しなのさかいの駅前広場

見ろ! 古い12系がゴミのようだ。

KATO 2019年4月分ポスターを見て「むむむ」となる。

おはようございます。しなのさかいです。

カトーから2019年4月分のポスターが発表されています。
今回はこの内容を見て、あれこれ考えてみようと思います。






【43系 急行「みちのく」】

「一時期は上り列車をC62が重連で牽引する姿も見られました。」というコメントで企画の狙いが明かされています。

当方としては、この「みちのく」という列車の情報に不足感を持っており、少なくとも自宅の資料を見ても列車の輪郭がはっきりと見えてきません。
今回はターゲットとした年代がいつもの客車急行シリーズ(せいぜい昭和40年代の姿)よりやや古いようで、本棚にある雑誌の記事を探しても昭和40年代半ば頃の客車急行の姿が限度。

重連運転に関する情報も、いわゆる「SLブーム」以前のことであるため、ネコパブの『国鉄時代』を定期購読していないとつかむことができないような気がします。

それならば、目ぼしい客車が含まれているか…
新しい金型による客車はオロ61、スシ48、オハフ45の3形式だそうです。
オハフ45はローカル運用の“雑客編成”を再現するために単品設定があるといいなぁと思う程度。
オロ61とスシ48については今までに必要と思ったことがまるでありません。
以前の「安芸〈1967〉」にはマシ38という食堂車が含まれて大いに歓喜しましたが、それは昭和40年代に入ってもカニ38等のゲテモノを連結していた「安芸」という列車(編成)全体に大きな魅力を感じたからです。

ちらっと接した小売店からの情報によると、メーカーが今回の「みちのく」製品化発表に合わせて、C62常磐形(ゆうづる牽引機)の受注を「まだ可能」と伝えているとか。
客車の企画を立ち上げておいて、牽引機の入手が絶望的…ということではパニックが起こりますから、まぁそういうことなのでしょう。
このことは残念ながら、今回のC62(+ゆうづる)に思いのほかユーザーが反応しなかったことを示しています。
これまで、カトーの蒸気機関車は受注が多過ぎて「2か月に渡る分納」ということばかりでしたから、そうではない事態になっているということは異例と言えそう。
「ゆうづる」を牽引したC62は、「ニセコ」並にそれなりの人気を誇っていた有名な列車だと思っていたのですが。

20系客車とC62の生産時期、いやポスターでの製品化発表の仕方が分断され、ユーザーが「ゆうづる」に対するイメージをつかみ損ねたという側面もあろうかと思います。
もし、今回の「みちのく」がこうした在庫のダブつきを解消するために急遽浮上した企画であるとすれば、ちょっと行き当たりばったりのようで…。

例の有名な記録映画の時代とほぼ同じ「みちのく」…と見ればいいのでしょうが、いずれにしてもモヤモヤ感は残ります。
今のところ、この客車セットを手にして、さらにC62を買い足して重連運転を楽しもうとする考えには至っていません。



【ワキ50000 2両セット】
【EF66 前期形】(再生産)
【コキ50000/コキフ50000】(再生産)

「ワキ10000丸屋根車からの改造車で…」というアナウンス文がありますから、おそらく既存のワキ10000のボディを利用するのでしょう。
というか、台車もTR203ですから、これはおそらく単なるワキ10000の塗替え製品…

EF66前期形の再生産に合わせた、ちょっとしたスパイスのようなものでしょうか。
まずは「再生産」を目的とした「新製品」の企画のように見えてしまいます。
再び国鉄時代の高速貨物列車を企画する意図が見えなくて、どこかモドカシイですね。
こういう企画って以前は、破壊力のある新製品ネタの脇役アイテムとして使われていたように思うのですが。
「だからどうした?」と反応してしまうのは当方だけかしら。






【E231系0番台 中央・総武緩行線】

「あれ、今までにやっていなかったっけ?」というのが当方の条件反射でした。
つい先日、近所の量販店で「大和路快速」を手にしているとき、他のお客さんが「久しぶりの再生産なんですよー」と嬉しそうにトミックスのコレを買って帰っていきました。
なるほど、この形式は長い間トミックスの独壇場だったんですね。
当方は冒頭の感想のように無味無臭な列車(失礼)と思っていますが、秋葉原、東京の象徴のように捉えているユーザーも多いのかもしれません。
「存在しないのも困る」アイテムでしょうから、これはこれで。



