しなのさかいの駅前広場

細かいことばかりでよく分かりません。

信濃境で35年後の185系、そして山賊丼

おはようございます。しなのさかいです。

年末年始のお休みも完全に過去のものとなり、気がつけば普通の生活の中にいるわけです。
2019年が楽しく過ごせるか、また1年が平穏に暮らしていけることを願って、日々邁進するしかありません。



さて、今回は年末の「信州ミニトリップ」のお話。
時間を12月29日に戻します。



関東平野の住民は、年末休みの初日であるこの日の朝に出掛けると、十中八九高速道路の渋滞に巻き込まれて首都圏を脱出することが困難になります。
そこで我が家ではそこで、こういうパターンを避けるため、前日の夜のうちに小渕沢まで移動しておくことにしているんです。
そうすることで自宅から1時間30分で移動できます。
当然ながら宿泊料の負担が発生しますが、「渋滞」という非生産的な時間を使うよりははるかにマシだと思っていて、そんな移動時間で済む我が家の土地(いわゆる首都圏の郊外)も捨てたもんじゃないと再認識するわけです。





当方の家族の「大型化」が進んだことからとっくに限界を感じていますが、今回もまた「ファミリーロッジ旅籠屋 小渕沢店」で1泊させてもらいました。
ほとんど仮眠のようなものなのですからこれで可です。
10年くらいあちこちの各店を繰り返し利用していますから、利用履歴が大したことになっているのでしょう。
最近ではチェックイン時に管理人さんからねぎらいの言葉をかけてもらうようになりました(笑)





敷地内から中央東線を行き交う列車を観察できます。
宿泊客の特権ということで、今回も少しだけ戯事をしてみました。
気温は1℃程度。
手の感覚が無くなりそうな中で押したのはこんな写真。
気がつけば東線はE353系がバンバン行き交うようになっていて、E351系は完全に過去の存在となりました。





小淵沢の新しい駅舎の屋上には展望テラスがあり、晴れた日であれば富士山が丸見えです。
山頂付近には舞い上がった雪が見えて、単独峰の凄まじさを観察。
これが冬の富士山なのでしょう。
確かに風の強い日でありました。





朝食は「旅籠屋」の無料パンと、それから小渕沢駅構内で丸政が営業する駅そば。
当方ではなく、女3人のこだわりなので「それならいいよ」と必ず立ち寄ることにしています。
「山賊そば」なんていうのもありましたが、ここはシンプルに「かけそば」をオーダーする方が好み。
何事も基本から、です。





その後は、ひさしぶりに隣の信濃境駅にも立ち寄ってみました。
小渕沢は山梨県ですが、信濃境は長野県となっています。

佇まいはドラマで話題となった約20年前(1997年)からほとんど変化がありませんで、時間の流れが非常にゆるやかなんです。
そんな点が非常に気に入っていますし、ドラマの舞台(田舎の風景)として見出した当時のスタッフの目も間違っていなかったということなのでしょう。
都会人からすれば、「のんびり」という要素はとても贅沢なものなのです。





で、ダイヤを何にも調べないで立ち寄ったので、車から降りた数分後にはいきなり185系特急「はまかいじ」。
慌ててシャッターを押したら、なんだか185系がデビューした35年前に撮影した成果と同じような仕上がりになってしまいました。
ついでにそのデビュー当時に撮影した「成果」ですよ↓


1983112002.jpg

1983年11月20日 熱海

当方にとって「185系」とは、こういうアングルで撮影する対象であり続けたようで(笑)

最近、「踊り子」というネーミングを斬新に感じた1980年代初頭が懐かしくて仕方ありません。
鉄道雑誌も、その他一般メディアも、ネーミングだけでなく、ホワイトボディに斜めストライプという想定外のデザインをまとったこの新型車両を取り上げっぱなしでした。
国鉄に関するその他の明るい話題がなかった点もあります。
また、交通博物館で売っていたHM下敷きも「あまぎ」が収録されている旧タイプが疎まれて、「踊り子」が収録された方を持っている児童のステイタスが上だったと記憶しています。
「『あまぎ』ってなんだよ」みたいな。
そんな当時、当方は知恵が足りなかったので「あまぎ」(=天城)という意味すらわかりませんで、「違うだろうな」と思いながらどうしてもウルトラ警備隊の「アマギ隊員」(古谷敏)のビジュアルが湧いてしまい、困ったものでした。

今思えば「ダンサー」でもよかった気がしますが、「伊豆の踊子」と「伊豆のダンサー」ではかなり意味が変わってしまいますので、やはり「踊り子」でよかったのでしょう(笑)





余談でした。
信濃境郵便局のATMに来た方に「今のは珍しい電車なの?」と聞かれたので、カクカクシカジカと答えたら「へぇー」とのこと。
でも当方が何も知らないで偶然に目撃したことを伝えたら「えぇっ?」
偶然が重なるとさすがに驚き方もオーバーになるようです。

