやタクシーといった交通手段には細々とお世話になるしかありませんでした。
再び神戸を訪問できる日がいつになるかはわかりませんが、今回も思わずの再訪でしたので、意外と近い日にまた…なんてことも。

それにしても、自分が住む街を一望できる場所があるということは素晴らしいことです。
青谷からの眺め、ビーナスブリッジからの展望、鵯越からの俯瞰…。
不便さと差し引いても地元意識は十分に涵養されるのではないでしょうか。
起伏のない関東平野に住む人間から見れば、ホントにそう思います。
昨今の「坂道ブーム」「階段ブーム」にはそうした着眼点もあるのでしょうね。



北野から鵯越まで乗ったタクシーの運転手さんは「大人になっても自転車に乗れない神戸市民は結構いますよ」「自転車を持っていない家も多いんじゃないかな」と仰っていました。
統計データを根拠としていないことだけは確かでしょう。
真相は闇の中です(笑)

ではまた。


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コメント

ほんと徒歩圏にこられていたのですね。
神戸は街並み見下ろせますね。
ビーナスブリッジや、籠池通3丁目バス停のすぐ至近にある春日野墓地からも。
奥に、関西空港が見えますよ。離陸する飛行機も見えます。
鵯越は特に奥座敷ですから、勾配激しいですよね。

自転車については、当たってると思いますよ。


  1. 2018/09/06(木) 01:14:46 |
  2. URL |
  3. Mu #-
  4. [ 編集 ]

フラットな関東平野

Muさん

またお邪魔していました。
勾配がきつくても、その先に開けた眺望が存在するところに面白さがあると思います。
関東平野はどこまでいっても似たような景色で、自分がどういう場所に住んでいるのかもわからないほど。
地元意識が少ない、職場に近ければそれだけで幸せという風潮は、起伏のない地形も要因のようが気がします。
  1. 2018/09/08(土) 10:27:48 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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