【えちごトキめき鉄道(日本海ひすいライン)ET122系】

ほぼ同時に「3市の花号」の製品化が、こちらはホビーセンターカトー製品として発表されました。
大阪から新快速の225系100番台等、JR西日本の521系、IRいしかわ鉄道の521系、あいの風とやま鉄道の521系と続いて、泊まで到達していた日本海縦貫線の旅は、さらにその先へと進むそうです。
直江津から妙高高原への車両(ET127系)は先日発売されたばかりですから、こうした遊びをしたいユーザーにとっては“足りないワンピース”でした。
ただ短期間に「北陸」という特定の地域への集中的なこだわりが度を過ぎているように見られます(この調整の無さは碓氷峠や中央東線に関する企画でも同じ傾向が見られますよね)。
北陸は好きだけど少ないインターバルでそこまで揃えるというのはしんどいし。
適度な生産間隔がないと、結局はその地域への興味を持っているユーザーさえ「そこまで買えません」という気持ちにさせてしまわないかと、老婆心ながら心配しています。

両運転台の気動車は小型レイアウトにも向いているし…というなのでしょう。
これも最近よくあるメッセージ。
間違ってはいないけどアイテムの選び方はもう少し考えてもらいたいなぁ。
例えばキハ22とかだったら「別の鉱脈」にぶち当たりそうじゃないですか。



【キハ85系〈ワイドビューひだ・ワイドビュー南紀】(再生産)

昨年に買い逃したユーザーが多くいると聞きますから、それなりに需要がある再生産なのでしょう。
そろそろ引退が近づいてきましたから、カミンズエンジンの音に感動したことがあるユーザーは手に入れておきましょう。
サウンドカード、出ませんかねぇ。





カトーの年度末は確か5月末でして、2018年度はその5月分の発表を残すのみとなりました。
カタログ既発表分の中では、大物であるJR四国2000系気動車が完全に宙に浮いており、その動向が気になります。
「年度末アイテム」とするのであれば理解しますけど、どうなんでしょう。
同じくカタログで発表されている新規ローカルホームシリーズの動きも見えてきません(もっとも当方はコレをやられるとつらい面もあり…)。
あと数日で2019年のカタログも発売されますから、そこでの発表をまた話題としてみたいですね。


ただ、企画同士のつながりは相変わらず感じられなくなっており、練られたストーリーも見られません。
打ち出された企画に場当たり的なにおいも漂っています。
地域性も偏っており、陣地転換というか振り幅も小さい。
たまには北海道とか九州とか、その辺りも模型で旅をしてみたいのですが。


勝手なつぶやきを失礼しました。
ではまた。

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  1. 2018/12/11(火) 08:10:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

ET122 は姫新線高速化の車輌そのものですし、鉄コレ28弾の片運転台もありますから。
本命はどっちだって感じです。
四国の2000系気動車は、5月ですよ。
先頭車動力で振り子、DCCでだいぶ苦労しているようですね。

EF66前期形は、スカートとか一部仕様変更とかはいるのかな・・・。
  1. 2018/12/13(木) 01:23:55 |
  2. URL |
  3. Mu #-
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5月なんですね!

Muさん

お、2000系気動車は5月なんですね。
ありがとうございます。ちょっと楽しみが増えました。
JR西日本の一般型気動車タイプには馴染みがなく、せいぜいキハ120までです。今後本家の車両への展開もあるかもしれませんが、当方は鉄コレと合わせて様子見となります。
  1. 2018/12/13(木) 08:43:17 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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え~茶色じゃないんだぁ・・・