来月にトミックスからリリースされるHG185系(現行タイプ)は、こんな懐かしい頃の思い出をよみがえらせてくれるでしょうか。
(当方は登場時仕様と新湘南カラーを期待しているので今のところ買う予定がありません)。

1981年のデビューからは37年ですか。
お疲れさまでした。
相模の国に住む当方としては当たり前のような存在でしたから、引退の日が迫っている事実にピンときません。
普段から撮影などをしないので積極的に見に行くことをしませんから、おそらくここでお別れとなることでしょう…。





記念に駅名標も。
なんだか不思議とひらがなの方がしっくりくるなあ(笑)





普通列車は115系が当たり前でしたが、今では211系に。
いわゆる「長野色」が秀逸だと思っているので、車両が代わってもそんなに違和感がありません。
211系も国鉄時代の車両だから、でしょうか。







そしてE257系特急「あずさ」が高速で通過していきました。
付属編成が付かない9連だったようです。
こちらもそろそろ見られなくなると思うと、18年なんていうのはあっという間だったんだなぁと(E257系は2001年デビューです)。
2001年も今と同じような趣味をしていて、カトーから久しぶりに再生産された165系PEAを買って喜んでいたりしたのです。
その頃から18年。
恐ろしすぎます。
この趣味(実車だけでなく模型も)をやっていると、やたらと近年の出来事が西暦でインプットされていて、便利なようで恐ろしい面もあり困ります。






その後は、中央自動車道で諏訪方面へ進む手もあったんですが、気まぐれ的に国道20号を走りたくなりました。
なので、一気に谷底まで下り(国道20号(甲州街道)は谷底を走っているのです)、20号を岡谷へ。
そこから今度は国道19号で塩嶺峠を越えてみました(2回目)。
塩嶺峠は我が家の1500㏄でもすいすい登れますので運転していて楽しく、なによりも諏訪湖を展望できる車窓が抜群に面白い。
地形間隔を養うためには、こうしたプロセスを踏むことも重要です。
塩嶺峠から下りきらないところで国道153号へ入り、トラック街道のような風景の中にポツンとある「小松食堂」へ。





本当に周囲に何もない街道のかたわらにポツンとあります。
2018年最後の営業日だったようで、客層は営業途中の会社員だったり、塩尻から来た地元の家族連れだったりと様々。





目当ては500円の山賊丼。
「山賊焼き」というものがのっかったどんぶりメニューです。
「山賊」というフレーズを読んだだけだと素人は「?」ですが、ウイキの解説を借りれば「鶏もも肉を、すり下ろしたニンニクやタマネギを効かせた醤油ダレに漬け込み、片栗粉をまぶして油で揚げ」たもの。
あくまでも「焼き」ではなくて「揚げ」である点がミソです。
松本・塩尻地方のソウルフードとなっていて、その起源は諸説ありそうなので、、興味のある方はウイキで続きをご覧ください。
お肉の下、ごはんの上には大きくちぎったキャベツがのっています。

またひとつ、地域の文化を知りました。

(つづく)






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  1. 2019/01/12(土) 11:15:00|
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コメント

帰省のラッシュは激しいですね。
圏央道も出来たので、だいぶ違ってきているようですが。

185系は関西の117系と・・・用途はだいぶ違いますが、同時期の車だなと。
新神戸始発の新幹線で東京着、すぐに東北線方面のホームに行くと目の前に踊り子号が停まっていて。
あら。トップナンバーやん・・・。なんてのを数回体験しました。
さすがにきれいに写真は撮れませんでしたが、あれまだ走っていたんだ、この塗装で・・・という印象でした。
特急から普通まで、という話でしたが。さすがに料金を取る特急らしかぬ車輌のような気がしていました。
踊り子号に乗車・・・はないと思いますが、どこかで乗ってみたいものです。

信濃境というと、知人の生まれ育った場所と聞いたことがあり、ここを拝見するようになって不思議な気持ちがします。
つい最近、広大な撮影地がソーラーパネルの発電所用地に売却されたとか聞きましたが。
残念というか、そんなので映像業界は大丈夫かなと思ったりしています。

北関東からの帰省で通っていたので、国道142号や諏訪市内、岡谷市内はなんとなく覚えています。
だいぶ変わったのでしょうね。
  1. 2019/01/13(日) 00:25:25 |
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  3. Mu #-
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185系

Muさん

185系は普通列車運用との関係もあるのか、「グリーン車2両連結」という点がなんとなく豪華さを感じさせ、結局のところ伊豆半島へ行く特急列車として長年認められてきた経緯があると見ています。
117系も良かったですよね。木目柄の内装を始めてみたときは感心してしまいました。185系だけじゃなくて117系も模型的にアップデートされるといいのですが。
北杜市のソーラー発電ブームは陰ながら心配しています。
北杜市の日照時間の長さがそのブームの起源なのですが、ソーラー発電自体に環境負荷はないものの、森林を切り開いてパネルを設置するプロセスには…。結局のところ金にならない山林を維持するために経費をかけることを忌避することでそうなっているわけで。
なんともです。
  1. 2019/01/14(月) 13:23:53 |
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  3. しなのさかい #-
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