急行みちのくが発表されて、ようやくKATOから茶色の急行が出ると思ったのも束の間でして
「主な特徴」を読んだら、食堂車はぶどう色で他は青 (・。・;
セット構成にナハ11が選定されているから怪しいとは思っておりましたが
どうしてもC62を2両売りたかったのね
KATOの選定時期の上野口EF80も買い漏らしのないようにと言ったメッセージも含むのですね
スロ81の全身の全身であるオロ61は茶色に淡縁の帯でアルミサッシがどうしても諦めきれないのです
C62上野直行にする為に、オハフ45・スシ48・オロ61×2だけAssyで買い増して茶色に塗りかえますかね。 因みにKATO設定の2年前の1963年では
上野 荷 ロ ロ シ ハ ハ ハ ハ ハ ハフ+ハ ハフ+ハフ 仙台・盛岡・青森 だったようです。
KATOは寝て待てという、しなのさかいさんの教えもあるし、
迷う時間はまだ余裕がありますから、じっくり考えていこうと思います。
  1. 2018/12/13(木) 10:06:12 |
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  3. PIN #-
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私もムムムとなりました

しなのさかいさん

ポスターを見てこんな列車もあったのか!と勉強しましたが、targetはどの方なのだろうとムムムとなりました。「つばめ、はと」ほどのインパクトはなく、購入意欲がなかなか出ないのですが(私見で失礼します)、かつて常磐線沿線に撮影で繰り出した60-70歳代の方?は「ようやく出たー」と思われているかもしれません。この時代に疎ければリアライズできず、しなのさかいさんがおっしゃるstory性がもう少し付くといいなあと思いました。私の子供もキハ80やボンネット特急の魅力はなかなか理解できないようです。ところでstory性つながりで、しなのさかいさんは内田百閒の阿房列車は読まれたことがありますでしょうか。宴会や回想場面が多くを占めますが、乗車記録はなかなかです。この中で出てくる急行越路、鳥海(白河機関区のC62が上野まで牽引とあります)、銀河など模型で出たら買ってしまいそうになります(きりしまも良く出てきて欲しいのですが編成が長すぎるのが難)。残念ながら今回のみちのくは出て来ませんでしたが、このような文学とのコラボも一手かなあと白黒のポスターを見て思ったりもしました。
  1. 2018/12/14(金) 19:54:19 |
  2. URL |
  3. 十和田丸 #-
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文学とのコラボ

十和田丸さん

そうですよねー。昭和30年代の列車は高度経済成長成長を牽引したことから、もっと興味を持つべきかと思いながら、「つばめ・はと」「こだま」「はつかり」のように突出した個性(ニュース性)が見えないと手に伸ばしにくいと思います。言いかえれば、自分の持つNゲージのラインナップとは、どうしても「隔たり」があって、そこが埋まらないということなんです。昭和40年代ならば大丈夫なんですが…。

「阿房列車」は未読です。コミックスにもなっているようですから、その世界には接したいと思っていますがまだなんです。
その代わりと言ってはなんですが、昭和30年代の鉄道に関しては鮎川哲也の推理小説(光文社文庫版)をほとんど読んでいますし、今も本棚にはその小説が並んでいます。鉄道が船旅に近いテイストだったことを手に取るように味わえて、時代の雰囲気を感じるきっかけになりました。彼の後継者的存在である津村秀介の作品もその土地土地の観察がよく、読破した今でも本棚に保管してあります。
昭和50年代ならば西村京太郎の初期作品、それから宮脇俊三の作品もその頃の時代を感じ取ることができます。それから種村直樹のルポも貴重な財産。
ご提案の「文学とのコラボ」はその通りで、要は列車の切り取り方に人間や産業、地理、地勢が見えなければ面白くないのです。この辺が見えれば楽しくなるし、そうでなければ無味無臭。自分の経験があれば別だけど、そうでないユーザーに擬似的な乗車体験をさせることができればいいのですよね。
  1. 2018/12/16(日) 19:00:28 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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茶色じゃない

PINさん

おっしゃる通りで「C62をもっと売りたい」という思いが露骨に伝わってくるポスターに対しては「その手にはならないぞ」という反抗心が湧いてきますよね(笑) ユーザーだってそんなにバカじゃありません。どうしてこんな即席的な企画になっちゃったんだろう…
「茶色い客車ではない」という指摘もその通りで、どうせ昭和30年代に行くのなら、茶色い客車急行も見てみたかったなと。マイクロエースはそこをよく分かっているようです(「彗星」セットとか)。「点と線」の「あさかぜ」を、実際に模型でその編成の全貌を見てみたいですし。
ちなみに今回は特別企画品。ASSYパーツの設定は無いかもしれませんね。
  1. 2018/12/16(日) 19:14:05 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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特別企画でしたね

やば~ぃ。 そうなると基本と増結にそれぞれ1両しか入っていないオロ61を2両手に入れるには両方セットお買い上げですかぁ~
しなのさかいさんのように近所の◯タムさんにお付き合いがないのでセットバラシの特別予約も難しいです。
寝て待てにしても、流石にC62上野直行時代を製品化するとはとうていおもえませんね
この流れで続きをやるならば、C62を3両目買わせて「はつかりになりそうな気もしますが・・・ 
因みに、C62も今回含まれるナンバー選択も考えると3輛欲しくなる番号なんですよねぇ
プロトタイプの煙突の短い23号機・標準煙突にプロウ付の22号機
そして、19号機は急行「北上」牽引で脱線転覆事故の後、懸命の復旧で「はつかり」の牽引をしておりました。
や~どうしよう。  
製品化される車両を買うだけでなく、このように希望や想像と格闘させてくれるのも! 一つの楽しみ方と思うようにしないと待っていて買うだけでは損な気もします。
  1. 2018/12/17(月) 11:28:16 |
  2. URL |
  3. PIN #-
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ゆっくりいきましょう

PINさん

オロ61だってそのうち別の販売形態で世に出てくるのではないでしょうか。
今回のセットのバラし品狙いも有効ですが、他の車両の人気との差し引きでその金額はかなり大きくなると思います。仮にオロが1両5,000円とされたとき、これを本当に買うべきなのか。おそらくネガティブな思考が働くんじゃないかと。当方だったらとてもじゃないけど買えません。
先を読むことって難しいですけど、今手元にある車両を生かす遊び方も有効で、十分楽しめると思います。
気に入らない企画であれば「ノー」といいましょう。
今回の「みちのく」、小売店側の評判もあまりよろしくないようです。一体「だれ」が得する企画なのか、もう一度考えてみるのもいいのではないでしょうか。
  1. 2018/12/22(土) 11:07:27 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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C62常磐形とみちのく

失礼致します。はくつるに対してのコメントでは返事をいただきましてありがとうございました。

KATOの急行みちのくに関してのご意見、当方もごもっともだと思いますと同時にKATOの客車急行セットが当初1970年代以降の物ばかりだったのが安芸以降60年代にもシフトしてきまして、その時代の急行を再現するのに特ロ(実際は範疇から微妙に外れる形式らしいですが)一大勢力で今後様々な急行セットを出す際に必要となるオロ61を今回目玉(とするには物足りないので食堂車とオハフ45も入る)とすべく、またこれまたKATOお得意の機関車複数買いを促せると様々なKATOの思惑が見える商品だと感じております。故にC62常磐形が出るとなった時、巷では汽車会社製造のタイプが出るのでは?と考えられ期待されていましたが実際出たのは川崎製の23号をプロトとする物、これも平と仙台の重連では「らしく」するのに川崎製タイプを出したのでは?と想像出来るのですがいかがでしょうか?
となると、今後は葡萄色の編成で出してくれば目玉車輌が無くとも塗り替えの手間が無いので比較的コストがかからず一定の需要が生まれると考えているのではないでしょうか?長野方面だとD51重連、東北本線だとC61新規製作すればそれが目玉、D51と重連も有りとやはり機関車複数購入させる思惑もOK、こんな考えなのでは?と思っております。それがちゃんと必要な需要に基づいているのか疑問ではありますが…。どうも長文失礼致しました。
  1. 2019/05/14(火) 10:36:32 |
  2. URL |
  3. Manic #-
  4. [ 編集 ]

Manicさん

当方も1960年代の急行列車を全否定するつもりはありません。ただ、どうしても今のユーザーからすればやや遠い時代になりますから、きちんとしたメッセージがある方がついて行きやすいと考えます。
そのためには誰もが知っている1960年代の常磐線を象徴する列車をきちんと用意してから…となるべきだったのかなと(既に製品化されていますがキハ81系「はつかり」とか)。その辺が見られないことから今回の「みちのく」は見送ることとなりました。
  1. 2019/05/18(土) 12:42:25 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

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